※ほむら「みんなでキャンプ」【パート2】の続き。
「はーい、それじゃあ転校生を紹介するぞー」
ワーワーガヤガヤ マジデー ワーワーガヤガヤ オンナノコ?オトコノコ? ワーワーガヤガヤ
ガラララッ
ほむら「…」ツカツカツカツカ
キ,キレイ カッコイイ… ナガイカミ… カワイーナー
ほむら「…」スッ
ほむら「暁美ほむらです、よろしくお願いします」ペコ
パチパチパチ ヨロシクー オンナノコダーヤッター パチパチパチ
「暁美は心臓の病気で入院してたんだ」
「みんな仲良くな~」
ほむら「…」
元スレ
ほむら「みんなでキャンプ」
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1347437983/
ほむら(通算何百回目の自己紹介だろう…)
ほむら(慣れたもんね)
ほむら(こっちの学校はあっちよりもボロいわね)
ほむら(まああっちのは異常だけど)
「暁美さんって前はどんな学校に通ってたの?」
ほむら「屋上が進化する学校よ」
「髪綺麗だね、シャンプーどこの使ってるの?」
ほむら「お母さんが買ってくるシャンプーよ」
「彼氏いるの?」
ほむら「いないよ」
「部活入るの?」
ほむら「ええ、帰宅部には一目おいているわ」
キーンコーンカーンコーン
ハー ヒルヤスミダー
「暁美さん、一緒にお弁当食べよう?」
ほむら「ええ、いいわよ」
「暁美さん頭いいんだね!」
ほむら「ありがとう、それほどでもないわ」
「午後、体育あるけど、運動はどう?私、苦手で」
ほむら「あー…」
ほむら「ええ、ほどほどに得意よ」
「お、まじで?私とバドミントン勝負しよ!」
ほむら「ええ、いいわよ」モグモグ
「そー言えば中澤君が暁美さんのこといいなーって話してたよ?」
「!」
「へー、まじ?中澤君モテるよね」
「うん、いいなーほむらちゃん、転校早々狙われちゃって~」ツンツン
ほむら「…」モグモグ
ほむら「あー…あはは…」モグモグ
ほむら(は?これが女子中学生?)
ほむら(ついてけねんだげど)
「でやー!」
ほむら「甘いわ!」ギャッ
ドリュリュリュッ! バキチョンッ!!
「な…に…」
スゲー! バドミントンノオトジャナイヨー
「すごい…桃井さんを負かしちゃうなんて!」
「バド部のエースなのに!」
ザワザワ ザワザワ
ほむら(んー、たいしたことないわね…)
ほむら(さやかはこれくらいにはガンガンついてきたし、杏子は魔法ありとは言え私を圧倒するし…)
ほむら(楽しめそうにないわね)ファサッ
「え、かっこいい!」
「なに今のファサッて!」
「かわいい!結婚して!」
中澤「素敵だ…」ボー
「…」
ほむら「あー…目立つのはやめよかな?」
キーンコーンカーンコーン
「ねえ、暁美って、転校生」
「うん、どうしたの?」
「なーんかむかつかね?」
「ほー」
「なんつーか、ちやほやされてんのにすまし顔で当たり前面してるしさ」
「分かるかもー」
「体育でも桃井負かして、ぜってーちょづいてっよな」
「あーなんかイラついてきた」
「つかさー、中澤君も誉めるから余計に付け上がってんじゃね?」
「…ああ、それもあるかもね」
「無視しようぜ」
「無視じゃ生ぬるいわ」
チョームカツク シネ キメー チョーシコイテンジャネーゾ
QB「………」
翌日ーーーー
ほむら「ふぁぁ…」ネムネム
ほむら「何だかんだで初日は疲れたわね…」
ほむら「んー…」コキコキ
「暁美さんおはよー」
ほむら「おはよう」
カパッ
ほむら「ん………………ん?」
スッカラカン
ほむら「あれ、靴がない…」
ほむら「…」
ほむら「どこで落としたんだろう…忙しかったからなぁ……」
ほむら「スリッパ借りよ」
ほむら「今日が体育ない日でよかったわー」
ほむら「…」テクテク
ほむら「あー、朝早く来すぎた」
ほむら「一番乗りじゃない」
ほむら「…あら?」
カビーン
ほむら「私の机に……花瓶……」
ほむら「…」クンクン
ほむら「いいにおい…それに、ピンク色で、まるでまどかのような美しさね…」
ほむら「…」キョロキョロ
ほむら「い、一輪もらって押し花にしちゃおっかな」スッ
ほむら「いっぱいあるし、私の机に置いてたんだから…いいよね?」
ほむら「個展の辞書に挟んでおこっと」パタムッ
ほむら「~♪」
「ちょっとなんなん?あいつ」
「全然効いてないじゃん」
「ばーか、あれは気にしてないふりだよ」
「そうだよね、絶対気にしないふりしてるよ」
「えー、じゃあきいてんの?」
「効いてる効いてる」
「内心びびってるよねー、絶対」
「中澤君もさー、なんでかわいーとか言っちゃうかな」
「つーか胸ぺったんこだよね」
「私も思ってたわwwwwwwwwwww」
「ちょっときついのぶちこもうよ」
「いいねー」
「やっちゃお」
キーンコーンカーンコーン
ほむら「次は現代文ねー」
「暁美さーん、トイレいこー?」
ほむら「ええ、いいわよ」
ツカツカツカツカ
「…」
「よーし、教科書の56ページを開けー」
ほむら(…あら?)ゴソゴソ
「さーて、誰かに読んでもらおうかな? 」
ほむら(あれ、あれれ?……教科書、忘れてきたかな??)ガサゴソ
「…」クスクス
「ウケルー」クスクス
ほむら(うう…ないよぉ…)ゴソゴソ
「じゃあ、暁美!読んでみよう!」
ほむら「!」
ほむら「……すみません、教科書、忘れてきました…」
「なんだなんだ、だらしないぞー」
「よーし、中澤、教科書見せてやれ」
中澤「わ、分かりました。席、くっつけよっか///」
ほむら「…ええ、ごめんね?ありがとう……」
「…なにあれ…」
「…ムカツク」
キーンコーンカーンコーン
ほむら「はぁ…」
ほむら「教科書忘れたかな?…ちゃんと準備したのに…」
中澤「あ、あのさ、暁美さん?」
ほむら「ん?」
中澤「今日、暇?一緒に帰らない?」
ほむら「あー…」
ほむら「ごめんなさい、遠慮するわ」
中澤「そ、そっか、なんか用事あったかな?」
ほむら「いや特に」
中澤「」
QB「そこは嘘でも用事作れよ」
ほむら「じゃあ、さようなら。教科書ありがとう、助かったわ」スタコラサッサ
「…なにあれ」
「超ムカつくんですけど…」
ホー ホー
ほむら「はぁー…最近ダメだなぁ…」
ほむら「靴も無くすし、教科書のまでなくしちゃった…」
ほむら「家も探したけど見つからないや……」
ほむら「うぅ……」スンッ
ほむら「弱い私に逆戻りだよぉ…」
ほむら「…」スンッスンッ
QB「君がおっちょこちょいなわけではないよ」
ほむら「キュウべえ?」
ほむら「あら、いたのね」
QB「考えててもみなよ、靴を無くすって…」
QB「随分高度な技術だよ」
ほむら「…それもそうね」
ほむら「じゃあ、どうして?」
QB「はぁ…」
QB「花瓶も考えてごらん?おかしくないかい?」
ほむら「ほむ……ピンクの…いいにおいの…」
ほむら「!」
ほむら「まさかまどか!?まどかからの贈り物なの!?」キャー!
QB「馬鹿阿呆死ね」
ほむら「まどか…愛してるわ…!」
QB「教科書も君はしっかり準備していたよ」
QB「それがなくなるなんておかしいじゃないか」
ほむら「結論から言いなさい、言いたいことが分からないわ」
QB「えっ、通じない?」
ほむら「何が」
QB「ひぇー…びっくりした…僕そんなにおしゃべり下手だったかな…」
ほむら「なんなのよ」
QB「あー…まあ、とにかく…」
QB「身の回りには気を付けてね…」
ほむら「?ええ、ありがとう」
QB(いじめられてる…なんて自覚させる必要はない……)
QB(人間風情が……ほむらに手を出したらどうなるか、オーバーサイエンスをぶちこんで殺してやる…)
ほむら「ふぁぁ…」
ほむら(こっちの授業は退屈ね…)
ほむら(ちょっとレベル低いんじゃない?)
「じゃー、暁美、前に出て解いてみろ」
ほむら「はい」
スラスラスラー
オースゲー ヤッパアタマイーナー ウツクシー ケッコンシテー!
ほむら「出来ました」コト
「うん、文句ない…正解だ!」
「ほむらやるじゃん!」
「この問題むずかしくて私、できなかったなぁ!」
ほむら「えへへ」ポリポリ
中澤「暁美さん…すごい…」
「…」チッ
キーンコーンカーンコーン
ほむら「きったくー♪きったくー♪」
ほむら「みんな部活入ってるのね…まあ一人のが楽でいーけど」テクテク
バッシャーン!!
ほむら「…????」ビチョビチョ
ナンダ? ウエカラミズフッテキタゾ!? ア,サンカイカラジャナイ!?
「き、君、大丈夫?」アセアセ
「二年生の子だよね?保健室いこ?」アセアセ
ほむら「…はい……すみません、お手数かけます…」ビチョビチョ
ほむら(なに……?……なんなの…?)ビチョビチョ
QB「…」
ザワッ
ほむら「ふう、着替え終わったわ…」
ほむら「それにしても不思議ね……水が降ってくるなんて…」
ほむら「…」
ほむら「……いぢめ………」
ほむら「…ぷっ」
ほむら「まさかね、いぢめダメ、絶対ってポスター貼ってあったし、ないわよね」
ほむら「あー、疲れてるんだわ…転校してすぐだし…」
ほむら「保健室、あったかくて…ふぁ」
ほむら「寝ちゃいそ……」
Zzz
「おーい、着替え終わった?」シャーッ
ほむら「すぅ…すぅ…Zzz」
「…」ニコッ
「保健の先生、この子疲れてるみたいで、寝ちゃったから…」
「ええ、起きるまで寝かせておいてあげて?」
まどか「助けるんだよ、見返りはなくても」
まどか「だって、魔法少女はさ、夢と、希望を叶えるんだもん!」
まどか「叶えてあげて、与えてあげる…」
まどか「私たち魔法少女は正義の味方なんだよ!」
ほむら「んーむにゃ…」
ほむら「はっ!?」ガバッ
ほむら「……」キョロキョロ
ほむら「あ、私…保健室で寝ちゃって……」
「おー、起きた?」
ほむら「あ…先生…」
「制服も乾いたよ~、着替えなよ?」
ほむら「はい…そうします…ありがとうございます」
「転校してきて、色々大変だろうけど、睡眠はちゃんととらなきゃ駄目だぞ?」
ほむら「ええ、気を付けます…」
「ちょうど下校時間だから、気を付けてね~」
ほむら「はい、分かりました」
ほむら「…」トボトボ
ほむら「…」トボトボ
ほむら(やなことばっかし考えちゃうな…)
ほむら「うぅ…まどかぁ…」
ほむら(やっぱり私、みんながいないと駄目だよぉ…)トボトボ
ほむら「…」
ほむら「…!」
ほむら「魔女の反応…!」
ほむら「行かなきゃ…!」ダダッ
QB「やぁほむら」
ほむら「!キュウべえ」
ほむら「魔女の反応が出たわ…悪いけど急いでるの」タタタッ
QB「そう急ぐ必要はないよ?今回に限っては」
ほむら「っ?」ピタッ
ほむら「…なぜ?」
QB「まぁ落ち着きなよ、ほら」ピョンッ
ほむら「…?なにかたくらんでるの?」
QB「別になんにも?」
ほむら「そう…いずれにしろ魔女は人に危害を加えるから出来るだけ早く倒しちゃいたいわ」
QB「…」
ほむら「走るわ」タタタッ
QB「… 」
グニュァッ…
ほむら「!結界内に人が…巻き込まれたのね、急いでよかった」
QB「ストップ」
ほむら「さっきからなに?」
QB「彼女達をよーく、見てご覧?」
ほむら「ほむ…?」ジーッ
「…ここどこ?……不気味………」
ほむら「いや、分からない」
QB「…いじめグループさ」
ほむら「!」
QB「やっと気付いたかい?君はいじめられていたよ?」
ほむら「…それは、…私が、暗いから…」
QB「違う、そうじゃない」
ほむら「!」
QB「いじめの原因は嫉妬……一番大きな要因はこれさ」
ほむら「嫉妬…?」
QB「そうさ」
QB「君は転校してきてからいささか目立っていたね?多くの目は、容姿、学力、運動能力を高い水準で備えている君への羨望の眼差しだった」
QB「ほむらは少し疎いけれど、君は人間のオスに人気がある」
ほむら「…」
QB「それを気に入らなく思う同姓がいたようだ…」
QB「今回の件で言うと、中澤という男子生徒が主な原因でもある」
QB「この男子生徒は君のことが好きなんだよ」
ほむら「…えー…」
QB「いじめの主犯格、最初に言い出した彼女は中澤という男子生徒のことを慕っていた」
QB「さすがにここまで説明したら理解してくれたと思うよ?」
ほむら「…」
QB「ほむらは悪くない」
QB「全ては彼女達が悪い」
QB「あいつらはほむらを傷つけた」
QB「そして僕を怒らせた…」
ほむら「…キュウべえ…」
QB「因果応報、だから今、これから、こうして、彼女達は喰われるのさ……その醜い精神に宿す嫉妬という負の感情と共にね」
ほむら「!」
ほむら「…」
QB「黙って見ていればいいよ」
QB「何も後ろ向きな感情だけが負のエネルギー源じゃあない」
QB「理不尽にほむらを呪った分だけ、彼女達は魔女の力になるんだ」
QB「あの醜悪な人間性は、魔女の大好物だ…」
ほむら「…」
ほむら「この結界に彼女達を連れ込んだのもあなた?」
QB「…誘導したのは僕だね」
ほむら「…ふふ、キュウべえ、あなたがそんなに私のことを考えてくれているなんて思わなかったわ?」
QB「…」
ほむら「でもね、キュウべえ……」
「何あれ!?」
「化け物!!」
「おっきいよ!!」
魔女「:>>^`/#:^`^>^"$#]:=`\=@>ヾゞ~」
ほむら「下がりなさい」
「!」
「あんたは…!」
ほむら「こいつを倒すのは、私…」
QB「…どうして?そいつらは君をいじめていたんだよ、助ける必要はないよ!」
ほむら「ふふ、それじゃあマミの弟子失格ね…」
ほむら「どこかの時間軸でまどかが言っていたわ…?」
魔女「@"(%!"-*^:'*?=$%'/`|]〈%◎▼⊇△!!!」ゴッ
ほむら「魔法少女は夢と希望を与えるのよ…!」
ほむら「怪我はない?」
「…」
ほむら「…?どこか痛い?」
「…なんで助けたんだよ」
ほむら「勘違いしないで、私はあいつに用があっただけ」
ほむら「あなた達はたまたま助けささったのよ」
「…ちっ」
QB「感謝もなしかい?僕が直々に殺してやろうか?」
ほむら「こら、キュウべえ」
QB「…でも…」
「…帰ろ」
「う、うん…」
ほむら「…私たちも帰りましょ?」ニコッ
QB「納得できないよ…」
ほむら「いいから、ほら」
ーーーー
QB「それでね?ほむら、助けちゃったんだよ、あり得る?」
ほむら「…なんて、こともあったわね」
まどか「うぇひひ、やっぱりほむらちゃんはかっこよくて優しいなぁ」
ほむら「…入学当初は自分の弱さを痛感したわ」
まどか「そんなことないよ!」
まどか「ほむらちゃんはいつだって、私の憧れだよ?」
ほむら「…」
ほむら「私はあなたに憧れているわ」
まどか「っえー、うぇひひ///」
さやか「しっかし短いもんねー?一年半なんて」
杏子「そうだなー、私も高校生だもんなー」
マミ「ふふ、佐倉さん、勉強頑張ったから」
杏子「いやいや、マミの教えがいいんだよ」
さやか「これでマミさんと杏子とほむらは同じ高校かぁ」
まどか「いいなー」
ほむら「杏子とは寮の部屋も一緒なのよ」
杏子「あぁ、夜中魔女退治に出るとき、楽でいいよな」
ほむら「マミも楽よね」
マミ「人数の関係で一人部屋なんて…」
まどか「てぃひひ、でもこうして五人、また揃えてなんだか嬉しいなって」
ほむら「そうね、お父さんとお母さんに、感謝しなくちゃ」
さやか「寮あるから、とは言えめっちゃレベル高い高校だよね」
ほむら「たいしたことないわよ、まどかと一緒じゃないのは悔やまれるけど」ファサッ
まどか「て言うか杏子ちゃんがすごいよね…」
杏子「なっはっは、まーねー♪」
ほむら「さっ、もう行きましょう?これからは、いつでも会えるんだから」
まどか「うん!」
QB(本当に良かった)
QB(転校してからのほむらも、それなりに楽しそうだったけど、やっぱりこの五人はかけがえがないね…)
QB(…)
ほむら「キュウべえ?行くわよ?」
QB「分かったよ」トテテテ
ほむら「みんなでキャンプ」~おしまい~
314 : Classical名無しさん[] - 2012/10/05 20:10:42.05 c8a77EX2 297/303乙乙乙、このスレに出会えてよかった。
316 : Classical名無しさん[] - 2012/10/08 23:34:48.26 lDlgCSw7 298/303最後駆け足じゃね?
317 : Classical名無しさん[] - 2012/10/09 02:25:13.54 uSh9s+3D 299/303続きが欲しいよね
319 : Classical名無しさん[s... - 2012/10/18 04:51:56.37 sqUKPiop 300/303乙かつてないほど綺麗なベェさんだったな
320 : Classical名無しさん[] - 2012/10/19 08:40:51.10 5swhiOUy 301/303カップリング豊富だな
321 : カレーライサー ◆27eih/H... - 2012/10/25 23:40:48.96 0dqoctt/ 302/303面白かった泣いた
322 : Classical名無しさん[] - 2012/10/27 11:03:24.90 RtREGgGZ 303/303いい具合にシリアスなのにふざけてた
楽しかった乙