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まどか「まどか☆マギカで名作童話!」
見滝原という町にマミという魔法少女がおりました。
マミは仲間と一緒に魔獣を退治して、街の平和を日々守っておりました。
マミ「……今日も瘴気が濃いわね。暁美さんたちに手伝ってもらえばよかったかしら」
QB「頑張って、マミ!」
キュウべえはマミを契約によって魔法少女にした張本人です。
マミは交通事故にあって、両親を失った際に、自分も死に瀕したため
生き延びることをキュウべえに願い、代わりに魔獣を退治する魔法少女になったのでした。
元スレ
まどか「あなたが落としたのはどのQB?」マミ「…」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1351388795/
マミ「ふう、ようやく終わったわ。あら……」
マミはいつものように魔獣退治を終えましたが、ふと気づくと見覚えのない場所に立っていました。
マミ「ここどこ? 私いつの間にこんなところに……」
そこは不思議な場所でした。
穏やかな空気に包まれ、なだらかな平原が広がっていました。
マミ「こんなところ見滝原にあったかしら?」
QB「おかしいな、こんなところ、そもそも僕の知る限り地球のどこにも存在しないよ。
時空のはざまにでも迷い込んだのかな」
そのとき、唐突にキュウべえの足元に泉があらわれました。
QB「うわっ!」
ドボン!
マミ「キュ、キュウべえ! 大丈夫!?」
マミは泉に落ちたキュウべえを助けようと近づくと
泉の中から背中から翼をはやした神々しい少女があらわれました。
まどか「こんにちは、マミさん」
マミ「あ、あなたは?」
まどか「わたしは、あなたたち魔法少女を見守る高次元の概念的存在だよ!
魔法少女のための神様みたいなものかな?」
マミ「神様?」
まどか「うん!ここは円環の理の中に私が作った空間だよ! 私がここにあなたを連れてきたの!」
マミ「あなたが? 一体どうして?」
まどか「その前にマミさん、気になることはない?」
マミ「あ、そうなの! さっき私の友達がこの泉に落ちてしまったんだけど……
浮かんでこないわ! 大丈夫なの!?」
まどか「この泉はいろいろな世界線、すべての時間軸、様々な可能性とつながっているの。」
マミ「キュウべえは無事なの?」
まどか「ちょっと待ってね。あなたが落としたキュウべえはこの優しくて美少年のキュウべえかな?」
泉の中から銀髪で赤い瞳の美少年があらわれて、優しく微笑んで言いました。
美少年QB「やあ、こんにちは。これからは僕がマミのそばにいて君をずっと支えるよ」
まどか「それとも、この愛嬌があって、可愛らしい
日曜八時半からやるTVアニメのマスコットキャラみたいなキュウべえ?」
今度は泉の中から目がくりくりして、表情も愛らしい、頭にリボンを付けたキュウべえがあらわれました。
マスコットQB「こんにちはでちゅ! マミ! これからは僕と愛と正義のために戦うでちゅ!」
マミ(……なんか語尾に変なキャラづけまでされてる)
マミ「いいえ、私の落としたキュウべえは、表情があまり変わらなくて
何かと女の子に魔法少女の契約をせまる、ちょっと胡散臭い感じの白い獣のキュウべえよ」
まどか「マミさんは本当に正直者だね! ご褒美に好きなキュウべえをあげるよ!
どれがいい?」
マミ「え、えっともし、ここで男の子やマスコットみたいなキュウべえを選んだらどうなるの?」
まどか「マミさんのいた世界が改変されて、
最初からあなたが選んだキュウべえがその世界に存在していたことになるの。
逆に言うと元々いたキュウべえは存在そのものがなかったことになるよ」
マミ「それじゃあ、死ぬのと同じじゃない!」
まどか「いや、生まれ変わるようなものだけど」
マミ「お願い。元々いたキュウべえを返してちょうだい」
まどか「えええ、でもあのキュウべえは内心、自分がエントロピーを回収することしか考えてないんだよ?
人助けや正義のために魔法少女を増やしているわけじゃないし
本心では、マミさんのことをただ利用しているんだよ?
たまにマミさんのことを気にかけているように見えても
それはエントロピーを回収してくれる優秀な魔法少女という名の家畜として評価しているんだよ?
私が世界を改変する前は魔法少女自身を邪悪な存在におとしめるような
もっとえげつない方法でエントロピーを回収するようなやつだよ?」
マミ「あなたの言っていること、わからないこともあるけど
……でも半分くらいは何となく理解できるわ。
キュウべえは時々結果の善悪を考えずに
ただただ契約するために女の子が願い事をしたくなるように煽っていたこともあるもの。
命の生き死にをあまり重く考えていないところもあるしね。
……それでも、わたしはあのキュウべえがいいの」
まどか「困ったなあ。まじめに頑張ってるマミさんにご褒美あげたかったのに……。
これじゃご褒美にならないよ。」
まどか「でも、マミさんがそういうんだから仕方ないよねえ」
女神様はいやそうに、元々いたキュウべえを泉から引っ張り出しました。
QB「ふううう、やれやれ、まさか高次元的な存在が目の前に現れて
僕の存在そのものを改変されるところだったなんて信じられないよ!
……助かったよ、マミ。
感情のない僕にも自己保存本能というやつはあるからね、ありがたいよ」
女神様はキュウべえの首根っこを摑まえて言いました。
まどか「いい? あたしはマミさんがさびしくないように、いつもそばにいて優しく支えてくれる存在を与えたかったの。
でも、マミさんは自分のことしか考えてないあなたが存在することを選んでくれたの!
そこであなたに、一つだけ、何の代償もなしに願いを叶える力を与えるから
代わりにマミさんに願いを聞いてあげること! いいわね!」
QB「自分でマミの願いを叶えてあげればいいじゃないか。」
まどか「私が叶えると願った本人も含めて、世界そのものが改変されるんだよ。
さっきやろうとしたみたいに、あなたの役割をそのままに性質を置き換えるくらいなら、
それほど影響でないかもしれないけど。
私が直接に願い事を叶えたら、叶えてもらう前の世界の記憶とか
叶えてもらった実感が残らないから
内容によっては、下手すると叶えた願いそのものが、マミさん自身の人格形成に影響を与えて危険なんだよ」
QB「……まあ、つらい思いをしたからこそ優しく育った人間が
もし、苦労しないような人生を歩んだことになったら
人の痛みをわからない傲慢な人間になる、なんてことはあるかもしれないね」
まどか「そうでしょ?
わたしは優しくて一生懸命頑張ってる今のマミさんを助けたいの。
だから、元々マミさんと同じ世界に存在して、願いを叶える力を持ってるあなたに
一度だけ、奇跡を起こせるだけのエントロピーをあたえるの、
わかったら私の言うことを聞きなさい。
別にキュウべえは損をしないでしょう?」
QB「……やれやれ、わかったよ」
まどか「いいね。それじゃ、あなたたちをもとの世界に返すからね」
女神様が微笑むと同時にあたりは光に包まれ、
気が付くとマミとキュウべえは元いた場所に立っていました。
マミ「何か不思議な経験だったわね。それにあの女の子どこかであった気がする。
……思い出せないけど」
QB「それよりマミ、さっき聞いた通り、願い事をかなえることができるわけだけど
何か願い事はあるのかい?」
キュウべえにきかれてマミは考えこみました。
マミ「……そう言われてもね。
昔だったら仲間とか友達がほしいって願っていたけど、今の私には佐倉さんや暁美さんも美樹さんもいるし。
お金も大学まで進学できる程度の蓄えはあるし。……思いつかないわね。
ん、待って! 例えばだけど、お父さんとお母さんを生き返らせることはできるの?」
QB「両親が死んだという事実そのものを過去にさかのぼってなかったことにするのはできるけど」
マミ「過去にさかのぼって? その場合、私の人生経験とかはどうなるのかしら」
QB「今のマミの記憶だけが、マミの両親が死なずに済んだ世界に持ち越される。
そこでは両親とマミは、この数年間何事もなく幸せに暮らしてきたことになっているけどね。」
マミ「その世界に、今の世界の友達は、佐倉さんは、暁美さんはいるの?」
QB「もちろんいるはずだけど、今みたいにマミと友達になっているかはわからない。
全く別の人間関係が構築されているかもね」
マミ「そう、それじゃあ、この数年間の人間関係と引き換えに、両親を生き返らせることになるのね。
……それならいいわ、その願いは叶えなくても」
QB「どうして? 両親がいなくてあんなにさびしがっていたじゃないか」
マミ「暁美さんに聞いたことがあるの。
彼女も過去に起こったことをなかったことにするために願いを叶えたと。
詳しくは教えてくれなかったけど、
そのために自分の持っている記憶と周りの人の経験はどんどんかけ離れていって、
地獄のような隔絶と孤独を味わう覚悟が必要だったって。
お父さんとお母さんには会いたいけど、仮に死んだという事実をなかったことにしても
二人と私の経験の間には一生埋まらない何かができてしまうかもしれない。
何より今まで一緒に過ごしてきた暁美さんたちとの、友達との時間と経験を
冒とくするようなことになる気がするの」
QB「……そうかい。
ところで、気になっていたんだけど
さっき僕が泉に落ちた時、どうして人間の姿をした僕や愛嬌のあるマスコットみたいな僕を選ばないで
僕自身を助けることを願ったんだい?
別にマミからしたら僕を選ばないといけない必然性はないと思うんだけど。
それに、女の子ってああいう整った容姿をした男の子とか好きなんじゃないのかい?」
マミ「そうね、確かにあなたが人間だったら
一緒にいろいろなところに出掛けられるのにとは思っていたわ。
それにあなたが時々、情に欠ける考え方をするとき
あなたにもう少し優しさとかがあったらとも思う。
……でもね、それでも私はあなたにそばにいてほしかったの」
QB「僕に?」
マミ「ええ。私が交通事故にあった時、
命を助けてくれたのは紛れもなくあなただもの。
両親を亡くして、一人になってつらかった時もさみしかった時も、
そばにいてくれたのはあなただけだもの。
あなたが、魔法少女として戦う私を望んでいるだけだっていうのは
本当は薄々わかってるの。私を利用しているのも。
それでも、私にとってのキュウべえは
外見がよくて愛嬌があるあんなキュウべえじゃなくて
今日まで私といてくれたキュウべえなの。
私がさっき言った、なかったことにしたくない経験の中には
キュウべえ、あなたと過ごした時間も入っているのよ。
……あはは、私、馬鹿な女の子かなぁ」
QB「……マミ、君は」
マミ「ああ、願い事の話だったわね。……何なら、あなたの好きにしてちょうだい」
QB「そうかい。じゃあそうさせてもらうよ」
キュウべえの体が光に包まれ、輝きが消えたとき
そこにはさっき泉で見たような銀髪の人間の男の子が立っていました。
マミ「え、ええええ! ちょ、ちょっとキュウべえ! 一体何を!?」
QB「マミ、君が好きにするようにということだったから、今、僕なりに考えたんだ。
本当を言うなら、僕の願いはノルマ分のエントロピーを回収することだけど
ま、あの女神様の命令はあくまで君の願いを叶えることだからね。
君自身が願いを思いつかないなら、君が喜びそうな願い事を推測して決めることにしたんだ」
マミ「いや、でも私は……」
QB「さっき言ったじゃないか。
僕が人間だったらいいのにとか、優しさがあったらいいのにとか。
人間としての感情を獲得するにはもう少し経験がいるけど
一応この体は人間と同じ機能を一通り備えているよ。
外見はさっき見た別の世界の僕を参考にした」
マミ「そうだけど……確かにあなたが人間になって、これから一緒に過ごしてくれるのは嬉しいけれど。
ただ、「私にとってのキュウべえは、外見がよくて愛嬌があるあんなキュウべえじゃなくて、今日まで私といてくれたキュウべえだ」ともいったのに、どうして……」
QB「だからだよ」
マミ「ええ?」
QB「もし、君が単純に、「人間の姿をした優しい僕」を願うようなら
たぶん僕は叶えていない。
もしそうならそれは
マミが「自分のこうであってほしいという勝手な理想を僕に押し付けるような人間」
ということだからね。
そんな願いを叶えたとしても、やがて別の不満が僕に対してわいてきて
結局幸せな結果にならないと思う。
でもマミはそういう僕を望みながらも理想を押し付けないで
今までのありのままの僕にそばにいて欲しいといった。
そういうマミとだったら、人間として一緒に過ごせばお互いに建設的な時間が過ごせると思ったんだ。
結果的にマミを喜ばせる願いになるんじゃないかと」
マミはわざとらしく、しかめっ面をして言いました。
マミ「キュウべえ、その説明はあまりにも回りくどいわよ。
もう少し簡潔に言えないかしら」
キュウべえは考えながら答えました。
QB「……えっとつまり、外見に関係なくありのままの僕がそばにいることを望んでくれる
そういうマミを喜ばせたいから、あえて人間になったということだよ。
えっと、僕が君のそばにいることで幸せになれるのなら
僕もそうするべき……そうしたいと思ったんだ」
マミはさらに意地の悪い口調で言いました
マミ「そんな言い方じゃ女の子には伝わらないわ。
今のあなたは多少なりとも人間の感情があるんでしょう?
じゃあ、あなた自身の主観的な感情の状態を含めて、一言でまとめて言ってちょうだい」
キュウべえは一生懸命に語彙を探って、どう言えばいいのか考えました。
QB「いや……だから、僕はマミのことが好きだから、ずっとそばに居たくて人間になったってことかなぁ」
それを聞いてマミはにっこり笑いました。
マミ「まあ、いいわ、今日のところはそれで合格にしてあげる。
帰りましょう。私たちの家に」
QB「え、ああうん」
二人は手をつないで家路につきました。
マミ「私もよ」
QB「は?」
マミ「何でもないわ」
夕日が二人を優しく照らしていました。
その様子を女神様が、円環の理と呼ばれる別空間から見ていました。
まどか「うーん、キュウべえがああいう願いを叶えるとは意外だったなぁ。
めでたしめでたし……なのかなぁ?」
まどか「でもキュウべえって元々が、願いを叶えたい女の子の気持ちに付け込んで、
利用するだけ利用して使い捨てるようなことしていたし……。
あれで人間の男の子のメンタリティーが加わったら、ただの女ったらしになるんじゃないかなぁ」
まどか「やっぱり心配だよ……、よし!」
マミ「どうしたのキュウべえ?私の顔見つめちゃって」
QB「いや、人間の男としての目線で見ると……マミって、そのこんなに魅力的だったんだなって」
マミ「もう……何言っているのよ、ばか……」
QB(マミが顔を赤らめている……、こういうリアクションは初めてだな。
やっぱり女の子はこういう外見に弱いのかな。
……待てよ、これからはこの外見をフルに活用すれば、契約してくれる女の子が増えるんじゃないか?
「きみ可愛いね!」「どう、魔法少女になってみない?」
「同い年の女の子でも出来る簡単な仕事だから」「夢をかなえるためのステップアップだよ」
よし、これからはこの方向性で魔法少女の勧誘をしてみるか!)
キュウべえは胡散臭いスカウトまがいの勧誘方法を脳内で検討していましたが、
ふと気が付くとマミと一緒に、また先ほどまでいた不思議な空間に立っていました。
マミ「あれ? ここは?」
QB「この空間は、さっきの?」
次の瞬間、マミの足元に泉があらわれました。
ドボン!
マミ「きゃああ!」
QB「マミ!!」
QB「マミ!大丈夫かい?」
すると泉の中からまたも女神様があらわれました。
まどか「えへへ、また会ったね」
QB「また会ったね、じゃないよ! 何のつもりだい? 君の仕業だろ、これ?」
まどか「まあまあ、今、マミさんを返してあげるから。
……あなたが落としたのはこのメイドのマミさん?」
すると泉の中から、エプロンドレスのメイド服を着たマミがあらわれて
ひざまずいて見せました。
におい立つような大人の女としての色香を感じさせますが、
服装はそれとは対照的に少女じみたデザインなので、見るものに背徳的な興奮を掻き立てます。
また短いスカートをはいて、片膝を立ててかしずいているので
スカートがふとももで持ち上げられてしまいます。
そのために、きゅっと締まった脚線美と下着がちらちらと露出して、見るものを誘惑するのでした。
つぶらな瞳で、優しく微笑みかけながらいいました。
メイドマミ「はじめまして、ご主人様。どんなことでも申し付けください。
いつでもどこでもご奉仕させていただきますわ。
お望みなら、夜、ベッドの上であんなことやこんなことも……」
QB「えっ」
まどか「それとも、このナースのマミさん?」
今度は泉の中からナース服を着たマミがあらわれました。
スカートが膝上20センチ以上の短いナース服を着ています。
背中側を向けてこちら側を見返りながら、スカートの後ろ側を持ち上げて見せました。
白い下着とストッキングに包まれたヒップラインが露わになります。
挑発的に微笑んで、おしりを軽くふりながら、甘い声で言いました。
ナースのマミ「看護師の私がなんでも癒してあげるわ。何を癒してほしいの?
あなたの体の火照りかしら?」
QB「ええっ!」
まどか「それとも、この女教師のマミさん?」
さらに泉の中から、白いブラウスにタイトスカートをはいて
眼鏡をかけたマミがあらわれました。
しかもブラウスのサイズは小さめなのでしょうか。
熟れた果実のような二つのふくらみが内側から服を押し上げて、はち切れんばかりです。
眼鏡をくいっと押し上げて
ブラウスの第一ボタンと第二ボタンを外しながら言いました。
女教師マミ「・・・ふふ。マミ先生が何でも教えてあげちゃうわ。
女の子の体の事なんかも、ね?」
QB「えええっ!」
まどか「さあ、あなたが落としたのはどのマミさん?」
QB(こ、これは、人間になったばかりで、男としての感性に目覚めたばかりでなんだけど。
まじめで堅物な本物のマミより、従順で性的に奔放で包容力もありそうなこの三人のマミの方が、
人間の男の子的には、とても楽しい思いができるような気が……)
しかしその時、キュウべえの脳裏に先ほどのマミの言葉がよみがえりました。
(それでも私はあなたにそばにいてほしかったの)
(そばにいてくれたのはあなただけだもの)
(私がさっき言った、なかったことにしたくない経験の中には
キュウべえ、あなたと過ごした時間も入っているのよ)
(……あはは、私、馬鹿な女の子かなぁ)
QB(……僕は、僕はバカか?
一瞬でも迷うなんてどうかしている!
さっき、マミは逆の立場だった時に何の迷いもなく、正直に答えて、元々いた僕を望んでくれたじゃないか。
僕を助けてくれたじゃないか!)
QB(だったら僕だって正直に答えればいいんだ!)
メイドマミ「ご主人様ぁ」
ナースのマミ「どうして欲しいの?言ってみて?」
女教師マミ「はやく……いらっしゃい」
QB(……そう! 正直に答えるんだ! 正直に!!)
QB「僕が落としたのは、ちょっと中二病入っていて
最近ウエストを気にしている、クラスではぼっちのマミですが、この三人もお持ち帰りしたいでっす!」
すると、三人のマミが消え去り、代わりに女神様の背後から本物のマミがあらわれました。
マミ「……あらあら、あなたって本当に正直者なのねえ、キュウべえ」
マミは無表情でこぶしをポキポキ鳴らしながら、ゆっくりとキュウべえに近づいてきました。
QB「……あれ?」
それから、色々あって、しばらく時間が経過しました。
まどか「さあ、やりなおしだよ!
もう一回聞くね? あなたが落としたマミさんはどのマミさん?」
女神様が尋ねると、顔中をあざだらけにしたキュウべえは言いました。
QB「いつも天使のように可愛らしくて、僕に毎日ごはんを作ってくれた優しい魔法少女のマミだよ!
他にいるものか! 例え世界一の美女が横にいたって、僕の目にはマミしか映らないよ!
僕にとっては君だけが、世界で唯一の女の子なんだ!」
キュウべえが、「まるで何度もリハーサルさせられたかのように」よどみなく答えると、
泉の中からマミがあらわれて、キュウべえに抱きつきました。
マミ「嬉しい! 私たちやっぱり相思相愛だったのね!」
キュウべえの顔は若干ひきつっていますが、どうにかぎこちなく抱き返しました。
マミ「それじゃあ、私たちの家に帰りましょう」
二人は手を取り合って
(はた目には、キュウべえが引きずられて連行されているかのように見えますが)
家路につきました。
QB「……人間が時々言ってた「愛は痛みを伴うものだ」っていうのは本当なんだなぁ」
マミ「何か言った?」
QB「いや、別に」
マミ「これからは、私の許可なしに他の女の子に会いに行くのは禁止よ、いい?」
QB「え、魔法少女の勧誘にいくのにも? 何で?」
マミ「何でもよ」(ギロッ)
QB「……」
それを見ていた女神様が言いました。
まどか「これでもう、キュウべえもマミさんを裏切るようなことはしないね!
めでたしめでたしだね!」
女神様がそういうのでそういうことにします。
めでたしめでたし。
68 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/10/28 13:00:24.62 T/Mo2CNeP 35/371です。
3か月ほど前に
まどかマギカのキャラを主人公にして童話をモチーフにSSを書くという主旨で
「まどか☆マギカで名作童話!」
http://blog.livedoor.jp/ayamevip/archives/19462605.html
というスレを立てたことがありまして
その時は
「ほむら」で「裸の王様」
「さやか」で「人魚姫」
「まどか」で「シンデレラ」というような感じで書いていたのですが
マミさんの話を書いている途中で、落としてしまいました。
途中でやめてしまったのが何となく心残りだったので、今回投下してみました。
語り口が昔話ふうなのはそのなごりです。
途中支援してくださった方
お付き合いいただいた方
どうもありがとうございました。
71 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/10/28 13:05:42.09 uqfYsciR0 36/37「やさしい~」の人?
73 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/10/28 13:08:12.28 T/Mo2CNeP 37/37>>71
いえ、その人とは別人です。
※続きは別記事へ。
ほむら「「泣いた赤鬼」を慰めてあげたかったの」杏子「…」