幼「そーろそーろー、起きなきゃダメだー!」
幼「仕事のっめーざーましーがー鳴りひびーくー♪」
男「…ん?誰?」
幼「人に名前を聞くときは、まず自分から名乗りなさいよ!」
男「あぁ、幼か…」
幼「ば、バレただと!?」
元スレ
幼馴染「目を覚ませ!」 男「…」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1344944017/
男「人の部屋で熱唱しといて…」
男「何で幼の方が驚くんだよ…」
男「て言うか、今何時だ…」
幼「もう陽が昇る時間ですよー」
男「あぁ…まだ7時前じゃねーか…」
男「こんな朝っぱらから何だよ…」
幼「あれー?」
男「…」
幼「あれあれぇー?」
幼「今日は私の誕生日ですよ?」
男「んぁ…そうだったな…」
男「誕生日おめでとう、幼」
幼「そんな訳で、さっさと準備してよねっ」
男「え、何のだよ…」
幼「海に行くぞー!」
男「はぁ?」
幼「海、行くぞー!」
男「何だよ、それ…聞いてないんだが」
幼「そりゃそうでしょうねっ!」
幼「さっき決めたんだから!」
男「…何で朝からテンションマックスなの?」
幼「夏休みで、誕生日だから!」
男「…理由になってないと思うんだよ、幼さん」
幼「何よ、私が友達の一人も居ないぼっちだと思ってるの?」
男「…会話が噛み合ってないと思うんだよ、幼さん」
幼「私が日本各地で伝承されている巨人の妖怪だとでも思ってるの?」
男「は?巨人?」
幼「私がダイダラボッチだとでも思ってるの?」
男「…んな事一瞬も考えた事無いよ、身長154センチの幼さん」
幼「とにかく!せっかくの記念日に、何もしないって言うのは!」
幼「青春パワーの無駄遣いだと、私は思うのだよ!」
男「あぁ…無駄遣いだなぁ」
幼「そう思うなら、早く準備を!」
幼「さぁ!ハリー!ハリー!ハリー!」
男「…あぁ…もう少しだけ、寝かせてくれんかのぅ」
幼「ジジくさい事言ってんじゃないわよっ!」
男「どうやら抵抗は無駄な様だな…」
幼「無駄、無駄、無駄ァ!」
幼「そのタオルケットを剥ぎ取られたくなければ…」
幼「今すぐ覚醒せよ!」
男「わかったよ…準備すっから、ちょっと部屋から出てくれよ」
幼「あ、おばさんまだ寝てるみたい」
男「そうだろうな…」
幼「私、朝ご飯作って待ってるから、早くね!」
男「おーう…泳ぐの?海で」
幼「泳ぐよ!」
男「わかった、準備する」
幼「グーーーッド!良い返事だ!」
男「んぁー。ねみぃ…」
・
・
・
幼「来たぜー!うーっみーぃぃぃぃ!」
男「イェーイ!」
幼「見よ、海面がゴミのようだ!」
男「オイオイ!ゴミは失礼だろ、ゴミは!」
幼「今から私たちもそのゴミの一部になるんだけどねっ!」
男「イェーイ!」
幼「それじゃ、テンション上げて行くぜっ!」
男・幼「イェーーーーーーーーイ!」
・
・
幼「どうよ、この水着!」
男「スクール水着じゃないんだな?」
幼「あたぼうよ!これ選ぶのにどれだけ時間かかったと思ってんの?」
男「知ってるよ、3時間だろ?て言うか、俺買い物に付き合わされたじゃん!」
幼「似合ってるでしょ?」
男「超似合ってるぜ!イェーイ!」
幼「そんな事言われても、嬉しくなんかないんだからねっ!」
男「そんなツンデレな台詞も、幼が言うと、台無しだな!」
幼「なんだとー!」
男「イェーイ!」
幼「勢いでごまかそうとするなー!イェーイ!」
男「とりあえず、海に突撃だー!」
幼「蹴散らせ!男!私の為に、血路を開くのだー!」
男「え…いや、そんな乱暴な事はちょっと…」
男「2千円、2千円札で払うんで、勘弁してください」
幼「そこだけ、素に戻んないでしょ、照れるでしょっ!」
男「それじゃ、人ごみを華麗に避けつつ、海へゴー!」
幼「ちょ、ちょっと待ってよ!」
・
・
男「ペロッ…これは…青酸カリ?」
幼「そんな量舐めたら、即死だよ!青酸カリ舐めんな!」
男「お?今のは上手い事言えたんじゃね?」
幼「え?」
男「今のは、毒物を安易に舐めるなって意味と」
男「毒物を侮るなって事を掛けた、面白いやつだな?」
幼「解説されると照れる!イェーイ!」
男「気にすんな!イェーイ!」
幼「うひゃー、水冷たいー…って言いたいのに、そうでもなーい!」
男「オイオイ、海水、どうなってんだー?」
幼「地球温暖化のせいだね!」
男「しょぱいだけが取り柄かよ!もっと熱くなってみろよ!」
幼「地球、もっと頑張れよ!お前ならやれるよ!」
近くに居た男性(地球が何を頑張るんだよ…)
・
・
男「おりゃー!海水をくらえー!」
バシャッ!
幼「キャッ!やったなー!えいっ!」
バシャッ!
男「あはははー」
幼「うふふふー」
男「…このやり取りもマンネリだな」
幼「…だね。海に来たら、毎回だもんね」
男「て言うか、人多いなー」
幼「今日暑いもんね…」
男「プライベートビーチとか、憧れるよなー」
幼「男、金持ちになって、プライベートビーチ作ってよ!」
男「将来、作れるといいなぁ」
幼「男、将来ビル・ゲイツになってよ!」
男「ビルは職業じゃねーからな?」
幼「そんな事解ってるよ。建築物だよね!」
男「そっちのビルと違うよ!」
男「て言うか、俺がどうやってビルになるんだよ!」
幼「人柱として、定礎の下に…」
男「バーカバーカ!」
幼「バカって言うな、アホー!」
近くに居たおばちゃん(…小学生か!)
・
・
男「隊長っ!あんな所にバカップルが居るであります!」
幼「なんだと、軍曹!それは確かなのか?」
男「イェス・マム!あれは確かにバカップルであります!」
幼「それでは、我らはやるべき事をやるしかない!」
男「何をすればよろしいでしょうか、教えて下さい、隊長!」
幼「叫ぶしかないでしょ!」
男「イェス・マム!」
男・幼「せーのっ!」
男・幼「バカップル!爆発しろ!」
幼「逃げろっ!」
ダッ
男「後ろに向かって前進だっ!」
ダッ
バカップル(お前らも充分バカップルだろ…)
・
・
幼「いやー、楽しいねー、男!」
男「おう!超楽しいな!やっぱ海ってテンション上がるわー!」
幼「うんうん!上がるよね、テンション!」
幼「何て言うのかな…この空気…えーっと…」
男「ゴクリ」
幼「ゴクリって声に出して言わないでよ、キモい!」
男「おい!キモいとか言うな!傷つくだろ?」
幼「あー!今、何言おうとしてたか、忘れた!」
男「若年性アルツハイマー?」
幼「そんな深刻なやつじゃないよ!」
幼「男が変な所で微妙な事言うからでしょ!」
男「解ってるよ、幼」
幼「え?何が解ってるの?」
男「幼が今、言おうとしてた事」
幼「え?何て言おうとしてた?私」
男「海の偉大さ…だろ?」
幼「ドヤ顔ウザイ!」
男「ウザイとか言うな!簡単に泣くんだぞ、俺!」
幼「あ!何故海に来るとテンションが上がるのか?だった!」
男「思い出したか、イェーイ!」
幼「イェーイ!」
幼「まったく、海は偉大だね!」
男「俺、さっきそう言っただろ?」
幼「はぁ、気分良いね、男!」
男「そうだな!叫ぶか?」
幼「叫ぼう!」
男・幼「…せーのっ!」
男・幼「リア充、爆発しろーーー!」
幼「…私達って、びっくりするくらい?」
男「息ぴったり?」
男・幼「イェーイ!」
パシッ
海の家で働いている男(あそこでハイタッチしてる二人、爆発しねーかな…)
・
・
幼「いやぁ、遊んだねー」
男「遊んだなー。肌も焼けたなー」
幼「ふふふ。夜、風呂に入る時に、後悔するんだろうね、キミは」
男「なんだよ、自分は違うみたいな言い方だな?」
幼「私はちゃーんとサンオイルを塗ってあったので!」
男「なん…だ、と?」
幼「着替える時に、ささっと塗った!」
男「卑怯者!二重の意味で!」
幼「二重?」
男「一人だけ抜けがけズルい!」
幼「あと一つは?」
男「塗るなら、俺に塗らせろ!」
幼「え、嫌ですけど」
男「なんだよ!そんなキャッキャウフフイベントのド定番」
男「俺も参加させろよー!」
幼「そんな事したら、周囲にリア充扱いされかねないじゃん!」
男「ぐっ…それは正論だ…悔しいが、俺の負けのようだな…」
幼「わかれば良いのよ、男」
男「あぁ、そろそろ日が沈むな…幼」
幼「うん。そろそろ帰ろうか、男」
男「受験生の、夏の貴重な一日が、終わるな…幼」
幼「現実に引き戻さないでよ、男…」
男「でもまぁ、お互い頭良いしな?」
幼「そうだよね!秀才だもんね!」
男「一日くらいサボっても、なぁ?」
幼「余裕だよ、余裕!」
男・幼「イェーイ!」
近くに居たおじいちゃん(まったく…最近の若いモンの会話は…)
・
・
男「うぇー…次の電車来るまで20分もあるぜ?」
幼「疲れたー!疲れたから座るー」
男「そんな事言われてもなぁ」
男「駅のベンチはお年寄りや子供優先だぜ?」
幼「男、そこに四つん這いになってよ」
男「は?嫌だよ。バカ?」
幼「チッ!椅子にしてやろうと思ったのに!」
男「わかってたから、四つん這いを拒否したんだぜ?」
幼「ふん!どうだか?」
男「俺はお前の事、大体解ってるぞ?」
幼「はぁ?何言ってんの?」
幼「男君は何でも知ってるね!とでも言われたい訳?」
男「だから、解ってるってば」
幼「ふん!たった18年やそこらの付き合いで…」
幼「一体、私の何が解るって言うのよ!」
男「おいおいおい」
男「俺たち、生まれてからずーっとお隣さんだぜ?」
男「物心ついた時にはもう一緒に行動してたんだ」
男「時間って言うなら充分過ぎるだろ?」
男「だから、解ってるぞ、幼」
幼「は?何を解ってるって?」
男「今から幼がびっくりする事、言うぞ?」
幼「な、何よ」
男「幼、愛してる」
幼「は?」
男「結婚を前提にお付き合いして欲しい」
幼「な…何言ってんの?」
男「俺は真剣だ」
幼「尚更、何言ってんの?」
幼「い、いつもの悪ふざけの冗談なんでしょ?」
幼「ほら、ここらでネタばらしなんでしょ?」
男「もう一度言うぞ、幼」
男「愛してる。俺の嫁になってくれ」
幼「な…」
男「俺、ちゃんと大学卒業して、就職するから」
男「内定出たら、籍入れよう」
幼「ちょ…」
男「就職して1年たったら、結婚式やろう」
男「式は神前よりチャペルが良いな」
男「幼のウェディングドレス姿…」
男「想像しただけで、胸が熱くなるな」
男「披露宴は…なるべく大規模にやろう」
男「芸能人か!って言うくらい大規模に!」
男「幼は和装も洋装もどっちも似合うだろうから」
男「途中で2回衣装替えしよう」
男「友人代表スピーチは、友と幼友の2人に頼もう」
男「あいつらなら、泣けるスピーチをしてくれるだろう」
男「料理は…美味しんぼで、山岡さん達の披露宴で出てた」
男「究極の料理と至高の料理の中から選んで出そう」
男「きっと良い披露宴になる」
男「新婚旅行は、ハワイに行こう」
男「俺、実はその為に貯金してるんだぜ?」
男「だから、旅費の事は気にしなくていいぞ」
男「あと、幼には苦労させたくないから」
男「堅実に公務員とか銀行員を目指すかな」
男「結婚したら、すぐ子供が欲しい」
男「だから幼には専業主婦になって欲しい」
男「そして子供は3人は欲しい」
男「長女、長男、次女の順番が良いな」
男「家は賃貸じゃなくて、最初から一戸建てが良いな」
男「俺たちの実家に近い方が、何かと便利だろうから」
男「近くで良い土地が無いか探してみよう」
男「そして30年ローンで、二階建ての家を建てよう」
男「白い家にしたいな。芝生の敷き詰められた庭も欲しい」
男「子供部屋は2階に3部屋、俺たちの寝室は1階」
幼「ちょ!ちょっと待って、男!」
男「決して裕福ではないが、幸せな、そんな家庭を築きたいな」
男「その為にもまずは2人の愛が一番大事だな」
男「次にお金だな」
男「幼は金銭感覚しっかりしてるから、家計の事は全部お任せする」
男「あ、でも俺、月の小遣いは2万円は欲しいかな」
幼「ちょっと待ってってば!」
男「勤続35年くらいで、仕事を退職」
男「天下りで、大手企業に再就職」
男「大した仕事もしないで、3年くらいで退職」
男「最初の職場のと合わせて、5000万パワーくらいの退職金を得る」
男「その金で…」
幼「ちょ…」
男「ブラジルに永住して、一緒にコーヒ-農園を作ろう」
幼「は?」
男「そこで作ったコーヒーを世界的にヒットさせて」
男「億万長者になろう」
男「世界の億万長者番付に、載ろう。2人で」
男「目標はビル・ゲイツの全盛期の総資産だな」
男「でもその財産を自分の子供たちに残すんじゃなくて」
男「世界の子供たちの為に、それっぽい施設を作ったりしよう」
男「そうして年を取って、最後には」
男「みんなに見守られながら、死んで行こう」
男「幼にはちょっとだけ寂しい思いをさせちゃうけど」
男「俺が先に死ぬから、幼は後から来てくれ…」
男「死ぬ間際に、幸せな人生だったと言うから。きっと言うから」
幼「おい!」
男「あい?」
幼「目を覚ませ!」
男「…」
幼「どうしちゃったの、急に!」
幼「意味解んないっ!」
男「意味解んなくはないだろう、高校3年生なんだから」
幼「解んないよっ!」
男「で、どうだった?俺の人生設計は」
幼「えっ?あっ…あのっ…私、そのっ」
幼「途中ちょっと、アレだったけど…その…」
幼「そ、それに場所も…もっと…その、さ」
幼「こ、こんな電車待ってるホームでじゃなくて…」
幼「でも、その、あの…えぇーと…」
男「…」
幼「…何よ、その顔」
男「あれぇー?あれあれぇ~?」
男「ひょっとして、幼さん、お顔が赤くなってないですかぁ?」
幼「な、なってない!」
男「いやいやー。ゆでダコみたいですよ~ぉ?」
幼「う、うっさい!ハゲ!両足ともドブに落ちろ!バカ!」
男「ハゲてないし、ドブにも落ちん!」
幼「腰まで肥溜めに落ちろ!」
男「この辺りに肥溜めなんてないだろ」
幼「こ、このっ…このっ!」
ブンッブンッ!
男「ははは!そんな蹴り、この俺には当たらんよ!」
幼「騙したな!うー!嘘つきめっ!」
男「…」
幼「何よ!またニヤけ面して馬鹿にするつもり?」
男「いやいやー」
男「俺もお前もさー」
幼「何よ」
男「つくづく、勢いだけで生きてるよなーと思ってさ」
幼「はぁ?私はちゃんと考えて行動してますけど?」
男「ちゃんと考えた上で、朝6時に他人の部屋に突撃してきたなら」
男「お前、相当ウザいぞ?」
幼「乙女に向かってウザいとか言うな!普通に傷つくよ!」
男「でも、俺も相当ウザい方だと思うんだよなぁ」
幼「そうね!それには同意するわ!」
幼「あんたは…」
男「なぁ、幼」
幼「な、何よ」
男「こんな俺たちって、似合いのカップルになれると思わないか?」
幼「はぁ?ま、またそんな事言って!!」
男「今度は真剣」
男「て言うか、さっきのも真剣だったよ、最初の方は」
幼「え?」
男「俺、お前の事、本当に大好きなんだ」
幼「なっ!?」
男「照れ隠しで、変な話しにしちゃったけどさ」
男「普段も、恥ずかしいから、こんな事言わないけどさ」
男「本当に、大好きです、幼さん」
男「俺と、結婚を前提に、お付き合いして貰えないでしょうか?」
幼「ば、馬鹿じゃないの?」
男「幼、俺は正直な気持ちを伝えたぞ?」
幼「う…」
男「お前も、一度くらいは素直になってみないか?」
幼「…」
男「…本当に俺の事、何とも思ってないなら、きっぱり振ってくれ」
幼「…」
幼「…ひょっとして、あの約束、覚えてる?」
男「おう。小2の時に約束したもんな」
男「幼の18歳の誕生日に、プロポーズ、な?」
幼「小4の時、私の事、大嫌いって言ったくせに…」
幼「今さら、こんな事言うなんて、どう言うつもりよ!」
男「あれは、まぁ、照れ隠しだよ。若気の至りって奴」
男「俺は『今』の気持ちを伝えたぞ?」
幼「…う」
男「どうなんだ?俺の事、嫌いか?」
幼「き、嫌いじゃ、ない…」
男「じゃあ好きか?」
幼「…」
幼「…私も」
男「ん?」
幼「私も一度くらい…素直になってみようかな」
男「…」
幼「アンタの事、大好きだよ、男…」
男「俺もだよ、幼」
幼「…」
男「…」
幼「プッ!」
男「ブハッ!」
男・幼「あははははっ!」
幼「あははっ!何?今の空気!」
男「すまん!俺のせいだ!はははっ」
幼「20年前の少女漫画かっ!」
男「90年代のトレンディドラマかっ!」
男・幼「あははははっ!」
幼「て言うかさぁ」
男「おう」
幼「私達には合わないよ、今みたいな空気は!」
男「…だな!」
幼「好きなのは本当だけどねっ!」
男「それは俺もだ!」
幼「でも、いつも通りが一番楽しいよ!」
男「まったくその通りだな!」
幼「それじゃ、改めて…帰ろうか、我が家へ!」
男「おう!」
幼「えへへ。手でも繋いでみる?」
男「やめろよ、バカ。リア充みたいだろ?」
幼「だねー。見ず知らずの誰かから、爆発しろって言われちゃう!」
男「そうだそうだ。俺たちは世のリア充達に」
男「爆発しろって言う側の人間であるべきだ!」
幼「あ、でもこれくらいは良いでしょっ?」
男「ん?」
チュッ
男「な、何すんだ、お前!」
幼「頬っぺにチューくらい良いでしょ?」
幼「今日、私の誕生日なんだから!」
男「…俺へのプレゼントみたくなってるぞ?」
幼「そう思うなら…男からも、して?」
男「…誕生日、おめでとう、幼」
サッ
チュッ
男「なっ!今、口に!」
幼「…男?」
男「ち、違う!俺じゃない!」
男「お前が急に振り向くから…」
男「俺は頬っぺたにするつもりだったんだ!」
男「今のは事故だぞ?」
幼「事故じゃないです!わざとです!わざと振り向きました!」
男「な、なんだとぅ!?」
幼「いいじゃん!私が本当に欲しい物、くれたんだから!」
幼「最高の誕生日プレゼントだよ、男っ!イェーイ!」
男「イェーーーイ!」
幼「イェーーーイ!」
駅員「くそっ…リア充、爆発しろ…」ボソッ
おわり