1 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 12:58:49.81 5Y7KwZK00 1/44

 
「でさー、5億年ボタンってのがある訳よ」

「5億年ボタン?」

「そ。 ボタンを押すと、100万円もらえるんだよ」

「最高だな」

「その代わり、ただっぴろい空間に飛ばされて、そこで5億年過ごさなきゃいけない」

「……5億年も? 発狂するんじゃないか?」

「でも、5億年過ごした後は記憶は消されて、全部元通り」

「ボタンを押したら100万円もらえた、って感覚しか残らないワケ」

「うーん……でも、記憶が消されてるとはいえ5億年過ごすのはキツいし……」

「ま、現実にはありえねーって」

「だな」



ホームレス「ちょっと、兄さん達」

「ん?」

ホームレス「……5億年ボタン……押す? 押さない?」

元スレ
男「5億年ボタン?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1358135929/

8 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 13:01:29.75 5Y7KwZK00 2/44

 
「え?」

「5億年ボタン?」

ホームレス「そう。 これじゃよ」 スッ

「……これが? 5億年ボタン?」

ホームレス「……」ヒヒヒ

(なあ、変人じゃね? 逃げようぜ)

(でもさ、何か面白そうじゃね?)

(えぇぇ……)

「よっしゃ爺さん、俺押すぜ!」

「おい、友!」

「だいじょーぶだいじょーぶ、こんなん嘘に決まってるし、もし本当でも金もらえるじゃんw」

「……」

ホームレス「このボタンを押すだけじゃよ」

「よぉーし」 スッ
 

14 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 13:03:44.54 5Y7KwZK00 3/44

 
「ポチッとな!w」

 ポ チ ッ 

「………」

「………」

「おい、友?」

「え? あ、うん 何か今、指にビリッと……」

 ウィーン バサッ

「うおっ!? 金が出てきた!?」

ホームレス「ほれ、この百万円はお前さんのもんじゃ」

「マジでー!? ラッキィー!w」

「……マジで?」

「おいぃ!マジで本物の金だよこれ!w なあ爺さん!もっかい押してもいいか!?」

ホームレス「もちろんじゃよ」 ニコニコ

「ポチッとな!w」

 ポ チ ッ

20 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 13:07:12.97 5Y7KwZK00 4/44

 
 ウィーン バサッ

「ひょぉぉぉぉ!w マジでヤバいってこれ! 最高じゃん!!」

「男! お前も押してみろって!」

「え……」

「だってこれ、押したらそれだけで百万もらえるんだぜ!」

「……」

ホームレス「……」 ニコニコ

「お……押してみよっかな……」 スッ

「………」

(いや、でも……)

「あぁ~w この札束の感触~w」 スリスリ

「……」

(友も大丈夫そうだし……)

ホームレス「さあ、押してみんさい」 スッ

(押しても……大丈夫だろ……)

22 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 13:09:38.27 5Y7KwZK00 5/44

 
「よ、よし……」

「………」 ドキドキドキドキ




 ポ チ ッ 



「っ!?」

 シュゥゥゥゥゥゥゥン

(何だ……急に……気が……遠く……)






「ハッ」

「……どこだ……ここ……」 キョロキョロ

「……宇宙……? いや、地面はある……なんだこれ、タイルみたいな……」

(地平線が見えない……)

26 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 13:16:16.51 5Y7KwZK00 6/44

 
「……」

「ははは……マジかよ」

「えっと……5億年、ここで過ごすんだよな……」

「5億年……」

(とにかく、ボーッとしてりゃ、何年かは過ごせるだろ……)

「………」 ゴロゴロ


 2日後

「………」 ゴロゴロ

「あ゙ぁぁ……ダメだ……眠くもならないし、何だか落ち着かねぇ……」

「……今、どれぐらい経ったんだ……?」

(少なくとも、1週間はまだ経ってない……)

「………」

「5億年………?」

「5億って……0が1、2、3……8個」
 

28 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 13:19:19.90 5Y7KwZK00 7/44

 
「……はぁぁ……」

(もしかして俺……とんでもないボタンを押しちまったんじゃ……)



 2週間後

「帰りたい……」

「帰りたい帰りたい帰りたい」

「人、車、鳥、犬、木、草、石……なんでもいい……会いたい……」

「あぁぁぁぁ……頼むよ……家に帰してくれよぉぉ……」

「………」

「……誰か、誰かいねぇのか……」

「そうだ……ここにも誰かいるかもしれない」

「探そう」

29 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 13:22:48.95 5Y7KwZK00 8/44

 17日後

「………」 ガク…

(どこまで歩いても同じ景色だ……)

(疲れもしない……何も変わらない……)

(体は疲れないのに、心のHPだけガシガシ削られてる感じがする……)

(誰もいないんだ……)

(ここには俺しかいないんだ……)

「うぅぅぅ……」

30 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 13:25:04.77 5Y7KwZK00 9/44

 
  2ヵ月後

「………」

「うん、そうそう」

「馬鹿だなー」

「いやいやでもさぁ」

「……」

「はぁ……」

(一人で会話するのも飽きてきたな……)

「……」

(今、どれぐらい時間が経ったんだ?)

(1ヶ月?1年?10年?)

(何にも分からねぇ・・・…)

「……5億年…・・・」

「5億…・・・…」

「………」 ガク…

34 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 13:28:44.53 5Y7KwZK00 10/44

 
 6ヶ月後

「………」

(そもそもここはどこなんだ・・・…?)

(宇宙? どこかの施設?)

(仮想現実……薬で夢を見せられてるって可能性も……)

(どうしたら抜け出せる……?)

(どうしたら……)


 2年後

「………」

(どうしようもない……)

(今、俺は生きてるのか? 死んでるのか?)

(何も分からない……)

(最近、頭が鈍くなってきたな……考える速さが遅くなって……)

(逆に、思考時間が長くなった……)
 

36 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 13:31:44.43 5Y7KwZK00 11/44

 
(………)

(報酬は、なんだっけ……)

(100万円……)

(100万……)

「……はは」

「あははははははははは!!!」

「はは……あは、は……」



 10年後

「………」

「…………」

(……俺って何なんだろう)

(何のために生まれて来たんだろう……)

(こんなことをするために生まれて来たんだろうか……)

(……"生まれる"って、何だ……?)

41 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 13:36:41.58 5Y7KwZK00 12/44

 
 15年後

("生まれる"ってのは、何なんだ……)

("生きる"ってのは、何なんだ……)

「俺は今生きてる……」

「……俺は、本当に生きてるのか……?」

「……俺が生きてると思えば、それは生きてるってことなんだ……」

「……ってことは、俺が想像した人間だって……俺の中で生きてるんだ……」

「……」

「………」

「話し相手が欲しい……」

「……そうだ、トモダチだ」

「トモダチを作ろう」

「背は俺ぐらいの男で……髪は短くて……声は少し低い……」

「………」ブツブツ
 

43 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 13:42:24.64 5Y7KwZK00 13/44

 
  それから7ヶ月後 (15年7ヶ月後)

「だからさ……この空間は現実じゃないと思ってる」

トモダチ「へぇ? どうして?」

「俺はこの空間に一瞬でワープした……でも肉体が瞬時に別の場所に飛ぶなんて、不可能だ」

トモダチ「それで?」

「ってことは……薬か電気かで、俺の脳が操作されて、この幻覚を見せられてる、と考える方が自然だ」

トモダチ「幻覚?」

「ああ……今はカフェでお前と語り合ってるが……本当はただっぴろい宇宙空間なんだよ……ここは」

トモダチ「ふぅん」

「で、お前はどう思う?」

トモダチ「そんなこと、僕には分からない」

「……何でもいい 意見をくれよ」

トモダチ「分からないよ」

「何でもいいんだよ!! 頼むよ!! 何か、何か言ってくれよ!!!」

トモダチ「ボクはキミが作った想像の産物なんだから、新しいことなんて言えないよ」 ニコッ

44 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 13:45:01.76 5Y7KwZK00 14/44

 
「もういい……失敗だ……消えろ」

トモダチ「───」

 フッ

(………いつもの宇宙空間に戻った……)

(それに……相変わらず俺は一人ぼっちだ……)

(……失敗だ……)

(トモダチは、俺が知ってることしかしゃべらないし、俺が知らない知識を与えてはくれない……)

(クソッ……どうすればいい……どうすればいいんだ……)

(またやり直しだ……)



  25年後

トモダチ「ボクは………知らない」

「………」

「……消えてくれ」

トモダチ「ボk────」 フッ

50 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 13:48:26.67 5Y7KwZK00 15/44

 
「どんどんトモダチの姿かたちは精巧になっていくのに……」

「性格も、嗜好も、喋り方まで……どんどん精密になっていくのに……」

「どうして、知識は増えないんだ……」

「………」

「……分かった……」

「いきなり成長した姿で出すからダメなんだ……」

「トモダチを赤ん坊の頃から育てよう……」

「トモダチ……トモダチ……」

「ハッ」

「そうだ……トモダチの親も作らなくちゃ……」

「……」ブツブツ

52 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 13:55:02.21 5Y7KwZK00 16/44

 
 40年後

「……生まれるって、何なんだろうな」

トモダチ「無の状態から"生きる"の状態になることだよ」

「それは分かる……でも、その瞬間に何が起きてるんだ?」

トモダチ「それは君が一番良く知ってるじゃないか」

「え……?」

トモダチ「ボクは君の想像から生まれた」

「え……」

「あ、そうか……そうだったな」

トモダチ「何だ、忘れたのか」

「あ、いや……ちょっと、な」

トモダチ「キミは───」

 ブツッ

「ハッ」

「…………」

53 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 13:57:57.04 5Y7KwZK00 17/44

 
「………」

(何だ……この感覚……)

(我に帰る、って奴か……)

(……一瞬、この宇宙空間にいたことを忘れてた……)

(………)

「……帰りたい」

「……もっかい、この現状を忘れたい……」

「また一から作らなきゃ……」

「……そうだ……」

「トモダチ一人じゃ可哀相だ……」

「もう一人、トモダチを作ろう……」

「今度は何年かかるか分からないけど……」

「今度は……そうだ……女の子だ……」

「場所も広くしよう……」

「店員さんも作ろう……メニューも増やそう……」 ブツブツ

54 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 14:01:34.01 5Y7KwZK00 18/44

 50年後

トモ男「でさー」

トモ女「うんうん」

「へぇー」

トモ女「でさ、男はどう思うの?」

「え?」

トモ男「おいおい、さっきも聞いたじゃんそれ」

トモ女「え? そうだっけ?」

(……楽しい……)

トモ男「さっきから話ループしすぎだよw」

(この楽しい時間が……ずっと続けばいい……)

トモ女「ループ? だって仕方ないじゃん」

(……? 何だろう 何か大切なことを忘れてるような…… 言い知れぬ不安が……)

トモ女「だって、この時間も空間も、閉じ込められてるんだから」

「え……」

55 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 14:04:33.30 5Y7KwZK00 19/44

 
トモ男「閉じ込められてる? どういうことだよ」

「ゔ……」 ズキ…

(頭が……痛……)

トモ女「だって、ココもアタシタチも、全部男くんが想像で作っただけだもんね?」

「え……?」

 ピキ

「あ……」

トモ女「それ0pほpふ90うぇ───」

「ッダメだぁぁ!! 行かないでくれ─── ッ!」

 バリィィィィィン!




「………」

「…………」

「…………クソッ……!」 ドンッ

56 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 14:13:47.95 OVsA5iOQ0 20/44

 
 60年後

「ダメだ……どうしても……どうしても限界が来る……」

「途中で思い出してしまう……5億年ボタンのことを……」

「……そうだ……人間が少ないから、不自然だったんだ……」

「もっと増やせばいい……」

「時間はたっぷりあるんだ……もっと作ればいいんだ……」 ブツブツ




 キーン コーン カーン コーン

委員長「男くん、今日の掃除当番、お願いね」

「ああ、分かったよ」

女友「一人で大丈夫? 手伝っか?」

男友「おーおー優しいねぇ、俺ん時は声すら掛けてくれなかったのに」

女友「うっさい!」

「ははは……」

59 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 14:26:20.21 iKNrI0G30 21/44

 
委員長「あ、男友くん! 進路希望調査の紙、まだ出してないでしょ」

男友「あーそうだった やべーどうしよっかなー」

「おいおい」

女友「あたしも出してなーい」

「え?」

男子A「俺も出してないや」

女子A「私も」

委員長「私も出してない」

「え? え?」

60 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 14:26:53.19 iKNrI0G30 22/44

 
男友「将来とか未来とか、くっだらねー」

「男友……」

女子B「どうでもいいよね」

「おい、皆……どうしちゃったんだよ」

「ちゃんと将来のこと考えないと……」

女友「将来なんてないよ」

「え………」

委員長「だって」




全員「「「ここはアナタの想像の世界だから」」」




「うわあ゙ぁ゙ぁ゙ああ゙ぁ゙ぁああぁ!!! やめろお゙お゙お゙ぉぉお゙おぉお!!!」
 

  バリイイィィィィイィィン!!!

65 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 14:38:27.59 iKNrI0G30 23/44

 
「……ハッ……」

「………」

「……うっ………」

「うぅぅぅうぅ……」 ポロ…ポロ…

「………」 ゴシゴシ

「クラスじゃ……ダメだ……」

「学校……いや……」

「街……街だ」

「街……」

「できるか……? いや、時間は腐る程あるんだ……」

「人……店……公園……」

「道……車……街路樹……下水道……野良犬……」ブツブツ

67 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 14:44:17.41 iKNrI0G30 24/44

 
 140年後

「行ってきまーす」

「行ってらっしゃい」

 バタン

「ふぁぁ……昨日は深夜テレビ見すぎた……」

男友「よーっす 何だか眠そうだな」

「ああ、ちょっとな」

 ブルル…

男友「おい、車来るぞ」

「おっと」

男友「はぁ……しかし最近寒くなって来たなぁ」

「だな……息が白い」

女友「あ、おはよーっ!」

「おー、おはよう」

女友「今日の国語、小テストだねー、勉強した?」

69 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 14:50:36.54 iKNrI0G30 25/44

 
「げ、そうだっけ」

男友「おいおい、連絡あっただろ」

「やべぇ、忘れてた……」

女友「へへー、ノート見せたげよっか?」

「マジ!? 助かるっ!」

男友「へぇ、やけに優しいじゃんか」

女友「うっさい!」

「あはは……」

(ん……?)

男友「ん? どうした?」

「あ、いや、何でも……」

(前にも……こんなこと……)

女友「ねぇ、大丈夫? 何だgか顔色が悪いよ?」

「あ、いや……大丈夫」

70 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 14:58:12.59 iKNrI0G30 26/44

 
男友「この顔色の悪さ……小学校の給食でグリーンピース出たときみたいだな」

「何でそんなこと覚えてんだよ!」

女友「さすが幼馴染……」

「感心するとこ違う!」

男友「おっ、もうこんな時間……急ぐか」

「おう」



 ガララッ

「セーフ」

 ザワザワ

男子A「なあ、知ってる?」

男子B「何をだよ」

男子A「5億年ボタン」

「っ」 ピク

男子B「5億年ボタン? 何だそれ」

73 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 15:10:45.10 iKNrI0G30 27/44

 
「……」 ズキン…ズキン…

男子A「何かよー、ボタン押すと100万円もらえてー、でも5億年過ごさなくちゃいけないんだって」

男子B「何だよそれ」

「………」 ハァ…ハァ…

男友「おい、男? どうしhた?」

女友「今日の男、何だqか変……」

「だ、大丈夫……なんか頭痛が……」

 グニャ…

「何だか景色が歪んで……」

女子A「ねぇ、昨日ネットで見たんだけどさー」

女子B「何なに?」

女子A「5億年ボタンってのが最近話題でさー」

(やめてくれ……その話をやめてくれ……!)

男友「おいgy、ほkんjとにどうh」したんwkmだよ」

女友「保g健室、fつれ6dてこlklh43っpsか?」

74 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 15:19:55.78 iKNrI0G30 28/44

 
女子B「5億年ボタンかぁー、なんか怖いねー」

女子A「でもさー、ネットとかでも凄い議論になっててー」

(やめろ……やめろよ……)

(よくあるくだらない妄想話の類じゃないか……)

(何でそんなに皆……そんなものの話をしたがるんだよ……!!)

 グニャァ…

(不自然じゃないか……)

男子A「現実じゃありえねーのになー」

男子B「なんか興味わいちゃうよな」

(まるで……)

男子A「───」

男子B「────」

女子A「──、──」

女子B「───!」

(まるで……ココが現実じゃないみたいじゃないか……!!) ズキン、ズキン、ズキン

76 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 15:23:09.03 iKNrI0G30 29/44

男子A「だ」

男子B「っ」

女子A「て」

女子B「そ」

男子C「う」

女子C「じ」

男子D「ゃ」

女子D「ん」


「………え………」


男友「ココは」

 やめろぉぉ………   やめてくれええぇぇぇえぇ………!!

「5億年ボタンが作り出した」

 「「「「 幻なんだから 」」」」

「やめろお゙おお゙お゙お゙お゙お゙おおお゙ぉぉぉお゙お゙ぉぉぉお゙お゙!!!」

77 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 15:26:10.01 iKNrI0G30 30/44

 
 バリィィィ───イイィィィン!!!




「…………」




「………………」





「…………………は」




「あは、はは」


 はははははhガハハハハあははははははははははは
  ハハハhハハハハはははははははハハハハはははははははは
   ハハハアはははははhハハハはははハハハハハははははははハハハ
  
   あ は は は は は は は は は は は は は !!!!!

83 : 訂正[] - 2013/01/14 15:33:54.34 iKNrI0G30 31/44

 
 150年後

(もう……いい……)

(………もう……疲れた………)



 200年後

「…………」



 300年後


「………………」



 500年後


「……………………」


 残り、499999500年

84 : 訂正[] - 2013/01/14 15:35:20.85 iKNrI0G30 32/44

 
  538年242日後

「…………」

「……、……」

「っ!」 ガバッ

(俺は……想像で人間を作ろうとしていた……)

(人間の集団を作ろうとしていた……)

(でもそれだけじゃ不十分だった………)

(矛盾点が生じれば、そこを綻びとして、世界が揺るいでしまう……)

(そうだ……地球を作ればいいんだ)

(地球……)

(最初は……火の玉だったんだよなぁ……)

(マグマが噴き出して……とても生き物が住めたものじゃない……)

(そこに雨が降って……)
 
 600年後

(いいぞ……そうだ、生き物の時代だ……)

91 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 15:41:11.74 iKNrI0G30 33/44

 
(そうだ……初めはプランクトンみたいな小さい生き物だった……)

(それが虫や魚みたいな奴になって……)

(……大きい奴が出て来たなぁ……)

(すごい、恐竜が地上の支配者だ……)

(このネズミみたいな奴……生き残れるかな……)

(……寒くなって来た……雪……? これが氷河期か……)

(おっ……ネズミみたいなのが生き残ってるぞ……)

(色んな生き物が増えたなぁ……)

「(あ、猿……)

(……あれ、あいつ、2本足で立った……)

(仲間も真似してる……)

(……道具を使い始めたな……)

(! 火か…… ついに、だな)

(……凄い速さで進化していく……服、宗教、文化……)

(そろそろ思考スピードを落とすか……)

95 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 15:45:22.56 iKNrI0G30 34/44

  1000年後

(色んな国も出来た……文明も、文化も、歴史も、学問も……発展した……)
 
(はは、ほんと、人類って凄いスピードで進化してきたんだなぁ……)

(そろそろ参加させてもらうか……)

(完璧に作ったんだ……)

(矛盾も、綻びも、何も無い……)

(絶対に、思い出すことは無い……!)

 フッ

「………」

「オギャーッ! オギャーッ! オギャーッ!」

「はぁ……はぁ……」

医師「元気な男の子ですよ!」

「母さん!がんばったな……!」

「ええ……」 ポロ…

「オギャァァ! オギャァァ!」

97 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 15:49:31.82 iKNrI0G30 35/44

 
「見て見て!ランドセル!」

「ほら、動かないの チーズ!」 

「チーー!」

 パシャッ

───

男友「なあ、高校どうする?」

「……全然わかんねー」

───

「あれ、君……」

女友「あ、いつもバスで一緒の……」

「同じ高校、だったんだね……」

───

「はぁー……なーんか忘れてる気がすんだよなぁ」

男友「はぁ?」

「うんにゃ、何でもないっ」

99 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 15:52:58.71 iKNrI0G30 36/44

 
───

「あんまり夜更かししちゃダメよー おやすみー」

「はーい」

「最近ネットが唯一の楽しみ……」カタカタ

「ん?」

 新規スレッド:「5億年ボタンって知ってるか?」

「……?」

「…ッ」 ズキィ!

「な、何だ……急に頭痛が……」

「……今日はもう寝よう……」

 パチン

「………」

(……5億年ボタン……?)

───

101 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 15:54:56.29 iKNrI0G30 37/44

 
───

「おはよー」

男友「おっす」

「はぁ……」

男友「何だ? 元気ねーな」

「いや、ちょっとな」

男友「ふぅん? あ、そういえばさ 昨日ネットで面白いもん見たんだけど」

「何だよ?」

男友「5億年ボタンって奴なんだけどさ」

 ズ キ ン

「ッ… その話……やめてくれないか?」

男友「? あ、ああ」

「………」

(何なんだ……?)

102 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 15:58:16.64 iKNrI0G30 38/44

 
───

「それじゃ、おやすみ」

「おやすみー」

(……ネット……) ポチッ ウィーン

「!」

 新規スレッド:なあ、お前ら5億年ボタンがあったら押す?

「ッ…」ズキッ

「……何、なんだ……」

「………」

 ズキン ズキン ズキン

「えいっ」 カチッ

「うわ、何だこりゃ……めちゃくちゃ議論が白熱してやがる……」

104 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 16:00:06.29 iKNrI0G30 39/44

「何をそんなに……」

 カタカタッ

 『5億年ボタンって何だ?』

「……」 カチッ

 『ググれ』

「チェッ」

 カタカタカタッ

「……これか……」

「何だか一昔前のCGって感じのマンガだな……」

「……」

「へぇ……」

「うわ、こえー」

「俺なら絶対に押さねーわ……」

「……」

106 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 16:03:22.40 iKNrI0G30 40/44

 
「しかし、冷静に考えたら、何でこんなにスレが盛り上がってるんだ……?」

「よくある妄想の類なのに……それにしては異常に盛り上がってるよな……」

「youtubeに動画まで上げられて……皆で議論してる……」

(何でだ……)

「何でこの世界の人間は……こんなに5億年ボタンのことが気になるんだ……?」

「ん……?」

「俺今……"この世界"って言ったか……」


  ズ
         ン
     キ


「ッッ!? ぐあァッ!?」
 

108 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 16:07:53.12 iKNrI0G30 41/44

「はぁ……はぁ……はぁ………」

 ダメダ

「え………」

 オモイダスンジャナイ

「何だ………」

 ピコン

  新規スレッド:男「5億年ボタン?」


「はぁ……はぁ……はぁ………」


 ダメダ


「はぁ……  はぁ……!」


  ヤメロ


    カチッ

111 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 16:09:19.42 iKNrI0G30 42/44

 

「あ………」


    男「5億年ボタン?」


    男「5億g年ボhタン?」


「あれ……文字化けかな……」


    男「5hj億yf年ボjksghタpyン?=¥#」


「俺の目が……おかしくなったのか………?」


   チガウ


「あ…………」

112 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/14 16:09:51.55 iKNrI0G30 43/44

 
「世界に………  ノイズが……  歪、み………ぁ」


   そうか
    



   僕は






   押 し た ん だ 









「あぁああ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!!!!」

127 : 以下%d、名h無しbにかfgわり... - 2013/01/14 16:23:57.66 iKNrI0G30 44/44

 
 
 
 
 
 
 
         %完g
 
 
 
 
 
 

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