女博士「……ふん。奴がいなくてもコーヒーくらい自分で煎れるさ……熱っ!?」
女博士「……こ、コーヒーはやめだっ!!実験の観察結果を……おや?
無菌手袋は何処だったかな……?」ガサゴソ
女博士「……見つからん……くっ!もういい実験は中止だ!食事にするっ!」
女博士「冷蔵庫には……何も無いか」
女博士「……。あー、カロリーメイトは美味しいなぁ!!」モソモソ
女博士「……うぅ」モソモソ
元スレ
女博士「助手、コーヒーを持っ……む。奴は解雇したのだったな」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1323098654/l50
博士「…なにも実験せずに1日が終わってしまった」
博士「…やはり、助手を解雇しなければよかったのか?」
博士「いや、助手は私の下着を盗んだ変態だ。解雇して当然だ」
博士「……」グー
博士「お腹すいた…」
博士「うう…コンビニ弁当美味しくないよ」モシャモシャ
博士「けど私は料理が作れないし…」モシャモシャ
博士「…はあ」モシャモシャ
ガサガサ
博士「ん…なにか音がしたぞ?」
博士「もしかして、助手か?…いや、ないな」
ガサガサ
博士「今なにか小さなものが走り去ったような…」
ガサガサ
博士「私の近くの箱がガタガタ動いてる…見てみよう」ヒョイ
「ニャー」
博士「ね…猫?」
「ニャー」
博士「一体どこから入ってきたんだ?」
「ニャー」グルル
博士「お腹がすいているのか?弁当を食べさせて見よう」
「ニャー」モグモグ
博士「凄い食欲だな」
「ニャー」スリスリ
博士「…食べ終わって私の膝にすりよってきたぞ?」
博士「はは、可愛いなこいつ」サワサワ
猫「ニャー」ゴロゴロ
博士「おっ、腹を見せたぞ。このこの」サワサワ
猫「ニャー♪」ゴロゴロ
博士(…かわいい///)
博士「さて、今日こそ観察結果を書かなければ」
博士「まずは無菌手袋を探さないとな」ゴソゴソ
博士「…やはりない。素手で我慢するしかないか」
猫「ニャー」
博士「あれ、昨日の猫…口で手袋を運んできたぞ」
猫「ニャー」
博士「もしかして探してくれたのか?」
猫「ニャー」
博士「凄いな、えらいぞ」ナデナデ
猫「ニャー」ゴロゴロ
博士「……」
博士「…お前私の所に住むか?」
猫「ニャー」スリスリ
博士「膝にすりよる…いいってことなのか?」
猫「ニャー」
博士「…いいんだな。よし、お前をここの助手にしてやろう」
猫「ニャー」
博士「助手と言っても私を癒やすことぐらいしかできないけどな」サワサワ
猫「ニャー」ゴロゴロ
博士「ふふ、お前といると何事も上手くいきそうなきがするよ」
猫「ニャー」
博士「よし、今日はご飯を手作りしよう。今日は上手くいきそうだ」
猫「ニャー」
博士「…まずい」
猫「ニャ…」
博士「…ああっ、どうしても予測値とは違う結果になってしまう!」バンッ
博士「…こういう時は一旦落ち着こう」
博士「助手。君の出番だ」
猫「ニャー」
博士「ほーら、猫じゃらしだぞー」
猫「にゃ、にゃ」ピシピシ
博士「ふふふ」
博士「今日は疲れた…実験はここまでにしよう」
博士「そういえば猫はどこいったんだ?」
猫「ニャー」カサカサ
博士「あっビニール袋の中に…」
猫「ニャー」カサカサ
博士「…かわいいなぁ。うふふ」
博士「猫用の餌を買いにきたぞ」
教授「…おお、博士じゃないか。奇遇だな」
博士「やあ、教授。大学の頃以来だな」
教授「そうだな。『ぼっち博士』」
博士「…今はぼっちじゃないぞ」
教授「へぇ、じゃあ誰と友達何だ?」
博士「猫だ!」
教授「」
博士「教授が大笑いしていた。しにたい」
猫「ニャー」
博士「大丈夫だよ。お前がいる限り死なない」サワサワ
猫「ニャー♪」ゴロゴロ
博士(……)
博士(…猫じゃなくて助手と言えばよかったのかな)
猫「ニャー」モグモグ
博士「美味しいか?よくわからないから適当に選んだのだが」
猫「ニャー」
博士「美味しいのか。うんよかった」
モルモット(……)
博士「なにか声が聞こえたような気が…気のせいか」
モルモットa「猫が俺らを食べそうな気がする」
モルモットb「全くだ。生きた心地がしない」
モルモットc「…博士と猫、会話してるよな?」
モルモットa「だよな。明らかに会話しているよな」
モルモットb「これまとめればノーベル賞いけんじゃね?」
モルモットac「だよなあ」
博士「なにか声がする…」
博士「…眠い。昼寝でもしようかしら」
猫「…」スヤスヤ
博士「…私も丸まって寝よう」クルリ
博士「こ…腰が」
猫「ニャー」ノビッ
博士「マタタビをやってみたら凄いことに…」
猫「ニャー!」ダダダッ
博士「アグレッシブな酔っ払いね」
猫「ニャー!」ダダダッ、ゴッ
博士「…危ない!」
ガシャーン
博士「…ふう。危なかったわね猫」
猫「にゃ、にゃ…」
博士「あれ、後頭部がヒヤリと感じ…る」バタン
猫「ニャー」
博士「うう…大丈夫よ猫。ってあれここどこ?」
「俺の部屋ですよ」
猫「ニャー」
博士「…あ、変態だわ」
助手「…解雇された理由はこれか」
博士「変態、どうしてあなたの家に連れてきたの?」
助手「忘れ物取りに来たらあなたが気絶していたから急いで親父の病院に運んだんですよ。」
博士「…なんで変態の部屋にいるの?どうせエッチなことでも考えてたんでしょ」
助手「…病室が満員だったんですよ」
博士「パンツ盗もうとした人の部屋にいるなんて…ショックだわ」
助手「あの…俺、パンツ盗もうとしたんじゃないんですよ」
博士「…パンツ握ってたのをみたのよ。」
助手「あれは…パンツを取り込んでいたんですよ」
博士「…えっ」
助手「あの日、俺間違えてマタタビを下着の所にこぼしたんですよ。慌てて洗濯して干して畳んでいたときに出かけていた博士に出会った…と言うわけなんです」
博士「…もしかしてあなた、マタタビの匂いでここにきたの?」
猫「ニャー」
博士「そうなの…助手、許してあげるわ。明日から来なさい」
助手「はあ…」
助手「あれ。いま猫と喋ってなかったですか?」
博士「喋っていたとか、そんにゃのあたりまえでしょ。…あらなまっちゃったわ」
助手「あたりまえって…猫語理解しているんですか?」
博士「うん。逆に話かけることもできるわ。にゃー、にゃにゃ」
猫「ニャー」
助手「…!」
助手「…猫語理解出来るなら猫語研究しましょうよ」
博士「猫語研究してなんになるのよ」
猫「ニャー」
助手「いやいや、上手くいけばノーベル賞狙えるかも知れないじゃないですか」
博士「こんな簡単なことでノーベル賞なんか…」
助手「いや、他の人は簡単じゃありませんから!少しでもいいから研究しましょうよ。ねぇ?」
博士「……」
猫語を研究し、それをまとめた博士達はノーベル賞を受賞…はなかったもののとある企業にその研究を買い取られ数億円を入手した。
企業はそれを使い万能猫翻訳機「にゃうりんがる」を開発。それは記録的な大ヒットとなった。
博士「子供が産まれたのね。猫」
助手「アレルギーが…」ムズムズ
猫、妻猫、子猫「「「ニャー」」」
おわり