マミ「今年も一人ぼっちのクリスマスね…」
マミ「やっぱり一人は寂しいわ…」
マミ「あら、教会でクリスマスミサをやっているのね」
マミ「…ちょっと教会に行ってみようかしら」
元スレ
マミ「教会に行ってみようかしら」
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1324481713/
マミ「結構人が来ているわね」
???「お、マミがこんなところに来るなんて珍しいな」
マミ「あ、あらサンタさん…?」
???「ちげーよ!あたしだよあたし!」
マミ「佐倉さん…?どうしたのそんな恰好をして」
杏子「ここに親父の昔の知り合いがいて、バイトさせてもらってるんだ」
マミ「そうなの、ちゃんと真面目にやってるのね」
杏子「まーな」
杏子「それより、一人で来たのかよ?」
マミ「え、ええ…」
杏子「せっかくのクリスマスなのに彼氏とかいないのか?」
マミ「い、いないわよ!」
杏子「なんだ、お子様だな」
マミ「ふん…」
杏子「拗ねないでよ、ちょっとからかっただけじゃん」
杏子「で、一人で寂しいから教会にきてみたってわけか」
マミ「そのとおりよ…文句ある?」
杏子「ないけどさ…う~ん…」
杏子「よし、ちょっと待ってろ!」
杏子「お待たせ!」
マミ「あら、サンタさんはやめちゃったの?」
杏子「ああ、折角だしマミと一緒に過ごそうと思って」
マミ「アルバイトはもういいの?」
杏子「朝から手伝ってるからな」
杏子「友達と用が出来たって言ったら許してくれたよ」
杏子「ほら、ちゃんとバイト代ももらえたしな」
マミ「そう、ありがとう佐倉さん」
杏子「でさ!クリスマスパーティーしようよ!さやかたちも呼んでさ!」
マミ「クリスマスパーティー…?美樹さんたちにも用事があるでしょうし迷惑じゃないかしら」
杏子「大丈夫だって!友達でしょ!」
マミ「…ふふ、そうね」
マミ「じゃあ、みんなを誘ってクリスマスパーティーをしましょうか」
杏子「あ、ケーキ売ってるじゃねえか!」
マミ「クリスマスパーティーにはつきものだし、買っていきましょうか」
杏子「マミは買わなくていいよ、さっきのバイト代であたしが買う」
マミ「あら、結構するわよ」
杏子「いいじゃないか、あたしが買いたいんだからさ」
マミ「じゃあ、お言葉に甘えましょうかね」
マミ「佐倉さんの用意したケーキって言ったらみんな驚くでしょうね」
杏子「なんでだよ!」
マミ「いつも食べるの専門なんだもの」
杏子「う…確かにそうだけど…」
杏子「っと、ここがほむらの家だな」
マミ「暁美さんいるかしら」
ピンポーン
マミ「…」
杏子「…出ないな」
マミ「留守なのかしら」
杏子「おい、ほむら!いるんだろ!」ガンガン
マミ「ちょっと佐倉さん!近所迷惑だから!!」
杏子「結局、ほむらのやついなかったな」
マミ「もしかしたら鹿目さんや美樹さんたちと一緒なのかもしれないわね」
杏子「だったら好都合だな」
杏子「とりあえず次はさやかの家に行ってみようぜ」
マミ「私は美樹さんの家を知らないわよ」
杏子「前に行ったことがあるからあたしが知ってるよ」
マミ「あら、仲良しさんね」
杏子「まどかがさやかのところ行くって時にたまたま会って飯ごちそうしてもらっただけだよ」
マミ「ふふ、楽しかったでしょ?」
杏子「…うん」
マミ「ここが美樹さんの家ね」
杏子「とりあえず呼び鈴ならすよ」
ピンポーン
美樹母「はーい…あら、あなたはこの前遊びに来てくれた」
杏子「こんにちは!さやかの奴いますか?」
美樹母「ごめんなさいね、さやかはまどかちゃん達とクリスマスパーティーをやるんだって出かけてるわ」
マミ「そう、ですか…」
美樹母「きっとまどかちゃんのところにいると思うわ」
杏子「わかりました、まどかの所に行ってみます」
マミ「ありがとうございました」
杏子「さやかはまどかと一緒か」
マミ「鹿目さんちに行ってみましょうか」
杏子「けど、あたしはまどかの家どこか知らないよ」
マミ「前に暁美さんと一緒に行ったことがあるわ」
杏子「へえ、ちょっと意外な組み合わせだな」
マミ「ちょっとケーキ作りの練習を一緒にね」
杏子「ほむらの作ったケーキって食えなさそうだな」
マミ「…」
マミ「大丈夫よ」
杏子「今の間はなんだよ」
マミ「きっと練習すれば上達するわよ」
マミ「次は佐倉さんも一緒に作りましょう?」
杏子「あたしは食うだけでいいよ」
マミ「みんなで作ったケーキはきっとおいしいわよ」
マミ「佐倉さんの作ったケーキも食べてみたいわ」
杏子「…考えとく」
マミ「あら、もう着いちゃったわね」
杏子「へえ、結構立派な家だな」
マミ「鹿目さんたちいるかしらね…?」
ピンポーン
知久「はいはーい、おや君はまどかの先輩の…」
マミ「巴マミです、この前はお邪魔しました」
知久「ううん、そんなことないよ」
知久「それで、まどかに用事かい?」
マミ「はい」
杏子「まどかの奴、いる?」
知久「まどかならいったん帰ってきてすぐに出かけちゃったよ」
知久「さやかちゃんたちとパーティーをやるんだって」
杏子「まどかもか…」
知久「なんなら連絡しようか?」
マミ「あ、いえいいんです」
マミ「忙しいところ、お邪魔しました」
知久「あはは、そんなに忙しくないけどね」
知久「また、遊びに来てね」
知久「今度はそっちの子も一緒に」
マミ「ええ、ぜひまた遊びに来ますね」
杏子「みんないなかったな…」
マミ「約束していたわけじゃないもの、仕方ないわ」
杏子「折角ケーキ買ったのに…」
マミ「そうね…」
杏子「ううっ、風が冷たいな」
マミ「そんな恰好だもの、寒いでしょうね」
杏子「うるさい!」
ニギッ
マミ「ほら、こうすれば手がちょっとあったかいでしょ」
杏子「…うん」
杏子「しかし、みんな揃わないってのは結構つらいね」
マミ「みんなで集まってワイワイやれたらよかったんだけどね」
マミ「でも、今年は一人じゃなくあなたがいるわ」
杏子「そうだな、マミがいるもんな」
マミ「…二人で私の家でパーティーしましょうか」
杏子「紅茶、飲みたいな」
マミ「とびきりおいしくて温かいのを淹れてあげるわ」
杏子「…うん」
マミ「じゃあ、行きましょうか…あら、あれは…」
==========
まどか「ねえ、今日はみんなでクリスマスパーティーしようよ」
さやか「お、いいねえ」
まどか「仁美ちゃんもほむらちゃんもどう?」
ほむら「いいわね、私は賛成よ」
仁美「…ごめんなさい、この後はちょっと」
まどか「そんなぁ…」
ほむら「まどか、察してあげなさい」
まどか「え?」
さやか「仁美は彼氏と過ごす初めてのクリスマスだもね~」
仁美「さやかさん…その…」
さやか「気にしない気にしない、あたしのことは大丈夫だからさ」
仁美「ありがとうございます」
ほむら「でも、残念ね」
まどか「マミさんたちも誘って楽しもうと思ってたんだけどな」
仁美「私の分まで楽しんできてくださいね」
まどか「うん!」
さやか「さてと、仁美も行っちゃったし私たちはどうしようか?」
まどか「お菓子とか買ってマミさんちに行こうよ!」
ほむら「連絡取らなくていいの?マミも予定があるかもしれないでしょ」
まどか「前にクリスマスは午前中はお友達と勉強するって言ってたけど…」
ほむら「そういえば一応受験生だったわね」
さやか「その後友達は彼氏と過ごすらしいって聞いて凹んでたなぁ」
ほむら「じゃあ、家にいるでしょうから内緒で行って驚かせましょう」
まどか「うん!あ、杏子ちゃんも誘おうよ!」
さやか「そうだね、今日は寒いしきっとホテルにでもいるだろうし」
まどか「じゃあ、さやかちゃん迎えに行ってくれる?」
さやか「任せたまえ!」
まどか「お父さんがお小遣い多めにくれたからいっぱい買っちゃったね」
まどか「これ食べきれるかな?」
ほむら「どうせ杏子が食べつくすわよ」
まどか「あはは、そうだね」ピリリリリ
ほむら「まどか、電話なってるわよ」
まどか「うん、さやかちゃんからだ」
まどか「杏子ちゃんがいたのかな?」ピッ
まどか「もしもし」
さやか『もしもし、ごめん杏子見つからないや』
まどか「え!?」
さやか『ゲームセンターとか杏子の家とか心当たりは全部行ってみたんだけど』
まどか「そっか…ほむらちゃんは心当たりない?」
ほむら「ごめんなさい、私もさやかと同じような場所しかないわ」
まどか「そんな…」
さやか『とりあえず、いったんそっちに合流するね』
まどか「わかったよ」
さやか「お待たせ」
ほむら「杏子、どこに行ったのかしらね」
さやか「案外マミさんちにいるのかもよ」
まどか「そっか、そうかもしれないね」
まどか「じゃあ、早くマミさんちに行こうよ」
ほむら「そうね」
ピンポーン
まどか「あれ、マミさんいないのかな?」
ほむら「もう一回押してみましょう」
ピンポーン
さやか「留守みたいだね…」
まどか「まだ帰ってないのかな…?」
ほむら「少し待ってみましょうか」
まどか「うん」
さやか「帰ってこない…」
ほむら「食事にでも出てしまったのかしらね…」
まどか「やっぱりちゃんと連絡しておけばよかったね…」
さやか「そだね…残念だけど帰ろっか…」
ほむら「そうね、長い時間外にいたからそろそろ風邪をひくかもしれないわ」
マミ「あれは…鹿目さんたちかしら」
杏子「本当だ…おーい!さやか!まどか!ほむら!」
まどか「マミさん、杏子ちゃんいっしょにいたんだね」
さやか「よかった~探してたんだよ!」
マミ「私たちを?私たちもあなたたちを探してたの」
ほむら「じゃあ、ちょうど行き違いになってしまっていたのね」
まどか「それでね、二人に用事があるんだ」
杏子「奇遇だな、あたしたちもあんたらに用事があるんだよ」
まどか「じゃあ、いっせーので一緒に言おう?」
杏子「ああ」
まど杏「「せーの」」
まど杏「「クリスマスパーティーしようよ!」」
まどか「マミさんも杏子ちゃんも楽しく過ごしてるのかな」
さやか「きっとそうだよ」
ほむら「私たちはどうしましょうか?」
まどか「それなら家でパーティーしようよ」
まどか「お菓子もいっぱいあるし、もったいないもん」
ほむら「いきなりで迷惑じゃないかしら?」
まどか「パパはいいって言ってくれると思うし、タツヤも二人が来てくれたら喜ぶと思うよ」
さやか「それならまどの家にお邪魔しよっか?」
ほむら「そうしましょうか…ちょっとまって、向こうから来るのって…」
==========
さやか「あはは、やっぱり同じ理由で探してたんだ」
マミ「ここからなら家が近いし、行きましょうか」
ほむら「あら、杏子が持ってるのはケーキかしら?マミに買ってもらったの?」
杏子「違うよ!これはあたしがお金を出して買ったんだ!」
まどさやほむ「「「ええっ!?」」」
杏子「なんでだよその反応!?」
マミ「ふふ、やっぱりね」
さやか「杏子、盗んだお金でクリスマスケーキ買っても悲しくなるだけだって」
ほむら「いっしょに謝りにいってあげるから正直にいいなさい」
杏子「うがー!!だから違うっての!!」
マミ「このケーキは佐倉さんがアルバイトして稼いだお金で買ったの」
マミ「ちゃんとアルバイトしてるところは私が見ているから安心しなさい」
さやか「まあ、マミさんが言うんなら信じるよ」
杏子「なんだよそれ!」
ほむら「日頃の行いのせいでしょ」
まどか「あはは、ごめんね杏子ちゃん」
マミ「はい、待たせてしまってごめんなさい」
さやか「やっぱりマミさんちといえば紅茶だよね」
マミ「とりあえず、ケーキとお菓子だけじゃ物足りないでしょうから簡単なものを作るわね」
まどか「私もお手伝いします!」
ほむら「何もしないっていうのも悪いものね」
マミ「あら、ありがとう」
マミ「でも、オムライスと簡単なサラダだけだから座って待ってていいわよ」
さやか「マミさんのオムライスか…」
杏子「マミライスだよね」
まどか「マミライス楽しみだな」
ほむら「マミライスだものおいしいに決まってるわ」
マミ「恥ずかしいからやめて!」
マミ「はい、マミライスよ!」
ほむら「開き直ったわね」
杏子「いいじゃん、マミライスで」
まどか「そうだ、これ開けようよ!パパが持たせてくれたんだ」
杏子「なにこれ?」
まどか「シャンメリーだよ」
さやか「クリスマスにはつきものだよね」
杏子「へえ~、こんなのあるんだ」
ポンッ
杏子「ひゃっ!」
ほむら「驚き過ぎよ、杏子」
さやか「ひゃっ!…杏子、可愛いやつめ」
杏子「うるさい!そんな音が鳴るんだったら最初にいっといてよね!」
まどか「炭酸入ってるから…ごめんね」
マミ「魔女相手には物怖じしないのに意外な面が見れたわね」
杏子「うるさい!うるさい!そんなのいいからさっさと乾杯しようよ!」
マミ「はいはい」
ほむら「みんなグラスは持ったかしら?」
さやか「いつでもいいよ!」
まどか「それじゃ!」
「「「「「メリークリスマス!!」」」」」
マミ「ふふ…」
さやか「マミさん?」
マミ「ううん、なんでもないわ気にしないで」
まどか「ええ~なんか気になるよ」
マミ「5人でパーティーしてるっていうのがうれしいなってそう思っただけよ」
杏子「…そうだね、誰かと過ごすクリスマスなんて久しぶりだし」
マミ「そうね、私もいつ振りかわからないわ」
ほむら「私も退院して友達と過ごすクリスマスは初めてだわ」
まどか「みんな…」
さやか「そういえば、大晦日はみんな一緒に過ごせるのかな?」
杏子「急にどうしたのよ?」
ほむら「ちょっと気が早いわね」
さやか「大晦日もみんなで年越しパーティーしてさ、初詣に行って」
さやか「バレンタイデーは…」
まどか「みんなでチョコレートの交換だね」
さやか「うん!マミさんの受験合格お祝いしたり、夏には海に行ったりさ」
まどか「来年も楽しそうだよね」
さやか「またこれからもみんなでいっしょにいろんなことやりたいよね」
マミ「そっか…そうね!」
杏子「来年もみんなで騒がしく過ごせるよね!」
ほむら「ええ、友達と一緒に」
―――――――来年も良い年でありますように
おしまい
以下蛇足
まどか「そういえばQBがいないね」
マミ「ああ、あの子ならクリスマスと年末年始は忙しい時期らしいわ」
さやか「宇宙人なのに?」
杏子「あいつ、サンタや神様の振りすれば契約がしやすいんだって言ってた」
ほむら「イベントに便乗してるってわけね…」
以上蛇足終わり