試験官「残り10分です」
DIO「な、なんということだ……黙々と『数学Ⅰ』を解いてしまっていた!このDIOが解くべきは『数学Ⅰ・A』だったというのに……!」
元スレ
DIO「しまった!これは『数学Ⅰ』だ!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1357815318/
DIO「す、数学は『得意科目』だ……決して落とすわけにはいかない……だが時間が……」
DIO「………時間」
ワールド「チラチラ」
DIO「そ、そうだ!『時間』だ!時を止めるのだ!ザ・ワールドを使えば……!」
DIO「だ、だがこのDIO!止められるは未だ『3秒』のみ!たったこれだけの時間で一体どうすれば……」
ワールド「コンコン」
DIO「ん?」
ワールド「チラチラ」
DIO「なんだワールド、いま私は忙しいのだ、話なら後で……」
ワールド「アレアレ」
DIO「ん?」
DIO「あ、あれは!」
承太郎「カリカリカリカリ」
DIO「じ、承太郎!」
DIO「な、なぜ承太郎がセンター試験を受けているんだ……!それも『私と同じ会場』で……!」
承太郎「カリカリカリカリ」
DIO「いや、そんなことはどうでも良い、今は一刻の猶予もない!ヤツを『利用する』!」
DIO「丁度ワールドの射程距離内だ、いくぞ!ザ・ワールド!時よ止まれ!」
ワールド「ウォー」
承太郎「カリカリカリカリ……」
承太郎「……っち、あり得ねぇぜ、とてもじゃねえが間に合わねぇ……何とかしねーと……」
スタプラ「コンコン」
承太郎「……ん?」
スタプラ「コンコン」
承太郎「どうした、悪いが今は構ってられる状況じゃ……」
スタプラ「コレコレ」ホイ
承太郎「こ、これは!」
承太郎「『紙切れ』だ!俺のスタンドが試験中にも関わらず『紙切れ』を渡してきやがった!」
スタプラ「ミロ」
承太郎「こ、このやろう……俺にカンニングをしろというのか……」
承太郎「ふざけた野郎だ……いくらピンチでもそこまで落ちぶれちゃいねぇぜ……」
スタプラ「ナカミロ」
承太郎「……っち」ピラ
紙切れ『助けて DIO』
承太郎「デ、ディオ!?な、なぜヤツが……いや、この紙切れは一体……」
スタプラ「アレアレ」
承太郎「あ、あれは!」
ワールド「ヨッ」
承太郎「ディオ!」
DIO「フッフッフッフ」
承太郎「な、なんてこった……ヤツが……ディオが同じ会場に……!」ウヌヌ
DIO「フッフッフ……我ながら見事アイデアだ……限られた時間をここまで有効に活用出来るとは……」ズーン
承太郎「や、野郎……よくもぬけぬけと……」
試験官「そこ!試験番号010010番!ちゃんと座りなさい!」
DIO「……っく!」
承太郎「」
承太郎「い、いや……今はディオに構っている暇は無ぇ……」カリカリカリカリ……
DIO「むぅ!承太郎め!私を無視するのか!」
DIO「コケにしやがって!いいだろう!もう一度だ!喰らえ私のメッセージを!」
承太郎「カリカリカリカリ……」
DIO「ザ・ワールド!時よ止まれ!」
ワールド「ウォー」
スタプラ「コンコン」
承太郎「カリカリカリカリ……」
スタプラ「コンコン」
承太郎「っち……なんだ……」
スタプラ「マタキタ」
承太郎「……」チラ
ワールド「ドモ」ペコペコ
スタプラ「ホイ」
承太郎「……っち」ペラ
紙切れ『数学Ⅰ・Aの回答を貸して欲しい DIO』
承太郎「や、野郎……」チラ
DIO「フッフッフッフ」ズーン
承太郎「っち……待ってな……」
ワールド「ドモ」
承太郎「ホレ」
ワールド「アリガト」
DIO「よ、良し……!ワールドが承太郎から『何か』を受け取ったぞ!」
ワールド「タダイマ」
DIO「フッフッフ……なんのことはない……このDIOに不可能は無いのだ……この調子ですべての科目もクリアしてやる……」
ワールド「ホイ」
DIO「どれどれ……」ピラ
紙切れ『テメーで考えろ 承太郎』
DIO「うがぁああああ!うぬぅうううう!承太郎めぇええええ!」
承太郎「カリカリカリカリ……」
DIO「ちくしょう!アイツめぇ!八つ裂きにしてやる!承太郎!試験時間も残り少ない!正真正銘『最後の時間停止』だ!いくぞ!」
承太郎「カリカリカリカリ……」
DIO「ザ・ワールド!時よ止まれ!」
ワールド「ウォー」
承太郎「カリカリカリカリ……ふぅ……」
承太郎「何とか出来たか……俺のスタンドがこんなところで役にたつとはな……カンニングとは恐れ入ったぜ」
スタプラ「コンコン」
承太郎「ん?」
スタプラ「マタキタ」
ワールド「ドモ-」
承太郎「ふぅ……凝りねぇやつだぜ……」
承太郎「やれやれだぜ……」チラ
DIO「フッフッフッフ」ズーン
承太郎(ディオ……もう試験が終わるぜ……『時間切れだ』……見苦しいったらないぜ……全く……)
ワールド「ミテヨ」ホレ
スタプラ「ミテアゲヨウヨ」
承太郎「……っち」
紙切れ『悪かった DOI』
承太郎「!!??」
承太郎「素直に『謝罪』だと!?……あのディオが!?」
承太郎「い、いや……
これはDIOじゃあない!!……DOIだ!!……だが『土井』とは一体……」
キーンコーンカーンコーン
試験官「止め、筆記用具を置いてください」
試験終了後にDIOの姿を姿を見たものはいなかった。
DIOの素直な謝罪に混乱した承太郎だったが、果たしてあれは本当にDIOだったのか……
最後の『紙切れ』に書かれていたDOIとは一体……
少し考えた承太郎だったが、直ぐに次の試験のことで頭が一杯になり、しばらくして考えるのを止めた
ーおわりー
141 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/01/10 21:48:19.24 Tc9aYpEA0 31/311年前にカイジで似たようなの書いたから良ければ読んで