マミ「みんな…死ぬしかないじゃない！！」
ほむら「え…！？」
まどか「！」
マミ「あなたも！」
ほむら（助け…）
マミ「私もっ！！」
ﾊﾟｷｬｯ
元スレ
ほむら「まどかの泣き顔が好きなの」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1320584452/
まどか「…」
マミ「」ﾄﾞｻｯ
ほむら「鹿目…さん…」
まどか「嫌だぁ…」
まどか「…もう、嫌だよ…こんなの…」
ほむら「…」
まどか「うっ…」
ほむら「…大丈夫、だよ…」
まどか「うぅぅ…」
ほむら「一緒にワルプルギスの夜を倒そう…？」
まどか「…」
まどか「うんっ…」
ほむら「…！？」
ほむら（…何だろう…この気持ち…？）
ほむら（私…鹿目さんの…？）
ほむら（…ううん、何を考えてるの…私っ！）
ほむら（鹿目さんと…2人で絶対に…！）
――――――――――――――
まどか「嘘…一個だけ取っておいたんだ」
ほむら「…！」
ほむら「鹿目さん…っ！」
ほむら「なんで…私になんか…！」
まどか「…ほむらちゃん、過去に戻れるって…言ってたよね…」
ほむら「…！」
まどか「こんな終わり方にならないように…」
ほむら（鹿目さん…泣いてる…）
まどか「歴史を…変えられるって…」
ほむら（なに…この気持ち…？）
まどか「だからね…お願いがあるの…」
ほむら「鹿目さん…！」
ほむら（こんな時に…）
まどか「キュウべえに騙される前の…バカな私を…」
ほむら（私は…鹿目さんの…？）
まどか「助けてあげて…くれないかな…？」
ほむら（…！）
ほむら（何を…考えてるの…私！）
ほむら「…約束するわ」
――――――――――――――
ほむら「…また、あの時のことを…」
ほむら「私は…何度も時間を繰り返している…」
ほむら「そう…何度も」
ほむら「そして私は何度もまどかの泣く姿を見てきた…」
ほむら「私は…泣いてるまどかを見て…」
ほむら「この気持ち…私は…まどかの泣き顔が…」
ほむら「好き…なの…？」
ほむら「まさか…」
ほむら「…そんなはずが…」
ほむら「でも…っ！」
ほむら「でも…いつも感じるあの気持ちは…」
ほむら「…」
ほむら「私は…時間を繰り返せる…」
ほむら「なら…一度くらい…」
ほむら「まどかを…！」
まどか「ほむらちゃん、話ってなに？」
ほむら（とりあえず…まどかを呼び出したわ）
まどか「ほむらちゃんから私を誘ってくるなんて…嬉しいな！」ﾆｺｯ
ほむら「…！？」
まどか「てぃひひ！」
ほむら（これは…！）
ほむら（いや…私はまどかの泣き顔を見たくて…！）
ほむら（…よし）
まどか「ほむらちゃん？」
ほむら「…まどか」
まどか「うん！」
ほむら「その…えっと…」
ほむら（何も考えてなかった…）
まどか「？」
ほむら（どうすれば…）
ほむら「そ、そうだ！まどか！」
まどか「ん？」
ほむら「このメニューで一番苦手な食べ物って何かしら？」
まどか「この中で…んーと…」
ほむら（私は今まどかと2人でお昼を…まだ注文はしていない…）
まどか「んー…」
ほむら（ここでまどかが苦手な食べ物を注文したら…）
ほむら（まどかが泣くはず！）
まどか「これ…かな…？」
ほむら「そう、わかったわ」
まどか「うん」
ほむら（でも、まどかだけ苦手な食べ物を食べさせるのは悪いわ）
ほむら（私も苦手な食べ物を…）
まどか「嫌いな食べ物なんて聞いてどうしたの？」
ほむら「こうするのよ」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
まどか「えっ？」
ほむら（まどか…！）
「ご注文をお伺いいたします」
ほむら「これとこれをお願いします」
「畏まりました」
まどか「ほ、ほむらちゃん？」
ほむら「今日はそれを食べるのよ」
まどか「なんで…？」
ほむら（ごめんね…まどか…）
ほむら（泣いて…！）
まどか「私はあれが苦手なのに…」
ほむら（さあ…！）
ほむら「あっ…お金は私がだすわ」
まどか「それは…悪いよ…」
ほむら「大丈夫よ、気にしないで」
まどか「で、でも…」
まどか「！」
まどか「…ほむらちゃんは何を注文したの？」
ほむら「私も一番苦手なものを注文したわ」
まどか「そっか…」
まどか「うん、わかったよ！」
ほむら「そう」
ほむら（嫌々苦手なものを食べるまどかの泣き顔…）
ほむら（見てみたい！）
「お待たせいたしました」
ほむら「まどか、いただきましょうか」
まどか「うん…！」
ほむら「いただきます」
まどか「い、いただきます…！」
ほむら（さあ、まどか…！）
まどか「ほむらちゃん…！」
ほむら「なに？ちゃんと食べなきゃ駄目よ」
まどか「うん…がんばって食べるね！」
ほむら「ええ、がんばって」
まどか「ほむらちゃんも、がんばってね！」
ほむら「え？」
まどか「それ苦手なんでしょ？」
ほむら「…ええ」
まどか「私もがんばるから、ほむらちゃんもがんばって食べてね！」
まどか「てぃひひ！」
ほむら「う、うん…」
ほむら（あれ…何で笑ってるの？）
まどか「…」ｼﾞｨｰ
ほむら「あっ」
ほむら（まどか…そんなに料理を睨んで…）
まどか「むむ…」
ほむら（そんなに嫌いなのね…ちょっと悪いことしたかしら）
ほむら（でも…私も嫌いなものを食べるんだから…）
ほむら「…」ｼﾞｨｰ
ほむら（た、食べなくない…）
まどか「ほむらちゃん」
ほむら「ほむ？」
まどか「私、がんばる！」
まどか「ぱくっ！」
まどか「もぐもぐ」
ほむら「あ…！」
ほむら（た、食べた…！）
ほむら（これで…まどかの泣き顔が…！）
まどか「もぐ…もぐ…」
ほむら（さあ…！）
まどか「…」
まどか「…ごっくん」
ほむら「…」
まどか「…」
ほむら（あら…？）
ほむら「まどか…」
まどか「…がんばったよ！」
ほむら「そ、そうね…」
まどか「てぃひひ！」
ほむら（泣かない…？）
ほむら（おかしいわね…）
まどか「ほむらちゃんもがんばって！」
ほむら「え、ええ…！」
ほむら「…」
ほむら（た、食べたくない…）
ほむら（でも、まどかは食べたのよ…！）
ほむら（私だって…）
ほむら「…」
まどか「ほむらちゃん、ファイト！」
ほむら「…ほむっ！」
ほむら「ほむ…ほむ…」
ほむら（おいしくない…）
まどか「がんばって！」
まどか「ほら…私も！」ﾊﾟｸｯ
まどか「もぐもぐ…」ｺﾞｯｸﾝ
まどか「てぃひひ！」
ほむら（まどか…！）
ほむら「ほむ…」
ほむら「…」ｺﾞｯｸﾝ
ほむら（うう…おいしくない…）
ほむら「…」ｳﾙｳﾙ
まどか「ほむらちゃん、がんばったね！」
ほむら（なんで私が泣きそうになってるのよ…）
ほむら「うん…」
まどか「私も頑張って好き嫌いなくすよ！」
ほむら「えっ？」
まどか「ほむらちゃん、一緒に好き嫌い無くすためにこんなことしてるんだよね？」
ほむら「…？」
まどか「ほむらちゃんも一緒だもん、私頑張って最後まで食べるね！」
ほむら「…」
ほむら（なんでそうなるの…？）
まどか「ね？」
ほむら「…うん」
ほむら（まどか…良い子ね）
ほむら（さすが…私の考えが甘かったわ）
ほむら（でも！）
ほむら「まどか、少しずつ食べても駄目だわ」
まどか「えっ？」
ほむら「一気に食べるのよ！」
ほむら（いくら頑張ると言っても、これなら…！）
まどか「で、でも…」
ほむら（ふふっ、嫌がってるわね）
ほむら（…ちょっと…罪悪感があるけど…）
ほむら「ほら！こうやって一気に！」
まどか「あっ！」
ほむら（まどかなら私がすれば真似するはずよ！）
まどか「ほむらちゃ…！」
ほむら「ほむっ！ほむっ！」
まどか「そ、そんなに食べると…」
ほむら「ほむっ…ほむっ…」
ほむら「…」
ほむら（く、口が…）
ほむら（きもちわるい…やりすぎた…）
ほむら（うぅぅっ…）
ほむら「…」ｳﾙｳﾙ
まどか「だ、大丈夫？」
ほむら「…」
ほむら（飲み込めない…）
ほむら「はほは…」ｳﾙｳﾙ
まどか「えっ？」
ほむら「はふへへ…！」
まどか「た、助けて？」
ほむら「ふん…」
まどか「えっと…」
ほむら「…」ﾓｺﾞﾓｺﾞ
まどか「ゆ、ゆっくり！ゆっくりでいいから…」
まどか「ちゃんと噛まないと…！」
ほむら「ふん…」
ほむら「ほふ…ほふ…」
ほむら（なんでこんなことに…）
まどか「そう…少しずつでいいから…」
ほむら「ほふ…」
まどか「がんばって」
ほむら「…」ｺﾞｯｸﾝ
ほむら「はぁ…」
ほむら（飲み込めた！）
まどか「ほむらちゃん、大丈夫？」
ほむら「う…うん…」
まどか「無理しちゃ駄目だよ？」
まどか「ゆっくり食べなくちゃ」
ほむら「そうね…」
まどか「でも、がんばったね、ほむらちゃん！」
ほむら「え…？」
まどか「私もちゃんと最後まで残さず食べるから」
まどか「ほむらちゃんも最後まで食べようね？」
ほむら「うん…」
ほむら（まどかを泣かせたかったのに…なんでこうなってるの…？）
ほむら（この作戦は失敗ね…）
まどか「ふぅ…」
ほむら「ほむっ…」
まどか「ごちそうさまでした…！」
ほむら（まどか…もう食べ終わったの…？）
まどか「30分かぁ…結構時間かかっちゃったね」
ほむら（え？そんなに？）
まどか「やっぱり…苦手だけど…ほむらちゃんも一緒だったから」
まどか「私、がんばれたよ！」
ほむら「まどか…！」
まどか「てぃひひ！」
ほむら「い、急いで食べるわ…！」
まどか「ううん、ほむらちゃんのペースでいいよ」
まどか「私はまってるから！」
ほむら「…ありがとう」
まどか「うん」ﾆｺﾆｺ
ほむら（まどかはやっぱり優しいわ…）
ほむら（でも、なんで笑顔なの…？）
ほむら（まどかの笑顔…！）
ほむら「…」ｼﾞｨｰ
まどか「？」
ほむら（私は…？）
まどか「どうしたの？私の顔になにか…？」
まどか「あっ！も、もしかしてご飯つぶが…」
まどか「…ほむらちゃんが私のご飯つぶを…///」ﾎﾞｿｯ
ほむら「なにもついてないわよ？」
まどか「えっ？」
ほむら「それに…今何か言わなかった？」
まどか「う、ううん！気にしないで？」
ほむら「…そう」
まどか「う、うん！」
ほむら（どうしたのかしら…？）
ほむら（…それよりまどかの泣き顔よ！）
ほむら（どうすれば…？）
ほむら「ご、ごちそうさまでした…」
まどか「ちゃんと食べられたね！」
ほむら「ええ…ごめんなさい、待たせてしまって…」
まどか「ううん、いいよ！」
ほむら「ありがとう」
まどか「てぃひひ！」
ほむら「まどか、この後時間ある？」
まどか「うん、大丈夫だよ」
ほむら「なら、出掛けない？」
まどか「うん！どこに行くの？」
ほむら「そうね…」
ほむら（まどかが嫌がりそうなもの…）
ほむら（何があるかしら…ほむむ…！）
ほむら「…まどか」
まどか「なに？」
ほむら「…おばけ、嫌い？」
まどか「えっ？」
ほむら「おばけよ」
まどか「おばけ…？」
ほむら「ええ」
まどか「おばけかぁ…うーん…見たことないけど…」
まどか「いたら…怖い…かな…？」
ほむら「そう、わかったわ」
まどか「？」
ほむら「まどか、ついてきて」
まどか「うん！」
お化け屋敷
まどか「お化け屋敷…」
ほむら「まどか、行くわよ」
まどか「うん！」
ほむら（これでまどかは泣くはずよ！）
ほむら（本物じゃないけど…なんとかなるはず）
まどか「私、お化け屋敷って初めてなんだよ」
ほむら「私もよ」
ほむら（初めて…よし！）
まどか「うわぁ…真っ暗だね」
ほむら「ええ…」
ほむら（す、少し緊張してきた…）
ほむら（でも大丈夫よ…偽物なんだし…）
ほむら（私は本物の魔女と戦ってるのよ！）
まどか「どんなおばけがいるのかな？」
ほむら「そうね…」
ほむら（お化け屋敷って何がいるのかしら？）
まどか「！」
ほむら「火の玉とか…？」
まどか「ほ、ほむらちゃん！」
ほむら「なに？」
まどか「あれ…」
ほむら「？」
ﾌﾟﾗｰﾝ
ほむら「」
ほむら「きゃぁぁぁぁぁぁ！」
まどか「ほむらちゃん？」
ほむら「ひぃ…」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
まどか「だ、大丈夫だよ！」
ほむら「まどか…？」
まどか「ほら…えっと…ほ、本物じゃないから！」
ほむら「本物じゃない…」
まどか「うん…」
ほむら「…」
ほむら「そ、そうよね！」
ほむら「こほん…」
ほむら「まどか、進むわよ」
まどか「うん！」
ほむら「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
ほむら（本物じゃない本物じゃない…）
まどか「てぃひひ」
ほむら「？」
まどか「今日のほむらちゃん、面白いね！」
ほむら「…そうかしら？」
まどか「うん」
ほむら「たとえば…？」
まどか「んっとね…たとえばと言うか…」
まどか「いつもはその…クールでカッコいいって印象なんだけどね」
ほむら「私が？」
まどか「うん、だけど今日のほむらちゃんは意外と言うか…」
まどか「か、かわいい…かな///」
ほむら「えっ？」
ほむら「か、かわいい…？」
まどか「てぃひひ…///」
ほむら「まどか…！」
ほむら（ま、まさかかわいいだなんて…！？）
ほむら（私は…）
ｷﾞｬｰ
ほむら「」
まどか「」
まどか「きゃっ？」
ほむら「きゃぁぁぁぁ！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
まどか「あっ！ほむらちゃん！」ﾀﾀｯ
ほむら「いやぁぁぁぁぁ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
まどか「そんなに走ったら危ないよ？」
ｵﾊﾞｹﾀﾞｿﾞｰ
ほむら「」
まどか「ほむらちゃん…？」
ほむら「ひぃっ…」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
まどか「大丈夫…？」
ほむら「…」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
まどか「えっと…か、帰る…？」
ほむら「うん…！」
まどか「そうしよっか」
ほむら「まどかぁ…！」
ｱ､ｱﾉ
まどか「はい？」
ﾄﾁｭｳﾃﾞｶｴﾙｺﾄﾊﾃﾞｷﾅｲﾉﾃﾞ…
まどか「あ…そうですよね…」
ﾊｲ
まどか「じゃあ…最後までがんばろう？」
ほむら「…」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ほむら（なんでお化け屋敷なんかに来たのよ…）
ほむら（私ってほんと馬鹿…）
まどか「…ほむらちゃん！」
ほむら「まどか…」
まどか「私がついてるから！」
ほむら「…！」
まどか「だから…がんばろうよ！」
ほむら「…うん」
まどか「…ほ、ほむらちゃん、手を出して」
ほむら「え…？」ｽｯ
まどか「てぃひひ」ﾆｷﾞｯ
ほむら「あ…！」
まどか「これなら…少しは怖くないかも」
ほむら「…」
まどか「ね？」
ほむら「…うん！」
まどか「がんばろうね！」
ほむら「ええ！」
ほむら（目的が変わった気がするけど…気にしたら負け…よね？）
ほむら「お、終わった…」
まどか「怖かったね…」
ほむら「うん…」
ほむら（もう途中から叫んでばっかりで何が何だか…）
ほむら（もう二度と来たくないわ）
ほむら（まどかは泣かなかったし…）
ほむら（でも…まどかが手を握ってくれた！）
ほむら「ふふっ」
まどか「怖かったけど…楽しかったね！」
ほむら「楽しかった…」
まどか「ま、また…来ようよ」
ほむら「えっ…？」
まどか「あ…う、嘘！冗談だよ！」
ほむら「まどか…」
まどか「…」
ほむら（…仕方ないわね）
ほむら「いいわ」
まどか「えっ」
ほむら「また…来ようよ」
まどか「…うんっ！」
ほむら「ふふっ」
ほむら（まどかが喜んでくれるなら私は…！）
ほむら（でも…その前にまどかを泣かせるのよ！）
ほむら（それが目的なんだから！）
ほむら「まどか！」
まどか「なに？」
ほむら「せっかく遊園地に来たんだから…もっと遊ぶわよ！」
まどか「うんっ！」
ほむら（お化け屋敷以外にもあるはずよ…）
ほむら（まどかを泣かせる何かが！）
まどか「…」ﾆｺﾆｺ
まどか「次はなにするの？」
ほむら「ほむ…」
ほむら（もう自爆するのはこりごりね…）
ほむら（私でも大丈夫なもの…）
ほむら「！」
ほむら「まどか、ジェットコースターはどう？」
まどか「えっ…」
ほむら（これなら…）
まどか「ジェットコースター…」
ほむら「ええ」
ほむら（この反応…嫌みたいね）
まどか「…」
ほむら「…」
ほむら「あっ…嫌なら無理しなくても…」
ほむら（しまった！）
ほむら（何を言ってるのよ私は…）
ほむら「えと…」
まどか「…ううん、大丈夫だよ」
ほむら「！」
まどか「ほむらちゃんが側にいてくれるんだもん」
まどか「何だってするよ！」
ほむら「まどか…ありがとう…！」
まどか「ほんとは怖いけど…」
ほむら「…」
ほむら（やっぱり…罪悪感が…でも…）
ほむら「…まどか、怖いのなら無理しなくてもいいのよ？」
ほむら（また…私は何がしたいのよ…！）
まどか「…だ、大丈夫！大丈夫だから…！」
ほむら「まどか…」
まどか「ほらっ、行こっ？」
ほむら「…ええ」
ほむら（まどか、私のために…）
ほむら（本当に私はまどかを泣かせていいのかしら…？）
ほむら（まどかに悪いわ…）
ほむら（…でも…！それでも…！）
ほむら（まどかの泣き顔…見てみたい…！）
ほむら（私の気持ちを確かめたい！）
まどか「…私たちの順番だね」
ほむら「そうね…」
まどか「わ、私ね？昔さやかちゃんと一緒に乗った時…すっごく怖くて…」
ほむら「！」
まどか「それから…ずっと乗ってなかったんだ」
ほむら「…そう」
まどか「でも…今日はほむらちゃんと一緒だから…大丈夫だよ！」
まどか「てぃひひ！」
ほむら「まどか…ごめんね？」
まどか「ううん！」
ほむら（どうしよう…やっぱりまどかに悪いわ！）
ほむら（でも、もう乗ってしまったし…）
まどか「あ…上りだしたね…！」
ほむら「…」
ほむら（まどかが嫌がらずに泣く方法はないの…？）
まどか「ほむらちゃん？」
ほむら「…」
まどか「そ、そろそろだね…！」
ほむら（何か…）
ほむら「まど」
まどか「き、きた！」
ゴォォォォォォォォ
ほむら「…！？」
まどか「きゃぁぁぁっ！」
ほむら「ちょっ…！」
ほむら（は、早い…！）
まどか「きゃぁぁっ！」
ほむら「うわっ！？」
ほむら（なによ…ジェットコースターってこんなんだったかしら…？）
ほむら「わわわわ！」
まどか「ほむらちゃぁぁぁん！」
ほむら「まどかぁぁぁぁぁぁ！」
ほむら（そういえば…私、子供用のジェットコースターにしか乗ったことなかった…！）
ほむら「………！！！」
ほむら（な…ぐるぐる回転して…！？）
まどか「きゃぁぁぁ！」
ほむら「無理無理無理無理…！」
ほむら（こんなのってないわよ…！）
ほむら「きゃぁぁぁぁぁぁ！？」
まどか「…」
ほむら「…」
まどか「…終わった？」
ほむら「…」
まどか「終わったみたいだね…怖かったよ…」
ほむら「…」
まどか「…ほむらちゃん？」
ほむら「…」
まどか「ほむらちゃん！」
ほむら「…へ？」
まどか「てぃひひ…怖かったね？」
ほむら「お、終わったの…？」
まどか「うん」
ほむら「そ、そっか…」
ほむら（予想外よ…まさかあんなに…）
ほむら（怖かった…）
まどか「大丈夫？」
ほむら「うん…」
ほむら「まどかは…大丈夫なの？」
まどか「うん…怖かったけど、楽しかったよ！」
ほむら「そう…よかったわ」
ほむら（私はとうぶん乗りたくないわ…）
まどか「ほむらちゃんと一緒だと、何をしても楽しいのかも…！」
まどか「てぃひひ！」
ほむら「…ありがとう」
まどか「次はなにしよっか？」
ほむら「そうね…」
ほむら「…ん？」
「もう遊ぶしかないじゃない！」
「あなたも！」
「私も！」
「なんで僕が…」
まどか「どうしたの？」
ほむら「…いえ」
まどか「？」
ほむら「気にしないで…気にしたら負けよ」
まどか「そうなの…？」
ほむら「ええ」
まどか「ふぅん…」
ほむら「それより、次は…」
まどか「次は怖くないのがいいなぁ」
ほむら（…まあ、私も疲れたし、次は怖くないのでいいかしら）
ほむら「まどかは何に乗りたい？」
まどか「んー…」
まどか「あっ」
ほむら「何かあった？」
まどか「め、メリーゴーランドはどうかな…？」
ほむら「メリーゴーランド？」
まどか「う、うん…」
まどか「子どもっぽいかな…？」
ほむら「ううん…そんなことはないわ」
まどか「そ、そう？」
ほむら「ええ」
ほむら（目的とは違うけど、少々くらいまどかの好きにさせないとね）
まどか「やったぁ！てぃひひ！」
ほむら「ふふっ」
まどか「行こうよ！ほむらちゃん！」
ほむら「うん」
まどか「ほむらちゃん、これに乗ろうよ！」
ほむら「2人乗り？」
まどか「うんっ！」
ほむら「ふふっ、わかったわ」
まどか「てぃひひ！」
まどか「ありがとう、ほむらちゃん！」ﾆｺﾆｺ
ほむら（まどか、すごい笑顔ね…！）
ほむら（そんなにメリーゴーランドが楽しみなのかしら？）
ほむら（まあ…かわいいから、いいけれど）
まどか「ほむらちゃん、前に座って！」
ほむら「ええ」
まどか「私は後ろに…！」
まどか「ほむらちゃん！」ｷﾞｭｯ
ほむら「ほむっ！？」
ほむら「ま、まどか！？」
まどか「てぃひひ！後ろの人は前の人に抱きつかないといけないから…！」
ほむら「そ、そうよね！」
ほむら（び、びっくりした…）
まどか「始まるよ！」
ほむら「ええ」
まどか「わぁ！回ってるよー」
ほむら「ふふっ」
ほむら（まどかが楽しそうでなによりだわ）
ほむら（…）
ほむら（あれ…これってもしかして…）
ほむら（で、デート…？）
ほむら（ち、違う！私はまどかの泣き顔が見たくて…！）
ほむら（でも…これは…）
ほむら（い、意識したら恥ずかしくなってきた…）
ほむら（それに今…まどかに抱きつかれて…）
ほむら「ほむむ…///」
まどか「ほむらちゃん…！」
ほむら「な、なに？」
まどか「今日はありがとう…！」
ほむら「えっ…？」
まどか「ほむらちゃんが私を誘ってくれて…嬉しかったんだ」
ほむら「…」
まどか「ほむらちゃん…いつも忙しそうで…」
まどか「なかなか誘えなくて…」
ほむら「まどか…」
まどか「だから今日は嬉しかったんだよ？」
まどか「すっごく…！」
ほむら「…」
ほむら（そんなことを思っていたのね）
ほむら（なのに私は…まどかを泣かせようと…）
ほむら（私は…何をやってるのよ…）
ほむら「まどか…ごめんね」
まどか「えっ？」
ほむら「…謝りたかったから」
まどか「なんで…？」
ほむら「…」
まどか「？」
ほむら「ふふっ、気にしないで？」
まどか「う、うん…」
ほむら（どうしよう…やっぱりまどかに悪いことはできないわ）
ほむら（でも…見たい…まどかの泣き顔…！）
ほむら（何か…何か方法があるはずよ…）
ほむら（まどかを泣かせる方法が…！）
まどか「てぃひひ！」
ほむら（今は…まどかが楽しめればそれでいいわ）
ほむら「ふふっ」
まどか「楽しかったぁ」
ほむら「ええ」
まどか「次はどうしよっか？」
ほむら「そうね…」
ほむら「！」
「良い話だっわ…」
「僕にはよくわからなかったけど…」
「感情ないからね」
ほむら（何の話かしら…？）
ほむら（って言うか何をしているのよ！）
まどか「あれ…？」
ほむら「どうしたの？」
まどか「ここ…映画やってるんだ…？」
ほむら「え、映画？」
まどか「ほら…」
ほむら「…本当だわ」
まどか「何をやってるのかな？」
ほむら「さあ…」
ほむら「！」
ほむら（これよ！）
ほむら（感動できる映画を見たらまどかは…！）
ほむら（悲しませずに泣かせることができるわ！）
ほむら（よし！）
ほむら「まどか、何か見ていかない？」
まどか「映画を？」
ほむら「ええ！」
まどか「うん、わかったよ」
まどか「何を見るの？」
ほむら「ほむ…」
ほむら（何か感動できる話の映画は…）
ほむら「あっ！」
ほむら（これ…たしかＣＭでやってた…！）
ほむら「これなんてどうかしら？」
まどか「テレビで宣伝してるやつだね！」
ほむら「どう？」
まどか「いいよ！」
ほむら「なら行こう？」
まどか「うん！」
ほむら（これなら罪悪感もないわ！）
ほむら（さあ…私にあなたの泣き顔を見せて）
ほむら「まどか！」
まどか「？」
ほむら「映画なんて久々だわ…」
まどか「私もだよっ」
ほむら「そうなの？」
まどか「うん、私は映画はあんまり見ないんだ」
ほむら「…レンタル派？」
まどか「うん、そうだよ」
ほむら「そう…私と同じね！」
まどか「てぃひひ！」
ほむら「そろそろ始まるわね」
まどか「うん！」
「寝ないでよね？」
「わかってるって」
「ほんとにぃ？」
「だいじょーぶだいじょーぶ」
「寝たらイタズラするから」
「はいはい、ほらポップコーン」
「食うかい？」
ほむら「…」
ほむら（偶然…よね？）
まどか「楽しみだねっ」
ほむら「うん…！」
ほむら（まどかの泣き顔…楽しみだわ！）
まどか「あ…始まった」
ほむら「静かにしないとね」
まどか「うん」
ほむら「…」ｼﾞｰﾝ
まどか「…」ﾁﾗｯﾁﾗｯ
ほむら（良い話だわ…）
まどか「…」ｿﾜｿﾜ
ほむら（ここでお別れなんて駄目よ…！）
まどか「ほ、ほむらちゃん…」
ほむら「…」
まどか「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
まどか「あ…終わっちゃった…」
ほむら「…」ｳﾙｳﾙ
まどか「ほむらちゃん…」
ほむら「良い話だったね…！」ｸﾞｽﾝ
まどか「えっ？あ…う、うん！」
ほむら「…」
ほむら（これならまどかは泣くはずよね…！）
ほむら「まどか…」
まどか「な、なに？」
ほむら「…あれ？」
ほむら（泣いてない…？）
ほむら「まどか…今のでも泣けないの！？」
まどか「えっ？」
ほむら「泣けなかった…？」
まどか「あ…その、き、緊張しちゃって…」
まどか「ちゃんと見られなかった…かな…？」
ほむら「え…？」
まどか「ごめんね…ほむらちゃん…」
まどか「せっかく一緒に見てくれたのに…」
ほむら「…なんで緊張したの？」
まどか「そ、それは…それは…」
ほむら「それは？」
まどか「ほむらちゃんのことが気に…ううん！」
ほむら「きに？」
まどか「な、何でもないよ！」
ほむら「そう…」
まどか「う…うんっ…！」
ほむら（この作戦も失敗ね…）
ほむら（見たくないときは見れるのに）
ほむら（見たいときには見れない…）
ほむら（どうすれば…）
まどか「もう…夕方だね」
ほむら「…そうね」
ほむら（結局…まどかの泣き顔は見られなかった…）
ほむら（そもそも…まどかを泣かせること自体…間違いだったのかしら…）
ほむら（そうよね…泣かせたら…いけないわ）
ほむら（諦めるしかないわね…）
ほむら「ほむぅ…」
まどか「ね、ほむらちゃん！」
ほむら「どうしたの？」
まどか「最後に…もう１つだけ乗りたいものがあるんだ」
ほむら「もう１つ？」
まどか「うん…！」
ほむら（今日はまどかに悪いことをしたわ…）
ほむら（もう、まどかの好きにしてもらわないと）
ほむら（罪滅ぼしじゃないけれど…）
ほむら「いいわ、何に乗るの？」
まどか「観覧車…！」
まどか「ほむらちゃんと観覧車に乗りたいな…！」
ほむら「観覧車…」
まどか「…うん！」
ほむら「うん、いいわよ」
まどか「やったぁ！」
まどか「ありがとう、ほむらちゃんっ！」
まどか「てぃひひ！」
ほむら「ふふっ」
ほむら（観覧車ね…）
ほむら（あんなに喜んで…そんなに観覧車が好きなのかしら？）
ほむら（景色が綺麗だから…？）
ほむら（まあ、それでまどかが喜んでくれるのなら、私はそれでいいわ）
まどか「早く行こうよ！」
ほむら「ええ！」
まどか「ほむらちゃん、こっちこっち！」
ほむら「そんなに急がなくても私は逃げないわよ？」
まどか「…」
ほむら「？」
まどか「本当に…？」
ほむら「ええ…逃げるつもりなんてないけれど…」
まどか「…」
ほむら「まどか？」
まどか「ほむらちゃんは…」
ほむら「えっ？」
まどか「…」ﾌﾙﾌﾙ
まどか「早く行こっ？」
ほむら「え…？うん…」
ほむら（どうしたのかしら…？）
まどか「早くー！」
ほむら「あっ…まって！」
まどか「ほらっ、入ろうよ！」
ほむら「ええ」
まどか「てぃひひ！」
ほむら（泣かせることばかり考えてたけど…）
ほむら（今日は楽しかったわ…！）
ほむら（まどかと遊ぶなんて…滅多になかったしね）
まどか「うわぁ！高いね！」
ほむら「うん…！」
ほむら（最初から…まどかと楽しむことだけを考えていれば…）
ほむら（もっと…楽しかったのかな…？）
ほむら（私は馬鹿よね…まどかを泣かせようとして…）
ほむら（私は…本当は、まどかに笑っていて欲しかったのに…）
ほむら（まどかが平和でいられるように…）
ほむら（もうまどかが悲しまなくていいように…私は戦ってきたのに）
ほむら（その私がまどかを泣かせるだなんてね…）
まどか「…ほむらちゃん！」
ほむら「？」
まどか「何度か言ったかもしれないけど…！」
まどか「今日はありがとう！」
まどか「私…！とっても楽しかった！」
ほむら「まどか…」
まどか「私ね、いつも…こうやってほむらちゃんと一緒にいたいって思ってたんだ…」
まどか「でも…ほむらちゃんは助けてくれてもすぐにいなくなっちゃうし…」
まどか「学校でも…あんまり話せなくて…」
ほむら「…」
まどか「いつも、ほむらちゃんは私を守ってくれるのに…」
まどか「私はほむらちゃんに何もできなくて…」
ほむら「それは…気にしなくても…」
まどか「ううん、気にするよ…！」
まどか「でも、それは…ただの理屈なのかも…」
ほむら「まどか…？」
まどか「私は…ただ、ほむらちゃんと仲良くしたかっただけなの…！」
ほむら「！」
まどか「ほむらちゃんと仲良く遊びたかった…一緒にいたかった…」
まどか「だから…今日ほむらちゃんが誘ってくれて…本当に嬉しかったの！」
ほむら「…まどか！」
まどか「最初は…ちょっと変かな？って思ったんだけどね…」
ほむら「あ…！」
まどか「だって…いきなり好き嫌いを無くそうだなんてね」ｳｪﾋﾋ
ほむら「それは…」
まどか「…それでも、嬉しかったんだよ？」
まどか「ほむらちゃんが誘ってくれたから…！」
ほむら「…」
ほむら（私は…まどかを泣かせたかったからあんなことをしたのに…）
ほむら（まどか…そんなことを思って…）
まどか「でも、今度は美味しいものを食べないな」
まどか「ほむらちゃんと一緒に！」
ほむら「…」
まどか「…ほむらちゃん、逃げないって…言ってたよね…」
ほむら「…！」
まどか「急がなくても私は逃げない…」
まどか「逃げるつもりなんて…ないって…！」
ほむら「それは…！」
まどか「だからね…お願いがあるの…」
ほむら「まどか…！」
ほむら（これって…）
まどか「自分の気持ちも素直に言えない…バカな私だけど…」
ほむら（私は…まどかを…！）
まどか「これからも一緒にいて…くれないかな…？」
ほむら（…！）
ほむら（何を…考えていたの…私！）
ほむら「…約束するわ」
まどか「…！」
まどか「ほんと…？」
ほむら「ええ…もう…私はまどかから逃げないわよ…！」
ほむら（そう…私がこうやってまどかと遊べなかったのも…）
ほむら（私がまどかを避けてたから…）
ほむら（でも…まどかは私のことを…）
ほむら（何で気づかなかったのかしら…？）
まどか「やった…！」
まどか「やったぁ！」
まどか「ほむらちゃん…ならまた今度も遊べるの？」
まどか「一緒にいてくれるの？」
ほむら「…うん！」
まどか「ありがとう…ほむらちゃん…っ！」
ほむら（こんなに喜んでもらえるなんて…）
ほむら（そんなに…まどかは私を…）
まどか「私…ずっとほむらちゃんに言いたかったんだよ？」
ほむら「えっ？」
まどか「私と仲良くしてって…もっと仲の良い友達になってって…！」
ほむら「…！」
まどか「だけど…ほむらちゃんは直ぐに私から離れていっちゃうから…」
まどか「言いたくても言えなくて…！」
まどか「でも…やっと…言えたよ…っ」
ほむら「まどか…」
まどか「もう…ほむらちゃんの背中を追わなくてもいいんだね？」
まどか「一緒にいてくれるんだよね？」
ほむら「まどか…！」
まどか「ほむらちゃん…やっと…」
まどか「嬉しいなっ…」ｸﾞｽｯ
ほむら「！？」
まどか「あれ…なんでかな…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ほむら「まどか！」
まどか「てぃひひ…嬉しいのに…」
まどか「なんで涙がでるんだろう…」
ほむら（まどかが…泣いた！）
まどか「おかしいな…」
ほむら「…！」
ほむら「まどか…」
まどか「ほむらちゃん…」
ほむら「おかしくなんてないわ…！」
まどか「えっ…？」
ほむら「だって…私は…」
ほむら「好きだから…」
まどか「好き…？」
ほむら「まどかの泣き顔が好きなの」
まどか「…え？」
ほむら「あ…///」
ほむら「ち、違うの…これは…その…///」
まどか「…」
ほむら「えっと…///」
まどか「てぃひひ！」
ほむら「えっ？」
まどか「私の泣き顔が好きなの？」
ほむら「えっと…う、うん///」
まどか「変なほむらちゃん！」
ほむら「あ…」
ほむら「そ、そうよね…」
まどか「…」
ほむら「ごめんね…？変なこと言って…」
まどか「…」
ほむら「まどか…？」
まどか「もしかして…お化け屋敷やジェットコースターに私を誘ったのって…」
ほむら「…！」
まどか「…私を泣かせたかったからなの？」
ほむら「それは…」
まどか「…」
ほむら「えと…！」
まどか「…そうなんだ？」
ほむら「…うん」
まどか「ふぅーん…」
ほむら「ご、ごめんなさい…」
まどか「…」
ほむら「まどか…？」
まどか「…」
ほむら「もしかして…怒った…？」
まどか「…」
ほむら「まどかぁ…！」
まどか「…酷いよ、ほむらちゃん」
ほむら「！」
まどか「私はほむらちゃんが誘ってくれて嬉しかったのに…！」
まどか「ほむらちゃんは私を泣かせたかっただけなんだね？」
ほむら「うっ…！」
ほむら「それはっ…！」
まどか「そうなんでしょ？」
ほむら「…っ！」
まどか「ねえ？」
ほむら「う、うん…」
まどか「ほむらちゃん…そんな人だったんだ」
ほむら「まどか…」
まどか「…残念だよ」
ほむら「！？」
まどか「せっかく仲良くなれたと思ったのに…」
ほむら「え…？」
まどか「はぁ…」
ほむら「ま、まどか…？」
まどか「やっぱり…さっきのは無しだね」
ほむら「…！？」
まどか「さよなら、暁美さん」
ほむら「あぁぁ…」
ほむら「そ、そんなぁ…」ｳﾙｳﾙ
ほむら「あっ…あぁ…」
ほむら（嘘でしょ…？）
ほむら「うっ…うぅぅっ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ほむら「まどかぁ…」
ほむら「！？」
ほむら（ソウルジェムが…）
ほむら（このままじゃ…私は…）
ほむら（私が…）
まどか「嘘」
ほむら「…え？」
まどか「ごめんね？今の全部嘘！」
ほむら「うそ…？」
まどか「実は私もね？今日のほむらちゃんを見てて…」
ほむら「…」
まどか「泣いてるほむらちゃん可愛いなって…思ったんだ」
まどか「だから意地悪しちゃった！」
まどか「私も…」
まどか「ほむらちゃんの泣き顔が好きなの」
ほむら「まどか…」
まどか「てぃひひ！」
ほむら「バカ…」
まどか「ごめんね？でもこれでお相子だから…」
ほむら「私はまどかを泣かせられなかったでしょ…！」
ほむら「なのに私は…っ！」
まどか「あ…ご、ごめんなさい…」
ほむら「もぅ…！」
まどか「でも…こうやって冗談言える仲になれたよね？」
ほむら「…！」
まどか「ついこの前まではこんなこと…絶対言えなかったもん」
まどか「私と…ほむらちゃんは友達でしょ？」
ほむら「まどか…！」
まどか「ずっと…ね？」
ほむら「…うん！」
まどか「てぃひひ！」ﾆｺｯ
ほむら「まどか…」
まどか「さっき私、ほむらちゃんの泣き顔が好きなの」
まどか「って言ったよね？」
ほむら「うん」
まどか「あれも嘘…なのかな？」
ほむら「えっ？」
まどか「んー、嘘じゃないんだけど…」
まどか「えっと…」
ほむら「？」
まどか「…よーし」
ほむら「なに？」
まどか「ほむらちゃんっ！」ﾀﾞｷｯ
ほむら「えっ///」
まどか「ほむらちゃーん！」
ほむら「ま、まどか///」
まどか「私ね、泣いてるほむらちゃんも好きだけど…」
まどか「もっと好きなほむらちゃんがいるんだ」
ほむら「ど、どんな？」
まどか「それはね？」
ほむら「…うん」
まどか「笑ってるほむらちゃん！」
ほむら「！」
まどか「やっぱり…笑ってる時のほむらちゃんが一番好きだなぁ…！」
ほむら「笑ってる時の私…」
まどか「うんっ！」
まどか「だからそんな顔しないで…」
ほむら「…」
まどか「笑ってる？」
ほむら「…もう、誰のせいだと思ってるのよ」
まどか「ごめんね！」
ほむら「…仕方ないわね」ｸｽｯ
まどか「ありがとう！」
ほむら「まどかは特別だからね」
まどか「ほむらちゃんっ！」ﾆｺｯ
ほむら「まどか！」ﾆｺｯ
まどか「てぃひひ！やっぱり笑ってるほむらちゃんが一番だよ！」
ほむら「私も…泣いてるまどかより…笑ってるまどかの方が好きだわ」
まどか「…ありがとう！」
まどか「私も…」
まどか「ほむらちゃんの笑顔が好きなの！」
ほむら「私だって…」
ほむら「まどかの笑顔が好きなの！」
まどか「…こんどこそお相子だね？」
ほむら「うん…！」
まどか「てぃひひ！嬉しいなぁ」
ほむら「うん…すごく…！」
ほむら「嬉しいわ…！」
まどか「…」
まどか「ほむらちゃん」
ほむら「なに？」
まどか「ほら見て…綺麗な夕日だね！」
ほむら「…うん、凄く綺麗な夕日だわ」
ほむら「夕日って…こんなに綺麗だったかしら…？」
まどか「…ほむらちゃん！」ｽｯ
ほむら「？」
ﾁｭｯ
まどか「…てぃひひ///」
ほむら「ま、まどか…///」
まどか「これが…私の本当の気持ちだよ！」
ほむら「！」
まどか「受け取って…くれないかな…？」
ほむら「…受け取らないわけがないわ」
まどか「ほむらちゃん…！」
ほむら「だった私は…まどかが…」
まどか「…まって！」
まどか「一緒に…言おうよ！」
ほむら「…うんっ！」
まどか「…ほむらちゃん！」
ほむら「…まどか！」
まどか「私は…！」
ほむら「私も…！」
まどか「ほむらちゃんが大好きなの！」
ほむら「まどかが大好きなの！」
おわり
365 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/11/07 20:12:22.00 XAJW6glVO 132/132これでおしまいです
今回もありがとうございました
ほむらはいつもヘタレ可愛い