古谷家
櫻子「向日葵ー、あーそーべー!!」ガラッ
シーン
櫻子「なんだ、留守か」
櫻子「んじゃ、楓でもいーやー。かもーん、かえでー!」
シーン
櫻子「…あれ、楓も居ないの?」
櫻子「だったら家の鍵閉めろよっ! 期待させんなお預けおっぱい!!」イラッ
シーン
櫻子「虚しい…」
櫻子「はぁ、家帰ろっと」
櫻子「もう、せっかく遠くから遥々やって来たのにとーんだ無駄足だ!」※隣です
元スレ
櫻子「帰ってきた花子」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1346983945/
大室家
櫻子「ただいまー」ガチャ
花子「あっ…」
櫻子「花子、向日葵居なくて暇だから私と遊べ!」
花子「櫻子…」
櫻子「宿題? そんなのあとあと。さー、まずは――」
花子「櫻子、大切な話があるから聞いて欲しいし」
櫻子「ふぇ? なに?」
花子「実は花子、明日未来に帰ることになったんだし」
櫻子「……」
櫻子「…はい?」
櫻子「未来って……あの未来?」
花子「そうだし」
櫻子「え゛っ!?」
櫻子「ちょーっ、待てよ! じゃあ花子は――」
花子「未来人だし」
櫻子「そんなあっさり!!?」ガーン
花子「今まで黙ってて悪かったし」
花子「花子が本当は櫻子や撫子お姉ちゃんの妹じゃないって言いづらかったし」
櫻子「撫子ねーちゃんは花子が未来人って知ってんの!?」
花子「…櫻子以外はみんな知ってるし」
櫻子「ちぇ、私だけ仲間外れかよ」
花子「櫻子…」
花子「それで明日未来に帰らなきゃ行けないんだし」
櫻子「で、うちにはいつ帰ってくんの?」
花子「それは…」
櫻子「あっ、お土産! 未来で牛乳買ってきて! なんか胸にすげー良さそ――」
花子「一度未来に帰ったら、もう二度とここには戻れないんだし」
櫻子「……」
櫻子「…それって、花子とはもうお別れってこと?」
花子「」コクン
櫻子「はぁぁぁ~~!? 意味分かんないんだけど!!!」ガタッ
花子「櫻子…」
櫻子「花子、明日私も一緒に未来行っていい!? 未来人に殴り込んでやる!!」
櫻子「花子は私の妹だぁーーっ!!!」ムキー
花子「気持ちは嬉しいけど、未来にも花子の家族が居るし…」
櫻子「っ!!」
櫻子「なんだよなんだよ! 花子は私がねーちゃんじゃ駄目なのかよ!?」
花子「櫻子…」
花子「自覚があるならそろそろ黙るし」
櫻子「駄目だったのぉ!!?」ガーン
櫻子「うぅ…私は花子のことをまだ妹だと思ってるのにぃ……」イジイジ
花子「……」
花子「…ありがと。最後に櫻子の口から花子は妹だって聞けて嬉しかったし」
櫻子「だ~か~ら~、最後じゃないっての!」
櫻子「私は花子が未来に帰るの絶対反対だからなぁ!!」
櫻子「勝手に帰ったら花子のナモクエのセーブ全部消してやる!!!」
花子「それはやめろし!!」
ガチャ
撫子「ただい…あれ、櫻子? あんたひま子のとこ行ったんじゃないの?」
櫻子「そんなことよりねーちゃん! 花子未来に帰るって、超わがままなんだけど」
撫子「わがままはあんたでしょ。花子が帰るのは前々から決まってたの」
櫻子「ねーちゃんは花子が居なくなるのなんとも思わないのかよぉ~!?」
撫子「なんとも思わない……訳ないでしょ」ガサ
櫻子「うわっ、なんだこれ! ステーキぃ!?」
撫子「花子とは最後のご飯になるから」
花子「撫子お姉ちゃん…」
櫻子「あぁ~、ステーキは嬉しいけど花子は帰るなよぉ!!」ジタバタ
撫子「はぁ…。私は夕ご飯の支度するから、花子と最後にいっぱい話しときな」
ジュー
櫻子「……」
花子「……」
櫻子「…花子、私は駄目でも撫子ねーちゃんはいいだろ」
櫻子「撫子ねーちゃんの為に家に残れよ」
花子「花子が帰っても妹には櫻子が居るし」
櫻子「あーもーっ!! じゃあ、どうすれば帰らないんだよう!?」イラッ
花子「もう帰るんだし、決まってるんだし!」
櫻子「花子が私の妹って方がずっと決まってるし!!」
花子「意味分かんないし…」
櫻子「分かれ!」
撫子(相変わらず馬鹿なこと言ってるなぁ)ジュー
撫子「頂きます」
カチャカチャ
櫻子「ん~! いや~、さすが最高級の松坂牛のステーキは違うねぇ~!!」
撫子「…あんた、これが松坂牛に見えるの?」
櫻子「なに言ってんの、松坂牛が見た目で分かる訳ないでしょ?」ヤレヤレ
撫子「えっ」
櫻子「ほら、ねーちゃんも食べてみろよ! これ松坂牛だから!!」
撫子(この子はなにをどう間違えてるんだろう?)
花子「…櫻子、松坂牛ってなんだし?」
櫻子「はぁ…。そんなとこから説明しなきゃいけないの?」
櫻子「松坂牛って言ったら、美味しい牛肉の褒め言葉だろう!!」ドーン
撫子「あ~…うん、そういうことか」
花子「櫻子、松坂牛はホントにいる牛の名前で褒め言葉じゃないし」
櫻子「マジで!!?」ガーン
※品種ではありません
櫻子「でさー、向日葵ったら留守なのに家開けといても~危ないったら無いね」
撫子「確かにそれは危ないね」
撫子「櫻子みたいなのに入られたら冷蔵庫空っぽにされるかも」
櫻子「ハッ!!」
櫻子「向日葵のうちの冷蔵庫にプリン入ってたの忘れてたぁー!!」ガーン
撫子「…覚えてたら食べる気?」
花子「……」
撫子「花子、全然食べてないじゃない」
撫子「そのステーキは花子の為に買って来たんだからね」
櫻子「そうだよ、食べないなら私食べよっかー?」バッ
撫子「…あんたは私のなにに同意した?」
花子「ステーキ、櫻子にあげるし」スッ
なでさく「「えっ」」
花子「花子は明日早いからもう寝るし。おやすみなさい」スタスタ
櫻子「花子…」
花子「……」グー
花子「…眠れないし」
ガラッ
櫻子「花子ぉぉーーっ!!!」
花子「な、なんだし!?」ビクッ
櫻子「やっぱり、お腹空いて寝られないんだろ~?」
花子「もし寝てても今ので確実に起きてるし…」
櫻子「ほら、行くぞ」グイ
花子「い、行くってどこにだし!?」
櫻子「ふふ~ん♪」
櫻子「私の学校!」ニコッ
通学路
櫻子「ふんふん♪」ズンズン
花子「お風呂入ってパジャマ着て寝るとことだったのに」
花子「こんな夜遅くに外出歩いて不良だし。誰かに見つかったら…」
櫻子「あ~も~、うるさいなぁ! 明日未来に帰るんだし別にいいだろう!?」
花子「そもそもなんで櫻子の学校なんかに行くし!」
櫻子「……」
櫻子「…花子がホントの私の妹だったら行くハズだったとこだから」
花子「えっ」
櫻子「せめて未来に帰る前に一緒に登校とかしときたいじゃん?」
花子「櫻子…」
花子「花子が中学に上がる頃には櫻子卒業してるから一緒に登校とか元々無いし」
櫻子「あれ、花子何歳だっけ!?」
花子「妹の年くらい覚えろし…」
七森中
花子「中学校とか初めて入るし」キョロキョロ
櫻子「廊下暗いんだから私から離れるなよ?」
カチッ
櫻子「じゃっじゃ~~ん! ここが私の教室で~す!!」
花子「…へぇ~」
櫻子「ちなみにここが私の席でー、ここが向日葵でー、こことここが友達の席♪」
花子「櫻子の机の中満パンだし。ほら、教科書ノートちゃんと持って帰るし」スッ
櫻子「ああん! これはそのままでいいの!!」バッ
花子「全く、こんな調子じゃ安心して未来に帰れないし」
櫻子「……」
ガラッ
櫻子「でー、ここが生徒会室ー」カチッ
花子「…ふ~ん」
ガパッ
櫻子「」ガサゴソ
花子「なんで冷蔵庫があるし?」
櫻子「ちぇ、やっぱり朝になんないとプリンは補充されないか」パタン
花子「生徒会にプリンが補充…? 一体どんな学校なんだし」タラリ
花子「で、櫻子はここでどんなお仕事をするんだし?」
櫻子「え~っと、書類整理したり~…」
櫻子「後は掃除したり爆発したり掃除したり娯楽部のみんなと遊んだりかな?」
花子「爆発ってなんだし!!?」ガーン
花子「!」グー
花子「元々お腹が空いてたのに、たくさん歩いてもう限界だし…」ヘチョン
花子「帰りも歩きだし、明日朝未来に帰るのに。やっぱり来なきゃ良かったし」
櫻子「はぁ…最近の未来人は文句ばっかで嫌だね~」ヤレヤレ
櫻子「ほら」スッ
花子「…おにぎり?」
櫻子「それ食べたらもうグチグチ言うなよ!」
花子「そもそも連れ出したのは櫻子だし」パクパク
花子「…あれ、このおにぎりの具ステーキかし?」
櫻子「この前コンビニでステーキのおにぎり売ってたし、大丈夫だろう?」
花子「花子のステーキで……櫻子」
櫻子「文句か? 文句言うんだろう? もう、おにぎり返せ!」
花子「ううん、凄く美味しいし。櫻子、ありがと…」ニコッ
櫻子「……」
森林公園
櫻子「花子、なんだかんだ言って中学校楽しかったろー?」ニヤニヤ
花子「…まぁ、つまらなくは無かったし」プイ
櫻子「くっ、お腹いっぱいになったら態度がまた大きく…」
花子「一休みしたらもう家に帰るし!」
櫻子「分かってるよう」ブー
櫻子「……」
櫻子「…花子、やっぱり未来に帰るの――」
ガサガサ
はなさく「「!!」」ドキッ
花子「今、そこの茂みが揺れたし…」
櫻子「く、熊かもしれない! 逃げるぞ、花子!!」ギュッ
花子「ちょっ、櫻子待つし! 熊って確か死んだふりを~……」ダッ
ガサッ
???「わぁい、あかり夢遊病だぁ~」フラフラ
タッタッタ
櫻子「はぁ…はぁ……もう追って来ないようだ」クルッ
花子「ていうか、ホントに熊に追いかけられてたらとっくに追いつかれてるし…」
ギュッ
さくはな「「あっ」」
櫻子「へへっ、花子と手繋ぐのいつ以来だっけ?」
花子「そ、そんなの覚えてないし!///」カァァ
櫻子「な~んか、いつの間にか手繋いでくれなくなったよなぁ~」
花子「…違うし、櫻子が花子と手繋がなくなったんだし」ボソッ
櫻子「んっ、今なんか言った?」ブンブン
花子「花子の手ブン回すなし…」
櫻子「!!」ピコーン
櫻子「いいこと思いついた! 花子、お前はこのまま私と寝るまで手を繋げ!!」
花子「なんでだし!」
大室家
櫻子「くーっ…くーっ……」
花子「…結局、花子の手を離さないまま寝ちゃったし」
櫻子「むにゃむにゃ……花子ぉ」
櫻子「櫻子…」
ガチャ
撫子「花子、そろそろ準備しな」
花子「撫子お姉ちゃん」
撫子「櫻子が寝た今がチャンスだから、眠いかもしれないけど向こうゆっくり寝て」
花子「分かったし」グイッ
花子「…櫻子の手がほどけないし」
撫子「ほんと、なにこれ固っ」グイグイ
櫻子「花子ぉ…行くなよぉ…花子ぉぉ~……」パッ
撫子「ふぅ、やっとほどけた」
花子「櫻子……じゃあ、さよなら」パタン
チュンチュン
櫻子「…んっ」パチ
櫻子「ハッ!!」
櫻子「花子!」ガバッ
櫻子「……」
櫻子「…なんだよ、手繋いでれば帰れないと思ったのに」
櫻子「花子…」
ガチャ
撫子「櫻子、起きたの?」
櫻子「ねーちゃん……花子は?」
撫子「もう帰ったよ」
櫻子「そっか…」
撫子「また、2人だけの姉妹に戻っちゃったね」
櫻子「…うん」
撫子「つらいだろうけど、食事当番だけはしっかりやって」
櫻子「ねーちゃん、花子どうやって未来に帰ったの?」
撫子「えっ」
撫子「…未来から迎えのタイムマシンが来て、それに乗ってったよ」
櫻子「へぇ~、タイムマシンって本当にあったんだぁ…」
櫻子「じゃあ、タイムマシンがあれば未来に行けるんだよねぇ?」
撫子「行けるんじゃない……多分」
櫻子「そっか。じゃ、私出かけてくるね!!」ダッ
撫子「ちょっと、食事当――」
パタン
撫子「はぁ…」
撫子「花子が居なくなっても相変わらずひま子んちか」
撫子「一応、ひま子に櫻子が向かったこと連絡しとこ」カチカチ
七森中
西垣「タイムマシンか…」
櫻子「いや~、先生発明とか色々してるでしょ? だから無いかな~って」
西垣「はっはっは、そんなものが作れたらあたしはこんなとこで先生なんか…」
西垣「いや、待てよ? アレなら或いは」
櫻子「え゛っ! やっぱりあるんですか!?」
西垣「いやいや、あくまで可能性があるという程度だ」
西垣「そんなにタイムマシンが欲しいなら、あたしと一緒に作ってみないか?」
櫻子「!!」パァァ
櫻子「勿論、やりますやります!」
西垣「よし、学校に来たばかりだが今からあたしの家へ向かうぞ!」
西垣「ヘルメットを被って自転車の後ろに乗りたまえ」
櫻子「はい!!」
???
花子「……」モグモグ
???「…花子お姉ちゃん、ご飯美味しくないの?」
花子「ハッ!!」
花子「そ、そんなこと無いし! こっちのご飯、久しぶりで美味しいし!」パクパク
???「そう、花子ちゃんに喜んで頂けて嬉しいですわ」
花子「……」モグモグ
???「花子お姉ちゃん…」
???「あの子のことなら心配しなくても大丈夫ですわよ」
花子「櫻子…」
西垣宅
櫻子「こ、これは…」
西垣「タイムマシンの試作機だ」
櫻子「いやいや、どう見てもただの爆弾ですけど!?」ガーン
櫻子「ていうか、今時あんな漫画みたいな爆弾あるんだぁ…」
西垣「聞いてくれ、大室。実はあたしも少し先の未来へ行ったことがあるんだ」
櫻子「ホントですか!?」ガタッ
西垣「ああ。この前な、自作のトースターが爆発したんだ。時間は朝の7時だった」
西垣「しかし爆発後目が覚めてみると、なんと時間は夕方の4時になっていた」
櫻子「すっご~~い!! マジで未来に行ってる」キラキラ
西垣「トースターで半日なんだ、これだけ大きければ更に未来に行けるハズ…」
西垣「どうだ、これを爆発させてみるか?」
櫻子「はい、させましょう! 今すぐ!!」
西垣「ではいくぞ……3…2…1」
櫻子「花子、今そっちに行くからな…」
大室家
ガチャ
向日葵「こんばんはー」
撫子「…あれ、ひま子? 櫻子は?」
向日葵「えっ、櫻子は家に居ませんの?」
撫子「櫻子なら朝からひま子んちに…」
向日葵「一度も来てませんけど」
撫子「えっ」
向日葵「えっ」
撫子「じゃあ、櫻子はひま子んちに行ったんじゃなかったのか」
向日葵「1人で遊ぶにも、そろそろ疲れて帰ってくる頃だと思ったのですが…」
なでひま「「……」」
撫子「…まさか、花子が居なくなったショックで――とか?」
向日葵「さ、櫻子はそんな弱い子ではありませんわ!!」
撫子「とにかく、櫻子を探そう」
???
櫻子『…んっ』パチ
櫻子『あれ、ここどこだろう?』キョロキョロ
櫻子『確か、花子が未来に帰って…それで西垣先生の家でタイムマシンを…』
???『あの子、道のド真ん中に座りこんで一体なにして――』
???『えっ、あんた……さ、櫻子ぉ!!?』
櫻子『あっ、そこのお姉さん。ここ未来ですか?』
???『お姉さん…』
???『……』
???『…そう、ここは未来だよ』ニコッ
櫻子『やったぁ! タイムスリップ大成功!!』
お姉さん『タイム…スリップ……?』
櫻子『よし! 早いとこ花子を見つけて連れ戻すぞ!!』ダッ
お姉さん『花子を…連れ戻す……?』
お姉さん『じゃあ、あの日から櫻子が消えたのって』
お姉さん『ハッ!!』
お姉さん『待って、櫻子!!』
櫻子『んっ、なんですか? 私、今急いで――』
ギュッ
櫻子『…えっ!?』ドキッ
お姉さん『櫻子…櫻子…櫻子……』ポロポロ
櫻子『なんでこの人泣いて……あれ、お姉さ……』
…花子?
???「…らこ、起きるし」
花子「櫻子! 起きるし! 櫻子!! 櫻子!!」ユサユサ
櫻子「はい」パチッ
花子「櫻子!!」パァァ
花子「撫子お姉ちゃん、ひま姉! 櫻子が起きたし!」
なでひま「「櫻子!!」」
撫子「探したんだよ…」
向日葵「心配…したんだから」
櫻子「えっ? えっ? なになに!? なんでみんな居るの!?」
櫻子「ていうか、花子だよ花子! 花子未来に帰ったんじゃ…」
花子「だって嘘だし」
櫻子「……」
櫻子「…はっ?」
花子「花子が未来人とか、未来に帰ったとかぜーんぶ嘘だし」
櫻子「」
花子「櫻子…?」
櫻子「」
向日葵「白目向いてる!!」ビクッ
撫子「あ~あ、フリーズしちゃった」
花子「櫻子、聞いてるか分からないけど事の経緯を話すし」
―――――
夏休み
花子『……』
撫子『ただいまー…あれ、また花子1人?』
撫子『櫻子ってば毎日毎日ひま子んち行って、夜まで帰ってこないし…』
撫子『もしかして、今年の夏は一度も花子と遊んで無いんじゃない?』
花子『別にいいし、花子にも友達居るし』プイ
撫子『花子…』
大室母『ふふっ、これはお母さんの出番ね!』
大室母『花子、あんた未来に帰りなさい』
花子『なんでだし!』
大室母『いつまでも あると思うな 金と妹よ』
撫子『五・七・五になって無いよ』
大室母『古谷さんちにも協力して貰いましょう』
大室母『資金はお母さん達で出すから、花子も撫子もお願いね』
撫子『どうする? 私はどっちでもいいから、花子が決めて』
花子『花子は……花子やるし! 花子、未来に帰るし!』
―――――
花子「――と、いうことだし」
櫻子「ハッ」
撫子「あっ、気付いた」
櫻子「が…ががが……うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!」
向日葵「さ、櫻子がご乱心ですわ!!」
撫子「花子、ひま子! 櫻子が落ち着くまで全力で押さえつけるよ!」グググググ
櫻子「はぁ…はぁ……もう私、誰も信じない」
撫子「あんたはそのくらい疑いを持って生きた方が賢明だよ」
櫻子「向日葵の足、毛虫ついてる」
向日葵「ちょっ、それ早く言いなさいよっ!!」シュッシュッ
櫻子「嘘」
向日葵「な゛っ!!?///」フルフル
櫻子「花子はもう未来に帰れぇーーっ!!!」
花子「ふふっ、やーだし♪」ニコッ
それから櫻子は今までより少し疑うようになり少し嘘をつくようになり
少し――少しだけ、花子のことを大事にするようになった。
―――――
お姉さん『あっ、もう! 遅いし! 早くしないと映画始まっちゃうし!!』
???『もう、急げば間に合うだろう? ほら、走るぞ……花子』ギュッ
西垣『ハッピーエンドというやつだな。はっはっは』
お わ り !
しかし頭悪いからかよーわからん