京子「なあ結衣」
結衣「んー?」
京子「実は今日さ、綾乃に告白された」
結衣「そっか」
京子「うん」
結衣「で、どうすんの?」
京子「んー、付き合うよ。私も綾乃好きだし」
結衣「おお、おめでとう」
元スレ
京子「私たちってどういう関係なの?」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1316880094/
結衣「実は私もさ」
京子「んー?」
結衣「ちなつちゃんに告白された」
京子「マジで!って驚くことでもないな」
結衣「まあ、正直私もアプローチかけられてたの気づいてたし」
京子「で、どうするの?」
結衣「んー、付き合うよ。ちなつちゃん可愛いし」
京子「ああ…私のちなつちゃんが…」
結衣「お前綾乃がいるのになに落ち込んでんだよ」
京子「ちなつちゃんはミラクるんで別腹なんだよ~」
結衣「はいはい」
結衣「それで明日デート行くことになった」
京子「奇遇だな。私も明日綾乃とデートだ」
結衣「ほんと奇遇だな」
京子「そうだ、明日デート終わったら結衣の家行くからそこでお互い報告会しようぜ」
結衣「うんいいよ」
報告会
京子「で、どうだった?」
結衣「いやあ大変だったよ」
京子「大変ってなんだよー。せっかくのちなつちゃんとのデートなのに」
結衣「いや楽しかっんだけどさ、ホラー映画見に行ってちなつちゃん本気で怖がっちゃって抱きついてきてさ」
結衣「腕が折れるかと思った」
京子「うう~うらやましい」
結衣「そっちはどうだった?」
京子「遊園地行ってきた。楽しかったぞー」
京子「ジェットコースター10周乗ってきた」
結衣「綾乃…気の毒に」
京子「さてそろそろ寝るか」
結衣「なに当然のように泊る気マンマンなんだよ」
京子「ええー、だってもう夜遅いし」
京子「別にいいだろー」
結衣「まあいいよ。いつものことだしね」
結衣「あっ、でも明日ちなつちゃんが朝一緒に登校したいって言ってたから」
結衣「朝は先に出るから」
京子「うん分かった」
結衣「おい朝だぞ」
京子「うーん…」
結衣「じゃあ先に出るけど寝坊するなよ」
京子「うん」
結衣「あと戸締りも頼むな」
京子「あーい…」
京子「…」zzz
結衣「おい」
京子「あ、結衣おかえりー」
結衣「…お前何やってんだよ?」
京子「いやー結局起きたらもう昼だったからそのままサボっちゃった」
結衣「あのなぁ…まあいいや」
結衣「綾乃が心配してたぞ。連絡入れてやれよ」
京子「あっ、ほんとだメールいっぱい来てる」
京子「寝坊しちゃってそのままサボっちゃったテヘッっと」ポチポチ
京子「これでよし」
京子「お?返信はや!」
京子「『心配させた罰として来週の日曜日買い物に付き合いなさい』だって」
京子「綾乃はほんと可愛いな」
京子「あー…でも」
結衣「ん、どうした?」
京子「日曜ってたしか結衣と遊ぶ予定入れてたよな」
結衣「あー、あれは別にいいよ」
京子「えー、でも」
結衣「せっかくだし私もちなつちゃんとデートしてくるから」
京子「おっ、じゃあまたデートの後報告会ね」
結衣「ん」
報告会
京子「はあ…」
結衣「はあ…」
京子「どうしたの結衣?暗い顔して」
結衣「そっちこそ」
京子「実はさ、綾乃と喧嘩しちゃって」
結衣「マジで?」
京子「まあ喧嘩と言うか一方的に怒られたというか」
結衣「なんで?」
京子「なんでってまさに今この状況こそが原因かな」
結衣「?」
京子「デート自体はさ、順調だったんだけど」
京子「帰りに綾乃が私の家寄っていきたいって言うからさ」
結衣「うん」
京子「結衣の家寄ってくから無理って行ったら泣かれた」
結衣「あちゃ~…」
京子「やっぱり私が悪いのかな?」
結衣「まあ普通はそうだろうな」
京子「えー、でも別にやましいことなんてないのに」
結衣「京子は女心ってのが分かってないな」
京子「いやこれって半分は結衣のせいでもあるでしょ?」
結衣「そうか?」
京子「そうだよ」
京子「ところで結衣はなんで落ち込んでたの?」
京子「まさか結衣もちなつちゃんと喧嘩?」
結衣「いや、ちなつちゃんとは喧嘩してないよ」
結衣「…あかりと喧嘩した。っていうか一方的に怒られた」
京子「あかりに?なんでまた」
結衣「『結衣ちゃんはちなつちゃんと付き合ってるのに全然ちなつちゃんのこと見てない』って」
京子「うわー、結衣最低だな」
結衣「いや誤解だよ。私ちなつちゃんのことちゃんと見てるし好きだよ」
京子「ふーん、でもあかりから見たらそうは見えなかったってことでしょ?」
結衣「うっ…そうなのかな?」
京子「そうだろ」
数日後
京子「なあ結衣」
結衣「ん?どうした」
京子「とうとうフラれちゃった」
結衣「おいおいおい…」
京子「『そんなに船見さんが好きならなんで私と付き合ったのよ!』って」
結衣「はあ?」
京子「何回も誤解だって説明したのに信じてもらえなかった」
結衣「あっ、じゃあ私も一緒に誤解ときにいこうか?」
京子「いやそれ余計状況悪化させるでしょ」
結衣「そっか」
結衣「なんかごめんな。私のせいで」
京子「いや結衣のせいじゃないよ」
結衣「ごめん」
さらに数日後
結衣「なあ京子」
京子「ん~?」
結衣「私もフラれちゃった」
京子「おいおいおい…」
結衣「一言『私のことはもういいです!京子先輩とお幸せに!』って」
結衣「説得する暇もなく逃げられちゃった」
京子「そっちもか…」
結衣「うん」
京子「あー…ごめんな結衣」
結衣「いや京子のせいじゃないだろ」
京子「だよね」
京子「もしかして私たちって結構最低だったりするのかな?」
結衣「たぶんそうなんだろうね」
京子「はあ…なんでだろうな」
京子「なんでみんな勝手に変な誤解するんだよ」
結衣「周りからはどうしてもそう見えちゃうんだろうな」
京子「私たちって恋人同士とかじゃないよね?」
結衣「違うだろ」
京子「じゃあさ」
京子「結衣は私のこと好き?」
結衣「それってどう意味で?」
京子「恋愛的な意味で」
結衣「うーん…そういう意味ではないな」
京子「だよね」
結衣「京子はどうなの?」
京子「どうって?」
結衣「私のこと好き?恋愛的な意味で」
京子「うーん…そういう意味ではないよ」
結衣「だよな」
京子「やっぱり恋人関係ではないよね」
京子「じゃあ私たちってどういう関係になるんだろう?」
結衣「友達?…いやなんか違うな」
京子「幼馴染…っていうのは間違いないけどなんかしっくりこないな」
京子、結衣「うーん」
京子「あっ!姉妹ってのはどう?」
結衣「あー、ちょっと分かるかも」
京子「私が姉で結衣が妹ってとこだな」
結衣「いや逆だろ」
京子「えぇ~、じゃあやっぱ姉妹はいいや」
結衣「なんだよそれ」
3日後
結衣「なあ京子」
京子「んんー」
結衣「また携帯鳴ってるぞ?出なくていいの?」
京子「そういう結衣も携帯鳴ってるよ」
結衣「あー、うん…別にいいや」
京子「じゃあ私も」
結衣「さすがに3日も無断で学校休んでるからみんな心配してるんだろうな」
結衣「京子にいたっては家にすら帰ってないけど大丈夫なの?」
京子「んー大丈夫じゃないかも」
京子「親からめちゃ電話入ってるわ」
結衣「おいおい…連絡入れろよ」
京子「めんどくさいからいいや」
結衣「そっか」
ピンポーン
京子「誰か来たね」
結衣「まあそろそろくるころだと思ってたけど」
結衣「あかりだ」
ピンポーンピンポーン
京子「出ないの?」
結衣「京子出てくれない?」
京子「えー、だってここ結衣の家だし結衣が出なよ」
結衣「それはそうだけど…あっ」
京子「どした?」
結衣「ちなつちゃんと綾乃もきてるみたい」
京子「そっか」
ピンポーンピンポーンピンポーン
結衣「やっと帰ったみたい」
京子「ふう、なんか疲れた」
結衣「私も」
京子「なんかさー…もう全部どうでもよくなってきたかも」
結衣「分かる気がする」
京子「なあ結衣」
結衣「ん?」
京子「どっか旅行でもいかない?」
結衣「どっかって?」
京子「どこでもいいよ」
結衣「別にいけど」
京子「じゃあさっそく行こう」
結衣「今からかよ」
京子「うん」
結衣「まったく京子は…仕方ないな」
おわり