あやめ速報-SSまとめ-

女「来るの遅れちゃった」

男「寝坊？」

女「寄り道してた」

男「こんな寒い朝っぱらからどこに」

女「こたつ」

男「羨ましい」

女「寒いね」

男「鼻水出てる」

女「おっと失礼」

男「女子高生が制服の袖で鼻水拭うなよ」

女「安心しろ、こういうときの為の萌え袖だ」

男「袖カピカピになってるじゃないですか」

女「マフラーを新調した。お気に入り」

男「似合ってるじゃん」

女「ただ１つ問題が」

男「なに」

女「もうじきカピカピでないところが無くなる」

男「ティッシュ鼻につめとけ」

女「みかん食べる？」

男「なんで学校にみかん持参してんの」

女「ご覧ください！みかんが浮いております！」

男「小学生か」

女「はいどうぞ」

男「指に刺した方のみかんを渡すな」

女「ビタミンCの味がする！」

男「酸っぱい」

女「おしっこ黄色くなるね」

男「お前ほんとに女子高生かよ」

女「おいC？」

男「鬱陶C」

女「あ？」

男「汁かけるな」

女「雪を降らせたい」

男「壮大なプロジェクトだ」

女「ここに大量のてるてる坊主がある。夜なべして作った」

男「そのまま吊るせば晴れ、逆さに吊るせば雨になるな」

女「そこで私考えた」

男「うん」

女「晴れ坊主と雨坊主をそれぞれ吊るして水蒸気爆発を起こせば、雪を降らすことができるのではないかと」

男「なんというマッドサイエンティスト」

女「サンタのそり引いているのってさ」

男「うん」

女「鹿と羊どっちだっけ」

男「トナカイだな」

女「寒いときこそアイスを食べたくなる」

男「わかる」

女「帰りに買いに行こう」

男「いってらっしゃい」

女「男も来るんだよ」

男「奢ってくれる？」

女「半分なら」

男「それ自分のだけしか払ってないよね」

女「小学生のとき雪合戦やってさ」

男「うん」

女「雪玉の中にプチトマト仕込んだんだ」

男「ろくな小学生じゃないな」

女「それ投げたら見事友達に当たって、トマトも破裂して赤い皮がおでこにべっとり」

男「当てられた子とプチトマトに心底同情する」

女「危うく勘違いで友達が救急車で搬送されるとこでした」

男「食べ物で遊んではいけません」

女「最近の私の口癖は」

男「うん」

女「『誰かヒーターの運転延長ボタン押して』だ」

男「自分で押しましょう」

女「今日ね」

男「うん」

女「朝急いでてね」

男「うん」

女「間違えてね」

男「うん」

女「タイツの上にね」

男「うん」

女「パンツをはいているよ」

男「え」

女「なんとも言えない履き心地だ」

男「はく意味あるのか。そもそもどうしてそうなった」

女「朝起きる」

男「うん」

女「顔を洗う、ご飯を食べる、歯を磨く」

男「うん」

女「パジャマを脱ぐ」

男「うん」

女「タイツをはく」

男「うん？」

女「パンツをはく」

男「謎は深まるばかりだ」

女「コンビニでお弁当買うときさ」

男「うん」

女「『温めますか？』って聞かれるでしょ？」

男「うん」

女「あれってカイロ買ったときもお願いできるの？」

男「きっと冷めた目で見られると思う」

女「昨日の夜ごはんはおでんだった」

男「羨ましい」

女「大根に辛子をつけると本当においしいか検証してみた」

男「最高の組み合わせじゃん」

女「辛くて無理だった」

男「そう言えば辛いの苦手だったな」

女「だからたまごの黄身を代用した」

男「こどもか」

女「今日はよなべをする予定だ」

男「なんで？」

女「なんでって、したいからに決まってるでしょ」

男「よなべしたいとか初めて聞いた」

女「信じられない」

男「俺も意味がわからない」

女「帰りにスーパーで白菜買わなきゃ」

男「そっちの鍋ですか」

女「男も付き合ってね」

男「はいはい」

女「あ、ホームルームが始まる」

男「おい、みかんの皮の残骸をおしつけるな」


-fin-