――教室 授業中――
ザワザワ ガヤガヤ
教師「はい、静かにしろ!! ちゃんと板書をするんだ!!」
DQN男子1「はあ? お前が黙れよwwwww」
DQN男子2「つーか、一番うるさいの、お前じゃね?」
DQN男子3「言えてるwwww」
リア充女子1「でさー、こないだその子がねwww」
リア充女子2「マジでwwww」
教師「ほら、そこもうるさいぞ!!!」
リア充女子1「ちっ…」
リア充女子3「ああ、うぜぇ」ボソッ
教師「…」
※管理人注記
ネタバレになってしまいますが読んでいてあまり気分の良いものではありません。
個人的に思うことがあったのでまとめましたが、興味のないかたはスルー推奨です。
元スレ
教師「ある程度の体罰は仕方ない」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1351258906/
――職員室――
教師(今回の授業も、うまく進めることができなかったな…)
教師(なんていうか、完全に子供になめられてる)
同僚「先生、どうですか、調子は? あのクラスはちょっと問題がありがちな子供がそろってますが…」
教師「大変ですよ、もう。今日もずっと雑談を続けられて…」
同僚「そうですか…。懇談会も近いのに…」
教師「ホントですよ。保護者からクレームが来たら、どう対応すればいいのやら…」
教頭「話は聞いていますよ、先生。あのクラスは本当に大変ですね」
教師「はい、教頭先生…」
教頭「何かあれば、いつでも相談に乗りますんで、私たちに話してください」
教師「ありがとうございます…」
教頭「私はあなたの指導力を高く評価しています。だからあのクラスを任せました。頑張ってください」
教師「はい…!!」
教師(期待に応えるためにも、しっかりしないとな)
――教室 授業中――
教師「はい、じゃあここの計算分かる人、手を挙げて!!」
DQN男子1「はあ?」
DQN男子2「うっせーよ」
教師(いつも通りだなぁ…)
リア充女子1「昨日のテレビ、あの番組見た?」
リア充女子2「うん!! あのイケメン俳優、かっこいいから私も好き!!」
リア充女子3「ホント最高だよねwwww」
リア充女子1「それに比べてうちの担任と来たら…」ボソッ
リア充女子3「何であんなにキモいだよって感じwww」ボソッ
リア充女子2「同じ男とは思えないよねww」ボソッ
教師(こっちは授業を聞かずに俺の陰口三昧。ヒソヒソ話のつもりなんだろうが、聞こえてるんだよ!!)
DQN男子1「なあ、前にいる奴がうぜえからなんか投げてやろうぜwwww」
DQN男子2「紙飛行機作ったからそれにしようwwww」
DQN男子3「うまく当たるかな、それwww」
ピューン ポス
教師「…」プルプル
DQN男子1「当たった、やったぜ!!!」
教師「…」
スタスタ
DQN男子1「お、なんだよ、こっちに来て…」
教師「いい加減にしろ!!!!!!」
ボコーン!!!
DQN男子1「痛っ!! 殴られた…!!」
DQN男子2「お、おい…」
DQN男子3「大丈夫かよ…」
教師「静かにしろ、分かったな」
DQN男子1「はい…」
教師「他の人間もだ、教室にいるものは、全員きちんと授業を聞くんだ!!」
教師「では、授業を再開するぞ」
教師「ここの部分は~」
リア充女子1「…」
教師(いつもお喋りで盛り上がってる女子連中まで黙ってる…)
教師(思わず手が出てしまったが、それがすごく効果的だったみたいだな…)
――別日 教室 授業中――
DQN男子2「でさ、この間それがwwww」
DQN男子3「マジかよ、ありえね~wwwwww」
教師「うるさいんだよ、お前ら!!!!!」
ドカッ バキッ
DQN男子2「…」
DQN男子3「…」
教師(やっぱりこの方法は効き目があるな…)
教師(思い返せば、俺が子供だった頃、先生が児童を殴るのは当たり前だった)
教師(蹴ったりされたことも普通にあったな)
教師(昔はそれで良かったんだ)
教師(今はそういうのができないから、教育がおかしくなっている)
教師(この方法が、正しいんだ…)
――懇談会――
保護者1「息子から話を聞いたのですが、最近は子供たちの授業態度が良くなっているそうですね」
教師「そう言ってもらえると、ありがたいです」
保護者2「これも先生のおかげです」
教師(懇談会で、親から子供を殴ったことについて文句を言われると思ったが、それが無いな…)
教師(多分、体罰がばれていないからだろう)
教師(ああいう感じの悪さをする子供は、変にプライドが高い)
教師(だから、教師に殴られて、それでいいなりになってしまう自分が嫌なんだ)
教師(当然、そのプライドがある以上、親に事実は伝えない)
保護者3「このクラスには、少し問題のある子がいると聞いていましたが、他の保護者の方の話を聞いて、安心しました」
保護者4「そうですね。安心して子供を任せることができそうです」
教師「そこまで言って頂けるのは、本当に光栄です」
教師(よくよく考えれば、保護者の方も俺と同じ世代。体罰を受けて育ってきたんだ)
教師(もしクレームが出ても、そういう話をすれば切り抜けられるはずだ)
教師(自分が受けた教育を、児童に施す。これが間違っているはずがないんだ)
――別日 教室 授業中――
教師「オラァ!! 今少しよそ見してやがったな!!」
ボコッ
ぼっち「や、やめて…」
教師「うるせえ!! 授業を聞かないお前が悪いんだ!!」
ぼっち「き、聞いてるよ、ノートだってきちんととってるし…」
教師「黙れ、口答えするんじゃねえ!!!」
ボコッ
ぼっち「うう…」
DQN男子1「最近すぐに手が出るようになったな、あいつ」ヒソヒソ
DQN男子2「それで俺達が黙るから、調子に乗ってるんじゃね?」ヒソヒソ
DQN男子3「絶対そうだよな。ここ最近すごく偉そうだし」ヒソヒソ
リア充女子1「そろそろ黙ったほうがいいよ。あいつを殴り終わったし、こっちが喋ってることに気付かれちゃう」ヒソヒソ
DQN男子1「おっと。ありがとな」ヒソヒソ
教師「うん? お前、それは何だ?」ギロッ
リア充女子2「え?」
教師「何でシャーペンを持ってきてるんだ!! 教室で使っていいのは鉛筆だけだ!!」
リア充女子2「ご、ごめんなさい…」
教師「罰として没収する!!」
リア充女子2「そ、それはやめて…」
教師「うるせえ!! お前も逆らいやがったな!! こんなものこうしてやる!!」
バキッ
リア充女子2「ああ、私のシャーペンが…」ウルッ
リア充女子3「ちょっと、いくらなんでもシャーペンを踏み潰して壊すのはひどくない!?」
教師「黙れ!! 俺に逆らったお前にも罰だ!!!」
ビリビリ
リア充女子3「嘘!? なんで私のノート破るの!?」
教師「素直に大人しくしてなかったからだ!!!」
教師「今日のお前らは態度がひどすぎる!!!」
教師「よって授業を受ける資格は無い!!」
教師「俺は職員室に戻る!!!!」
ガラガラ
教師(フフフ、いい感じだ)
教師(教師が上で、児童が下なんだ。こういう風な一方的な力関係こそ、教室の理想的なあるべき姿なんだろうな)
教師(最近、子供が露骨な悪事をしなくなったのがそれを証明している。俺はいい教育を施してるんだ…!)
――教室 休み時間――
リア充女子1「最近、うちの担任酷過ぎるよね」
リア充女子2「すぐに殴ってくるし、人のものは壊すし」
リア充女子3「挙句の果てに、授業中に教室から出ちゃう。これって職場放棄で、普通の会社とかじゃ大問題だよね」
DQN男子1「お前らもそう思ってるのか」
DQN男子2「こっちもボカスカ殴られてたまったもんじゃねえぜ」
DQN男子3「どうにかなんねえかなあ…」
リア充女子1「それだったら、私にいい考えがあるんだけど」
リア充女子2「何、聞かせて?」
リア充女子1「いいけど、あんたたちも協力してくれる?」
DQN男子1「おう、構わないぜ」
リア充女子1「今度ね、あいつの授業の時に――」
DQN男子2「いいなあ、それwwww」
DQN男子3「面白そうだぜwwww」
リア充女子3「やるやる、そういうの大歓迎よ、私!!」
DQN男子1「決まりだな」
リア充女子1「じゃ、また後でね」
――授業時間 教室――
教師「はい、じゃあ始めるぞ。起立しろ」
教師「って、あれ? 人数が少ないな…。6人ほどいない」
ぼっち「先生、黒板見て」
教師「どれどれ。はあ!? 授業をボイコットするだと!? こんなもの書いて、どこに行きやがったんだ、あいつら!!」
教師「ただじゃ済まさねえ。連れ戻してくる!!」
ガラッ
――学校 中庭――
教頭「授業中に何をしてるんだ、君たちは」
DQN男子1「それはこっちのセリフだよ。何で教頭がここにいるんだよ」
教頭「私は校内の見回りだ。それより君たち、早く教室に戻りなさい」
リア充女子1「えー、でも…」
教師「コラァ!! お前ら、こんな所に居やがったのか!!!」
リア充女子2「あ、来た」
教頭「先生、何かあったんですか?」
教師「教頭先生、居てたんですね…。実は情けない話なんですが、彼らに授業をボイコットされてしまいまして…」
教頭「ボイコット!? 詳しく話を聞きましょう。君たち、職員室に来なさい」
DQN男子2「ええ~」
教頭「いいから来るんだ!! 先生は教室に戻ってください」
教師「分かりました…」
――放課後 職員室――
教頭「すみません、先生。子供たちから詳しい状況を聞こうと思ったのですが、なかなか話をしてくれなくて…」
校長「それで、今日のところはいったん解散させて教室に戻したんです。その後、授業はちゃんと聞いていましたか?」
教師「まあ、なんとか…」
教頭「それで、なぜ彼らがボイコットなんてしたのかを、先生から事情を聴いて判断しようと思います」
校長「教室での彼らとの関係を、お聞かせください」
教師(今回の事件の原因は、どう考えても俺の体罰だ…)
教師(ちょっと待てよ、これって俺大ピンチじゃねえか)
教師(子供が黙ってくれたおかげで、俺が殴ったことはばれていない)
教師(けれど、もし体罰が原因でボイコットに発展したってことが発覚したら、俺はひょっとしてクビになるかもしれない!!)
教師(それだけは絶対に避けないと!!)
教師「心当たりはあります。彼らを指導するときに使った言葉が、少し行き過ぎた感じでして…」
教頭「本当にそれだけですか?」
校長「まさかとは思いますが、暴力を振るったりなんてしてませんよね?」
教師「あ、当たり前じゃないですか!!」ビクビク
教頭「そうですか…。あなたも授業をボイコットされて、ショックが大きいと思います」
校長「なので今日の話はここまでにしておきましょう。お疲れ様です。今日は家に帰って、ゆっくり休んでください」
教師「ありがとうございます…」
教頭「再発防止のために、教室での子供たちの様子がおかしかったりしたら、すぐに相談してください」
校長「我々も全力でバックアップしますので」
――別日 教室 授業中――
DQN男子1「あーあ、授業聞くのだるいなあ…」
DQN男子2「もっと面白いこと言えよ、お前」
DQN男子3「教師なんだろ、もっと為になるような授業しろよ」
教師(クソッ、またボイコットを起こされたら、今度は間違いなく大問題になる!!)
教師(だからこいつらをうかつに殴れねえ!!)
リア充女子1「あの顔面がキモい男が何でうちのクラスの担任やってるんだろ」ヒソヒソ
リア充女子3「言えてるwwww良くあの顔で教師になろうと思ったよね。女子から人気が出るわけないじゃんwww」ヒソヒソ
リア充女子2「ドラマに出てくるみたいなイケメンで、熱くて優しい先生がいいなぁ。うちのクズ担任と交換してほしい」ヒソヒソ
教師(こっちも陰口三昧だがボイコットの主犯だ、殴れねえ)
教師(あー、イライラする)
コトリ
教師「おい、お前なに鉛筆を床に落としてるんだ!!」
ぼっち「ごめんなさい…」
教師「謝ったって罰を受けるまで許さねえからな!!」
ボカッ
ぼっち「痛い…」ウルウル
教師「泣くな、男のくせに!!!」
教師(この子は友達もいない、クラスでも目立たない子だからな。だからボイコットみたいな大胆なことはできないだろう)
教師(そういう子に体罰という理想の教育を施し、なおかつ俺はストレス解消ができる。最高だ)
――休み時間 教室――
リア充女子1「なんかさあ、あの教師って誰かを殴れば機嫌がよくなるよね」
DQN男子1「だよなあ。誰かを殴った後だと、そこまで怒らなくなるし」
リア充女子3「ってことはさ、教師が誰かを殴るように仕向ければ、私たちは怒鳴られたりしなくて済むんじないの?」
DQN男子3「いい考えだな、それ。誰か殴られ役を決めようぜ、俺達が怒られないために」
DQN男子2「誰を殴られ役にするんだ? そんなの引き受ける奴がいるか?」
リア充女子2「無理矢理引き受けさせればいいのよ、適当なやつ見つけてさ」
DQN男子1「一番うまく俺達が脅せそうで、殴られ役になりそうなのは…」
リア充女子1「今日も殴られている、友達のいない、あいつが一番いいよね」
ぼっち「…」
―昼休み 校舎裏――
リア充女子1「あんたさあ、私たちのために、これからわざと悪いことや変なことをして、あの担任に怒られてくれない?」
ぼっち「え…。いやだよそんなの、僕、殴られたくないし…」
リア充女子3「へえ、私たちの言うことを聞かないつもりなんだ…」
ぼっち「う、うん…」
リア充女子1「じゃ、しょうがないわ。あんたたち、お願い」
DQN男子1「待ってましたwwwww」
リア充女子2「思う存分やっちゃってねww」
DQN男子2「オラァ!!」
DQN男子3「この野郎、俺達に逆らうんじゃねえよ!!」
ドカッ バキッ ボコッ
ぼっち「痛い…。やめてよお…」
DQN男子1「なあ、俺達はお前が言うことを聞かなかったから、手加減せずに殴るけど、あの担任は大人だ」
ぼっち「…」
リア充女子1「一応大人なんだし、殴るときは手加減してくれるはずよ?」
DQN男子1「俺達の言うことを聞かずに、俺達に殴られるより、俺達の言うことを聞いて、教師に殴られる方が、多分痛くないぜ?」
リア充女子1「私もそう思うわ。賢い判断をしてね」
ぼっち「わ、分かったよ…。言うとおりにする…」
――別日 教室 給食の時間――
教師(今日もあのボイコットをした六人は授業中に雑談ばっかりしてやがった)
教師(男子は俺に暴言を吐くし、女子は陰口三昧)
教師(けれど、あいつらには強気に出れねえ…)
教師(あー、イライラする…!!)
リア充女子1「あいつ、かなりイライラしてるわね」ヒソヒソ
リア充女子2「じゃああの子に、殴られてもらいますかwwww」ヒソヒソ
リア充女子3「それじゃ、この方法で…」ヒソヒソ
ガシャーン
教師「なんだ、今の音は!?」
リア充女子2「先生、この子が私の牛乳を床に落とした」
ぼっち「え、僕? そんなことしてない――」
リア充女子1「やったのはあんただよね?」ギロッ
ぼっち「は、はい」ビクビク
リア充女子3「先生、この子にきちんと注意してね」
教師「分かってる。こっちにこい!!」
ぼっち「や、やめて…」ズルズル
教師「人の牛乳を床にこぼしやがって!!!」
ドカッ
ぼっち「い、痛い…」
教師「ったく、早く雑巾持ってきて、床の拭き掃除をしろ!!」
ぼっち「はい…」
教師(ふう、一発殴ってストレス発散、イライラが消えたぜ)
リア充女子1「みなよ、あいつの表情。一気にイライラが消えたみたいだね」ヒソヒソ
リア充女子2「こんなので機嫌が良くなるとかwwww幼稚園児みたいwwwww」ヒソヒソ
リア充女子3「でも、あいつが殴られてるのって、見てて楽しいよねww今度からもっとやろうよwww」ヒソヒソ
DQN男子1「いいな、それ。俺達も参加させてもらうぜ」ヒソヒソ
DQN男子2「さあて、何やらせようかなwwww」ヒソヒソ
DQN男子3「昼休みになったら、決めようぜwwwww」ヒソヒソ
――昼休み 教室――
DQN男子1「そらよっと」
ガシャン
DQN男子3「今こいつが花瓶を割ったけど、次の授業の時に、担任がクラスに入ってきたら、お前がやったっていうんだぞ?」
ぼっち「え…」
DQN男子2「言わないとどうなるか、もう分かるよな?」ギロッ
ぼっち「う、うん…」
――授業開始時間 教室――
教師「うん? どうして花瓶が割れているんだ!!」
ぼっち「ごめんなさい、僕がやった…」
教師「牛乳に続いて今日だけで二度目だぞ!! 俺をなめてんのか!!!」
ドカッ ボカッ
ぼっち「痛…」
教師「今日は放課後、お前クラスに残れ。じっくりと反省させてやる!!」
――放課後 教室――
教師「他の子供は全員帰ったな…。よし、お前は床に正座しろ」
ぼっち「はい…」
教師「花瓶は、本当にお前が割ったのか?」
ぼっち(僕じゃなくて、あの男の子たちがやったって言ったら、あいつらに何されるか分からないよ…)
ぼっち「そ、そうだよ…」キョドキョド
教師「本当に、お前がやったんだな?」
ぼっち「う、うん…」オドオド
教師「そうか…」
ぼっち「…」ビクビク
教師(こいつの挙動不審な態度から考えて、まず間違いなく嘘だな。それか誰かに強要されて、花瓶を割っている)
教師(こっちだって結構長いこと教師をやっているんだ、それぐらいは分かる)
教師(大方、普段俺の悪口を言ってるあの六人あたりにやれらたんだろうな…)
教師(うちのクラスでこういうことをしそうなのは、あいつらしかいない)
教師(けど、それでいいんだ。あの連中がこいつを使って、いじめをしてくれれば、奴らの気は紛れる)
教師(そうすりゃ俺の悪口は言われなくなるし、この手口を続けるのならば、俺が発散のために相手を殴るときの口実にもなる)
教師(いわゆるwin-winの関係という奴だな)
教師(ここは、俺とクラスのためにも、こいつを問い詰めて真実を聞き出すのはやめておこう)
教師(うん、そうしよう)
ぼっち「…」
教師(目の前のこいつは、理不尽に殴られることになるが、それも教育だ)
教師(大体、こういった友達のいないいじめられっ子は、学校を出ても社会じゃまず通用しない)
教師(今の内に、社会の不条理に耐えられるように、ひどい目に遭わせて慣れさせておくのがいい教育だ)
教師(それが、こういう子供への理想の教育なんだ…!)
教師「もういいぞ、帰って」
ぼっち「はい、さようなら…」
――別日 教室 終礼中――
リア充女子1「先生、私のリコーダーが無くなっちゃたみたい」
教師「何!? 誰か知らないか?」
リア充女子2「私、こいつが持ってるのを見たよ?」
ぼっち「え、僕?」
リア充女子3「うん、私も!!」
ぼっち「ぼ、僕そんなの持ってない――」
ぼっち(え、どうして机の中にリコーダーがあるの…?)
教師「おい、ちょっと机の中を確認させろ!!」
ぼっち「え!?」
教師「いいから見せろ!! なんだ、これは!!! どうしてお前があの子リコーダーを持ってるんだ!!」
ぼっち「え、え、知らないよ、僕…」
リア充女子2「知らない、じゃないでしょ。あんた」
リア充女子3「っていうか私さ、あんたがそのリコーダーペロペロなめてるところ見ちゃったんだけど…」
ぼっち「え…?」
リア充女子2「うわっ、それマジ!? だったらキモ過ぎでしょ…」
リア充女子3「うん…。ちょっとその時の雰囲気がすごくやばかったから、私は止められなかったんだけど…」
リア充女子1「ひどいよ…。私のリコーダーなめるなんて…。もう買いなおさなきゃ、使えないじゃん…」ウルウル
ザワザワ
児童1「気持ち悪い…」
児童2「あの子が可哀そうすぎるよ…」
ザワザワ
ぼっち「僕はそんなことしていない!! 本当なんだ、みんな信じて!!」
リア充女子1「先生、その子をきちんと怒って…」ポロポロ
教師「この野郎!! 卑劣なことをしやがって!! あんな風に泣かせるなんて、最低だな!!」
ボカァ!!
ぼっち「痛い!! 殴らないで!! 本当に僕じゃないんだ!!」
教師「うるせえ!! だったら、なんでお前の机の中からリコーダーが出てきたんだ!!」
ぼっち「し、知らないよ…」
教師「まともに答えられないってことは、お前が一番怪しいだろう!!」
ドコォ!!
ぼっち「ほ、本当にやってないんだよ…。だからやめて…」
教師「こいつ。この期に及んでまだ反省してないな…。きちんと反省するまで、殴るのはやめないからな!!」
ドカッ!! バキッ!! ボコッ!!
ぼっち「うう…」
――教室 放課後――
ぼっち(結局、ずっと殴られっぱなしだった…。僕じゃないって言っても、誰も信じてくれない…)
DQN男子1「オイコラ、お前ちょっと顔貸せよ」
ぼっち「え…」
DQN男子2「お前が変態みたいなことをしたせいで、俺達の帰る時間まで遅くなっちまったじゃねえか」
DQN男子3「これからその責任を、とらせてやるよ」
DQN男子2「オラァ!!」
ドカッ バキッ
ぼっち「痛い、蹴らないで…」
DQN男子3「なあ、リコーダーの味はどうだったwww? やっぱ可愛い子のってうまいのか?」
ぼっち「知らないよ…。僕、なめてないもん…」
DQN男子1「まだそんなこと言ってるのか!! いい加減認めろ!!」
ボコォ
ぼっち「やめてよぉ…」
DQN男子1「お前がさっさリコーダーをなめたと教師の前で言わなかったから、帰る時間が遅れたんだろ!!」
DQN男子3「人のものなめて、更に嘘をつくとか、ホント、お前終わってるよな」
DQN男子2「嘘つきは泥棒の始まりだって、親に教わらなかったか? そんなんじゃお前、将来犯罪者確定だぞ」
ぼっち「違うんだよ、本当に僕じゃない…」
DQN男子1「ぐちぐちしつこいなあ…。もう喋れなくなるぐらいまでやってやろうぜ、みんな!!」
DQN男子2「そうだな、久々に暴れたかったんだ」
DQN男子3「俺もやるか」
ボカッ!! バキッ!! ドスッ!! ボコッ!! ドボォッ!! ボンッ!!
ぼっち「…」
――別日 教室――
ぼっち(今は、この教室に先生と僕の二人きりだけ…。よし、今までのこと、全部話そう…)
ぼっち「先生、話があるんだけど…」
教師「うん? なんだ?」
ぼっち「前のリコーダーのことなんだけど、やったのは本当に僕じゃない…」
教師「なんだ、そのことか」
ぼっち「この間の牛乳や花瓶もそうなんだ…。他の子に脅されて…」
教師「俺がそれに気付いていないとでも思っていたか?」
ぼっち「え…?」
教師「お前が自分でそんなことをできない性格だって、俺は十分理解している」
ぼっち「それじゃあ…」
教師「けれど、それはお前に問題があるからそういった行動を強要されるんじゃないのか?」
ぼっち「え、え…」
教師「挙句の果てに、俺にそれを伝えてどうするつもりだったんだ?」
ぼっち「…」
教師「黙ってないで答えろ!!」
ぼっち「…先生に、助けてもらいたくって…」
教師「なんて野郎だ!! 自分で乗り越えようという努力はしないのか!!!」
ぼっち「だって、だって…」
教師「だってじゃねえよ!!」
ボカッ
ぼっち「く…」
教師「俺に頼って物事を解決しようとは、なんて腐った根性だ!! 喝を入れてやる!!」
ドカッ!! バキッ!!
ぼっち「うう…」ポロポロ
教師「何泣いてんだよ。この程度の体罰や、同級生からの嫌がらせに耐えれないようじゃ、社会に出て通用しないぞ!!」
教師「社会には理不尽なことが多いからな。今の内に俺がこういう接し方をすることで、お前を鍛えてやってるんだ」
教師「大人になったら、お前は俺を恩師として感謝するはずだ」
教師「分かったら、せっかく殴ってやった俺に礼ぐらい言うんだな」
ぼっち「…」
教師「言えよ!! この礼儀知らずが!!」
ボコッ!
ぼっち「あ、ありがとうございます…」
――しばらくして――
ぼっち(ずっとずっと、あの子たちからの、僕への嫌がらせは続いている…)
ぼっち(先生も見て見ぬふりで、絶対に助けてはくれない…)
ぼっち(それどころか、僕のことをよく殴ったり蹴ったりしてくる…)
ぼっち(もう、どうしようもない…)
ぼっち(こうなったら、死んじゃってもいいよね?)
――ある日の放課後――
ぼっち(どうせ死ぬなら、僕を苦しませたこの大嫌いな教室をめちゃくちゃにしてやる…!!)
ぼっち(今の時間のこの部屋には誰もいないけど、忘れ物をしたって言えば職員室で鍵を貸してくれた)
ぼっち(家にあった、防災用のガソリンの缶詰をあけて…)
キリキリキリキリキリ
ぼっち(中身をばら撒いて…)
トプトプトプトプ
ガラッ
教師「なんだお前、こんな時間に教室で何をしてるんだ?」
ぼっち「…先生こそ、どうしてここに?」
教師「俺は少し仕事が残ってるからな」
ぼっち「そう…。僕、これから死ぬんだ。先生は危ないから、出て行った方がいいよ」
教師「はあ? 何言ってんだ、お前。って、床がビショビショじゃないか」
ぼっち「それ、ガソリンだよ」
教師「へ? 何、お前なにやってんの? 本気?」
ぼっち「…本気に決まってるじゃん」
教師「ククク…。アッハハハハwwwwwバカじゃねーの、お前wwww」
教師「そうやって死にますってアピールすれば、俺の気が引けるとでも思ったのか!!!!」
教師「全く、ろくなことを考えやらねえ…。きつい罰が必要だな…」
教師「俺はそんなことぐらいでお前への接し方は変えないからな!!」
ぼっち「先生、こっち来ないで…。本気だよ、僕」
教師「うるせえよ。本気ならさっさと火をつけてみろ!! そんな度胸もないくせに!!」
ぼっち「…」
教師「ふん。ライターは持ってきてるのか。危ないからさっさとそれはこっちに渡しな」
ぼっち「…」
シュボッ
教師「へ?」
ゴオオオオオッ
ぼっち(体中が火だらけで、すっごく熱い…)
ぼっち(息も出来なくて、ものすごく苦しい…)
ぼっち(けど、今これを我慢できれば、楽になれる…)
ぼっち(もう先生に殴れることも、みんなにいじめれることもないんだ…)
ゴオオオオオオッ
教師(な、なんで俺の身体が燃えてるんだ!!)
教師(喋れねえ!! 息ができねえ!!!!)
教師(おかしいだろ!! なんで俺があいつの自殺に巻き込まれてるんだ!!!)
教師(俺は最高の教育をあいつに施してやったんだぞ!! その最後がこれなんてありえねえ!!!)
教師(俺は何も間違っていない、なのにあの恩知らずのクソガキがぁ!!!!!)
教師(俺は正しいんだ、死んじゃいけないんだぁあああああああああぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!)
――数日後 学校の近所の広場――
リア充女子2「あの教師が死んで良かった!! 学校も教室が一部燃えたせいで休校になって、昼間から遊べるし!!」
DQN男子2「鬱陶しい馬鹿先公と、サンドバッグ代わりの奴が同時に死んで、しかも俺達のことはばれてないみたいだしな」
DQN男子3「まあ、俺達があいつに教師に殴られるように仕向けたのは陰でだからな。クラスの他の奴も勘付いてないっぽいし」
リア充女子3「テレビや新聞でも、あいつと教師の関係ばっか取り上げてたしね。私たちはまず無関係だと思われてるよ」
DQN男子1「ま、あとは俺達が余計なこと言わない限り、大丈夫だろ。あいつ、遺書も残してなかったようだし」
リア充女子1「その口裏合わせのために今日集まったんだからね。でも、変なこと言わない限りは大丈夫そうね」
リア充女子2「じゃ、ま、そういう事で。これからどこかに遊びに行く? 時間あるし?」
リア充女子3「いいわね、それ」
DQN男子2「こんな時間から遊べるのも、あいつがあんな死に方をしてくれたおかげだぜ!!」
DQN男子3「その意味では、感謝しないとなwww」
DQN男子1「ホント、あいつらが死んで良かったぜwwwwww」
リア充女子1「乾杯でもしよっかwwwww?」
ギャハハハハハハハ
終わり
126 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/10/26 23:59:34.27 Jm9C/kL90 67/73BAD END
128 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/10/26 23:59:39.66 DCPoJXUa0 68/73遺書を書かなかったことだけが間違いだったな
乙
129 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/10/27 00:04:29.82 ETFsWyns0 69/73ある程度の体罰は認めるとか言ってる奴は自分の中で勝手に線引きしてる時点でSSの教師と何ら変わらない
130 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/10/27 00:05:52.09 3+IQnLuS0 70/73教師が「いじめられるのが嫌なら自分で何とかしろ」って言い出したらそいつはどうしようもないよな
学校での教師は警察みたいなもんなんだし
警察に隣の奴が部屋に石投げこんでくるって言って「自分で何とかしろ」って言われるのと同じ
136 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/10/27 00:17:23.12 m1/k5BgT0 71/73>>130
基本的に実被害が出ないかぎり隣の奴が家に石投げ込んできても警察は動いてくれないよ
電話口で「自分で何とかしろ」と言っておしまい、まぁしつこく何度も電話してれば使いっぱしりの駐在くらいはよこしてくれるかもしれないけど
132 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/10/27 00:07:20.14 No7TQXif0 72/73想像を越えていた
137 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/10/27 00:17:44.69 FiYj4ucr0 73/73胸糞わりぃ...

