1 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 14:13:25 FRdJkHzt0 1/18

結衣「はぁ…」

結衣「いくら普段好きだ好きだと言っても、実際付き合うとなると違うのかな?」

結衣「…もう私の人生ゲームオーバーだよ」

櫻子「だ~か~ら~…なんで私についてくるんだよう、このおっぱい魔神!!」

向日葵「帰る方向が同じだけよ! あなたこそ、歩幅合わせないで下さいな!!」

櫻子「ぐぬぬぬぬ…」

向日葵「むむむむむ…」

結衣「はぁ…」

櫻子「あっ、船見先輩が溜め息ついてる…どうしたんだろう?」

向日葵「ハッ!!」

向日葵「…櫻子、わたくし急用を思い出したので安心して帰っていいですわよ?」

櫻子「わ、私も! ついでに片しておくから先帰れよ!!」

向日葵「むむむむむ…」

櫻子「ぐぬぬぬぬ…」

さくひま「「…ふんッ!!」」プイッ

元スレ
結衣「京子やちなつちゃん…あかりにまでフラれたよ!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1337231605/

2 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 14:24:12 FRdJkHzt0 2/18

櫻子「ふ~なみ先輩♪」ヒョコッ

結衣「…ああ、大室さんか。どうしたの?」

向日葵「船見先輩こそ、どうされたんですの? 酷く落ち込まれてるようですが」

結衣「古谷さんもか。いや、なんでも無いよ」

櫻子「怪しい…」ジトッ

結衣「えっ」

向日葵「1人で抱え込まず――さっ、わたくしに打ち明けて下さいな!」

結衣「う~ん…あまり他人に言いふらすようなことじゃ無いんだけど……」

櫻子「私、他人なんだ…」シュン

結衣「へっ?」ドキッ

向日葵「櫻子はともかく、先輩にとってわたくしは他人…なんですの?」

結衣「そういう訳では――仕方ない、ちゃんと話すよ」

結衣「…みんなには内緒だよ?」

ひまさく「「はい♪♪」」

6 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 14:33:10 FRdJkHzt0 3/18

櫻子「――へ~、船見先輩フラれたんだぁ~!!」

結衣「」ズーン

向日葵「ちょっとはつつしみなさいよ、櫻子っ!!」バキッ

櫻子「がふっ」

結衣「そういうことだから…」

結衣「でも、打ち明けたら少し楽になったよ。2人共、ありがとね」ニコッ

さくひま「「あっ…///」」ドキキン

櫻子「せ、先輩!! 私、前から言おうと思ってたんですけどッ!!!」ガバッ

結衣「わっ」

向日葵「しまっ――」




櫻子「私、船見先輩のこと大好きです!! 結婚して下さい!!!」

結衣「……」

結衣「……」

結衣「…はい?」

8 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 14:48:36 FRdJkHzt0 4/18

向日葵「それを言うなら付き合って、でしょ!?」

結衣「そうじゃなくて、私のこと好きって……えっ?」

櫻子「3年前の全校集会で、場所を忘れて迷ってた私を助けてくれましたよね?」

結衣「ああ、そんなことあったね…」※

櫻子「あれからずーーーーーっと、船見先輩のこと好きなんですッ!!!///」

結衣「そ、そうなんだ……じゃあ、大室さん私と――」

向日葵「待って下さい!! わたくしなんて、5年前から好きでしたわ!!!」

結衣「えぇぇ!!?」

向日葵「5年前のマラソン大会、怪我したわたくしを運んで下さいましたよね?」

向日葵「その…ゴールまで……お、おおお、お姫様抱っこで!!!///」カァァ

結衣「あぁ…。そんなこともあったなぁ……」※

結衣「えっ、じゃあ、2人共わたしのこと好きなの?」

ひまさく「「はい!!///」」

結衣「おおう、28年も先輩やってると人間関係も変わるもんだなぁ…」※


※ゆるゆりはサザエさん方式です

14 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 15:09:11 FRdJkHzt0 5/18

結衣「どうしよう。2人の好意には応えたいけど、どちらかなんて選べないよ…」

櫻子「はっ!? 船見先輩、私と向日葵なら私の圧勝でしょッ!!!」ギュッ

結衣「!!」ドキッ

結衣(子供みたいな自由な性格も手伝って、普段全く意識してなかったけど…)

結衣(こうして見ると、大室さんって凄く可愛いなぁ。その上目遣いは反則だよ)

向日葵「な゛っ!? 抜け駆けはズルいですわよ!!!」ムギュ

結衣「!!」ドキッ

結衣(どっちかと言うと小さい子が好きだから、普段全く意識してなかったけど…)

結衣(こうして見ると、古谷さんも凄く可愛いなぁ。あと、なんか妙に柔らかい)

櫻子「船見先輩、こんなパイだけおっぱいより私を選んで下さい!!!」ギューッ

向日葵「櫻子と付き合ったら疲れますわよ!? どうか、わたくしを!!!」ムギュー

結衣「えっと…えと……あ~」

結衣(さっき3連続でフラれたばかりなのに、この状況一体なんなんだよ!!?)

16 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 15:26:30 FRdJkHzt0 6/18

結衣「…2人共、ごめん!」サッ

さくひま「「えっ!!?」」ガーン

結衣「やっぱりさ、こんな好きって言われたから付き合うなんてのは駄目だよ!」

結衣「いや、駄目って言うか…その……2人に失礼だから」

櫻子「そんなの、私気にしませんし!!」ブーブー

向日葵「そうですわよ! そんな理由でわたくし達、2人共をフるなんて…」

結衣「だから、フるとかじゃないって!!」アセアセ

櫻子「あーもう! じゃあ、船見先輩が私のこと好きになればいいんですね!?」

結衣「えっ」

向日葵「あら、その通りですわね。櫻子にしては冴えてるじゃありませんの?」

櫻子「こっちは命がけなんだよう!!!」

向日葵「わたくしだって、人生かけてますわ!!!」

櫻子「ぐぬぬぬぬ…」

向日葵「むむむむむ…」

結衣「す、凄い押し…私もこのくらい言えれば良かったのになぁ……」

17 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 15:39:51 FRdJkHzt0 7/18

櫻子「船見先輩、こるからどちらかを好きになるまで――」ギュッ

向日葵「わたくし達、先輩から離れませんから!」ムギュ

結衣「わ、分かったよ。でも、飽きたらいつでも離れていいからね?」

ひまさく「「はい♪♪」」

櫻子「それじゃ、これから船見先輩の家へ直行ですね!!」

結衣「…えっ、そうなるの?」

向日葵「こら、櫻子――」

向日葵「まずは家からお着替えを取りに、でしょ?」

櫻子「あっ、そっかー」

結衣「えぇぇ、そうなるの!!?」ガーン

19 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 15:53:48 FRdJkHzt0 8/18

《結衣宅》

ガチャ

櫻子「ただいまー」

結衣「…大室さん、家に来るの初めてだよね?」

向日葵「お、お邪魔します…///」カチコチ

結衣「はは、古谷さんはそんな緊張しなくていいからね」

向日葵「は、はい…///」モジモジ

櫻子「すぅーはぁー…向日葵がブリってる間に、先輩んちの空気独り占めしてやる」

向日葵「ハッ!!」

向日葵「櫻子には負けませんわよ!! 先輩の香りはわたくしのものですわ!!」

向日葵「すぅーはぁー!! すぅーはぁー!!」

櫻子「すぅーはぁー!! すぅーはぁー!!」

さくひま「「すぅーはぁー!! すぅーはぁー!! すぅー!! はぁー!!」」

結衣「ちょっ、そんな、2人共やめて…///」カァァ

21 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 16:03:49 FRdJkHzt0 9/18

櫻子「んじゃ、さっそく先輩んち探索しよーっと!」パタパタ

結衣「あっ」

向日葵「待ちなさいよ、櫻子! …先輩の家はわたくしが守りますわ!!」ダッ

結衣「あ~…」

結衣「部屋の案内なら私がするのに」

結衣「しょうがないなぁ…。私は2人に飲み物でも用意しておこう」スタスタ

―――――

――――

―――


結衣「2人共、なかなか戻って来ないな…」スタスタ

結衣「お~~い、大室さん、古谷さん?」ガラッ

櫻子「先輩のパンツはぜ~んぶ私の物だし!!!」

向日葵「では、ブラはわたくしの物でいいんですのね!!?」

結衣「よか無いよ」

26 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 16:27:04 FRdJkHzt0 10/18

ゴクゴク

櫻子「ぷはぁ~、生き返る~♪」

向日葵「ちょっと、櫻子。行儀が悪いですわよ!」ムギュギュ

結衣「…け、喧嘩するなら私を挟まないで」

櫻子「あぁーっ!! 向日葵め、私に突っかかる振りして先輩にくっついたなぁ!?」

結衣(はは、そんなまさか…)チラッ

向日葵「い、言いがかりですわっ!! わたくしは、そんなこと…///」ムギュ

結衣(いつもの喧嘩じゃない!!?)ガーン

櫻子「ふ~んだ、私なんか先輩の膝に頭乗せちゃうも~~ん!!」コテン

結衣「ちょっ、ファンチ零す!」ビクッ

櫻子「んん…先輩の膝、ひんやりしてて気持ちいい……///」スリスリ

結衣(大室さん顔が熱い……2人共、私のことホントに本気なの!?)

28 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 16:52:21 FRdJkHzt0 11/18

向日葵「」ムッ

向日葵「そんなに冷えたきゃ、ペットボトルでも抱いてなさいよ!!」ポイッ

櫻子「ごふっ」

コテン

結衣「お、大室さん!!?」ビクッ

向日葵「櫻子なんかほっといて、わたくしをお膝に置いて下さいな///」ピトッ

結衣「ははは…」

結衣(古谷さんって、大人しそうで結構やんちゃするなぁ)

櫻子「ひぃ~まぁ~わぁ~りぃ~~!!!」ムクッ

結衣「あっ、大室さん、お腹大丈夫?」

櫻子「よくも、夢の膝枕を邪魔してくれたなぁ~~??」キュッキュッ

結衣「聞いて無い……って、大室さんそれ開けちゃ駄――」

櫻子「へっ……?」プシュッ

結衣「あっ」


ボシュシュシュシュシュシュ!!!

32 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 17:07:16 FRdJkHzt0 12/18

チャプチャプ

結衣「はぁ…」

櫻子「先輩、虹、綺麗でしたね♪」ピットリ

向日葵「なにが虹よ!! 天井拭くのにどれだけ時間がかかったことか…」ムギュギュ

結衣「お風呂狭いんだから仲良く――っていうか、仲良くしなくても苦しい…」

向日葵「ほら、先輩が苦しんでますわよ! 櫻子は湯船から出なさいよ!!」バシャッ

櫻子「はぁぁ!? 向日葵のおっぱいが場所取ってるんだろう!!?」バシャシャ

向日葵「む、胸は関係無いでしょう…?///」タプタプ

結衣(あるよっ!!!)

櫻子「向日葵のおっぱいデカすぎキモい。私は先輩くらいのが好きです///」スリスリ

結衣「や、やめなよ、大室さん…///」ビクッ

向日葵「いい加減にしなさいよっ!!!」ドスッ

櫻子「もがっ!?」ゴボゴボ

34 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 17:27:00 FRdJkHzt0 13/18

結衣「ふぅ…」フキフキ

結衣(お風呂は1人ずつねって、入る前にちゃんと言ったのに――)

ゴォォ

結衣「おわっ!!?」ビクッ

櫻子「せんぱ~い、私に先輩の髪乾かせて下さいよ~♪」ゴォォ

向日葵「あなたはまたぁ!!!」

結衣「私は後でいいから、先に古谷さんに回してあげなよ」

向日葵「船見先輩…///」キュン

櫻子「ちぇっ――ほら」

向日葵「……」ゴォォ

向日葵「」スッ

結衣「おわぁ!!?」ビクク

向日葵「ふふっ、先輩の髪を乾かせる日が来るなんて……幸せですわ///」ゴォォ

櫻子「ああん、私が乾かすぅ~!!!」

結衣「お、大室さんはまた次の機会にね……はぁ~」

39 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 17:44:57 FRdJkHzt0 14/18

櫻子「船見先輩、あ~~ん♪」

結衣「はい」

パクッ

櫻子「えへへ、美味しいです///」ニコッ

向日葵「――って、あなたが食べさせるんじゃないんですの!!?」ガタッ

櫻子「だってぇ~…」

結衣「私はどっちかというと、されるよりしたい側だからさ」

向日葵「で、ではっ!! わ、わた、わたくしにも…その……///」モジモジ

結衣「ふふ、いいよ。はい、あ~ん」スッ

向日葵「あ、ぁ……ッ///」プイッ

結衣「えっ」

向日葵「先輩に向かって口を開くなんて恥ずかし過ぎますわ!!///」ボッ

結衣(古谷さん、可愛い…)

櫻子「じゃあ、も~~らいっと♪」パクッ

結ひま「「あっ」」

43 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 18:04:17 FRdJkHzt0 15/18

櫻子「チュンチュンチュチューーンッ!!」バーン

向日葵「…櫻子。あなた、それワザとなんですの?」

櫻子「へっ?」キョトン

結衣「2人共、パジャマよく似合ってるね。可愛いよ」ニコッ

向日葵「そ、そんな…可愛いだなんて……///」ポッ

櫻子「先輩のパンダも超可愛いですよっ!!」

結衣「えっ…あ、ありがと///」テレ

櫻子「あぁ~、先輩照れてるぅ~――へへっ♪」ニコニコ

向日葵「」ムッ

向日葵「ほら、櫻子! サッサと自分のお布団敷きなさいよ」

櫻子「なんで、向日葵が仕切ってるんだよう!?」

櫻子「私、先輩の言うことしか聞かないし!!」ピトッ

向日葵「わたくしだって、先輩に言われればなんだってしますわよ!!」ピトト

ひまさく「「さぁ、先輩! 早く指示をっ!!」」グイッ

結衣「…もう寝よ?」

45 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 18:15:04 FRdJkHzt0 16/18

シーン

結衣「……」

さくひま「「……」」

結衣(案の定、3人並んで寝るのか…)

結衣(ていうか、さっきまであんなノリだったのに2人共ヤケに静かだなぁ)

結衣(もう寝ちゃったとか…?)ゴロン

櫻子「///」ジーッ

結衣「わっ///」ボッ

結衣(こっちは駄目だ!! 古谷さんの方に――)ゴロロン

結衣「!!」

向日葵「っ!!?///」ビクッ

結衣「わぁ!!///」ゴロロロン

結衣(か、顔…凄く近かった……もう少しで古谷さんとキスするとこだったよ)

結衣「くっ…///」ドキドキ

結衣(もうこれは仰向けになって目を瞑るしか無いか……そうしよう!)ツムリ

47 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 18:33:38 FRdJkHzt0 17/18

結衣「すぅ…すぅ……」

向日葵「(…櫻子、起きてますか?)」

櫻子「(うん、起きてる…)」

向日葵「(先輩、わたくし達のどちらかを好きになってくれたかしら?)」

櫻子「(少なくとも、私の方が向日葵より好きになって貰えたと思うよ)」

向日葵「(な゛っ!!?)」

櫻子「(えへへ、明日も明後日もこれからずーっと先輩に甘えちゃうもん♪)」ギュッ

向日葵「(そんなこと言って、先輩に迷惑かけてるだけじゃない!?)」

向日葵「(やっぱり櫻子に船見先輩は渡せませんわ!!)」ムギュ

櫻子「(私だって、向日葵だけにはぜーったいに渡さないから!!)」ギューッ

向日葵「(むむむむむ…)」

櫻子「(ぐぬぬぬぬ…)」

ひまさく「「(フンッ!!)」」プイッ

50 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/17 18:53:33 FRdJkHzt0 18/18

― そ れ か ら ―

櫻子「先輩、もう少しゆっくり歩きましょうよ~?」ギュッ

結衣「ははは、これ以上ゆっくり歩いたら遅刻しちゃうよ」

向日葵「先輩、やはり放課後は娯楽部へ行きますの?」ムギュ

結衣「うん。フラれたから行かないなんて訳にはいかないし……気まずいけどね」

櫻子「生徒会に入りましょうよ! それなら、ずっと一緒に居れますし♪」ギューッ

向日葵「まぁ! それは名案ですわね。…わたくしからも、お願いしますわ」ムギュー

結衣「うん。考えておくよ…」


あかり「あっ、結衣ちゃんが櫻子ちゃんと向日葵ちゃんと腕組んで歩いてるよぉ」

京子「…っ!! 昨日、結衣をフッたばかりなのに――なんだ、この感情は!!?」

ちなつ「わ、私も……こんな気持ち、20年振りですっ!!!」

京子「よーし!! 今から、結衣を取り返しな行くぞぉ~!!!」ダッ

あかちな「「おぉ~♪♪」」タッタッタ


お わ り !

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