男「…はぁはぁ」
妹「zzz」
男「はぁはぁはぁ」
妹「zzz」
男「はぁはぁはぁはぁ!」
妹「…ん」
男「はぁはぁはぁはぁはぁ!!」
妹「…」
男「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ!!!」
妹「枕元で何してんだ、兄貴」
男「妹に欲情するお兄ちゃんごっこ」
男「最近流行ってるじゃん?爆発っての?」
妹「流行っちゃだめだろ!」
男「乗るしかない!このビッグウェーブに!!」
妹「何馬鹿なこと言ってんだ!姉貴に言いつけるぞ!」
男「でも大丈夫!ちっぱいじゃ全然欲情しなかったよ!」
妹「…し」
男「?」
妹「死ね!!」
男「ケツキックありがとうございます!」
妹「だったいまー」
男「おかえりんこ」
妹「だたいまりんこ!」
男「…」
妹「9月だってのにまだまだ暑いなぁ」
男「まるで夏だぜ」
妹「ほんとだぜー、まだ夏休みでもいいと思うな!」
男「そーだなー」
妹「暑い暑い~!」
男「帰宅早々脱ぎ出すなよ」
妹「しょーがないだろ、暑いんだからさ…」
男「…」
妹「ははーん!さては私の身体に欲情してしまったな、このスケベ兄貴!!」
男「熱膨張ってあるじゃん」
妹「?」
男「温めると膨らむってあれだよ、だからちっぱいも敢えて厚着して温めることによっておっぱいに進化するんじゃ」
妹「…」
男「ナンチャッテ!なんちゃ…アッー!!!!!!」
姉「暑いわね」
男「そうだね」
姉「セミもまだまだ元気ね」
男「うん」
姉「セミって何のために鳴いてるのかしら?メスにアピールして交尾するため?」
男「…」
姉「…」
男「はぁはぁ…」
姉「うわキモ」
男「!?」
姉「暑いわね」
男「…」
妹「姉貴ー」
姉「あら、妹ちゃんお早う」
妹「うん!おはよう、姉貴」
姉「ところで何か用かしら?」
妹「そうだった!あの…な、鈴虫がさ、鳴いてるじゃん?」
姉「セミもうるさいくらい鳴いてるわね」
妹「う、うん。でも!鈴虫と言ったらさ…な!?」
姉「な!と言われても分からないわ」
妹「うぅ!鈴虫と言ったらあれしかないだろ!!」
姉「ゴキブリ?」
妹「」
リーリーリー♪
妹「兄貴~」
男「?」
妹「最近な、鈴虫がな!」
男「鈴虫が?」
妹「す、鈴虫といったらあれだよな!」
男「連想クイズか!俺得意だから速攻当てちゃいますよ!?」
妹「え、ちが…」
男「正解は…ごきb」
男「あん!お兄ちゃんお尻弱いのぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
妹「2人ともそこになおれ!!鈴虫と言ったらあれしかないだろ!!」
姉「秋でしょう」
男「秋だな」
妹「な!2人とも分かってたのか!?そうなのか!?」
男「妹の怖がる顔が見たかった」
姉「後悔はしていない」
妹「何てやつらだ!!この人でなし!私がゴキブリ嫌いなの知ってるだろ!?」
男「まだまだ暑いから、お盛んだよね」
姉「ふふ、夜中に台所でちょろちょろしてるわね」
妹「や、やめろー!!(私が)泣いてもしらんぞ!!」
男「秋と言ったら食欲の秋かな」
姉「そうね、夏と違って過ごしやすいし、ついつい食べ過ぎちゃうわね」
妹「はい!兄貴良い事言った!!今後の活躍によってはお兄ちゃんと呼んであげなくもないよ!」
男「食欲の秋と言ったら…分かった!分かったぞ!妹よ!!」
妹「お兄ちゃん!!」
男「くり…さつまいも!」
妹「くたばれ!」
姉「わかったわ!」
妹「やっぱり頼りになるのはお姉ちゃん!!」
姉「くり…松茸!」
妹「わざとやってるだろ!!」
妹「栗だろ!そして栗ご飯だろ!!私が大好きなの知ってるくせに!!」
男「妹の困る顔が見たかった」
姉「後悔はしていない」
妹「むきー!!!!」
男「低学年かわいい」
姉「ほんと、ふふ」
妹「まったく!この兄と姉はだめだ!だめだめだ!」
姉「ごめんなさい、妹があまりにもかわいいから、ふふ」
妹「ぷんすか!」
姉「ふふ、今夜のお夕食は栗ご飯なんだけどなぁ…」
妹「て、手伝うことはあるか!?姉貴!!」
姉「じゃあお買い物、お願いしようかしら」
妹「おう!任せておけ♪」
男「じゃあ私のウィンナー剥いてもらおうかしら」
妹「おう!死ね♪」
妹「くぅう!やっぱり秋はこれだな!!」
男「姉さんの栗ご飯はおいしいな」
姉「ふふ、ありがとう」
妹「この栗ご飯と結婚してもいいな!兄貴♪」
男「さすがの俺もひくわ」
姉「私もそんなこと言っちゃう妹はちょっと…」
妹「うぅ!」
妹『あ、姉貴…』
姉『なぁに?』
妹『あの…相談があって…』
姉『ふふ、何かしら?』
妹『姉貴ってさ…おっぱい大きいよな…』
姉『そうかしら?』
妹『おっきいよ!…私より全然…』
姉『…』
妹『…』
姉『もしかして…小さいの気にしてるのかしら?』
妹『…ん』
姉『えい♪』
妹『んぁ!あ、姉貴!?』
姉『こうやって、ゆっくり丹念に揉むと大きくなるのよ』
妹『ん!そ、そうなのか?』
姉『ほんとよ?直に触ったほうがもっと効果があるの…』
妹『は、恥ずかしい…』
姉『ふふ、そんなこと言って、妹の栗ご飯、固くなってきるわ』
妹『言わないでぇ…』
姉『ああ、すごい!こんなにぷっくり栗ご飯しちゃってる』
妹『らめぇ、栗ご飯炊き上がっちゃうううううううううう!!!』
男「カリカリ」
男「カリカリカリ」
男「カリカリカリカリ」
妹「…」
男「ふぅ…」
妹「兄貴が勉強してるなんて珍しいな」
男「妹か…今素晴らしい官能小説が書けたんだ」
妹「かんのー?面白いのか?」
男「うむ、妹の大好きな栗ご飯も出てくるぞ」
妹「おお!それはいいな!!できたら読ませてくれ!!」
男「ああ、楽しみにしてろ」
妹「期待しないで待ってるぞ!」
妹「ただいまりんこ!」
男「…おかえり」
妹「今日は友達連れてきたんだ!無口ちゃんだ!!」
無口「…ペコリ」
男「いらっしゃい」
妹「かわいいだろ!?今月転校してきて、私が一番に友達になったんだ!ねー?」
無口「ニコッ」
男「…はぁはぁ」
無口「ビクッ!」
男「おおおおお、お嬢ちゃんかわいいね、パンツはカボチャ派?それとも大人パンツ派?」
妹「黙れ馬鹿兄貴!!」
男「痛い!きまってる!!その技きまっちゃってる!!」
無口「…」
無口「…クスッ」
姉「あら、いらっしゃい」
無口「ペコリ」
妹「うちの姉貴だ!姉貴、こっちは無口ちゃん!」
姉「ふふ、かわいいお客さんね、なでなで」
無口「テレテレ」
妹「あ、姉貴!無口ちゃん嫌がってるぞ!!」
姉「そうなのかしら?」
無口「フルフル」
姉「だ、そうよ?ふふ、妹もなでなでしてほしかったのかしら?」
妹「ち、違う!」
無口「クスクス」
男「おらー、スイカ用意したぞー、おまえら縁側集合~」
妹「おお!馬鹿な兄貴にしては気が利くじゃないか!!」
男「馬鹿な妹さっさとしろー」
妹「馬鹿って言ったほうが馬鹿なんだ!!」
姉「どっちもどっちね」
無口「クスクス」
妹「まったく!まったく!!」
姉「ふふ、無口ちゃん、これうちで採れたスイカなのよ。どうぞ召し上がって?」
無口「ペコリ」
男「ちっちゃいけど甘くておいしいよ」
妹「こ、これから大きくなるんだ!!」
男「何怒ってるんだよ…」
妹「う、うるさい…」
姉「ちっぱいわねー、今年のスイカ」
妹「!?」
男「シャクシャク」
姉「もぐもぐ」
妹「シャクシャク」
無口「もぐもぐ」
男「今年のスイカは甘くてうまいなぁ」
妹「私が毎日水をあげてたからな!」
姉「そうね、なんでかしら」
無口「シャクシャク」
妹「私が毎日欠かさずな、水をあげてたんだ!!」
姉「男、塩取ってくれる?」
男「あいよ」
妹「…」
男「シャクシャク」
姉「もぐもぐ」
妹「…」
無口「…」
無口「クイクイ」
妹「ん?無口ちゃん…?」
無口「ナデナデ」
妹「…」
無口「ナデナデ」
妹「えへ、えへへ…」
無口「ニコッ」
妹「無口ちゃん!スイカ食べたらな、種飛ばしやんないとだめなんだ!!」
男「おまえ好きだなぁ、スイカの種飛ばし…」
妹「ふふん!私は兄貴より遠くに飛ばせるんだぞ!」
無口「パチパチ」
妹「スイカの種をな、こうやってな、一気に…プッ!!」
姉「思ったよりも遠くに飛んだわね……やるじゃない」
妹「な!?こうやるんだ!!無口ちゃんもやってみそ!」
無口「コクン」
無口「…っ!…っ!」
姉「あらあら、お洋服に付いちゃったわ」
妹「コツはな!こう、一気にだな…ピュっとな…」
男「……いい子だね」
姉「……そうね」
男「おはよう」
姉「お早う、男」
男「妹は?」
姉「無口ちゃんの家に遊びに行くって」
男「そっか」
姉「すっかり仲良しみたい、ふふ」
男「ところで、今日の朝食は?」
姉「うーん、昨日の晩御飯のおかずも全部食べちゃったし…」
男「じゃあ納豆で食べるよ」
姉「そう…生卵は入れる?」
男「いれるー」
男「おっかいもの~おっかいもの~…ん?」
無口「…」
男「やぁ、こんばんは」
無口「!」
男「どうしたの?」
無口「スッ」
男「…綺麗な指ですね、私思わずペロペロしてしまいたい」
無口「フルフル!」
男「違うの?…あっちに何かいるの?」
無口「コクコク!」
男「…野良犬だね」
無口「ビクビク」
男「……よし!お兄ちゃんが犬さんにそこを退くように交渉してくるよ!!」
無口「!」
男「あー、えくすきゅーずみー?」
犬「うっー…」
男「…ぷりーずげっとあうぇい?」
犬「うっーーーー……」
男「…」
犬「ぐるるる…」
男「おー!あいはぶああぽいとめんと!」
犬「…」
男「しーゆー」
犬「ばうばう!!」
男「ほりーしっと!!!」
男「はぁ…はぁ…」
無口「…」
男「こ、交渉は失敗したけど、犬は何処かに行っちゃったから、もう大丈夫だよ」
無口「…」
男「ああ、大丈夫大丈夫、いつも妹にお尻は鍛えられてるからね」
無口「…クス」
男「ささ、もう暗くなってきたから、急いでお家に帰りな」
無口「ペコペコ」
男「気をつけてねー!」
姉「ただいまー」
男「おかえりんこ!」
姉「まん○」
男「!」
姉「○んこ」
男「…」
妹「おー、姉貴おかえりー」
姉「ただいまー」
男「…」
妹「兄貴ー暇だー」
男「またかよ、今度は何すんだ?」
妹「何も考えてないのだー」
男「じゃあ寝る」
妹「待て!今考えるぞ!うーん、そーだなーうーん…」
男「zzz」
妹「起きれ!」
男「痛!」
男「結局一緒に漫画ですか…しかし、すっかり俺の膝の上が妹の定位置になっちゃったな」
妹「なんだよーいやなのかよー」
男「そんなことはございませんよ?」
妹「ふーん…」
男「…」
妹「ほんとは、嬉しいんだろ?」
男「あ、ちょうちょ!」
妹「いるわけないだろ!」
妹「おふぁよー」
姉「はい、お早う」
妹「むにゃむにゃ…」
姉「ふふ、さっさと顔洗ってらっしゃい」
妹「うーん」
姉「そっちは玄関でしょ?」
妹「むにゃ」
姉「そっちはトイレ…」
妹「zzz」
姉「でこぴん!」
妹「!!」
姉「お早う♪」
妹「お、おはよう…今何かした?」
姉「さぁさ、顔洗ってご飯食べちゃいましょう」
妹「うん…」
妹「兄貴ー?そろそろ起きないと遅刻するぜー?」
男「zzz」
妹「ぐっすりと寝てやるがる…」
男「うーん、水戸黄門が…」
妹「くく!変な寝言!」
男「黄門様の肛門がー」
妹「…」
男「スケさんがー追い詰めてー」
男「カクさんがー離さないー!」
妹「起きろ!」
男「ひ、ひかえおろ!」
妹「たっだいまー」
姉「おかえりなさい」
妹「姉貴はまだ夏休みなんか?」
姉「ええ、大学は夏休みが長いからね」
妹「そーなのかー」
姉「そうそう、妹の好きなアイス買ってきたわよ」
妹「さすが姉貴!ありがたく頂くぜ!!」
姉「ふふ、どういたしまして」
妹「やっぱりアイスはチョコジャンボモナカだよな!」
姉「あずきモナカでしょう?」
妹「チョコジャンボのほうが安くて大満足のボリュームなんだ!!」
姉「そうね、月々2000円のおこずかいのお子様にはぴったりね?」
妹「ぬぅ!!」
男「本日のお題は?」
妹「チョコモナカジャンボVS」
姉「あずきモナカ!」
男「…」
姉&妹「あなたが食べたいのはどっち!?」
男「モナカなんだから、半分こにして食べ比べてみたらどうかな…」
姉&妹「…」
姉「チョコジャンボも意外といけるわね」
妹「あずきモナカもうまいな!!」
男「チョコミントうめー」
姉「あの歯磨き粉みたいな味の?」
妹「歯磨き粉(笑)」
男「…うまいのに」
いしや~きいも~…おいも!
男「焼き芋だって」
妹「じゅるり」
姉「ふふ、買って来ようかしら」
妹「はい!私2つな!2つ!!」
姉「はいはい」
男「俺は1つでいいかなぁ」
姉「私も1つでいいわ」
男「?」
妹「ほら!兄貴早く買いにいかないと!!」
男「?」
姉「いってらっしゃい」
男「行って来ます」
男「ほくほく」
妹「もぐもぐ」
姉「ほくほく」
男「秋はやっぱりこれだなー」
妹「うん!栗の次くらいにうまいな!!」
男「はっ!ブゥ!!」
姉「あらあら、まぁまぁ」
妹「な!何屁こいてんだ、この馬鹿兄貴!!!」
男「もう一発!!!」
妹「や、やめろ!!」
男「…」
妹「?」
男「…あ」
妹「ま、まさか…出ちゃったのか…?」
男「(///」
妹「そ、総員退避~!!!」
姉「行っちゃったわね」
男「ほくほく」
姉「もぐもぐ」
男「焼き芋おいしいなぁ」
姉「自分でパンツ洗いなさいね?」
男「……冗談だよ」
姉「そうなの?ふふ」
妹「だったいまー!」
姉「おかえりなさい、あら無口ちゃん、いらっしゃい」
無口「ペコリ」
男「ああ、今日も遊びに来たんだ、ゆっくりしていってね」
無口「!」
妹「?」
無口「テレテレ」
姉「あら、無口ちゃんは男が気になるのかしら?」
無口「カァ」
妹「な、なんだってー!!このだめ馬鹿兄貴!!!無口ちゃんに何かしたんだろ!?」
男「まだしてないよ?」
妹「さては焼き芋か!?…まさか!栗ご飯だな!!栗ご飯で買収したな!?」
男「それはない」
男「なんで俺の部屋…」
妹「細かいことは気にするな!」
無口「テレテレ」
男「じゃあ飲み物持ってくるから、ベッドの下とか見ないように」
妹「エッチな本は本棚にカモフラしてるじゃん」
男「ば、ばか!!」
無口「クスクス」
妹「行っちゃった…無口ちゃんはあんなスケベの何処がいいんだ?」
無口「…ゴニョゴニョ」
妹「?」
無口「や、優しいところ…」
妹「そーかなー?うちの兄貴馬鹿なだけだぞ?」
無口「面白い…し…」
妹「あー…それはあるかもな!馬鹿だけど面白いかも!!」
無口「ニコニコ」
妹「えへへ!あ、私ちょっとトイレ!適当に寛いでて!!」
無口「コクン」
無口「…」
無口「…お兄さんのベット」
無口「ジー」
無口「ダイブ!」
姉「…」
妹「兄貴の部屋の前で何してんだ?」
姉「しー!ほら、あれ見てみなさい…」
妹「!」
姉「無口ちゃん、男の枕に顔埋めてジタバタしてるでしょう?」
妹「う、うん」
姉「ベタだけど、…むしろそれがいいわ!」
妹「?」
姉「子供には分からないかもしれないけれど…」
妹「こ、子供じゃないぞ!切符だって大人料金だし!!」
姉「すごいね?」
妹「ぐぬぬぬ…」
男「おまえら何してんだ…」
男「それで、俺の部屋で何すんの?エッチなこと?」
妹「んー、無口ちゃん何がいい?」
無口「?」
男「…」
妹「そうだ!こないだやったホラーゲームしようぜ!!私得意なんだぞ!?」
無口「コクン」
男「おまえ軽く泣いてたろ…」
妹「スイッチオーン!」
妹「…」
無口「ドキドキ」
男「……」
妹「うわ!出たなお化けめ!」
無口「ビク!!」
男「……」
妹「くっ!こやつ、なかなかやりおるわ!!」
『オニイチャンヲカエシテー!』
無口「…」
妹「はっ!とぅ!こいつをくらいな!!」
『キャァアアアアアアア』
無口「クイクイ」
男「ん?お化けがかわいそうだって?」
無口「コクコク」
男「やっつけてるように見えるけど、これで成仏させてあげるんだよ」
無口「…」
男「…」
妹「よっしゃ勝った!!」
男「無口ちゃんは優しいね、なでなで」
無口「テレテレ」
姉「あっついわねぇー」
姉「こりゃクーラーがないとやってられないわ…」
姉「設定温度は28℃ね!エコエコ」
姉「…」
姉「『家族に優しく、地球にも優しい女性なのですね』」
姉「ふふ、やだわ」
姉「『その上家庭的…私はあなたほど素敵な女性を知りません』」
姉「お上手ね、その口で何人の女を口説いてきたのかしら?」
姉「『あなたほど魅かれた女性は初めてです…』」
姉「いけない、妹たちが帰ってくるわ」
姉「『愛に適度なスパイスは必要だと思いませんか?』」
姉「ふふ、いけない人…」
男「ねーさーん?無口ちゃん帰るってー」
姉「はーい」
妹「あっついなー」
男「そーだなー」
姉「この暑さは中旬まで続くそうよ」
男「まじかー」
妹「こんな日はあれだな!コーラをきゅっと一杯やりたいな!!」
姉「コーラ?分かってないわね…」
妹「じゃあ姉貴は何がいいんだよ?」
姉「炭酸飲料と言ったら、三ツ矢サイダー以外ありえないわ!!」
姉「コーラは甘すぎるし、口の中がコーラ一色になっていけないわ!まさに口内レイプ!!」
妹「れい…?」
男「妹に変な知識を与えないでよ、姉さん」
姉「だまらっしゃい!いい!?三ツ矢サイダーも甘いけど、コーラと比べるとすっきり爽やか!」
妹「そーか?」
男「どうだろうなぁ」
姉「ふふん!これこそキングオブ炭酸飲料よ!!」
男「…姉さん、もう二十歳だろ?ビールって選択肢はないの?」
姉「こ、子供じゃないわよ!?」
妹「ざんちゅーお見舞い申し上げます!」
先生「…」
妹「先生!ざんちゅーお見舞い!!」
先生「い、妹さん…それは何処で教わったのかしら」
妹「うちの兄貴から教わりました!この時期はこうやって挨拶するって!!」
先生「…あぁ」
妹「あ!無口ちゃん!!ざんちゅーお見舞い申し上げます!!」
無口「?」
姉「残暑お見舞いと書中お見舞いがごっちゃになってたわね」
男「…」
姉「あとでケツキックね」
男「最近快感になってきました」
姉「そう…」
男「うん…」
姉「…」
男「…」
男「お、おねえちゃ…」
姉「買い物行ってくるわね」
男「…」
男「お姉ちゃん…」
妹「兄貴~、風呂空いたぞ~」
男「…」
妹「何見てるんだ?」
男「ルパン」
妹「おー、私も見る!」
男「…」
妹「…」
男「今年の夏はな、ルパンがなかったんだよ…」
妹「そういえば、今年はやってないなぁ」
男「夏はルパンを見ずに終われないだろ!何でやらねーんだ!!」
妹「…不況だから?」
男「…難しい言葉知ってるな」
妹「…」
男「…」
妹「今馬鹿にした?」
男「栗貫も頑張ってるよな、俺は何気に好きだけどなぁ…」
妹「栗缶か…私も好き…だな!」
男「そうか、おまえも好きか」
妹「ああ!うまそうだ!!」
男「え」
妹「え」
男「山田さんも勿論好きだぜ?」
妹「誰だ、それ」
男「え」
妹「え」
男「ふぅ、やっぱりルパンはたまらねぇぜ!ついつい最後まで見ちまった」
男「さてと、お風呂に入ろう」
よくしつ
男「!」
男「このブラは…姉さんのブラ!先に入られたか」
男「…」
男「そういえば、好きな男の子にはお風呂覗いて欲しいってこないだやったエロゲで言ってた」
『判断基準がおかしい気がするわ』
男「なぜばれた」
『独り言が多いのよ、男は…』
男「でもお約束じゃん?姉のお風呂、覗く、きゃあああ!目覚める何か!」
『そうね、王道ね、目覚める何かが何か分からないけどね』
男「期待に答えないといけない気がする」
『よくない使命感に囚われている気がするわ』
男「むしろ俺が覗きたい」
『さりげなくもなく本音が出たわね』
男「ふーじこちゃーん!!」 ガラリ
ざっばーん!
男「冷たい!冷たいよ姉さん!!」
『風邪…、引かないようにね、タオルでよく拭いてね』
男「はい…」
『それと、水浸しになってるから、私が出るまでに床拭いておいてね』
男「…はい」
妹「おはよー」
男「おはよう」
妹「朝飯は何だー?」
男「まだ作ってねーんだ、何がいい?」
妹「ソーセージ丼!」
男「ソーセージ丼?」
妹「こないだ兄貴と一緒に読んだ漫画に描いてあったやつ!」
男「あー、あれな…」
妹「あれがいい!」
男「ご飯に海苔で目玉焼きとソーセージだっけ?」
妹「そうだ!」
男「ちょっと待ってろ」
妹「早くな!?」
男「できたぞー」
妹「うほ!いい目玉焼き!!」
男「…なぁ」
妹「ん?」
男「醤油かけるのか?」
妹「目玉焼きは醤油だろ?」
男「お兄ちゃんはソース派なんだよ?」
妹「知らん」
男「でもご飯の上に乗せる場合は醤油のがいいのか…」
妹「だろー!?」
姉「あらあら、今日は何で揉めているのかしら?」
男「ソーセージ丼の目玉焼きは何をかけるべきか」
妹「姉貴は醤油だろー?兄貴はソースなんだって!変だよな!」
姉「そうね…塩なんていいんじゃないかしら」
男「塩…?」
姉「醤油もソースもいいけど、ご飯にかかって変な味になっちゃうじゃない?」
姉「シンプルに、塩が正解よ!」
男「…」
妹「…」
男&妹「おー!」
姉「今日のお夕食はなんと!松茸をご用意いたしました!」
男「なんと」
妹「なんと!」
姉「調理する前に、この芳醇な香りを楽しみましょう」
男「くんかくんか」
妹「くんくん」
姉「男!気持ち悪い嗅ぎ方しない!妹!薬品を嗅ぐ様に手で仰いで!!」
妹「うん!こ、これは…ほうじゅんだな!」
姉「ふふふ、調理はシンプルに焼き松茸にします!」
妹「うん!うまいな!!椎茸みたいな味だな!!」
妹「これなら私も大好きだ!」
男「…」
姉「…」
男「あれ椎茸だよね」
姉「そうね、椎茸ね」
男「何で松茸って嘘ついたんだよ、姉さん」
姉「妹が学校で自慢→椎茸みたいにうまいんだぞ!?→知ってる人唖然→恥をかく→半泣きで怒るかわいい」
男「…壮大な計画ですね」
姉「ふふ、そうかしら?」
姉「兄貴ー、クーラー壊れたからここで寝させろー」
男「…」
姉「…似てなかったかしら?」
男「そこじゃなくて…」
姉「もちろん本気なんだから、妹ばかりずるいでしょう?ふふ」
男「いいけどさ…」
姉「エッチなことはダメよ?」
男「頑張る」
姉「そんな度胸ないだろうけど」
男「…」
妹「兄貴ー、クーラーが…」
男「帰れ」
男「三人で寝るとして…、俺が真ん中…かな…!」
姉「何寝ぼけてるのかしら」
妹「私、兄貴の隣やだなー」
姉「私もよ」
男「…」
妹「じゃんけんできめようぜー、負けたほうが兄貴の隣な!」
姉「いいわ、望むところよ!」
男「…」
妹「じゃんけんぽん!」
姉「あいこでしょ!!」
男「…心が痛」い
男「(結局俺の隣は姉さんでした…んで俺は一番はじっこです)」
妹「zzz」
男「妹は寝つきいいな…」
姉「ふふ、そうね」
男「姉さんまだ起きてたんだ」
姉「ええ、昔を思い出したらわくわくしちゃってね」
男「小さい頃は三人で一緒に寝てたからね」
姉「懐かしいわ…」
男「…」
姉「男?こっち向きなさい…」
男「ん」
姉「さっきのは冗談だからね?だからこれはお詫び……ちゅ」
男「!」
姉「ふふ、早く寝るのよ?」
男「…うん、おやすみ」
男「…ん」
男「背中が痛いと思ったらベッドから落ちてた…」
姉「お早う」
男「おはよう、姉さん」
姉「ごめんなさい、妹が寝相悪いでしょう?だから、私もね、ついやっちゃったの…」
男「…たしかに妹は寝相悪いね、俺も何度か蹴られたよ」
姉「ふふ、困った妹よね」
妹「うーん…栗…ご飯」
男「夢の中まで栗ご飯かよ…」
姉「ふふ、かわいい」
妹「馬鹿兄貴…それ…私の栗…」
男「…」
姉「どんな夢みてるのかしら?」
男「大方、栗ご飯の奪い合いでもしてるんじゃないかな」
姉「ふふ、楽しそう」
妹「栗ご飯…栗…」
男「…」
妹「クリゴハンガー!!」 コキーン
男「!!!!!!!!!!!!!!」
姉「あらあらまぁまぁ、いい感じに蹴りが入ったわね」
男「!!!!!!!!!!!!!!」
姉「……さすってあげようか?」
男「…」
姉「ズボンを下ろすのが速くて気持ち悪いわ…」
妹「ズズズ…」
姉「ズズズ…」
妹「緑茶はおいしいなぁ」
姉「そうね…」
妹「縁側でこうやってお茶飲むのもいいなー」
姉「お煎餅でも持ってこようかしら」
妹「私サラダ煎餅!」
姉「はいはい、ちょっと待っててね」
妹「ズズズ…」
妹「…おいしいなぁ」
……
姉「お煎餅がないので五家宝を持ってまいりました」
妹「なんと!これ大好きなんだ!!いつ買ってきたんだ!?」
姉「先日友達の家に遊びに行ったついでにね」
妹「そーなのか!さすがは姉貴だ!!馬鹿兄貴はだめだめだけどな!!」
姉「そんなことばかり言ってると、男も泣いちゃうわよ?」
妹「い、いいんだ!あいつはいつも私をからかって遊ぶからな!馬鹿兄貴は馬鹿兄貴だ!」
姉「…でも大好きでしょ?」
妹「そそそそ、そんなことないぞ!!あんなろくでなし!!」
姉「嘘付きには五家宝あーげない!」
妹「あぅ!」
姉「ほんとは好きなんでしょー?」
妹「うぅうううう」
姉「ね?正直言っちゃいなさい…」
妹「…好き」
姉「んー?聞こえんなぁ?」
妹「好きだよ!面白くて一緒にいて楽しいところが好きなの!!だから五家宝ください!!!」
姉「お姉ちゃんは?」
妹「お姉ちゃんも好き…」
姉「…どんなところが?」
妹「優しくて、温かくて、美人なところ…とか…」
姉「うふふふふふふ♪」
妹「んー!!ひっつくなー!!やめろー!!!」
男「話は全て聞かせてもらった!」
妹「兄貴!?」
姉「あらあら」
妹「か、勘違いするなよ!?さ、さっきのは五家宝のために言ったんだ!!」
男「照れなくてもいい…マイシスター…」
妹「ほんとだぞ!!変態馬鹿兄貴なんて全然好きじゃないんだから!!」
男「…」
姉「…」
妹「ドキドキ」
男「…」
妹「なぜズボンを下ろす!?」
男「五家宝うめぇ」
妹「このもちもち感ときなこの甘々がたまらないな!」
姉「緑茶とも良く合うわよね」
妹「姉貴の言うとおりだ!これはベストマッチと言ってもいいぞ!!」
男「こいつら付き合ってるんじゃね?」
妹「あははは!何馬鹿なこと言ってんだ!!」
姉「ふふ」
男「まるで俺と妹みたいな関係だよな」
妹「ありえないだろー!!あははは!!!」
男「俺と姉さんみたいな…」
姉「ありえないわね」
男「…」
ミーンミンミンミンミンミー!
妹「…」
男「…」
妹「兄貴、今日も暇なのか?」
男「だってほら、暑いし」
妹「…ふーん」
男「友達…いるよ…?」
妹「携帯の登録人数何人?」
男「…10」
妹「私と姉貴抜かして…」
男「……8」
妹「…」
男「…」
男「ん!」
男「らめぇ…そんな奥入れちゃらめなのぉ…」
男「うひぃ!かきまわしちゃらめぇええええ!」
姉「何してるのかしら…」
男「……」
姉「何を…、しているのかしら」
男「耳かき…です…」
姉「1人でしてたの?」
男「…はい」
姉「…」
男「気持ちよかったです」
姉「お買い物行って来るわね」
男「…あ」
男「第28回肝試し大会を始めます」
姉「どんどんぱふぱふー」
妹「…ガクガクブルブル」
男「おっと、妹選手、早くもびびっております!換えのおしめの準備は十分か!?」
姉「ここに10枚あります、うち9枚は既に使用済みです」
妹「びびびびびってなんかいないぞ!」
男「そーか?」
姉「ふふ」
妹「あたあたたた…」
男「…貴様は既に死んでいる」
姉「やっだばー!」
男「姉さんそれ作品違う」
姉「あら、ごめんなさい」
妹「あばばば…」
妹「なぁ、兄貴ー」
男「ん?」
妹「うちの近所にさ、心霊スポットってあるのかー?」
男「どうだろうな…」
姉「たしかあそこの神社の裏のお墓…、自殺した人の幽霊が出るって噂を聞いたことがあるわ」
男「あー、俺もあるな…」
妹「…ゴクリ」
男「でもどうしたんだよ、心霊スポットがどうかしたのか?」
妹「こないだやってたテレビでな…」
姉「そういえばやってたわね、やらせくさいのが」
妹「そうだよな!!やらせだよな!!やっぱりな!!」
男「…なら今夜試しに行って見ようぜ、その神社のお墓にさ」
姉「あら、悪くないわね」
妹「…」
男「…夜になるとさすがに墓場は不気味だなぁ」
姉「そうね、心なしか空気がヒンヤリしてる気がするわ…」
妹「お、お化けなんてないっさー!寝ぼけた人がー!!!」
男「あの木で吊ったららしいぜ」
姉「ちょっと近づいてみてみましょうよ」
妹「ひぃ!!」
男「…別段変わったとこはないね」
姉「そうね…」
妹「あわわわわ」
男「あんまひっつくなよ、歩きにくい」
姉「ふふ、かわいい」
妹「しょ、しょろしょろ帰るかな!!」
男「そうすっか…」
姉「お漏らしする前にね、ふふ」
妹「まだ我慢できる!!!!」
男「んー、なんだかツカレタな、肩が…重い…」
妹「!」
姉「ツカレチャッタわね、…私もなんだか身体が」
妹「!?」
男「…ドウシタンダ、イモウト」
姉「グアイデモワルイノカシラ」
妹「うわー!!兄貴と姉貴から出て行けー!!」
男「…」
姉「…」
妹「悪霊退散!悪霊退散!」
男「勘違いかわいい」
姉「ええ」
男「本日はゲームセンターにやってまいりました」
妹「ました!」
男「さて、何やるか」
妹「まずはクレーンゲームだな!うまい棒を大量ゲットだ!!」
男「お兄ちゃんはたこ焼きがいいな」
妹「ばっか!納豆が一番だろ!!」
男「…くちゃーい」
妹「うっさい!さっさと金を入れるんだ!!」
男「俺もちかよ…」
妹「うう、納豆とれなかった…」
男「テリヤキも意外とうまいよ?」
妹「ほんと?」
男「ほれ、食ってみろ」
妹「…もしゃもしゃ」
男「どうだ?」
妹「おいしい」
男「だろ?」
妹「もう一本」
男「ほれ」
妹「もしゃもしゃ♪」
妹「兄貴兄貴!あれ!あれ取ってくれ!!」
男「仮面ライダー?おまえ知ってんのか…」
妹「もちろんだ!私はとくにアマゾンが大好きだな♪」
男「マニアックだな…」
妹「いーの!」
男「まぁやってみっか」
妹「ちょっと期待してるぞ!!」
男「そーかー」
妹「もっとやる気を出せ!!」
男「あん!公衆の面前でお尻叩いちゃらめぇ」
妹「こ、こんの変態め!これでもか!!」
男「ひゃん!そこ弱いのー!!」
妹「は、恥を知れ!!」
店員「……お客様」
男「…」
妹「♪」
男「危うく出禁くらうとこだった」
妹「でも仮面ライダーとれてよかったな!」
男「まぁなー」
妹「とぉ!ライダーキック!」
男「あっぶねーな!!何で俺のケツ蹴ろうとすんだよ!!」
妹「出たな!イカファイヤー!!」
男「くく、よくぞ見破ったライダー…」
妹「イカ焼きの出店を潰して回ると言うその極悪ぶり、見逃すわけにはいかん!!」
男「同胞が無残に焼かれた恨み!晴らさでおくべきか!!」
妹「ライダーチョップ!!」
男「ゲソハリケーン!」
店員「……お客様」
妹「本日はこれで遊びます!」
男「どっから持ってきた…」
妹「兄貴の引き出し」
男「勝手に開けるなよ」
妹「これあれだろ!ワハハハハハ!とか、まだ俺のターンは終わってないぜ!?ってやつだろ」
男「だいたいあってる」
妹「デュエル!」
男「おまえルールしらねーだろ」
妹「うん」
妹「よし!ルールはなんとなく分かりました!」
男「そっか」
妹「兄貴!!勝負だ!!」
男「……俺の踏みしめた道こそが!勝利のロードとなるのだ!!」
妹「俺は!俺の魂のデッキを信じる!!」
男&妹「デュエル!!」
男「俺のターン!サイクロプスを守備表示で召還!そしてカードを一枚伏せターンエンドだ!」
妹「俺のターン!ドロー!……クリボーを召還し、ターンエンドだ」
男「くくく、伝説を!魅せてやる!!」
妹「何!?」
男「俺は手札から心変わりを発動!」
妹「クリボー!!」
男「二体を生贄に捧げて、ブルーアイズホワイトドラゴン召還!!」
男「プレイヤーにダイレクトアタック!滅びのバーストストリーム!!」
妹「ぐぁあああああああああああ!!!」
男「粉砕!玉砕!大喝采!!」
妹「く…」
男「ワハハハハハハ!!!!」
姉「やめて!妹のライフはもう0よ!!」
男「…」
妹「…」
姉「台詞違った?」
妹「兄貴ー!!見て見て!」
男「まだちっちゃいね」
妹「そこじゃねーよ!!」
男「…何だそれ」
妹「あのな!私もカード作ったんだ!私が考えたモンスターだぞ!!すごく強い!!」
男「ほー、攻撃力は?」
妹「53万!」
男「しゅ、守備力は?」
妹「100ぐらい」
男「な、何てモンスター?」
妹「ふふ、かっこいいぞー!名付けて!!ブルーアイズホワイトブラックドラゴン!!」
男「何色?」
妹「ブルーアイズホワイトブラックドラゴン」
男「…あぁ」
姉「あら、無口ちゃんじゃない、こんにちは」
無口「ペコリ」
姉「お買い物かしら?」
無口「コクン」
姉「そう本を買いに来たの。私は夕飯の買出し…そうだ、よかったらうちに遊びにこない?」
無口「…」
姉「妹はいないけど、男ならいるから、…一緒に遊んでもらったら?」
無口「!」
姉「ふふ、どうかしら?」
無口「ペコリ」
姉「決まりね」
男「…」
姉「と、言うわけだからよろしくね」
無口「ペコリ!」
男「いや、いいけどさ」
姉「私も一緒に遊びたいけど、夕飯の準備が忙しくて、ね?」
男「そーですか」
無口「…」
姉「それじゃあ仲良くね?」
男「ういー」
無口「…ドキドキ」
男「…それじゃあ俺の部屋行こうか」
無口「コクン」
男「さてと、何しよっかー」
無口「…本」
男「?」
無口「一緒に読みたい…です…」
男「ああ、無口ちゃんが買ったやつね、いいよ」
無口「妹ちゃんみたく…読みたい…」
男「妹みたく?」
無口「コクン」
男「んー、じゃあ俺の膝の上座る?」
無口「コクコク!」
無口「…」
男「…」 ペラリ
無口「…」
男「…クーラー寒くない?」
無口「お、お兄ちゃんが温かいから…へーきです…」
男「そっか」
無口「…」
男「…」
無口「お兄ちゃん…」
男「?」
無口「男さんのこと…お兄ちゃんて呼んでいいですか…?」
男「…」
無口「ドキドキ…」
男「なでなで」
無口「ふふ…くすぐったい…です…」
無口「お兄ちゃん?」
男「?」
無口「よ、呼んでみただけです!…ふふ」
男「…」
無口「ゴロゴロ」
男「…猫みたい」
無口「…?」
男「かわいいってことだよ」
無口「にゃあ♪」
無口「にゃーにゃー」
男「よしよし」
無口「♪」
男「…」
無口「ゴロゴロ」
男「猫じゃらし…」
無口「?」
男「歪だけど…猫じゃらしが…あるんだ…」
無口「??」
男「ふひ!」
無口「!」
男「出すのに時間かかるけど、すごいんだよ?」
無口「…」
男「すごいブルンブルンします!」
無口「パチパチ」
男「従来より少し太めです!!」
無口「パチパチ?」
男「いいい、今から出すね!!とととと、特性猫じゃらし…ブヒ!」
無口「…ワクワク」
妹「おいやめろ」
妹「…」
男「…すみませんでした」
妹「無口ちゃんに、何を見せようとした…」
男「ちんk」
妹「やめろー!!死にたいのか!?そーゆーのはおぶらーとに包め!!」
男「常に包まれてます」
妹「…」
男「恥ずかしい…(///」
妹「死刑」
男「判決早!!異議ありっm9っ(^д^)」
姉「異議を却下します」
男「まだ唱えてもいないよ!?」
妹「兄貴ー、何してんだ?」
男「デジモン見てる」
妹「おー懐かしいな!また借りてきたのか?」
男「ああ、デジモンは最初のやつが好きだなー」
妹「ウォーグレイモンとか出るやつな!かっこいいよなー…」
男「曲もいい」
妹「バタフライだっけ?私も好きだ!!」
男「なー、いい曲だよなー」
妹「…」
男「…」
妹「むげーんだいなーゆーめのあとのー!!」
男「なにもないよのなかじゃー!」
姉「たっだいまんこー」
姉「…」
姉「ツッコミがないわ……いないのかしら?」
『…っ!!…っ!!!』
姉「……二階から声がする」
男&妹「そうさいとしいーおもいもまけそうになるけどー!!」
姉「…」
男&妹「すていしがちないめーじだけらのー!たよりないつばさでもー!!」
男「きーっととべるさ!!」
妹「おー!」
姉「いぇー!!」
男&妹「!?」
姉「私も好きよ、この曲」
男「そういえば姉さんも一緒に見てたね、デジモン」
妹「なぁなぁ!今度カラオケ行こうぜ!!」
姉「あら、いいわね、久しぶりに行きたいわ」
男「俺も随分と行ってないな」
妹「行く相手がいないしな!」
男「…」
姉「せっかくだから、無口ちゃんも誘ってみたら?」
妹「うん!誘ってみる!!今から楽しみだな!!」
姉「女三人でハメを外して楽しみましょう、ふふ」
男「…ちょ」
男「第1回、カラオケ大会~」
妹「どんどんぱふぱふー」
姉「頑張って頑張ってー」
無口「テレッテー」
男「えー、本日は、お忙しいなかお集まり頂き、まことに…まことにありがt」
姉「最初何歌う?」
妹「へへ!私はもう決めてあるんだ!!」
姉「昨日何歌うかベッドの中で考えてたんでしょう?いやらしい…」
妹「ち、違うもん!」
無口「クスクス」
男「本日は待ちに待ったカラオケ大会で…」
妹「ふたりは!」
無口「ぷ、ぷりきゅあー…」
男「…」
姉「こういう席だとさ、なるげくみんなが知ってる、ノリのいい曲を入れようとしちゃうのよね」
男「なんだか変に遠慮しちゃってね…」
姉「…そうなのよ」
男「でも…、姉さんや妹とくるときはそんなのお構いなしだけど」
姉「ふふ、たしかに」
男「妹なんて店員さんがドリンク持ってこようが、フリ付きで熱唱してるし…」
姉「夢中になりすぎて、周りが見えていないのよ」
男「さりげなくズボン下ろしてもばれないそうだよね」
姉「私が……許さないわ……」
男「…はい」
男「いーまからそいつーを!これからそいつーを!」
男&妹&姉「なっぐりにーゆこーおかー!!」
無口「パチパチパチ!」
男「ふぅ、喉が渇いた…」
男「……」
妹「…」
無口「…」
男「俺のアイスココアの上にのってる、生クリーム食べたの誰…」
妹「…」
無口「…」
男「そこの口の周りに生クリームつけてる2人、…知らない?」
妹「知らないにゃん!」
男「かわいくしてもだめ」
無口「し、知らにゃい…にゃん…」
男「かわいい許す」
妹「理不尽キック!」
男「くらうかよ!」
妹「よ、避けただと!?」
姉「お姉ちゃんもかまってキック」
男「く、クリティカル!」
妹「トイレー!」
姉「私もー」
男「…次姉さんの番なのに」
無口「…」
男「…」
無口「テテテ…ポフッ!」
男「…寒いのかな?」
無口「今は…お兄ちゃんのお膝に座ってるからだいじょぶです…」
男「クーラー弱めようか…」
無口「いいです!へーき…ですから…」
男「そう?」
無口「…はい」
無口「スリスリモゾモゾ」
男「ん、…くすぐったい」
無口「…ふふ♪」
妹「この部屋にロリコンがいると聞いてやってきました!」
姉「きました!」
無口「!」
男「…」
妹「この部屋に漂う臭気…」
姉「ロリコン臭い!」
男「え…」
妹「すぐに殺菌消毒しましょう!!ささ、無口ちゃんはこっちに!!」
無口「う、うん…」
姉「ごごご!」
男「う○こその後に…だと…?」(消臭スプレーのこと)
姉「ぷしゅー!!!」
男「ぎょえへー!!!!!!!!!」
男「さて、もうお時間ですので本日はお開きにしますよー」
妹「えー」
姉「ぶー」
男「文句言わないの」
妹「兄貴、トイレの芳香剤の臭いがするー」
男「!」
姉「やめてーそれは男のトラウマよー!」
男「きっみがくれたゆーうきーは!」
姉&妹「おっくせんまん!おっくせんまん!!」
無口「あの…フロントから…お電話が…」
リーリーリーリー
男「だいぶ遅くなっちゃったな」
姉「ふふ、とても楽しかったものね」
妹「またこよーなー!!」
無口「コクコク!」
姉「…もう遅いし、無口ちゃんうちに泊まっていったらどうかしら?」
妹「おー!お泊りか!?」
無口「お泊り…初めてです…」
姉「ちゃんとおうちの人がOKしたらね?」
妹「友達がお泊りにくるの初めてだ!よし!!早速許可をとるんだ!」
無口「…コクン!」
無口「ご馳走様でした…」
姉「お粗末様でした」
妹「やっぱり姉貴の栗ご飯は最強だな!」
無口「うん…おいしかった…」
姉「ふふ、ありがとう」
無口「テレテレ」
姉「そうだ、今日は3人でお風呂入りましょうか」
妹「いいな!楽しそうだ!!」
男「ばっか!4人だろ!!無口ちゃんも入れてあげようぜ!!!」
姉「ふふ、無口ちゃんはもう私たちの家族みたいなものだから、一緒にお風呂入るのは当然なのよ?」
妹「女3人水入らずだな!!」
無口「ニコッ!」
男「やっぱり俺入ってなかった!やっぱり入ってなかった!わー!!」
『きゃっきゃうふふふ』
男「…」
『姉貴おっぱい大きいな!ミサイル出るんじゃないか!?』
『わたし…ぺたぺた…』
男「…」
『もう、赤ちゃんじゃないんだからそんなに触らないのー』
『『はーい』』
男「…」
『ひゃっ!…い、妹ちゃん…?』
『もみもみするとな!おっぱいが大きくなるんだって!!』
『何処でそんな知識仕入れたのかしら』
『兄貴のかんのー小説?とかゆーのに書いてあった!』
『後でケツキックね』
『『ケツキックー!』』
男「…あぁ」
姉「さぁさぁ、もう遅いから寝ましょう」
妹「女3人で仲良く川の字がいー!」
姉「…そうね」
男「…」
無口「…」
姉「無口ちゃん、どうしたの?」
無口「お兄ちゃんも…家族だから…一緒に寝たいです…」
姉「ふふ、たしかにそうだわ」
妹「すっかり忘れてたぜー」
無口「お、お兄ちゃん…お兄ちゃんも一緒に寝よ?」
男「…いいの?」
無口「うん!」
妹「特別だぜー?」
姉「なかなか眠れなそうね」
妹「明日も日曜で休みだからどっか遊び行きたい!」
男「そーだなー…遊園地でも行くか」
妹&無口「ゆーえんちー♪」
姉「私も明日は予定ないし、いいわよ」
妹「じゃあ決まりだな!!まず最初何乗ろっか!」
男「メリーゴーランド…かな…!」
妹「は、恥ずかしいぞ…」
無口「私…お、お兄ちゃんと一緒に乗りたい…」
男「ははは、こやつめ」
姉「なら妹は私とね?」
妹「あ、姉貴が乗りたいなら仕方ないな!」
妹「それでな!それが終わったら、次はジェットコースターに乗るんだ!!」
無口「!」
妹「ほんとはちょっと怖いけど……、無口ちゃんと一緒に乗れば平気だ!!」
無口「コクン!」
妹「それでそれで、ジェットコースターが終わったらな…!」
無口「ワクワク♪」
男「…」
姉「明日が楽しみね」
男「…うん」
姉「…」
男「…これからも、毎日楽しい日が続くよ」
姉「…そうなるといいな」
男「…」
姉「…」
男「…俺が」
姉「?」
男「俺が楽しくするもん!」
妹「うわ!!何脱ぎ出してるんだ、この馬鹿兄貴!」
無口「お、お兄ちゃん……(///」
男「変態仮面SANJOU!とぉう!!」
『きゃっきゃ♪』
姉「……ふふ」
姉「ほらほら、明日遊園地行くんだから、早く寝ないとだめよ?」
『はーい』
姉「電気消すわよー?……それじゃあ、また明日ね♪」
『おやすみなさーい』
おしまい