…
※クラーグの住処※
ほむら「…」
ほむら「場所が判りづらいわ…まどか」
まどか「私に言われても…」
やっとそれらしい場所に着いた。
散々、沼を歩いた結果、沼関係無い所に入り口があった…
ほむら「不思議な場所ね…」
まるで巣だ…この壁はなんだろう…
まどか「凄い、地面が温かい…」
ほむら「ここの鐘を鳴らしたらおしまい?」
まどか「ううん」フルフル
まどか「グウィン王の歩みを辿る筈だけど…詳しい事はよく…ごめんね?」
ほむら「そう…」
元スレ
ほむら「エスト瓶よ」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1348745914/
まどか「?」
ほむら「あれ、何かしら?」
目の前には背中の肥大した人間が複数。
背中は不気味に脈打っている…
まどか「ここに住んでる人?」
近付いて見るが反応はない…
ほむら「まるで私達は眼中に無いのね…」
まどか「この先に何かあるのかな?」
誰も彼も一様にこの道の先を向いて伏している。
まどか「あっ…少し先に広間があるみたい」スタスタ
ほむら「油断しないでね…」スタスタ
ほむら「?…このサイン…」
見たことないサインだ…
ソラールのものでは無い…
まどか「どうしたの?」
ほむら「いえ、このサインが…」ペタ
ペカー…
まどか「わ」
ほむら「なるほど」
マミ「ふっ、私を喚ぶ者よ汝のnって、あら!…あらあら!…アケミさんじゃない!?早速呼んでくれたのね!」キャー
まどか「こんにちわ、マミさん」ニコ
マミ「こんにちわ、まどかさん」ニコ
ほむら「この奥って何があるの?」
マミ「ここはクラーグと言う魔物の住処よ?運が悪いと出逢う事もあるけど、そうそう…」
メキメキ…
マミ「出逢わない…」
ザクッ…ザクッ…
マミ「はず…」
?「!」ニコ
マミ「…」
女性がこちらを見据えている。
下半身は巨大な蜘蛛だが…
ほむら「あれがクラーグ?」
マミ「運が悪いことに、ね…」
まどか「…」
まどか「あれ?…この人…」
マミ「どうやら目を付けられたわね」キリッ
ほむら「好戦的なの?」
マミ「周りを見たらわかるでしょ?」
ほむら「?」
ああ…
ようやく気が付いた。
この壁は亡者だ…
絡め取られた夥しい亡者達によって造られたモノなんだ。
クラーグ「…」カチカチ
ゴウッ…
クラーグから火炎液が振り撒かれる。
ほむら「まどか!」バッ
まどか「へっ?あ!…うん」サッ
範囲は広いが狙いが甘い…
あっさりと避けられた。
マミ「不味いわ…」
ほむら「何がよ?」
マミ「退路を塞がれたわよ…」
ほむら「っ!」
しまった…
そもそも狙いが違ったのか…
クラーグ「…」ニコ
ほむら「やるしか無いのね」
まどか「さっきの声は…空耳かな?」キョロキョロ
ほむら「まどか?」
マミ「来るわよ!」
火を振り撒きクラーグが迫ってくる…
ほむら「まどか!逆側に回り込んで!」バッ
まどか「うん!」タッ
クラーグ「!」
まどか「え?」ピタッ
マミ「まどかさん!?」
ほむら「まどか!?」
カチッ
クラーグ「…」ブンッ
クラーグの持つ剣がまどかのいた場所を凪ぎ払う…
クラーグ「?」キョロキョロ
まどか「あ!」
ほむら「どうしたの?まどか?」
まどか「あ…ごめん…ほむらちゃん」
まどかが動揺している…
どうしたんだろう?
マミ「ワープした?…やるわねアケミさん!」ザクッ
クラーグ「!」
ほむら「まどかは下がってて…今の貴女では危険だわ」パスパス
クラーグ「!?」ヨロ
まどか「やっぱり…!」
ところ構わず火炎液を撒き散らすのが厄介だ…
ほむら「くっ、足場が…」ババッ
ほむら「…」
ほむら「なんでマミは火の中で平気なのよ?」
クラーグ「…」ブンッ
マミ「はっ!」キィン
ギリギリ
よく見ると、マミが尋常じゃない量の汗をかいてる事に気付いた。
ほむら「ただでさえ、裸同然なのに色々問題のある絵面だわ」
マミ「甘いわっ!」ガキンッ
マミがクラーグの剣を弾き飛ばした。
ほむら「よくやったわ、マミ!」パスパス
クラーグ「!」ザクザクッ
クラーグ「…」グラッ
マミ「怯んだわね!ナイスよアケミさん!…これで!」
クラーグ「!」
まどか「駄目っっ!…マミさん!ほむらちゃん!駄目だよっ!」ダッ
マミとクラーグの間にまどかが飛び出した。
マミ「ちょっ!」
クラーグ「!」バンッ
隙を逃さず、クラーグは飛び上がり、距離を取る。
剣も拾ってしまった…
マミ「どうしたの!…絶好のチャンスだったのに…」
まどか「駄目なんです!…私が、私が話してみますから!」
ほむら「交渉出来る手合いなの?」
まどか「わからないけど…やらなきゃ…」グッ
マミ+ほむら「「?」」
まどかが真正面から近付いて行く。
まどか「クラーグさん!私達、鐘を鳴らしたいだけなんです!」
クラーグ「…」ブンッ
ほむら「ちっ」カチッ
クラーグ「?」グルン
ほむら「…」スタッ
まどか「あ…ほむらちゃん」
ほむら「交渉、するんでしょ?」
まどか「あ、うん!…聞いてください!貴女の大事なモノを奪ったりしないから!」
クラーグ「!」カチカチ
ゴウッ
火炎液が振り撒かれる。
まどか「お願い!お願いだから!」
…
クラーグが攻撃する度、私が時間停止でまどかを運ぶ…
まどかの言葉は届かない。
マミ「アケミさん?…その魔術も無限では無いのよね?」
ほむら「もうあと一、二回使えるかどうかよ…」ハァハァ
まどか「う…」
マミ「次の言葉が聞き入れられなければ、攻撃するわよ?」
まどか「…っ…はい」
ほむら「まどか…」
まどか「クラーグさん!お願い!」
クラーグ「?」
まどか「違う!違うよ!そんな事しても…」
クラーグ「!」ブンッ
ほむら「…」カチッ
まどか「ほむら…ちゃん」スタッ
ほむら「もう、止められないわ…」
マミ「残念ね」チャキッ
ほむら「まどかは下がりなさい」スチャ
クラーグ「!」ドシン…ドシン…
まどか「駄目だよ、ごめん…クラーグさんを攻撃しないで…」
まどかが行く手を阻む。
クラーグに背を向けたまま、動かない。
ほむら「何やってるの!貴女は!」
クラーグ「!」ブンッ
ほむら「まど…」
メリッ
視界が暗転する。
何かが私と衝突した。
マミ「二人共っ!?」
私の足元には…まどか…
ほむら「う…まど、か?」
ほむら「まどか?」ユサユサ
揺する…
まどか「ほ、むら…ちゃ…」
弱々しく笑う…
ほむら「…」
ほむら「…殺すわ」ジャコッ
クラーグ「!」ドシン…ドシン…
ガシッ
ほむら「なっ…まどか!?」
まどか「…駄目、だよ…」
クラーグ「…」
まどか「ごめんね…わがままばかり…」グッ
クラーグ「…」
マミ「まどかさん…」
マミ「!?」
マミ「周りの火が、消えた?」
クラーグ「…」ズシン…ズシン…
マミ「行っちゃったわ…交渉成功?」
まどか「…よ…かっ…」
ほむら「まどか!まどか!?…まどかのエスト瓶はどこよ!?」
マミ「…」シュウウ…
マミ「…これを使いなさい」シュウウ…
ほむら「これは?」
マミ「女神の祝福よ?素敵な名前でしょう?傷なんてあっと言う間にn…シュウウ…
ほむら「まどか!」キュポッ
シュウウ…
パァァ…
まどか「…あ…ほむらちゃん」
ほむら「あぁ、良かった!良かった…」ギュッ
まどか「私、不死なんだから…大げさだよ…」ティヒヒ
ほむら「な…!」
ほむら「ふざけないで!不死だから何!?…貴女が死ぬのを何度も見ろって言うの!?」
ほむら「…私に、そんな光景を見続けろとでも言うの!?…冗談じゃないわ!」
ほむら「…私は…」ポロポロ
まどか「…」
ほむら「…そんなの…私には…」ポロポロ
まどか「ごめん…ごめんね…」ギュッ
まどか「…ごめんなさい、そうだよね…大事な人が傷付くのを考えれば簡単に理解できる事なのに…」
まどか「…ごめんね…守ってくれて、ありがとう」ポロ
…
ギンゴーン…ギゴーン…ゴーン…ゴーン…
まどか「これで…」
ほむら「何か変わった様子は無いわ」
まどか「うーん」
ほむら「どうでもいいけど、まどか?…クラーグが来てるわよ?」
クラーグ「!」
まどか「え?…そうなの?」
クラーグの元に歩いてゆく…
既にクラーグに敵意は無いようだ…
まどか「ほむらちゃん!下に降りてみよう?」
ほむら「えぇ、でもまどか?…貴方はクラーグの言葉がわかるのよね?」
まどか「ほむらちゃん達には聞こえないんだっけ?…うーん、なんでだろ?」
ほむら「才能かしら?」
まどか「てぃひひ…それは無いよ…」
クラーグ「!」
まどか「…ありがとう、ほむらちゃんはここで待ってて?」スタスタ
まどかは一人で奥に進んでゆく。
ほむら「…」
クラーグ「…」
ほむら「…」チラ
クラーグ「?」
ほむら「…」ペコリ
クラーグ「…」ペコリ
…気まずい。
まどか…早く、早く!
ほむら「…」
ズルッ…ズルッ…
ほむら「?」
卵背負い(以下、エンジー)「おぉクラーグ様…ここにおられましたか…」
入り口に居た者と同じ姿の男が這い出てきた…
エンジー「さっきの娘の連れか?」
ほむら「?…えぇそうよ」
エンジー「…卵も背負わぬ半端者共が…クラーグ様に許されたからと調子づきおってからに…」ブツブツ
ほむら「…」
エンジー「儂なんか、遥かに昔からお二人にお仕えしとるわい…」フフン
ほむら「…」
ほむら「り、立派ね」
エンジー「ほぅじゃろ、ほぅじゃろ」
エンジー「お主もお二人の言葉が解るのか?」
ほむら「…」フルフル
エンジー「そうか、あの娘だけか…まぁ、言葉なぞ無くとも、出来る事は多分にある…羨ましく無いわい…」
ほむら「そうね…たとえ理解されなくても守る事は出来るから…私はそれで十分だわ」
エンジー「おぉ…お主、ええ事言ったな!…卵を負わぬのが勿体無いのぅ!」
ちょっと近付いてきた…
若干気に入られたっぽい。
クラーグ「…」
…
ほむら「そう…クラーグ達に救われたのね…」
エンジー「そうじゃ、なのに儂は何もしてやれん…こうしてお側に…ん?」
ほむら「まどか!」
まどか「…」
ほむら「まどか?」
まどか「…うん、ただいま…てぃひひ」
何かあったのだろうか…
ほむら「まど…」
まどか「ねぇ、ほむらちゃん」
ほむら「…何かしら?」
まどか「私は…どうしたら良いのかな…このまま巡礼を続けても…」
ほむら「続けても?」
まどか「…ううん」フルフル
まどか「諦めちゃ駄目だよね!」ニコ
ほむら「…?」
ほむら「…?」
まどか「よーし!ほむらちゃん、一旦祭祀場に戻ろう?」
ほむら「え、えぇ」
何を知ったの?
何を聞いたの?
この世界のまどかには、そんな簡単な質問さえ躊躇わせる空気がある…
この世界のまどかは強くて…優しくて…
私はたじろぐばかり…
…
カチャカチャ…ガチャリ
不思議な空気の場所に出た。
ほむら「…ここは?」
まどか「えーと、祭祀場の下だから小ロンド遺跡だね」
ほむら「祭祀場の下なの?…そんな風に繋がってたのね…」
まどか「うん、こっちだよ」ティヒヒ
まどかに手を引かれる。
ほむら「ここの亡者は大人しいのね…」
まどか「…」
まどか「ここや、牢獄の亡者は人間性を失って、まだ日が浅いから…」
ほむら「そう…」
頭を抱える亡者。
動かない者に話しかける亡者。
ほむら「まだ人で在ろうとしてるのね…」
まどか「…うん」
まどか「…」スタスタ
まどか「あ、ここだよ。この昇降機…」ガチャ
カラカラカラカラ…ガシャン
…
カラカラカラカラ…ガシャン
※火継ぎの祭祀城※
ほむら「いい風だわ…生き返る」ホムー
まどか「ここを上っちゃえば…篝火があるんだよ!」スタスタ
ほむら「最初の場所ね」スタスタ
まどか「これでようやく…あっ!」
ほむら「?…何か」チラ
ほむら「!?」
まどかの視線の先、朽ちた石牢の中から細い腕が覗いている。
まどか「…!」ダッ
駆け寄るまどかを追って、私も石牢に近付いた…
まどか「酷い…」
ほむら「っ…確かに…非道いわね…」
石牢の中で若い女性が死んでいる。
格子に固定された状態で何度も刺された後があった…
更に昔に付けられたであろう、夥しい量の傷痕が惨状をより凄惨なモノにしていた。
まどか「何で、何でこんな目に…」ポロポロ
ほむら「抵抗できないのを良いことに…許せないわね…」
まどか「…」ギュッ
女性の手を取り、まどかは弔う…
ほむら「…」
ほむら「…」コツン
足元に何か落ちている…
まどかは気付いてない様だ。
ほむら「?」
何だろう…この黒い玉は?
犯人の手がかりだろうか?
ほむら「他に何か落ちてないかしら?」ボソ
辺りを探す事にした。
更に階段を上ると、初めの篝火の場所に出た。
ほむら「ここに出るのね…」
何故か篝火から火が消えている。
ニート「何だ、生きてたか…」
ほむら「あら、久しぶり」
ニート「探し人は見つかったかい?」
ほむら「えぇ、下に居るわ」
ニート「すげぇな。鐘鳴らしたのもあんただろ?」
ほむら「そうね、私たちだわ。よく知ってるのね」
ニート「はは…今時、真面目に巡礼しようなんて輩は限られてるんでな…この調子で頼むわ…」
ほむら「ねぇ、一つ聞いてもいい?」
ニート「?」
黒い玉を見せる。
ほむら「これ何かしら?」
ニート「宝珠だな…」
ほむら「オーブ?」
ニート「あぁ、ファントムは知ってるか?」
ほむら「…」コクリ
ニート「それは、復讐の為のファントムを生み出す道具だ…復讐対象の痕跡を見つければそいつが反応するんだよ」
ニート「あとは、その辺りで宝珠を設置しておけば、対象が現れた時に復讐霊として召喚される訳だ…」
ほむら「自分がファントムになる道具って事ね…」
あの場所に落ちていたと言う事は、おそらく彼女が生んだ物だろう…
そうなると、復讐対象はおそらく犯人だ…
もし不死人が犯人なら…
ほむら「まどかには言わない方が良いわね…ありがとう」ゴソゴソ
ニート「?…あぁ…」
ほむら「あと、何で火が消えてるの?」
ニート「そりゃ、火防女が死んだら消えるだろ…」
ほむら「?」
ニート「下の死体、見てないのか?」
ほむら「え?彼女?」
ほむら「?…彼女が燃やしてたの?」
ニート「燃やしてたってか、篝火が彼女そのものなんだが…」
ほむら「?」
ニート「めんどくせぇな…とにかく、あの女が篝火で、それが死んだから火が消えたんだ。そんだけだ…」
ほむら「そう…なのね…」
いまいち、理解できない…
ニート「んで、そういう篝火と共に在る連中を火防女と呼んでんのさ」
ほむら「火防女…」
まどか「あ、ここに居たんだ…」
まどかが上に上がってきていた。
ほむら「もういいの?…いつもより感情的だったから…」
まどか「うん…ありがとう。もう大丈夫だよ…」
ニート「そいつが連れか?」
まどか「えっと、初めまして…」ペコ
ニート「はは…」
ほむら「ニートよ、こっちはまどか」
まどか「ニートさん?」
ニート「あぁ?」
まどか「あの、何か変わったこと起きませんでしたか?」
ニート「あー…篝火が消えたのと…そうだ」
頭を抱え、ため息をついた。
ニート「鐘が響いた直後なんだが…」
ニート「とんでもなく臭い野郎がこの先に現れたぞ?」
※info※
■ほむら
武器:ショートソード+5/ライトクロスボウ+5
:砂時計の盾
装備:魔法少女一式
魔法:時間停止
■まどか
武器:ロングボウ+5/魔術師の杖
:レザーシールド+1
装備:薄汚れた一式/老魔女の指輪
魔法:音送り/治癒
※info※
…
まどか「ほんとだ臭い」
ほむら「臭いわね」
ほむら「…もう、遠目にも見えてるけど、あれ何?蛇?」
水場があった辺りから巨大な何かが顔を出している。
?「はぁ…臭ぇし、騒がしぃし…諦めて移動するか…」ムクリ
ほむら「?」
?「ん?…あ!あん時の嬢ちゃん!」
草むらで腰を下ろしている男が話しかけてきた。
ほむら「私?…?」
まどか「ほむらちゃんは知り合いが多いね」
ラレン「ほら、最下層で!樽の!」
ほむら「あぁ!」
ほむら「…」
ほむら「?」
ラレン「おいおい、記憶力皆無か?」
ほむら「覚えてるわ、ちょっとした冗談よ?」
ラレン「どーだか…」
まどか「うーん、じゃあほむらちゃんはここで待ってて?…私あの大きい人と喋ってくるから…」
…人?
ほむら「大丈夫よ?私も行くわ」
まどか「てぃひひ…いいから、いいから」スタスタ
気を使われてしまった…
ラレン「紹介しとくな、俺はラレンティウスだ」
ほむら「…ほむらよ」
ラレン「しっかし、あの時は助かった。礼をしなければとここで待ってたんだが…」
ほむら「結構よ」
ラレン「まぁ、そう言うな…あんたは呪術に興味は無いか?」
ほむら「呪術?」
ラレン「なんだ、知らんのか?」
ほむら「知らないわ」
ラレン「…」
ラレン「て事は、偏見も無いよな…」フンフン
ほむら「?」
ラレン「…なぁあんた、呪術を学んで見ないか?」
ほむら「遠慮するわ」
ラレン「即答かよ!?」
ほむら「そもそも、不死人で無い者も使いこなせるの?」
ラレン「いや、そいつは問題ないが…ん?…不死人じゃないのか?」
ほむら「…」コクリ
ラレン「!?」
随分驚いてる…
この不死人の件も飽きてきた…
ラレン「はぁ、物好きが居たもんだ…」
ほむら「そうかもね」
ラレン「とりあえず、呪術を学ぶにしろ学ばんにしろ、火を分けるから礼として受け取ってくれ…」ボウッ
ラレンティウスの右手が燃え上がる。
ほむら「凄いわね…?…どうやって受け取るの?」
ラレン「ん?…俺の手をとりな」
ほむら「熱くないの?」
ラレンティウスの右手に触れると、炎が私の左手に伝わってきた…
不思議な事に熱は感じない…
ゆっくりと炎が左手を包み込んで行く…
まどか「お待たせ、ほむらちゃん!」
ほむら「!」ビクッ
まどかが戻ってきていた。
ラレン「よぅ」
まどか「てぃひひ…ほむらちゃん、それ呪術の火?」
ほむら「えぇ、そうらしいわ」
ラレン「あんたも呪術を?」
まどか「ごめんなさい、私は魔術を…」
ラレン「まぁ、そうだよな…」
ほむら「すごい…私の手が赤く透き通ってる…」
ほむら「…あら?」
ほむら「…?…火が消えたわ」
ただの手に戻った…
ラレン「?」
まどか「あれ?」
ラレン「なんでだ?…破滅的に才能が無いのか?」
ほむら「…」
人間で無いからだろうか…
ほむら「まぁ、いいわ…それよりまどか?何か分かった?」
ラレン「良いのかよ…」
まどか「へっ?あ、うん。えっとね次にいく場所が分かったよ?」
ほむら「そう…とりあえず、匂いがきついから、下で話しましょう?」
まどか「てぃひひ、そうだね」
グリッグス「おぉ!やはり!聞いた声だったのでもしやと思いましたが!覚えておいでですか?…グリッグスです」
ほむら「あぁ、次から次に…」フイ
まどか「もぅほむらちゃん!…お久しぶりですグリッグスさん…と、あと…?」ペコ
ペトルス「これはこれは、ほむら殿」ペコ
ほむら「あら、ペトルスさんだったかしら?…お久しぶりです」
グリッグス「ペトルス殿もお知り合いでしたか!」
まどか「良かったです。無事に祭祀場についた見たいで…」
グリッグス「そうです!…お礼をしなければなりませんでした!ヴァンハイムの近代魔術をお見せしますよ!」
まどか「わ、ほんとですか!?」
まどか「…」ウズウズ…チラ
ほむら「行ってきていいわよ?篝火の所で待ってるから」フフ
まどか「ありがとう!すぐ戻るね!」
ペトルス「…」
ペトルス「ご友人には会えた様ですね」
ほむら「えぇ、ありがとうございます」
ペトルス「では、もう戻られるのですかな?」
ほむら「いえ…」フルフル
ペトルス「っ!?」
ほむら「彼女の巡礼に同行する事にしました…」
ペトルス「…」
ペトルス「そうですか…では…」スタスタ
ほむら「?」
…
暫くしてまどかが戻ってきた…
ほむら「センの古城…?」
まどか「そうだよ!そこからアノール・ロンドに向かうの!」
ニート「…」
ほむら「何?」
ニート「いや…」
ニート「随分、頑張るもんだと思ってな…」
まどか「目的があるんです…だから…」
ニート「目的ねぇ」
ほむら「…」
ニート「まぁ頑張れよ…俺にも目的が無い訳じゃ無かったしな…」ハハ
まどか「だったら…」
ニート「心が折れるまでは、な…」
まどか「…」シュン
ニート「…」
ニート「だが…鐘、鳴らしたんだよなぁ…」
まどか「はい!」
ニート「…」ハァ
まどか「…と言っても私はほむらちゃんに助けられてばかりですけど…」
まどか「てぃひひ…」
ニート「…はぁ…もう少しだけ抗ってみるか…」
まどか「!」
まどか「あの!でしたら!」
ニート「?」
まどか「私達と行きませんか?」
ほむら「?」
ニート「俺が?」
ほむら「これが?」
ニート「失礼な奴だな…」
まどか「あの…駄目ですか?」
ニート「一緒に…ねぇ」チラ
こちらを見る…
ほむら「私は構わないわよ?協力者は多いに越した事は無いし…」
ニート「…」
ニート「はぁ…センの古城までなら…アノール・ロンドには同行しない。それで良いなら、な?」
まどか「ありがとうございます!てぃひひ、やった!ほむらちゃん!」
ほむら「そうね…ココロヅヨイワ」
ニート「心込もってねぇなぁ…」
まどか「ほむらちゃんは素直じゃ無いから」ティヒヒ
ほむら「なっ」///
ニート「じゃあ、まぁ、よろしくな…」
まどか「お願いします」ペコ
ほむら「よろしく」
…
※城下不死教区※
カツーン…カツーン…
篝火が燃えている…
まどか「アンドレイさん喜んでたね!」
ほむら「えぇ、良かったわ」
まどか「でも、どこで火種なんて見つけたの?」
ほむら「ほら、亡者食堂で見つけた物よ…まどかが落ちた時に」
まどか「うぇひー」
ニート「で?この先がセンの古城だが…もう、行くか?」
ほむら「ニートは準備できてるの?」
ニート「あぁ、ここまでの亡者共で多少肩慣らし出来たしな…」
確かに、亡者相手の立ち回りは見事だった…
火継ぎの祭祀場に引きこもっていたとは言え、そこはやはり不死者の戦士なんだろう…
ほむら「まどかは?」
まどか「うん。行こっ?」
ニート「じゃ、行くか…」コキッ…コキッ…
…
※センの古城※
まどか「…」ウェヒー…ウェヒー…
ニート「…」ゼェ…ゼェ…
ほむら「…」ハァ…ハァ…
ほむら「何なのよ…ここは…」
まどか「罠だらけだね…」
ニート「蛇だらけの間違いだろ…」フゥ
道幅が狭い上、振り子刃が至るところに仕掛けられている…
矢も変なところから飛んでくるし…
何故か蛇も罠の犠牲になってたけど。
ほむら「何目的で誰がこんなの作ったのよ…」
ニート「蛇野郎じゃ無いのだけは確かだな…」
まどか「…」チラ
まどか「道の先に蛇さんがいるけど…」
ほむら「…」
その間には、振り子刃と細い道…
ほむら「仕方ないわね…」カチッ
スタスタ…ケリッ…カチッ
アーッ…
ニート「…」
ほむら「二人ともこっちよ」
まどか「はーい!」
ニート「お前の魔法反則だろ…」
ほむら「床が変に浮いている所は気を付けてね、まどか。罠の可能性が高いから」
まどか「へっ?」ガコン
ほむら「あ」
ヒュン
ニート「あぶねっ」キン…カキン…カキン
カチカチカチ…ガチャン
また壁から矢が飛んできた…
ニート「盾が見る見るボロボロになってくな…」
まどか「ご、ごめんなさい」
ほむら「形ある物いつかは壊れるから、気にしないで?…ほら、あの先外じゃないかしら!」スタスタ
ニート「…」
…
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…
ほむら「…」ビュン
ほむら「今、鼻先を巨大な石球が掠めたように感じたわ…夢?」
まどか「たぶん、現実だよ…」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…
…ギャー
目の前で蛇が巻き込まれた…
ほむら「ちょっと…これどうするの?」
ニート「間をぬって、上に…」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…
…ギェー
ニート「下に行ってみるか」
ほむら「ま、安全な方から確認よね…」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…
まどか「今だよ!」スタター
ほむら「ちょっ!まどか!」タッタッ
ニート「ったく、他のトラップがあったらどうすんだよ…」タッタッ
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…
まどか「うぇひひ、間に合ったよ!」
ほむら「蛇の死体だらけだわ…」
ニート「こいつらここに住んでんだよな?」
しかし…
ほむら「…」キョロキョロ
先に進む道は無さそうだ…
まどか「上に行くしか無さそうだね…」
ほむら「…」
ニート「どうした?」
ほむら「…玉葱が寝てる」
まどか「タマネギ?」
ニート「?」
行き止まりの所、崖の横…
玉葱型の鎧が寝息を立てている。
まどか「寝てるね…」
?「むぅ…むぅ…」Zzz
ニート「この鎧…確かどっかの…」
ニート「…」
ニート「あぁ、カタリナだ…」
まどか「風邪引かないかな?あの…起きてください」ユサユサ
ほむら「そう言う問題では無いわ…」
そもそも不死人は風邪引くのかしら?
まどか「…」ユサユサ
まどか「起きない」ユサユサ
まどかにゆさゆさで起こしてもらっておいて…
ほむら「この玉葱が!」ガツン
?「おお?…むぅ!?」
ほむら「起きたわ」
ニート「お前、ひでぇな」
?「な、何だ貴公等!?儂の精神統一を妨げるとは!」
ほむら「寝てただけじゃない…」
?「失敬な!あのゴロゴロをどうにかせねばと策を練っておったのだ!」
ニート「んで、何も出なかったと」
?「むぅ」
?「この上にゴロゴロ射出装置が有るようなのだが、儂の体格ではな…」
ほむら「どれくらいの距離かわかるかしら?」
?「ほれ、彼処だ」
上を指差す。
確かに岩の射出口が見える。
ほむら「分かったわ」
ジークマイヤー(以下、マイヤー)「おお!貴公が行ってくれるのか!?…いや、しかし幼き者を単身向かわせたとあっては、このジークマイヤー騎士の名折れ…」ブツブツ
ほむら「でも間に合わないのでしょう?」
マイヤー「むぅ…」
ほむら「安心して、スピードには自信あるから…」
まどか「気を付けてね?」
マイヤー「しかしなぁ…危険な目に…」ブツブツ
ニート「まだ余裕はあんのか?」
ほむら「えぇ、じゃあ行ってくるわ」カチッ
…
カンカンカン…ゴトン
ほむら「ふう」
ほむら「外に向けとけば何も無さそうだし大丈夫よね?」
ゴロゴロ…グシャ
ギェー
ほむら「蛇があんな所にも…」
結局どこに向けても、蛇は巻き込まれる様だ…
ほむら「恨まないでね」ナムナム
高台に出ると、下の方にまどか達が見えた。
ほむら「まどかぁー!」ブンブン
ホムラチャン!
まどかが手を振ってる…
ほむら「可愛い…」
両手で○のジェスチャーを送る…
ぱたぱたと走ってくる二人と玉葱…
玉葱…遅っ!
あ、まどか転けた…
ほむら「だ、大丈夫かしら!?」ハラハラ
起き上がって、手を降ってる…
大丈夫なようだ…良かった…
ほむら「時間停止も使いきったし…慎重に行きたいわ」
…
マイヤー「ガハハハ!このジークマイヤー恐れ入った!貴公には助けられたな!」
ほむら「気にしないで」ファサッ
マイヤー「対した事も出来んが、こいつは礼だ」
ほむら「これ何かしら?」
マイヤー「奇跡の物語の一編を記した物だ。儂はこの奇跡を放つフォースと呼んでおる!」
ほむら「奇跡?」
まどか「神職の人が使う魔術みたいなモノだよ」ヒソヒソ
ほむら「あぁ、白魔法ね…」
マイヤー「では、儂はこれで失礼する。また会うこともあるだろうな!ガハハハ!」
一人何処かに消えていった…
ほむら「マイペースに忙しない人だったわ…」
まどか「ジークマイヤーさん…だったっけ?」
ニート「確かな…まともに名乗っちゃいなかったが…」
ほむら「で?これからどう進むの?」
まどか「?」
ニート「…」キョロキョロ
ニート「ジークマイヤーが行った道を除けば、二方向だな…」
まどか「あれ?あの場所に道なんてあったけ?」
ほむら「あぁ…あれね…その、装置を弄った時にちょっと…壁を、ね」
ニート「おいおい…崩れたらどうすんだよ…」
ほむら「…」プイ
まどか「でも道が続いてるみたいだよ?」
ニート「案外、隠し部屋だったりしてな…」
…
ほむら「何も無いわね…」
あるのは無数の牢屋ばかり…
?「おぅい、お主ら…」
ニート「何だ?このじいさん…」
ローガン「儂はローガン。すまんが、解放してもらえんか?」
牢屋の中に不死人が囚われている…
ほむら「鍵がかかってるわね」ガチャガチャ
まどか「よーし!」ジャラッ
まどかが鍵束を取り出す。
ニート「多っ」
まどか「全部試すよ!」
…
まどか「全部駄目だったよ…」シュン
ほむら「…」ナデナデ
まどか「…」///
ほむら「えっと、ローガンさんで良いのよね?鍵を探してまた来るわ…」
ローガン「待っとるよ」ホッホッ
ニート「危機感のねぇじいさんだな…」
ほむら「とりあえずもう一方の道に行きましょう…」スタスタ
まどか「そうだね…近くに鍵の気配は無いし…」
ほむら「あら残念ね」
ニート「意味が分からん…」
…
ニート「まず、言っておけよ…」ボロ
ほむら「ごめんなさい、時間停止は使いきったわ…」
ニート「あぁ、だからもう少し前に言ってくれたらな…」
ニート「俺が蛇にタコ殴りにされる事もな…」
ニート「無かったと思うんだよ…」
ほむら「それは無いわね」
ほむら「どうせ急時にしか、使うつもりは無いから」ファサッ
ニート「…ほむらこのやろう」
まどか「あの…二人共…」
ほむら「何かしら?」
ニート「なんだ?」
まどか「あれ、何かな…」
壁際で外の様子を伺う。
ほむら「…」チラ
ニート「巨人だな」
ほむら「こっち見てるわね…」
少し先の尖塔の上に巨人がいた…
まどか「あの担いでる岩なんだけどね…」
ビュン
まどか「わわ、避けて!避けて!」
ほむら「?…この位置なら当たらな…」
ドゴーーーーーーーン!!
ニート「げほっ…んだ?これ?」
ほむら「爆発した…」
まどか「そう!爆発するんだよ!」
ニート「何で、ちょっと興奮してんだよ…」
ほむら「これ不味いわよ?時間停止も使えないのに…」
ニート「バラで動いて撹乱するが一番だな…」
ニート「問題は誰が始めに…って何だよ、その突き上げた拳は…」
ほむら「じゃんけんよ!」
…
ニート「…負けた」
まどか「…勝っちゃった」
ほむら「じゃあ、まずまどかが弓であいつの注意を引くから、ニートは全力で走りなさい…奴の意識がニートに向いたら私、私に向いたらまどか…」
まどか「おー!」
ほむら「とりあえずあの尖塔を目指すわ。何度も言うけど時間停止は使えないから、危険ならすぐ反れてね?…」
ニート「わかってるさ…」
まどか「じゃあ、始めるよ!」
キリキリ…ヒュン
ニート「よし…じゃあな」タッ
ドゴーーーーン!!
ほむら「じゃあ、まどかも気を付けて!」タッ
爆発が道の先で起こる。
ニートは脇道に逃れた様だ…
ほむら「あの、石橋から向かえば注意をひけるわね…」
巨人は私に標的を替えた…
しかし…
ほむら「私の方が速い!」ダッ
ドガーーーーン
背後で爆発音。
ほむら「悠々間に合ったわね…」チラ
ほむら「!」
煙が散ると、反対側の塔にまどかの姿があった。
どうやら、私と同じルートを進んでたらしい…
ほむら「ふぅ…無事で何よりだわ…」
道の先には尖塔内部…
ほむら「ちゃっちゃと倒して、二人を迎えに行きましょう…」
…
モクモク…
ほむら「…」ガラッ…パラパラ…
ほむら「けほっ…ぶふっ…」ボフボフ
ほむら「…死ぬかと思った…」ケホッ
上に登ると、岩がたくさんあった…
すぐ終わらせようと巨人が抱えてた岩の一つを射ってみた…
…全部爆発した。
ほむら「我ながら浅はかだったわ…」
ほむら「物見台ごと吹っ飛ぶなんてね…」
随分見晴らしが良くなったなぁ…
ほむら「さて、まずはまどかを回収しましょう」スタスタ
…
ほむら「こっち側だったはずなんだけど…」
鎧商人「なんだ…また変な格好の奴が来たな…」
ほむら「こんな所にも人が居るのね…」
鎧商人「ここなら死ぬ事も無いしな…」
ほむら「何か似たようなセリフを誰かから聞いたわ…あ、それよりこっちに桃色の髪の可愛い女の子が来なかったかしら?」
鎧商人「?…あのガキか?…それなら鍵の匂いがどうとかっつって下に降りてったぞ?」
ほむら「あー、そう…ありがとう」スタスタ
鎧商人「足掻くねぇ…どいつもこいつも」ハァ
ほむら「随分、深いわね…」スタスタ
まどか「あ!ほむらちゃん!」
丁度まどかが登って来ていた。
ほむら「無事かしら?鍵はあった?」
まどか「てぃひひひひ」
自慢げに鍵を掲げてる…
まどか「これでローガンさんを助けられるよ!」
あぁ…そんな人居たわね…
ほむら「じゃあ、戻りましょ?…ニートと合流しないと…」
…
ニート「…」ハハ
ニート「どうだい、俺もやるもんだろ?」
鎧を纏った大型の亡者が倒れている…
どこかで見たような…?
まどか「バーニス騎士…」
ほむら「知ってるの?」
まどか「うん…戒律が厳しくて有名な騎士団だったから…」
ニート「ま、大方ここの守りを任されたまま亡者になったんだろうな…糞真面目な連中らしい最後だな…」
まどか「うん、そうだね…」ギュッ
手を組み、まどかが祈る…
まどか「お疲れ様」
見ず知らずの者だ、私はまどかの様な顔は出来ない。
まどかの祈る姿に慣れてしまった自分が嫌になる…
ほむら「ニート、この先は?」
ニート「ん?行き止まりだが?」
ほむら「じゃあ、尖塔に戻りましょう…幾つか道を見つけたから…」
…
まどか「…」ジー
まどか「動くに一票」
ニート「動くに一票」
ほむら「満場一致ね…」
道の先に巨大な鉛の像が立っている…
動く気満々の形だ…
この世界のルール…動きそうなモノは動く。
間違いなく動く。
…そして襲ってくる。
ほむら「先にもう一方の道に行きましょう」スタスタ
ニート「だな」
まどか「できれば行きたくないよね…」ティヒヒ
ほむら「さて、こっちは…あら?行き止まりじゃない…」
まどか「じゃあ、やっぱり…」
ニート「あっちに行かないとな…」
ほむら「嫌になるわね…あ」
床に隠すように書かれたサインを見つけた。
私が見たどのタイプでも無い…
ほむら「…」ペタ
シュウウ…
まどか「わ、またファントム?誰かな?」
ほむら「さぁ?」
シュウウ…
?「…」
全身を鎧で固めた騎士が現れた。
ナカザワ「我、ナカザワ」
ほむら「中沢くん?」
ナカザワ「我、剛力を以て汝を助く」
ほむら「全然顔が見えないけども、声は中沢君ね…」
何かしら、この変な喋り…
まどか「てぃひひ、またほむらちゃんの知り合いだ!」
ニート「お前、重くねぇの?」
ナカザワ「否!」
ほむら「とりあえず手伝ってくれるのよね?」
ナカザワ「ナカザワ此処に有り!」
まどか「大丈夫かな?」
ほむら「さぁ?」
…
ほむら「さて、気合い入れないとね…」
まどか「ナカザワさん、こっち!こっちだよ!」
ガッチャガッチャ…
ナカザワ「はぁ…貴公等…はぁはぁ…電雷の如し…はぁ…はぁ」ガッチャ
ニート「いや、遅すぎるだろ…」
ほむら「あの短距離で息切れとか…ナカザワ君、見学してる?」
ナカザワ「否!」ガチャチャ
ナカザワ「む!?貴奴が討ち取るべき兵(つわもの)か!」
まどか「そうだけd…
ナカザワ「いざ行かん!我に続け!」ガッチャ
ほむら「ちょっと…」
一人で走って行ってしまった…
アイアンゴーレム「…」ゴゴゴ…
ニート「やっぱり動いたな…」
ほむら「わかってた事でしょ?…ほら行くわよ」タッ
ナカザワ「我、疲労」ハァ…ハァ…
アイアンゴーレム「…」ギギギ
ブンッ
巨像は力任せに斧を降り下ろす。
ナカザワ「我、うわっ…我!」ガキン
ほむら「凄い…耐えたわよ…」
ニート「崖っぷちだけどな…」
アイアンゴーレム「…」ギギギ
ナカザワ「我、間合いを得たり」
ほむら「まあ、あの距離なら…」パスパス
ガイン…ガイン…
ボウガンが効いてる様子は無い…
ブンッ
巨像がまたも斧を降り下ろす。
距離を取ったナカザワ君には当たらない…
筈だった。
ニート「衝撃波かよ!?」
ナカザワ「我…」ガキン…ズルッ
ナカザワ「我、窮鼠…ちょっ…まっ…これ洒落にナラn…
アーーーーー…
ほむら「…」
ほむら「…落ちた」
ニート「おらっ」ザクッ
アイアンゴーレム「?」
ほむら「ナイスよ」ザシュッ
アイアンゴーレム「?」
ニート「ただ…あんま効いてねぇな…」
ほむら「確かにね…」
撹乱しつつ剣撃を加えるが、致命打は望めそうに無い…
ヒュッ…パァン
アイアンゴーレム「!?」グラ
ほむら「よろめいた?」
巨像の頭を閃光が走る。
まどか「やっと当たった…よーし!バンバン射つよ!」シュルル
ほむら「なるほど、グレッグスが使っていた魔術ね…」
ほむら「ニート、私達は撹乱に徹するわよ」
ニート「お、おぅ」
まどかから光の矢が次々と放たれる…
出会った時のまどかを思い出した。
…
ニート「どうだぃ…俺だってやりゃあできんだよ…」ゼェゼェ
ほむら「…最後はニートの一撃だったわね」
まどか「てぃひひ、やったね」
ほむら「素晴らしい働きだったわ、まどか」
ニート「そうだな、ありゃあ凄げぇ」
まどか「うぇひひ、二人が注意を引いてくれたからだよ!」
ほむら「ふぅ、これで何にせよ先に進めるわ…ね…?」
道は無い…
まどか「このソウル…さっきの巨人さんのかな?」
ニート「だろうな」
あるのは壁と奈落だけだ…
ニート「このソウル貰っていいのか!?」
まどか「うん、差し上げます。あとこの輪っか何でしょうね?」ツンツン
ほむら「倒し損?」
バッサバッサ…
ニート「お、おい!」
まどか「はぇ?」ガシッ
ほむら「あんな巨像が配備されててハズレなんて…ねぇまどか?」クルッ
ほむら「先に進め無いけど…あれ?ニートだけ?まどかは?」
ニート「…」クイ
空を指差す…
謎の生物と連れ去られるまどか。
バッサ…ウェヒー…バッサバッサ…
ほむら「…」
ほむら「ま…まどかぁーーーー!?」
今度は空へ…
遥か遥か高みへ…
※info※
■ほむら
武器:ショートソード+5/ライトクロスボウ+7
:砂時計の盾
装備:魔法少女一式
魔法:時間停止
■まどか
武器:ロングボウ+5/魔術師の杖
:レザーシールド+5
装備:薄汚れた一式+2/老魔女の指輪
魔法:ソウルの矢/ソウルの太矢/音送り
■ニート
武器:ロングソード+2
:ヒーターシールド+2
装備:チェイン、レザー複合
魔法:無し
※info※
…
まどかがどっか行った。
ほむら「ちょっと!?何があったのよ!?」
ニート「落ち着けって…この輪っか弄ってたら、あの変な連中が飛んできたんだよ」ポンポン
ほむら「何かスイッチが…?」ペシペシ
…ペシペシ…ガンガンガスガス…ガツンガツン
ニート「あんま、乱暴に扱ったら…」
バッサバッサ…
ニート「おいおい…また来たぞ…」
ほむら「まどk…まどか居ないじゃない!どこに捨ててきたの!?」
ガシッ
ニート「俺かよっ?」ブラン
バッサバッサ…
ほむら「逃がさないわ!」ガシッ
ニート「おまっ!?いてててて…千切れる!足千切れる!」グラグラ
ほむら「ちょっ!暴れないで!」
バッサバッサ…ホムラチャーン…
ほむら「!?…まどかの声が背中から!…くっ、ニート反転しなさい」
ニート「出来るか」
バッサバッサ…
…
※アノール・ロンド※
ニート「なるほどな…あのリングが移動スイッチって訳だ…」キョロキョロ
ほむら「まどかぁー!」ギュ
まどか「わ、わわ…」///
ほむら「貴方達も一言言って運びなさい、攻撃出来る状況だったらどうするのよ…」
バッサバッサ…
ほむら「バサバサバサバサ…その口は飾りなの?」
まどか「…だと思うよ」
ニート「あー、アノール・ロンドまで来ちまったか…」ポリポリ
ほむら「そういえば、センの古城までの約束だったわね…」
まどか「このまま、一緒に来ては頂けませんか?」
ニート「…悪いな」フルフル
ニート「考えはそれぞれだし、古の王の信仰もわかっちゃあいるが…俺には、どうも信用できん…」
まどか「…」
ニート「下手な事言って、怒りを買うかも知れんしな…ここで降りるよ」ハハハ
まどか「そうですか…」
ほむら「怒りっぽいのかしら?」
…怒りを買うかも知れないのは私もなんだけど…
まどか「分かりました、戻っても無理はしないで下さいね…」
ニート「するかよ…俺を誰だと思ってんだ?」ハハハ
ほむら「じゃあ、また…祭祀場で会いましょう?」
ニート「あぁ…」
まどか「あ!そうだ!」
ニート「?」
まどか「ニートさん、これ、お願いします!」
ほむら「鍵?…あぁ思い出したわ…」
ニート「…そういや、じぃさん捕まってたな…わかった。ついでに拾ってくわ…」
まどか「ありがとうございます!」
ニート「ははは…じゃあな」
まどか「無いとは思いますけど…」
ニート「?」
まどか「鍵は無くさないでくださいね?…後で回収しますから」ティヒヒ
ニート「…」
ニート「…おぅ」
ほむら「…」
まどかの目は笑ってない…
…
篝火が燃えている。
女騎士「ふふ…それにしても、こんな所までよく来たものだな…」
ニートと別れ、先に進むと篝火を見つけた。
ほむら「…って事は、貴女も火防女なの?」
女騎士「そうだ」
ほむら「…?…火防女が居る篝火と、居ない篝火があるかしら?」
他の篝火にも、見えない所に潜んでいたのだろうか?
女騎士「居ない篝火もある…火防女が見ている火は、どれも若いモノばかりだ」
ほむら「若い?」
女騎士「ふふ…まぁ簡単に言ってしまうと、時間が経てば火防女無しでも火は保たれるのさ」
ほむら「…そぅ」
時間の概念が不安定なこの土地では、なにぶん理解し辛い話だ…
まどか「ま、まぁ考えても仕方ないよ…先に進も?」
ほむら「…そうね、ありがとう。元気で…」スタスタ
女騎士「ふふふ、貴公もな…」
まどか「…」ペコリ
女騎士「…」ペコ
…
ほむら「ふぅ」チャキ
ガーゴイルに襲われた。
一匹だけだったので苦戦はしなかったが…
ほむら「まさか、またこいつが居るなんてね」
まどか「懐かしいね」
ほむら「そんなに昔では無いわよ?」
まどか「てぃひひ、そうだっけ?」
ほむら「しかし…」キョロキョロ
辺りを見回す…
ほむら「この先に道は無いわよ、まどか?」
まどか「うーん、そうだね…」
まどか「…他に進めそうな道も無かったし…」
ほむら「壁や屋根づたいに進むしか無さそうね…」
まどか「この高さで?」
ほむら「この高さで、よ」
まどか「…」
まどか「うぅー」
…
まどか「わー!わー!手を離したら駄目だよ!?」ギュー
ほむら「大丈夫よ、ほら…ゆっくり進みましょう…」
まどか「うぅー、ほむらちゃんは度胸が座りすぎだよ…」
ほむら「そんな事無いわよ…あら?」
まどか「何ぃ?」
ほむら「行き止まりだわ…戻りましょう、まどか?」
まどか「うぇひー!?」
…
まどか「やっと…やっと床がある…」
まどか「二度とやりたく無いや…」グスン
ほむら「この建物から、先に行ければいいけど…」パリン
窓を割って侵入する。
随分と中は広い…
ほむら「下までかなりあるわね…」
遥か下に建物のエントランスらしき場所が見える…
まどか「確かに高いね…階段はあるかな?」キョロキョロ
ほむら「…」キョロキョロ
梯子が一つ…それも梁に伸びた物だけだ…
ほむら「まどか?」
まどか「もっと他に方法があるはずだよ!」
ほむら「梁をつたって、進むわよ…」
まどか「ひーっ!?」
…
梁の上で白装束が襲いかかってきた。
よせば良いのに、私の攻撃をバク転で避けて…
落ちた。
ヒューーー……クチャ
その光景をみた、まどかがピクリとも動かなくなった。
ほむら「今まで平気だったじゃない?最初の鐘とか…」ナデナデ
まどか「掴む場所があったんだよ…片側は壁だったし…」
まどか「何より道だったよね…」
なるほど…
ほむら「病み村でもスタスタ歩いてたし、高いところは平気なのよね?」ナデナデ
まどか「限度はあるよね…」
確かに…
まどか「うぅ…センの古城みたいに、下が近ければ良いのに…」ソロソロ
ほむら「偉いわまどか…ゆっくりで良いからね…」
まどか「ごめんね…ありがとう、ほむらちゃん」ソロソロ
ほむら「構わないわ」ニコ
…
まどか「やっと…抜けた…」フゥ
ほむら「よく頑張ったわね」ナデナデ
まどか「てぃひひ…?」
まどか「…ほむらちゃん?…あれ何かな?」
まどかが指差す場所を見ると、謎の仕掛けレバーがある…
この建物の構造を思い出す。
ほむら「なるほど、ここが中心の仕掛けなのね…」
まどか「中心?」
ほむら「ほら、不自然に道が切れてる場所が幾つもあったでしょ?…このレバーを回すと…」グググ
ガコン…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
床が動きだしゆっくりと降下を始める…
ほむら「行き止まりだった場所に道を繋げられるのよ…」
まどか「凄いよ、ほむらちゃん!…あれ?って事は私達、この装置の周りをぐるぐる上ってたって事かな?」
ほむら「…そうね」
まどか「なんか…ちょっと、ね?」
ほむら「まぁ言いたい事は解るわ…」
…
まどか「凄い…」
装置を使い、開けた道の先…
長い階段の上に巨大な神殿が覗く。
ほむら「ここ、かしら?」
まどか「うん…たぶんだけど…」
ここがまどかの、巡礼の目的の地なのだろうか…
ほむら「とりあえず、門の前の巨人をなんとかしないとね…」
まどか「センの古城の巨人見て来たから、あまり大きく感じないよね…私だけ?」
確かに…
…
ほむら「…」グッグッ
ほむら「…」グググ…
ほむら「ふぎぎぎ…」グググググ…
ほむら「…」ハァ…ハァ…
ほむら「開かないわ」ファサッ
正門(?)は開く気配が無い。
まどか「うぅ、また回り込むのか…」
ほむら「ここで待ってる?」
まどか「大丈夫だよ!一緒に行こ?…足手
纏いかも知れないけど…」
ほむら「そんな事ないわ、行きましょう?」ニコ
まどか「…」
まどか「てぃひひ」
…
案の定、屋根と壁づたいを歩く羽目になった。
まどか「弓持った、騎士さんがこっちを見てるけど…」
ビュン
まどか「わわ!」サッ
ガスッ
ほむら「これは不味いわね…」
今のまどかのスピードだと鴨撃ちにされる…
ほむら「よし」
まどか「?」
カチッ
カチッ
ズルッ…アーーーー…
ほむら「何故か騎士達がよろめいて落ちていくわ!まどか、今のうちよ!」
まどか「…」
…
ついに建物の内部に来た。
左右に幾つもの扉がある。
まどか「中は普通だね…」ガチャ
ほむら「と、扉は慎重に開けましょう?ね?」
ほむら「…」ソー
小部屋を開けると篝火が見えた…
ほむら「篝火だわ…」ガチャ
そして、篝火の脇に…
ソラール「ん?おお!…ほむらか?久しいな!」
ほむら「ソラール!」ホッ
ソラール「元気そうで何よりだな!ウワッハッハ!」
まどか「は…初めまして…」ペコ
ソラール「そうか、貴公とは生身で会うのは初めてだったか…ソラールだ」スッ
まどか「あ…まどか、です」ギュ
ソラール「ウワッハッハ!貴公とはいつか話を、と思っていた。俺の同志に花を手向けてくれた事、礼を言う…ありがとう」
まどか「あ…」
ソラール「…?」
まただ…
また、一瞬だけまどかの顔が歪んだ…
まどか「ソラールさん…あの…」
まどか「あの…しm…」
まどか「…」チラ
私を見る…
ほむら「まどか?」
まどか「…てぃひひ…一緒に行きませんか?」
ソラール「?」
まどか「駄目ですか?」
ソラール「うむ…しかし…」
ほむら「…私からもお願いするわ…貴方が居れば心強いし」
ソラール「そう、か…ウワッハッハ!良いだろう、ならばアノール・ロンドの探索は貴公等に同行するさ!」
まどか「ありがとうございます!」
まどか「…ほむらちゃん、ありがとね」
ほむら「本心を言っただけだわ」
…
ガキン…バシッ…ザクザクッ
ソラール「ふんっ」ズシャ
銀鎧の騎士が次々に倒れる…
ほむら「相変わらず、出鱈目なパワーね…」
ソラール「ウワッハッハ!ほむらもな!俺の死角の敵を優先する辺り優しいじゃないか!」
ほむら「なっ…気のせいよ!」
まどか「そっか、それでいつもと動きが…」
ほむら「まどかまで変な事、言わないでよ」
ソラール「ウワッハッハ!戦いやすかったのは事実だ!共闘も悪くないな!」
ほむら「…」ホム
まどか「照れてる?」
ほむら「…」///
ソラール「しかし、登り下りがこうも多いと、地形を描きにくいな…」ガチャ
まどか「あ」
ほむら「見たことあるオブジェだわ」
マイヤー「むぅ…むぅ…」Zz
まどか「また寝てる」
ソラール「器用な奴だな。知り合いか?」
ほむら「えぇ、ジークマイヤーもこっちに来てたのね…」
まどか「私達が道を繋げたのに、なんで皆先回りしてるんだろ…」
ほむら「…」
屋根壁の攻防があったからだと思うけど…
ソラール「俺は壁づたいに来たからな、道なりよりも早かったんじゃないか?」
まどか「…私達も屋根づたいに来たんです」
ソラール「そ、そうか」
ほむら「こんなに話してるのに、起きる気は無さそうね…朝よ!」ゴチン
まどか「うわ」
マイヤー「んおぉ!?すまんなリン、眠ってs…ん?…んん?夢か?…おや?貴公等何処かで…」
まどか「また会いましたね、ジークマイヤーさん」ティヒヒ
マイヤー「おお!やはり、センの古城の二人か!」
ほむら「ここで何やってるの?」
マイヤー「いやはや、帰るところだったんだがなぁ…」
扉の向こうを指差す。
カチャ…ソー
狭い部屋に数体の騎士が屯している。
ほむら「なるほど…」
マイヤー「それで、まぁ一人で蹴散らす術を模索していたのだが…」
ソラール「そうか、ならば加勢しよう…カタリナの騎士よ」
マイヤー「おお!そう呼ばれたのはいつ以来であろうな…」
ソラール「依然、世話になった事がある。カタリナの鎧に相応しい屈強な騎士だった」
マイヤー「ガハハハ!そうか!ならばこのジークマイヤーも騎士の力を見せる時だな!加勢されよ、名も知らぬ騎士殿!」
ソラール「ウオオォォオ!」ドタドタ
マイヤー「ガハハハ!」バタバタ
ほむら「…」
ドカバキ…ギッコン…バッタン…
ほむら「二人で盛り上がって、勝手に走ってったわ…」
ほむら「男…ってやつかしら?」
まどか「さぁ」
…
ほむら「で?」
ほむら「なんでジークマイヤーも付いてきてるのよ?」
マイヤー「ガハハハ!聞けば、神殿の奥に向かうとか…貴公等には借りもあるしな!」
ソラール「多いに越した事は無いだろうしな!ウワッハッハ!」
マイヤー「ガハハハ!」
まどか「凄い賑やかだね!」
ほむら「まどかが嬉しそうで何よりだわ…」
マイヤー「ほれ、この先だ」
大広間に出た。
ほむら「また、でかい扉があるわね…ん?」
なんだろう…不思議な感覚に襲われる。
マイヤー「あの先に、どうも不穏な気配を感じてな!ここで踵を反したのだ!」
ほむら「…」キョロキョロ
ソラール「ほむら?大丈夫か?」
ほむら「…」ゴソゴソ
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「!…ごめんなさい、大丈夫よ」
ソラール「ジークマイヤー殿が扉の先に、何か居ると仰っている。気合いを入れてくぞ!」
ほむら「えぇ」
当てになるのかしら…
ゴゥン…ギギギギ…
またも続く広間…
その先に3m程の太った騎士が佇む。
ほむら「でかいハンマーね…彼が番人?」
ソラール「もう一人だ…」
ソラールが視線を上に向ける…
淡く輝く槍をもつ鎧騎士は、ゆっくりと降りてくる。
マイヤー「あの鎧…武器…」
ソラール「竜狩りのオーンスタイン」
オーンスタイン「…」スタ
まどか「…生きてたんだ…」
ほむら「…」キリッ
誰?
この世界では有名っぽいけど…
誰よ!?聞くに聞けない空気だし…
あと、下に居た太った騎士にも少しくらい興味を示してあげれば良いのに…
スモウ「…」←下の騎士
まどか「あの!」
オーンスタイン「…」
まどか「フラムトさんに言われて参りました…グウィネヴィア様にお会いしろと…」
オーンスタイン「…」ブォン
二人の騎士はそれぞれに武器を構える…
マイヤー「語るに及ばずだな…」
ほむら「?」
ソラール「力を示せ、と言うことらしい」
ほむら「あぁ、そういう事…」
まどか「あの…」
ソラール「わかってるさ…だか加減出来る手合いかどうか…」
ほむら「来る!」
緩慢な太った騎士とは対照的にオーンスタインが凄まじい速度で間合いを詰めてくる。
マイヤー「むぅぅ!」ガキィン
ソラール「ジークマイヤー殿!」ブンッ
スカッ
正面からジークマイヤーが迎え撃ち、足止めしている所をソラールが断つ…
しかし、すぐさまオーンスタインは身を翻し、ソラールの剣を受け流した。
ほむら「とった…」ブン
更に、その動きを先読みした私が死角から切りつける…
…が、振り向きもせず私の剣は槍の柄に弾かれる…
更にはまどかが撃ったであろう矢がオーンスタインの手に握られていた。
ほむら「!…なにこいつ…」
ソラール「流石は竜狩り…」
スモウ「…」ズシン…ズシン…
マイヤー「むぅ、きおったか!」
マイヤー「こっちは足止めしておこう!…頼んだぞ!」ダッ
ソラール「感謝する、行くぞ!」バチバチ
ソラールの手に光の束が集約している。
オーンスタイン「…」バチバチ
オーンスタインの槍にも似たような反応が起きている。
ソラール「ウオオォォオォォ!」
オーンスタイン「!」
バチバチバチバチ…カッ
互いの放った光は相殺され、閃光が走る。
ほむら「!」カチッ
その一瞬、オーンスタインが作った僅な隙を私は見逃さない…
ほむら「…このまま首を」
ほむら「…」
ほむら「脇腹ね…」ズブ
カチッ…ザシュ…
オーンスタイン「!?」
突然の傷に怯むオーンスタイン。
シュルル…バンッ
まどかが放った光の矢で体勢を大きく崩す…
目の前にはソラール。
ソラール「そりゃ」ガシッ
オーンスタインの手を取り、ソラールが突き飛ばすが…
ソラール「なんと!?」ガキッ
飛ばされる瞬間にソラールを槍で凪ぎ払う…
互いに反対側に弾かれる。
ほむら「…凄いわね」
ガラッ…
ソラール「ウワッハッハ!」バチバチ
オーンスタイン「…」バチバチ
カッ
ほむら「まどか!」サッ
まどか「うん!」ガシッ
カチッ
まどかと私…
取り囲むように矢を巡らせる。
ほむら「ありったけよ、食らいなさい…」カチッ
オーンスタイン「!?」カチャン
咄嗟に構えを替えた!?
一秒も無い僅かな時間だ…
なのに…
まどか「殆ど弾いた…」
ほむら「流石ね…でも…」
ソラール「ウワッハッハ!…流石だなほむら!」ガシッ
オーンスタインの背後にはソラール。
オーンスタイン「!?」グルン
振り向いた時にはもう遅い。
ソラール「うおぉおおぉぉお!」ブオン
ゴキャ
ほむら「背負い投げ…頭からいったわね…」
マイヤー「む、む!くうっ!?」ガインガイン
ほむら「あ、ジークマイヤー!大丈夫?」パスパス
スモウ「!」ザクザクッ
マイヤー「むぅ…ハンマー直撃は堪える…」ガイン
ソラール「あとは、貴公だけだな!」ガハハ
スモウ「!?」バッ
ほむら「まだよ…」
オーンスタイン「…」グググ
ふらつきながらも距離をとるオーンスタイン。
スモウも下がり合流した。
ソラール「竜狩り、まだ立つか…」
オーンスタイン「…」フラ
ほむら「オーンスタインは限界ね…注視すべきはあのでかいのだ…け…」
オーンスタインの背後、太った騎士がハンマーを振り上げる。
反応する間もなく、降り下ろされるハンマー…潰れる音。
まどか「ひっ」
降り下ろされたそこは、満身創痍のオーンスタインが居た場所だった…
バチバチバチバチ…
ほむら「オーンスタインの力を…吸ってる?」
ソラール「らしいな…体も更に膨れ上がった…」
マイヤー「むぅ…帯電というのは不味いかもな…」
奴の力に彼の技と速度が加わるのは…
ほむら「まずいわね…」
スモウ「…」ガチャ
まどか「なんで…」
ほむら「まどか!来るわよ!」
ガッチャ…ガッチャ…ガッチャ…
ほむら「…」
ほむら「スピードは変わらないのね…」
ソラール「みたいだな…」
ほむら「…」
…
スモウ「…」バタリ
的がでかくなっただけだった。
マイヤー「ガハハ!まぁ、鈍足なのは致命的だな!」
ほむら「貴方がそれを言うのね…」
ソラール「しかし、4騎士の生き残りがこんな最後とは…なぁ?」
視線の先に、潰れた鎧と祈るまどかの姿…
ほむら「こんなものでしょ…」
ほむら「戦いに身を置いた者の最後なんて…」
ソラール「…」
ソラール「確かにな…」
…
エレベーターを進むと篝火があった。
まどか「この先…だね…」
ソラール「らしいな…」
まどか「あの…ソラールさん…」
ソラール「なんだ?はやく行くぞ?」
まどか「あ…ありがとうございます」ティヒヒ
ほむら「まどか?」
まどか「何かな?」
ほむら「私はここで待ってて良いかしら?」
ほむら「ニートもああ言ってたし、私も余計な事言っちゃいそうだから…」
マイヤー「ガハハハ!ではほむらよ!ワシの武勇でも聞きながら待とうでは無いか!」
まどか「あ、うん!じゃあソラールさんと行ってくるね」
まどかが安堵の表情を浮かべる…
この世界のまどかの癖の様なものが、少しずつ解ってきた。
私に知られたくない事があるという事も…
ほむら「いつか、話してくれるかしら…」ボソ
…
マイヤー「行ったな…」
ほむら「武勇伝は聞かないわよ?」
マイヤー「分かっておるわ。で?何をする気だ?」
ほむら「気付いてたの?」
マイヤー「ガハハ!伊達に長生きしとらん!」
ほむら「さっき、反応があったのよ…これに…」
暗い瞳のオーブを見せる。
マイヤー「なるほど、復讐霊のオーブか…まだ反応しているなら近くにいるぞ?使うのか?」
ほむら「えぇ、こういう輩は潰しておくわ」
まどかに被害が及ぶ前に…
マイヤー「…行くと良い」
ほむら「ありがとう、この事は…」
マイヤー「解っている。皆まで言うな」ガハハ
不死人達には何らかの強い覚悟がある…
だから、他人の覚悟も理解してくれるのだろう…
私の隠し事なんて、お見通しなのかも知れない…
ほむら「…」スッ
グニャア…
…
グニャア…
ほむら「…」パチ
ほむら「これが、ファントム…変な感じね…」
どうやら、前室の広間に出たようだ。
そして入り口の大扉が開いた…
ゴゴゴゴゴゴ…
ほむら「そう…貴方だったのね…」
教会で出会った、金の鎧の男…
たしか、名前はロートレク…
ロートレク「ほう、愚かな野盗の類いかと思えば…貴公であったか」ククク
ほむら「なぜ?火防女を殺したの?」
ロートレク「人間性を溜め込んだ者は狙われるさ…他に何がある…」
ほむら「そうね…それがこの世界では当たり前の事…」
ロートレク「いかにも」ククク
ほむら「だから私も…貴方から人間性を奪う事にするわ…」チャキ
ほむら「根刮ぎ、ね」
ロートレク「貴公は冷静だと買っていたが…残念だ…」クイ
後ろから彼の仲間が現れる。
ロートレク「これほど愚かとはな」
ほむら「愚か者がどちらかは直ぐに解るわ…」
ほむら「私は篝火に触れた直後なのよ?」クス
…
グニャア…
ほむら「…」パチ
マイヤー「戻ったか、早いな…流石と言うべきか…」
ほむら「…失敗したとは思わないの?」フフ
マイヤー「…思わんよ、このジークマイヤーが認める戦士だ」
マイヤー「ん?」
ほむら「どうしたの?」
マイヤー「オーブを託したのは火防女だったか…」ヒョイ
ほむら「?」
マイヤー「そうか…見えんのだったな…これは火防女の魂と呼ばれる物だ」
ほむら「ソウルとか人間性と同系統の物なのね…」
ほむら「オーブは火防女の死体の傍にあった物よ…祭祀場のね」
マイヤー「では、ワシが返しておこう」
ほむら「良いの?」
マイヤー「貴公が持っておれば、あの娘が勘ぐるぞ?」
ほむら「…あ、ありがとう」///
マイヤー「ガハハ!気にするな!」
…
タッタッタ
走る音が近くなる…
まどか「ただいま!ほむらちゃん!」
ほむら「あら、何か進展があったみたいね…」
まどかの表情は明るい。
まどか「うん!いったんフラムトさんの所に戻ろう?」
ほむら「フラムト?」
まどか「あ、教えてなかったね…祭祀場に居たでっかい蛇さんの名前だよ!」
ほむら「あぁ、あの…」
やはり、あれは蛇なのか…
ソラール「…」
ソラール「行くぞ」
ほむら「え?ソラールも一緒に来てくれるの?」
ソラール「あぁ、しばらく共に動く事にした…」
ほむら「…あなたの目的は良いの?」
ソラール「ウワッハッハ!心配するな!俺の時間は多分にある!」
ソラール「…それにな」
ソラール「見つかりそうなんだ…貴公等と歩む方が、な…」
ほむら「そう」
ソラールの声は穏やかだ。
それが喜びか悲壮によるモノかはわからなかったけど…
ほむら「じゃあ、改めて…よろしく」ニコ
※info※
■ほむら
武器:ショートソード+5/ライトクロスボウ+7
:砂時計の盾
装備:魔法少女一式
魔法:時間停止
■まどか
武器:ロングボウ+5/魔術師の杖
:レザーシールド+5
装備:薄汚れた一式+2/老魔女の指輪
魔法:ソウルの矢/ソウルの太矢/音送り
■ソラール
武器:太陽の直剣+10/太陽のタリスマン
:太陽の盾+10
装備:鉄の一式+5/黒焦げた橙の指環
魔法:雷の槍/大回復
■ジークマイヤー
武器:ツヴァイヘンダー+4
:ピアスシールド+2
装備:カタリナ一式/青い涙石の指環
魔法:無し
※info※
…
※火継ぎの祭祀場※
ほむら「え?じゃあ何?ただのメダルなの?」
ソラール「太陽が描かれた、ありがたいメダルだな」ウワッハッハ
ほむら「何か特殊な力は…」
ソラール「無い」
ほむら「…」
ほむら「そう、ありがとう」ゴソゴソ
ほむら「…しかし、賑やか過ぎない?」
周りを見渡す…
篝火周辺。
まどか「うん…だから…こう?」
ローガン「そう…そうじゃ…どっかのバカ弟子より飲み込みが良いの…」ホッホ
グリッグス「…」
まどか「そ、そんな事は…」
グリッグス「良いんですよ…本当の事ですし…」グスン
ローガン「…自覚しとるなら、努力せぇ」
グリッグス「…」
フラムト周辺。
フラムト「?…玉葱が歩いとる…夢?」
マイヤー「うーむ、貴公は臭いなぁ…ガハハハハハハ!」
フラムト「…玉葱が喋っとる…」
マイヤー「むーん…」
フラムト「…」
ラレン「すげぇな、こんな呪術始めて見た…」
マミ「あら、そうなのね?ならば教えてあげるわ!地の底で生まれた呪術の真髄を!」
ほむら「あれ?マミがいる…」
ソラール「知り合いか?」
マミ「あら!待っていたのよアケミさん!」
ほむら「ここに来てたのね…」
マミ「少し前に着いたのだけど、貴女達を探してると話したら、下にいるニートさんが待ってろって言うから」
ほむら「あの…あの時はありがとう」
マミ「何かあったかしら?…まぁ私が覚えて無いのだから気にする事は無いわよ」フフフ
ほむら「…」
ほむら「相変わらずね…」クス
ほむら「そう言えば、ニートに挨拶して無いわね…」
マミ「あ、案内するわ」スタスタ
ほむら「いや、どうせ篝火でしょ?」スタスタ
マミ「まぁまぁ、良いじゃない」
ソラール「ん?貴公は来んのか?」
ラレン「行かねぇな…」
…
ニート「はぁ、無事だったか…」
ほむら「あら、心配してくれたの?」
ニート「一応な…で、どうだったんだ?」
ほむら「進展はあったみたいよ?詳しくは聞いてみないとだけど」
ソラール「俺には聞かんのだな」
ほむら「必要なら言ってくれるでしょ?」
ソラール「確かにそうだ…」ウワッハッハ
ソラール「信頼されるのは嬉しいが、少しこそばゆいな…」
マミ「…アケミさん?まさかこの人達にも前世の因果が!?」
ニート「何言ってんだこいつ?」
ほむら「そう言えば、ペトルス…昇降機の側に居た僧兵さんはどこ行ったの?」
ニート「ん?あぁ、何ぞ向かえが来たとかで墓地に向かって行ったが…」
ほむら「そう…」
ニート「それよりも、だ」グイ
ニートが顔を寄せてくる。
ニート「篝火が灯ったって事は上手く相手を見つけたみたいだな…」ヒソ
ほむら「えぇ、彼女は無事?」
ニート「多分な、心配なら見てくりゃいい」
…
ほむら「ソラールは付いて来るのね…」
ソラール「駄目か?」
ほむら「そんな事は無いわ」フフ
火防女アナスタシア(以下アナ)「…」
ほむら「よかった…無事で…」
アナ「ジークマイヤー様からお話は…救って頂きありがとうございます」
アナ「祈りを絶やすわけにはいきませんでしたから…」
アナ「汚れた声を聴かせてしまい、申し訳ありません…ただ礼を…言わねばと…」
アナ「…」ペコリ
ほむら「…え、えぇ…」ペコリ
ソラール「…」
ソラール「そこから出るつもりは無いのか?」
アナ「…」フルフル
ソラール「そうか…邪魔したな…」スタスタ
ほむら「ソラール?…あ、では行きます。お元気で…」
アナ「…」
…
篝火に、話を終えたまどか達が居た。
まどか「ほむらちゃん!…てぃひひ、凄い人数だね…」
ほむら「そうね…」
まどか「私、ロードランでこんなに人が集まってるの初めてだよ!」
…?
ほむら「そう…なんだ…」
まどか「しかも、全部ほむらちゃんの知り合い…」
ほむら「もう、貴女の知り合いでもあるわ…」
まどか「てぃひひ、うん…そうかな…」
ほむら「そうよ」
まどか「そう、だよね…」
ソラール「話すのか?」
まどか「はい!みなさん聞いてください!」
…
マミ「4つの王のsoul…それを集めるの?」
ほむら「何やら面倒ね…」
まどか「…かな?」
ソラール「場所は解ってるし、そうでもないさ…」
マイヤー「ガハハハハ!このジークマイヤーの騎士たる力!見せるときが来たようだな!」
ニート「なんでおっさんが居るんだよ…」
ほむら「で?どう集めるかよね…」
マミ「バラで動いて、持ち寄れば良いわ!皆、腕に覚えは在るようだし…」
ニート「ねぇよ」
まどか「無いです…ごめんなさい」
ソラール「…」
ソラール「俺は行きたい場所がある…」
ほむら「?」
訝しげに腕をくみ、ソラールは空を見上げる。
ソラール「イザリスだ…そこに俺の探している物があると聞いてな」
マミ「探し物?」
ソラールが笑う。
ソラール「太陽、俺の傍らで輝き続ける…俺だけの…太陽…」
ソラール「…見つけたいんだ」
ほむら「…」
ローガン「儂は書庫に向かうぞ…恩は十二分に返したしな…」
まどか「ありがとうございました」ペコリ
グリッグス「私は、師にお供します」
ほむら「…貴方達二人は心配ね…」
ローガン「まぁ、それは大丈夫じゃろ?のぅ?」
ニート「?」
ニート「俺?」
ほむら「頼んだわよ…ニート」
ニート「おい、まじかよ!?」
マミ「まぁまぁ私も付き添ってあげるから…」ペシペシ
ニート「…めんどくせぇな」
ほむら「…だったら私とまどかはソラールに着いていく、それでいい?」
まどか「うん!」
マイヤー「ならば、決まりだな!」ガシッ
ソラール「では、行こう!ガハハハ!」ガシッ
ジークマイヤーは私達について来るようだ…
まどか「…」ニコニコ
まどかは楽しそうにその場を見ている…
だったら良いか…
ほむら「じゃあ…マミ、ニート…頼んだわよ?」
ローガン「…手厳しいのぅ」
ほむら「冗談よ…ローガンも宜しくね」
グリッグス「手厳しいですね…」
ほむら「…」
グリッグス「…実に手厳しい」
…
マミ達は行ってしまった…
ほむら「さて…もう一頑張り…」
ほむら「だと良いけど…」
相変わらず砂時計は動かないままだ…
ラレン「おぅ…お疲れ」
ほむら「貴方はここに残るのね?」
ラレン「あの女から教わった呪術をモノにしたくてな…」
ラレン「どっか行ってる場合じゃねぇんだよな、これが」
ほむら「だったらお願いしていい?」
ラレン「?」
ほむら「もう、火防女が襲われないように少し気にしてあげてくれない?」ヒソヒソ
ラレン「…」
ほむら「何?駄目?」
ラレン「…あんたにゃ借りがあるし、構わねぇよ?…しかし、あんた…優しすぎねぇか?」
ほむら「これでも、前居た所では冷血呼ばわりされてたんだけど…」
ラレン「そりゃお気の毒…ろくな奴に会わなかったな」ハッハッハ
ラレン「もう一人もだ…折れた花を集めて何してんのか見たら、その辺の亡者に手向けてやがった…」
ほむら「そう…」
ラレン「得はねぇよ?」
ほむら「…」フフ
ほむら「貴方だって、私の頼みを断らないじゃない?」
ラレン「口だけかもしれんだろ…」
ほむら「そんな事無いわ…絶対に」
ラレン「…じゃあ…そう思ってな」ハッハッハ
ほむら「頼んだわよ」ニコ
ラレン「…」
ラレン「とっとと行けよ…おっさんが待ってるぞ?」
ソラール「…」
ほむら「!…居たのね」
ソラール「…あぁ」
ほむら「…」
ソラール「なぁ、ほむら?…貴公は何者だ?」
ほむら「どういう意味?」
ソラールの口調は弱く、穏やかだ…
私を心配してくれているのが解る。
でも…
信じて貰えるだろうか…
ほむら「ただ…この盾を直すためにここに来た…ただの…」
人…?
違う…私は…
ソラール「…」
ソラール「…あの娘がそれを直せるのか?」
ほむら「まどかの事よね?」
ソラール「…」コクリ
ほむら「わからないわ…」フルフル
まどかを救えば、私の祈りは再び動き出す…
そう信じてはいるけれど…
ソラール「貴公等はこの世界には、些か不釣り合いな存在だな…」
ほむら「まどかは、私とは違うわ…私の様に弱くない…」
ソラール「俺から見れば変わらんさ…まるで…」
ソラール「…」
ほむら「まるで?」
マイヤー「おーい!待ちくたびれたぞ!」ガッシャガッシャ
ソラール「ウワッハッハ!…おぉ、そうだ!行くぞほむら!」
ほむら「…」
ほむら「えぇ」
…もう少し。
…もう少しで、まどかの望みは叶う。
それだけを信じよう…
※info※
■ほむら
武器:ショートソード+5/ライトクロスボウ+8
:砂時計の盾
装備:魔法少女一式
魔法:時間停止
■まどか
武器:ロングボウ+5/魔術師の杖
:レザーシールド+5
装備:薄汚れた一式+2/老魔女の指輪
魔法:強いソウルの太矢/ソウルの槍
:追尾するソウルの矢/魔法の盾
■ソラール
武器:太陽の直剣+10/太陽のタリスマン
:太陽の盾+10
装備:鉄の一式+5/黒焦げた橙の指環
魔法:雷の槍/大回復
■ジークマイヤー
武器:ツヴァイヘンダー+5
:ピアスシールド+2
装備:カタリナ一式/青い涙石の指環
魔法:無し
※info※

