マミ「マミマミマミーっ!」
仁美「キュゥべえ、なんてことしてくれたのよ!とマミマミさんは怒ってらっしゃいます」
まどか「わーん、さやかちゃんが魔女に、そんなのってないよ!」
杏子「あんこーっ!」
QB「僕を責めるようだけどね。さやかが契約したいと言ったからしたまでの話だよ」
ほむら「ほむっ!」
QB「騙してなんかないよ。僕は、慎重になるべきだと、美樹さやかに忠告している」
仁美「では、証拠映像のキュゥべえさんカメラを観てみましょう」
元スレ
まどか「ほむらちゃんがほむほむしか言えなくなった」
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1325132556/
さやか《恭介だって、アイドルの彼女ができたらめっちゃ嬉しいはずだよ。なーんだ、いいこと尽くしじゃん!》
QB《契約、するのかい?》
さやか《するする、わたし魔法少女になるっ!》
みんな「………」
QB「ほらね?」
仁美「さやかさん、あなたはなんておバカなのでしょうか」オヨヨヨヨ
まどか「さやかちゃんのバカ…」
ほむら『バカすぎる(ρ_;)』カキカキ
杏子『さやかのば~~~~~~か』カキカキ
マミ「マミー…」
仁美「マミマミさんも、おバカなさやかさんに同情すらできないそうです」
QB「長年この仕事をしているけど、契約して5分足らずで魔女になった魔法少女は初めてだよ」
魔女結界
オクタヴィア「あははははは、さやかちゃんですよー。みんなして私を笑いものにしに来たんだね、あははははは」
ほむら『ばーかばーかm9(^Д^)』カキカキ
杏子『ばーかばーかばぁぁぁぁぁーーーーかm9(^Д^)』カキカキ
オクタヴィア「あははははは、そうですよ、おバカなさやかちゃんですよー」
まどか「ああっ、さやかちゃんがやさぐれちゃってる」
仁美「さやかさん、なんというおいたわしい姿に…」
オクタヴィア「わたしバカだもん、バカすぎだもん、ほんとバカだもん、バカいがいなんも特徴のないバカだもん」
仁美「ご安心ください、さやかのパンツを踏み隊のメンバーが20人を超えています」
オクタヴィア「やったね、わたしのパンツってどんだけ人気あるんだよ、あははははは」
マミ「マミ、マミマミ」
仁美「バカはバカなりの生き方がある、さやかさんは立派なバカだった、そこは誇っていいと、マミマミさんが励ましています」
オクタヴィア「バカがバカなりに立派に生きて、魔女になっちゃいましたぁーーあはははははははは!」
仁美「ここまで吹っ切れたさやかさんは、ある意味清々しいですわ」
マミ「マミーっ!」
仁美「例え友達でも、あなたが魔女なら戦わなくてはいけない。勝負よ、とマミマミさんがおっしゃっています」
まどか「なんで、友達同士で戦わなくてはいけないの、そんなのおかしいよ!」
ほむら『さやかがともだち(・_・)?』カキカキ
まどか「なんで疑問系! そんなこといってると、ほむらちゃんのこと嫌いに…うそうそ、嫌いになんかならない、いつでも大好きだよ!」
オクタヴィア「まどか、ありがとう。でも、わたしたちは戦わなくてはならないんだ。さやかちゃんは潔く、この運命を受け入れるよ」
まどか「さやかちゃん…」
マミ「マミー?」
仁美「どんな勝負をするのかと、マミマミさんが尋ねています。」
オクタヴィア「勝負はね、どっちがバカだ対決だぁぁぁぁーーーっ!」
ほむら「………」
杏子「………」
マミ「………」
オクタヴィア「さあ、誰が相手になるのかな? あんこか、ほむほむか、まさかのマミさんなのか、わたしよりバカを見せてみろー、あはははははは」
マミ「マミー」(負けたわ)
ほむら「ほわほむ」(完敗よ)
杏子「あんこーっ!」(勝てるわけがねぇ!)
オクタヴィア「ちょっとちょっと! 勝負しようよ、なんで戦わずに負けを認めちゃうわけ!」
マミ「マミー」(佐倉さん…)
ほむら「ほむほむ」(この世の中にあなたよりバカな人なんて…)
杏子「あんこーっ!」(いるわけがないんだ!)
オクタヴィア「うぎゃあああああああああっ、わたしはそんなにバカじゃなぁぁぁぁぁぁーーー………
………
……
…
まどか「消えちゃった…」
ほむら『美樹さやか、自分の勝利を認めたくなかったのね(;ω;)』カキカキ
仁美「きっとさやかさんは勝負に負けて、自分よりバカな人がいるという安心感が欲しかったのでしょう」
まどか「そんなの、いるわけないのに…」
ほむら「ほむー」(あわれな美樹さやか、やすらかに成仏しなさい)ナムナム
杏子「あんこー、あんこーっ!」(ちくしょうさやか! 自爆しやがって! おまえの死はバカにする!)
マミ「マミマミマミ」(行ってしまわれたのね、円楽の与太郎に導かれて…)
仁美「さやかさんがいないと、マミマミさんの自らを皮肉った一世一代なボケも空振りに終わって寂しいですわ」
数日後
さやか「いやぁ、迷惑かけたね。世界一のおバカっ子、みんなのヒロイン美樹さやかちゃんが帰ってきたよー」
ほむら「ほむーっ!」
マミ「マミーっ!」
杏子「あんこーっ!」
まどか「復活してるーっ!」
仁美「さやかさん、一体どうしてっ!」
さやか「いやー、はっはっはー、さやかちゃんゾンビになって戻って来ちゃいました!」
QB「どうやら、グリーフシードを失った魔女は、元の体に戻るようだね」
マミ「マ、マミ?」
仁美「魔法少女に負けた魔女は人間に戻れるの?とマミマミさんが言っております」
QB「いや、肉体は死んだまま魂が宿ったんだよ。つまりはゾンビだね。マミもなってみたいかい?」
マミ「マミマミ!」
仁美「絶対にご遠慮する、ゾンビになるなら死んだほうが良いそうです」
QB「まさかこんなことになるとは、感情のない僕もびっくりだよ」
QB「さやかのソウルジェムがグリーフシードに変化しても、感情エネルギーは雀の涙だったし、変だとは思ってたけどね」
まどか「キュゥべえは、どうやって感情エネルギーを得ているの?」
QB「魔法少女と魔女が戦っているときなんだ。ソウルジェムとグリーフシードがぶつかり合うとき、感情エネルギーが放出する」
QB「それも、精神力が強くなればなるほど大きくなる。まどかたちの応援で、エネルギーがアップしたこともあったよ」
マミ「マミー」
仁美「だから、テレビ放送を許可したのですねと、マミマミさんは納得したようです」
さやか「はっはっは、魔女もいいけど、ゾンビもいいぞー、不死身なんだー、さあ人間どものノーミソ食っちゃうぞー、まずはまどかからだー」
まどか「さ、さやかちゃん…」
ほむら「ほむっ!」ターン
さやか「うぎゃあああああああっ!」プシュー
まどか「きゃっ、ほむらちゃん! さやかちゃんを撃っちゃった!」
さやか「冗談だよ! さやかちゃんゾンビは、映画みたいに人間の肉を食べたりしないよ!」
仁美「本当にゾンビなのですね。銃で撃たれてもさやかさんピンピンしています」
ほむら『ストレス解消になりそうね(*´∀`*)』カキカキ
さやか「あのねぇ、ゾンビでも痛みはあるんだぞ。ほむほむは銃で撃たれる不死身の女の子の気持ちをちょっとは考えてよ!」
杏子「あんこーっ!」プスッ
さやか「ひぎゃぁぁぁぁーーーーっ!」ピョンピョン
まどか「杏子ちゃん、さやかちゃんのお尻を槍で突いちゃだめだよ!」
さやか「そうだよ、開発されたらどうすんだ!」
杏子「あんこ、あんこ!」
仁美「これがアタシ流のおかえりなさいだと、あんこさんが仰っています」
さやか「あんたたちねぇ、私が人間だったらとんでもないことになってたんだぞ! 反省しろ!」
ほむら『平気よ、美樹さやかだから(`・ω・´)』カキカキ
さやか「人を、じゃなくて、ゾンビをなんだと思ってるんだーっ!」
仁美「やっぱりおバカなさやかさんがいると、賑やかでいいですわね」
喫茶店
さやか「仁美、二人きりで話したいことってなに?」パクパク
仁美「さやかさん、ゾンビになっても食事はできるのですね」
さやか「うん、お腹に穴が空いていて食べ物が出てくるときがあるけどね。今朝も、牛乳飲んだら首からピューと吹き出たよ」
仁美「見たくない光景ですわ」
さやか「見ない方がいいよ、私もブルーになったし…」
仁美「子供を産むこともできるのでしょうか?」
さやか「さあ、たぶん無理なんじゃないかな。ゾンビだし、死んでるし、このあたりはキュゥべえのほうが詳しいんじゃない?」
仁美「そうですか…」
さやか「話って、そのこと?」
仁美「いえ、話を切り出すのに勇気がいるので、まずは他愛のない話をと…」
さやか「…?」
仁美「さやかさんに伝えるのに、緊張しているのですわ」
さやか「緊張って…えっと、まさか、まさか、そういうことじゃ…」
仁美「あの、わたし…実は…」
さやか「うわぁぁぁーーっ! た、タンマ、タンマ!」
仁美「さやかさん?」
さやか「仁美、わたしはあんたのこと好きだよ。でもそれは友達としてであって、それ以上になろうとか、まどかがほむほむにしたいような激しい感情はっ」
仁美「なにか、勘違いなさっているようですね」
さやか「私のこと好きじゃないの!」
仁美「好きですけど」
さやか「やっぱり!」
仁美「その意味が違います。そうやって早とちりするから、みなさんからバカ呼ばわりされるのです」
さやか「えーと、さやかちゃんはついにモテ期が到来なのかと、あはは…」
仁美「上条くん…」
さやか「…え? 恭介?」
仁美「ずっと前から、私は上条くんのことをお慕いしています」
さやか「え? え? え? ええええええええーーーーっ!」
仁美「はぁ、やっぱりさやかさんは気付いていなかったのですね」
さやか「い、い、いやぁ、きょっ、きょっ、きょーすけと、仁美が付き合おうが、ど、どどど、どーていことないぜ、はっはっはっ」
仁美「動揺しすぎです」
さやか「べ、別にいいんじゃない、ふ、ふたりのことを祝福してやる、ぜぜぜい」
仁美「さやかさんは上条くんの幼なじみ。そして、さやかさんは上条くんに恋をしています」
さやか「や、やだなぁ、さやかちゃんは、きょーすけなんか、ぜんぜん好きじゃないのじゃ」
仁美「さやかさん、この携帯の動画を見て下さい」ポチ
さやか《恭介だって、アイドルの彼女ができたらめっちゃ嬉しいはずだよ。なーんだ、いいこと尽くしじゃん!》
さやか「うわぁぁぁぁーーーっ! 私の最低な黒歴史っ! ちょーおバカなさやかちゃんじゃあーりませんか!」
仁美「上条くんのことを好きだと、お認めになりますね?」
さやか「それは、恭介がアイドルの彼女ができたら嬉しいだろうなと言っただけで、それがさやかちゃんというわけでは!」
仁美「お認めになりますね」
さやか「はい」シュン
仁美「やっと、本題に入れます」
さやか「…ごめん」
仁美「私は、上条くんが退院したら、この気持ちを伝えようと決めていました」
さやか「…う」
仁美「でも、諦めますわ」
さやか「え?」
仁美「さやかさんは、上条くんのために、魔法少女になって、魔女になって、ゾンビになったのです」
仁美「そんな友達を知っていて、私が上条くんに告白することなんてできません」
さやか「い、いいんだよ。私のことなんか気にしないで」
仁美「たとえ付き合ったとしても、罪悪感で長続きしないでしょう」
さやか「だから私のことは…」
仁美「気にします。さやかさんがなんと言おうとも、私は上条くんとはお付き合いしません」
仁美「たとえ、上条くんが私のことを好きだとしても、絶対に」
さやか「仁美…」
仁美「スッキリしました。この事は、さやかさんに伝えるべきだと思っていました」
さやか「わたしは、どうしたらいいかわからないよ…」
仁美「気にしないでください。上条くんに想いを伝えて、お付き合いなさっていいのです。その資格は、あなたにはあります」
さやか「ないよ! 私はゾンビなんだ。男の人となんて、そんなの無理。それに、私は恭介に嫌われちゃっているし」
仁美「誤解は、私が解いてさしあげます」
さやか「…でも、ゾンビだから…恋愛とか、そんなの不可能なんだ」
仁美「可能です。さやかさんが、自分の気持ちをすべてを伝えたら、上条くんは分かってくれますわ」
さやか「………」
仁美「私の好きになったお方は、さやかさんのことを知って、見捨てるような最低な男ではないと信じています」
さやか「でも、やっぱり、私は…」
仁美「さやかさん?」
さやか「私も告白しない。この止まった心臓のように、絶対に恭介に言わない」
仁美「なぜですか? 上手く行くよう、私が全力で協力します」
さやか「仁美が伝えないなら、私が言えるわけないよ」
仁美「私のことはいいんです」
さやか「私のことだっていいんだよ」
仁美「自分で決めたことです。この気持ちを曲げるつもりはありません」
さやか「いくらいいといっても、私だって曲げるつもりはないよ」
仁美「強情ですわね」
さやか「お互いにね」
仁美「では、こうしましょう。さやかさんが諦めているかぎり、私は諦めます」
さやか「私が勇気を出したら…?」
仁美「私も勇気を出します」
さやか「だとしても、勝てる自信ないなあ。私はバカでこんなだし、仁美はその、頭がよくて美人だから」
仁美「ご安心を。私は、上条くんと付き合うつもりはありませんから」
さやか「じゃあ、私も恭介とは付き合わない」
仁美「どういうことですか」
さやか「どうゆうことだろうね」
仁美「ふふふっ」
さやか「あははははっ」
仁美「なんだか、変な関係になっちゃいましたね」
さやか「いいんじゃない。私は、恭介のこと好きだけど、仁美のことも好きだから」
さやか「今回ので、もっと好きになったかも」
さやか「だから、ふたりが付き合っても、ちゃんと祝福できるよ」
仁美「私も同じです。おバカで可愛い、さやかさんがもっと好きになりました」
さやか「仁美。恭介と付き合っちゃいなよ」
さやか「私は幼なじみとしか見られてないけど、仁美は違うから。女の私から見て、ほんと魅力的だもん。絶対に上手く行くよ」
仁美「それでも私は、ふふっ、上条くんとは付き合いません」
魔女結界
魔女「ふん、ついにMHA31が、わたくしの元にやってきたのね。ぜんっぜん嬉しくなんかありませんわよ」
ほむら「ほ、ほむ…?」
魔女「べ、別に握手してほしいとか、サイン欲しいとか、一緒に写真を撮って欲しいなんて思っちゃいないんだから!」
マミ「マミマミ」
まどか「いくよー。ニッコリわらってー、はい、おまんじゅうの中身はー?」
杏子「あんこーっ!」
カシャ
まどか「うん、バッチリ撮れたよ」
魔女「だから、欲しくないっていってるでしょ。一生の宝物になんかしないわよ、ありがとう!」
さやか「テンプレートなツンデレの魔女だなあ…」
仁美「MHA31の放送が始まってから、魔法少女を歓迎する魔女さんが増えましたわ」
外の世界
マミ「マミー」
まどか「マミさんお疲れ様っ! タオルをどうぞっ、飲み物も色々ありますけど、なにがいいですか?」
マミ「マミマミ、マミー」
仁美「ミルクティーをいただくわ。なんだか鹿目さんは部活動のマネージャーみたいと、マミマミさんが仰っています」
まどか「えへへっ、お役に立ててうれしいです」
まどか「はい、ほむらちゃんはいちごミルク。もちろん、飲みかけ、私と間接キッスだよ♪」
ほむら「ほむぅ…」
杏子「あんこーっ!」ゴクゴク
まどか「あーっ! あんこちゃん飲んじゃだめーっ!」
さやか「あのツンデレ魔女手強かったね。最後、追い抜かれるかとヒヤッとしちゃった」
仁美「高層タワーのてっぺんにある旗を目指す綱渡り走、迫力がありましたわ」
QB「非常にテレビ向きの高視聴率間違いなしの試合だったよ」
仁美「うまく撮れましたか?」
QB「バッチリ。段々と、どんなアングルで撮影すればいいか分かってきたよ」
さやか「カメラマンキュゥべえいたんだ」
QB「MHA31と魔女の戦いは全てカメラに収めると、仁美と約束したからね」
仁美「どんなアングルも自由自在な最高のカメラマンを雇えて助かりますわ。ノーギャラなのが申し訳ないぐらいです」
QB「お金なんて使い道ないからね。感情エネルギーで満足しているよ」
さやか「代わりに私がもらいたいなあ…」
QB「今日のパトロールはこれで終わりかい?」
マミ「マミー」
仁美「そのつもりだそうです」
QB「それじゃあ、僕は調べものがあるから、お先に失礼」
まどか「うん、キュゥべえバイバイ」
杏子「あんこー」
仁美「美味そうな飯屋を見付けたら教えてくれと、あんこさんが仰っています」
QB「了解した」タッ
さやか「いっちゃった。調べ物ってなんだろう?」
ほむら『気になる(-ω-;)』カキカキ
仁美「このルールが変わった世界で、気がかりなことがあるのかもしれませんね」
町中
女の子たち「まっみさーんっ!」
マミ「マミー♪」フリフリ
女の子A「きゃーっ、手を振ってくれたーっ!」
女の子たち「ほむほむーっ!」
ほむら「………」
まどか「ほむらちゃん、はい、手を振ってこーんにちはー」ブンブン
ほむら「ほむぅー」ブンブン
女の子B「無愛想なほむほむかわいいー」
男の子A「ほむほむ結婚してくれーっ!」
まどか「だめー、ほむらちゃんは私と結婚するのっ!」
ほむら「ほっ、ほむっ」
男の子たち「あんこーっ! う○こーっ! ち○こーっ!」
杏子「あんこーっ!」タッタッタ
男の子B「うわっ、あんこがこっち来るぞっ!」
男の子C「逃げろーっ!」
女子たち「MHA31のみなさん、がんばってくださーいっ!」
男子たち「いつもテレビみているぜっ!」
マミ「マミマミーっ♪」
さやか「大人気だなあ。結成して1ヶ月してないのに、もう町のアイドルとして定着してるじゃん」
ほむら『迷惑(≧ε≦)』カキカキ
さやか「はぁ、私も魔法少女続けられたら良かったのに。なんで、さやさやじゃなく、バカバカしか言えなくなっちゃったんだろう」
ほむら『バカだからm9(^Д^)』カキカキ
さやか「自分がバカなのは嫌ってほど自覚したよ…」
仁美「魔法少女グループMHA31の人気は予想以上ですわ」
さやか「どこに行っても声かけられるし、サイン攻めだもんね」
仁美「パトロールみたいなことをしていたり、防犯のイメージキャラクターになっているのもありまして、ここのところ犯罪件数が減っているのです」
さやか「治安にも役立ってるんだ」
仁美「どこの誰かさんが、盗みを働かなくなった影響もありそうですけど」
杏子「あんあん」
さやか「…?」
仁美「番組の視聴率は30%をキープしてますし、ネット放送は50万再生数、グッズも販売したら即完売」
仁美「見滝原町のアイドルMHA31の町おこしは大成功ですわ」
さやか「グッズってどこで売ってるの?」
仁美「見滝原町のネット販売ですわ。あと、市役所や駅前の土産店でも販売しています。近々MHA31の専門ショップがオープンする予定です」
さやか「この町を出たくなってきた…」
まどか「私の部屋ね、ほむらちゃんベットカバーに、ほむらちゃん抱き枕に、ほむらちゃん等身大ポスターに、ほむらちゃん人形に、ほむらちゃんにパジャマに、ほむらちゃん目覚まし時計にって、ほむらちゃんでいっぱいなんだよ」
さやか「まどかは本人いるじゃん」
まどか「ケータイの待ち受けは私とほむらちゃんのツーショットで、着信音はこれなのだ!」ポチッ
ほむら《ほむほむー、ほむっ、ほむほむー》
まどか「えへへへへ、ほむらちゃ~ん、かわいーなー」
さやか「ほむほむ、こんなまどかを見てどう思う?」
ほむら『帰ってきて(T_T)』カキカキ
数日後 マミホーム
まどか「はい、ほむらちゃん、右の耳は終わったから、反対側だよー」カキカキ
ほむら「ほむー」クルリ
まどか「ほむらちゃん、ここのところ耳かきしてなかったでしょ? けっこう溜まってたよ」
ほむら「ほむほむ」
まどか「ティヒヒ、ほむらちゃんは可愛いなー」
ほむら「ほむぅー」キモチイイー
まどか「おおっ、こっちにも奴がいる。このカリカリ感、大物だぜ。さあ覚悟っ!」カキカキカキ
ほむら「ほむほむっ」
さやか「帰ってきてって言ってたわりには、ほむほむはまどかにべったりだよね…」
仁美「何度も時を繰り返すことまでして助けようとした、大切な友達ですもの」
マミ「マミマミー」ドーゾ
仁美「マミマミさん、美味しい紅茶、いただきますわ」
杏子「あんこーっ!」ムシャムシャ
さやか「マミさんのケーキは美味しいなぁ」ボロッ
仁美「さやかさん、目玉が取れて、あんこさんのケーキの上に落ちましたわ」
マミ「マミっ!」
さやか「あはは、またやっちゃったか。これ、よく取れるんだよねぇ、中々はまらないし」
杏子「あんこーっ!」
さやか「あーっ! それ私の目玉だから、イチゴじゃないぞ! たべるなぁーっ!」
マミ「マ、マミー…」
仁美「私は慣れましたけど、マミマミさんはまだのようですね」
マミ「マミマミ」
仁美「ゾンビになりたくない気持ちはわかります。私もさやかさんのようになるより、死を選びますから」
まどか「耳かき完了。はぁはぁ、もう我慢できない! ほむらちゃんのお口を、私のお口でお掃除ちゅーーーーっ」ガバッ
ほむら「ほむぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーっ!」タスケテー
仁美「平和ですわ」ズズズ
さやか「マミさんの家はほんと落ち着くね。外に出たら、キャーキャーうるさいんだもん」
仁美「有名税ですわ、しょうがありません」
さやか「ファンクラブって、今はどれぐらいいるの?」
仁美「巴マミ親衛隊は、全国で40万人を超えております」
さやか「万超えっ! なんつー数だよっ!」
マミ「マミマミっ♪」
仁美「MHA31の番組が無料でネット放送するようになって、人気がさらに加速しました」
さやか「見滝原町だけのブームじゃなくなったんだね…」
仁美「特にさやかさんの回は断トツトップ。再生数が500万を超え、今も伸び続けています」
さやか「私の恥がーっ! 全世界にーっ!」
仁美「そのおかげで、上条くんと仲直りできたのですから、良かったじゃないですか」
さやか「良かったけど、恭介って、私のことかわいそうな子を見る目をするようになったんだよ…」
マミ「マミっ、マミっ」
仁美「マミマミさんは若い男性と、同世代の女の子のファンが圧倒的に多いです」
さやか「ほむほむは?」
仁美「ファンクラブ会員は25万人ほど。ほむほむさんは、老若男女を問わない平均的な人気を持っています」
さやか「ほむほむは、まどかという強烈なファンがいるしねぇ…」
まどか「はぁはぁ、ほむらちゃんが他のファンに奪われる前に、私がすべてをいただくよ!」
ほむら「ほむほむほむーーーっ!」マドカヤメテー
さやか「こらこらこら、なにやってんの!」
杏子「あんこ?」
仁美「あんこさんは13万人。子供とお年寄りの人気が絶大です」
さやか「で、ゾンビのさやかちゃんは?」
仁美「さやかのパンツに般若心経を唱え隊が、200人いるとのことです」
さやか「わたしのパンツになにがあるんだ!」
仁美「マミマミさん、ほむほむさん、あんこさん、人気の層が違いますし、三人のバランスが非常にいいのです」
マミ「マミっ、マミマミマミーっ!」
仁美「MHA31の活躍は始まったばかり、見滝原町から全国、そして世界へと、アイドル界の頂点を目指すわよ、とマミマミさんは仰っております」
さやか「いつから魔法少女がアイドルになったんですか…」
杏子「あんあんっ!」
仁美「あんこさんは、美味い飯が食えれば、どーでもいいんだそうです」
さやか「あんた、自分が置かれている状況をまったく理解してないよね…」
ほむら「ほむほむ」
仁美「ほむほむさんは、非常に気になることがあると仰っています」
さやか「それより、顔中に付いたキスマークが気になる…」
まどか「ほむらちゃんは鹿目まどかのものマークだよ♪」
ほむら「ほむっ、ほむほむ」
マミ「マミー? マミマミ」
杏子「あんこ、あんこ、あんこー」
ほむら「ほむほむ」
さやか「わっからねー。驚いているようだけど、仁美、なんていっているか教えてくれない?」
仁美「ほむほむさんの経験では、もうすぐワルプルギスの夜が来るはずなんだそうです」
まどか「ワルプルギスの夜?」
さやか「なんか聞いたことあるぞ、えっと、ベルリオーズの音楽だっけ?」
仁美「5楽章のワルプルギスの夜の夢ですね。ゲーテのファウストにもその名があります」
マミ「マミーマミマミ」
仁美「結界を通さずに登場する超巨大魔女だと、マミマミさんが仰っています」
ほむら「ほむほむほむっ」
仁美「一般の人達には、スーパーセルが発生が観測されて、町全体に避難を呼びかけられるそうです」
まどか「スーパーセル? なんか聞いたことがあるような…」
さやか「つまり、魔女界のボス中のボスってところなんだね」
ほむら『この世界でどう登場するか気がかりなの(;´・ω・)』カキカキ
QB「ワルプルギスの夜なら、もうすぐきみたちの前に現れるよ」
さやか「うわっ、また唐突に現れた!」
マミ「マミー、マミマミ?」
仁美「キュゥべえ、なにか知っているの?とマミマミさんが尋ねています」
QB「僕も気がかりで、ワルプルギスの夜が今どうなっているか調べていたんだ。そしたら…」
さやか「そしたら?」
QB「テレビはワルプルギスの夜の話題で持ちきりになっていた。キミたちが知らないのが不思議なぐらいにね」
まどか「テレビって、キュゥべえも見るんだ」
QB「今や貴重な情報源になってるよ」
まどか「思い出した! ワルプルギスの夜って、朝のニュースで聞いたんだ!」
ほむら「ほむっ?」
まどか「うん、スーパーセルがなんとかって…」
仁美「テレビを、付けてみましょう」ピッ
アナウンサー《新作アルバムが全世界で1億枚を売り上げた音楽界のスーパーセル!》
アナウンサー《超カリスマ魔女、ワルプルギスの夜がついに日本上陸です!》
アナウンサー《なんと彼女の、来日前のメッセージが我が局に届いています。ごらんください!》
ワルプルギスの夜《マスをかくこと以外に能なしな猿以下の存在である魔法少女どもに告げる》
ワルプルギスの夜《私が超カリスマ魔女ワルプルギスの夜、略してワルプー様よ。ケツの穴まで貞操帯を付けて恐れるがいいわ》
ワルプルギスの夜《私が日本の見滝原町にやってくる理由はただ一つ。MHA31とかほざく乳臭い魔法少女どもの処女ま(ピーっ!)を私の聖域なるグリーフシードで無限レイ(ピーーーーーーっ!》
ワルプルギスの夜《ソウルジェルを綺麗に洗って待っていなさい、どす黒くなるまで犯してみせますわよアハハハハハハハハハハハハハハハハハ》
アナウンサー《さ、さすがカリスマアーティストだけあって、過激な挑発ですね。不適切な発言が出たことをお詫びします》
アナウンサー《ワルプルギスの夜は見滝原町で、MHA31との対決をリクエストをしているということです》
アナウンサー《MHA31とは見滝原町の町おこし用の魔法少女ユニットで、ワルプルギスの夜との対決を承諾したとの情報は今のところ入ってきていません》
みんな「………」
マミ「マっ、マミ…」タジッ
ほむら『ひぃぃぃーー((( ゚д゚;)))』カキカキ
まどか「わっ、ワルプルギスの夜より先に、私がほむらちゃんのピーっ!をいただかなきゃっ!」
ほむら『ひぃぃぃーー((( ゚д゚;)))』
QB「メッセージは挑発でしかないよ。ワルプルギスの夜は、実力で勝ち続けている魔女だ。やることは真っ当だし、卑怯な手だって嫌いなんだ」
さやか「放送禁止なエッチな対決をやるわけじゃないんだね。おっぱい対決ならマミさんが楽勝に勝てるんだけどなあ」
マミ「マ、マミ…」
仁美「ちなみに、マミマミさんおっぱいマウスパットを、MHA31の専門ショップのオープニング目玉商品として販売予定です」
さやか「ほむほむのツルツルまな板も販売すれば?」
ほむら「ほむほむっ!」プンプン
QB「ワルプルギスの夜は手強いよ。彼女に挑んだ魔法少女たちは、あっけなく敗北して、魔女どころかゾンビになっている」
マミ「マミっ!」
QB「ワルプルギスの夜は、出身地、年齢不詳の、作詞作曲歌にダンスの振り付け、ファッションまで、全てを一人でこなす謎のカリスマアーティストだ」
QB「抜群のパフォーマンス、歌唱力、ダンス、カリスマ性、すべてが超一流のエンターテイナー」
QB「CDやDVDの売上げ総計は全世界で十億枚。世界一売れたアーティストとしてギネスに載っているぐらいだ」
QB「さすがは、最強にて最悪な魔女なだけあるね。変わる前のワルプルギスの夜とは違う意味で強敵だ」
さやか「凄そう」
QB「説明するよりも、実際の映像を観た方が早いね。ライブDVD持ってきたから、それを観るといいよ」
まどか「キュゥべえ用意がいいね。じゃあ、早速付けてみるね」ポチっ
ワルプルギスの夜《~~~~~~~~~~~~~~~っ!》
さやか「うわー」
まどか「これはなんというか…」
仁美「すごい…」
ほむら「ほむぅ…」
QB「感情のない僕ですら琴線に触れたぐらいだ。彼女は本物だよ」
さやか「圧倒的じゃん。わたしゾンビでよかった…」
マミ「マミー…」
仁美「こんな凄いのに勝てるわけがないと、マミマミさんはネガティブになっておられます」
杏子「あんこー」
仁美「お腹が空いたから、ホットケーキを作ってほしいとあんこさんは頼んでいます」
さやか「あんた本当にのんきだね!」
ほむら「ほむほむ?」
仁美「魔女としての強さは、世界が変わる前と変わりないのかと聞いています」
QB「キャラが変わったとはいえワルプルギスの夜だからね、そのはずだよ」
ほむら「ほむ?」
仁美「つまりは弱点も同じ?」
QB「そんなのあるのかい?」
ほむら「………」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「ほむほむ!」
仁美「可能性にかけてみたいとほむほむさんが、力一杯に仰っています」
マミ「マミ、マミマミ?」
仁美「でも、どうやって? ワルプルギスと、どう戦えるのよ? 勝てる自信ないわ」
ほむら「ほむ、ほむほむ」
仁美「巴マミ、諦めちゃいけない。ワルプルギスの夜が強いのは最初から分かっていたこと。私はアイツに勝つために何度も時を繰り返してきた」
ほむら「ほむほむほむ!」
仁美「これは私にとって最大のチャンス。たとえ負けたとしても、過去に戻ってやり直しをしない。私の全てを、この世界にかける」
ほむら「ほむほむ!」
仁美「必ず、まどかを救ってみせる」
まどか「ぼぶらじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーんっ!」ダキッ
ほむら「ほむっ、ほむほむっ」
マミ「マミマミ、マミー…」
仁美「精神論では何もならない、実力の差が歴然としていると、マミマミさんが仰っています」
ほむら「ほむほむ、ほむほむ、ほむほむ!」
仁美「戦うという意味では前の世界と同じことなのよ。ワルプルギスの夜は、一人では太刀打ちできない。でも3人ならなんとかなる」
ほむら「ほむほむ、ほむーっ!」
仁美「そうよ、私たちは一人じゃない。三人いるの。MHA31の力を合わせれば、必ず」
杏子「あんこーっ!」
仁美「おーい、ホットケーキはまだかー」
さやか「あとで私が作ってあげるから、ちょっと黙れ! 仁美もあんこの台詞は通訳するな!」
ほむら「ほむほむ、ほむー!」
仁美「私たちMHA31の実力を見せ、ワルプルギスの夜を思い知らせてやりましょう」
マミ「マミー…」
ほむら「ほむほむほむ!」
仁美「マミの羞恥心のカケラもなく大衆の前で見ているこっちが恥ずかしくなるパフォーマンスを平然と大喜びでできる才能が必要なの」
さやか「それ、褒めてないよね…」
QB「でも、アイドルとしては大切なことだよ」
マミ「マミマミ」
仁美「頑張りたいけど、ぱっと出アイドルが、世界最強のアーティストに勝てるはずがないと、マミマミさんが仰っています」
ほむら「ほむほむ」
仁美「お願い力を貸して、とほむほむさんが訴えています」
マミ「マミ…」
声「わーわーっ!」
まどか「外が賑やかだけど、なんだろう…?」
声「わーわーっ!」
まどか「えっと……わわわっ! みんなこっちきて、大変だよっ!」
さやか「どうしたの、窓の外に…ってなんじゃーっ!」
ほむら「ほむっ!」
マミ「マミーっ!」
仁美「外に大勢の人が詰めかけています」
巴マミ親衛隊ども「「マミさーん!」」
ほむほむファンクラブども「「ほむほむーっ!」」
子供たち「「あんこーっ!」」
ファンたち「「がんばれよーっ!」」
ファンたち「「ワルプルギスに負けるなーっ!」」
ファンたち「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」
まどか「すごいよ、ファンの人がこんなに集まっている!」
さやか「さすが見滝原町のアイドル。こんなに応援している人がいるんだ、負けるわけにはいかないね」
QB「みんな、MHA31を励ますためにやってきたんだ。これでキミたちの人気は本物だと証明された」
杏子「あんこーっ!」(あのガキ、たこやき持ってるぜ。アタシに食わせろーっ!)
マミ「………」
ファンたち「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」
ほむら「ほむほむ」(巴マミ、あなたはファンの応援に応える気はないの?)
マミ「マミ」(まさか)
ほむら「ほむっ」(良かった)
マミ「マミマミマミ?」(暁美さん、佐倉さん、一緒に戦ってくれるわよね?)
ほむら「ほむほむ!」(当たり前じゃない)
杏子「あんあんっ!」(任せとけ)
まどか「私も協力する! いっぱいいっぱい応援するよ。みんなの力を合わせれば、絶対に勝てるの!」
さやか「そうだよ、ゾンビのさやかちゃんもいるんですよーっ!」
仁美「MHA31のみなさん。ワルプルギスの対決の申し入れを、受諾してもよろしいですね?」
マミ「マミマミ」(ええ、受けて立つわ)
ファンたち「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」
マミ「マミマミ」(さあ、ファンのところにいきましょう。ありがとうと伝えたいわ)
ほむら「ほむ」コクン
杏子「あんこーっ!」(ホットケーキはどうなったーっ!)
見滝原スタジアム
ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハハっ!」
マミ「マミっ!」
観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」
ワルプルギスの夜「きっとゾンビの仲間入りしかなれない魔法少女のみなさん、失禁せずによくここまで来られたわね、それともオムツをしているのかしら?」
ほむら「ほむっ!」
ワルプルギスの夜「ふふふ、こんな近代化をアピールしながらも中身はみすぼらしい町の素人アイドルなんて、私にはインスタント茶漬けの小さなノリのような存在だけど…」
ワルプルギスの夜「私がここに光臨するのは改変前の世界では定められた運命だったから、わざわざ出向いてさしあげたわよ、その腐った処女マ(ピーっ!)を男どもの欲棒で粉砕され血と愛液と精液まみれで感謝しなさい」
観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」
ワルプルギスの夜「勝負は、も・ち・ろ・ん、どっちが人気あるかどうかでいいかしら? ふふ、もう勝負ありのようね、降参したいなら今のうちよ?」
マミ「マミっ!」
ワルプルギスの夜「ふふっ、破壊したくなる素敵な目をしてるじゃない、あなたの初物は私がいただき、身も心も全てを陵辱してあげようかしら?」
ワルプルギスの夜「好きなのよねぇ、希望に輝く少女を絶望に陥れるのは私にとっての最高のオーガズムなの、想像するだけでゾクゾクするわ」
vip席
観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」
仁美「スタジアムは満員、すごい熱気ですわ」
さやか「マミさんの家の前での応援はどこいったんだよ。ワルプルギスの夜コールばかりじゃないか!」
まどか「ここからでも、ワルプルギスの夜のオーラが伝わってくるよ。圧倒されちゃう!」
QB「本物のカリスマだね。映像より、生のほうがワルプルギスの夜の凄さが伝わってくるよ」
恭介「さやか、志筑さん。僕を招待してくたのは嬉しいけど来て良かったのかな? そりゃ嬉しいけど、VIP席は悪いような…」
さやか「恭介…」
仁美「上条くんはいるべきです。魔法少女と魔女の戦いを、その目でじっくりと見て下さい」
恭介「彼女たちを見て、何か得られるものがあるというのかい?」
仁美「ええ、きっとありますわ」
ステージ
観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」
ワルプルギスの夜「才能など無縁である存在価値のない愚民どもが騒いでいるわね」
ワルプルギスの夜「待ち受ける未来は絶望と滅びとは知らずに嘆かわしい。静かな静かな屍の山となるようお掃除をしたくなるわ」
杏子「あんこーっ!」
ワルプルギスの夜「同じ台詞しか言えないのは面白くないでしょ?」
ワルプルギスの夜「ワルプー様が最後を迎える魔法少女にほんのささやかなプレゼントをあげるわ」パチン
ほむら「ワルプルギ…え、あ、しゃべれる! しゃべれるわ!」
マミ「え? あ、ほんと…あ…」
杏子「あんこーっ!」
ワルプルギスの夜「結果は見えているけど、実力でザコを潰すのが好きな私は正統な試合を望んでいるの」
ワルプルギスの夜「勝負の間だけは喋れるようにしてあげたわ、感謝は男のチ○コを口がかみ砕くことでいいわよ」
ほむら「ワルプルギスの夜! あなたには絶対に負けない!」
ワルプルギスの夜「威勢の良い子ウサギちゃんね」
ワルプルギスの夜「ふふっ、あなたは何度も過去を繰り返しても、結果はいつも同じ、いえ最悪のレールを進むしかない、かわいそうなかわいそうな悲劇のヒロイン…」
ワルプルギスの夜「…暁美ほむらちゃん」
ほむら「あなたまさか…?」
ワルプルギスの夜「私が知らないとでも思って?」
ワルプルギスの夜「暁美ほむらちゃんと鹿目まどかちゃんの悲しい友情は、見ていて楽しかったわ」
ワルプルギスの夜「それを壊すのはさらに、ゾクゾクするほど楽しかった。そうゾクゾクするほどにね!」
ほむら「ワルプルギスの夜、あなたを許さない…!」
ワルプルギスの夜「素敵な目。それだけでオ○ンコが洪水のように濡れちゃいそうだわ」
ワルプルギスの夜「あら、そっちの子はどうしたのかしら? なんだか意気を失っているみたいだけど?」
ほむら「…え?」
マミ「あの…えっと…わたし……」
ほむら「ちょっと、なんで気を弱くしてるのよ! あなた、恥ずかしい台詞言うの大好きじゃないの! ティロティロ叫んで無駄にエロくてでかい胸を揺らして男どものズリネタになっていればいいのよ!」
マミ「ごめんなさい…喋れるとなると…ちょっと…」
ほむら「肝心なときにナーバスにならないで!」
杏子「あんこーっ!」
ワルプルギスの夜「さあ、私から始めるわよ。魔法少女たちよ、私の歌にお股ぐじょぐじょに濡らして震えるがいい!」
ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハっ!」
vip席
観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」
まどか「マミさーん! しっかりしてーっ!」
仁美「マミマミさんは、喋れるようになった影響で、頭がティロ・フィナーレモードから現実に返ってしまい、戦うのが怖くなったでしょう」
QB「マミはメンタル面が弱いからね」
さやか「あんこは、なぜ喋れないんだろう?」
仁美「単に、あんこ以外を言うのが面倒になっているだけですわ」
さやか「なんつー、ものぐさなやっちゃ」
恭介「ワルプルギスの夜の歌が終わるるでに、持ち直してくれたらいいが…」
ワルプルギスの夜「~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」(熱唱中)
観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」
観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」
観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」
観衆「ワルプ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」
まどか「凄い、人間の声とは思えない!」
QB「魔女だからね」
さやか「歌もダンスも凄すぎる。悔しいよ、敵なのに魅入っちゃう、涙が出てくる。あんな奴なのに、あんな奴なのに…!」
QB「それがワルプルギスの夜のスタイルだ。攻撃的な言動で相手を挑発し、超一流のショーで圧倒させる。本物だからこそ可能なパフォーマンスだ」
仁美「凄いとしか言いようがありませんわ。歌というよりも、神の声を聞いているかのようです」
恭介「こんな相手に、あの子たちは勝てるのか…?」
ステージ
ワルプルギスの夜「~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」(熱唱中)
観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」
マミ「だめ…すごすぎる、こんな間近で、こんな凄いのを見せつけられたら、後に続く私たちが恥さらしなだけじゃない…」
ほむら「マミ、勇気を出しなさい! 恥はいつも晒してたでしょ! 戦わなきゃ負けるしかないの! あなたゾンビになりたいの!」
マミ「いや、そんなの…美樹ゾンビさんのようになるなら、死んだほうがいいわ!」カチャ
ほむら「ちょっ! 銃を自分に向けないで!」
杏子「あんこーっ!」
ほむら「あんこあんこ叫んでないで、あんこもマミをなんとかしなさい!」
マミ「パパ、ママ…マミは今からそっちに行きます…おいしいご飯を用意して待っていてね…」
ほむら「親がいる天国だろうが、円形脱毛症のお断りだろうが、行くのは勝負してからにしなさい!」
杏子「あんこーっ!」タッタッタ
ほむら「ちょっと、あんこはどこに行くのよ! まさか逃げる気っ!」
ワルプルギスの夜「ふぅ、人間という下等な生物でしかいられない哀れで可愛い愚民どもよ、ワルプー様の歌声に酔いしれゾンビに脳みそ食われたような絶望のエクスタシーを感じたかい?」
観衆「ワルプーーーーーーっ!」
ワルプルギスの夜「ワルプー様の虜とあった可愛い子たちに、契約の魔女のくちづけをプレゼントするわ」チュッ
観衆「うおおおおおっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」
ワルプルギスの夜「畏怖の存在だった私が、この上ない賞賛を浴びている。ふふっ、なんて素晴らしい世界なのかしら、しびれるわ」
ほむら「マミっ! 私たちの出番よっ!」ユサユサ
マミ「暁美さん…ごめんなさい…その…あなただけで…」
ほむら「できるわけないでしょ、しっかりして! もう、あんこも戻ってきてよ!」
ワルプルギスの夜「あらあら、おあとの魔法少女ちゃんはどうしちゃったのかしら?」
ほむら「くっ!」
ワルプルギスの夜「一人は戦意消失、一人は脱走、残るは時間をリフレイン中の一人ぼっちのほむらちゃんだけ?」
ほむら「私一人でも戦うわ!」
ワルプルギスの夜「何度も時を繰り返そうとも連戦連敗なあなたに、この世界の私を倒せるのかしら? そーねー、サービスに、お尻で線香花火をしたら負けを認めてもよくてよ」
ほむら「なにをバカなことを!」
ワルプルギスの夜「私に勝つだなんて、ほむらちゃんの貧弱の裸を大衆の前に晒して同情を集める他ないじゃない」
ワルプルギスの夜「あなたの大切な鹿目まどかちゃんを連れてきて濃密なレズプレイショーなんて素敵かもね、私が女同士の快楽の契り方のレッスンしてさしあげても宜しくてよ?」
ほむら「ふざけないで!」
vip席
まどか「ほむらちゃーんっ! 私なら人前でもほむらちゃんと濃密なレズプレイができるよっ!」
さやか「…まどかは良くても、親が泣くからやめようね」
ステージ
ワルプルギスの夜「もう誰にも頼らないと誓ってときながら、頼ってしまったのが運のツキ。今回も失敗して、やり直すことになるのかしら?」
ほむら「そんなこと絶対にしない!」
ワルプルギスの夜「ふふっ、戻ったらどうなるか、かわいそうなほむらちゃんは理解しているようね」
ほむら「だからなんだというの…?」
ワルプルギスの夜「かわいそうな、かわいそうな、ほむらちゃん」
ほむら「あなたに同情されたくないわよ」
ワルプルギスの夜「ならば、私に勝ってごらんなさい」
ほむら「言われるまでもないわ」
ワルプルギスの夜「で、私以上の人気を獲得するのに、なにをするのかしら?」
ほむら「………」
ワルプルギスの夜「ふふっ、あなたにとっては魔法少女と魔女が殺し合う絶望の世界の方が良かったのかもしれないわね」
ワルプルギスの夜「戦わずに負けを認めて、さっさと過去に戻っちゃえばいいんじゃない?」
ほむら「そんなこと…ない!」
vip席
さやか「キュゥべえ、どういうこと?」
QB「バグ化はこの世界で起きている現象だ」
QB「ほむらが時を戻せば、新たな平行世界が創造される。まどかに集中されていた因果の糸が1に戻ってね」
仁美「ワルプーさんがおっしゃる、魔法少女と魔女が殺し合う絶望の世界が待っているわけですね」
まどか「じゃあ、ほむらちゃんが再びほむほむになるのは、また何度も時を繰り替えさなきゃならないの?」
QB「もう二度と起こらないよ。一度発生したバグは修復されるのが宇宙の理だ」
QB「まどかに今回のような巨大な因果の糸が集まっても、修正された法則で回避されるだろうね」
まどか「そんな…」
仁美「奇跡は一度きり。MHA31は絶対に勝たなくてはいけませんわ」
さやか「でも、どうやればあんなのに勝てるの?」
恭介「あれ?」
仁美「上条くん、どうなされましたか?」
恭介「いや、あそこにいるのってあんこじゃないかな?」
まどか「本当、あんこちゃんだ! なにかを抱えて戻ってきてるよ!」
QB「あれは…?」
ステージ
杏子「あんこーーーーーーーっ!」
ほむら「あんこ、戻ってきた…?」
マミ「佐倉さん…」
杏子「あんこーーーーーっ! あんこーーーーっ! あんこーーーーーーっ!」
マミ「あの子の周りにいるのは、なに?」
ぬいぐるみ「マミおねーちゃーーーーん! ワルプルギスをティロ・フィナーレーっ!」
人体模型「なんてザマですかっ! 応援なんかして…やるんだからっ!」
ゾンビ少女「がんばれ、まほうしょうじょー、おかしをいっぱいたべて、元気になれーっ」
マミ「ぬいぐるみや、人体模型、それにさやかさんのようなゾンビまで…」
ほむら「なんなの一体…?」
ワルプルギスの夜「あらあら、魔法少女に敗北した哀れな魔女たちじゃないの」
ほむら「魔女っ?」
vip席
QB「MHA31と戦った魔女たちだ」
QB「観戦に来ていたのを杏子が発見して、マミたちの所に連れてきたんだね」
さやか「戦いに敗れたら、この世界に残るか、あの世にいくか選べたもん。私は未練あるから戻ってきちゃったけど」
まどか「キュゥべえ、なんで魔女だった子は、ぬいぐるみになっちゃってるの?」
QB「肉体を失っているから、代わりとなるものに憑依したんだろう」
さやか「遺体が燃やされる前に負けていて良かった…」
恭介「遺体?」
さやか「あ、いや、あははは、なっ、なんでもないんだ。ただのMHA31の設定だから恭介は気にしないで」ボロッ
仁美「さやかさん、慌てるあまり目玉が取れましたわ」
さやか「ぎゃーーっ! 恭介のいる前でーっ!」コロコロコロコロ
さやか「待てー、私の目玉ーっ! あーっ! そこの人っ、踏まないでーっ!」
恭介「テレビでやってたのはまさか本当の…演出じゃなかったのか?」
仁美「信じる、信じないは、上条くん次第です」
恭介「まさか、僕の腕はさやかに…?」
仁美「上条くん次第です」
恭介「………」
ステージ
元魔女A「マミマミーっ! ほむほむーっ! あんこーっ!」
元魔女B「MHA31! ワルプルギスなんてぶっとばせーっ!」
元魔女C「なにメソメソしてんだ、きょにゅーがっ! あたしらが応援してるんだ! 勝てるに決まってるだろ!」
マミ「みんな…」
巴マミ親衛隊14万4365「そうだーっ! 俺たちだっているぞーっ!」
巴マミ親衛隊1「俺はずっとマミマミのことを応援していたんだーっ! あんたが好きだ! 惚れてるんだ! マミマミに一生ついていくぜっ!」
巴マミ親衛隊たち「マミマミ! マミマミ! マミマミ! マミマミ!」
ほむほむファンクラブ「俺たちだっているぜ! しゃべるほむほむもめっちゃかわいいぜ!」
ほむほむファンクラブたち「「ほむほむ! ほむほむ! ほむほむ! ほむほむ!」」
子供「あんこーっ! う○こーっ ち○こーっ!」
子供たち「「あんこーっ! う○こーっ ち○こーっ!」」
杏子「あんこーーーーーっ!」
ファン「マミマミもほむほむもあんこもがんばれーっ!」
ファン「MHA! MHA! MHA! MHA!」
まどか「ほむらちゃーん! マミさーん! あんこちゃーん! がんばれーっ!」
さやか「がんばれーっ! ワルプルギスの夜なんて、私のバカっぷりと比べたらザコだーっ!」
仁美「三人の力が合わされば絶対に勝てますわ!」
恭介「MHAのみんな、夢をかなえろーっ!」
まどか「MHA! MHA! MHA! MHA!」
さやか「MHA! MHA! MHA! MHA!」
仁美「MHA! MHA! MHA! MHA!」
恭介「MHA! MHA! MHA! MHA!」
元魔女たち「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」
巴マミ親衛隊たち「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」
ほむほむファンクラブたち「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」
子供たち「「あんこ! う○こ! ち○こ!」」
みんな「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」
ワルプルギスの夜「信じられない! なぜこんなションベンくさいおバカな子たちに、こんな大きなコールが沸くわけ!」
マミ「そうよ、私たちはバカよ。でもね、私はこの町を愛している。ファンを愛している」
マミ「その気持ちは無限大よ!」
ほむら「元の恥ずかしさ大爆発のマミに戻ったわ」
杏子「あんこ!」
マミ「みんなーありがとーっ! そして気を弱くしてごめんなさい!」
マミ「私たちMHA31は、絶対に諦めない! ファンがいる限り、永久に不滅の魔法少女よ!」
みんな「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」
マミ「さあ、暁美さん、佐倉さん! 私たちMHA31のトリプルパワーでワルプルギスの夜を死者なる復活の門へと連れて行くわよ!」
ほむら「な、何をする気?」
杏子「あんこ?」
マミ「もちろん、ワルプルギスに対抗! 歌と踊りで勝負よ!」
ほむら「へ?」
マミ「ミュージックスタート! 恋もティロ・フィナーレっ!」
ほむら「え?」
恋もティロ・フィナーレ♪
作詞、作曲 巴マミ
歌 MHA31
マミ「いつもティロティロ、ティロ・フィナーレっ♪」
マミ「恋よ、ティロティロ、ティロ・フィナーレっ♪」
マミ「捕まえたと思わないことね♪ あなたの胸いる私はロッソ・ファンタズマ♪」
杏子「あんこーーっ!」
マミ「さあ、暁美さんも一緒にティロ・ティロ♪」
ほむら「てぃろふぃなーれ…っ」
マミ「アモーレ♪ アモーレ♪ 追いかけては逃げて、気まぐれ乙女心♪」
ほむら「おとめ、ごころ」
杏子「あんこーっ!」
マミ「いつもティロ・ティロ・ティロフィナーレっ♪」
マミ「恋よ、ティロ・ティロ・ティロフィナーレっ♪
マミ「交わしたやくそく忘れちゃったわ、くるりとすり抜け…」
マミ「暁美さんの必殺技を考えたわ、一緒にっ♪」
ほむら「え?」
マミ「パッサート・ヴィクトーリアっ♪」
ほむら「ぱっさーと・う゛ぃくとーりあ…」
vip席
みんな「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」
まどか「きゃーっ! お顔真っ赤なほむらちゃーんかわいいーっ! ラブリーっ! いけいけ、ほむらちゃーん!」
さやか「あの落ち込みようはなんだったのかと思うほど、マミマミさんのテンションが凄まじい…」
仁美「さすがはMHA31、私が見込んだアイドルグループだけあります」
恭介「あの、志筑さん…」
仁美「なんでしょうか上条くん?」
恭介「その、さやかのことが本当だとしたら、僕はどうすれば…」
仁美「ヴァイオリンを弾かれたらよろしいのです」
恭介「ヴァイオリンを…?」
仁美「ええ、さやかさんのために…」
恭介「………」
仁美「ご自分の夢を叶えて下さい。それがさやかさんが望んでいることですもの」
恭介「いいのだろうか。僕はさやかに、いくら謝罪しても許されない、大きな代償を与えしてしまった」
仁美「さやかさんは気にされていません」
恭介「それは分かっている。さやかの事はよく知っているつもりだ、だからこそ…」
仁美「彼女の恋の気持ちも…?」
恭介「え?」
仁美「ふふっ、そちらの方は気付いてなかったようですね」
恭介「さやかが…まさか…」
仁美「私がそれを言ったのは不公平ですので、私も上条くんのことをお慕いしていていると告白しますわ」
恭介「………」
仁美「返事はいりません。私はさやかさんのため、自分の恋を諦めると決意しています」
恭介「それが両想いであったとしたら?」
仁美「それでもです。付き合いません。これは女の意地ですわ」
恭介「僕に、さやかと付き合えと?」
仁美「さやかさんも私と同じように、女の意地を見せるでしょうね」
恭介「………」
仁美「それに、そんな同情や贖罪で付き合ったところで、さやかさんは喜びますでしょうか?」
恭介「…返って傷つけるだろうね」
仁美「ええ」
恭介「今回だけじゃない。いつもだ。僕は、さやかを傷つけてばかりいたんだな」
仁美「否定はいたしませんわ」
恭介「どうすれば、傷つけずにいられるんだろう…?」
仁美「そうやって、さやかさんのために悩んで、悩んで、悩んでいれば、よろしいのではないでしょうか」
恭介「さやかのために、か…」
仁美「それで見付けた答えはきっと、さやかさんを傷つけるものではありませんわ」
恭介「………」
仁美「ふふっ、モテる男はつらいですわね」
さやか「ねぇ、二人でこそこそなにを話してるの?」
恭介「さ、さやか、えっと、体のほうは大丈夫かい?」
さやか「へーき、さやかちゃんは不死身だしねー。で、なんの話?」
仁美「恋もティロ・フィナーレ。傷つかない恋なんて、恋じゃありません、という話ですわ」
さやか「?」
ステージ裏
観衆「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」
観衆「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」
ワルプルギスの夜「なんなの一体。曲はティロティロ、歌はヘタクソ、踊りはバラバラ、ド素人のおふざけしかないじゃない」
ワルプルギスの夜「なにもかも私よりも下どころか、自分のおねしょを芸術作品として公開するような低レベルぶり」
ワルプルギスの夜「なのに、この人気? 私以上の盛り上がり? 理解できないわ」
QB「僕は理解できるよ。MHA31はキミより勝っているものが一つだけある」
ワルプルギスの夜「インキュベーダー?」
QB「それが何か知りたいかい?」
ワルプルギスの夜「知りたくないけど、理屈家のあなたは説明したくてウズウズしているものね。勝手に喋ってなさい」
QB「親しみだよ」
ワルプルギスの夜「自称感情のないインキュベーダーが、親しみという感情表現を使うなんてお笑いね」
QB「確かに、MHA31は、実力においてワルプルギスの夜に完敗だ。どれを取っても勝てる要素なしだし、それは彼女たちを応援するファンだって承知している」
ワルプルギスの夜「じゃあ、なぜこれだけ盛り上がっているの?」
QB「MHA31が好きだからさ」
ワルプルギスの夜「好きだなんて、なにこのインキューベーター。寒気がするわ」
QB「彼女たちは、見滝原町を守る魔法少女であり、見滝原町のために頑張っているアイドルなんだ。見滝原町の住民が応援するのは当然のことだよ」
ワルプルギスの夜「そんな理由だけで人気が出るなんて、この町に住む奴らの頭が狂ってるとしかいいようがないわ。そういう魔法少女と戦ったことあるけど、その時は勝負にもならなかったもの」
QB「もちろん、努力を積み重ねた結果もあるよ。MHA31の懸命な姿に心を訴えられ、家族のような親しみを感じ、ファンになって応援しているんだ」
ワルプルギスの夜「家族ってあなた、さっきからインキュベーダーらしからぬ事ばっか言ってるわね。あの巨乳ペチャパイあんこ三人組に感化されたんじゃない?」
QB「かもしれない。バグが起きた世界だ。僕たちの性格も、何かしらの変化が起きても不思議なことじゃない」
ワルプルギスの夜「私が、このような存在になっているように…」
QB「僕は、そっちの方が信じられないよ」
ワルプルギスの夜「ふふっ、本当ね」
QB「悪い気はしないだろう? 長い年月、孤独の果てで絶望を歌い、魔法少女を恐怖のどん底に落としてきたキミが、全世界からスーパースターとして注目されているんだ」
ワルプルギスの夜「最悪から最高へ。素敵なジョークね」
QB「君は圧倒的だ。だから親近感が沸かない。人々は、ワルプルギスの夜の超一流のパフォーマンスを見たいのであって、応援しに来ているわけじゃないんだ」
ワルプルギスの夜「完璧主義の私に弱みを見せろと?」
QB「不可能だね。君は実力で勝ち抜くアーティストだ。完璧から外れた途端、人気が急落するのは想像がつく」
ワルプルギスの夜「そんな勝利をしたって顔に泥を塗るようなものだわ」
QB「世界レベルで見たら、君の圧勝だよ」
ワルプルギスの夜「見滝原町を舞台に、人気で勝負したのが敗因ってわけね」
QB「敗北を認めるのかい? 勝負はまだ終わっていない。君がさらに絶大なパフォーマンスをしたら、状況はひっくり返る可能性が大だよ」
ワルプルギスの夜「やめておくわ。繰り返してきた幾度の世界でずっと絶望に耐え抜いてきた、ほむらちゃんに免じてね」
QB「僕の知るワルプルギスの夜とは思えない優しさだね」
ワルプルギスの夜「こんな狂った世界だからこそ、私らしくないことをしたくなるのよ」
ステージ
マミ「みんなーっ! ありがとうーっ! んー、ちゅっ♪」チュッ
巴マミ親衛隊たち「「マミマミ! マミマミ! マミマミ!」」
ほむら「ありがと…う…」ハズカシイ
まどか「ほむらちゃーん! 可愛いーっ! さすが私の嫁ーっ!」
ほむほむファンクラブたち「「ほむほむ! ほむほむ! ほむほむ!」」
杏子「あんこー!」
子供たち「「あんこーっ! う○こーっ! ち○こーっ!」」
さやか「いやぁ、子供たちぶれないねぇ…」
マミ「これからも、私たちMHA31は、見滝原町のため、ファンのために、がんばりつづけるわー!」
ほむら「が、がんばり…ます」
杏子「あんこあんこーっ!」
MHA31ファン「「MHA! MHA! MHA!」」
ワルプルギスの夜「ブラボー、ブラボー」バチバチバチ
ほむら「ワルプルギスの夜!」
ワルプルギスの夜「まるでどこぞの便所の落書きレベルな感動的なショーだったわ」バチバチ
マミ「ふふっ、好きなだけ言ってなさい。どんな勝負でも私たちは勝つ。なにがあっても絶対に諦めないわ」
ワルプルギスの夜「じゃあ、次の試合は…」
杏子「あんこーっ」
ワルプルギスの夜「…といきたいところだけど、ちょっと疲れちゃったのよね、暫く休ませていただくわ」
ほむら「なにを言ってるの?」
ワルプルギスの夜「私のグリーフシード。あなたたちに差し上げるということ」
マミ「え?」
ほむら「あなた?」
杏子「あんあん?」
ワルプルギスの夜「私の負ーけ。勝者は巨乳ペチャパイあんこちゃんってことよ。おめでとう」
ほむら「なにを企んでるの?」
ワルプルギスの夜「なにもないわよ。見滝原町での人気は巨乳ペチャパイあんこちゃんの方が上だった」
ワルプルギスの夜「だから私は負けを認めた。リベンジはしない。それだけのことよ」
ほむら「………」
ワルプルギスの夜「いさぎよく負けを認めたのが、納得いかないでいるようね」
ワルプルギスの夜「信じなさい。あなたたち三人と、応援する仲間たちの力が、このワルプー様に勝っていたということを」
ほむら「ワルプルギスの夜、あなた…」
ワルプルギスの夜「ペチャパイちゃん、私はあなたが心底羨ましいわ」
ほむら「………」
ワルプルギスの夜「一応言っておくと、ペチャパイって、あなたのことだから」
ほむら「うるさい! 好きでペチャペチャしてんじゃないのよ! なにが羨ましいっていうの!」
ワルプルギスの夜「友情」
ほむら「え?」
ワルプルギスの夜「あなたとまどかちゃんとの」
ほむら「………」
ワルプルギスの夜「私にはないものだもの」
ほむら「あなた…」
ワルプルギスの夜「それに、今は多くの仲間がいる」
ワルプルギスの夜「一人ではなんもできなくとも、多くの仲間がいれば、どんな敵でも倒すことができる」
ワルプルギスの夜「それは、たった一人のワルプルギスの夜をも超えるほどの、大きな力だわ」
マミ「それじゃあ、次は一緒に歌いましょう」
ワルプルギスの夜「え?」
マミ「ワルプルギスの夜とMHA31のコラボレーションよ」
杏子「あんこー」
ワルプルギスの夜「何を言ってるの?」
マミ「昨日の敵は今日の友というじゃない」
ワルプルギスの夜「私には通用しないことわざよ」
マミ「そんなことない。一度戦った相手はお友達。あなたも私の大切な仲間」
マミ「ワルプルギスの夜。あなたはもうひとりぼっちじゃないわ」
ワルプルギスの夜「お花畑な脳みそしてるわね」
マミ「私だって、実力ではワルプルギスの夜に負けていたことは分かっている」
マミ「だから、私たちは力を付ける。もっともっと強くなってみせる」
マミ「そして、次こそ、あなたに実力で勝利するわ」
ワルプルギスの夜「ふん、そのときがあるなら容赦しないよ」
マミ「それにね、会場に来ている人たちは、私たちの勝負を見に来たわけじゃない」
マミ「トップスターであるワルプルギスの夜を生で見てみたかったのと、地元のアイドルの私たちを応援しにきているの」
マミ「だから、どっちが人気あるか比較するのは野暮。MHA31とワルプルギスの夜が一緒になったほうが人気は爆発的に上昇するわ」
マミ「そうよ、みんなが見たいのは、私たちが手を取り合うことなのよ」
杏子「あんあんっ!」
マミ「みんなー! そうよねーっ!」
観衆「ワー! ワー! ワーっ! ワーっ!」
マミ「ほら、そうだと言ってるわ」
杏子「あんこー」
ワルプルギスの夜「ふっ、うふふふふふ」
ワルプルギスの夜「しょうがないわね、あなたの茶番に付き合ってあげるわよ」
マミ「ふふっ、ありがとう」
ワルプルギスの夜「ペチャパイちゃん。あなたはそれでいいわけ?」
ほむら「癪だけど、構わないわ」
ほむら「あなたには恨みがある。けれどそれは、魔女としての運命を果たしていたからのこと」
ほむら「この世界が、それを望んでいるのなら、私はそれを受け入れるわ」
ワルプルギスの夜「ならばいくよ!」
ワルプルギスの夜「MHA31! あたしに付いてこれるかしら!」
マミ「まかして!」
ほむら「負けない!」
杏子「あんこーっ!」
ワルプルギスの夜「うけとれ! 私のグリーフシード!」
ワルプルギスの夜「魔女のワルプルギスの夜は今日で死んだ! 最後の私をとくとご覧なさい!」
ワルプルギスの夜「でもね、私はただじゃ転ばないよ。明日からは、史上最悪のゾンビとして天下をとってやろうじゃない!」
観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプー! ワルプー!」
観衆「MHA! MHA! MHA! MHA!」
ワルプルギスの夜「~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」(熱唱中)
マミ「マミマミーーーーっ!」(熱唱&ダンス&おっぱい猛烈ぷるぷる中)
ほむら「ほむほむーっ!」(熱唱&ダンス中)
杏子「あんあんあんこーっ!」(あんあん中)
観衆「「ワルプーっ! MHA! ワルプーっ! MHA!」」
巴マミ親衛隊たち「「ワルプーっ! MHA! ワルプーっ! MHA!」」
ほむほむファンクラブたち「「ワルプーっ! MHA! ワルプーっ! MHA!」」
子供たち「あんこー! ウ○コーっ! チ○コーっ!」
まどか&仁美&さやか&恭介「「ワルプーっ! MHA! ワルプーっ! MHA!」」
元魔女たち「ワルプーっ! MHA! ワルプーっ! MHA!」
QB「僕は一体、なにを見ているのだろう?」
ワルプルギスの夜「~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」(熱唱中)
QB「信じられない。これは現実かい?」
マミ「マミマミーーーーっ!」
ほむら「ほむほむーっ!」
杏子「あんこーっ!」
QB「魔法少女とワルプルギスの夜が手を取り合う日がくるなんて、僕たちの常識ではありえないことだよ」
観衆「「ワルプーっ! MHA! ワルプーっ! MHA!」」
QB「それに、人間、魔法少女、魔女、かつて魔女だった者たちが、みな一つになっているんだ」
観衆「「ワルプーっ! MHA! ワルプーっ! MHA!」」
QB「ワルプルギスの夜のグリーフシードが光の雨のように降っている」
QB「なんという輝き、なんという巨大な感情のエネルギーなのだろう」
観衆「「ワルプーっ! MHA! ワルプーっ! MHA!」」
QB「僕は今、奇跡を目の当たりにしているのかもしれないね」
QB「初めて知ったよ」
QB「…この世には、希望や絶望よりも大きなエネルギーが、存在していたということを」
一週間後
女子大生「まっみさーん!」
マミ「マミマミっ♪」
おっさん「ほむほむーっ!」
ほむら「ほ、ほむぅ…」
じいさん「マミさん、ほむほちゃん、あっちの子は…ま○こちゃんといったかのう」
ばあさん「いやですわ、おじいさん。ちょんこちゃんですわ」
杏子「あんこあんこ!」
仁美「ワルプーさんとの激戦以来、MHA31の人気は絶好調ですわ」
さやか「もうファンの数を聞きたくない…」
仁美「さやかさんのパンツを…」
さやか「そっちも聞きたくないよ!」
まどか「………」
仁美「番組も、地元だけでなく、近々全国ネットで放送できるかもしれません」
マミ「マミー」
仁美「分かっています。MHA31は見滝原町のアイドルです。どれだけ人気がでても、それだけは忘れてはいけないことですわね」
ほむら「ほむほむ」
さやか「よーし、私も三人に負けてられない! さやかちゃんもワルプー様のような、世界最強のゾンビを目指すぞ!」
仁美「ご安心下さい、さやかさんはすでに勝っておりますわ」
さやか「はいはい、おバカの方でしょ。さやかちゃんのおバカさは無敵ですよー」
杏子「あんこ」ボコッ
さやか「ひゃーっ! あんこー! 私の首を取るなーっ!」
杏子「あんこあんこー!」
さやか「ちょっ、人の頭をサッカーボールにして遊ばないでよ! 目が回るったら!」
ほむら「ほむほむ」
さやか「あんたも蹴るなーっ!」
まどか「…はぁ」
仁美「有名になったのは良いことですけど、気がかりなことが一つあるんです…」
マミ「マミマミ?」
仁美「はい。他の町にも魔法少女がいるのは、マミマミさんは当然知っておられますわね」
マミ「マミー」
仁美「実は、MHA31と同じことをしている魔法少女が増えているんです」
さやか「はぁ、酷い目にあった。えっと、別の所にもMHA31のような番組ができているってこと?」
仁美「今のところは、テレビではなく、自分たちで撮ってネット上で公開しているだけですけど」
さやか「なるほど、真似しようとする魔法少女たちがいるんだ」
仁美「ええ。それもたくさん」
さやか「そうだよねぇ、番組みたら他の魔法少女たちが羨ましがってもおかしくないし」
仁美「これは予想してなかったことですわ」
マミ「マミマミー」
仁美「マミマミさんにとっては歓迎することのようです」
さやか「さすがマミさん、ライバルは多いほうがいいんだね」
マミ「マミマミマミ」
仁美「そうではなく、魔法少女が注目されたほうが、その子たちが寂しくないからだそうです」
仁美「マミマミさんがMHA31を許可したのは、自分たちの活躍を見せることで、他の魔法少女たちの応援のメッセージになるからなんですよ」
さやか「マミさんの人気って、そういう優しさから来るんだろうね。私なんか自分のことしか考えてなかったからなあ…」
少女「MHA31、見付けたわよ!」
ほむら「ほむっ?」
少女「あんたたち、ちょっと人気でたからっていい気になっているようだけど、そうはいかないんだじょ」
さやか「ぷっ、最後噛んでんの」
少女「うるさい。私のピッカたんの方が魅力的にゃの!」
マミ「マミマミ?」
魔法少女「ピッカ、ピッカピッカピー」
仁美「早苗、恥ずかしいからやめようよと、ピッカたんさんはおっしゃっています」
少女(早苗)「嘘をつきなさい。ピッカたんは、ノリノリよ!」
杏子「あんこー?」
魔法少女「ピッカピッカ」
杏子「あんこ」カキカキ
少女(早苗)「ピッカたん、なにサイン貰ってるのよ! そーじゃなくて勝負すんでしょ!」
マミ「マミマミー」カキカキ
魔法少女「ピッカピッカ♪」
仁美「サインを貰いにきたのですね。握手に写真もどうでしょうか?」
少女(早苗)「ちっがーうっ! MHA31! あなたたちに勝って、魔法少女の人気はピッカたんのものになるのよ!」
さやか「なるほど、こういうことがあるわけね…」
まどか「………」
ほむら『まどか、どうしたの(´・ω・`)?』カキカキ
まどか「え、あっ、ほむらちゃん!」
ほむら『おとなしいから心配(・д・`*)』カキカキ
まどか「え? あ、ううん。なんでもない、なんでもないよ」
ほむら『本当に? なにかあったら言ってね(^ー'*)b』
まどか「うん、大丈夫。ほむらちゃんは優しいなあ」
ほむら「ほむほむ」
まどか「ほんと、ほむらちゃんは可愛いし、人気あるのわかるよ、えへへ」
ほむら「ほむ?」
まどかの部屋
ベッドの上 まどかは大の字で天井を見つめる
まどか「はぁ…ほむらちゃんは可愛いし、人気あるのも分かるよ…」
まどか「分かるよ…分かるけど…分かりたくないよ…」
まどか「ほむらちゃん。私だけのほむらちゃん…こんなにも私はほむらちゃんのことが大好きなのに…」
まどか「なのに、MHA31が活躍するたびに、どんどん遠くはなれていっている気がして、すっごく寂しいよ」
まどか「ワルプルギスの夜を倒したから、ほむらちゃん、私のこと、どうでもよくなっちゃったのかな?」
QB「浮かない顔をしているね」
まどか「キュゥべえ?」
QB「においがしたからね」
まどか「においって?」
QB「決まっているじゃないか。僕が君に求めることといえば、ひとつしかないだろ?」
まどか「そうすれば私は…」
QB「まどかの希望にかなうことが起きるだろうね」
まどか「でも、そんなことしたらほむらちゃんが…わたしのためにあんなに苦労してきたのに…」
QB「じゃあまどかは、このままでいいと思っているんだ」
まどか「それは…」
QB「今のままでは、ほむらは手の届かない存在だよ。まどかは、MHA31のメンバーである暁美ほむらの1ファンでしかないんだ」
まどか「…ほむらちゃんは、私のこと大切に思ってくれてるもん」
QB「たとえほむらがまどかをどう思っていようとも、今のままでは、二人の間に溝が生まれる一方だうね」
QB「アイドルと一般人って、そういうもんじゃないかな?」
まどか「………」
QB「するかい?」
数日後
まどか「魔法少女まどか!」
さやか「ゾンビのさやかちゃん!」
仁美「人でありつづける志筑仁美です」
まどか&さやか&仁美「三人そろってMSH3バカトリオ!」
仁美「バカはさやかさんだけでよろしいですわ」
まどか「ティヒヒ、魔法少女になった私はバカなんだよー」
マミ「マミーーーーっ!」
杏子「あんこーーーーっ!」
ほむら『まどかあああああああああああΣ(Д゚;/)/』カキカキ
まどか「ティヒヒ、ほむらちゃんごめんね。わたし魔法少女になっちゃった」
まどか「キュゥべえのお願いは、魔法少女になっても人間の言葉を使えるようにしてほしいなんだ」
ほむら『そんなorz』カキカキ
まどか「これはほむらちゃんのためなんだよ。わたしたちが対等でいられるには、こうするしかなかったの」
さやか「わっはっはっ、驚いただろ。さやかちゃんはゾンビとして、MHA31と戦っていくのだ!」
仁美「MHA31の番組が、マンネリになりつつありましたので、新たな刺激を作るためチームに加わることにしましたわ」
マミ「マミー…」
杏子「あんこ…」
まどか「さあ、MHA31のみんな、私たちと勝負だよ」
まどか「私はほむらちゃんに勝って、ほむらちゃんの身も心も全部を手に入れるのだーっ!」
QB「やれやれ」
QB「まさか、MHA31とMSH3バカトリオとの対決が、宇宙を巻き込むスケールの高いものなろうとは…」
QB「この時の僕は思いもしなかったよ」
ほむら『おしまい(*゚∀゚*)ノ』カキカキ
ttp://i.imgur.com/FvSnn.jpg
551 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/12/30 01:29:48.50 3cNm5zUI0 220/222面白かったよ
>>1乙
555 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/12/30 01:31:53.70 3cNm5zUI0 221/222緑が本当にいい緑だった
こんなにきれいな緑なんて見たことないよ
561 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/12/30 01:38:52.08 1pVaUbS00 222/222ほむほむ乙でした