律「なぁ澪」
澪「なぁに律」
律「お前大きくない?」
澪「うん」
律「なんでそんなに大きいんだよ」
澪「タンスの角に小指ぶつけたんだよ」
律「は?」
澪「ぶつけたんだ」
元スレ
律「進撃の澪」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1343927882/
律「小指ぶつけると大きくなるのかお前は」
澪「ううん」
澪「小指ぶつけた時にあまりに痛くてさ」
澪「痛みで痛みをごまかそうとして手を噛んだんだ」
澪「そしたら大きくなった」
律「意味が分からない」
澪「私も」
律「しかし大きいな、どんくらいだ?」
澪「たぶん20mくらい」
律「そんなもんなの?」
澪「結構高いんだぞ20m」
律「口に出すとそんな高い感じしないけどな」
澪「実感してみるか?」
律「どうやって」
澪「ほら、手に乗ってみろ」
律「おー…たっけぇー…」
澪「落っこちるなよ」
律「大丈夫大丈夫!…ってうわ!?」
澪「律!?」
律「なんちゃって」
澪「…」
律「ふ、服摘まないで!ぶらさげないで!」
澪「♪」
律「あーびっくりした」
澪「これに懲りたら大人しく乗ってろ」
律「あーい」
澪「…楽しい?」
律「割とね」
澪「そう」
律「ごろんってしていい?」
澪「どうぞ」
律「じゃあ遠慮無く」
澪「軽いなー律」
律「そりゃこんだけサイズ違えばね」
澪「それもそうか」
律「サイズといえば」
澪「なんだ?」
律「こんだけ大きいと迫力あるよな」
澪「…何が?」
律「おっぱい」
澪「言うと思ったよ」
律「何カップあるんだろうな」
澪「知るかよ…」
律「よっしゃ測ってしんぜよう」
澪「ちょっと律!?」
律「腕を伝ってほいほいっと」
澪「ちょ!くすぐっ!あはははは!」
律「みおしゃんの肩に到着!」
澪「ひー…ひー…」
律「(澪は腕が弱いのかー)」
澪「律、いい加減に」
律「もう遅いぜ澪!とぉ!」
澪「律!」
ぼふっ
律「あっぶな…今のは本当に落ちるかと思った」
澪「なにやってるんだ!もう降ろすからな!」
律「あーんいけずー」
澪「どこで覚えたんだそんな言葉」
律「ちぇー測り損ねた」
澪「測らなくて良い!」
澪「それに…」
澪「本当に落ちて死んじゃったらどうするんだよ…」
律「…ごめん」
澪「…危ないことはやっちゃ駄目」
律「…出来るだけ努力する」
澪「そこはちゃんと約束しろ!」
律「…」
澪「…」
澪「戻るのかなこれ」
律「さぁ」
澪「もしこのまま戻らなかったら見せ物にされるのかな…」
律「ふむ」
律「それだけにとどまらず、新種の生き物としてかいぼ」
澪「嫌だあああああ!」
律「ちょっ声デカっ!うるさっ!」
澪「ほら私大きいから」
律「知ってる」
律「ムギにでも聞いてみるか」
澪「…確かに琴吹グループならなんとかしてくれるかもしれない」
律「電話かけっから、ちょっと待ってなー」
澪「うん」
澪「…」
澪「お腹減ったな」
澪「最近ダイエットしてたからまともにご飯食べてないんだよな」
澪「…」
澪「お腹減ったな」
律「…ん、分かった。大変なのにごめんな」
律「じゃあまた」
澪「ムギはなんだって?」
律「なんか沢庵が無くて体がゲル状なんだとか」
律「ムギもムギで大変そうだった」
澪「協力は見込めそうにないか…」
律「…」
律「ところでさ澪」
澪「なに?」
律「お腹減ってるでしょ?」
澪「え?なんで?」
律「ムギとの電話中に後ろで『お腹減ったー』ってうるさかったから」
澪「あ、聞こえてた?」
律「結構響いてた」
澪「ほら、私大きいから」
律「知ってる」
律「しかしご飯食べるにしても何持ってくれば良いんだ?」
澪「大きさ以外は普通なんだから普通の食べ物で良いよ」
律「その大きさがネックなんだよ」
律「サイズが違うんだから、いっぱい食べ物が必要だろ?」
澪「そっか、このサイズでおにぎり1、2個食べたって食べた気がしないもんな」
律「どーすっかなー」
律「むー…」
澪「お腹減ったなー」
律「牧場でも行くか」
澪「なんでだよ」
律「牛さんとかそのままぱくっと」
澪「お前を食べるぞ」
律「じょーだんだよ」
澪「お前を食べるぞ」
律「ごめんって」
澪「お前を食べるぞ」
律「…澪?」
澪「…」
律「み、みおしゃん…?」
澪「なんちゃって」
律「…ちょっと本気でびびった」
澪「いつもは私が怖がらせられてるからな、お返し」
律「迫力有りすぎなんだよ…」
澪「へへーん」
澪「…」
澪「お腹減ったな…」
律「…ちょっと待ってろ」
澪「どこ行くんだ」
律「いいから待ってろー」
澪「あ…行っちゃった」
澪「まぁ、追いつけるけど」
澪「ここは信じて待ってよう」
澪「…」
澪「…」
澪「…」
澪「…寂しい」
澪「まだかな」
澪「…」
澪「りーつー…」
澪「…りつ」
澪「…りっちゃん」
澪「…りっちん」
澪「…りっつー・ぶらっくもあ」
澪「…ぶふっ」
澪「…」
澪「まだかな」
澪「あ、何か来る…車?」
がちゃ
律「戻ったぞ澪ー」
さわ子「うわ、本当におっきいわね。20mくらい?」
澪「さわ子先生?」
律「ありったけ食べ物買ってきたぞー」
澪「…たくさんあるな」
律「実はさわちゃんに頼んで車出して貰ってさ、あちこちで食料買い集めてたんだ」
律「色々考えてたけど、やっぱ量かなって」
律「おかげでバイト代が吹き飛んじまったぜ」
澪「ごめん律…わざわざ私の為に」
律「良いってことよ」
さわ子「澪ちゃん、ウルトラマンのコスプレしてみない?」
澪「嫌です」
さわ子「じゃあ私、職員会議あるから」
がちゃ ぶろろろろ…
律「さわちゃん、ありがとねー!」
さわ子「今度はちゃんと衣装持ってくるからー!」
澪「…」
律「行ったか」
澪「…」
律「ユリアンとかどうよ」
澪「着ないからな」
澪「…で、食べて良いの?」
律「もっちろん」
澪「えへへ…いただきま…あっ」
律「どした?」
澪「包装が取れない…!」
律「あー…指、大きいもんな」
澪「ううう…」
律「あたしが取ってやるから泣かないの」
澪「うう…ありがと律…」
律「涙が砲丸のようだ…!」
澪「ご馳走様でした」
律「はぁ…はぁ…途中からわんこそばみたいだったな…指疲れた」
律「ちょっとは満たされたか?」
澪「腹5分目といったところだな」
律「もう袋開けられないです…」
澪「別にいーよ、ありがとな律」
澪「気持ちだけでいっぱいって奴だ」
律「そりゃ良かった」
律「ちょっと休む…」
澪「寝るのか?」
律「いんや、横になるだけ」
澪「…」
澪「おいで律」
律「なんだ澪…って、うわあ!だから服を摘むなって!」
澪「よっと」
ぽすっ
律「っとと…あれ?ここみおしゃんの…おっぱいの上?」
澪「ご、ご飯のお礼だ…ベ、ベッド代わりにして良いぞ///」
律「わぁ…やわらけー…」
澪「く、口に出すな…///」
律「じゃあ失礼して…」
ごろん
澪「(何をやってるんだ私は…///)」
律「みお…良い匂いするね…」
律「なんか…澪がお母さんみたい…」
澪「そ、そうか///」
律「ずっ…と…こうしてたいくら…い」
律「…」
澪「律?」
律「すー…すー…」
澪「あっ…」
澪「なんだよ…やっぱり寝るんじゃないか」
澪「にやけ顔で寝るなよな…」
澪「…」
澪「ふふっ」
澪「…寝てるから言うけど」
澪「ありがとな律」
澪「こんなに大きくなっちゃった時はどうしようかと思ったけど」
澪「律といると不安が嘘みたいに無くなるよ」
澪「お前は昔からそうだ」
澪「私が困ってるとすぐにやって来て…」
澪「自分のことのように悩んで一緒に考えてくれるんだ」
澪「殆ど解決はしないけどな…ふふっ」
澪「…だからかな」
澪「…好きになっちゃったのは」
澪「…この感情が親友としてのものなのか、恋愛としてのものなのかは分からない」
澪「でも」
澪「律がとても大切な人ってことは分かるよ」
澪「…」
律「…うう…ん」
澪「…起きたのか?」
律「みーおー…」
律「あたしは…ずっと一緒にいるからな…」
律「すー…すー…」
澪「…寝ぼけてるのか?」
澪「…」
律「すー…すー…」
澪「律」
澪「食べちゃいたいくらい好きだよ」
おしまひ