1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/01 23:50:44 +fXYA0cv0 1/36

恒一「死の色?」

「うん……私の左目、死の色が見えるんだけどね。榊原君の死の色、ハンパない」

恒一「あはは、失礼だなー」

桜木「あっ……!」タッタッタッ

グサッ

桜木「きゃああああああああああああああああ!!」

恒一「桜木さん、階段では気を付けようよ。僕の体に君の傘、刺さっているじゃないか」ゴフッ

「気を付けて、もう始まっているかもしれない……」

元スレ
鳴「榊原君の死の色がハンパない」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338562244/

4 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/01 23:56:21 +fXYA0cv0 2/36

ICU

「ところで榊原君。クラスの皆、なんかおかしくなかった?」

恒一「そういえば、何かに怯えているようだったね」

「夜見山北中学、特に三年三組は死に近い場所にあるの」

恒一「なるほど、僕の名前が去年の事件の犯人を連想させるんだね」

「そう、貴方の名前は死を連想させる……にしては随分冷静ね」

恒一「だって、去年それで何度殺され掛けたことか……まぁ、昔からちょっとやんちゃでね、体は人一倍
丈夫に育ったから、今回心臓ぶち抜かれたところで、どうってことないんだよね。またかって感じかな?」

「たくましいね」

水野「不死身少年、退院していいって」

恒一「やれやれ」

6 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/01 23:59:31 +fXYA0cv0 3/36

「私、こっちに用事があるから」

恒一「誰かのお見舞い?」

「可愛い私の半身の、ね」

恒一「そっか。じゃぁまた学校で」フリフリ

「さようなら」フリフリ


ガガガガガガガドガガゴンゴガガガバゴンッ プシュー……


未咲「な、何この音!?」

「……」

7 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 00:06:04 WnqRXx5L0 4/36

ICU

恒一「おかえり」

「ただいま。……」

恒一「今回はちょっとやばかったかな。胸が苦しいし腕になんだか違和感があるんだ」

「そう……よく生きていたね」

恒一「一回目の時は三日三晩生死の境を彷徨ったよ。その前日にタンクローリーに轢かれて体が衝撃に
耐性が付いていたから、なんとかその程度で済んだって生物学者に仮説を立てられたね」

「そう。私、エレベーターに乗っていて落ちるなんてこと一度もないんだけど」

恒一「嘘!?エレベーターって落ちるものじゃないの!?」

「……」

水野「流石に今回は当日退院は無理ですぞ、不死身少年。まぁ、此処に来たときに電車に轢かれてなかったら
もうちょっと長引いたかもね」

恒一「運に感謝しないとですね」

「……たくましいね」

12 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 00:13:06 WnqRXx5L0 5/36

ガララ

恒一「おはよー」

勅使河原「よぉサカキ、なんだか大変だったみたいだな……にしてもお前の体どうなってんだよ」

恒一「まぁ、昔から色々あったからね」

勅使河原「そ、そうか……」

赤沢「恒一君、おはよう」

恒一「あ、赤沢さん。おはよう」

赤沢「聞いたわ……大変だったみたいね……それでなんだけど」

桜木「さ、榊原くん!」

恒一「あ、桜木さん。おはよう」

桜木「あ、あの、昨日はごめんなさい!その榊原君を止めようとしたらその勢い余ってそのごめんなさい!!」ペコッ

14 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 00:14:12 WnqRXx5L0 6/36

恒一「良いよ良いよ。かすり傷みたいなものだったから」

桜木「で、でも沢山血が出て……」

恒一「まぁ、今生きているから別に」グサッ

風見「なんで君が平気でゆかりと話しているんだ。死ね」ザシュッ

勅使河原「風見――お前!?」

赤沢「風見君……!!」

桜木「きゃああああああああ!!?」

ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

恒一「あーあ、だれかナプキン貸してくれない?血、早く止めないと教室が汚れちゃうからさ」

「はい」スッ

16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 00:19:03 WnqRXx5L0 7/36

勅使河原「サカキ――!?『いないもの』の相手はよせ!やばいんだよそいつマジで!」

風見「ぼ、僕は……僕は何を、ただ、余った席を消さないとって声が――うわああああああああああああああああああああああ!!」

桜木「そんな!?それじゃぁ今年はやっぱりある年……!?」

赤沢「仕方ないわ……こうなったら『いないもの』を二人に増やすしか他に……」

恒一「あー、いや、風見君。そんなに気にしなくて良いよ。そういう日もあるよね。
(それよりある年とかいないものって本当になんなの?)」バタン

「気にしなくて良いって。良かったね、風見君」

こうして恒一はいないものになった。

勅使河原「すまねぇ……」

恒一「別に良いって」

「それじゃぁ三年三組の現象の話をするね」

恒一「よろしく」

19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 00:23:35 WnqRXx5L0 8/36

恒一「そんなことが……」

「信じられないでしょ?」

恒一「……正直」

「ごめんなさい。私、貴方という存在を目にした後だからその言葉を冗談としか
思えないわ」

恒一「なんて恐ろしい……――うっ!」

「榊原君、どうしたの?」

恒一「この感じ――見崎、思いっきり僕の左胸の下を抉るブローを!」

「……解かった」シュッ

恒一「うぐっ――危ない、危うく心停止するところだった。君のおかげだ。ありがとう」

「……どういたしまして」

23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 00:30:25 WnqRXx5L0 9/36

恒一「まぁ、そんな恐ろしいことがこの町に……」

「榊原君には負けるよ」

恒一「気を付けないと……いないもの、頑張ろうね」ガシッ

「多分、いないものとか関係ないと思う」


久保寺「これからは皆さんの問題です……」シャキーン

キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

久保寺「うああああああああああああ!!」シュッシュッシュッ

ガラッ

恒一「あ、先生おはようございます。実はトラックに足を踏まれてそれで遅刻を……あ、これ。
遅刻届です」サッ

グサッ

24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 00:34:00 WnqRXx5L0 10/36

久保寺「うぁ――!?」ギョッ

「眉間にぐっさり刺さったね、榊原君」

恒一「あ、抜かないでくださいね。面倒くさいことになるから。見崎、ナプキン」ツーツー

「はい」スッ

赤沢「どうやら、いないものを二人に増やしても意味はないようね……」

勅使河原「サカキ、ごめんな」

恒一「別に無視くらい良いよ、何より仕方ないことだったし。
集団ストーカーとか、殺せって弱った人や動物の前でナイフ持たされるより
ずっとマシだからさ」

「体だけじゃなくてメンタルも丈夫なんだね。さ・か・き・ば・ら・くん」

こうして、恒一と鳴のいないものは解除された。

26 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 00:40:12 WnqRXx5L0 11/36

恒一「おはよう」

勅使河原「よぉ――ってお前、腕になんか刺さってるぞ?なんだそれ?」

恒一「え――あ、ガラスだ。なんだ、残ってたのか」ブシュッ

風見「今日は一体何があったんだい……?」

「学校に来る途中、榊原君の上からガラスが落ちてきたの」

恒一「十枚抜き達成だよ」

赤沢「恒一君」

恒一「あ、おはよう赤沢さん」

赤沢「今度の土曜日、空いてる?」

恒一「うん……大丈夫だよ?」

赤沢「一緒に行きたいところがあるの」

「……」ムッ

27 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 00:43:26 WnqRXx5L0 12/36

~イノヤ~

赤沢「どうして見崎さんがいるのよ……」

「別に、良いでしょ?ね、榊原君?」

恒一「僕は別に構わないよ」

智香「お待たせしました――きゃぁ!?」バシャッ

恒一「これが赤沢さんが言ってたコーヒー?美味しいね」ビチャビチャ

赤沢「ハワイコナのエクストラファンシーよ」ドヤ

智香「ご、ごめんなさい!熱くなかった!?」

恒一「熱した油に比べれば全然」

「……」フキフキ

赤沢「……」ムッ

29 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 00:47:26 WnqRXx5L0 13/36

赤沢「『いないもの』についてだけど、……ごめんなさい。三年三組の現象のことを碌に
話もせず、転校生の貴方にあんなこと……」

恒一「見崎から話は聞いたよ。気にしないで?仕方のないことだったんでしょ?」

「……!」フフン

赤沢「……!そうだけど、本当に、ごめんなさい……」

智香「えっ?あの……今貴方達三年三組の現象の話って――」

パキンッ

恒一「流石に照明は熱いね」

36 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 00:50:45 WnqRXx5L0 14/36

赤沢「というわけで松永さんって人に会いに行くわよ」

勅使河原「おもしろそーだな!」

望月「勅使河原君のその荷物は……」

怜子「それじゃぁ私の車と赤沢さんちの車に分かれて」

勅使河原「赤沢の家の車すげーな……」

赤沢「じゃぁ乗れば」

勅使河原「良いのか!?」

赤沢「えぇ。それじゃぁ恒一君、私たちは三神先生の車に乗りましょう?」

「榊原君、行こう?」

恒一「うん」

38 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 00:54:38 WnqRXx5L0 15/36

怜子「いやーまさか前に冗談で仕掛けたバネがあんなに威力増して発動しちゃうなんてね!
恒一君、大丈夫だった?」

恒一「その勢いのおかげで僕だけ先に此処に来ちゃいましたけどね」

勅使河原「スケキヨもマスクを脱ぐすばらしい逆立ちに迎えられたな」

杉浦「中尾が気絶しちゃったよ」

中尾「」ブクブク

赤沢「とりあえず皆無事で良かったわね」

恒一「そうだね」オエオエ

「榊原君、大丈夫?」ナデナデ

恒一「うーん、ちょっと頭痛がするくらい」

赤沢「……」ムッ

39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 01:00:32 WnqRXx5L0 16/36

勅使河原「よっしゃー釣るぞー!」ブンッ

恒一「えっ」グイッ

バシャッ

赤沢「ちょっと!恒一君が釣竿に引っ掛かったわよ!!」

勅使河原「サカキ!?今助ける――ってなんだこれ、大物が掛かりやがった……!」キリキリ

望月「あのシルエット……サメ!?」

ザバーン

サメ「……」カジカジ

恒一「お昼ごはんゲットだね」

風見「今息の根を止めるよ」ザシュッ

恒一「ありがとう、風見君」トクトク

風見「君には恩があるからね」

勅使河原「サカキ!大丈夫か――ってお前足が!?」

恒一「足なんて舐めとけばまた生えるから。気にしなくて良いよ」

「人魚みたいだったよ、榊原君」カキカキ

42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 01:04:23 WnqRXx5L0 17/36

杉浦「あ、ボールが」

恒一「任せてよ」タッタッタッタッ

バシャバシャバシャ

勅使河原「……ん、あれ!?」

ブーン

赤沢「恒一君!気を付けて!」

恒一「」プカーン

「榊原君!!」

恒一「」ザシュザシュ

ジワー

中尾「」バタン

恒一「ふわぁ……あ、スクリュー壊しちゃいましたね、すいません」ペコ

43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 01:06:51 WnqRXx5L0 18/36

赤沢「もう……無茶しないでっ!」

恒一「ごめんごめん」

「私は信じてたよ、榊原君」ニヤ

赤沢「くっ……!」

恒一「うーん。それにしては見崎の逼迫した声が聞こえたような気がするんだけど」

「ち、違う!」ポカポカ

恒一「痛いよ見崎。捲れる」

赤沢「……!」プルプル

怜子「さてと、約束の時間ね」

45 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 01:11:15 WnqRXx5L0 19/36

松永「教室に……何かを残したんだ……!」


恒一「何かってなんだろうね」

勅使河原「探すぞー!」

赤沢「クラスに紛れ込んだ死者を殺せば……災厄は終わる」

「死者は誰――?」

杉浦「……」

風見「僕はね、君が死者なんじゃないかって思うんだ」

恒一「僕?」

中尾「何言ってんだよ風見。そいつは不死身だ」

風見「だよね」

48 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 01:14:31 WnqRXx5L0 20/36

三神「というわけで合宿です。参加だけの希望ですが……」

ワーイ

三神「どうやら皆さん出席のようですね」


恒一「ふあぁ……」

「榊原君、寝不足?」

恒一「あぁ、うん……昨日、家に帰ったのが三時でね……」ゴシゴシ

赤沢「朝帰り?感心しないわね……何をしていたの?」

恒一「ちょっと……重機に引きずり回されてた。出ようとしたら絡まって、やんなっちゃったよもう……
それで助けてもらったのが午後三時だったんだ」

綾野「大変だねー」

小椋「だねー」

51 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 01:18:18 WnqRXx5L0 21/36

勅使河原「飯だー」

中尾「うめー」

恒一「ちょっとすっぱいね」

赤沢「無能の謗りいっきまーす!」

水野「おうやれやれー」

「……」フィーフィー

綾野「お、めーちゃんすごい!あたしそれ出来ないだよねー」フシュー

小椋「あたしもー」フシューフシュー

杉浦「……」

53 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 01:21:25 WnqRXx5L0 22/36

「未咲に榊原君の事を話したらすごく会いたがってる」

恒一「へぇ、そうなんだ」

「浮気したら……許さないから」ジロ

恒一「(別に付き合ってないような)」

「それにしても死の色すごいね。あのときよりも増したかも」

恒一「本当?」

「うん。死者よりもすごい」

恒一「どんな感じ?」

「逆に明るくなってて怖い」

プツ ツー……

杉浦『皆さんこんにちわ。杉浦です』

恒一「ん?」

56 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 01:25:26 WnqRXx5L0 23/36

杉浦『現象は、死者を死に還せば終わります』

杉浦『私は今年の死者は見崎鳴さんじゃないのかと思います』

杉浦『なぜなら昔私は小学校で彼女の姿を見たのです。そのときの彼女は眼帯をしていなかった』

杉浦『おそらく、彼女は死んだときに左目を負傷したのではないのかと』

杉浦『ですから皆さん』

杉浦『――死者を死にぃ!!』プツン

恒一「杉浦さんが言っているの、未咲ちゃんの事だよね?」

「多分」

バタンッ

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

63 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 01:28:47 WnqRXx5L0 24/36

恒一「高林君のお婆さん?なんだ、様子がおかしい……!」

「あれ……鉈……!?」

「ヒューシュコー……ヒューシュコー……」ノッシノッシ

恒一「あの目……正気じゃない!まさか、これも現象の力!?」

中尾「どっせい!」

「グアア――」ヨロッ

恒一「中尾君!」ザシュッ

高林「このお婆ちゃんはフェアじゃない――榊原君、逃げよう!」

恒一「高林君――行こう、見崎!」トクトク

「うん!」フキフキ

69 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 01:32:06 WnqRXx5L0 25/36

中尾「何が起こってるんだよ!杉浦も何を考えてやがんだ!川堀もパンツいきなり脱ぐし……もう訳わかんねぇ!!」

恒一「それよりも高林君、走っても大丈夫なの?」タッタッタッタッ

高林「何故だかね、君と一緒に居ると体が軽いんだ!」タッタッタッタッ

恒一「なるほど――それは――良かった」ドスドス

「榊原君、走っているときに心停止しないで」

小椋「見つけた――兄貴の仇ぃ!!」サッ

恒一「まったくもう」グサッ

71 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 01:38:49 WnqRXx5L0 26/36

中尾「天」

高林「誅」

小椋「」バタッ

その他「」バタバタ

中尾「腹蹴りだ。養生しろよ」

高林「皆目がおかしい……一体、この合宿所で何が起きているんだろう?」

恒一「解からない。けれど……見崎は絶対に殺させない。彼女は死者じゃないんだ!」トクトクトク

「榊原君……」フキフキ

中尾「けっ……解かってるよ、そんなこと」

高林「他ならぬ榊原君の言葉だからね」

恒一「ありがとう……二人とも」

「……確かめよう。此処で、何が起きているのか」

74 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 01:42:48 WnqRXx5L0 27/36

バタンッ

ボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

恒一「大変だ!火事だ!」プスプス

中尾「なんてこった……どうなってやがる!!」

タッタッタッタッタッ

ドドドドドドドドドド

杉浦「死者を死にぃ!!」ブンッ

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」ブンッ

恒一「挟まれた!!」グサザシュッ

76 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 01:45:40 WnqRXx5L0 28/36

杉浦「どけ!」

恒一「自分から突撃しておいて!」ブシャアア

「ウオオオオオオ……ウオ……」ポロポロ

恒一「泣いている……!?どうして……?」

「イ……ク……オ……チャン」

高林「え?何お婆ちゃん」

「」バタン

杉浦「お前たちの所為で……中尾は!!」

中尾「俺がなんだよ」

杉浦「」バタン

「……気を失っている」

恒一「訳が解からないよ」

78 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 01:52:24 WnqRXx5L0 29/36

辻井「居た!死者だ!!」

恒一「はいはい」グサザシュッ

風見「僕はね、君が死者なんじゃないかと思うんだ」ザシュッ

恒一「もうそれで良いから。他の人を刺したら駄目だよ?」ブシャアア


中尾「とりあえず正気の奴らもちらほら居たな。そいつらに気を失った奴らを外に出してもらったが……」

恒一「中尾君も早く逃げるんだ」

中尾「……いや、俺は……!」

79 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 01:52:57 WnqRXx5L0 30/36

「……赤沢さんね」

恒一「赤沢さん……?」ドンガラガッシャン

赤沢「……恒一君?」

シュルシュルシュル

恒一「あがっ……ぐえっ……!?」プラーン

赤沢「!? そいつを死に還さないと、皆死んじゃう!恒一君だって!!」ブンッ

恒一「ありがとう、君が喉元のワイヤーを切ってくれなかったら窒息してた。やっぱり息が出来ないって嫌だね」コヒューコヒュー

「私は死者じゃない……」フキフキ

中尾「赤沢さん!!」

80 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 01:58:45 WnqRXx5L0 31/36

赤沢「えっ……中尾……どうして……えっ」

中尾「赤沢さん、しっかりしてくれ!」

赤沢「嘘……中尾は死んだはずじゃ……違う……中尾は生きている……でも海でまかせろーでスライスされて……!」

恒一「それ僕だよね」

赤沢「多佳子だって……ワイヤーで首を吊って……!」

恒一「それも僕だよね」

赤沢「ゆかりは傘が刺さって、高林君が心臓発作、久保寺先生は自殺……!」

桜木「いえ、私生きてますけど」

高林「僕も」

久保寺「私もです」

赤沢「……私は恒一君の嫁で……!」

「榊原君の嫁は私」フンッ

81 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 01:59:20 WnqRXx5L0 32/36

赤沢「――中尾どいて!そいつ殺せない!!」

バリバリッ

赤沢「えっ――」

「――!!」

パリーン

恒一「……!?」グサグサ

ズバコーン

恒一「どう?帽子を変えたんだ。コンセプトはシャンデリア」トクトク

中尾「似合ってるぜ」パチパチ

赤沢「流石は恒一君ね」パチパチ

恒一「ははっ」ダラダラ

83 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 02:01:59 WnqRXx5L0 33/36

千曳「どうやら皆無事のようだね」

恒一「おかげさまで」

怜子「恒一君が良いって言うから杉浦さんの事は不問にします。もうあんなことしちゃ駄目よ?」

杉浦「だって……本当に昔は眼帯していなくって……」メソメソ

「それ、私の妹」

杉浦「ごめんなさい」ドゲザ

「別に良いよ」

高林「これでフェアだね」

アッハッハッハッハッ

88 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 02:12:01 WnqRXx5L0 34/36

「……本当に良いの?」

恒一「うん、良いと思うよ」

「……」

恒一「どうせ忘れてしまうんだろう?だったら別に良いじゃないか。
何よりも災厄を全て背負う僕の言葉だ、聞けないのかい、見崎」

「……鳴って呼んでくれたら、聞いてあげます」

恒一「鳴」

「///」

恒一「良いじゃない。怜子さんには第二の人生を謳歌してもらおう。一年だけっていうのがちょっと悪い気もするけど。
でも儲けもんだ。来年も生き返ってくれると良いね」

89 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 02:13:44 WnqRXx5L0 35/36

「……貴方は、辛くないの?」

恒一「僕が一番辛いのは、彼女の不幸の時僕が傍に居て、代わりになれなかったことだけだよ」

「……そっか」

恒一「役に立つようで、役に立たないよね、僕って」

「……そんなことない」

恒一「……見崎」

「違う、鳴……お嫁さんのこと名字で呼ぶ人なんていないでしょ?」

恒一「えっ」

「やっと見つけた……私がどれだけ愛しても……絶対に壊れない人が……」

恒一「」ゾクッ

「東京になんか返さないから……これからずっと一緒だよ?こ・う・い・ち・くん?」

~終わり~

90 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2012/06/02 02:14:12 WnqRXx5L0 36/36

全てのカオスは俺が引き受ける

お前たちは先にいけ!

~ご愛読ありがとうございました~

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