姫「は?」
魔王「ですから、私は優しい魔王です!」
姫「ええと」
姫「すみません、ツッコミ所が満載すぎるので一つずつ聞いてもいいですか?」
魔王「何なりと!私は優しい魔王なので何でも答えてさしあげましょう!」
姫「はあ……」
元スレ
魔王「私は優しい魔王です!」
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1323761858/l50
姫「ここはどこですか?」
魔王「魔王城です!」
姫「なぜ私はここに?」
魔王「私がさらったからです!」
姫「あなたは誰ですか?」
魔王「私は優しい魔王です!」
姫「はあ……」
姫「いいですか」
魔王「はい!」
姫「魔王は悪いことをするから魔王ですよね?」
魔王「はい!」
姫「魔王が優しかったらそれは魔王とは呼べないのでは?」
魔王「そんなことを言われましても私は魔王ですし」
姫「そもそも優しい人は誘拐なんてしません!」
魔王「人ではありません魔王です!」
姫「ぐぬぬ」
魔王「姫を誘拐したのには事情があるのです」
姫「一応聞いてあげましょう」
魔王「私は人と魔物の共存を目指している魔王なのですが」
姫(うさんくさいですね)
魔王「先日人間の生活の調査に町へ降りたところ、就職難や倒産の話でもちきりのようでした」
姫「不景気ですからね」
魔王「ただでさえ不安な気持ちでいっぱいの人間たちに共存の話を持ちかけてもうまくいくとも思えません。そもそも」
姫「え、待ってもしかしてこの話長くなる?」
魔王「ちょっと今いいところだから黙っててください!」
魔王「考えようによっては不況の原因は先代の魔王のせいでもあるのです」
姫「へー」
魔王「先代が目立った悪さもせずに怠けていたせいで勇者や戦士たちの需要はなくなり」
姫「ほー」
魔王「容姿の良い戦士などはアイドル戦士として生き残りましたが、容姿の悪い戦士や勇者たちは次々にニート、引きこもりと化し」
姫「ふーん」
魔王「酒場は廃れ、勇者たちを養うために大量の生活保護が必要になったせいで国の財産は減り、そのせいで年貢が増えるという無限ループ」
姫「うとうと」
魔王「共存を目指す前に、先代が残したそんな負の遺産をどうにかすべきだと私は考えたのです!」ダンッ
姫「ぐう」
姫「つまり私をさらえば、勇者や戦士たちにも仕事が戻り、酒場も賑わい、経済が良い方向へ回ると」
魔王「あなた寝ていませんでした!?」
姫「伊達に城で英才教育を受けていませんので」
魔王「鍛えるところを間違っているような気もしますが」
姫「私が抵抗したらどうするのですか?無理矢理閉じ込めます?」
魔王「いえ、私は優しい魔王なので乱暴はしません。その時はあなたの記憶を消して城へ戻し、他の姫を探します」
姫「つまり誰でもよかったのね……!?」
魔王「誤解を招きかねない発言はやめてもらえませんか!?」
姫「別に抵抗しないので心配しないでください」
魔王「えっ、本当ですか?」
姫「ええ、私が捕まることで人々の暮らしが良くなるのなら……」
姫(城にいても退屈だし、魔王に捕まるなんて貴重な体験なかなかできませんものね)
魔王「思考だだ漏れなのですが」
姫「人の心の中を読むなんて最低。変態。ゴミクズ!」
魔王「うわああああすみません以後気を付けます」
姫「一安心したらお腹が空きました」
中ボス「へいお待ち」
姫「きゃああああああああ!?」ギュッ
中ボス「ぎゃああああああああ!?」ガシッ
姫「魔物!魔物!!」
魔王「やだなあ、さっきから私と話していたくせに今更何言ってるんですか」
姫「だって魔王さん人間みたいだし!あー驚いた」
中ボス「驚いたのはこっちだわ。せっかく作った炒飯ひっくり返すところだった」
姫「ちゃーはん?これ食べ物ですか?残飯じゃなくて?」
中ボス「ちっ、ブルジョワめ」
魔王「あのー、そろそろ二人(匹)とも離れてもらえませんか……」
姫「意外とおいしいです」
中ボス「意外とは余計だわ」
姫「それにしても魔王さんって本当に人間みたいですね」
魔王「えー、そうですか?」
中ボス「だから言ったじゃないですか、もっと魔王っぽくした方がいいって」
魔王「立派な角と羽も生えてるのに……」
中ボス(角と羽とったら王子顔じゃねえかあんた)
姫(金髪碧眼の魔王ってどうなんでしょう)
???「おい魔王!お前もついに姫さらってきたって本当か!」ガチャ
姫「きゃああああああああ!?」
???「ぎゃああああああああ!?」
姫「角と羽の生えた、アルマーニを着たイケメンが入ってきた!?」
魔王「あ、父です」
姫「お父様?あれが!?全然元魔王っぽくないけど!?」
先代「うわあああああああああああなんということだああああああああああ」
中ボス「うるっせえ……」
先代「黒髪ストレートで華奢で色白でさ、最初は怖がっていたのにだんだん優しい魔王にいつしか恋心を……二人の間に芽生える禁断の愛!みたいな!」
先代「俺様の思い描いていたイメージ通りのお姫様じゃねえかちくしょおおおおおおうらやましいいいいいい」
中ボス「童貞きめえ」
先代「どど、童貞ちゃうわ!まじで!」
中ボス「ひきニートきめえ」
先代「それは否定できない」
姫「なんだか後半聞き捨てならないのですが……禁断の愛?」
魔王「いつもの誇大妄想です。気にしないでください」
姫「先代がダメダメだったって話、今ならわかるような。っていうか似てないですね」
先代「息子と違ってお父さんはなんちゃってイケメンなんですねとか言うな!傷つくだろ!」
中ボス「言ってねえし。被害妄想乙」
???「事実ですけどね」
姫「あ、お母様ですか?」
先代「一発でわかっちゃった!?お父さん泣いていいかな!」
姫「だってそっくりですもん」
母「まあ魔王は角と羽以外は全部私に似ましたから」
姫「でもなんか……」
母「人間みたい?」
姫「はい……おまけに魔王さんと違って角も羽もないですし」
魔王「みたいも何も母は人間ですからね」
姫「えっ」
魔王「私は魔王と人間のハーフなんですよ」
姫「何そのサラブレッド!?」
姫「だから魔王さんは人と魔物の共存を願っているのですか?」
魔王「それもありますが、私の優しさが一番の理由ですね!」
姫「はいはい」
母「何かわからないことがあれば私に何でも聞いてくださいね」
先代「俺様にもね!」
母「黙れ穀潰し」
先代「ひでぶっ」
姫「何だか魔王城って思ったより楽しいですね」
中ボス「なんだかなあ」
スライム「いたた、頭ぶつけちゃった」
魔王「ベホマ」
スライム「わあ!魔王様ありがとう!」
魔王「いえいえ」
姫「確かに優しい」
中ボス「限度を超えてるがな」
魔王「MPは無尽蔵なのでベホマくらいへっちゃらですよー」
姫「これ勇者勝ち目なくないですか?」
中ボス「魔王様が優しくて命拾いしたなマジで」
中ボス「あー疲れた」
姫「また勇者ですか?」
中ボス「ああ今度のは手強かったわ。さすがに魔王様が出るまでもないが」
魔王「人間の経済が活性化している証拠ですね!良き哉!」
中ボス「てかあいつらマジずるくね?なんでいつも四人がかりでくるの?アボカドバナナ」
姫「中ボスさんも大変ですねえ」
中ボス「まあ今の魔王は医療費出してくれるからまだな……先代は保険何それおいしいの状態だったからひどかった」
姫「なんというブラック」
魔王「すみませんうちの父が不甲斐ないせいで」
先代「ハクション!」
先代「あーまじダークソ無理ゲークソゲーだわ」ピコピコ
姫「食器洗いますね」
キメラ「姫様!?食器など私どもが洗いますので置いててください!」
姫「これくらいしないと体がなまってしまいますし」
姫(てかキメラさんどうやってお皿洗うんでしょうか)
魔王「姫も魔王城に慣れてきましたねえ」
中ボス「てか馴染みすぎじゃね?」
魔王「感心ですね。えらいえらい」ナデナデ
姫「えへへ」
???「……」
雑魚1「ちょっと!」
姫「はい?」
雑魚2「あんた魔王様に優しくされたからって調子に乗らないでよね!」
姫「はあ?」
雑魚3「魔王様は誰にでも優しいんだから!勘違いしないでよ!」
姫「ええー……何これ……」
中ボス「イケメンで優しければそりゃこうなるに決まってんだろう」
先代(リア充爆発しろ)
\マオウサマー/\キャーステキー/
魔王「みなさんおはようございます」
\コッチムイタワー/\ナニイッテンノコッチヨ!/
姫「……本当にみんなに優しいんですね」
中ボス「にやにや」
姫「なっ、なんですか」
中ボス「いやあ甘酸っぱいなと思って」
姫「べっ、別に魔王さんのこと好きなんかじゃないですし!」
中ボス「俺何も言ってないけどー?」
姫「!!!」
魔王「……最近なんか仲良いですねあの二人」
先代「にやにや」
姫「今日のご飯はなんだろなーふふふーん」
母「姫、ちょっといいですか?」
姫「はい!何ですか?」
母「先代用の夕飯を作るので手伝ってほしいのです」
姫(ひとり分だけ別で自分で作るなんて……意外と先代様のこと愛してるんですね。普段の素っ気ない態度からは想像できないなあ)
姫「喜んで!」
母「ありがとう。材料は庭で摘んできた夾竹桃、トリカブト、鈴蘭、彼岸花、それとヘドロスライムの毒液です」
姫「!?」
母「これをとりあえず鍋で煮て醤油やら何やらで味付けしたら出来上がりです」
姫「ちょ、ちょっと待ってください!」
母「何ですか?ああ、もちろん肉もいれますよ。私も鬼じゃないので。この腐った」
姫「わーわーわー!それ以上は聞きたくないです!なぜそんなものを?まさか先代様ってそういう好みなんですか!?」
母「いいえ?もちろん毒を盛っているのですが」
姫(ええー……何この人ヤンデレ?)
母「まあ彼も現役を退いたとはいえ元魔王なのでこんな毒まったく効きませんが」
母「姫、私がなぜ毎日こんなことをしているのかわかりますか?」
姫(毎日してるんですか……)
母「私は人間で彼は魔物、しかも元魔王です」
母「つまり私は、彼と一緒に死ぬことができません」
姫「!」
母「私が死んでも、何年も何百年も彼は生き続けるでしょう」
母「その間にまた誰かを愛すかもしれない。もしくは独りで悲しみに暮れ続けるかもしれない」
母「私にはそれが耐えらない」
母「種族を超えた愛はつらい。あなたに同じ道を歩んでほしくないのです」
姫「……」
母「先代も私の気持ちに気付いたのか、最近は毎日何も言わずに毒入りの夕飯を食べてくれています」
姫(先代様……)
先代「【ヘドロ雑炊】 嫁のメシが まずい666皿目【腐ったパスタ】っと」カタカタ
先代「スレの盛り上がりパネエww嫁のおかげだはwww」
中ボス(なんであの女がこいつ好きになったのか謎だわマジで)
母「まあ美談は建前で、本当は完全に趣味でやっているんですけどね」
中ボス(ああどっちもどっちってか似た者夫婦か)
母「今誰が誰に似てるって言いました?」
中ボス「何で人間なのに心読んでんの!?やだこの人怖い!」
姫(別に魔王さんのことなんか好きじゃないですし)
姫(魔王さんだって私のこと、別に好きじゃ……ない?)
姫(あれ、おかしいな)
姫(考えただけで胸が、苦しい)
姫(そういえば私、いつまでここにいられるんだろう)
姫(人々の暮らしが良くなったら……帰されてしまうんだろうか)
魔王「どうかしましたか?顔色が悪いですよ?」
姫「!な、なんでもないです!」
魔王「あっ……どうしたんでしょうか」
姫(どうして……私)
姫(帰りたくない)
先代「姫の様子がおかしい?」
魔王「はい。何だか最近ため息が多かったり、食も細かったり、元気がないんです」
先代(自慢かようぜえ)
先代「それはきっとあれだな。ホームシックってやつだな」
魔王「えっ」
先代「もう城に来て一年近く経つんじゃないか?無理もないだろう。そろそろ帰してやれよ」
先代(お前ばっかりあんなかわいいお姫様ずるいずるいずるいリア充爆発しろ!!)
魔王「い、いやでもそれは……」
中ボス「魔王様!大変なことになったぞ!」
先代「騒がしいな」
中ボス「さっき偵察から戻ってきた魔物の報告なんだが」
中ボス「姫のいた王国で祭りが行われていたらしい」
魔王「!?姫がさらわれてからは祝い事は自粛していたはずでは……」
中ボス「なんでも、姫の弟が生まれたとか」
魔王「!」
中ボス「王国は祭りでてんやわんやで、姫の捜索隊は最小限の人数で行われているようだ」
先代「世継ぎが生まれたらどうでもいいってのかよ。チッ」
ガタッ
姫「……」
魔王「姫……」
バタバタバタ
中ボス「お前空気読めよマジで」
先代「すまんかった……」
中ボス「俺が言うのもなんだが魔王様、やっぱり人間なんて」
魔王「……中ボス」
中ボス「はっ」
魔王「少し遠征するので城のことを頼みます」
中ボス「かしこまりました」
中ボス(笑ってない魔王様、初めて見た)
先代(怖すぎて漏らすかと思った)
中ボス(あんた元魔王のくせに小物すぎるだろ)
先代(てへぺろ☆)
姫(私は見捨てられたんだ)
姫(帰るところがなくなった)
姫(なのに私、どうして嬉しいんだろう)
姫(これでずっと置いてもらえるかも、なんて)
姫(魔王さんのお母様は、種族を超えた愛はつらいって言っていたけど)
姫(私、やっぱりここにいたい)
姫(魔王さんのそばに、いたい)
姫(伝えなきゃ……この気持ち。後悔する前に)
姫「魔王さん!おかえりなさ……!?」
魔王「姫。今忙しいので話は後でお願いします」
姫「ど、どうしたんですかその恰好!?なんか服があちこち焦げて……」
魔王「村をひとつ根絶やしにしてきたので」
姫「根絶や……えっ?」
魔王「怒り狂った国王が派遣した勇者が何組か来るようなのでちょっと準備をしてきます」
姫「魔王さん?泣いてる?」
魔王「……泣いてませんよ。あなたはいつものように奥の部屋で隠れていてください」
姫「わかりました……また後で」
魔王「……」
魔王「すみません……」
中ボス(根絶やし、ね……)
姫「中ボスさん、私この戦いが終わったら、魔王さんに大事な話をしようと思います」
中ボス「フラグッ!?」
姫「え?」
中ボス「いや何でもないわ」
姫「応援しててくださいね!」
中ボス「あ、ああ」
中ボス(応援はするが……今のセリフはマズすぎるんだが)
中ボス「よくここまでたどり着いたな」
武闘家「こいつを倒せば……!」
戦士「前回はやられたが、あの時の俺たちとは違う!」
中ボス(魔王様……これがあんたの選択なら俺は……)
賢者「負けるわけにはいきません!」
勇者「行くぞ!」
中ボス「魔王様ばんざああああああああい!!!」
勇者「こ、こいつが」
魔王「ほう、中ボスを倒しましたか。思ったよりやるようですね」
戦士「魔王……」
魔王「いかにも、私は……魔王です」
武闘家「すごい殺気だ」
賢者「足が震えて……」
魔王「貴様らを倒して、人間など滅ぼしてくれるっ!」
勇者「さ、させるかあああっ!」
大臣「ひ、姫ーっ」
姫「どうかしたのですか?」
大臣「そんなに動かれてはお体に障りまする!つい先日まで幽閉されていたというのに」
姫「大げさね。見張り台に立つくらい大丈夫ですよ」
大臣「なぜこのような場所に……」
姫「ここからなら町がよく見えます。すっかり賑やかになりましたね」
大臣「ええ、それもこれも勇者様が忌々しい魔王を退治してくれたおかげですな!」
姫「……」
大臣「勇者殿に嫁ぐという話はどうされましたかな?こんなに良い縁談は他にはないと思いますぞ!」
姫「……そうですね」
大臣「勇者殿の血筋と王家の血筋、こりゃとんでもないサラブレッドが生まれそうですな!わはは!」
姫「……」
姫(魔王さんが負けるなんてありえない)
姫(根絶やしにされた村も、騎士団のおかげで死者は出なかったというけれど)
姫(きっと魔王さんがうまく采配したんだろう)
姫(どうして)
姫(もしかして私を城に帰すため?)
姫(それとも……人間界が豊かになったから、もう私は用済みだったのかな)
姫(私はずっとあの城にいたかったのに)
姫(最後の日、魔王さんすごく悲しそうな顔をしてた)
姫(私のわがままが魔王さんを苦しめていたのかな……)
姫「魔王さん……」
魔王「はい!」
姫「きゃああああああああああああ!?」
魔王「うわああああああああああああ!?」
姫「ななななんんで!?えっ?あれ?あっえっ!!?」
魔王「すみません!なんかすみません!一度帰りますね!」
姫「いやちょっ、なんで帰るんですか!?帰らないで!説明!」
魔王「はい!」
魔王「中ボスに怒られました。あんたのやってることは優しさじゃねえ、ただのエゴだって」
姫「中ボスさん……」
魔王「母にも言われました。自分の一番ほしいものも手に入れられなくて何が魔王だって」
姫「お母様……」
魔王「父にも言われました。俺様からかわいい娘を奪わないでくれって」
姫「先代様……」
魔王「そういうわけで、私にもう一度さらわれてください」
姫「魔王さん……」
姫「それは、できません」
姫「ただでさえ今、人々は魔王さんを恨んでいます」
姫「この状況でまた私がさらわれたら、人と魔物の溝はますます深まってしまう」
姫「魔王さんの理想とする、人と魔物の共存する世界から離れてしまう……」
姫「魔王城にはいたい。でも、そのせいで魔王さんが傷つくのは嫌なんです」
魔王「姫……」
魔王「わかりました」
魔王「さらうのは諦めます」
姫「お父様」
国王「どうした姫?体は大丈夫か?」
姫「はい。お父様、私身を固める決意をしました」
国王「ほ、本当か!あんなに嫌がっていたのにどうして急に……いや嬉しいぞ!」
姫「先方には先ほどお話しておいたのですが、今すぐ改めて挨拶がしたいとおっしゃって」
国王「勇者殿が来ているのか!通しなさい!」
ギギィー
魔王「はじめまして!」
国王「」
魔王「誘拐はやめます。代わりに、私と結婚してください」
姫「!」
魔王「そうすれば、私たちが人と魔物を繋ぐ架け橋になれるかもしれない」
魔王「もちろん姫が良ければですが……」
姫「ダメです」
魔王「!」
姫「ちゃんと言ってくれなきゃイヤです……」
魔王「……」
魔王「私は姫が大好きです!結婚してください!」
姫「……はい!」
母(ひゅーひゅー!)
中ボス(見てるこっちが恥ずかしくなるな)
先代「あ、もしもし壁殴り代行ですか?」
母(声出すなよ見つかるだろふざけんなksが)
先代()
中ボス(へんじがない。ただのしかばねのようだ)
先代(なぜ俺様がさらった姫はこんなにオテンバなのか……慢心、環境の違い)
魔王「というわけで娘さんを私にください!」
国王「急すぎるわ!段階踏めよ!」
国王「てか角生えてるよ!?羽も!何この人!?」
姫「お父様、彼は人ではありません」
姫「彼は」
魔王「私は優しい魔王です!」
おわり
2chネタはわからない人にはわからないのかもしれないね