スナイパー「えっ!?」
男「俺の部屋で何してるんですか?」
スナイパー「あ、そげきです」
男「狙撃って…あなたは誰ですか?」
スナイパー「狙撃手見習いのスナイパーですけど…何か?」
男「なんていうか…とりあえずここ俺の部屋なんですけど」
スナイパー「え?そ、そんなバカな…確かに狙撃ポイントは」ペラペラ
男「あー…これターゲットの住所ですね」
スナイパー「」
元スレ
スナイパー♀「ふむふむ、狙撃ポイントはここか」男「あの」
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1325520016/
男「ってあれ!?ターゲット!?俺!?」
スナイパー「男さんでいらっしゃいますか?」
男「うん…じゃなくて俺殺されるの?スナイパーさんに?」
スナイパー「私まだ練習中なんで…実弾じゃないんですけど、そこそこは痛いかも」
男「えっ?わからない、俺なんかしたの?」
スナイパー「ターゲットはランダムで選ばれます、不運でしたね」
男「ふざけてんの?」ガシ
スナイパー「痛い痛い!アイアンクローは古いよぉ!」
…
スナイパー「と、言うわけで狙撃しますね」
男「あぁ…うん、スナイパーさんの将来のために我慢する」
スナイパー「それじゃ!狙撃ポイントまで行きますね」
男「場所分かる?」
スナイパー「ば、バカにするなっ!」
男「ごめんごめん」
スナイパー「それではっ!」タタタッ
スナイパー「きゃっ!」ズテン
スナイパー「…」チラッ
男「…」
スナイパー「えへへ…そ、それではっ!」
男「え、あ…」ドキッ
ーーー
ーー
男(全然撃たれねえ…)
ピンポーン
男「はーい」ガチャッ
スナイパー「あの…その……」
男「…何ですか?」
スナイパー「狙撃ポイントが、ですね…ちょっとした迷宮の奥にあるのかな?…あはは」
男「バカにしちゃいけないんですよね」バタン
スナイパー「あ、いや、待って!!ごめんなさい!バカです!」
男「なんだ、バカでしたか」
スナイパー「ぐぬぬ…」
男「とりあえず部屋に来てください…」
スナイパー「あ、はい…どうも」
男「いいですか?あのビルです」
スナイパー「はい、あの一際寂れた、はい…分かりました、どうも」
男「ほんとですか?」
スナイパー「ば、バカにしてるな!?」
男「いや、そんなことないですよ」
スナイパー「ホントかっ!?なら良い、もう一回行ってくる」トテトテ
ーーー
ーー
男(結局昨日は撃たれなかったな…)
ピンポーン
男「…はい」ガチャッ
スナイパー「お、おはよ」
男「…」バタン
スナイパー「あぁ!待って!か、カーテン開けておいてよぉ!!」
男「なんでですか?」
スナイパー「当たり前じゃないか!見えなきゃ撃てな
男「夜になったらカーテンも
しますよ…それに、ゴルゴは撃ち抜いてましたよ」
スナイパー「ごるごさんと、較べられても…」
男「…」
男「カーテンは開けておけばいいんですね?分かりました」
スナイパー「あ、どうも…お願いします」
男「がんばってくださいね」
スナイパー「!」
スナイパー「が、頑張r
バタン
スナイパー「」
スナイパー「…」トボトボ
ガシャン
男「…」
ガシャン
男(窓になんか当たってる…)
ーーー
ーー
ピンポーン
男「はい」ガチャッ
スナイパー「いや、あの違うんです」
男「そうですね、違います」バタン
スナイパー「やだ!待って!窓開けといてぇ!」
男「窓ぐらい割れましょうよ…」
スナイパー「ダメなんですよ…そんな強い弾じゃ男さん怪我しちゃうかも知れないし…」
男「あ…そんな心配を?」
スナイパー「…はい」
男「…」
スナイパー「…」モジモジ
男「…しょうがないです」
スナイパー「っ!」
男「次は失敗しないで下さいね」
スナイパー「頑張るっ!」
男「それじゃ」
…
男(そろそろかな)
エリオ「」ガシャン
男「エリオっ!!??」
ほむら「」ガシャン
男「ほむほむぅぅぅ!!!」
撫子「」ガシャン
男「」
ーーー
ーー
ピンポーン
男「…」
ピンポーン
男「…」
スナイパー「お、男さーん…?」オドオド
男「…なにか?」
スナイパー「え、えへへ…」
男「」ガチャッ
スナイパー「ひっ!え、閻魔様!?」ビクッ
男「何か、言い残すことは」
スナイパー「いや、あの…べ、弁償はしますので…」
男「他には?」
スナイパー「あ、新しいのも幾つか…その」
男「…」
スナイパー「…」
男「…」
スナイパー「えへへ…じ、自腹切るのでどうか…」
男「スイス銀行の口座に200万ドル振り込んでおいてくれ」
スナイパー「す、スイス銀行?200万ドル…?ちょ、流石にむりですってば」
男「…」
スナイパー「あっ!ゴルゴ!ごるごさんだ!」
男「…」
スナイパー「その条件で許して頂けた…と、言うことで?」
男「…」
スナイパー「そうですよね、あの人無口で…」
男「めっちゃ喋るゴルゴも居ますけどね」
スナイパー「!」
男「次は何を撃ち抜くんですか?」
スナイパー「いやー!練習の練習はここまでっ、なかなかうまくいったなー」ウンウン
男「おい」ガシッ
スナイパー「あ、またアイアンクロー…やだいたい」
男「ふざけんな」
スナイパー「正直調子のってすいませんでした、土下座しときますね」グリグリ
男「ちょ!待って、女の子に土下座させる趣味はないから!」
スナイパー「でもぉ…」
男「いや、それは弁償+αで何とか我慢するから」
スナイパー「ぁ、やっぱりそっちは…」
男「あ?」
スナイパー「ぃゃ…その…なんでも…」
男「ちゃんとやりましょう」
スナイパー「これまでも…その、ちゃんとやってたと、言いますか…」
男「え?」
スナイパー「だから…これまでもちゃんと…」
男「何かいってますか?気のせいですか?」
スナイパー「…気のせいです」
男「ですよね、良かった」
スナイパー「…」シュン
男「がんばってくださいね」
スナイパー「…っ!」パァァ
ーーー
ーー
男(?…今日はなにも来ないな)
ピンポーン
男「はい」ガチャッ
スナイパー「いや!これはですね!…なんと言いますか」
男「?…何が?」
スナイパー「あれっ?…ん?」
男「何?…どうしたの?」
スナイパー「…」
スナイパー「あ!いや、何でもないです!あはははは…」
男「?」
翌日
幼馴染「おはよっ!」
男「おはよー…って、ん?」
男「その足どうしたんだ?」
幼馴染「昨日窓の外から何か投げ込まれてね…びっくりして足くじいちゃったの」
男「あ、あー…あははっ!それは大変だったな…」
幼馴染「そうなのよ…」
男「…」
スナイパー「…」テクテク
男「良いところにいたな」
スナイパー「え?なんですか?私は順調ですよ?」
男「昨日も狙撃してたのか?」
スナイパー「いや、えっと…き、昨日はゴルゴ読んでました」
男「何巻だ?」
スナイパー「お、沖縄シンドローム?」
男「沖縄シンドロームで撃たれたの誰だった?」
スナイパー「あの…それは…」
男「…」
スナイパー「…」
スナイパー「ご、ごめんなさい!」ペコッ
男「隣の子撃ってどうするんですか」
スナイパー「同じような背格好だったし…」
男「女の子ですよ、俺の幼馴染です」
スナイパー「女の子!?髪の毛短くて、綺麗な感じの子だったからてっきり…」
男「…ハァ」
スナイパー「ってあれ?幼馴染?女の子?…か、彼女さん、ですか?」モジモジ
男「違いますよ!エロ漫画の読み過ぎじゃないですか?」
スナイパー「そ…そうかなぁ…そんなに読んでないと思うんだけどなぁ…」
男「えっ?」
スナイパー「えっ?」
男「ってこと読んでない訳じゃないん
スナイパー「いや!これは、その…あの…嘘です!」
男「…」
スナイパー「ふふん…だ、騙されましたね、ちょろいです」エッヘン
男「…」
スナイパー「…」
スナイパー「な!なんか言ってよぉ!」
男「嘘つきは好ましくないですね…素直な子の方が可愛くて良いです」
スナイパー「エロ本読んでます、いっぱい持ってます」
男「」
スナイパー「えへへ…か、可愛い?」
男「無理でしょ…」
スナイパー「う、嘘つき!男さんの方が嘘つきだっ!」
男「エロ本持ってますって男の前で言っちゃう子が可愛いわけ
スナイパー「嘘つきぃ…」ウルウル
男「あれ?…え?お、おかしいな」
スナイパー「むー…また騙されちゃった…」ゴシゴシ
男「…可愛いな」ボソッ
スナイパー「ふぇっ?い、今なんて!?」
男「いや、別に何も言ってませんよエロガッパさん」
スナイパー「え、えろがっぱ…」シュン
スナイパー「いや!でも確かに今可愛いって!」
男「そうですか?可哀想の間違いじゃないですか?」
スナイパー「可愛い…男さんが私のこと…か、かわわ」ニヤニヤ
男「」
スナイパー「♪」
男「とりあえず早く成功させて下さいね」
スナイパー「~♪」
男「…だめだこいつ」
スナイパー「ふふふっ…あははっ」ニヤニヤ
男「うわ気持ち悪い」
バタン ガチャッ
スナイパー「男さん!私頑張りますねっ」
スナイパー「男さんにあ、愛の弾丸お届け」クルッ
スナイパー「あれ?えっ、やだ…鍵まで…ちょっとぉ!」ガチャガチャ
ーーー
ーー
ゴスッ
祖父「あふぅ」ピクピク
男「じ、じいちゃあああああん!!!」
…
ピンポーン
男「」ガチャッ
スナイパー「し、身長が
男「全然違う」
スナイパー「う、後ろ姿が
男「似てない」
スナイパー「あ、歩き方とか
男「もういい」
スナイパー「あ、あのっ…その」
男「じいちゃんなら大丈夫でしたから」
スナイパー「ほ、ホントですかぁ?」ウルウル
男「ピンピンしてますから」
スナイパー「よかったぁ…もし、その…し、死んじゃったりしたらどうしようかって」ポロポロ
男「よしよし」ナデナデ
スナイパー「うわあああああん!!」ギュッ
男「そんなんで狙撃手になれるんですか?」
スナイパー「だって!だってぇ…」ジュルジュル
男「あーもう、鼻水付けちゃって…」
スナイパー「ご、ごべんなざぁい」
男「でもアレですね」
スナイパー「な、なんですか?」
男「スナイパーさんの愛の弾丸」
スナイパー「あ、いやいや、やめて!あれは…いろいろ、違くて」
男「俺のじいちゃんに当たりましたね」
スナイパー「」
男「…少し、だけ…寂しいです」
スナイパー「えっ?それは…どういう…」
男「そろそろ当ててくださいね、それでは」バタン
スナイパー「男さぁん!今のって!」ドンドン
スナイパー「…」ドキドキ
スナイパー「今のって、まさか…お、男さんはツンデレだったのか…」
男「違います」
スナイパー「ひぁっ!」
男「勘違いしないでくださいね」
スナイパー(ま、間違いない…)
男「間違いなくないですよ、勘違いしないでって言ったじゃないですか」
スナイパー「えっ?今、声に…出てたの?」
男「はい」
スナイパー「…」
ーーー
男(…最近全然来ないな)
男(大丈夫、なのかな)
ーー
ー
ピンポーン
男「はーい」
スナイパー「おとこさーん!」ダキッ
男「え?え?」
スナイパー「ぎゅー…ふわぁ…男さぁん」
男「いや、あの…」
スナイパー「ぎゅー!ぎゅーっ!」
男「…これまで何してたんですか?」
スナイパー「狙撃手なんて止めてきました!」
男「ゑ?」
スナイパー「だって…私なんてどう考えても才能ないし…」
男「そんなことないですよ、まだ見習いなんですから」
スナイパー「もう見習いじゃないよっ!」
男「…良かったんですか?」
スナイパー「良いの良いの!もっと大切なもの見つかったから!」
男「それって…」
スナイパー「私のターゲットはまだまだ男さんですからね!」
男「もう撃ち落とされてますけどね」
スナイパー「っ!」
男「一目惚れ…でした」
スナイパー「もー!すきすきっ!私も大好きですよ!んっ」チュ
男「ん、…ちょ、ちょっと!俺なんかで、良いんですか?」
スナイパー「男さんなんかで良いんですよー!」
男「」
スナイパー「ドジってばかりの私に呆れないで付き合ってくれて…嬉しかったです」
男「ドジっこスナイパーさん可愛いらしくて良かったですよ」
スナイパー「男さん…///」
男「これからもお願いします」ギュッ
スナイパー「ふぁぁ…ん、落ち着く………ね、狙われてるのは私だったみたいですねっ!」スリスリ
おわる
これから出かけるんでね
ちょっと駆け足になったのは勘弁ね
ね、ネタが無くなったとかじゃないんだからねっ!
ありがとうございました
ちなみに沖縄シンドロームで撃たれたのは松方さんな