1 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:22:14.88 kJHs6FqDO 1/61

女エルフ「どうしたの?」

女騎士「相談があるんだけど」

女エルフ「?」

女騎士「私ね」

女エルフ「うん」

女騎士「騎士やめようと思う」

女エルフ「えっ」

元スレ
女騎士「ねえ」女エルフ「ん~?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1353327734/

4 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:23:36.58 kJHs6FqDO 2/61

女エルフ「やめるの?」

女騎士「うん」

女エルフ「なんで?」

女騎士「いや」

女騎士「ほら」

女騎士「私たちってさ」

女エルフ「うん」

女騎士「よくひどい目に会うでしょ」

女エルフ「まあな」

8 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:25:11.41 kJHs6FqDO 3/61

女騎士「マワされるなんてしょっちゅうというか」

女騎士「日常茶飯事」

女エルフ「うむ」

11 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:26:40.20 kJHs6FqDO 4/61

女騎士「人間だけならまだしも」

女騎士「オークとか触手とかガーゴイルにゴブリンやオーガ、トロル」

女騎士「サキュバスなどなどになぶられいじくられ」

女騎士「犬や豚、馬やら虫やらに凌辱され」

女騎士「あげく」

女騎士「針や蝋燭を基本とした拷問から始まり」

14 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:28:12.14 kJHs6FqDO 5/61

女騎士「浣腸によるスカ○ロを軸にしたア○ル開発の数々」

女騎士「肉体改造によるふたなり化、超乳化、ニプルファック」

女騎士「媚薬なども用いた調教の果てのトロ顔、アヘ顔、失禁失神」

女エルフ「そら」

女エルフ「やめたくも」

女エルフ「なるな」

女騎士「わかってくれて嬉しい」

17 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:29:36.08 kJHs6FqDO 6/61

女騎士「だからね」

女エルフ「うん」

女騎士「騎士をやめようと思う」

女エルフ「ずるい」

女騎士「えっ」

19 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:30:43.42 kJHs6FqDO 7/61

女騎士「ずるい?」

女エルフ「ずるいよ」

女エルフ「だって騎士はやめれるけど」

女エルフ「エルフやめられないもん」

女騎士「あー」

女エルフ「生まれつきだもん」

女騎士「ごめん。でももう決めたから」

女騎士「今から隊長のとこいってやめてくる」

女エルフ「う~…」

24 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:32:09.44 kJHs6FqDO 8/61

女騎士「今日から普通の女になる」

女騎士「もうあんな凄惨な目にはあわない」

女騎士「普通の女の子」

女エルフ「いいなぁ…」

女騎士「行ってくる」

女エルフ「行ってらっしゃい……」

28 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:33:22.40 kJHs6FqDO 9/61

―――
――

女騎士「隊長。第三騎馬隊女騎士です」

隊長「ん?……ああ、お前か。どうしたんだ?今日は非番だろう」

女騎士「…申し訳ありません。実は……騎士を、やめたいと思っています」

隊長「……ふむ」

隊長「理由を聞こうか」

隊長「ワケもなく、そんなことを言い出すお前でないことぐらいは知っている」

女騎士「……」

29 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:34:43.68 kJHs6FqDO 10/61

女騎士「……恥ずかしながら」

女騎士「度重なる凌辱を受けたこの身……もはや限界なのです」

女騎士「一頃の純粋な想いすら、いまはもう思い出すこと叶いません」

女騎士「騎士の誇りが我が唯一の拠り所と自覚はしても、寝床につくたび、悪夢に魘される」

女騎士「女人の道は捨てた身なれど……つろうございます…」ジワッ

女騎士「ただただ辛いのです…」ポロポロ

女騎士「うぅ……う」

隊長「………」

30 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:36:02.88 kJHs6FqDO 11/61

隊長「わかった。すまないな……お前にはいつも過酷な任務を与えた」

隊長「わかった。やめたいのならばとめない」

隊長「だが……女騎士よ。もし何か思うところがあればいつでも帰ってこい」

隊長「私たち騎士団はいつでもお前を歓迎しよう」ニコッ

女騎士「隊長……」

女騎士「隊長……!ぅう……ありがとう、ございます…………」ポロポロ


―――
――

女エルフ「どうだった」

「やめたった」

女エルフ「あー……本当にやめてる……」

34 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:37:12.49 kJHs6FqDO 12/61

「これでわたしはもう」

「無理やりおっぱい揉まれることもなくなる」

「街娘Aになった」

女エルフ「いいなあ」

「うむ。ところで」

女エルフ「うん?」

「後輩連れてきた」

女騎士(B)「えっと…あ、あの」

女騎士「はじむまして」

女エルフ(噛んだ)
(可愛い)

38 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:38:56.15 kJHs6FqDO 13/61

女騎士「あの!」

女騎士「女エルフさんのご活躍!先輩から聞いております!」

女エルフ「お?」

「お」

女騎士「ときには悪略巡らす人間たちや」

女騎士「オーガやトロル、オークやルーパーに魔族や妖魔」

女騎士「あらゆる悪鬼に立ち向かってきた偉大な魔法使いだと!」

女エルフ「あながち間違ってはいないな」

「穴だけにな」

女エルフ「なにが(笑」

女騎士(下ネタかな///)カァッ

40 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:40:38.80 kJHs6FqDO 14/61

女騎士「しかし先輩」

「ん~?」

女騎士「なぜ急に騎士をおやめになったのですか」

女騎士「わたしは先輩ほど美しく気高く…」

女騎士「天賦の才に満ちた剣技を見たことがありません」

女エルフ「えらい言われようだな」

「よせやい照れるぜ」

女騎士(軽い)

42 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:44:15.67 kJHs6FqDO 15/61

女エルフ「そんな強かったのか」

「まあな」

女エルフ「なんですぐ捕まるん?」

「こっちが聞きたい」

女エルフ「そうか」

「お前もなんですぐ捕まるん?」

女エルフ「こっちが聞きたい」

「だろ」

45 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:45:08.05 kJHs6FqDO 16/61

女エルフ「それにしても、なんだ」

女騎士「?」たゆんっ

女エルフ「おっぱいデカいなオマエ」

「わたしに負けず劣らずだな」

女騎士「っ///」

女エルフ「む」

「どうした?」

女エルフ「女騎士」

女騎士「はいっ」

女エルフ「いまの反応」

女エルフ「キサマ」

女エルフ「…処女だな」

女騎士「なっ///」カァッ

47 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:46:36.67 kJHs6FqDO 17/61

「ほう。生娘か」

女騎士「や、やめてください!!」

「どうなんだ」

女騎士「け、剣の道一筋なわたしには男など不要でゴニョゴニョ」

「まじかー」

女エルフ「初々しいな」

「わたしも以前こんなんだった気がするわ」

女エルフ「まじか」

「以前はな」

女エルフ「わたしもだな」

「でもこいつあした森に魔物退治に行くらしい」

女エルフ「初めは痛いけど慣れるから頑張ってな」

女騎士「え?」

52 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:48:32.19 kJHs6FqDO 18/61

「ところでさ」

女エルフ「どうした」

女騎士(今のどういう意味なんだろ(´・ω・))

「騎士やめたはいいんだけど」

女エルフ「うん?」

「なにすればいいんだ」

「なんだかんださ」

「騎士道一筋だったせいかな」

「普通の女がするようなこととか」

「わからない」

女エルフ「うーん」

54 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:50:10.52 kJHs6FqDO 19/61

女エルフ「やっぱ」

女エルフ「まずは」

「恋人?」

女エルフ「いや」

女エルフ「仕事(笑」

「確かに(笑」

55 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:51:03.18 kJHs6FqDO 20/61

「ていうか今まで」

「宿舎も騎士団のだったから、家もないわ」

女エルフ「後先考えて行動しなよ」

「住み込みで働けるとこでも探すとするかな」

女エルフ「うむ」

「とりあえず城下町で探してくる」

女エルフ「いてらー」
女騎士「お気をつけて」

「うい~」

59 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:53:09.05 kJHs6FqDO 21/61

―――
――

「というわけで就いたるは宿屋のウェイトレス」

「日常に欲望が交わる、この世の光と影…」

主人「おーい、バイト」

「あ、はい」

主人「三番テーブルに食事運んで」

「承知しました」

61 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:55:01.22 kJHs6FqDO 22/61

「……」トテトテ

「お待たせしました」ニコッ

青年「ありがとうございま――」ッ

「ごゆっくりお召し上がりくださいませ」

青年「!ま、待ってください!」

「はい?」

青年「あ、あの……」

―――
――

63 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:55:58.20 kJHs6FqDO 23/61

―――
――

「やっほ」

女エルフ「お」

「お待たせ」

女エルフ「一人?」

「女騎士B」

「誘おうとしたけど」

「こないだ魔物退治にいってから行方不明らしい」

女エルフ「なる(笑

「しばらくしたら帰ってくるだろ」

女エルフ「うむ」

67 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 21:58:32.75 kJHs6FqDO 24/61

「ところでさ」

女エルフ「ん?」

「デートに誘われた」

女エルフ「え?」

「デートに誘われた」

女エルフ「ごめんもっかいお願い」

「デートに誘われた」

女エルフ「ごめんもっかいお願い」

「デートに誘われた」

女エルフ「FUCK」

「優越感」

69 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:00:13.87 kJHs6FqDO 25/61

女エルフ「いいな」

「やはりこのあふれでる美貌は」

「すぐ男を虜にしてしまうらしい」

女エルフ「おっぱい大きいと得だな」

「よせやい恥ずかしい」

72 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:01:57.11 kJHs6FqDO 26/61

「…思えば騎士としての誇りを胸に生きた日々」

「デートとかまじ初めてなんでドキドキです」

「普通の恋愛まで、あと一歩」

女エルフ「いいないいな」

「では、これから」

「デート行ってくる」

女エルフ「いてらー」

「いってくる!」

78 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:03:44.59 kJHs6FqDO 27/61

~レストラン~

青年「……で、その騎士がまた…」

「へえ……素敵。兵隊さんなんですね」

青年「……つまらないですよね」

「?ふふっ、そんなことありませんよ」

「こうして男性のかたとお話したりすること自体、あまりなかったので…」

「楽しいです」ニコッ

青年「そうなんですか?」

青年「その……実はお誘い自体、迷惑でなかったかと心配してたんです」

「いえいえ」

青年「……」ジッ

「……?どうかされました?

青年「…本当にお綺麗だなと」

「あ…」

80 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:05:22.92 kJHs6FqDO 28/61

「あ、ありがとう…ございます……///」

青年「あ、あはは…」

「えへへ…」

青年「あ、話の続きなんですが!」

「はい……」

―――
――

「みたいなデートを早くも数回」

女エルフ「告白は?」

「された」

女エルフ「おお」

「二つ返事だな」

女エルフ「素敵だ素敵。いいないいな」

83 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:06:37.50 kJHs6FqDO 29/61

「しかし悩みがある」

女エルフ「ん?」

「いまだキスすらないのだよ」

女エルフ「誠実でいいじゃない」

「しかしだね。そろそろ何か進展があってもいい頃ではないか」

女エルフ「恋愛ぽくていいじゃない」

「しかしやきもきです」

女エルフ「やきもきか」

「オークなら出会って数秒で襲ってくるのに…」

女エルフ「基準がおかしいけどね…」

87 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:08:55.37 kJHs6FqDO 30/61

女エルフ「…じゃあ」

女エルフ「今度、部屋に誘ってみたらいいじゃない」

「恥ずかしい」

女エルフ「気にするな」

女エルフ「いまどきの男なんて軽いもんだ」

「でも私、心は処女だし……///」

女エルフ「心は処女(笑

「笑うなー!」

89 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:11:09.39 kJHs6FqDO 31/61

女エルフ「御馳走様」

女エルフ「……あ」

女エルフ「もうこんな時間だ」

「ん?」

「用事?」

女エルフ「うん」

女エルフ「最近」

女エルフ「エルフ狩りが流行ってるらしくて警備に」

「ほう」

「一方」

「わたしは」

「またデートです」

女エルフ「平和だー」

94 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:14:54.35 kJHs6FqDO 32/61

「気をつけてな」

女エルフ「へーき」

女エルフ「じゃ、また」

「またなー」

―――
――

女エルフ「くっ!!まさかこの私が捕まるなど!」

兵士A「へっへっへ。こいつはたまんねえな」

兵士B「エルフの中でもこりゃあ上玉だぜ!」
兵士C「たっぷり可愛がってやるから覚悟しろよ」

女エルフ「や、やめろ…そんなもの近づけるな、い、いやああああ!!」

―――
――

103 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:20:08.55 kJHs6FqDO 33/61

「ん?」

青年「どうかしました?」

「いえ…友人の悲鳴が聞こえた気がしたので」

青年「悲鳴ですか?」

「気のせいだと思います、ふふっ」

108 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:25:05.74 kJHs6FqDO 34/61

~夜~

「今日もありがとうございました。楽しかったです」ペコリ

青年「いえ、こちらこそいつも…はは」

「……」

青年「……」

「そ、それじゃあ帰りますね…」

青年「あ、は、はい…」

「……」

青年「……」

「………」ペコリ

青年「っ、あ、あの!」

「!」

111 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:30:33.28 kJHs6FqDO 35/61

「は、はいっ」

青年「その……」

「…」ドキドキ

青年「……実は、ぼくはそろそろこの国を離れることになったんです」

「……え…」

青年「その…それで……無理を承知でお願いがあるのです」

「……」

青年「ぼくと一緒に、国に帰ってはいただけないでしょうか」

「!」

青年「……すみません、急にこんな…」

「い、いえ…」

115 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:36:44.44 kJHs6FqDO 36/61

青年「ぼくは帝国の人間なんです」

「!」

青年「…この王国とは、敵対関係にありますね」

青年「最初にお話したときに、騎士をしていると言いましたが…」

青年「ぼくは帝国騎士の隊長をしています」

「そ、そうだったのですか…てっきり、王国の方……かと」

青年「……」

117 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:41:52.02 kJHs6FqDO 37/61

「……」

青年「急な申し出とはわかっています。しかし、ぼくは…」

「…ごめんなさい」

青年「!」

「…貴方と一緒に行くことは出来ません」

青年「女さん…」

「……わたしも黙っていたことがあるんです」

「わたしは、この王国の騎士です」

青年「……!?」

「…」

119 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:46:13.86 kJHs6FqDO 38/61

「元、ですが。……しかし騎士をやめた身の上だからとて」

「我が誇りと忠誠は我が王に。……帝国に行くことは出来ません」

青年「………」

「……どうかわたしのことはお忘れください」

青年「女さん!」

「……サヨナラっ!」タッ

青年「女さん――女さーーん!」

―――
――

121 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:47:43.59 kJHs6FqDO 39/61

女エルフ「久しぶり~」

「……久しぶり」

女エルフ「どうした?テンション低いぞ」

女エルフ「例の男とはどうなった?」

「それについては」

「話したくない…」

女エルフ「そうか…」

123 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:54:48.46 kJHs6FqDO 40/61

「そっちは?」

女エルフ「調教されてた」

「おおう…」

女エルフ「ほんと奴ら、容赦ないわ」

女エルフ「久しぶりに」

女エルフ「おなか」

女エルフ・女「「ボコォッ!!」」

女エルフ「ないない(笑」

「ないか…」

女エルフ「ノリは悪くないがテンション低いよ……元気だせよ…」

「ごめん…」

124 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:57:41.79 kJHs6FqDO 41/61

―――

女エルフ「そうか……そんなことが」

女エルフ「あったのか……」

「悲しい」

女エルフ「だね…」

女エルフ「ただ、悲しいとこ悪いけど」

「?」

女エルフ「わたし」

女エルフ「彼氏できたわ」

「は?」

125 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 22:59:35.94 kJHs6FqDO 42/61

「ごめん」

「ちょっと」

「なに言ってるのか」

「わからない」

女エルフ「いやさ」

女エルフ「わたし」

女エルフ「捕まってたじゃん?」

「うん」

128 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 23:03:28.13 kJHs6FqDO 43/61

女エルフ「エルフ狩りしてたの」

女エルフ「帝国の兵士だったんだけどさ」

「うむ…」

女エルフ「そこにね」

女エルフ「帝国の騎士さんが助けに来てくれたわけだ」

「ほー」

135 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 23:06:54.25 kJHs6FqDO 44/61

女エルフ「それがまあ、なかなか素敵な男で」

「ふむ」

女エルフ「ぐっちょんぐっちょんでグッタリしてたわたしを介抱して」

女エルフ「温かいスープをくれたりな…」

女エルフ「そりゃもう」

女エルフ「落ちるよ」

「ロマンス」

女エルフ「ロマンス」

138 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 23:11:02.07 kJHs6FqDO 45/61

「だいたい」

「読めたぞ」

女エルフ「ふふふ」

「そいつか」

女エルフ「そいつだ」

「アプローチは」

女エルフ「お礼と称して」

女エルフ「逆レイプ」

「積極的」

女エルフ「童貞なんてチョロいもんですよ」

「童貞だったのか…」

140 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 23:18:08.52 kJHs6FqDO 46/61

「名前」

「なんていうの?」

女エルフ「青年」

「うん?」

女エルフ「青年だよ」

「……うん?」

女エルフ「帝国騎士の青年くん」

「またまた」

「ご冗談を」カタカタカタカタ

女エルフ「手が震えてるけどどうした」

141 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 23:22:26.33 kJHs6FqDO 47/61

「…なんでもない…」

女エルフ「?」

「そうか…童貞だったのか……」

女エルフ「うむ」

「そうか……」グスッ

女エルフ「な、な、なんで泣いてるの?」

「なんでだろうな…」グスグスッ

「ごめん」

「今日は」

「帰るよ…」グスッ

女エルフ「う、うん」

「またね……」

女エルフ「ま、またね……」

「うん…」グスッ

143 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 23:27:54.28 kJHs6FqDO 48/61

~自室~

「……」ゴロゴロ

「………はぁ」

「なんか急に疲れちゃったな……」

「……」

「………」グスンッ

「ふぅ…」

――コンコン

「ん?」

「ノック」

「誰だ……?」

145 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 23:31:07.71 kJHs6FqDO 49/61

「はーい」トテトテ

「どなたですか?」

女騎士「わたしです、先輩!」

「女騎士B?」ガチャッ

女騎士「先輩……!お久しぶりです!」

「おお、ほんとにお前か。久しぶりだな、元気にしてたか」

149 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 23:35:32.23 kJHs6FqDO 50/61

「よくここがわかったな」

女騎士「えへへ…隊長さんから聞きました」

「隊長かー」

女騎士「?なんだか元気がないですね?」

「色々あってな」

女騎士「そうなんですか…」

「まあ、立ち話もなんだ。あがっていけ」

女騎士「え、いいんですか?」

「いいさ。ちょうど誰かと話したいなと思ってたとこだ」

151 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 23:41:38.66 kJHs6FqDO 51/61

―――
――

「……まあ、実らない恋だったというわけさ」

女騎士「そうだったんですか……それは」

女騎士「おつらかったですね…」

「ふふっ。お前に話したら少し楽になったよ」

女騎士「そんな…わたしなんかでよければ、いつでも」

「そう言ってくれると助かるよ」

153 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/19 23:47:42.48 kJHs6FqDO 52/61

「ところでお前は今までどうしていた?」

女騎士「はい?」

「魔物退治に行ってから行方不明だと聞いていたんだが」

女騎士「ああ……はい、まあ、そうですね」

女騎士「……色々ありました」

「そうか…お前も色々あったんだな」

女騎士「はい……先輩に捧げる前に危うく貞操を失うところでした…」

「そうか…」

「……」


「ん?」

165 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/20 00:04:47.50 PAx8CHJbO 53/61

女騎士「先輩…」ズイッ

「え、なにやだ怖い。なんで顔近づけるの」

女騎士「私…わかったんです」

「えっ」

女騎士「魔物に操を奪われそうになったとき」

女騎士「誰より何より」

女騎士「先輩の顔が浮かびました」

「えっ」

女騎士「そこで確信したんです!わたしは…先輩が…先輩のことが…」グイグイッ

「え、待ってわたしそっち方面はあんまり経験ないっていうか興味な、んぐっ!?」チュッ

女騎士「ちゅ……ちゅぱ…ちゅ…」
「んっ、ふあ…」チュプッ

「ま、待って…ん」チュッ
女騎士「…ぷあっ。………うふふ。先輩……か、可愛い。どっちが処女かわかりませんね」ハァハァ

「待て待て待て待て、お前最初とキャラちが」
<センパイッ!<キャアアアアア

171 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/20 00:13:09.31 PAx8CHJbO 54/61

―――
――

女騎士(A)「はい」

女エルフ「はいじゃないが」

女エルフ「え、なに?騎士に戻ったの?」

女騎士(A)「うん」

女エルフ「なんで?」

女騎士(A)「……ちょっと、守るべき相手が出来てしまってな…」

女エルフ「ほう」

女エルフ「よくわかんないけど」

女エルフ「ちょっと元気出たみたいで何より」

女騎士(A)「うむ。普通の恋愛は諦めた」

女エルフ「そうなのか。……はあ」

女騎士(A)「そっちはどう?」

女エルフ「ん?」

174 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/20 00:23:02.73 PAx8CHJbO 55/61

女エルフ「なにが?」

女騎士(A)「青年さん」

女エルフ「あ」

女騎士(A)「浮かない顔してるな」

女エルフ「いや、うん」

女エルフ「…」

女エルフ「あのさ…」

女騎士(A)「ん?」

女エルフ「いや……そのさ、えとね」

女エルフ「なんか、知らなかったとはいえ」

女エルフ「ごめんね」

女騎士(A)「あれ、もしかして」

女エルフ「ん。聞いた」

175 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/20 00:29:26.39 PAx8CHJbO 56/61

女騎士(A)「よせやい気にするな照れるぜ」

女エルフ「とはいえ、ねえ?」

女騎士(A)「後悔はしてないさ」

女騎士(A)「わたしには国を捨てられなかった。そういう意味では」

女騎士(A)「国のしがらみがないエルフが羨ましいな。ふふっ」

女エルフ「むう…」

女騎士(A)「まあ騎士もエルフも大変だけど」

女エルフ「うん」

女騎士(A)「……やめることはないなと判っただけで、良かったよ」

女エルフ「……うん」

女騎士(A)「ふふっ」

女エルフ「あはっ」

178 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/20 00:34:06.18 PAx8CHJbO 57/61

女騎士(A)「さて……そろそろ任務に戻るかな」

女エルフ「あ」

女エルフ「もうこんな時間か」

女騎士(A)「お前も何かあるのか?」

女エルフ「うん」

女エルフ「ちょっと」

女エルフ「侵入してくるトロル退治に」ニコッ

女騎士(A)「そうか」

女騎士(A)「わたしは」

女騎士(A)「北の山をねぐらにしている山賊を退治に行くところさ」

女エルフ「気をつけてね」

女騎士(A)「お互いね」

女エルフ「じゃあ」

女騎士(A)「またー」

女エルフ「またねー」

185 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/20 00:43:18.66 PAx8CHJbO 58/61

――こうして彼女たちはそれぞれの道に戻っていった――

――行く先々に待ち受ける困難と恥辱は――

――しかし彼女たちをより強く成長させてくれるであろう

女エルフ「くっ!離せ!わ、わたしがこんな奴らに!!」

――なぜなら、彼女たちは――

女騎士A「や、やめろ!そいつに手を出すな!……わ、わたしが代わりになる!」

――誇り高き

女騎士B「先輩!いけません――ひぃ、んっ!」

――騎士とエルフなのだから!――


Fin☆ミ

187 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/20 00:44:35.95 KaZ3BuHR0 59/61

おつ

192 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/20 00:45:57.87 p5jjgThN0 60/61

一乙
またいつか続編書いてくれ

196 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/20 00:49:38.99 stgraH0w0 61/61

乙!面白かったぜ。気が向いたらまたやってくれ

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