京子「うん・・・うん・・・わかった ばいばーい」
京子「結衣、今日の夏祭りだけどさー、あかりとちなつちゃんは来れないって」
結衣「え、なんで?旅行でも行くの?」
京子「なんでも一年だけで夏休みの宿題をやるらしいよ 真面目だねぇ・・・」
結衣「お前にも見習って欲しいな」
元スレ
京子「結衣と2人きりで夏祭り」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1346076185/
京子「何を言うんだ!私だって真面目だぞ!」
結衣「そうか 真面目なら今年は夏の宿題を見せなくていいな?」
京子「ごめんなさい 結衣さん見せてください」
結衣「はぁ 全く・・・」
結衣「そろそろ自分で宿題する癖付けろよ 高校は一緒だとは限らないんだぞ?」
京子「え?私は絶対に結衣と同じ高校に行くよ?」
結衣「・・・」
結衣「・・・そういう問題じゃ・・・ない・・・よ」
京子「何照れてるんだ結衣」
結衣「・・・うるさいな」
京子「まぁゆるゆりはサザエ時空だから私らが高校に行くことは無いけどね」
結衣「ぶっちゃけた話はするな」
結衣「それよりそろそろ行こう バス出ちゃうぞ」
京子「んーちょっと待ってー」
結衣「何やってるんだ?」
京子「何って着替え・・・ オッケー!結衣!おまた・・・せ・・・」
京子「ちょっと結衣なんで私服なの!?夏祭りだぞ!夏祭りに行くんですぞ!?」
京子「浴衣に着替えないんでどうするんだ!」
結衣「いや、どうせ2人だからいいかなって・・・」
京子「私には浴衣姿を見せられないっていうの!?酷い!結衣ってそういう女だったのね!」シクシク
結衣「変な言い方すんな!もう・・・じゃあ着替えてくるよ」
京子「おう!待ってるぞ」
結衣「浴衣・・・まだサイズ合うかなあ」
カチャッスルスル
結衣「ふぅ・・・」
京子「ほほぉ結衣、向日葵ちゃんほどではないけどなかなか・・・」
結衣「!? こら何してんだ京子!出てけ!」
京子「えーでも一緒に露天風呂に入った仲じゃないかー 今さら下着姿くらい・・・」
ゴツン!
京子「うぅ・・・また性格が変わったらどうすんだ・・・」
結衣「その時はもう一回叩いてやる」
結衣「おまたせ 久しぶりに着るけど、どうかな」
京子「おー!いいじゃんいいじゃん!すっごく似合ってるよ!」
結衣「う・・・面と向かってそういうこと言われると、ちょっと恥ずかしいな」
京子「結衣にゃんは照れ屋ですからな~ ニヤニヤ」
結衣「結衣にゃん言うな!」
結衣「急ごう、本当に遅れちゃうぞ」
~~~~
結衣「ふーっ、結構走ったなぁ」
結衣「京子、大丈夫?」
京子「ゆ、ゆい・・・ はやすぎぃ・・・」ゼーハーゼーハー
結衣「ほ、本当に大丈夫か」
京子「こんなところで・・・結衣のクラスで一番足が速いという設定が・・・」
結衣「メタ発言はやめろ」
京子「もう足が・・・鉄筋コンクリートのようだ・・・」
結衣「例えが分かりづれえよ」
京子「これだけ走れば間に合うでしょ・・・ 少しゆっくり歩こ・・・」
ピトッ
京子「ひゃんっ!」
結衣「ほら、プカリ買ってきたよ プッ・・・」
京子「く、首筋に冷たい缶を当てるな!」
結衣「京子、ひゃんっ!って・・・ プププ・・・ ははは!」
京子「ゆ、結衣ぃ!」
結衣「ご、ごめんごめん・・・ でも京子がおかしすぎて・・・はははは!」
京子「まったく、いつも変なところでツボにはまりおって・・・」
京子「!」
京子「結衣結衣、太陽さんさん三省堂!」
結衣「・・・じゃあ、歩こうか」
京子「・・・相変わらず私のギャグにだけ無反応とは・・・」
テクテク
京子「そういえばさー」
結衣「ん?」
京子「足が棒になる ってどういうことなんだろ?」
結衣「さっきの続きか? んー動けないほど疲れるって意味だけど・・・」
京子「でも足が棒になっても手で這って歩けばよくない?」
結衣「手で張って歩く足が棒の人・・・」
結衣「怖いわ」
京子「丁度バスが来てるね」
結衣「うわっ、混んでるな」
京子「みんな夏祭りに行くんだろうねぇ」
チャリンチャリン
結衣「・・・満員だな」
京子「立つしかないねー」
ムギュ
結衣「お、おい、くっ付くなよ!」
京子「えー?だって混んでるんだもん」
結衣「う、うぅ でも・・・」
京子「ふふ、さっきの復讐だよ・・・ククク・・・」
「みてみてあの子達ー あんなにくっ付いちゃってるー」「カップルかな?」
結衣「お、降りたら覚えてろ・・・」
京子「着いたっー!」
結衣「一年振りだけどやっぱり賑わってるなぁ」
京子「結衣っ あそこに射的がある!先に行ってるぜ!」タッタッタ
結衣「はぁ、あいつはさっきまであんなにクタクタだったのに・・・」
結衣「・・・2人きり、か」
結衣「京子はよく泊りには来るけどこういう所に2人きりって久々だなぁ・・・」
結衣「・・・」
結衣「いやいや何緊張してるんだ私!京子とは毎日会ってるし別に・・・」
京子「結衣ー 早く来いよー」
結衣「あ、あぁ 今行く!」
京子「結衣、なんか欲しいものある?スナイパー京子ちゃんが取ってやろう!」
結衣「え、悪いからいいよ」
京子「いつも泊めてもらってるからさ お礼お礼♪」
結衣「・・・じゃあ、あそこのナモクエ10」
京子「ちょっ!最新ゲームじゃん!こういうのは大体裏で固定してあって・・・」
射的屋「・・・」ピクピク
京子「わ、わぁー ナモクエ10がんばって取るぞー」
パシュパシュパシュパシュ
京子「うぅ、ビクともしないよ・・・」
結衣「やっぱり無理だったな ごめん」
京子「いや待て!女の意地だ!せめてあのぬいぐるみくらいは・・・」
パシュ コロン
京子「やったー!ぬいぐるみゲットだー!」
結衣「すごいな京子」
京子「じゃあはい、これ」
結衣「え?そんな、悪いよ」
京子「いいっていいって貰っとけよ!京子ちゃんがわざわざ取ってやったんだぞ!」
京子「・・・どうしてもいらないなら、別にいいけど・・・」
結衣「じ、じゃあ貰っとくよ ・・・ありがとな京子」
京子「へへ」
京子「次はどうする?色々あるけど」
結衣「んー・・・ 輪投げとか、久々にやってみたいなぁ」
京子「お、輪投げか いいねー」
輪投げ屋
結衣「京子、なにか欲しいものあるか?」
京子「ふぇ?私?特にないよー 好きなもの取ればー?」
結衣「・・・そ、そうか、特にない、か」
スッカチャスッカチャスッカチャ
京子「おやおやぬいぐるみなんて狙っちゃって~ 意外とメルヘン少女ですか結衣ちゃん」
結衣(最後の1個だ・・・えいっ!)
カンッ
結衣「・・・取れなかったか・・・」
京子「もー結衣はゲームばかりやってるから 私が手本を見せてあげるよ!」
結衣「え、ちょ・・・」
京子「おじさーん 私もやるー!」
結衣「・・・」
京子「とりゃ!」・・・カコン!
京子「うおっすげー!一発で入った!」
おじさん「まいったなぁ やるねぇお嬢ちゃん」
京子「はい結衣!これ!」
結衣「あ、ありがと・・・」
結衣「本当は私が取ってやりたかったんだけど・・・」ボソッ
京子「へ?」
京子「私にプレゼントしたかったの?」
結衣「! い、いや、そんなんじゃ・・・!」
京子「結衣は素直じゃないなぁ~」ニヤニヤ
結衣「ち・・・違うって・・・!」
京子「じゃあさ、取ってくれよ」
結衣「え?」
京子「まだ私3回投げれるし 私の代わりにやってくれよ」
結衣「で、でも京子の代わりじゃ意味が・・・」
京子「いいから!こういうのは雰囲気が大事なんだよ!」
結衣「ふ、雰囲気ってー ・・・分かった、やってみるよ」
京子「頑張れー」
~~~
結衣(あと1回か・・・ これは何としても・・・!)
結衣「えいっ!」
・・・カコン!
結衣「・・・や、やった!」
京子「おおーやったじゃん!」
結衣「・・・じゃあ京子、これ」
京子「あー私家にぬいぐるみ沢山あるからいまさら・・・」
結衣「・・・」ワナワナ
京子「す、すみませんすみません結衣さん!ありがたく頂きます!」
ゴツン
京子「あ、謝ったのに何で殴られるんだ・・・」
結衣「まったく京子は、少しは私の気持ちを考えろよ・・・」
京子「え?」
京子「・・・気持ちって、どんな気持ちだね結衣さん?」ニヤニヤ
結衣「・・・もういい!次行くぞ、次!」
京子「ほいほい」
~~~
結衣「うーん結構遊んだなぁ・・・」
京子「結衣結衣ー!口開けてー!」
結衣「ん?」
パク
結衣「お、おひ なにすんら!(お、おい 何すんだ!)」
京子「へへー たこ焼き買ってきた!」
結衣「ぐ・・・ぐむ・・・の・・・のどが・・・パクッ」
京子「ほらほら私にも あーん♪」
結衣「・・・」
結衣「・・・あーん」
京子「え?・・・アチ!熱い!喉が焼けふうううう!」
結衣「いきなり口にアツアツの固形物を放り込まれる気持ちが分かったか」
京子「うぅ・・・もうしません・・・」
結衣「じゃあほら、口開けろ」フーフー
京子「え?」
京子「・・・してくれるの?」
結衣「な、なんだよ 嫌なら別に・・・」
京子「いやいや、食べるよ! いただきまーす!」パクッ
京子「ホフッホフッ うめぇ!」
結衣「ん、そっか 私も買ってこようかな・・・」
京子「いやいや、2人でこれ食べようよ ほらあっち行こ」
結衣「う、うん・・・」
京子「ここに座ろ はいあーん」
結衣「じ、自分で食べるよ・・・」
京子「ダメだよ! さっき私に食べさせたんだから ホラ」
結衣「・・・分かったよ・・・」パク
京子「じゃあ次は結衣の番だよ!食べさせて!」
結衣「こ、これいつまで続けるんだよ!」
京子「いつまでってたこ焼きが無くなるまでさ!さぁカモーンマイハニー結衣!」
結衣「うぅ・・・しょうがないな・・・」
京子「へへへ」
~~
京子「そろそろ花火が始まるね」
結衣「そうだな・・・場所、どうする?」
京子「うーむ漫画なら2人だけの秘密の隠れスポットがあるのだが・・・」
結衣「何わけわかんないこと言ってんだ 普通にあの丘で見ようよ」
バーン ヒュルルル
結衣(今日は、楽しかったな・・・)
・・・いー?
結衣(あかりやちなつちゃんといても楽しいんだけど、なんて言うんだろう、京子といると・・・)
・・・ゆいってばー?
結衣(こう、心がぽかぽかするって言うのかな・・・)
結衣(これって・・・)
京子「結衣!」
結衣「うわ!ど、どうした!」
京子「もーさっきから呼びかけても上の空なんだもん 花火に照らされた私の美貌に見とれてたか?」
結衣「・・・プッ!」
結衣「あは、あはははは!」
京子「ど、どうした結衣・・・」
結衣「京子は面白いなーって思ってさ」
京子「ひ、人の顔を面白いだと・・・」
結衣「違うよ京子、プププ・・・」
京子「わ、笑うなよぉー!」
結衣「はぁー面白かった・・・プププ・・・」
京子「な、何なんだよ・・・」
結衣「京子」
京子「ん?」
結衣「・・・いつもありがとな」
京子「ちょ、何だよいきなり・・・」
結衣「これからも・・・その、」
結衣「一緒に遊んだり・・・泊まったり・・・できるよな?」
京子「・・・へへ、もちろんだよ」
京子「一生結衣に憑いていくからな~!覚悟しろ!」
結衣「・・・つく の漢字がおかしいぞ」クスクス
京子「結衣、離さないからなー!」
ぎゅっ
結衣「・・・前が見えないよ、京子」
京子「・・・でも、たまにはこんなのもいいんじゃない?」
結衣「そうだね・・・」
結衣「・・・こんなのも、いいよね」
京子「・・ん・・が・・・き・・・うに」
結衣「ん?何か言った?」
京子「・・・何も言ってないよ」
結衣(聞こえてるよ、京子)
結衣(・・・こんな時間が、ずっと続きますように)
~~~
ちなつ「きゃ~!久しぶりです結衣先輩!・・・あと京子先輩」
京子「私はついでか!?」
結衣「久しぶりだね、ちなつちゃん」
ちなつ「あれ、結衣先輩鞄にストラップ付けたんですか?可愛い~!」
ちなつ「でもこれ、ちょっと大きくないですか?それに2個も・・・」
結衣「あはは、それぬいぐるみを無理やり付けたんだ」
ちなつ「別に無理やり付けなくても・・・」
結衣「んー なんというか ・・・大事な物でさ」
結衣「常に手元に置いておきたいというか・・・ あはは、おかしいかな」
京子「ゆ、結衣・・・」ウルウル
京子「結婚しよう!一生幸せにするぞー!」
ちなつ「きゃー!何やってんですか京子先輩ィィィィ!!!」
結衣「あ、朝から抱きつくなバカ!」
京子「あっはっはー!今日も楽しくなりそうだね!」
おわり