シンジ「へ?」ドキッ
マリ「私とじゃ嫌?」
シンジ「そ、そんな事ないけど……」
マリ「やった!」ピョン
シンジ「……」
マリ「じゃあシンクロテスト後にね、楽しみにしてるから」ニコッ
シンジ「う、うん!」
てくてく
シンジ「……」ドキドキ
シンジ「……あ!(アスカと約束してたんだった!)」
元スレ
マリ「シンジ君、一緒に夏祭り行こっか」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1342953519/
シンジ「どうしよう……もうマリさんと約束しちゃったし……」オロオロ
シンジ「……」
もわんもわん
アスカ『かわいそぅーなバカシンジと一緒に夏祭りに行ってやってもいいわよ』
もわんもわん
シンジ「……」
シンジ(アスカ嫌そうだったし……)
シンジ(……マリさんと行く事にしようかな?)
アスカ「あ、バカがいる」テクテク
シンジ「アスカ!」ドキンッ
アスカ「な、なによ?」ビクッ
シンジ「な、夏祭りの事なんだけどさ!」
アスカ「あ、わ、私も聞きたかった事あんだけど////」
シンジ「一緒に行けなくなっちゃったんだ!ごめん!」ペコリ
アスカ「ユカタって私が着ても似合う……え?」
シンジ「じゃあねアスカ!」タタタッ
アスカ「ちょ……」
アスカ「はあ!?何よバカシンジのくせに!」
アスカ「もう一生一緒に行ってやんないからね!」
アスカ「後悔しても……おそ……」
アスカ「……」
女子更衣室
綾波「……」スルスル
アスカ「……」スルスル
マリ「よしっと」キュッ
マリ「じゃ、待ってるから」テクテク
プシュッ
プシュンッ
アスカ「……」キュッ
アスカ「……」ダンッ!
綾波「!?」ビクッ
アスカ「……」スタスタ
プシュッ
プシュンッ
綾波「……」ドキドキ
シンクロテスト後
ミサト「みんなお疲れ様!解散!」
初号機「分かりました」
ミサト「ふんふーん」
リツコ「いやに上機嫌じゃない、新しい浴衣でも買ったの?」
ミサト「あら、分かっちゃった?」
リツコ「今日は夏祭りが開かれる日だからね」
マヤ「そういえば今日でしたね」
青葉「そういや浴衣の着せ方知らないな」
日向「おいおい、まずは脱がせられるかを心配しろよ」
マヤ「……」
青葉「マヤちゃんは浴衣の……」
マヤ「知りません!」プイッ
リツコ「で、一緒に行く相手は?」
ミサト「あら、現地調達よ」
リツコ「は?」
日向「!!」
リツコ「あなたまさか、そんな不純な動機だけで祭りに行くの?」
ミサト「もっちろん」
リツコ「呆れた」
ミサト「むふふ……今夜は暑い夜になりそうね」
日向(うおおおおおお!!)
青葉「俺もナンパしに行くかなー」
マヤ(……もう嫌こんな職場)
シンジ「綾波お疲れ様」
綾波「別に疲れてないわ」
シンジ「アスカお疲れ様」
アスカ「……」プイッ
シンジ「?」
マリ「だーれだ」ギュッ
シンジ「ふあ!?」
アスカ「……」ピクッ
シンジ「マ、マリさん?」
マリ「あったりー!」
シンジ「もう……びっくりしたよ」
マリ「急におっぱいが背中に当たって?」
シンジ「ち、違うよ!」
綾波「……」
マリ「じゃ、祭り楽しみにしてるから!」タタタッ
アスカ「!?」
シンジ「うん!」ドキドキ
綾波「碇君」ギュッ
ずぶっ
シンジ「いだっ!?」
綾波(あ、指が目に……)
シンジ「何すんだよ綾波!?」
綾波「ご、ごめんなさい」オロオロ
シンジ「いきなり背後から目つぶししてくるなんてあんまりだよ!」
綾波「……」シュン
綾波「……」トボトボ
シンジ(……ひょっとしてマリさんと同じ事がしたかったのかな?)
アスカ「……」ギュッ
シンジ「(今度はアスカか)あはは、バレバレだよアス……カ!?」
アスカ「……」グリグリ
シンジ「痛い!痛いよアスカ!?」ジタバタ
ぱっ
アスカ「……ふんだ」テクテク
シンジ「?」フラフラ
女子更衣室
マリ「~♪」
アスカ「……ちょっと」
マリ「ん?私?」
アスカ「あんたバカシンジなんかと祭りに行くわけ?」
マリ「そだよ、今からね」
アスカ「趣味悪いわねー、あんなナヨナヨした奴とだなんて」
マリ「おや?私とシンジ君がデートする事が気になる?」クスッ
アスカ「はあ!?なんで私が!?」
マリ「むふふ」
綾波(でーと……)
マリ「その割にはカリカリしてるけど?」
アスカ「他にもっと良い男を誘えないアンタを哀れんでんのよ!」
マリ「じゃあ私とシンジ君が最後までいっても文句は無いわけだ」ニヤリ
アスカ「!?」
綾波(さいご……)
アスカ「あ、あんた……私達の歳でそんな事していいと……」
マリ「体はもう大人だよん」ムギュッ
アスカ「なに寄せて上げてんのよ!」
マリ「シンジ君私と話す時はいつもここ見て話すんだよね」ムギュムギュ
マリ「ま、アスカには分からない事か」
アスカ「ぐ……」プルプル
綾波「……」
マリ「じゃね、リンゴ飴と同時にシンジ君も頂いちゃおうかな♪」テクテク
アスカ「こ、このエッチ痴女変態!」
プシュッ
プシュンッ
アスカ「……ファースト!」
綾波「なに?」
アスカ「あんた良いの?このままで」
綾波「何が?」
アスカ「このままあの痴女がバカシンジに……その……あれよ!分かるでしょ!?」
綾波「私は別に彼女と碇君が性的な接触をしようと構わないわ」
アスカ「んな……」
綾波「気になるの?」
アスカ「は、はあ!?何で私が!?」
綾波「なら私達が関与する問題じゃないわ」
アスカ「風紀が乱れるじゃない!」
綾波「碇君ならきちんと対処すると思うけど」
アスカ「ど、どういう意味よ」
綾波「避妊……」
アスカ「あー!もう変態ばっかり!」テクテク
プシュッ
プシュンッ
綾波「……」
廊下
アスカ「エコヒイキは駄目ね」テクテク
アスカ「あ、ミサトとリツコ」
リツコ「何故今から浴衣着てるのよ」
ミサト「ふ、ネルフのお堅い男性職員も私の色気に釘付けねん」
リツコ「呆れられてんのよ……あらアスカお疲れ様」
アスカ「何よミサト、アンタまで祭りだなんだと浮かれてんの?」
ミサト「あら、祭りは日本人の心なのよ?」
リツコ「男あさりを日本人の心にしないでくれる?」
アスカ「ミサト!リツコ!大変なのよ!」
ミサト「ふふ、マリも男あさりとはね」
リツコ「あの子らしいわね」
アスカ「ほっといて良いわけ!?」
ミサト「あら、人の恋路を邪魔しちゃあ駄目よ」
アスカ「んな……」
リツコ「まあシンジ君なら軽はずみな事はしないでしょ」
ミサト「でもこのままはちょっちマズイかも……」
アスカ(ミサト!)パアア
リツコ「あら珍しい」
ミサト「スキン渡しておかないと……」
アスカ「」
リツコ「保護者失格よ、その発想」
ミサト「でもマリが出来ちゃったら……なーんてなったら問題じゃない?」
リツコ「確かに、大問題ね」
ミサト「ネルフが職員に無料で配布してるスキンあるじゃない、あれを渡しておきましょっか」
リツコ「そうね、ネルフの最新技術で作られているからきっと二人も……」
アスカ「……」ダッ!
ミサト「あ、アスカ」
リツコ「いっちゃったわね」
アスカ(何なのよここはああああああ!?)ダダダダダ
アスカ「発情した三十路は駄目ね……」テクテク
アスカ「……ん?」
ゲンドウ「シンジが真希波・マリ・イラストリアスと?」
綾波「はい、彼女は碇君と性的シンクロを試みるつもりです」
ゲンドウ「……」
綾波「もし彼女が懐妊した場合、碇君がとても困る事になると」
アスカ(何よあいつ……結局気になってたんじゃない)
ゲンドウ「そうだな……私もそうだった」
綾波「え」
ゲンドウ「何でもない」
ゲンドウ「分かった、こちらで対処しておく」
綾波「では私はこれで」テクテク
ゲンドウ「ああ、車に気をつけて帰れ」
ゲンドウ「……」ピッポッパッ
プルルル……
ゲンドウ「冬月」
『なんだ』
ゲンドウ「今すぐ最高級ホテルのスイートルームを取れ」
『構わんが……何故だ?』
ゲンドウ「老人には関係ない」
『おいそれ俺か?』
アスカ「」
休憩所
マリ「これ飲み終わったらシンジ君との待ち合わせ場所に行こっと」
ゲンドウ「……」ヌッ
マリ「あ、しれー、お疲れ様です」
ゲンドウ「……」
マリ「今日もしれーしれーしてますね」
ゲンドウ「……これを」スッ
マリ「何ですか?」
ゲンドウ「期待している」スタスタ
マリ「?」ピラッ
マリ(ホテルの……場所と番号?)
マリ「……」
マヤ「マリ、お疲れ様」テクテク
マリ「あの……」
マヤ「なに?」
マリ「司令からこんなもんをもらったんですけど……」
マヤ「?」ピラッ
マヤ(ホテルの番号!?)
マリ「これってつまり……」
マヤ「だ、大丈夫よ!あなたは行かなくて良い!こちらで対処しておくから!」
マリ「やっぱそういうアレですかー……」
マヤ(マジで不潔だわ……あのヒゲ……)
ゲンドウ「……」スタスタ
青葉「……」
日向「……」
マヤ「……」
ゲンドウ「……?」スタスタ
ミサト「……」
リツコ「……」
ゲンドウ(……私の顔に何か付いているのか?)
加持「……碇司令、気持ちは分かりますよ?」
ゲンドウ「?」
外
シンジ(そろそろマリさんとの待ち合わせの時間だけど……)
「シンジ君」トントン
シンジ「あ、マリ……」クルッ
ぷにっ
シンジ「しゃん?」
マリ「あっはっは、ひっかかった」プニプニ
シンジ「にゃにやっていりゅんだりょ……」
マリ「ひっかかるそっちが悪い!」ビシッ
シンジ「あれ……マリさん……浴衣……」
マリ「そう、着てみたの」クルクル
シンジ「……」ポー
マリ「……シンジ君私の浴衣嫌い?」
シンジ「そ、そんな事ないよ!とても似合ってて色っぽいよ!」
マリ「……」ポカーン
シンジ「あ……////」
マリ「やった♪じゃあ行こっか」ギュッ
シンジ(あ、手を……////)
マリ「ちゃんとリードするんだよ?」クスッ
シンジ「う、うん」ドキドキ
てくてく
黒服「……目標待ち合わせ場所から出発しました」
『よし、二人の邪魔をする者は容赦なく消せ』
黒服「了解(何で俺がこんな事……)」
祭り会場
マリ「~♪」モグモグ
シンジ(……何だか今日のマリさん大人たな)ポー
マリ「ん?顔にソースついてる?」
シンジ「う、ううん!大丈夫!」
マリ「あーん」スッ
シンジ「!?」
マリ「タコ焼き食べさせてあげる、あーん♪」
シンジ(逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ……)
ぱくっ
マリ「おいし?」
シンジ「う、うん////」モグモグ
アスカ「何よこの銃!弾道がめちゃくちゃじゃない!」
店主「こ、壊さないでよ?お嬢ちゃん」
綾波「……」ピシュッ
店主「お、こっちのお嬢ちゃんはクマのぬいぐるみゲットだ」
アスカ「むきぃー!」パンパン
綾波「ねえ……」
アスカ「何よ!?」パンパン
綾波「もう2000円は使ってるけど……大丈夫?」
アスカ「あと少しでPS5が取れそうなのよ!」パンパン
綾波(絶対取れないわ……台に固定されているもの)
アスカ「あの射的は悪徳商法してるわね、後で通報しときましょう」
綾波「ねえ……」
アスカ「何よ!クマのぬいぐるみがそんなに凄いわけ!?」
綾波「何で……私を誘ってくれたの?」
アスカ「……何よ、嫌だっての?」
綾波「ううん……嬉しいわ……」
アスカ「……」
綾波「ありがとう……」
アスカ「お、お礼なんか言ってんじゃないわよバーカ!チョコバナナ買いに行くわよ!」
綾波「うん」テクテク
マリ「お、金魚すくいだ!」テテテッ
シンジ「やってみようか」
マリ「あちゃー、破けちゃった」
シンジ「難しいね」
店主「金魚すくいは良いねえ」
シンジ「?」
店主「女は破けない事を祈り、男は女のが既に破けていない事を望む」
カヲル「夏祭りではリリンは無垢な子供でもあり汚れた大人でもある、そう思わないかい?碇シンジ君?」ニコッ
シンジ「カ、カヲル君!?」
マリ「ホモ!」
シンジ「な、なんで……?」
マリ「エヴァのパイロットやめて転職したの?ホモ」
カヲル「君のお父さんからいろいろ頼まれてね」
シンジ「父さん……」
カヲル「今度はこれですくうと良いよ」スッ
マリ「なにこのポイ……布じゃん」
カヲル「それなら破けないだろう?」
マリ「ばっきゃろー!破くか破けるかのスリルが良いんじゃん!」
カヲル「はは、僕もそう思うよ、ところで……」
カヲル「君の女としてのポイはまだ破けていないのかい?」ニコッ
マリ「へ?」
シンジ「!?」
シンジ「カ、カヲル君!?いきなり何言うんだよ!?」
カヲル「碇司令からさりげなく聞いてくれって頼まれてね」
シンジ(全然さりげなく無いよ!)
マリ「まだ破けてないよ」
シンジ「!!」
カヲル「へえ、意外だね」
マリ「でも私のポイは固いよ?シンジ君?」ニヤリ
カヲル「でもシンジ君の金魚なら必ず破けるさ」ニコリ
シンジ(え……え……////)カアア
カヲル「そうだ、シンジ君これを」スッ
シンジ「なに?」ピラッ
マリ「あ……これ……」
カヲル「君は意味をはき違えてしまったみたいだね」
マリ「え?枕とかじゃなかったの?」
カヲル「これはシンジ君のお父さんがシンジ君と君のために用意したものだよ」
マリ「何だそうだったのか」
カヲル「おかげで碇司令は老人達から呼び出しをくらったり大変だったよ」
シンジ「あの……何で父さんが僕のためにホテルを?」
マリ「……」
カヲル「やれやれ、君はホントに鈍いねえ」クスッ
シンジ「へ?」
カヲル「彼女にぶち込めって事さ」ニコリ
シンジ「ぶっ……!?」
カヲル「そこからなら花火も綺麗に見えるよ、彼女の花びらもね」ニコリ
シンジ「は、はな……って……」ドキドキ
シンジ「と、父さんは何考えているんだよ!?」
カヲル「ナニをだよ」
シンジ「マ、マリさんにだって迷惑だし!」
マリ「私は別に構わないよ?」
シンジ「!!?」
カヲル「よかった、上手くいったみたいだ、じゃあ僕は帰るよ」
シンジ「カ、カヲル君!」アセアセ
カヲル「夜空に咲く花火を見ながら、君の大球も炸裂する事を祈っているよ」テクテク
シンジ(カヲルくうううううん!!)
ミサト「はあ……」トボトボ
リツコ「あらミサト、おひとり?」
ミサト「なによぅ……からかいに来たの?」
リツコ「その様子じゃ今夜はチョコバナナにありつけそうにないわね」
ミサト「私のどこが悪いっていうのかしら……」
リツコ「がっつき過ぎ、谷間がパックリ開いた浴衣なんて初めて見たわよ」
ミサト「この方が分かりやすいじゃない!」
リツコ「男は外れクジの中から当たりクジを見つけたいものよ」
マヤ「せんぱーい!チョコバナナ買ってきましたー!」テテテッ
リツコ「ありがとうマヤ、長くて太いの選んできてくれた?」
マヤ「はい!一番長くて太いのを下さいと言って買いましたから!」
青葉「マヤちゃんって……経験なさそうだな……」
日向「たぶんな……って、ミサトさん!?」
ミサト「あら、あなた達も来ていたの」
青葉「リツコさんに誘われまして……凄い浴衣ですね」
日向(うおおおおおおおおお!!)
ミサト「青葉くん♪よかったら今夜私を的に射的でもどう?」
青葉「え……」
日向(ちくしょおおおおおおお!!)
リツコ「やめときなさいよ、同じ職場の人間に手を出すと後腐れするわよ」
ミサト「なによ、まるで経験したみたいな言い方ね」
青葉「……」
アスカ「あら、ミサトじゃない」テクテク
綾波「……」テクテク
ミサト「なんだアスカ、レイと仲良しだったのね」
アスカ「だ、誰がこんな奴と!」
綾波「……」シュン
アスカ「い、今のは言葉のアヤよ!別に嫌じゃ……なかった……わよ」キョロキョロ
綾波「ありがとう……」
アスカ「簡単に礼を言うんじゃないわよ!これだから日本人は……」
ゲンドウ「……」トボトボ
冬月「疑惑は晴れたのだ、そう肩を落とすな」
ゲンドウ「しかしネルフ内での私の人望は地に落ちた……」
冬月「大丈夫だ、もとから存在していない」
ゲンドウ「……」
リツコ「あら、司令達も来てらしたのですか?」
冬月「ああ、碇の気晴らしになればと思ってな」
綾波「……リンゴ飴、硬い」カリカリ
ミサト「リンゴ飴は最初のひとくちさえ成功すれば後はそこを起点に食べていけるのよね」
綾波「……」カリカリ
アスカ「不器用な奴ね!貸し……」
スッ
綾波(あ……)
ゲンドウ「……」カリッ
綾波「……」
ゲンドウ「レイ、これで後は簡単に……」
綾波「もういりません」
ゲンドウ「な……」ガーン
ミサト「あっ!花火!花火始まりましたよ司令!」アセアセ
ヒュルルルル…
パァン!
パラパラ…
シンジ「あっ、花火」
マリ「……シンジ君」
シンジ「?」
ちゅっ
シンジ「!!?」
マリ「……唇は……ホテルでね♪」ニコリ
シンジ(逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ)
おわり


