1 : 名無しさ... - 20/05/09 17:18:17 Wfj 1/23アイドルマスターシンデレラガールズです。北条加蓮さんのお話です。
アイドルマスターです。我那覇響さんのお話です。
北条加蓮「金色の毛玉に懐かれた」星井美希「あはっ☆」
http://ayamevip.com/archives/55062414.html
これの続きだったりします
元スレ
北条加蓮「黒色の毛玉を監視する」我那覇響「なんだか視線を感じるぞ……」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1589012297/
加蓮「あ、奈緒~♪」
奈緒「おー、どうしたー?」
加蓮「この後って暇? 一緒に買い物行こうよ」
奈緒「あー……。悪い! ちょっと用事あってさ……」
加蓮「えー。また~? なんか最近付き合い悪くない?」
奈緒「先約はあっちなんだから仕方ないだろ」
奈緒「加蓮とはまた今度な」
加蓮「じゃあ今度こそは行こうね!」
奈緒「おう! じゃ、お疲れ~」
加蓮「お疲れ~」
凛「加蓮、お待たせ。奈緒は……予定あったんだね」
加蓮「うん。また先約だって。なんか最近付き合い悪いよね」
凛「仕方ないよ。奈緒には奈緒の用事もあるんだし」
加蓮「そうだけどさ~……」
凛「ふふっ。加蓮ってば本当に奈緒が好きなんだね」
加蓮「凛もでしょ?」
凛「うん、そうだね」
凛「ま、そういうのは置いといて。今日はどこに行くの?」
加蓮「秋葉の方。ちょっと気になるお店が出来たらしくて」
凛「秋葉か。私達はあんまり行かないね」
加蓮「うん。だから奈緒にも来てほしかったんだけど」
加蓮「ま、予定があるなら仕方ないよね」
◆
秋葉
加蓮「さて。えっと場所は……」
凛「加蓮」
加蓮「ん?」
凛「あれ、見てよ。なんか人だかりが出来てる」
加蓮「ホントだ。何かあるのかな」
加蓮「ちょっと見に行こっか」
凛「うん」
貴音「美希、見てください」
美希「あんなにソワソワしてるなんて絶対に怪しいの!」
貴音「誰かと待ち合わせでしょうか?」
美希「ハッ!? もしかしてハニー!?」
貴音「美希、プロデューサーは打ち合わせの最中ですよ」
美希「そうだったの。じゃあ誰だろ。響があんなにソワソワしてるなんて」
貴音「……恋人でしょうか」
美希「なんてこったいなの……」
加蓮「美希?」
美希「きゃああーなの!? 何!? なんなのなの!?」
貴音「おや、加蓮と……」
加蓮「こんにちは、貴音さん。あ、こっちは凛だよ。渋谷凛」
凛「ど、どうも……初めまして」
美希「なーんだ、加蓮と凛かなの。脅かさないで欲しいな」
加蓮「脅かしたつもりはないけど……」
加蓮「それより、貴音さんに美希。すっごい目立ってるけど良いの?」
美希「ん?」
貴音「……おや、本当ですね」
凛「それより二人は何してるの? すごく目立ってるけど」
美希「え? あ、ホントなの。変装して隠れてたのに不思議なの」
貴音「ですね。私達の変装は完璧だと思ったのですが」
凛「え!? それで変装してたの!?」
加蓮「眼鏡かけて帽子かぶってるだけじゃん」
美希「どうどう? 似合う? これお気に入りなの!」
加蓮「似合う似合う。似合いすぎてて美希のオーラバリバリ出てるよ」
美希「ふふん!」
貴音「なるほど。美希のおーらが出ていては変装になりませんね」
凛「貴音さんも美希に負けず劣らずだけど」
貴音「はて?」
加蓮「二人ともさすがはトップアイドルだね、オーラが隠し切れないなんて」
貴音「それを言ったら加蓮と渋谷凛もですよ」
美希「うんうん。二人ともトップアイドルオーラバリバリ~!って感じなの!」
凛「ふふっ。ありがと」
加蓮「私達も隠してるはずなんだけどな~」
加蓮「ていうか、さっき凛も聞いてたけど何してるの?」
美希「シッ! 静かにするの……!」
貴音「……これは極秘任務です」
凛「えっ……!? なにかまずいことでもあったの……?」
貴音「あれを見てください」
加蓮「んー……? あ、あれって響……?」
美希「そうなの」
凛「響って我那覇響?」
貴音「はい。その我那覇響です」
加蓮「もしかして……! 響がデートしてるとか!?」
美希「ビンゴなの!」
凛「それって大丈夫なの? アイドル的にまずいんじゃ……」
貴音「だからこうして私達が監視しているのですよ、渋谷凛」
凛「あ、なるほど……」
加蓮「キャーッ! で!? 相手は誰!? 誰なの!?」
美希「それを突き止めるためにこうして見張ってるの!」
貴音「美希! 相手が来たようです!」
美希「あの挙動不審な感じ……! 怪しいの!」
加蓮、凛「「あっ……!」」
貴音「男性……にしては随分小柄ですね」
美希「なんか髪もモフモフしてるし女の子みたいだね」
加蓮「り、凛……! あれって……!」
凛「うん……! あの隠し切れないモフモフ……!」
加蓮、凛「「奈緒だ!」」
貴音「はて?」
◆
奈緒「おっす! お待たせ!」
響「もー! 遅いぞ、奈緒ー!」
奈緒「あはは、ごめんごめん」
奈緒「んじゃ、時間も惜しいし早く行こうぜ!」
響「うん!」
奈緒「……あのさ。響」
響「うん?」
奈緒「あの、あっちの物陰に居るのってさ……」
響「気にしちゃダメだぞ」
奈緒「あ、やっぱり気付いてたんだ」
響「あんなに目立ってるのに気付かないわけないさー」
響「最近、自分が付き合い悪いって事務所でも散々ゴネられたから振り切って来たんだ」
奈緒「あー、そしたら尾けてきたのか」
響「そういうこと。今日は奈緒との約束があるからダメって断ったんだけどね」
奈緒「いやぁ、どこも同じような感じだなぁ」
響「もしかして奈緒もなのか?」
奈緒「うん。あたしも加蓮にちょっとゴネられたんだよ」
響「お互い苦労するさー」
奈緒「ははは……言うなよ……」
◆
凛「ねぇ、なんか二人こっち見てない?」
美希「気のせいなの。完璧な変装だから見破れるわけないの」
加蓮「そうそう。だって奈緒だよ? わかるわけないじゃん」
貴音「……その評価はどうかと思いますが……」
凛「あ、移動開始したね。……気付いてるならこっちに声かけてきそうだし、本当に気付いてないのかな?」
美希「ははーん。わかったの」
貴音「何がですか?」
美希「あれを見るの!」
加蓮「あれ?」
凛「アニメのポスター?」
貴音「これは……最近、響が呼んでいるらのべのポスターですね」
美希「そうなの! 響と奈緒はあのポスターを見ていたの! 間違いないの!」
加蓮「なるほど! 奈緒はオタクだしこういうの好きそうだもんね!」
美希「そうなの! 完璧な推理なの……!」
凛「……そうかなぁ?」
貴音「まぁ……響達がこちらに声をかけてこないのもまた事実です」
奈緒「……なんか、ごめんな」
響「いや……こっちこそごめん……」
奈緒「ま、あいつらはほっといて、あたしらはさっさと用事済ませちゃおう」
響「だね! まぁ、貴音達はほっといてもなんくるないさー」
奈緒「じゃあ、予定通り限定商品探しに行こう!」
響「うん!」
美希「! 移動を開始したの! 追うの!」
加蓮「凛! 貴音さん! 早く! 見失っちゃう!」
凛「えぇ……。加蓮、買い物行くんじゃ……」
加蓮「そんなの後! 奈緒の方が優先でしょ!」
貴音「渋谷凛」
凛「え? あ、はい。なんでしょう」
貴音「追いますよ」
凛「あ、はい」
◆
アニメショップ
響「奈緒! 奈緒! これって奈緒が欲しいって言ってた奴じゃないか!?」
奈緒「おぉ! 本当だ! まさかこんなとこで巡り合えるなんて!」
響「ふふん! 自分、こういうの見つけるの得意なんだ!」
奈緒「さすが響。トップアイドルなだけはある!」
響「えへへ……照れるぞ……」
貴音「……」
凛「えっと、欲しいんですか? その……カエル?」
貴音「……なんとも言い難いですが、そこはかとなく魅かれるものがあるのもまた事実」
美希「ねぇねぇ! 見て! これ凛に似てるの!」
加蓮「あはは! ホントだ! あっ! こっちは貴音さんに似てるよ!」
貴音「店主! こちらを包んでくれますか!」
凛「……奈緒達を追うんじゃなかったの?」
◆
美希「そろそろお腹が空いたの……」
加蓮「私、ポテト食べたいなー」
貴音「ポテト……よいですね。揚げたての食感が……」
凛「……はぁ。なんかもう目的見失ってる気がする」
美希「そういえば加蓮達はどうして秋葉に? 奈緒を追っかけてたの?」
加蓮「ううん。ぜんぜん。偶然だよ」
凛「加蓮が買い物したいって言ってて秋葉に来たら偶然奈緒も居たんだ」
貴音「買い物ですか。加蓮、その買い物は良いのですか?」
加蓮「んー……。まぁ気になってただけだし、貴音さん達と遊んでる方が楽しいしなぁ」
加蓮「そういう貴音さん達は響の尾行しに?」
貴音「はい。今日の響は一日中そわそわとしていて心ここにあらずといった様子だったので」
美希「心配になったから尾けてみたの!」
凛「心配だから尾けるって間違ってない?」
美希「細かい事は気にしないの!」
貴音「くれーぷ……」
凛「……うーん」
響「ねぇ、奈緒」
奈緒「んー? どしたー」
響「貴音が……お腹空いたって顔でクレープ屋さん見てるぞ……」
奈緒「そんな事わかるんだな」
響「見ればわかるぞ」
奈緒「……ホントだ」
響「貴音のためにもクレープ屋さん寄ってもいい?」
奈緒「うん。じゃああたし達も少し休憩しよっか」
響「うん! ありがとね! 奈緒!」
響「あと、手のかかる仲間でごめん」
奈緒「まぁ気にするな。うちはうちで加蓮がダダこねそうな感じしてるし」
響「お互い苦労するさー……」
奈緒「だなー……」
凛「あ、クレープ買うみたいだよ」
貴音「!」
美希「んー、じゃあ美希はイチゴにしよっかな!」
加蓮「私はバナナ~!」
凛「あのさ」
貴音「あぁ……! 私はどれにいたしましょう……! はて?」
凛「たぶん、あの二人こっちに気付いてると思うんだけど」
美希「あはっ☆ そんなはずないの!」
加蓮「そうそう。だって完璧な変装だし!」
美希、加蓮「「ねー!」」
凛「貴音さんは……メニューに夢中だね」
貴音「そのような事はありませんよ、私はとりあえずメロンとマンゴーのにします」
凛「そういう意味じゃないんだけど……」
凛「……ふぅ」
加蓮「ん? どしたの?」
凛「ちょっと行ってくる」
美希「はぇ?」
貴音「な、なりません! 早まってはいけません! 凛!」
加蓮「見つかっちゃうから、凛ってば!」
凛「お疲れ様」
奈緒「おー、お疲れ」
響「お疲れ様、凛も大変そうだったね」
凛「まぁね。ていうかやっぱり気付いてたんだ」
奈緒「うん。最初から」
響「貴音と美希、ずーっと目立ってたし」
凛「だよね。でもあの二人ずっとバレてないって思ってたんだけど」
響「……なんかごめん」
凛「いいよ。こっちも尾行なんてしちゃったわけだし」
奈緒「はぁ……まったく……」
奈緒「おーい、かれーん! そういうわけだからこっち来ーい! バレてるぞー!」
加蓮「ちょっと凛! 凛が出てくからバレちゃったじゃん!」
美希「そうなの! 断固抗議するの!」
貴音「響……その……」
響「はいはい。一口食べていいよ」
貴音「ありがとうございます!」
響「ていうか自分もずーっと知ってたさー」
美希「……マジなの?」
響「マジだぞ。あれで隠れてるつもりだったのがむしろびっくりさー」
貴音「まこと! 真、美味です!」
奈緒「よ、良かったですね」
奈緒「ていうか来てたなら声かけてくれればよかったのに」
凛「なんかそういう雰囲気じゃなかったから」
響「あ、そういや凛とは初対面だっけ」
凛「そうだっけ? 結構長い間尾けてたからあんまりそんな気がしないけど」
美希「加蓮! 見るの! こっちも美味しそうなの!」
加蓮「あ、ホントだ。でも両方は食べきれないしな~」
美希「大丈夫なの! 残しても貴音が食べてくれるの!」
貴音「喜んで頂きますよ」
響「……ますますこんなのの相手させてごめん」
凛「あはは……。まぁ気にしないでよ」
奈緒「で、お前らはどうして秋葉に居るんだ?」
加蓮「買い物行きたいって言ったでしょ。目的地が秋葉にあるの」
奈緒「なるほどなー」
響「それなら加蓮達は声かけてくれればよかったのに」
美希「加蓮達はって事はミキたちはダメなの?」
響「尾行してくるような人はダメに決まってるでしょ」
貴音「申し訳ありません……」
奈緒「ま、過ぎた事は仕方ないだろ」
響「……奈緒がそういうなら許してあげるけど」
美希「ありがとうなの! 響大好き!」
貴音「私も響の事が好きです!」
響「あ、ありがと……」
凛「なんか丸く収まったみたいだね」
奈緒「だな。ま、どうせだ。響さえ良ければ加蓮の買い物に付き合ってくれないか?」
響「もちろん! どうせならみんな一緒の方が楽しいさー!」
◆
事務所
加蓮「~♪」
奈緒「おーい、加蓮。今度の……って、悪い。今忙しかったか?」
加蓮「大丈夫大丈夫。響とLINEしてただけだし」
奈緒「お前ら、すっかり仲良しだよなー」
加蓮「奈緒だって人の事言えないでしょ。私達の事見捨てて貴音さん達と遊びに行ったりしてるじゃん」
奈緒「人聞きの悪い事言うな!」
奈緒「まぁ、でも確かに765プロのみんなともすっかり仲良しだとは思うよ、あたしも」
加蓮「ふーん」
奈緒「なんだよ、ニヤニヤすんなよ……」
加蓮「いやいや。奈緒に友達が出来て良かったなーって」
奈緒「それは加蓮もだろ!」
加蓮「うん! もちろん!」
加蓮「やっぱ友達って良いよね!」
End
23 : 名無しさ... - 20/05/09 17:32:54 Wfj 23/23以上です。
一年前に書いたものに続きなので覚えてる方が居るか不安です。
あと、一応これで全部終わりのつもりです。
さてそれはともかく。
現在アイドルマスターシンデレラガールズでは第9回総選挙が行われています。
今年は中間発表がないためどうなっているのか見当がつきませんね。
いつもの如く、私の短担当アイドルである「神谷奈緒」と「佐藤心」をなにとぞよろしくお願いします。
では、お読み頂ければ幸いです。