兄「いや言ってください。お願いします」
妹「しかも変態?」
兄「変態って言われると喜ぶからどうなんだろ」
妹「変態じゃん、早くしまってよ」
兄「おさまらないからしまえないし。よし、妹が――」
妹「変なもの近づけるなー!」
元スレ
妹「朝から晩までオナニーして、猿なの?」兄「もう一度言ってみろ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338296063/
妹「ま、待って、とりあえずそれをしまって」
兄「しまえないとなんど言ったらわかる」
妹「え、えっと……とりあえず、その手の動きをやめて?」
兄「妹がいるのにもったいないじゃん」
妹「ど、どういうこと」
兄「おかずにしなくちゃ」
妹「ちょ、何考えてんの!?」
兄「うーん、ナニを考えてるのは正解です」
妹「せ、正解?」
兄「俺はどうすればいいの?」
妹「と、とりあえずそれを隠してよ」
兄「目をつぶれよ」
妹「つぶったら何されるかわかんないじゃん」
兄「よくわかったな。目をつぶってたらすぐに再開してた」
妹「なんでそんなに普通に言うの……」
兄「家族の間で秘密なんてないだろ?」
妹「秘密であって欲しいところもあるんだけどな」
兄「そうだな。俺もお前には守って欲しいものがある」
妹「まずはお兄ちゃんに下を守って欲しいんだけど……なに?」
兄「俺は幻滅したくないんだ」
妹「すでに幻滅されるようなもの見せられてるけど」
兄「処女だけは守れ。俺のために」
妹「……恥ずかしいこと言うな! そしてなんでお兄ちゃんのためなのよ!」
兄「だって、俺のためにしか使わないだろ?」
妹「なんで近親相姦って決まってるのよ!」
兄「え……近親相姦とか知ってるの妹」
妹「な、なんで?」
兄「ああ……そういう用語実は知ってるのか。なんだ、わりと知識あるんだな」
妹「なんでそういうことになるのよ!」
兄「まあ、実際そうだからな」
妹「あああああ……なんかビクンビクンしてる……」
兄「いやん、見ないでよ」
妹「嫌でも目に入るの!」
兄「いや、なんでお前俺の部屋に来たの?」
妹「え……」
兄「部屋出ればいいじゃん」
妹「……」
兄「ほほう、黙っちゃって可愛いやつめ」
妹「ち、違うの! さっきお兄ちゃん、『妹~!』って叫んだから……」
兄「え?」
妹「だから、どうしたのかなーと思って」
兄「ああ、気にするなよ」
妹「え? 呼んだんじゃないの?」
兄「それは俺がお前を使ってオナニーしてただけだから」
妹「」
兄「……あれ? おーい、妹?」
妹「な、なんでそんなことするのよ!?」
兄「え?」
妹「私が放心状態になったのを機に、いきなり服を脱がせようとするなんて……!」
兄「ああ、つい手が」
妹「手がってレベルじゃない!」
兄(とか言いつつ抵抗もせず脱いじゃう妹可愛いな)
妹「うう……寒い」
兄「下着可愛いなおい」
妹「か、返してよ!」
兄「下着を?」
妹「し、下着は着けてるし! 勘違いしちゃうでしょ?」
兄「誰が?」
妹「誰でもないけど!」
兄「今、妹は全裸で俺の息子を凝視しています」
妹「だから変なこと言わないで~!」
兄「それにしても、妹は可愛いなぁ」
妹「お兄ちゃんに言われたって嬉しくないもん!」
兄「じゃあ誰に言われたら嬉しいんだ?」
妹「え……別にいないけど」
兄「ええ、なにそれ。妹って『可愛いって言われ慣れてますから、嬉しくないでーす』とか言っちゃう系女子なの?」
妹「うう……あ、お父さんにだったら嬉しいかも!」
兄「ファザコンかよ……」
妹「ファザコンじゃないもん! お兄ちゃんだってマザコンじゃん」
兄「シスコンのが勝ってる」
妹「め、目の前で言うな!」
兄「え、影でコソコソ『俺はシスコンなんだぜ……妹はあはあ』とか言ってていいの?」
妹「それも嫌だけど……」
兄「じゃあいいじゃん。妹可愛いよはあはあ」
妹「きもちわるい!」
兄「最高の褒め言葉だぜ!」
妹「嫌がってよ!」
兄「じゃあ逆に、妹に『きもちわるい』って言われて嫌なやつっているの?」
妹「少なからずお兄ちゃんは絶対少数派!」
兄「それでも構わん!」
妹「ちょ、ちょっと! 私の服つけないでよ?!」
兄「え、なにに?」
妹「え……なにって……それ」
兄「んー、それじゃわからないなぁ、ちゃんと言ってくれよ」
妹「そ、その……えっと」
兄「顔が赤くなる妹……一体何を考えているのか」
妹「からかわないでよ!」
兄「可愛い妹をからかわないでいられるか!」
妹「うわーん、早く返してよ! あと可愛いって言うな!」
兄「なんで? 可愛いから可愛いっていうんだろ?」
妹「か、可愛い子だったら、いっぱいいるじゃん……」
兄「俺はお前のその謙虚なところが好きだよ」
妹「……い、いきなり褒めないでよ」
兄「顔赤くなっている理由は俺が褒めたのも加味しているようだ」
妹「ち、違うし!」
兄「否定しても耳が真っ赤になってるぞ」
妹「あ、暑いからだもん!」
兄「下着なのに?」
妹「うう……お兄ちゃんには勝てない……」
兄「負けを認めるとは可愛いやつめ」
兄「さて、と……」
妹「?」
兄「この服を手に入れたのはいいのだが」
妹「どうする気?」
兄「生温かくてやべえ」
妹「!」
兄「妹のあたたかさが伝わってくるよ……」
妹「と、遠い目しないで!」
兄「もういっそ着ちゃおう」
妹「! 伸びちゃう!」
兄「伸びることを気にするのか」
妹「! お兄ちゃんに着られるのは絶対にイヤ!」
兄「って言われたら死んでも着るしかなくなりましたなぁ!」
妹「もーどうすればいいのよ!」
兄「……そうだ」
妹「な、なに?」
兄「返して欲しいか?」
妹「い、嫌な予感……うん、もちろん」
兄「じゃあ、そうだな……じゃんけんしよう」
妹「じゃんけん?」
兄「え、じゃんけん知らないの?」
妹「し、知ってるけど!」
妹「それで、じゃんけんで?」
兄「じゃんけんして勝ったらなんでも言うことを聞く」
妹「……それで私は服を返してもらえると?」
兄「YES」
妹「それ、お兄ちゃん有利じゃない!」
兄「なんで?」
妹「だって、負けても服を返すだけでしょ?」
兄「別に、『なんでも言うことを聞く』んだから他のことを言ってもいいんだぜ?」
兄「それに個人的にはこの服は毎日嗅ぎたいから返したくないし」
妹「背筋が凍ったよ……」
兄「よし、じゃんけんだ」
妹「う、うん……」
兄「よし、行くぞ……」
妹「……ふぅ」
兄(真剣な表情の妹もなかなか可愛いな)
妹「いくよ、じゃんけーん――」
妹「ぽん!」
兄「……」
妹「か、勝った!」
兄「うぎゃあああああああああああああああああああああああぁぁぁぁ!!!」
妹 ビクッ
兄「負けた、負けた、負けたぁぁああああ!」
妹(お兄ちゃん、怖っ……)
兄「……」
妹「お、お兄ちゃん……」
兄「……」
妹「ど、どんまいだよお兄ちゃん……」
兄(……バカめ)
兄「約束だ、一つ言うことを聞こう」
妹「そ、それじゃあえっと……」
兄「……」
妹「ちょ、どうして手を激しく動かすの?」
兄「……妹に負けたから慰めてるんだ」
妹「や、やめて! というかやるなら私の前ではやめて!」
兄「わかった、やめる」
妹「ほっ……って、すんなりやめるんだね」
兄「うん、『一つ言うことを聞く』からな」
妹「え……?」
兄「え?」
妹「ええ……」
兄「えええ?」
妹「ずるいよぉ……」
兄「ずるくない。お前が命令したんだろ?」
妹「で、でも……」
兄「ちょ、泣くなよ。可愛いな」
妹「……可愛くないもん」
兄「何言っても可愛いな」
妹「可愛いって言ったらいいと思ってる?」
兄「思ってるわけないだろ。こんなこと言うのは妹ぐらいだ」
妹「シスコン!」
兄「そうですけど」
妹「……」
兄「何を言っても俺はへこたれないぞ」
妹「……お兄ちゃん返して?」
兄「……む?」
妹「お兄ちゃん……」
兄(こ、この妹!)
兄(シスコンである俺に向かって上目遣いだと!?)
兄(しかも下着姿で少し誘ったムードを出しつつ、顔を上気させて……)
兄(この角度からだと小さい胸にも影が……!)
兄(息子が恐ろしいくらいに息絶え絶えだ!)
兄「よし、もう一勝負だ!」
妹「え?」
兄「もう一回じゃんけんしようってことだ」
妹「え、ええ……嫌だよ」
兄「じゃあ服は俺の物でOKすか?」
妹「だ、だめ! それ結構気に入ってるのだから」
兄「じゃあやるしかないじゃん! な?」
妹「うう……わかったよ」
妹「い、行くよ?」
兄「おっし、じゃんけん――」
妹「ぽんっ!」
兄「……!」
妹「あ、あいこだね」
兄「ああ、愛してる」
妹「え!?」
兄「なんでもない、あいこで、しょ!」
妹「あっ!」
兄「お、俺の勝ちだ! ズボンを脱げ!」
妹「負け……って、もう命令!? しかもなんて命令を!」
兄「うるせー!」
妹「うう……酷いよお兄ちゃん」
兄「酷いよとか言われたら興奮する!」
妹「その変なテンションやめて!」
兄「やめられないとまらない! 俺の手の動き!」
妹「うわあああ! わかったからやめて!」
妹「……」
兄「ほら、早くパージしろよ!」
妹「さ、催促しないで! あとパージって何よ!」
兄「息子待ちきれない!」
妹「……あの、恥ずかしいからあっち向いて?」
兄「ホイ」
妹「もーーー!!!」
妹「うう……実の妹にぃ……」
兄「実の兄に命令されるってのもなかなかだろ?」
妹「嬉しくない!」
兄「嬉しかったら人格を疑う」
妹「私はお兄ちゃんを心底軽蔑してる!」
兄「ああ、してくれ。そしてもっと気持ち悪いものを見る目で見つめてくれ」
妹「もう、意味分かんない……」
兄「脱いだか?」
妹「!」
兄「なんだよ、脱いだのか?」
妹「み、見てないの?」
兄「え、見せたいの?」
妹「ち、違うけど……脱いだよ」
兄「そっか」
妹(ちゃ、ちゃんとあっち向いてくれてたんだ……)
兄「よし、じゃあそっちを向くぜ!」
妹「!」
兄「お、おお……可愛い……」
妹「服脱がせて何が可愛いよ!」
兄「いや、まあその下着の可愛さもあるんだけど、その……なんといってももじもじ感が!」
妹「だ、だって恥ずかしいんだもん……」
兄「『だ、だって恥ずかしいんだもん』……これは名言」
妹「裏声やめて」
兄「だって、自分の声だと恥ずかしいだもん!」
妹「それから離れて!」
兄「よし、じゃあとりあえずズボンをこちらへ」
妹「うう……って、なんで渡さなきゃいけないの!」
兄「え?」
妹「め、命令は一つだけでしょ?」
兄「……盲点だった」
妹「ふふん、どうだ」
兄「まあ、得意げな妹が見れたからよしとしよう」
妹「どこにでも嬉しさを見いだせるんだね……」
兄「妹が絡んでればね」
妹「よし、それじゃあ」
兄「ん?」
妹「三回戦目!」
兄「……え、するの?」
妹「するに決まってるじゃない!」
兄「もうここらへんでおしまいでいいじゃん。お風呂入りたい」
妹「ダメ! あと一回!」
兄「じゃあ先に予告しとく。俺が勝ったら『一緒にお風呂に入る』だからな」
妹「え、えええええ!」
兄「いやだろ?」
妹「……」
兄「?」
妹「別に、イヤじゃないけど?」
兄「ドッキーン」
妹「な、なにその効果音!? しかも声で!?」
兄「いいんだな? 勝ってもいいんだな? 恨むなよ? 絶対に一緒に風呂に入ってやる……!」
妹「め、目がマジだ……」
兄「行くぞ、じゃんけん!」
妹「ぽんっ!」
兄「……」
妹「か、勝ったー!」
兄「そんな馬鹿なあぁぁああああああああああああああああああああぁぁぁぁ!!!!」
妹「か、勝った勝った!」
兄「……」
妹「お、お兄ちゃん?」
兄「妹と風呂……妹と……風呂……」
妹「……」
兄「死のう。息子もほっぽり出して、窓から飛び降りよう」
妹「ええ!?」
兄「妹、俺の愛する妹、ダメな兄で……悪かったな」
妹「お、お兄ちゃん!」
兄「……?」
妹「ま、まだ私の命令聞いてないよ!」
兄「……ああ、最後の頼みか、なんでも聞いてやろう」
妹「お、お兄ちゃんは……」
兄「……うん」
妹「わ、『私と一緒にお風呂に入る!』」
兄「……え?」
妹「……」
兄「あの、マイシスター、今なんと?」
妹「だ、だから……一緒にお風呂……」
兄「ま、ままま……マジで?」
妹「な、なんで驚いてるのよ?」
兄「いいいいいいいいいいやっほおおおおおおおおっっっっっっぉおおお!! 妹とお風呂ぉぉぁああああ!」
妹「こ、声でかいって!」
兄「よし、行こう! さっそく行こう!」
妹「じゃあとりあえず服返して!」
兄「……それは命令されてない」
妹「いきなり真顔にならないでよ!」
兄「……」
妹「わ、わかったわよ……でも、流石に下着でお風呂までは恥ずかしいよ」
兄「じゃあいっそ脱いじまえ」
妹「さらに無理!」
兄「無理じゃない! どうせ俺に裸を見せるんだからな!」
妹「タオル羽織るし!」
兄「タオル覇王……!?」
妹「無理矢理聞き間違わないでよ!」
兄「↑なんか読みづらい」
妹「メタなこと言わないで!」
兄「で、いつになったら妹はここから出るつもりですか? 風呂入りたいんだけど」
妹「もう、わがまま!」
兄「プリプリすると可愛いことに気付こうぜ」
妹「どうしたって可愛いって言うくせに」
兄「自意識過剰」
妹「酷い!」
兄「んじゃ、早く着ろ。俺はもう風呂待ちきれない!」
妹「しょ、少年のような笑顔……!」
兄「こんな嬉しいイベントそうそうないからな!」
妹「私と入れて嬉しいの?」
兄「嬉しいに決まってるだろ!」
妹「素直……」
兄「お前も素直に喜べよ」
妹「兄を変態判定して、喜べないよ」
兄「それが実の兄です」
妹「し、死にたい」
兄「死ぬ前に処女はくれよ?」
妹「わ、私が死んでもいいの!?」
兄「大丈夫、その時は一緒に死んでやる」
妹「かっこ良くないし!」
そしてそして
兄「よし、風呂だ風呂だ~!」
妹「うう……」
兄「そうだ、妹」
妹「な、なに?」
兄「タオルは羽織るんだな?」
妹「え?」
兄「巻かないんだな?」
妹「! ま、巻く巻く!」
兄「えー、羽織るって言ってたじゃないか!」
妹「やっぱりちゃんと聞こえてたんじゃない!」
兄「個人的には、手ブラがいい」
妹「手ブラ!? 嫌よ!」
兄「俺がしてやるよ」
妹「へ、変態!」
兄「もっと言え!」
妹「変態変態変態!」
兄「あー……幸せ」
妹「本当に嬉しそうにしないでよ……真性の変態だよぉ……」
兄「そんなやつと一緒にお風呂に入っちゃう妹は一皮も二皮もむけるだろうな」
妹「ひ、一皮二皮!?」
兄「俺がこそぎ落としてやる」
妹「こ、怖い!」
兄「じゃあ脱ぎますか」
妹「な、なんで脱がそうとしてるのよ!」
兄「脱ぎづらいだろ?」
妹「自分で脱げるから!」
兄「遠慮するなよ♪」
妹「脱がそうとしたら一緒に入らないから」
兄「……先に入っとくぞ」
妹(こ、効果てきめん!)
兄「待ってるからな」
妹「え……」
兄「ん?」
妹「な、なんでもない」
妹(な、なんかドキドキしちゃった……)
妹「た、たかがお兄ちゃんだし!」
妹「……でも、恥ずかしいぃ……」
妹(お兄ちゃん、どうしてさっきだけあんなにかっこいい声出したんだろ)
妹(なんだか、とっても真剣な声)
妹「……って、悶々しちゃうなんておかしいよ!」
風呂の中
兄(衣擦れの音やべええ……)
兄「バレてないよな?」
兄「にしてもゆっくり脱ぐんだなあいつ……可愛い」
兄「ああ、辛抱たまらん……!」
兄(開けた瞬間に射精とかサプライズを越してるかな?)
兄「うん、本気で嫌われたらいやだからやめとこう」
兄「にしても、まだかな……」
風呂の外
妹「うー……お兄ちゃん、筋肉あるのかなぁ……」
妹(だから! なんでお兄ちゃんで妄想してるのよー!)
妹「よ、よーし……」
妹「行っちゃうよ? 行っちゃうんだからね……」
妹「……ふぅ」
妹「……ううー……やっぱり恥ずかしい」
妹「でも、早くしないとお兄ちゃん待たせちゃうし……」
妹(というか、ちょっと寒いし……)
兄「やべ、入ってくる!」
妹「行くしかない……!」
妹「お、おまたせー!」
兄「お、おう、来たか」
妹「……!!」
兄「どうしたよ?」
妹(ふ、腹筋ー!!)
兄(妹顔真っ赤だ……可愛い!)
妹「あ、あわわ……」
兄「うむ、凹凸なし! 最高のつるぺただぜ!」
妹「ま、前よりあるし!」
妹(喋らなきゃいいのに!)
兄「さて、まずは何をしようかな」
妹「な、なにかするつもりなの?」
兄「当たり前だろ。逆にしないとか生殺しだろ」
妹「しなくてもいいじゃない、純粋に一緒に入れば」
兄「いいの?」
妹「え?」
兄「こんな狭い浴槽に一緒に入ってもいいんだな?」
妹「し、しまった……」
兄「俺はもう聞いちゃったからな」
妹「うう……」
兄「先に入れよ、俺もあとで挿入るから」
妹「字が怖いんだけど……」
兄「入るも挿入るも変わらん!」
妹「絶対違う!」
兄「『絶対違う』っていう妹の方が怖いわ」
妹「な、なんで?」
兄「もっと可愛く言ってくれよ」
妹「また可愛いとか……私先に入るから!」
兄「ん」
妹「……んっ、あっつー」
兄「……やべえ」
妹「お兄ちゃんも入りなよ」
兄「まさかお前がいってくるとは」
妹「う、うるさいなあ」
兄(まあ、お言葉に甘えよう)
妹(腹筋見たらドキドキするから入って隠して欲しい……)
兄「よいしょ」
妹「ちょ、ちょっと!? どこに入ろうとしてるの?」
兄「妹の後ろ」
妹「私がだっこされてるみたいな体勢になっちゃったじゃん!」
兄「まあいいじゃないか、な?」
妹「よ、よくないよ……!」
兄「息子は頑張っておさえてるから」
妹(そ、そんなことよりもなによりも……!)
妹(ふ、腹筋が……固いぃ!)
兄「ん?」
兄(妹がやけに静かだ)
妹「……」
兄「妹、もしかして」
妹「!」
妹(嘘、バレた!? お兄ちゃんの腹筋に興奮してるなんてバレたら……)
兄『俺の腹筋に惚れたのか? まったく、いけない妹だな……』
妹(って、変な妄想がぁー!)
兄「おしっこ行きたいのか?」
妹「」
妹「そ、そんなわけないでしょ、馬鹿!」
兄「おうっ、ついに『馬鹿』!」
妹「よ、喜ぶなー!」
兄「喜ぶだろ!」
妹「変な反抗の仕方!?」
兄「なあなあ妹ー」
妹「な、なによ?」
兄「お腹ギュってしていいか?」
妹「だ、ダメ!」
兄「いいじゃないか」
妹「そんなことしたら私が抑えられないもん」
兄「え?」
妹「! な、なんでもない」
妹(変なこと口走っちゃった……!)
兄「ふむ……ああ、そうだ妹」
妹「なに?」
兄「俺ももう息子を抑えられない」
妹「! いやああああ! なんか、変ななにかが!」
兄「仕方ないじゃないか、大好きな人が目の前にいるのに息子が直立しちゃうのは」
妹「それにしても、なんか私に当たってるんだけど!」
妹(しかも、お尻……!)
兄「俺も今の状態結構やばいと思ってます」
妹「敬語になるということは思ってるより危険だと思ってるのね」
兄「はい、さようです」
妹「そ、そうだお兄ちゃん! 体洗ってあげるよ!」
兄「いやっほおおおおおおおおおおお」
妹(私、上手いこと誘導されてる?)
兄「どこ、どこを洗ってくれるの? 下半身入念にな!」
妹「なに言ってんのよ! 絶対に洗わないから!」
兄「え、お前にとっての『体』って上半身だけのこと言うの? つまりお前は上半身しか洗わないの? 汚い」
妹「あげてない揚げ足を取らないで! 屁理屈っていうんだよ!」
兄「妹の口から『屁』が……」
妹「誤解されそうな言い方やめて!」
兄「まあいいや、オーソドックスに背中を頼む」
妹「オーソドックスなの? とりあえずわかったよ」
兄「あ、ああっ……んんっ」
妹「へ、変な声出さないでよ」
兄「あっ……んぁあああ!」
妹「き、きもちわるい!」
兄「妹め……お前は策士だ」
妹「な、なんでよ! 普通に洗ってるでしょ!」
兄(こいつ、まさか自分の手でしてくるとは……!)
妹「もう、あんまり動かないでよ」
兄「動かざるを得ないんだよ」
妹「なんでよ……」
兄(くそ、こいつ……いつも自分の手でしてるのか……)
妹「よし、これでいいかな?」
兄「じゃあ前も頼む」
妹「! い、いや!」
兄「ちぇっ」
妹(腹筋触ったら死んじゃう……!)
兄「そうか……俺が嫌いなのか」
妹「嫌いじゃないよ、ただ……」
兄「ただ?」
妹「そ、それは……恥ずかしいっていうか」
兄(もじもじするなよこいつ……ペロペロするぞ)
妹「あ、あの、違うことならなんでもするから、ね?」
兄「じゃあかはんし――」
妹「だーめ!」
兄「まだ最後まで言ってない!」
妹「それでもだめ!」
兄「ここまで来て息子洗ってくれないのかよ!?」
妹「どこまで行ってもだめだよ!」
兄「じゃあ俺もお前の言うことなんでも聞くから」
妹「えっ……本当?」
兄(あれ、好感触?)
兄「うん、約束しよう」
妹「……」
兄「?」
妹(ふ、腹筋触りたいな……)
兄「なんだ、ジロジロ息子を見て」
妹「み、見てないもん!」
兄「もうビクンビクン痙攣しちゃってるんですけど」
妹「ほ、ほんとだ……怖い」
兄「怖いとはなんだ怖いとは!」
兄「お前を見てこんなんになったんだぞプンプン」
妹「最後きもちわるい……」
兄「もう理性だけで止めてる感じ」
妹「一歩間違えたら爆発しちゃう?」
兄「うん、つか今も結構やばいですけど」
妹「……は、恥ずかしいからあっち向いてて」
兄「え?」
妹「……あ、洗ったげるから」
兄「……な、マジで?」
妹「い、いちいち驚かないでよ!」
兄(いや驚くだろ)
兄(こちとら半分以上冗談だし)
兄「うっひょお……マジかマジか」
妹「はい、早くあっち向く! ……痛かったら言ってね?」
兄「了解です!」
兄「……っ!」
妹「……」
妹(こ、ここってこんなに固いんだ……)
兄「……」
妹(しかも、なんだか熱い……)
妹(不思議な、感触……)
兄(ぎこちねええええええええ……でもそこがいい……・)
兄「しかし……なんだ」
妹「え?」
兄「なんか……凄い良い気分だ」
妹「う……そんなこと言われても」
兄「なんかこのまま俺死ぬんじゃないかと思えるくらい」
妹「それはいくらなんでも!」
兄「言いすぎじゃねえよ、本当にそれくらいなんだ」
兄(たまを入念に洗われてて死にそう)
妹「よし、これでいいかな?」
兄「ああ……最高の気分だった」
兄(正直出してないからこれが本当の生殺しだと思うんだが)
妹「それじゃあ、私の言うこと聞いてくれる?」
兄「ああ、可能な限りな」
妹「じゃあ、失礼」
兄「ん?」
妹「……」
兄「!?」
兄(おもむろに俺の体を触り始めた……だと?)
妹(スゴイスゴイ!)
妹(お兄ちゃん、腹筋固くてかっこいい)
妹(惚れ直しちゃった)
妹「……?」
妹(ほ、惚れ直しちゃったって……私惚れてたみたいじゃない!)
兄(妹よ、これは一体なんの試練だ)
妹「……いいね」
兄「!?」
妹「お兄ちゃん、すっごくかっこいい」
兄(なんだその屈託のない笑顔はああああああああああああああああ!?)
兄(駄目だ、押し倒してしまいそうだ!)
兄(でもここで押し倒したら頭打ちそう!)
兄(でも……でも……!)
兄「い、妹……」
妹「なあに?」
兄「!」
兄(妹、お前はなにかに洗脳されてしまったのか!)
兄(いつもの妹とはまったく違う!)
兄(目がとろ~んとしていかがわしい雰囲気……!)
妹「……」
兄「……って、あれ?」
妹「おにいたん……」
兄(のぼせてね?)
妹「うう……」
兄「ちょ、寄りかかったら! はうっ!」
妹「ろうしたの?」
兄「お前がどうしたんだよ……!」
兄(息子が変な方向に曲がって……おうふっ!)
妹「あはは!」
兄「ちょ、こら! 息子で遊ぶぅなぁ……!」
兄(のぼせて頭おかしくなったか?)
兄「や、やめろって!」
妹「えー?」
兄(のぼせて幼児化とか……やばいけど可愛いな)
妹「むー」
兄「とりあえず出よう? な?」
妹「出る?」
兄「うん」
兄(うん、ちょっと違う意味に取っちゃった俺を許してくれ)
兄「……妹?」
妹「ん?」
兄「……許せ」
妹「?」
兄(抱きしめるくらいなら大丈夫だろう……)
妹「おにいたんどーしたの?」
兄(くはぁ……可愛い)
兄「お前が妹で良かったよ……」
妹「うぅ……くるしー」
兄「ああ、すまんすまん」
妹「えへへ」
兄「ん?」
妹「わたしも、おにいたんで、よかった」
兄「!」
プチンッ(何かが吹っ切れた音)
兄「うがああああ!」
妹「ふえっ!?」
兄「どっせい!」
妹「ふわっ、お姫様抱っこ!」
兄「そのまま一気に俺の部屋にダッシュ!」
妹「きゃははっ♪ スゴイスゴイー!」
兄(俺は、大人の階段をのぼる……
兄「よいしょ」
妹「あはは! おにいたんもっかい!」
兄「いや、さっきのはアドレナリンが凄かったからできただけ」
兄(つっても、妹軽いな……)
妹「残念……」
兄「……悲しむな、これからもっと楽しいことするからな」
妹「ほんと?」
兄「……ああ」
兄「……」
妹「?」
兄「妹」
妹「あはは、くすぐったいー」
兄「はは」
妹「あはは……」
兄「?」
妹「……お、お兄ちゃん?」
兄「!」
妹「なんで私……はだか……ここ……部屋!?」
兄「……妹、もう限界なんだ、俺」
妹「な、何が!?」
兄「……俺、妹とあんなことやこんなことがしたい」
妹「な、ななななななに言ってるの!?」
兄「変なこと言ってると思うかもしれないけど……」
妹「いや、さっきからずっと変なこと言ってたけど!?」
兄「我慢出来ない!」
妹「きゃぁっ!?」
兄「んー!」
妹「ま、待って! いきなり顔を近づけ……ってきゃあああ! 変なのが近くにぃ!」
兄「息子だ!」
妹「なにが『息子だ!』よぉ!!」
妹「と、とりあえず落ち着いて……ね!?」
兄「落ち着けないから襲ってるんじゃ!」
妹「うう……いい加減にしないと……!」
兄「どうするんだ!?」
妹「け、蹴るよ?」
兄「!」
妹(あ、静かになった)
兄「……その、申し訳ない」
妹(すっごく震えてる!?)
兄「でも、俺……もうお前を欲しくて仕方ない!」
妹「へ、変なこと言わないでよ」
兄「お前が他の人のものになって欲しくないんだ」
妹「! お兄ちゃん……」
兄「……ワガママだとわかってる」
兄「でも、俺は……俺は……」
兄「お前が好きだ!」
妹「!」
妹「……お兄ちゃん」
兄「……」
妹「私は、どこにも行かないよ? それに誰のものにもならない」
妹「私はあなたの妹で、あなたは私の」
妹「大事なお兄ちゃんなんだから」
兄「……妹」
妹「私もお兄ちゃんを誰かに取られるの、嫌だなぁ」
兄「うおおおおおおおおおおお」
妹「!」
兄「で、デレたぁぁぁぁ!」
妹「な、なによ! 人が真剣に!」
兄「いや、俺も嬉しいんだ。妹もそう思ってくれてたことが」
妹「あ……そうなの」
兄「よーし、もうすぐで大事なお兄ちゃんから」
兄「大事な恋人になるな!」
妹「」
妹「な、ならない! ならないから!」
兄「いや、なってみせる! なるためにはなんの苦労も惜しまない!」
妹「……」
兄「……?」
妹(お兄ちゃん……腹筋が……!)
兄「なあ、妹」
妹「へにゃ!?」
兄「デートしちゃう?」
妹「で、でで、デート!?」
兄「なあに、恋人ならして当然ではないか」
妹「だから恋人じゃないから!」
兄「わかってるさ、買い物行きたくないか?」
妹「……行きたいけど」
兄「なら行こう! 速攻で行こう! すぐ行こう!」
妹「わ、わかったわよ~!」
兄「あ、いや別に仕方なくだったらいいんだぞ? 無理に行っても面白く無いだろうし」
妹「な、なんでそんなこと言うの!」
兄「え?」
妹「……お兄ちゃんと最近、どこにも行ってないから、行きたかったし」
兄「……つまり、OK?」
妹「私だって、行きたかったんだから!」
兄「妹さいこおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
妹「静かにして!」
兄「喜びの舞を……」
妹「どたどたしないで!」
兄「なぜだ、この気持ちを全面に……」
妹「それよりもなによりも……」
妹「服を着てよ!」
兄「ああ、そういえば全裸だった。てへ☆」
妹(行きたくなくなってきた……)
そして次の日……。
兄「ふんふーん……」
兄「よし、完璧!」
兄「ガン○ムのTシャツ!」
兄「……うむ、我ながら似合ってるな」
兄「よっしゃーデート楽しみだー!」
妹「うーん……」
妹「って、なんで私お兄ちゃんと出かけるのに服真剣に選んでるんだろ……」
妹「と、とりあえずこれで……」
妹「でもこれ、なんかちょっと控えめだなぁ」
妹「お兄ちゃんに遠慮なんかしなくてもいいよね」
妹「……って、これはちょっと胸元開きすぎ!」
妹「うう、決められないよぉ……」
兄「妹ーまだ?」
妹「! お、お兄ちゃん!」
兄「俺はもう決まったぞ」
妹「あ、うん、ちょっと待ってて……」
妹「……よし、もうこれとこれでオッケー!」
妹「おまたせ」
妹「……!?」
兄「おう、じゃあ行こうか」
妹(が、ガ○ダムのTシャツ……!?)
妹「お、お兄ちゃんなによその服!」
兄「え? 最高に決まってるだろ?」
妹「ダサい!」
兄「これは1000枚限定の超プレミアムなやつなんだぞ!」
妹「凄いけどなんで今日それを着るのよ!」
兄「特別な日だからだ」
妹「うっ……そ、そう言われると素直に嬉しいけど」
妹「それでももっとかっこいいのにして!」
兄「かっこいいだろうが!」
妹「百式のTシャツなんていやよ!」
兄「よく知ってるな」
妹「そ、それはお兄ちゃんが教えてくれたからよ!」
兄「うん、それでも嬉しいぞ」
妹「いいから着替えてきてー!」
兄「へいへい」
妹「そういう系のだったらダメだからね!」
兄「わかったよ」
兄「ああ、そうだ妹」
妹「もう、なに?」
兄「それ、めちゃくちゃ似合ってるぞ」
妹「! さ、さっさといけ~!」
妹「もう、出鼻をくじかれるとはこのことね」
妹「お兄ちゃんめ、やっぱり一筋縄ではいかない!」
妹「……って、私お兄ちゃん落とすつもりなの?」
妹「なにが『一筋縄ではいかない』よ……自分で言ってて恥ずかしい……」
兄「おまたせ」
妹「ひひゃあ!? いきなり後ろから現れるのやめてよ!」
兄「気配を消したのだ」
妹「お、恐ろしい……」
兄「んじゃあ、どこに行きましょうか」
妹「決めてないの?」
兄「シメはホテルと決まってるんだが」
妹「さいてい!」
兄「ひらがなで言うと可愛い。漢字でも可愛いけど」
妹「はぁ……私服見に行きたいな」
兄「今の服でも十分可愛いのにか?」
妹「う……りゅ、流行を見ときたいの」
兄「流行は自分で作るもんだ!」
妹「お兄ちゃんは追いかけてもいないし追いついてもいないし追い越してもない!」
兄「み、見づらい!」
妹「もう、とりあえず外出よっ」
兄「! 手を繋ぐとは……」
妹「……もうっ!」
兄「もう絶対に離さん」
妹「つ、強く握らないでっ!」
兄「妹の手やわらけー」
妹「えっち!」
兄「スケベです」
妹「余計変態度増した気がするんだけど……」
兄「まあまあ、とりあえず、ショッピングモールにでも行くか」
妹「う、うん」
兄「よし、行こう」
妹(なんだかなぁ……もうお兄ちゃんのペースに持ってかれちゃった)
兄「妹って服買うの好きだよな」
妹「う、うん……なんで知ってるの?」
兄「毎日見てるからわかるさ」
妹「ま、毎日……ね」
兄「舐めるように上から下までな!」
妹「そんな言い方しなければいいのに」
兄「む、なんで笑う」
妹「なんでもない」
兄「でも、服を変えるとやっぱり雰囲気変わるな」
妹「そうかな?」
兄「大人っぽい」
妹「あう……そ、そうかな」
兄「あとは胸が成長すれば大人っぽいだが」
妹「無茶言わないでよ!」
兄「揉めば大きくなるというぞ」
妹「お兄ちゃんには絶対に触らせないんだから」
兄「残念……というか揉めるほどないじゃん」
妹「それをよく女の子に言えるね」
兄「俺はどんな胸でも愛するからな」
妹「変態」
兄「変態だから揉んでいい?」
妹「絶対にイヤ!」
兄(おお、強く握り返してきた)
妹「もう、外に出てもこんなんじゃ困っちゃうよ」
兄「面目ない」
妹「ニヤケながら言われても説得力ないし」
兄「お前の部屋にそんなに服入るのか?」
妹「うん、しまい方がちゃんとしてるからね」
兄「俺のクローゼットとは大違いなんだろうな」
妹「お兄ちゃんのクローゼット整理して上げようか?」
兄「マジで? 妹が俺の服触るの? やべえ」
妹「いちいちやばいやばい言わないでよ」
兄「じゃあ頼む。それで、今日も買うのか?」
妹「うーん、今日はお兄ちゃんの服買おうかな」
兄「え、俺のはいいよ。ガ○ダムで間に合ってる」
妹「私が心配なの!」
妹「そんな服はいつか着れなくなるの」
兄「太るってことか」
妹「大人になろうよ!」
兄「大人だよ、特に息子とか」
妹「私はお兄ちゃんのしか見たことないからそう言われてもわかんないよ……」
兄「昔お父さんの見ただろ」
妹「お、覚えてないよ!」
そんなこんなで
兄「着いたが、俺には中にすら入ることの出来ない聖域みたいになってるんだけど」
妹「なに言ってるの? 大丈夫だよ」
兄「……兄、いきまーす!」
妹「恥ずかしいからやめて! それに、そんなことア○ロは言ってないでしょ!」
兄「ほほう、よく知ってるな」
妹「お、お兄ちゃんが教えてくれたでしょ」
兄(ちゃんと覚えててくれたことが俺は本当に嬉しいんだ)
妹「!」
妹(お兄ちゃん……手、握りすぎっ……)
妹「あ、お兄ちゃんこれなんかどう?」
兄「いいね!」
妹「これなんかは?」
兄「いいね!」
妹「……こ、これは?」
兄「いいね!」
妹「反応おんなじ……」
兄「いいね!」
妹「ABCD」
兄「Eね!」
兄「だって俺服とかよくわかんないし」
妹「だからいつもあんなTシャツなのね」
兄「仕方ないだろ」
妹「趣味とかないの?」
兄「アニメと腹筋」
妹「ふ、腹筋……」
兄「ん?」
妹「腹筋はいいと思うよ」
兄「だろ?」
妹「とりあえず色々と見てみるね」
兄「了解だ!」
妹「~♪」
兄「というかさ、妹」
妹「ん、なに?」
兄「昨日なんで風呂で腹筋触りまくってたんだ?」
妹「」
兄「どした?」
妹「わ、わかってたの?」
兄「そりゃあ、あんなに触られたらわかる」
妹「うわーーーー!!」
兄「な、なんだ!?」
妹「ち、違うよ!? 別にお兄ちゃんの腹筋が固くてすっごくかっこいいとか、そんなんじゃないからね!?」
妹「勘違いしないでね!?」
兄「……妹」
妹「というか腹筋なんてどこがいいかわかんないし!」
妹「触ったらドキドキとか、全然しないしね!」
兄「……隠せてないぞ」
妹「……ううう」
兄「腹筋フェチだったのか妹」
妹「……だって……お兄ちゃんの腹筋固いんだもん」
兄「ははは、自慢だからな」
妹「……ねえ、また触ってもいい?」
兄「ああ、いいぞ」
妹「……えへへ」
兄「本当に好きなんだな」
妹「うん……なんかドキドキする」
兄「……俺も息子がドキドキしてる」
妹「! ず、ズボン膨れてる!!」
兄「ははは!」
妹「こ、こんな場所で大声で笑うなぁ!」
そしてそして
兄「なあ、妹」
妹「ん?」
兄「朝から晩まで腹筋触って……なんなの?」
妹「なんなんだろうね?」
兄「まあ、可愛いからいっか♪」
妹「あ、そのテンションはきもちわるい」
兄「なんだと、もう一回言ってください!」
妹「うわーん、いつもと同じだよぉ!」
劇終