幼馴染「ねぇ、今年もうちでクリスマスパーティーするよね?」
男「パーティーっていうか、そんな華やかなもんじゃねぇだろ」
男「家族ぐるみで集まって、ぐだぐだ飲み食いするだけだけどな」
幼馴染「それでも今年も来るでしょ?どうせクリスマスに予定なんて入ってないんだから」
男「…まぁな」
幼馴染「そうよね!うん!わかった、じゃあ今年も来るってことで!」
男「はいはい」
男(あーあ、クリスマスくらい甘酸っぱく過ごしたいよなぁ…なんかいいチャンスは無いもんか…)
幼馴染「♪~」///
元スレ
男「クリスマスか…」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1323239061/
―――学校
友「男wwwwちょw暗いんだけどwwwどしたん?www」
男「ん?いや、もう12月だろ?クリスマスとかさ、女の子といちゃいちゃしたりしたいな~…て」
友「あwwwごめwwその気持ち分かんないわww」
男「ちっ、お前は彼女いるからいいよな…」
―――
幼馴染「♪~」
女友「どしたの幼馴染ちゃん?浮かれちゃって」
女友「あ、さては男君のことでしょ」ニヤ
幼馴染「うぇっ!?いやいや、そんなんじゃないよ!全然!」
女友「ぷくくっ、分かりやすいなぁ」
男「お前さ、彼女伝いに誰か女の子紹介してくれよ…」ハァ
友「ん?wwいいよwww」
男「え、まじでっ!?」ガタッ
友「えwwうんwまじでwww彼女に聞いてみなきゃ分かんないけどwww」
男「おお、たのむわ!」
―――
女友「で?何があったのか聞いてやるから、好きなだけノロケてごらん!」
幼馴染「いやホントに全然大したことなくて、クリスマスに家族ぐるみで食事するだけで…」
女友「ふ~ん、どこで?」
幼馴染「う、うちで…」
女友「おお!男君がおうちに!おうちに来るぞ!」
幼馴染「ちょ、恥ずかしいから、止めてって!」///
女友「男君がっ!幼馴染ちゃんちに来るぞぉぉぉいっ!」ゾォォィゾォォィ…
幼馴染「声大きいよ!友ちゃんっ、響いてるって!」///
女友(楽しい)
―――夜、自宅
ヴヴヴヴヴ…
男「友からメールか。うまいこと話が進むといいけどな」
友『おいwwなんかwww一人クリスマスが寂しい娘がいるらしいけどw連絡取ってみる?www』
男「まじかよ!あいつなかなかやりおるで!友!」
―――
幼馴染「フンフンフ~ン♪」セッセ
馴染母「入るわよ~、て、何よあんた、突然掃除なんかし出して」
幼馴染「べ、別になんでもないよっ!?ていうか、あんまり勝手に部屋に入らないでよ!」
馴染母「はいはい、さっさとお風呂入りなさいよ」スタコラ
幼馴染「はーい……ていうか、私もなんで掃除してんだろ」
幼馴染「別にあいつが入るとは限らないし…」
幼馴染「……~~~っ」///
友『じゃあwwこれwwwその娘のメアドだからwwwまあwwがんばれwww ******@***』
男「おお!でかしたぞ友!ええと…
『どうも、紹介してもらった男です!ヨロシク^^』
こんな感じかな…?」
ヴヴヴヴヴ・・・
メール娘『どうも~ヨロシク~^^ 今さみしくて…>< メール友達になってくれる?」
男「うぉぉぉぉ!!こりゃむこうも乗り気じゃんか!いける、いけるぞ!」
―――
幼馴染「ふぅ、お風呂も入ったし、そろそろ寝ようかな…」
幼馴染「布団あったか~」モゾモゾ
幼馴染(クリスマス…///)
♪~~♪~~~
幼馴染「あ、友ちゃんからメールだ 『男君のこと想ってオナニーし過ぎるなよ(ニヤニヤ』
幼馴染「ちょ!馬鹿!なに言ってんの!」
幼馴染「もぉ………………………んっ、ふぅっ…」///
―――朝
幼馴染「おはよ!男!」
男「おお…」
幼馴染「なによ、寝むそうね。シャキッとしなよ、シャキッと!」ベシベシ
男「ちょ、いたい、痛いって…」
男(昨日は日付が変わってもメールし続けてたからな)
男(でも、向こうからの返事も速かったし、内容もノリも良かったし…これはいけそうだな)
幼馴染「なにニヤニヤしてんのよ!ほら、行くよ?」ギュ
男「あーはいはい、自分で歩くから、手を引っ張るなよ」
幼馴染「あっそ、じゃあ私さきに行くから!」タッタッタ
男「? 何走ってんだあいつ」
幼馴染(手握っちゃった…)
幼馴染「~~~っ」/// タッタッタ
―――学校
男『』ペモペモペモ
友「ちょww男wwお前学校来てからケータイしかやってねぇwww」
男「いや、それがな、あの娘が昼間でも『メールしよ?』って送ってきてくれるもんだからさ」
友「そwwまぁww授業中はほどほどになwww」
男「お前、真面目ちゃんかよ」
―――
女友「あんたさ、メールとかしてんの?」
幼馴染「え、なにが?」
女友「いやいや、男君だよ!メールはやり取りしてないのかって」
幼馴染「メアドは持ってるけど、ほとんどしたことない…」
女友「いやいや、しようよ!メールでなら言えることだってあるしさ」
幼馴染「そ、そっか、なるほど」
―――放課後
幼馴染「男!」
男「うわ!驚かすなよ」
幼馴染「帰りにちょっと買い物頼まれちゃったから、付き合ってよ」
男「別にいいけど」
幼馴染「よし!じゃあ行こう!」ギュ
男「いや、手は引かなくていいって」
―――スーパー
幼馴染「――と、これで頼まれたものは全部…あっ」
男「ん、どうした?」
幼馴染「たべっ子どうぶつ!」キラキラ
男「ちょ、高校生にもなってたべっ子どうぶつで目を輝かすなよ」
幼馴染「えーいいじゃない、おいしいじゃない、たべっ子どうぶつ!」
男「はいはい、じゃあ俺が買ってやるから、とりあえずレジ行くぞ」
幼馴染「え、いいの?」
男「いや、別にたべっ子どうぶつでそんなに…」
幼馴染「…ありがとう!」ニコリ
男「!……たべっ子どうぶつぐらいではしゃぐなよ」///
男(なんだこのモヤモヤ…)
―――夜、自宅
メール子『今日もなんだか寂しくって…メールしよ?』
男「おお、きたきた」
男「そういえば、俺の顔は友経由で送ってるけど、メール娘ちゃんのはまだ見てないな」
男「友はかわいい子だって言ってたけど…『メール娘ちゃん、友達とかとプリクラとったりしない?顔見たいな~』っと」
メール子『友達とはあんまりとらないんだぁ。あたししか映ってないけど≧≦』
男「お、きたきた…て、めっちゃかわいい!これは やばい !」ウヒョー
―――
幼馴染「ポリポリ」
馴染母「あんた、たべっ子どうぶつ好きねえ」
幼馴染「へっ!?」ドキ
馴染母「そんなに大事そうに抱えて、幸せそうな顔でかじってんだもの、笑っちゃうわ」フフフ
幼馴染(そんな顔してたかな///)ポリポリ
ヴヴヴヴ…
男「ん?今送ったばっかなのに。こんな一瞬で返事が…て、幼馴染から?」
『たべっ子どうぶつごちそうさま』…て、なんだこれ、いちいち律儀な奴だな」
男『お粗末さまでした』
男「こんな感じの返事ででいいだろ…と、メール娘ちゃんから返信だ」
―――
幼馴染み「…送っちゃった」ドキドキ
幼馴染「ていうか、一時間も考えて結局あれだけになっちゃったよ…ちゃんと返信くるかな?」
♪~~♪~
幼馴染「来た!『お粗末さまでした』…」
幼馴染「……」
幼馴染(返信来た~///)バタバタバタ
―――学校
友「おいww男wwそのクマwwwちゃんと寝てんのか?www」
男「いや、あの子が遅くになっても「メール続けよ?』って言ってくれてさ、それでな…」
友「いやwwそれじゃ紹介した俺も悪いからwww睡眠はしっかりとれよwww授業も集中できねえだろww」
男「…やっぱお前真面目ちゃんだよね?」
―――
女友「で、メール送った?」
幼馴染「う、うん。一通だけ…」
女友「で、どうだった?どうだった?」
幼馴染「え、、いや、どうって…嬉しかったけど…」///
女友「そっか!嬉しかったか!男君とメールできてっ!!うれしかったぞぉぉぉい!!」ゾォォイォォォィ…
幼馴染「止めて!響かせないでっ///」カァァ
女友(楽しい)
―――夜
……
メール娘『――でね、○○ちゃんが――』
男「うう、ねむい…しかし、クリスマスまではあと少し…これを乗り越えて、俺はクリスマスをメール娘ちゃんと…」
幼馴染『今日、調子悪そうだったけど大丈夫?早寝してね』
男「…そうしたいのはやまやまなんだけど…『ありがと』で、送信っと…」
メール娘『――そういえばテレビで―――』
男「メール娘ちゃんめっちゃメールしてくる…ええと、『――
……
―――学校
友「ちょwおまww最近やばいってwwめっちゃ調子悪そうww」
男「いやね…メール娘ちゃんが…」
友「wwwむりwwwすんなよwww」
男「ああ…」グタ
―――
女友「で、どうなの?その後男君とは?」
幼馴染「うん…毎日一通ずつメール送って、返してくれてるんだけど…」
女友「ていうか、一日一通なの?今どきの高校生で」
幼馴染「だ、だって、何を送ろうか考えてるうちに頭がいっぱいになっちゃって」///
幼馴染「それに、あいつ最近調子悪そうで…なんか心配で…」
女友「幼馴染ちゃん…」
女友(かわいい…)
―――夜
男「クリスマスが目前に迫ってきた今…」
男「今夜こそ、メール娘ちゃんとクリスマスの約束を取り付ける!」
男『―――、ところで、クリスマスって空いてる?もしよかったら一緒に――』
男(このために寝不足を我慢して、毎日果てしなくメールを交わしてきたんだ…どうか…っ)
ヴヴヴヴ…
男「キタ!」
メール娘『クリスマスいいよ^^時間は―――』
男「キタ――――――!!!」 ブワッ
ヴヴヴヴヴ…
幼馴染『最近調子が悪そうだから、あったかくして寝てね。おやすみ』
男「幼馴染……」
男「…おやすみじゃあるかーい!おやすみできるかー!」ウヒョー
―――
幼馴染「今日は返信遅いな…」
―――学校
男「おい、友!聞いてくれ!ついにやったぞ!」ウヘヘ
友「いや、そのことなんだけどさ――
男「「昨日メールで誘ったらな、クリスマス一緒に過ごしてもいいって!」ブヒィ
友「あのな――
男「もうこれまでの苦労が報わr
友「男!すまん!」
男「え?」
友「…彼女から聞いたんだけど、あの子、彼氏がいたらしくって…」
男「……へ?」
友「彼氏とケンカ中らしいんだけど、なんか、メール中毒みたいな子らしくって、男子のメール相手探してて…」
男「」
友「彼女も俺も、つい昨日知ってさ…ごめん…」
男「いやいや、うそだろ…」
友「…すまん…」
男「嘘だって言えよ…嘘だって言って、いつもみたいに草生やしてくれよ!」ガシッ
友「……」
男「くさぁぁ!!生やせよおよおお!!!」ボロボロ
―――
女友「あれ、今日はいつになく暗いね。どうしたのよ?」
幼馴染「うん…昨日、男がメール返してくれなくて…」ショボン
女友「うーん、なんか忙しかったんじゃないかな?あんま気にしないでさ、今日また送ってみよう?」
幼馴染「うん…」(なんか最近、様子が変だったし…大丈夫かな…)
男「でも、クリスマスの約束は!?俺はまだ…」
友「ほんとにまだ、続けたいのか…?」
男「…」ガックシ
友「ごめん…俺の言うことじゃなかったか…」
男「いや……ありがとう…」
―――
保守ありがとう
―――夜
男「…グスッ」
男(あー、なさけねー、失恋で泣いて塞ぎ込むとか…)
男(なんだよ。彼氏とケンカ中だったら、まだ俺だって…でも…)
ヴヴヴヴ・・・
男(あー、なさけねー…)
―――
ヴヴヴヴヴ・・・
男「…」
―――
ヴヴヴヴヴ・・・
男「…っ」
――――――
女友「最近、男君学校休んでるね…」
幼馴染「…」
女友「明日はクリスマスだってのに…」
幼馴染「…」
すまん、ちょっと席外してた
―――クリスマス
ヴヴヴヴヴ…
男「……っ」
ヴヴヴヴヴ・・・
男「…くそっ!何なんだよもう!メールなんて!」
幼馴染「メール、見てないの?」ガチャ
男「…幼馴染?なんで…」
幼馴染「今日はうちでパーティーするって言ったのに、待ってても来ないんだもん」
幼馴染「…メール見てよね、じゃ」
男「メール…?だって、メール娘ちゃんは…」
男「…」
『元気がないようだけど、大丈夫?何かあった?」
『今日はがっこう休んだみたいだけど、やっぱり体調が悪かったんだ。ゆっくり休んでね』
男「……幼馴染…」
『今日も休んだんだね、少しは良くなった?きっと良くして、明日は学校来てよね』
『クリスマスが近いけど、それまでには元気出してよね。楽しみにしてるんだから!」
男「…」
『友君から聞きました。色々あったみたいだけど、クリスマスは楽しもう』
『メールだったら、私が代わりに出来ないかな?夜中まで付き合ったりできないけど、毎日メールするよ?」
男「……」
『明日、うちで待ってるから、ちゃんと来てね』
『おはよう、クリスマスだね。うちで待ってるから』
『やっぱりメールじゃ駄目だね。直接会いに行くよ』
男「……」
男「…」
男「たしかに、メールじゃ駄目だな…」
男「ちゃんと会って謝んなきゃな…」
……ガチャ
男「お邪魔します」
馴染母「あら、いらっしゃい」
男母「あら、あんた来たの」モグモグ
男「ああ、うん。あの、幼馴染は…」
馴染母「ああ、部屋に居るわよ。どうぞ上がって」
男「失礼します」
………
男「幼馴染」トントン
幼馴染「…どうぞ」
ガチャ
男「幼馴染…ごめん、俺…」
幼馴染「…遅い」
幼馴染「待たせ過ぎ…」
男「…ごめんって」
男「お詫びにさ…これ」
幼馴染「!たべっ子どうぶつっ!」
男「これで勘弁して下さい」
幼馴染「し、仕方がないなあ…じゃあ、男は私のたべっ子どうぶつ係になること!」
男「で、何をすればいいんだ?」
幼馴染「まず、私の為にたべっ子どうぶつを買ってくること」
幼馴染「それから、私にたべっ子どうぶつを食べさせること!」
男「…わかったよ」フフ
………
……
―――学校
友「よwwwもう寝不足はとれたかwwww」
男「ああ、代わりにメールフォルダは寂しくなったけどな」
男「でも、数は減ったけど、一通のメールがうれしくなったよ」
ヴヴヴヴヴ・・・
『たべっ子どうぶつ買ってきて!』
END
グダグダですまんかった
保守・支援ありがとう