なんとなく。
本当にキッカケは些細なもの。
学校では孤立しているというわけではなくても、大して仲の良い友達も居なくて。
ただ家と学校を往復するだけの退屈な毎日。
やりたいことや趣味ぐらいはあるけど、そこまで熱心ではなく……いや、あんまり入れ込むとお金もかかっちゃうし。
女(援助交際、かぁ)
興味本位っていうのと、ちょっとお金が欲しかったっていうのと。
でも、男の人に妊娠させられたりするのは嫌だった。
だから女の人ならちょっと安心かも、だなんて。浅はかな考えっていうのは自分でも分かっていた。
待ち合わせ場所の駅前。
家族には友達の家に泊まると伝えてある。
偽装工作のために色々荷物を詰めたら、意外にバッグが膨れ上がってしまった。変に目立ってないだろうか。
きょろきょろしていると目印の服装をした女の人が見える。あれかな……。
元スレ
女「援交相手は女子大生」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348575049/
様々な不安。
それに……知らない人と話すのが苦手な私は、なかなかその場から動けない。
モジモジしていると、女の人と目があってしまった。
そして彼女は嬉しそうな顔をしてこっちに近づいてくる。
??「あ、もしかして女ちゃん?」
女「は、はいっ」
??「ふふ、緊張しなくてもいいよ」
女「あ、ありがとうございます……」
百合「私のことは『百合』って呼んでね」
女「はい、百合さん……」
百合「よろしく」ニコ
女「よ、よろしくお願いします」
百合「うーん。女ちゃん可愛いっ」
女「そ、そんな……。可愛いだなんて……///」
顔が真っ赤になるのを感じる。
そんな私を見てニヤニヤする百合さん。
百合「ね、お腹すいたでしょ。あそこのファミレスでご飯食べよ?」
百合さんと話すのは、とても居心地が良かった。
緊張している私相手でも、全然気まずい雰囲気にならない。
いつの間にか、彼女の話を楽しそうに聞いている自分。
一人暮らしは思ったよりも大変だっていうこと。
コーヒーが好きだっていうこと。
映画やゲームのサウンドトラックを聞くのが趣味だっていうこと。
百合さんに話しかけると、どんなに拙い内容でも嬉しそうに聞いてもらえる。
この人となら、もっと打ち解けあえるかも……。
ファミレスを出る時、代金を支払わせてしまった。
自分の分は自分で払うって言っても、頑なに拒否されてしまった。
何だか申し訳ない……。
女「本当にすみません……」
百合「いやいやそんなに畏まらなくてもいいよ。私が誘ったんだもん。当然だよ」
女「ありがとうございます」
百合「いえいえ。じゃあご飯も食べたことだし……」
女「あ」ドキ
百合さんに手を握られる。
百合「行こっか。私の部屋」ニコ
この時、私は百合さんとえっちなことをするために会っていたのを、ようやく思い出したのだった。
百合さんに連れられて、部屋へと入る。
百合「シャワー先に使っていいよ」
女「お、お借りします」
先にシャワーを浴びて、百合さんと交代する。
ベッドの上で彼女を待っている間、気が気でならない。
しばらく待つと百合さんが浴室から出てきた。
ベッドの上で2人向かい合う。
百合「やっぱり怖い?」
女「…」コクリ
私だって、いやらしいことを考えて自分で自分を慰めることはある。
でも、実際に行為に及ぶとなると……。
百合「そっか。そうだよね」
そう言って百合さんは私を抱きしめた。
女「」ビクッ
百合「大丈夫。怖いことはしないから」
抱きしめながら、私の背中をゆっくりさすってくれた。
まるで赤ちゃんをあやすかの様に優しく。
百合「ふふ。気持ちいいでしょ。女ちゃんが落ち着くまでずっとしてあげる」
優しくさすられるのがとても心地いい。
小さい頃、お母さんにされたのを思い出させる百合さんの手つき。
すーっと手が背中を通る度に力が抜けていく。
百合「ほら、段々気持ちよくなってきたね。もっと身体の力を抜いていこうか」
背中をさすりながら甘い声で囁く。
百合「もっと……。もっと力抜けるよね」
百合さんが囁く度に頭がボーっとしてきて……。
百合「身体、私に預けちゃっても大丈夫だよ……」
力なんてとうに抜いてしまっているはずなのに……。
百合「力を抜いて……。ほら、だらーんとしてみよう」
もっともっと力が抜けていくのを感じて……。
女「…」トローン
百合「ふふ。ぐったりしちゃったね。どう?力が抜けるとリラックスできて気持ちいいでしょ」
私は無言で頷く。
なんだか百合さんの声が遠くから聞こえているみたい。
百合「私の言葉を聞いていればね。もっともっと気持ちよくなれるよ。……気持ちよくなりたいよね?」
女「はい……」
百合「女ちゃんは素直でいい娘だね。そんな女ちゃんのことをもっと喜ばせてあげたいなあ」
百合さんは私の耳元に近づいて……。
百合「ねぇ、いいかな?」ボソッ
もう私は首を縦に振ることしかできなかった。
お互い正面で抱き合っていたところから、百合さんが私の後ろに回る。
百合「とろーんとしてる女ちゃん。すごく可愛いよ」
指先で首筋をつつーとなぞられる。
女「っ」ピクッ
百合「ああ、もう本当に可愛いなあ。食べちゃいたいくらい」
首筋から手を離す。すると代わりに生暖かい感触が…。
女「ひっ」ゾクッ
百合「ふふ、かーわいい」ペロッ
そう言って百合さんは首筋に舌を這わせ続ける。
行き場のなくなった手はそのまま下へと降りていき、ゆっくりと私の胸を揉み上げていく。
百合「やわらかくて気持ちいいよ……」
女「っ」ピクッ
百合「胸、揉まれてるんだよ……。女ちゃん、私にえっちなことされてるんだよ……」
女「」ゾクッ
胸を揉まれること自体はそんなに快感を感じるわけではないのだけれど……。
でもその行為が――されてるんだってことが――私を昂らせている。
百合「女ちゃんの息遣い、すっごくやらしい……」
女「はぁはぁ、んっ」
百合「ただ喘いでいるのよりもかえってエロいよ……」
女「///」カァッ
百合「もっといじめたくなっちゃうなぁ」
揉んでいるだけだった手つきが、胸全体を撫で上げるような動作に変わる。
女「あっ」ピクッ
思わず声が漏れてしまった。
百合さんは手のひらで胸の先端をゆっくりと刺激していく。
百合「乳首、触られるの気持ちいいよね……」
女「あぅ///」ゾクッ
百合「もっともっと、気持ちよくなってもいいんだよ……」
女「あっ、……んっ」ピクッ
優しいけれど、じっくりと性感を引き出していくような手つきで胸をさすられる。
幸福感で満たされていく愛撫。
百合「ねぇ、女ちゃん。朝までこうしてよっか?」
女「あ、あさ…まで?」ゾクッ
百合「そうだよ。朝までずっと、後ろから女ちゃんの胸を優しく愛撫してあげるの」
百合「朝まで……ね」
女「///」ゾクゾクッ
朝まで……。
こうやって耳元で囁かれながら……切なくてたまらない快感を……。何時間も……。
百合「女ちゃん、もしかして想像しちゃった?ずっと気持ちよくさせられて、蕩けてしまいそうな自分の姿……」
女「っ、そんな///」ゾクッ
百合「女ちゃん。もしかして、いじめられるの、好き?」
女「あ///」カァー
百合「ふふ。ほら今も。すっごく分かりやすい反応してくれる。何だか興奮しちゃうな」ペロッ
女「あっ…、やっ……」ビクンッ
耳を舐められて身体が小さく震える。
外側をなぞるように這っていく舌は……きっと、今よりもっと敏感な所へと……。
百合「れろっ。クスッ、女ちゃん……何を期待してるのかな?」
女「ひっ」ピクッ
濡れた耳に熱い吐息がかかってドキっとしてしまう。
……いや、そんなことよりも……。私の考えが筒抜けだなんて……。
百合「いいよ。もっともっと気持ちよくしてあげるから……」レロッ
女「んぁっ」ビクビクッ
耳の穴に舌が侵入し、今日一番大きな声が漏れてしまった。
柔らかな舌先がチロチロと動く度に、ゾクゾクしたものが背中を這い上がる。
女「あぁっ、や、んぅっ」ビクッ
百合「れろっ、ん、ちゅ」
そしてさするようにずっと私の胸を愛撫していた両手は、指で先端を刺激する動きへと変わる。
女「あんっ!」ビクビクッ
かたくなってしまった乳首を優しくつまんで……コリコリと……。
女「はぁ、んっ、やぁ」ハァハァ
百合「女ちゃん、すっごく気持ちよさそうだね……こんなに乱れて……」コリコリ
女「やっ、あっ///」
百合「ふふ、さっき言ったみたいにさ。ホントにこのまま朝までしてよっか?」
女「そ、そんな///あっ」ゾクッ
そう言うと百合さんは再び私の耳の中を舌で蹂躙し始める。
もちろん乳首を刺激する手はそのままに……。
「あっ、やんっ」
「はぁっ、んっ、ふぅ」
「ゅ、百合さぁん……。あっ……」
もうどれくらい時間がたっただろうか。ずっと、ずっと続く百合さんの行為。
十分経ったのか、二十分経ったのか……私にはもう分からないけれど……。
いつの間にか百合さんに押し倒されて横になっていた。
それでも私へ責めはいっこうに止む気配がない。
百合「れろっ、んむ。女ちゃん、とっても可愛いよ…」
女「はぁ、んっ、あっ」ピクンッ
百合「ほら、気持ちよくなってえっちな姿の自分を想像してみて……」
女「やぁっ///」ゾクッ
百合「とろっとろになった姿。すごくいやらしいよ。でも、まだやめてあげないから……」
女「はぁっ、はぁっ」
切なくて……本当に……おかしくなりそう……。
……それから、再びたっぷりと責められて。
百合「女ちゃんってやっぱりいい娘だよね」
私の胸をいじっていた両手のうち、片方が離れて太ももを撫で上げる。
ただ撫でるのではなく、胸の時と同じように快感を引き出させるようなそんな動き。
女「ひゃっ、それって…どういう……」ハァハァ
百合「だってさ。私が耳舐めてる間、ずっと舐めやすいように頭を傾けてくれたからね、ふふ」
女「~///」
もうダメ。恥ずかしすぎて死にそう。
百合「女ちゃんとのえっち、すごくいいよ……」
女「んっ……そ、そう、ですか///」
百合「うん。女ちゃんとのセックス、最高だよ」ニコッ
女「せ、せっくすだなんて///」
百合「ん?セックスがどうしたの?」
女「な、何だか…。んっ。生々しい、です///」
百合「そっか。ふふ、でもね……」
太ももを愛撫していた手が足の間を――割れ目をなぞり上げる。
女「あっ」ビクッ
百合「私達、今こうやってセックスしているのは事実なんだよ」ツツー
女「あぁっ」ビクンッ
百合「欲望の赴くままに……お互いを求め合って……」コスコス
女「あっ、あっ」ビクビクッ
百合「女ちゃんのココ、すっごく濡れてる。私でこんなに感じてくれたなんて嬉しいな」
女「あっ、やぁっ」ビクンッ
百合「私も興奮してるよ……。女ちゃんとのセックス……」
百合さんも息が荒いのを感じる。
私とえっちして、いやらしいこといっぱい考えて、興奮してくれているんだ……。
百合「お互いが幸せな気持ちになれるセックスは悪いことじゃないよ」
百合さんとのえっち……。
最初は緊張したけれど、すごく優しくしてもらって。
ほんのちょっとイジワルなことを言われたりしたけれど……。
でもそれは私が……Mなんだってことを思って、私を気持ちよくさせようとして……。
百合「私、女ちゃんとキスしたくてたまらない。……いい?」
女「……私も百合さんとキス、したいです」
百合さんと向きあって目を閉じると、唇に柔らかいものが触れた。
それだけなのに、心が満たされていく。
百合「ん…」
女「んっ」
もっと、もっと百合さんが欲しい……。
抱き合って何度もついばむようなキスを続けて……。
でもそれだけでは足りなくて、お互い舌を絡ませ合う。
百合「んっ、ふぅ」
女「んんっ、んむ」
私達の手はそのまま背中や太ももを愛撫し合い、脚も絡ませ合って、必死に相手を求め合う。
荒い息遣いと、僅かな水音、シーツの乱れる音が部屋に響き渡る。
百合「はぁ、はぁ、女ちゃん……」クチュ
女「んんっ、百合、さん……」クチュ
お互いぐっしょりと濡れてしまった秘所へと指を滑り込ませる。
はしたない声をあげる私を見つめながら、彼女も余裕の無くなった様子で喘ぐ。
百合「はぁっ、はぁっ、あっ」ピクン
女「あっ、あっ、やぁ」ビクッ
頭がクラクラしそうなほど息が苦しくても、時折キスを交えながら行為を続ける。
もっとあなたが欲しい……。もっと私をあなたのモノにして……。
百合「はぁっ、あぁんっ、はぁ」ハァハァ
女「はぁっ、んっ、ふぅ、あんっ」ハァハァ
秘所の突起――身体で一番敏感な場所をいじられて、一層大きくなる喘ぎ声。
たとえ隣の部屋に聞こえているとしても、今やそんなのどうでもいい。
百合「ああっ、んぅ、っはぁ」ハァハァ
女「あっ、やぁっ、あぁっ」ビクッ
もうだめ……、いっちゃう……。
百合「はぁっはぁっ、んむ、ちゅ」
女「んむっ!?ちゅ、ん」ビクンッ
百合「れろっ、ふっ、ちゅ」クチュクチュ
女「んんっ」ビクッ
女「んっんっ、ん~!?」ビクビクンッ
女「~~~~~~~~~~っ」ガクガクッ
百合「っ、ぷはっ」
女「っ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……」ハァハァ
女「はぁ……、はぁ……」クタァ
キス、されながら……いっちゃったぁ……。
達してしまったのと酸欠とでボーっとしていると、いつの間にか私の上で百合さんがぐったりしていた。
そういえば、まだ彼女をイかせてあげてない……。
女「ゆ、百合さんっ」
百合「はぁ、はぁ、どうしたの?」
女「私まだ百合さんのこと気持ちよくさせてない」
百合「ふふっ、大丈夫だよ。女ちゃんがイッた後、自分でしちゃったから」ニコ
女「ご、ごめんなさいっ」
百合「気にしないで。私にとっては女ちゃんが気持ちよくなることが一番だから」
す、すみません……。
申し訳なさに思わずうつむいてしまう。
百合「あのね。私は女ちゃんがセックスに嫌悪感を持たなくて本当に良かったって思ってるんだ」
女「え?」
百合「女ちゃん初めてでしょ。やっぱり責任も感じちゃうし……。でも、私でこんなに悦んでもらえて、すごく嬉しかったよ」
百合さん、私のことそんな風に考えていてくれてたんだ。
まだ経験が浅いからなんとも言えないけど……。
自分本位でなく、相手のことを想ったえっちをしてくれる人って、そんなにいないんじゃないかと思う。
それに。あ、あんなに激しく///……誰かに求められたことって、今まで無かった。
自分をただ慰めた後とは違って、何だか幸福感で心が満たされているようで……。
女「あの……。き、今日はありがとうございました///」
百合「あはは、ありがとうだなんてそんな。私の方こそお礼を言わなきゃいけないのに」
女「あ、あの!お、お金は要りません!」
百合「え……、でも何だか悪いよ……」
お金を受け取ってしまったら……。
彼女と、お金だけの関係で終わるのはイヤ……。
女「私、もっと百合さんのことが知りたいです。一緒にお話したり、何処かへ出かけたり、……え、えっちしたり……」
百合「……」
女「だから、百合さんとお金だけの関係で終わるのはイヤなんです」
百合「……それって、私とお付き合いしたいってことかな?」
女「え、えと……」
正直、これが恋なのかは自分でもよく分からない。
でも、彼女とはただの知り合いなんかよりも、もっと特別な関係になりたい。
百合「私、今まで何度も女の子を買っているような人間なんだよ。それでもいいの?」
女「そ、そんなこと……」
それでも、一緒にいたい。
けれども、百合さんの言葉にやんわりと拒絶の意思が感じられる気がして泣きそうになる。
百合「ごめんね。イジワルなこと言って」ギュッ
女「あっ」
百合さんに抱きしめられる。
やわらかくて、あったかくて、心地いい百合さんの抱擁。
百合「私ね……、ちょっと寂しかったんだ。大学では中高のような仲の良い友達が上手く出来なくて」
百合「それで、寂しさと性欲を紛らわすために女の子を買ってたの。意味分かんないよね。最低でしょ」
女「……」
百合「やっぱりお金だけの関係って、一夜が終わればさようなら。そんなの分かってたんだけどさ」
百合「ここまで私のことを求めてくれたのは女ちゃんが初めて。嬉しいよ」
百合「でも、こんな最低な女で本当にいいの?……女ちゃんには、もったいなくないかな……?」
女「私は百合さんが欲しいんです。私と、一緒にいてください……」
百合「ふふ、ありがと。私も女ちゃんのこと、もっといっぱい知ることが出来るように頑張るね」ニコ
女「よ、よろしくお願いします///」
百合「よろしくね。……じゃあ、一緒にお風呂入って寝よっか。明日は休みだし、私のお気に入りの喫茶店に連れて行ってあげるよ」
女「わぁっ、楽しみです」
そして……。
私は、浴室でアンアン鳴かされ、ベッドでアンアン鳴かされ、次の日目覚める頃にはすっかりお昼になっていたのだった。
女「百合さん、酷いです……」
百合「ホントごめんね!あんまりにも女ちゃんが可愛くて」
女「///」
女「そ、それじゃ行きましょうかっ」
百合「そうだね。ふふ、……なんだかデートみたいだね///」
女「そうですね///」
「デート『みたい』」
そう、これが今の私達の関係。
でも。
お互いが恋人として意識し始めるのは、さほど遠くない未来のお話……。
終わり
48 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/25 22:50:22.68 18h/sUNJ0 27/29とてもよかった
乙
52 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/25 22:54:26.79 RV2py+rV0 28/29百合姫に載ってそうだと思った
54 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/25 22:56:12.02 1r5UwH7D0 29/29最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
少し年上の女の子にえっちなことをされる話が書きたくて、やってみました。
また次回お会いできましたら、その時はよろしくお願い致します