嫁「……」
嫁「それとも、お疲れ様かな? お風呂も沸いてるよっ」
嫁「……」
嫁「そ、そんなぁ。も、もしかして」もじもじ
嫁「……」
嫁「なんてやってられっかー!(錯乱)
そそそ、そんなこっぱずかしいっ。
できない、無理、顔燃えるっ。い、い、いまさら
新婚だからって、子供からのつきあいなんだし
いまさらそんな、らぶらぶいちゃいちゃ出来っこない~。
こ、こんなんじゃ、あの一言がいつまでたっても言えない~」
がちゃこん
男「ただいまー」
元スレ
嫁「おかえり~。おとくん。ご飯できてるよっ」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1237992824/
嫁「ぎくぅっ!?」
男「ん?」
嫁「え、い、いや」
男「どしたの? 馴染姉」
嫁「えー。こほん、こほん。いや、別に何でもない」
男「んー。熱ある? 顔赤いよ?」
嫁「いや、違う。揚げ物してたから」
男「ご飯、何?」
嫁「コロッケ」
男「美味しそうだね!」
嫁「君はわんこのように純朴だな」
男「馴染姉のご飯は美味しいよ」
嫁「……くっ。じゃ、ご飯にするか」
男「ほいきた!」
男「もぐもぐ」
嫁「もきゅもきゅ」
男「お芋は美味しいな」
嫁「ん。新ジャガだしな」
男「もっぐもっぐ」
嫁「もきゅ」
男「おかわり良いかな?」
嫁「うむ、お椀をくれ」
もりもり
男「ありがとうございまっす」
嫁「いえいえ、めしあがれ」
男「もぐもぐ」
嫁「もきゅ」
嫁「えーっと」
男「もぐもぐ。ん?」
嫁「仕事、大変か?」
男「そんなことないよ。楽ちんってわけにゃいかんけど。
まぁまぁ、ぼちぼち」
嫁「ふむ」じー
男「睨まないでよ。別に馴染姉に監視されなくても
サボったりしないよ」
嫁「いや、べつに。睨んでる訳じゃ……」
男「なぬ。じゃ心配されてた?」
嫁「ちげーっ……ちがいます。キミは昔から
ぼんやりしたところがあるから、先に手を打っておこうとだね」
男「はははは。昔とかわんないねぇ。もぐもぐ」
嫁「いや、ちっとは変わろうよ」(ぼそり)
男「へ?」
嫁「み、味噌汁もおかわりするか?」
男「ほいさ! タマネギ大盛りで!」
カポーン
嫁「どーおー?」
男「いいーゆーかげーん」
嫁「ここに着替えおいておくよー」
男「はーい」
嫁「……」
嫁「こ、こ、こっぱずかしぃぃぃ」
嫁「くっ。世間の嫁どもめ。どうやって旦那と
同居してるんだっ。は、は、恥ずかしすぎっ!
旦那の着替え用意して脱衣所におくとかっ
羞恥プレイでしょ! 桃色タイフーンですよっ!!」
嫁「ぐぐぐ。こんな甘酸っぱい仕打ちを毎日のようにされたら
あたしのグラスハートは高周波で粉砕されちゃうよっ」
嫁「風呂場の曇りガラス越しに湯加減に応えるなんて
うわぁぁぁ(ごろごろごろごろ)
うちの旦那はあたしをトキメキ殺す気かぁぁぁ」
がちゃこん
男「ふぃー。良いお湯だったよ」
嫁「お、おう」
男「馴染姉もはいってくれば?」
嫁「お、おう。いや、ちょっと今は心臓が」
男「?」
嫁「ま、まぁ。なんだ。ビールでも飲もう」
男「うん。まーいーけど」
嫁「ほれ。グラスだ。半分こだぞ」
男「強くないからねーお互い」
嫁「私はちゃんと強いぞ」
男「はいはい」
嫁「む。まぁ飲むのだ」
男「おう! ごくん」
カポーン
嫁「……」
嫁「むー。確かに良い湯だなぁ。あったまるなぁ」
嫁「もう4月だってのに、今日は寒かったからなぁ。
ぬくいなぁ。風呂はやっぱり湯船だなぁ……」
カポーン
嫁「……さて」
嫁「き、き、来ちまいましたよ。週末ですよ。
……言い訳が効かない世界。待ったなしですよ。
ってか、き、き、期待されてるよね。ふ、ふつーね。
新婚だしねっ」
嫁「……」
嫁「し、新婚ぶはっ。は、鼻血が……」
嫁「ぐ、危うく湯船を血で染めるところだった。
新婚早々に鬱エンドになるところだって。
……そ、それにほら。なんです?
きょ、今日って訳じゃないかもしれんわけじゃない?
週末で明日も明後日も休みって言うだけで
ふたりでラブラブしてお寝坊しても良いだけってだけで」
嫁「……らぶらぶ!? わたしラブラブなんて
言っていやがりますよ!?」
嫁「一応ね。ほら、念のためって言うか、保険として
新品ぱんつもね、用意したんだけど……。
おとくんも仕事明けで疲れてるわけだしね。
そうそうがっついたようなイメージも持たれたくないし
ってか、あたしは別にどっちでも良いし。
てか幼なじみだしね、今更ね。そんなに焦らなくてもね」
嫁「……」
嫁「てかね。別に向こうも焦って無くない?
むしろ、なんかしっくり来てるって言うか、
しっくり来過ぎじゃない? ほら。言ってみれば、
兄姉同然って言うかさ。家族扱いって言うかさ?
二人で暮らすのが自然な雰囲気って言うかさっ!
ねっ、ねっ! そんな感じだよねっ!!」
男「どーしたのー?」
嫁「あsdfghjklふじこ!?」
嫁「な、なんでもない! 良い湯加減! 鼻歌気分ですよっ!」
男「はーい。寒かったから暖まってな~」
嫁「……」ぶくぶく
嫁「……」ぶくぶくぶく
嫁「う、うへへ。うへへへ。や、やばいよっ。
に、にやけてる。あたしにやけてる。顔ゆるんでるっ。
だらしのないお馬鹿フェイスになってるかもっ。
なに、いまの突発イベント。
世間の新婚はこんな暮らしを送っていたのか。
新婚恐るべし。侮れない。新婚って命がけだぁ」
嫁「……」
嫁「なんだかなぁ」
嫁「おとくんは、余裕あるよな。……ずるいよな」
嫁「……」ぶくぶく
嫁「あんま女らしくしてこなかったからなぁ。
お姉ちゃんぶって、お説教とか小言とかしてたし。
なんか『当然の帰結』みたいな雰囲気で
結婚しちゃったしなぁ……。
わ、わ、わたしは、そのぅ……決めてたんだけどなっ」
嫁「そういう相手リストから、漏れちゃってるのかなぁ」
嫁「……」ぷくぷく
嫁「自業自得なんだけどさ」
嫁「こう」ばいーん!「セクシーなっ!」
嫁「おぱいには自信あるんだけど。性格がなぁ……。
向いてないのかなぁ……。そういうの」
嫁「……」ぷくぷく
嫁「いつまでたってもおねだり出来ないなぁ」ぷくぷく
がちゃこん
男「おかえりー」
嫁「良い湯だったよー。……それ、なに?」
男「ん? 仕事の整理。このメール読んでおくと
後が少し楽になる訳っすよ~」
嫁「ふーん。……う。これ、日本語じゃないじゃん!」
男「うん」
嫁「英語じゃん!!」
男「ドイツ語だよ?」
嫁「うわ、おとくんそんなもん読めるんだ?」
男「読めるとこだけ読める。読めないとこは後で調べる」
嫁「うっわ、いつの間に勉強したのさっ」
男「してないよ。ほら、業界用語とか、工作機器の型番とか
値段の数字とかは判るからさー。発注書だって判ってれば
それなりに判るってだけ~」
嫁「す、すげー。おとくん、仕事してる人っぽい!」
男「……いや、給料もらってるんすけどね」
嫁「そうか、すごいぞおとくん!」
男「おう。褒めて褒めて!」
嫁「褒めて使わすぞ!」
男「えへん!」
嫁「えー。あー」ぽ、ぽてっ
男「ん?」
嫁「え、えへへ」ぴとっ
男「ん?」にこにこ
嫁「……」
男「……」
嫁(む、無理っす!! 甘えるとか、わたし無理っす!!)
男「??」
嫁「髪かわかしてくるっ!!」ダッシュ
男「へんな馴染姉だなー」
嫁(いやもう、ばくばくっす。いっぱいいっぱいっす。
おとくんにぴとっ、とか。くっついたりして
ま、また鼻血でるっての。輸血しなきゃ持ちませんよ、わたし!)
男「馴染姉、何で上向いてるの?」
嫁「い、い、い」
男「……?」
嫁「一身上の都合で」
男「……? そっか。お布団引いてるね」
嫁(ふ、ふ、ふ、布団!? 布団って言うのは寝具!?)
男「あ、そだ」
嫁「ひゃわっ!?」
男「変な声。……えーっと、明日買い物にでも出かけようよ。
まだそろってない物もいろいろあるでしょ? 荷物持つから」
嫁「ふぁ、ふぁい」
男「うっす! 寝ようかっ」
嫁(に、に。憎い! トキメキが一回転しておとくんの
この落ち着いた穏やかな性格が憎いっ)
男「そんな睨まないでも、ちゃんと馴染姉の場所あるよ。
ほら、おいで? 暖かいよ?」
嫁「……ぅ」
男「?」
嫁「うん」いそいそ
男「足の先っちょ出てたりしてない?」
嫁「だいじょぶ」
男「寒くない?」
嫁「だいじょぶ。……そ、そのぅ、おとくんは?」
男「あったかいよ?」
嫁「う、うん……」
男「……」
嫁「……」
男「……」
嫁「えーっと」
男「ん?」
嫁「寒いね」
男「うん」
嫁「風、強いね」
男「うん」
嫁「……」
男「……」
嫁「お、おとくん?」
(ひ、こ、声!? う、うらがえった!! 声震えた!!
は、はずかしぃぃぃ! こ、こっぱずかしぃ!?)
男「はい?」
嫁「た、たんまっ」
男「なぜに?」
嫁「ふー。ふーっ」
男「馴染姉、ほ。ほら、落ち着いて」
嫁(ば、ばかもにょー!? 馬鹿おとくんっ!
これが落ち着けるか。あなたも夫なら嫁の気持ちくらい
ESPで感知しなさいよ~!?)
男「や、その。お目々ぐるぐるしてるよ?」
嫁(あ、あんたがさせてるのよっ!!)
男「どうどう。落ち着く落ち着く」なでなで
嫁「ひゃわっ!?」
男「ん?」
嫁「や、く、首筋ひゃっこかっただけっ!!」
男「あ。手だしたからだ。寒かった? ごめんね。
暖房切っちゃったしね」
嫁(し、心臓が2ビート行進曲状態にっ。
わたしの心臓はシューティングゲームの神曲かっ!?)
男「寒いもんね。こっち暖かいよ」ぎゅっ
嫁(ひ、ひぃーっ!? し、心臓ば、ばれる!?
わたしがてんぱってるの、ばれるぅっ)
嫁「はぅ……は、はぅ」
男「馴染姉、そんな寒い? 固まっちゃって」
嫁「ま、まぁね」(緊張してんのよっ!)
男「足の先っちょ、冷たいもんね。ほら」ぴと
嫁「おわっ!」
男「俺あったかいっしょ?」
嫁「うんっ。どしてどして?」
男「男の方が平均体温高いんだよ。
つか、馴染姉、体温低くない? 血圧低かったっけ?」
嫁「よく判らないけど」
男「そか」
嫁「でも……。あったかい。おとくん、湯たんぽっぽい」
男「なんだかなぁ」
嫁「あったか~」ぬくぬく
男「で」
嫁「で?」
男「何か言いかけてたでしょ?」
嫁「あ。ああ!」
男「?」
嫁「あ、あ……ぇー」
男「また寒いのかな」ぎゅ
嫁「ひぁっ!? そ、そ、そじゃ、なくて。そ、そのっ」
男「?」
嫁「お、お、おとくんは、そのね、あのねっ」
男「うん?」
嫁「ちっさいぱんつは好きですかっ!?」
男「……」
嫁「……」
嫁「ちょ、ちょっと待った! 今の無し! 取り消し!」
男「や、そう言われても」
嫁「再入力。おけ、ぎり間に合った! インタラプト成功!
おとくん的にはせふせふ!」
男「や、俺の脳内のこと決められても」
嫁「記憶を失えぇぇぇ!!」
男「はぁ」
嫁「OK? 失った? 仕切り直し!?」
男「う、うん……」
嫁「こ、こほんっ」
男「なんだかなぁ」
嫁「で、ですね」
男「うむ」
嫁(頭真っ白で会話なんて考えつかないっすぅ。
か、か、神様っ! へるぷみー! ぎぶ! ぎぶ!
わたしいっぱいいっぱいですっ!)
嫁「えーっと、そのですねっ!!」
男「なんか悪い事したかな。怒れるのかな俺」
嫁「つまりですねっ!」
男「うん」
嫁「わたしは毎日お掃除も洗濯もしてご飯も作ってる
ちゃんとお嫁さん仕事完璧なわけですよっ!」
男「う、うん。ありがとね」
嫁「そこでですね」
男「うん」
嫁「お、お、お」
男「お小遣い?」
嫁「そうそう、たまにはお買い物なんかをねっ!
って違~う!!」
男「むぅ」
嫁「お、おね……だり……なんて。しちゃったり」
男「?」
嫁「す、す、するわけですよっ」
男「??」
嫁「ま、まさかおとくんの分際で拒否しないよねっ!」
男「なんかむたくたてんぱってません?」
嫁「もうばっちし。新品だしっ!」
男「そういう問題なのか」
嫁「れ、練習したしっ」
男「動揺激しすぎだよ、馴染姉」
嫁「もうね。イメージトレーニングをねっ」
男「言動が怪しくなってきてるって」
嫁「お、おとくんにいろいろ」ぶばっ
男「あ。また鼻血だ」
嫁「はぅ~はぅ~」
男「むぅ。いつも一杯一杯だなぁ」
嫁「う~。すまんー。またシーツ汚した」
男「いえいえ。良いって。気にしない」
嫁「……」
男「ほら、綺麗になったよ。ちょい冷えたけど、
またベッドインってことで」
嫁「なー。おとくん」
男「なに?」
嫁「わたしは、いわゆるポンコツ嫁かな」
男「……なにそれ?」
嫁「なんというか。家事が出来なかったり、
気が利かなかったりして……。
お情けで結婚してもらったみたいな」
男「ぇー」
嫁「私たち、幼なじみじゃない。なんか、最初から
周囲もそんな感じで扱ってくれちゃったしさ。
物心つく頃には、どっちの両親も納得しちゃってたって言うか」
男「うん」
嫁「だから、ポンコツ嫁かなぁって」
男「馴染姉は、ちゃんと家事やってるじゃん?」
嫁「そりゃ、さ」
男「ご飯うまいよ?」
嫁「うん……」
男「俺も彼女らしい彼女、他にいないから判らないけどさ」
嫁「……」
男「他の女の人と一緒に暮らすのって想像できないんだよね」
嫁「……」
男「一緒に暮らせそうなのは、馴染姉だけ」
嫁「……」
男「ん?」
嫁(そ、そ、それじゃおとくんの妄想でさんざか
ひとりえっちかましてたのはわたしだけなのかぁぁ!?
おとくんのなかで私はすでに家族殿堂入りの
古女房なんですかぁぁぁ!?)
嫁「はぅはぅ」わたわた
男「ははは。馴染姉、口ぱくぱくしてる」
嫁「ええい」ごすっ
男「痛っ」
嫁「く。乙女の純情をっ」
男「うー。布団の中で膝蹴りは、勘弁してくらはい」
嫁「そ、そうゆうのじゃなくてねっ!」
男「う、うん?」
嫁「そうゆーのじゃなくて、ほら、なんですか。
ときめきーって言うんですか?
どきどきーって言うんですか?
むらむらーって言うんですか?
裸エプロンって言うんですか?」
男「……」
嫁「いろいろあるじゃないですか? 曲がりなりにも
新婚なんだから、新婚的な、ほら、えーっと。
私も詳しくはないですが、いってきますのあれとか
おかえりなさいのそれとか、みつゆびついてとか
違う衣装着てとかっ」
嫁「ところ構わず時間を問わずらぶらぶいちゃいちゃの
ストロベリー時空を展開するとか、ね、ほら、
そういうイベントの渦がですねっ」
男「どうどう。落ち着いて、落ち着いて」
嫁「こ、これが落ち着いていられますかっての」
男「ぇーっと」
嫁「こ、この口で一応、暫定的にでも、ほら、神様の前で
永遠の愛なんかを誓っちゃったりしたでしょ!
病める時ならともかくお互い健やかな時な訳だし、
そう言うのがあっても良い訳じゃないですかっ。
も、もちろん無くても良いんだけどっ」
男「馴染姉、馴染姉」
嫁「何ですかっ」
男「鼻血。ティッシュ」
嫁「毎回すんません」
嫁「誠意ある回答を望むのですよ」
男「鼻にティッシュ詰めてると格好つかないね」
嫁「うるひゃい」
男「しなかった訳じゃないでしょ?」
嫁「うー。だってよく覚えてない」
男「毎回のぼせて失神だしね~」
嫁「くぁっ。なんか上からの目線!?」
男「そういうのが直らないとね」
嫁「うわぁ。やっぱりわたしポンコツ嫁なんだぁ~」
男「ど、どうした?」
嫁「寝所のおつとめも満足に出来ないダメ女だぁ」
男「ぇーと」
嫁「年上だし、口うるさいし、鼻血出すし、血圧低いしっ!」
男「ぁー」
嫁「おとくんはきっと取引先のドイツ人美人秘書と
オフィスでラブーな展開になるんだぁ!?」
男「メール一本でこの妄想力は本当に侮れないと思う」
嫁「そのうちまた膜張っちゃって新古品女になるんだぁ」
男「まさに天才的な発想だ」
嫁「なんかそれはずっこいなぁ。わたしばっかりでさぁ」
男「馴染姉も疑り深いなぁ」
ぎゅっ
嫁「はぅっ」
男「はいはい。ほら、暖かいでしょ?」
嫁「う、うん。あったかい」ぎゅ
嫁「……じゃなくて、ごまかそうとしてるでしょ!?」
男「うん」
嫁「そ、そう言うのって良くないんだぞ!」
嫁「抱っこでごまかされるほど子供じゃないですよ!
これでも年上ですよ! (妄想の中では)経験豊富なのですよ!」
男「ん。じゃ、お願いする」
嫁「なにを?」
男「ごまかされて?」ぎゅ
嫁「~っ! ~っ!」
男「馴染姉、後頭部小さくてなでなでしやすいなぁ」
嫁「ぅぅぅ、じゃないっ! 子供じゃないんだからっ!」
男「うん、知ってる」
嫁「だからこんなもひゃぁっ!?」
男「これ、背骨のライン。一個ずつ数えられそう」
嫁「そ、それ、だめっ。お、おとくんっ」
男「背中撫でてるだけだよ?」
嫁「だめっ。くすぐったいっよっ」
嫁「ひゃ、ひゃっこい。くすぐったいぃ」
男「これ、ウェストのくぼみ。馴染姉、ウエストほそーい」
嫁(声、声出る。こえ、出る。わたし、口とじれなくなりそうっ)
男「馴染姉はちゃんとした奥さんです」
嫁「そんなの判らなっひゃぅっ」
男「判ってくれるまで背中撫で撫でするね~」
嫁(お、思い出したぁ。何でのぼせたか~っ。
お、お、おとくんいじわるさんのニコニコ顔してるっ!
こ、これされたんだぁぁ、撫で撫でされたんだぁっ)
男「ちょっとは自信ついた?」
嫁 ぶるぶるぶる
男「じゃ続行するね」
嫁(き、鬼畜さんだー!? わたしの旦那様は
いじめっこだぁぁぁ~!?)
くってり
嫁「ぅぅ~……」
男「もしもーし」
嫁「ぅぅぅ……」
男「ギブアップっぽいね。うーん、ちょいいじめすぎたかなぁ」
嫁「……」きゅ
男「シャツとかこうやって握られてると、なんか可愛いんだよな。
馴染姉もさー。ほっぺたすべすべだな」
つんつん
嫁「んぅぅー」きゅっ
男「この人の頭の中は四次元だなぁ。ずーっと過ごしてきたけど
よく判らないぞ。そこがいいとこなんだけど」
嫁「ぅー」
男「平気そう?」
嫁「駄目そう」
嫁「うぅ」
男「落ち着いた?」
嫁「強制的に手懐けられてる気がする」
男「うん」
嫁「そこは否定しようよっ!」
男「や。ほら? 嘘はいけないよね」
嫁(うちの旦那様っていじめっ子の上に悪人だぁ!)
男「一応新婚だしさ」
嫁「うん」
男「俺だって布団の中で位はくっつきたいじゃない」
嫁「へ? あ。ああっ!?」
男「馴染姉、太ももしっかり絡ませたりして
可愛かったです。えーっと。……ごちそうさまです」
嫁「あ、あ、はぅぅ」
男「?」
嫁「記憶を失えぇぇぇ!!」
男「い、痛いれふ」
嫁「痛くしたのっ」
男「なんか暴力的な嫁です」
嫁「ったりまえですよ。あんなふしだらな」
男「新品ぱんつアピールのくせに」ぼそ
嫁「~っ! ~っ!」
男「待った、たんま」
嫁「もっかいグーでっひゃぅっ、耳! 耳なでなですんなぁ!」
男「判った、判った。武力を納めて、お互いな!」
嫁「う、うん」
男「……」
嫁「……」
男「これっくらいなら平気?」きゅ
嫁「う、うん」
男「じゃ、これだけね」
嫁「うー。本当はね」
男「うん」
嫁「面目ない」
男「またまたぁ」
嫁「これじゃ、いつまでたっても契れない」
男「直球だ!」
嫁「罪悪感を感じる」
男「そうかなぁ?」
嫁「そうだよ」
男「その気になれば無理矢理でもいけるっしょ」
嫁「ハンバーグにしちゃうぞ」
男「怖っ」
嫁「……」
男「……」
男「俺は結構良い感じだよ?」
嫁「……」
男「馴染姉も言ったけど、俺たち幼なじみだし、ずーっと
一緒にいるわけだし、結婚するの当たり前っぽい雰囲気だったし」
嫁「……うん」
男「だから、なんだか最初から家族みたいだし、
今でも一緒に暮らしてて大正解だなぁ、幸せだなぁって思う」
嫁「うん」
男「けど、恋人っぽいの無かったでしょ」
嫁「うん」
男「だからさ」
嫁「?」
男「新婚気分と同棲気分と家族気分な上に
恋人気分を同時生中継って
かなりお得な感じじゃない?」にこっ
嫁「え、えぇー!?」
男「お得だよ~」にこにこ
嫁「ううう~。なんか口車に乗せられている気がする」
男「いや、本当だって」
嫁「そういう物かなぁ」
男「まじですって。ほらこっちきて?」
嫁「うん」ごそごそ
男「くっついてね」
嫁「うん」
男「で、抱き枕みたいにぎゅっってして」
嫁「ふむふむ」ぎゅ
男「で、恥ずかしいことを思い出す」
嫁「やっぱし寝てるおとくんにちゅーしたことかな」
男「え、そんなことしてたの」
嫁「何を言わせるのっ!!」
男「理不尽だなぁ」
男「ま。ともかく、暖かいでしょ?」
嫁「それは、まぁ」
男「これ、嫌い?」
嫁「……」
男「俺は馴染姉のことなでるの、好きだよ」
嫁「ぅー」
男「?」
嫁「なんか餌付けされてる気分」
男「そんなこと無いです」にこにこ
嫁「暖かいし……気持ち良いけど」ぼそぼそ
男「ぞくぞくする?」
嫁「……ちょっとする」
男「そか」にこっ
男「くっつくの、慣れた?」
嫁「……うん」
男「鼻血は平気?」
嫁「平気……だけど」
男「?」
嫁(やばいなぁ。くっつくの、むたくた気持ちよいですよ。
これ、頭、ばかになりそう。習慣性がありまくりですよ。
ドキドキしてるのに力抜けるって言うか
力いっぱいぎゅってしたいって言うのに、
間接が甘くて放心しちゃいそうっていうか。
ぅー。足からめたくてうずうずする)
男「ぽやーんってした顔してるよ?」
嫁「むぅ」
男「怒らないの。こっちもぞくぞくしてるんだから」
嫁「そか。――なら許す」
男「ありがたき幸せ」
嫁「うむー」きゅっ
男「恋人気分を同時生中継ってのもお得でしょ?」
嫁「……むぅ。素直に頷くのはしゃくだ」
男「でも、ちょっといいでしょ?」
嫁「ちょっとだけね」
(嘘だぁ、これ、めたくた気持ちいいですよ。
あたまのなか、蜂蜜みたいにとろとろになっちゃうよ。
うっわー。バカップルってこうやって製造されるのかぁ。
勉強になるなぁ、これは仕方ないわ~。
今度からバカップルを馬鹿にするのはよそう~)
男「馴染姉、きもちよさそー」
嫁「……うん、ちょとだけ」
男「はいはい」
嫁「子供扱いされた気がする」
男「ロリコンじゃないから」
嫁「むぅ」
嫁「んぅー」きゅ
男「そろそろ眠いでしょ」
嫁「……そんなことなぃ」
男「眠いくせに」
嫁「……平気」
男「俺は眠い」
嫁「むぅ」
男「抱っこするので、寝よう」
嫁「むー」
男「反射的に反対するのはやめるべき」
嫁「判ったのです。でも、明日、続き」
男「はいはい」
嫁(なんか、良いように手懐けられてるって言うか
餌付けされてるって言うか、懐柔されてるというか、
こういうのなんて言うんだっけ……。
えーっと。
頭ふわふわするな。
暖かくて、気持ちよくて……。
……あぁ。
そか、調教だ。……思い出せてすっきり。
おや、すみ……なさ……い……)
99 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 02:57:23.33 OwoAZUQaO 40/41ズボン下ろした
100 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 02:58:49.42 TdC79Ir20 41/41いや、おろさないっw
良い切りだからここらでいったん終了しようと思ってたのにw
つかあれだな。やっぱ嫁は中古臭がして人気でないのかな。
毎回中心からずれたの書いちゃうんだよなぁ。

