女「正直疲れるわ…」
幼馴染「女はまだいいよ…私なんて毎朝家まで迎えに行ってるんだよ…」
女「そっちも大変そうだね…」
幼馴染「しかも毎日、あいつに弁当まで作らないと受けないし…」
幼馴染「あいつの親がどこかに泊まりに行ってる時なんて、幼馴染の好(よしみ)だからって朝昼晩の全部の食事用意させられるし、家事だって全部やらされるし」
女「本当に大変そうだね…」
幼馴染「しかもあいつ、全然手伝ってくれないんだよ?一応お礼言ってくれるけどさ、正直アイツ私に全然感謝してる感じしなくて」
女「うわぁ…」
幼馴染「なんつーか、私が面倒みて当たり前状態」
女「正直、嫌にならない?」
幼馴染「なるに決まってるでしょ?」
女「じゃあなんで辞めないの?他の男と付き合えばいいじゃん?」
幼馴染「そりゃ無理でしょ…あいつ等がいるもん」
女「そうだよねぇ…」
元スレ
女「なんか私達いつも男取り合ってるよね?」幼馴染「そうだね」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1337084847/
幼馴染「あいつ以外の男と少しでも仲良くすれば、やれビッチだのやれNTRだの言われるし…」
女「うんうん…私も経験あるわ…」
幼馴染「女はまだいいよ…最近は幼馴染キャラってだけでほぼかませ確定だし、その上男への奉仕まで強要されるし…」
幼馴染「もうあいつなんかの為に、態々早起きして弁当を作り続ける生活なんてコリゴリだわ…」
女「そうだね…私なんかまだマシな方だわ…」
幼馴染「そういえば女、この前告白されたんだっけ?」
女「うん」
幼馴染「で、相手は?」
女「同じクラスのイケメン」
幼馴染「あーイケメン君かぁ…クラスでも目立ってて面白いし、顔も結構カッコいいよね。返事はどうしたの?」
女「勿論振ったよ…」
幼馴染「な、なんで!?」
女「わかってるでしょ…」
幼馴染「そうだね…」
女「はぁ…もう嫌、こんな生活…」
女「イケメンはさぁ、面白いしカッコいいし人気あるし、本当あいつとは大違いだわ…」
幼馴染「そうだね…なんで私ら、あんな奴なんかに言いようにしないといけないんだろう…」
女「そりゃあねぇ…あいつ等が喜ぶから…」
幼馴染「ってかあいつ等、他人の恋愛何て見て何が楽しいの?自分ですればいいじゃない」
女「そりゃ無理でしょ…あいつ等だもん…」
幼馴染「そうだね…」
女「でもさぁ、ちょっとでも他の男の気配がするだけで、すぐにビッチだの言うのは流石にどうなのよ…」
幼馴染「童貞の人って、そこんとこ敏感だもんね…」
女「正直さ、私らだって遊びたいよ。なのになんで、あいつなんかの為に生涯仕えないといけないのよって…」
幼馴染「しかも散々奉仕した所で、絶対に付き合えるとは限らないもんねぇ…」
女「あいつ鈍感だからねぇ…」
幼馴染「鈍感ってか、ありゃ下手したら脳に障害あるレベルでしょ…」
女「そうだね…」
友「おうお前ら、一体何を話してるんだ?」
女「今ね、幼馴染と一緒に男の事について色々愚痴りあってたの」
友「男かぁ…俺もあいつには困ってるよ…」
幼馴染「友君はまだいいでしょ…あたしらなんて、あいつのせいで彼氏すら作れないんだよ…?」
友「何言ってるんだよお前ら…俺だって、あいつのせいで彼女が作れないんだぞ…」
女「え?本当!?」
幼馴染「なんで?友君なら男だから、あいつとは関係ない筈でしょ?」
友「それがあるんだよ…しかも俺、あいつのせいで友達すら作れないんだよ…」
女「それっていくらなんでもおかしいでしょ!?」
友「あいつさ、正直暗いじゃん?いつも斜に構えてて、理屈っぽくて、常に上から目線で」
女「そ、そうだね…」
友「だから俺がいないと、あいつ俺以外の男友達が一人もいなくなっちまうんだよ…」
幼馴染「そっか…友君も苦労しているんだ…」
友「俺が彼女なんか作ってみろ…あいつの世話で彼女どころじゃなくなるぞ…」
女「友君、折角明るくて面白くて女の子にもモテそうなのに…勿体無い…」
友「何言ってるんだよ…その明るくて面白いキャラだってキャラ付けに決まってるだろ…」
幼馴染「え?そうだったの?」
友「本当はよぉ、俺引っ込み思案だし、正直そんなに明るくないよ…でもさぁ、あいつの為にそういうキャラを演出しないといけないじゃん…」
友「根暗な男が二人話しててもよ…間が持たないじゃねぇか…あいつらだって、文句を言うし…」
友「だから俺は、態々自分を偽って、無理に明るく振舞って…彼女や友達だって欲しいのに我慢して…完璧に道化だよ、これじゃあ…」ポロポロ
女「と、友くん…元気出して…」
友「ごめん…こんな所見られたら不味いよな…あいつに見つかる前に帰るわ…」
幼馴染「友くん…辛いだろうけど頑張って…」
友「もう俺は十分に頑張ってるよ…これ以上どうしろって言うんだよ…」
幼馴染「ご、ごめん…」
友「俺も悪かったよ…お前らだって辛いよな…」
とぼ とぼ
女「友君…かわいそう…」
幼馴染「やっぱり、全部あいつのせいなんだね…」
女「本当、そうしてこうなっちゃったんだろう…」
妹「お二人とも、一体何を話しているんですか?」
女「あ、妹さん」
幼馴染「男の事で、ちょっと愚痴を」
妹「そうですか…ごめんなさい…兄がいつも迷惑をかけてるようで…」
女「ああごめん!違うの!」
幼馴染「妹さんは、お兄さんの事が大好きだったもんね!こんな事言ったら悪いよね!」
妹「あんな奴…大好きな訳ないじゃないですか…」
女「え?だっていつもは…」
妹「あんなの…演技に決まってるじゃないですか…」
幼馴染「え?それじゃあ…」
妹「はい…私も、あいつの事が嫌いです…」
妹「家族だから四六時中一緒にいないといけないし…しかも幼馴染さんがいない間は、私が全部あいつの面倒を見ないといけないんですよ?」
妹「年頃になったら、異性の兄弟とは疎遠になっていくのが普通なのに…なのに私は、兄のことが大好きだといつも言わされ続けて…」
幼馴染「そっか…妹さんも苦労してるんだね…」
妹「苦労なんてもんじゃありませんよ!? しかも最近は、性的な事まで要求されるんですよ!?」
女「うわぁ…」
幼馴染「まあ妹系エロは需要あるもんね…」
妹「需要がなんだって言うんですか!? 近親相姦は犯罪なんですよ!? 大体私未成年ですよ!? 皆さんそこをわかっているんですか!?」
幼馴染「そ、そうだね…」
妹「私だって、普通に恋愛して、そういう事がしたかったのに…なのに妹ってだけであんな事を…」ポロポロ
女「ごめん…こういう時、どう言えば…」
妹「そうですよね…誰かに言って、どうにかなれば苦労はしませんよね…」
妹「私はこれから、兄に調教される予定があるのでこの辺で…」
女「た、大変なんだね…」
幼馴染「辛いことがあるなら何でも相談してね?話だけならいつでも聞くよ?」
妹「話した所で、なんともならないじゃないですか…」
すた すた
女「性的な事は辛いねぇ…」
幼馴染「しかも兄だもんねぇ…」
女「あいつ妹犯すとか頭おかしいんじゃないの?」
幼馴染「まあ一般常識的に見たらそうだよね…」
女「まあそんな常識、通用しないだろうけどさぁ…」
幼馴染「だからって…いくらなんでも妹さんが可哀想だよ…」
女「友君も可哀想だよね…」
幼馴染「そういえばあいつ、後輩ちゃんや先輩さんや委員長さんにも手を出してたね…」
女「本当…あいつなんなんだろう…」
幼馴染「普段は無気力で、何事にも無関心で、性欲なんてまるでないって素振りをしてるのに…」
女「ヤる時はちゃんとやるもんね…人が変わったみたいに…」
幼馴染「ってかあいつさぁ、なんでモテてんの?なんで私ら、あんな奴なんかに媚売らないといけないの?」
女「そりゃあ…ねぇ…」
幼馴染「大体さぁ、あいついつもやれやれとか言ってるじゃん?あれカッコいいとでも思ってるのかな?」
女「多分、傍観者的なポジションなのに、常に物事の中心に立っている自分に酔ってるんだよ…」
幼馴染「うわぁ…痛い…」
女「せめてさぁ、あいつがもっといい奴ならよかったけどさ、別にそんな事全然ない訳じゃん?」
幼馴染「性格、容姿、成績。どれも全部平均値で、これと言った取り柄もないなんて…ねぇ?」
女「人間としての面白みが全然ないってか、人として大切な物が全部欠けてるって感じだよねぇ…」
幼馴染「せめてあいつが、もうちょっとだけ魅力的な人間ならよかったのに…」
女「そうだね…なんであんなウザい奴なんかに、媚を売り続けないといけないんだろう…」
幼馴染「そういう人物像じゃないと駄目なんでしょ…あいつ等は…」
女「そういう男じゃないと自己投影できないんだろうねぇ…」
幼馴染「でもだからってさ、何もあそこまでしなくても良くない?」
女「普通のイケメンで面白くて、明るくて愛想のいい人がモテてたら、あいつ等の自尊心に傷をつけるんでしょ…」
幼馴染「じゃ、じゃあ…あんま目立たなくて人見知りで、ちょっとダサくて女の子にも嫌われがちだど、根は優しくていい人って感じのキャラ付けならどうなの?」
女「それはそれで、中途半端に自分と被ってて、そんな奴が女の子に好かれたら、あいつ等の欝性をかえって刺激させるでしょ…」
幼馴染「やっぱり、無気力無個性鈍感な男がモテないと、あいつ等的には駄目なんだね…」
女「もうさ、ウチら二人でなんとかしない?」
幼馴染「なんとかって何を?」
女「もういっそのこと、あいつ殺そうよ?」
幼馴染「そんな事したらヤンデレ扱いで精神病院行きだよ?」
女「でもあいつの事好きじゃないもん。他人に迷惑掛けまくってるから、純粋に嫌いなだけだもん。これならヤンデレじゃないでしょ?」
幼馴染「そりゃそうだけど…でもそんな事出来るのかなぁ…」
女「みんなを救う為だよ?頑張ろうよ」
幼馴染「そうだね…どうせこのまま生きていても、一生刑務所より辛い人生が待ってるもんね…」
女「よし!決まり!じゃあどうやって殺す?」
幼馴染「うーんそうだなぁ…」
男「よぉお前ら。何話してるんだ?」
幼馴染「お、おとこ!?」
女「えへへー、男くんだーいすきぃ!///」ぎゅー
男「お、おい…いきなり何を…」
幼馴染「ちょっとあんた!男から離れなさいよ!嫌がってるでしょ!?」
女「えー、でも男くん。嫌だとは言ってないよぉ?」
男「む、胸が、当たって…」
幼馴染「こら!いい加減男を話なさい!」グイグイ
女「あー、ちょっとー!」
男「ありがとう幼馴染…お前のお蔭で助かったよ…」
女「もー、あなたは男くんのなんなの?男くんが誰と仲良くしても男くんの勝手でしょ?」
幼馴染「だ、だって…」
女「そもそも、あなた男くんのなんなの?」
幼馴染「わ、私は幼馴染として…」
女「幼馴染だったら、何を言ってもいいの?」
幼馴染「だって…私は…昔男と結婚する約束を…(小声)」
女「え?そうなの?どうなの男くん?」
男「え?なんだって?」
幼馴染「も、もう!男なんて知らない!」ダー
男「お、幼馴染?一体どうしたって言うんだ?」
男「一体どうしたって言うんだあいつは…」
女「あんな奴放っておいてー、私と一緒に帰ろうよー男くんー」ぎゅー
男「だ、だから胸が…」
女「男くん…だいすきだよぉ…///」ぎゅー
男「やれやれ…」
男(もう嫌…こんな生活…)
男(死にたい…)
完
やめてくれ