ほむら「なんで今までこんな簡単なことに気がつかなかったのかしら。巴マミがすべての鍵を握っていると」
ほむら「そもそも彼女がまどかやさやかを魔法少女へと勧誘しはじめた」
ほむら「彼女が死ななければさやかも焦って魔法少女になることはなかっただろうし、仮になったとしても先輩として指導できる」
ほむら「彼女なら杏子とさやかの緩衝材にもなって、さやかの魔女化や杏子の自爆も避けられる」
ほむら「魔法少女が4人もいればワルプルギスの夜だってきっと倒せる。まどかを魔法少女にさせないで済む!」
ほむら「そうよ、巴マミよ! 彼女さえ味方にすればすべてうまくいくのよ!」
ほむら「先輩風を吹かせてはいるけれど、実は寂しがり屋という彼女の心の弱さにつけこめば味方にするのも容易い」
ほむら「そうと決まれば行動あるのみね。待っていなさい、巴マミ!」
元スレ
ほむら「巴マミを篭絡する」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349713244/
ほむら「巴マミ!」
マミ「あら……今度はなんの用かしら? 話し合いで済むのはこの前が最後だと言ったはずだけど?」
ほむら「巴マミ……いいえ、巴さん」
マミ(……聞き間違い? 今、さん付けで呼ばれたような……)
ほむら「これはダメ、となると……巴先輩!」
マミ「は、はい!?」
ほむら(やはり最初は後輩として近づいた方が効果的のようね。面倒見のいいお姉さんを演じたがる彼女らしいわ)
ほむら「急にごめんなさい、巴先輩。なんだか気分が優れなくて……巴先輩の家で休ませてもらってもいいですか?」
マミ「え……ここまで思いっきり走って来たように見えたんだけど」
ほむら「ああっ!」クラッ
マミ「あ、暁美さん!?」ガシッ
ほむら「あ、ありがとうございます……」
マミ「本当に気分が悪いの?」
ほむら「はい……私、元々身体があまり強くなくて」
マミ(なんだかすっごい怪しいけど、たしかに鹿目さんがそんなこと言ってたような……)
ほむら「あの、巴先輩……?」ウルウル
マミ「わ、わかったわ。私の家はすぐそこだから行きましょう。肩を貸してあげるから」
ほむら(掴みはバッチリ……ふっ、チョロいわね巴マミ)
マミ「そこに横になってて。今、飲み物を持ってくるから」
ほむら「ありがとうございます」
ほむら(さて、問題はここからね)
ほむら(部屋には入れてもらえたけれど、まだ彼女の私に対する疑念をすべて払えたわけではない)
ほむら(むしろ、私の態度の急な変化を怪しんでいるはずだわ)
ほむら(1度失った信頼を取り戻すのは難しい……そもそもこの時間軸では信頼してもらったことなんてないけど)
ほむら(どうしようかしら……)
マミ「暁美さん、調子はどう?」
ほむら「はい、少し楽になりました」
マミ「そう……あの、変なことを聞いていいかしら?」
ほむら「なんですか?」
マミ「あなた、本当に暁美さんよね?」
ほむら「え? そうですけど」
マミ「そ、そうよね。ごめんなさい、気にしないで」
ほむら(やはり疑われているわね。今すぐ手をうたないと)
ほむら「やっぱり、変ですよね。二重人格みたいで」
マミ「……そうね。正直なところ、なにか裏があるとしか思えないわ」
ほむら「でも、これが本当の私なんです。昨日までの私が演技なんです」
マミ「どうして演技なんてする必要があるの?」
ほむら「他の魔法少女と初めて会う時は、少しでも自分を強く見せないと舐められちゃうから」
ほむら「ずっと1人で魔法少女をやってきたから、どうやって仲良くなればいいのかもわからなくて……」
ほむら「巴先輩と敵対するつもりはなかったんです。ごめんなさい」
マミ「……」
ほむら(くっ……これでもダメ!?)
マミ「……あなたの気持ち、よくわかるわ」
ほむら「え……?」
マミ「私も長い間1人だったから、あなたの気持ちは痛いほどわかるわ」
マミ「実のところ、私もあなたに対して少し虚勢を張っちゃってたりしたし」
マミ「敵か味方かわからないと、そうするしかないのよね……うん、本当によくわかる」
ほむら「巴先輩……巴先輩も同じだったんですね」
マミ「ええ。今までのこと、ごめんなさいね。私も大人気なかったわ」
ほむら「そ、そんな! 巴先輩は謝らないでください!」
ほむら(共感を誘う作戦、成功ね……ふっ、やはりチョロいわ巴マミ!)
マミ「でも、1つわからないことがあるの」
ほむら「なんですか?」
マミ「初めて会った時、あなたはどうしてキュゥべえを狙っていたの?」
ほむら「それは……」
マミ「答えられないの?」
ほむら(巴マミが私を信じかけている……一か八か、すべて話してしまうべき? でも……)
QB「やあ、珍しい組み合わせだね。君達は犬猿の仲だと思っていたんだけど」
ほむら(キュゥべえ!? こ、これは千載一遇の好機だわ!)
ほむら「キュゥべえ、覚悟!」バンッ
QB「わけがわからなバァっ!」グチャ
マミ「暁美さん!? キュゥべえになんてことを!」
ほむら「いいから黙って見ていて、巴マミ!」
マミ「なっ……やっぱりあなたは敵――」
QB「ふぅ、まったくひどいじゃないか」スタッ
マミ「あ……あれ? キュゥべえ、今死んだはずじゃ……」
QB「代わりはいくらでもあるけど無意味に潰されるのは困るんだよね」
マミ「あ、あはは……」
ほむら「これでわかったかしら? あいつは殺しても死ぬような生き物じゃないのよ」
マミ「どういうこと……?」
ほむら「あなたにもまだ知らないことがたくさんあるのよ。キュゥべえはそれを意図的に隠してあなた達を騙しているの」
マミ「そんな……キュゥべえが……」
ほむら「あいつの言うことをあまり信用しすぎないことね。寝首を掻かれるわよ」
マミ「暁美さんはいつから知ってたの……?」
ほむら「覚えてないわね。どうでもいいことだわ」
ほむら「とりあえず、少しは私を信じる気になったかしら? 巴マミ」
マミ「ええ……あら? 巴マミって……」
ほむら「どうしたの?」
マミ「さっきまで私のこと、巴先輩って……」
ほむら「ああ、あんなの演技に決まってるじゃない」
マミ「えっ……」
ほむら「あなたに信用してもらうために一芝居うったのよ。もう2度とあんな下らないことさせないで頂戴」
マミ「暁美さん……私の可愛い暁美さんが……」
ほむら「私がいつあなたのものになったのよ!」
ほむら「それにしても……面白い話を聞けたわね」
マミ「面白い話?」
ほむら「あなた、まどかとさやかの前だからって虚勢を張っていたのね」
マミ「ち、ちがっ……!」
ほむら「頼りになる先輩というイメージを崩さないために随分苦労しているのね、巴マミ」
マミ「違うわよ! 私はあくまで普通に……!」
ほむら「でも魔女を倒した後に紅茶を飲むパフォーマンスだけはやめた方がいいわよ。まどかもドン引きしていたわ」
マミ「そんなっ!?」
ほむら(もちろん嘘だけど)
ほむら「あと……あまり1人で抱え込まないことね」
マミ「な、なにが?」
ほむら「私には先輩ぶる必要なんてないのだから、本音を曝け出してもいいのよ」
マミ「別に、本音なんて……」
ほむら「そう? さっきの話だと、あなたも寂しい思いをしてきたように聞こえたのだけれど」
マミ「あう……」
ほむら「辛い時は私に甘えたっていいのよ……私達、もう仲間でしょう?」
マミ「……うん。ありがとう、暁美さん」
ほむら(ふっ……堕とした!)
ほむら(巴マミを味方にすることに成功した)
ほむら(この時間軸は信じられないくらい順調に進んでいる)
ほむら(さやかは結局魔法少女になってしまったけれど、私達がいるから無謀な戦いに身を投じることもない)
ほむら(まだ杏子はこの街に来ていないけれど、この調子なら大きな衝突もなく終わるはず)
ほむら(やはり巴マミはすべての鍵だった)
ほむら(本当に……なにもかもうまくいっている。いっているけれど……)
マミ「はい、暁美さん? あ~んっ」
ほむら(一体なんなの、これは!)
さやか「おーおー、ほむらはまたマミさんの愛妻弁当ですか。精が出ますなぁ」
ほむら「くっ……私が頼んでいるわけではないわ」
マミ「ダメよ。あなた、放っておくと碌な食事をとらないんだもの」
ほむら「お弁当を作ってきてくれることには純粋に感謝しているわ。けどなぜ箸が一膳しかないのかしら」
マミ「入れるのを忘れてきちゃったの。悪いけどこれで我慢して」
ほむら「毎日忘れているような気がするのだけれどぉ……っ!?」
さやか「またまたぁ。ほむらも照れちゃって」
ほむら「照れてないわよ!」
さやか「今のほむらの心境についてどう思いますか、まどかさん」
まどか「えーっと、嬉しいけど私達がいるから素直に喜べないって感じじゃないかなぁ?」
さやか「さすがまどかさん、完璧な解説。以上、今日のほむマミニュースでしたぁ~」
ほむら「……いい加減、その小芝居やめてもらえないかしら」ヒクッ
さやか「それは聞けない相談だねぇ。ま、幸福税ってことで!」
まどか「うんうん。ほむらちゃんとマミさんは見滝原一のベストカップルだね!」
ほむら「まどか、違うのこれは――」
マミ「もうっ、2人ともあんまりからかわないで頂戴」
ほむら(だから! なんであなたはそんなに嬉しそうなのよ!)
ほむら「はぁ……今日も疲れたわ」
マミ「ふふっ、あの2人にも困ったものね」
ほむら(原因の9割はあなたにあるのだけれど)
マミ「暁美さん、今日も私の家で晩御飯食べていくでしょう?」
ほむら「ええ、まあ……あなたがそれでいいと言うのなら」
マミ「もちろんいいに決まってます。それじゃあこのまま晩御飯の材料を買いに行きましょう。今夜はなにが食べたい?」
ほむら「そうね……カレイの煮付けなんてどうかしら」
マミ「じゃあそうしましょう」
杏子「なーんかずいぶんと幸せ満喫って感じじゃん」
マミ「さ……佐倉さん?」
ほむら(このタイミングで来るのね。いつもより3日ほど遅いわね)
杏子「あれから少しは変わったかと思ったら……結局他の相手見つけて仲良しこよしかよ」
マミ「あなたには関係ないでしょう? あなたこそ、今さらなにしに来たの?」
杏子「別に、久々に近くまで来たからツラでも拝んで帰ろうかと思っただけだけど……気が変わった」
ほむら(なんだか面倒なことになりそうな予感ね)
杏子「あんたの幸せそうな顔見てたらムカついてきちゃったからさ……全部、ぶっ壊してやるよ」
ほむら(はぁ……巴マミがいても結局こうなるのね)
杏子「クソーっ! 離しやがれーっ!」ジタバタ
マミ「相手が悪かったわね。暁美さん、すごく強いのよ」
杏子(誤算だった、まさかマミよりも強いやつがいるなんて……!)
マミ「まあ、あなた程度なら暁美さんの手を借りなくともよかったんだけど」
杏子「んだとっ!?」
ほむら「巴さん、意味もなく挑発するのはやめて頂戴」
マミ「あ、ごめんなさい」
ほむら「さて……ひとまず、巴さんの家に行きましょうか。杏子も連れて」
杏子「オイ、そろそろ解いてくれてもいいんじゃないか。別に暴れたりしないからさ」
マミ「信用すると思って? あなたに部屋を散らかされたらたまらないわ」
ほむら「巴さん、もう魔法を解いてもいいわよ」
マミ「え、いいの?」
ほむら「ええ、いつでも押さえ込めるから。巴さんはお茶でも淹れて頂戴」
マミ「わかったわ」
ほむら「あとケーキもね」
杏子「オイ、黒いの……」
ほむら「なにかしら」
杏子「なんであたしの名前知ってんだ? どこかで会ったか?」
ほむら「さぁ、どうでしょうね」
杏子「てめぇ、あんま舐めてるとぶっ殺すぞ」
ほむら「もう1度暴れるつもりなら、あなたがこの街に来た本当の理由を巴さんに話すわよ」
杏子「んなっ!?」
ほむら「久々に近くまで来たから顔を見に来た? 見え透いた嘘ね」
杏子「嘘じゃねえよ! 魔女を追ってたらこの街に逃げたから来ただけだ!」
ほむら「あなた、巴さんに会いに来ただけでしょう」
杏子「はぁっ!? な、なんであたしがマミなんかに……」
ほむら「しかも、巴さんに会いに来たのは今日が初めてじゃない」
杏子「なっ……!?」
ほむら「この街に来てはみたものの、結局会う決心がつかずにそのまま帰ったことが何度もあるわね」
杏子「な、なんでそのことを……」
ほむら「今日だって本当は巴さんの前に姿を現すつもりはなかった」
ほむら「でも巴さんの隣を歩く私のことが気になったのよね。巴さんと仲睦まじく話す私のことが」
ほむら(すっごい不本意ではあるけれど)
杏子「……あんた、マミのなんなんだよ。後輩にしちゃ強すぎるし、新しいパートナーか?」
ほむら「別に、パートナーではないわ。巴マミのパートナーは今も昔もあなたしかいなかったわ」
杏子「そっか」
ほむら「安心した?」
杏子「し、してねえよ!」
ほむら「素直じゃないわね……私は暁美ほむら。よろしくね」
杏子「ふぅん、ワルプルギスの夜がねぇ」
ほむら「そう。そいつを倒すことこそ、私の至上の目的」
ほむら「そのためには1人でも多くの仲間が必要なの。だからあなたにもぜひ私達のチームに加わってもらいたい」
杏子「……その割にはかなり平和ボケしてるように見えたけどな」
マミ「あ、あれはただ晩御飯の話をしてただけで……!」
ほむら「魔法少女だからといって日々を楽しんではいけないという決まりはないわ」
杏子「まぁそうだけどよ……マミはあたしがチームに入ってもいいのか?」
ほむら「『あなたがいると心強いわ』と答えて」ボソッ
マミ「え……? あ、あなたがいると心強いわ」
杏子「しょ、しょうがねえなぁ! そこまで言うなら手伝ってやるよ」
ほむら(師匠もチョロければ弟子もチョロいわね)
ほむら(巴マミの存在の大きさを改めて実感したわ)
ほむら(さやかに魔女化の兆候はないし、杏子もこじれることなく仲間にできた)
ほむら(懸念していた杏子とさやかの関係も、特に問題なかった)
ほむら(むしろ完璧に意気投合して良好な友人関係を築いている)
ほむら(これも巴マミが2人の間をとりもったおかげ)
ほむら(私1人では絶対にできなかった。やはり巴マミは運命を変えるためにはなくてはならない人間だったのね)
ほむら(彼女を失ってはならない。大切にしてあげなければいけない)
ほむら(それはわかる。わかるのだけれど……)
マミ「すぅ、すぅ……ん、暁美さぁん」
ほむら(なんで私は巴マミとベッドをともにしているの!?)
マミ「ワルプルギスの夜の襲来……予定では5日後よね」
ほむら「そうね。統計ではそうなっているわ」
マミ「そろそろその統計について教えてくれてもいいんじゃない? 一体誰が統計をとったの?」
ほむら「ワルプルギスの夜を倒したらすべて話すわ。だからそれまで待っててもらえるかしら」
マミ「はぁ……あなたの秘密主義も困ったものだわ」
ほむら「ごめんなさい」
マミ「謝られたら余計困るんだけど……」
マミ「以前、あなたが私に甘えてもいいって言ってくれたこと、覚えてる?」
ほむら「もちろん、覚えているわ」
マミ「あのね、あなただって私に甘えてくれてもいいのよ?」
ほむら「もし、その時が来たらお願いするわ。でも今はまだその時じゃない」
マミ「もうっ……じゃあせっかくだから私が甘えようかしら」
ほむら「どうぞご自由に」
マミ「暁美さん……今日、ウチに泊まっていかない?」
ほむら「……はい?」
マミ「お願い、一緒に寝て……?」
マミ「ごめんなさい、わがまま言っちゃって」
ほむら「かまわないわ」
ほむら(1度甘えてもいいと言ってしまった手前、断るわけにもいかないし)
マミ「暁美さんの言うとおりね……私って普段は先輩ぶっているけど、本当はすごい弱い子なの」
ほむら「知ってるわ」
マミ「やっぱりワルプルギスの夜と戦うってなると、怖くて……布団に入るとどうしても嫌な想像ばかりしてしまって、最近あまり眠れないの」
マミ「ねぇ……今日から毎日一緒に寝てほしいの……ダメ?」
ほむら「……かまわないわ」
ほむら(軽々しく甘えていいと言った過去の自分を殴りに行きたいわ)
ほむら(それから、私達は一緒に寝るようになった……ワルプルギスの夜を倒した後も)
ほむら「巴さん、これは一体どういうことかしら」
マミ「え、なにが?」
ほむら「なぜ私達は今もまだベッドをともにしているのか、ということよ。もうワルプルギスの夜は倒したわよね」
マミ「だって暁美さん、毎日一緒に寝てくれるんでしょう?」
ほむら「ワルプルギスの夜を倒すまでの話じゃなかったの!?」
マミ「あら、私はそんなこと一言も言ってないけど」
ほむら「……これ以上は付き合っていられないわ。悪いけれど、失礼するわ」
マミ「逃げちゃダメよ、暁美さん」バシュ
ほむら「なっ……ま、魔法まで使うようなこと!?」
マミ「うふふ……絶対に逃さないわよ、暁美さん?」
数年後
スタッフA「巴さん、いい舞台でしたね。お疲れ様でしたー」
マミ「ありがとう、お疲れ様」
スタッフB「お疲れ様でしたー」
マミ「うん、お疲れ様」
マミ「ふぅ……」
マミ(やっぱりライブって汗ダラダラになっちゃうわね。はやく楽屋に戻って着替えないと)
ほむら「マミ、お疲れ様。最高の舞台だったわ」
マミ「ほむら! うふふ、ありがと。あなたが見守ってくれていたおかげよ」
ほむら「私はなにもしていないわ。2万人の観客はあなたの姿に感動したのよ。すべてあなたの力よ」
マミ「そんなことないわ。あなたが私のスケジュールを完璧に管理してくれているからよ」
ほむら「微々たる影響よ。舞台には関係ないわ」
マミ「そのちょっとの影響があるから私はこうしてアイドルでいられるのよ」
ほむら「まあいいわ。はやく着替えて。この後打ち上げよ」
マミ「はぁい」ヌギッ
ほむら「恥じらいの欠片もないこの姿を見たらファンが泣くわね」
マミ「あ、あなたしかいないんだからいいじゃない!」
ほむら「……マミ」グイッ
マミ「え……なに?」
ほむら「メイクをしてなくても綺麗ね、マミは」
マミ「ちょっと、どうしたの……や、こんなところじゃダメよ。汗もかいてるし」
ほむら「トップアイドルとマネージャーの情事なんて、いい記事になるんじゃないかしら」
マミ「もう、からかうのはやめて!」
ほむら「ごめんなさい。あなたがあまりに魅力的だから」
マミ「またそうやってからかって……」
ほむら「本心なのだけれど」
マミ「はぁ……打ち上げ、遅れちゃうわね」
ほむら「大丈夫、時間を止めればいいだけよ」
おわり
132 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/10/09 06:20:17.02 erZ1VCBZ0 33/35おつおっつ
134 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/10/09 06:20:56.28 Pj7d7Nij0 34/35魔法の正しい使い方だな
143 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/10/09 09:30:48.24 pkzNLii0O 35/35全てマミの計算通りに