ピンポーン
後輩「HottoMotto買ってきたっす。だから扉を開けてほしいっす」
先輩「よくきたな。待ちくたびれてお腹と背中がくっつくかと思ったよ」
後輩「それはたいへんっす!先輩がぺったんこになっちゃうっすか!?」
先輩「物の例えだよ…ところで何弁当を買ってきたんだ?」
後輩「先輩の大好きなチキン南蛮弁当っす」
先輩「…よしッ!褒めてつかわす!」
後輩「ありがたき幸せっす」
元スレ
後輩「HottoMotto買ってきたッス」先輩「食べようじゃないか」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1361147548/
先輩「この金色に輝く衣。純白のタルタルソース。美しい…」
後輩「酸味の効いた衣にまろやかなタルタルソースが絡んで美味いっす」
先輩「この甘酸っぱい味付けのおかげでいくらでも食べられるな。全体のバランスが完璧だ」
後輩「俺はこの下に敷いてあるスパゲッティも好きっす。名脇役っす」
先輩・後輩「あ~うまいッ!!」
後輩「食べ終わったし俺はもう帰るッす。明日は大学に早く行かなきゃいけないっす」
先輩「……ウチに泊っていってもいいぞ」
後輩「先輩に迷惑はかけられないっす。あ、明日はゴミの日なんでちゃんとゴミ出しするっすよ!それじゃ!!」
先輩「………嵐のように帰っていったな」
ピンポーン
後輩「せんぱーいHottoMotto買ってきたっすよー。寒いっす。中に入れてほしいっす」
先輩「おう、今日も来たな!待ちくたびれたよ」
後輩「あっ!先輩ゴミ出ししてないっす!昨日言ったじゃないっすかぁ」
先輩「…朝起きたらゴミ回収した後だったんだよ」
後輩「先輩は自堕落過ぎっす。そのスウェットだっていつから着てるんすか?ちょっとにおうっすよ」クンクン
先輩「…ニオイ嗅ぐなよ。さすがに恥ずかしい。それで今日はどんな弁当なんだ?」
後輩「今日はから揚弁当と塩から揚弁当っす。どっちがいいっすか?」
先輩「通は塩」
後輩「じゃあ俺は普通のから揚げっす」
後輩「衣がカリカリっす。さすが揚げたてっすね!」
先輩「肉汁がジュワァ…って口の中に広がるな。すばらしい」
後輩「このスパイスをご飯にかけてもうまいっす」
先輩「ほんとに美味いのかそれ?一口ちょうだい。……確かにうまいな。ほら、塩から揚げやるよ」
後輩「塩もうまいっす。じゃあ俺のから揚げも食べて欲しいっす」
先輩「…うん、普通のから揚げも美味いな。しかし本当に揚げたてカリカリだな。揚げて10分もたってないんじゃないか?」
後輩「そりゃそうっすよ。走ってきたすっから」
先輩「え?」
後輩「先輩と一緒に揚げたてが食べたくて走ったっす」
先輩「………次からはゆっくりでいいぞ」
後輩「おいしかったっすね」
先輩「なかなかだったよ。ふだん米なんか食べないからな」
後輩「先輩はほっとくとカップラーメンしか食べないっす。俺もさすがに心配っす」
先輩「べつにいいだろ」
後輩「先輩は俺がいないと洗濯も掃除もしないっす。お風呂にだって入らないっす」
先輩「…べつにいいだろ」
後輩「俺は心配っす。自堕落な生活してたらお肌だってガサガサになるっすよ」
先輩「…わかったよ」
後輩「じゃあ俺は帰るッす。お風呂は洗っておいたッす。ちゃんと入るッすよ」
先輩「…もう帰るのか。もっとゆっくりしてけばいいのに。風呂も入っていけばいい」
後輩「先輩にそこまでお世話になれないっす。それじゃ」
ピンポーン
後輩「せんぱーいHottoMottoっすよー。お腹すいたっす。早く食べるッす」
先輩「待ち焦がれていたよ。お前が来るのが一日で何よりも楽しみだ」
後輩「………そうっすか、うれしいっす」
先輩「なんだ?元気ないな」
後輩「そんなことないっすよ!あ、先輩イイにおいっす。ちゃんとお風呂入ったんすね」クンクン
先輩「恥ずかしいからやめろ…」
後輩「今日は野菜炒め弁当っす。先輩ふだん野菜とか食べないから食べて欲しいっす」
先輩「よし、お茶くらい入れよう」
後輩「俺がやるから大丈夫っす」
先輩「…ムゥゥ」
後輩「HottoMottoの野菜炒めが一番好きっす。家だとこの味は出せないっす」
先輩「そうなのか?料理しないからわからん」
後輩「なんていうか、本格的な中華の味?みたいなのがするっす。俺はあの鉄鍋だから出せる味だと思うッす」
先輩「ときに後輩。お前人参は好きか?」
後輩「俺は嫌いなものないっす。なんでも食べるッすよ」
先輩「じゃあ人参やる」
後輩「その手には乗らないっすよ!人参も食べるッす!」
先輩「…ムゥゥ」
後輩「頑張って食べたら俺のヤングコーンあげるッす」
先輩「……わかったよ」
後輩「さすが先輩っす」
後輩「ちょっと話があるっす」
先輩「なんだ、まじめな顔して」
後輩「…明日から当分先輩の家には来れないっす」
先輩「……え?え?」
後輩「論文を書かなきゃいけないっす。たぶん寝る暇もないっす」
先輩「…そ、そうか、大学生は大変だな。でも後輩が論文なんて書けるのか」
後輩「俺のことバカにし過ぎっす!」
先輩「どんなこと書くんだ?」
後輩「超ひも理論の応用っす」
先輩「…はぁお前はまたくだらないこと書いて…その年で誰かに養ってもらう前提か!」
後輩「…??まぁいいっす。だからお弁当は買ってこれないっす。でもちゃんとご飯は食べて欲しいっす」
先輩「わかった。わかったから。お前は論文に備えて早く帰った方がいいんじゃないか?」
後輩「申し訳ないっす。それじゃあ帰らせてもらうっす。それじゃ!!」
先輩「…明日からさみしくなるな」
先輩「あーご飯どうしようかな…カップラーメンでいいか」
先輩「後輩がいないとやることないな…マンガ喫茶でも…」
先輩「三日も風呂入ってないのに行けないよなぁ…」
先輩「ほっともっとのサイト見ると食べた気になれるな」
先輩「もう一週間。あいつに愛想尽かされたのかな」グスッ
先輩「あーあ髪がパリパリする」
先輩「そのうち先輩は考えるのをやめた」
先輩「こうはいぃ…」グスッ
ピンポーン
後輩「先輩!生きてるッすか!俺っす、後輩っすよ!!HottoMotto買ってきたっすよ!」
先輩「…あーぃーー」
後輩「うわ!酒臭いっす。先輩も臭いっす。部屋も汚いっす」
先輩「…後輩…会いたかったぁぁぁ!」
後輩「ちょ、鼻水つけないで欲しいっす」
先輩「後輩ぃ!もう離さないからな!」
後輩「ちょ、足に絡まないで欲しいっす!倒れるッす!倒れるッす!」ドターン
先輩「……後輩…」ドキドキ
後輩「先輩重いっす!押し倒さないで欲しいっす!」
後輩「てか先輩くさいっす。早くお風呂に入るッす。その間に片づけはしとくッす」
先輩「…わかったよ」
後輩「なんで先輩怒ってるッすか?俺なんかしたっすか?」
先輩「…何もしてないんだよ」
後輩「よくわかんないっすけど早くお風呂に行くッす」
先輩(……バカ…)
後輩(早くしないとのり弁冷めちゃうっす)
後輩「よし、部屋が綺麗になったっす」
先輩「風呂上がったぞー」
後輩「…なんか先輩綺麗になったっす。フワフワしてるっす。いいニオイだし」クンクン
先輩「…そうだろそうだろ!もっとニオイ嗅いでもいいんだぞ?」
後輩「もういいっす。それよりのり弁食べるッす」
先輩「………そうだな。早くたべるか」
後輩「先輩にはこれっす」
先輩「なんだこれ?後輩のとはちがうのか?」
後輩「先輩の弁当はのり弁の王様っす。特のりタル弁当っす」
先輩「なんか豪華だな」
後輩「俺ののり弁は魚のフライとちくわの磯辺揚げっす」
後輩「でも先輩の得のりタルは魚のフライ、から揚げ、メンチカツが乗ってるッす。先輩の好物ばっかりっす」
後輩「先輩にはちょっとでもいいもの食べて欲しいっす」
先輩「お前の弁当半分よこせ」
後輩「えぇ!もしかして足んないっすか?それ大盛りっすよ?」
先輩「特のりタル半分やるからお前のも半分よこせ」
後輩「先輩の方が豪華っすよ?」
先輩「…後輩と同じもの食べたいんだよ」
後輩「あーそういうことっすか。申し訳ないっす。先輩に気を使わせちゃったっすね」
先輩「別にいい。でも今度から同じお弁当がいい。…半分こにしてくれるなら別々のお弁当でもいいけど」
後輩「心得たっす。じゃあのり弁食べるッす」
先輩「…今日のお弁当が一番おいしいかも」
後輩「先輩の顔色が良くなったっす。よかったっす」
先輩「そうか?自分じゃよくわからん」
後輩「なんか生き生きしてるっす。せっかくかわいいんだからいつもそうしてた方がいいっす」
先輩「……えぇ?/////」
後輩「じゃあそろそろ帰るっす」
先輩「…まって」
後輩「どうしたっすか?」
先輩「…ウチで遊んでかないか。どうせ論文も終わったんだろ」
後輩「いいっすよ。でも先輩の家って麻雀牌しかないじゃないっすか」
後輩「俺の友達呼ぶッす。二人くらいならすぐ来るっす」
先輩「え?いや…その…」
後輩「もしもし、友っすか?これから麻雀するからすぐ来るッす。」
後輩「もう一人は適当に呼んどいて欲しいっす。俺の先輩の家でやるッす。大丈夫っす、いい人っすよ」
先輩「…その、あの…え?」
後輩「呼んだッす。もうちょっとしたらメンツも集まるッす」
先輩「もうしらない」
後輩「…なんで怒ってるッすか?」
後輩「じゃあ友を迎えに行ってくるッす。あと機嫌直してほしいっす」
先輩「別に怒ってないし」
後輩「めっちゃ怒ってるじゃないっすか…じゃあ行ってくるッす」
先輩「…いってらっしゃい」
ぴんぽーん
後輩「連れてきたッす。早くあけて欲しいっす。2月の寒さはこたえるッす」
先輩「いらっしゃい」
友「おじゃまします」
後輩「友のやつ弁当買ってきたんすよ!ほらこれHottoMottoっすよ」
女「おじゃましまーす。えーこの人が後輩君の先輩なんですかぁーはじめましてぇー」
後輩「ちょっと、女さん腕組まないで欲しいっす」
女「えー冷たいなー後輩君」
先輩・友「」イラッ
友「女、離れろよ。後輩が嫌がってるだろ」
女「そんなことないよーだから友は彼女できないんだよぉ?」
友「そんなもんいらん」
女「もしかしてぇ、友君ってホモォ?」
友「は、はぁ?わけわかんねーし」
女「ふふふ…」
先輩「………」
後輩「早く麻雀やるっす。俺は本気っすよ」
先輩「後輩は麻雀強いからな」
後輩「確率の話だけっす。慣れれば簡単っす。てか先輩も相手の手とか読まないと負けるッすよ」
友「後輩は大学で雀鬼って言われてるんですよ。教授ですら勝てないんです」
女「えー後輩君かっこいい。素敵」ダキッ
後輩「抱きつかないで欲しいっす!胸が当たってるッす!」
友「」イラッ
先輩「」胸サスサス
後輩「先輩は引きこもってるから胸板ってかまな板みたいっす」
先輩「…御託はいい。さっさと始めるぞ」
友「結局先輩と後輩がダントツか」
後輩「女さん途中で飛ばされて泣いてたっすね」
先輩「もう4時か…お腹すいたな」
後輩「友が買ってきてくれたかつ丼を食べるッす」
友「麻雀に勝てるかなぁってかつ丼にしたんだけどな」
後輩「レンジであっためてくるっす。待ってるッす」
友「…後輩っていつも先輩の話ばっかりするんですよ」
先輩「え?」
友「だらしないし、ほっといたら死んじゃいそうだけど、大切な先輩なんっすよーって」
友「どんな人なのか心配だったけど…これなら後輩のこと任せられます」
友「あいつのこと、よろしくお願いします」男泣き
先輩「えぇぇ…こちらこそ、幸せにします…?」
\ちょっと女さんなんでくっついってくるっすか~/
ぴんぽーん
後輩「友!大学行くッすよ」
友「毎朝悪いな。朝は起きられなくて」
後輩「大丈夫っすよ。友は柔道部で夜遅くまで頑張ってるっすから」
友「お前に寝起きの顔を見られるのは恥ずかしいな///」
後輩「なに女の子みたいなこと言ってるんすか。高校からの仲じゃないっすか」
友「そういえば先輩さんってなんで先輩なんだ?」
後輩「…なんでっすかね?人生の先輩のだからっすか?」
友「なんだそれ。じゃあおまえは先輩のことどう思ってるんだよ」
後輩「先輩は先輩っすよ。尊敬してるっす」
友「まぁいいか。…おい何やってんだよ」
後輩「友の胴着を洗うッす。さすがに汗臭いっすね」クンクン
友「…やめてくれ、たのむから」
後輩「でも癖になるニオイっす。友のニオイがするっす」クンクン
友「えぇ///」
教授「明日はお前の論文の発表会だ。お前の研究がようやく認められるんだ」
後輩「そんなのどうでもいいっすよ。ただ食事…研究費はもっと欲しいっす」
教授「なんだ食事代くらい出してるだろう。お前に倒れられたら研究室の存続にかかわるからな」
後輩「食べざかりっす。今までの倍は欲しいっすね」
教授「…まあいいだろう。ただ結果は出せよ」
後輩「もちろんっすよ。余裕のよっちゃんっす」
教授「たまにはどうだ、麻雀でも。飯くらいご馳走しよう」
後輩「あーうれしい誘いですけどお断りするっす。今日は早く帰りたいっす」
教授「なんだ女でもできたのか?」
後輩「いや、男っす」
ピンポーン
後輩「せんぱーいHottoMottoっすよー。お腹すいたっすね。早く食べたいっす」
先輩「おぉ来たか。待ちわびたよ」
後輩「今日はしょうが焼弁当っすよ。俺このしょうが焼大好きっす」
後輩「でも味変えたのは許さないっすよ。戻してほしいっす」
先輩「いつになく怒ってるな」
後輩「でも今日はとん汁もついてるっす。だからしょうが焼は許してあげるっす」
先輩「え?ぶた汁じゃないの?」
後輩「え?」
先輩「え?」
後輩「美味しかったっすね」
先輩「…あぁ」
後輩「もう少ししたらもっと美味しいものが食べられるようになるっす。俺の研究が認められるッす」
後輩「明日の発表がうまくいったらお金もいっぱい貰えるッす」
後輩「オードブルだって夢じゃないっすよ!」
後輩「楽しみにしてて欲しいっす。それで…もしよかったら明日大学に来てほしいっす」
後輩「先輩?」
先輩「…あぁすまない。ちょっとぼーとしてた」
後輩「大丈夫っすか?」
先輩「あぁ。明日はぜひ見に行くよ。だから今日は早く寝させてもらおうかな」
後輩「ほんとに大丈夫っすか?」
先輩「心配いらないよ」
後輩「じゃあ邪魔にならないように早く帰るッす」
先輩「…まって!」
先輩「一緒に寝てくれないか。いや、その変な意味じゃなくて…添い寝っていうか、さみしいって言うか」
先輩「ちゃんとお前が来る前にお風呂にも入ったから、変なニオイもしないと思う…」
後輩「…別にいいっすよ。でも先輩らしくないっす」
後輩「お風呂上がったっす。いいお湯だったっす」
後輩「明日のために早く寝るッす」
後輩「布団に入っていいっすか?」
先輩「…狭いね。もうちょっとくっついてもいい?」
後輩「俺がもっと端に行くッす」
先輩「…大丈夫だから」ギュゥ
後輩「せ、先輩…ちょっと苦しいっす。でも先輩、いいニオイするっす」クンクン
先輩「もうちょっとだけくっついていい?」ムニュ
後輩(あれ…先輩の胸板…)ムニュムニュ
先輩「んん…なにs」
後輩「ええええええ先輩おっぱいあるんすか!!??」
後輩「ちょっと失礼するッす」フニッ
先輩「あぁ…ちょっとどこ触って…」
後輩「下も付いてないっす…どういうことっすか…!?」
先輩「じゃああれか。君は私のことをずっと男だと思ってたのか」
後輩「だって自堕落な生活してるし、ずっとスウェットだし。スウェットも友の胴着と同じ匂いがするし…」
後輩「スウェット来てるから体のラインなんて見えないし…」
先輩「それ以上はやめてくれ。私が傷つく。でも道理でおかしいと思ったんだよ」
先輩「一向に私に欲情しないし、ましてや私を女だとも見てないような発言の数々」
先輩「ようやく納得がいったよ」
先輩「てか私ロングヘアーじゃん!ふつうわかるじゃん!」
後輩「先輩ニートだから髪切りに行けないのかと…」
先輩「名前だって女の子っぽいじゃん!」
後輩「…申し訳ないんすけど、おれ先輩の名前知らないっす」
先輩「…だから私のことずっと先輩って言ってたの?」
後輩「申し訳ないっす」
先輩「はぁー信じられない。本当に信じられない」
後輩「ほんと申し訳ないっす」
先輩「……でも後輩らしいっちゃ後輩らしいか」
先輩「まあ今回は許してあげよう」
先輩「そのかわり一緒に寝なさい」
後輩「でも俺は男っすよ」
先輩「いいからこっち来なさい。さっきみたいにぎゅってするだけでいいから」
後輩「…でも恥ずかしいっす」
先輩「先輩命令だから」
後輩「うぅ…恥ずかしいっす。でもいいニオイっす」クンクン
先輩「さっきみたいに触ってもいいんだよ?」ギュッ
後輩「そ、そそんなこと出来ないっす」
後輩「結局全然寝れなかったっす」
後輩「せんぱーい。もう起きないと発表会まに合わないっすよ」
後輩「…先輩?」
後輩「うわ!すごい熱じゃないっすか」
後輩「ちょ、大丈夫っすか先輩!?」
先輩「ごめん、ちょっとダメかも。緊張しすぎた」
後輩「なにバカなこと言ってるんすか。早く救急車呼ぶっすよ」
先輩「ごめんね、大切な発表会なのに…」
後輩「まだ間に合うッす。先輩のこと見届けてから行くッす」
先輩「見届けてって…私死んじゃうみたいじゃん」
後輩「あわわわ…先輩死んじゃうんすか!!」
先輩「…大丈夫だからちょっと落ち着きなさい」
後輩「先輩は寝てるっす。救急車は俺が誘導するっす」
先輩「ごめんね。ちょっと寝させてもらうね」
後輩「救急車はこっちっすよ!!救急車はこっちっすよ!!救急車はこっちっすよ!!」
先輩(うるさい)
後輩「救急車きたっす。大丈夫っすか先輩」
救急隊員「すごい熱だ…今すぐ運ぼう。君はこの子の後輩だね?一緒に来てもらってもいいかい」
後輩「え……」
救急隊員「君が電話してくれたんだよね。出来れば一緒に乗ってもらいたいんだけど…」
後輩「分かったッす。今すぐ行くッす。あとこの人はスウェット着てるけど女の子っす」
先輩「……ここは」
後輩「先輩!目が覚めたッすか!よかったっす」
先輩「後輩…発表会は!?」
後輩「めっちゃ怒られたっす。教授から殴られたッす。痛いっす」
先輩「あ、あぁ…私のせいだ…」
後輩「先輩のせいじゃないっす。気にしないで欲しいっす」
後輩「…でも、当分生活費は貰えないっす。ただ働きっす」
後輩「だから、今後はのり弁しか食べられない生活になるっす」
後輩「もしかしたらミニうどんしか食べられない日もあるかもしれないっす」
後輩「それでも俺と、俺と一緒にHottoMottoを食べてくれないっすか」
先輩「私でよかったら、その…ほっともっと一緒にいてください」
終わり


