1 : 名無しさ... - 20/01/06 21:54:53 YEO 1/11

アイドルマスターシンデレラガールズです。

千川ちひろ「なんでまたこんな時間に……」佐藤心「今帰って来たとこだし☆」
http://ayamevip.com/archives/54888756.html

これと世界観同じです。心さんとちひろさんがお友達です。

元スレ
佐藤心「あけましておめでとうございます」千川ちひろ「今年もよろしくお願いします」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1578315293/

2 : 名無しさ... - 20/01/06 21:55:43 YEO 2/11

事務所

「あけおめー!」

ちひろ「はいはい。あけおめあけおめ」

「おいおい~☆ どしたどした☆ 新年早々テンション低いぞ~?」

ちひろ「さっきまで楽しくお仕事してたんですよ。なのにうるさいのが帰って来たから……」

「うるさいって言うな☆」

「あ、その積んであるのって年賀状?」

ちひろ「そうですよ。心さん宛のはこっちです」

「おおぅ……。何この束」

ちひろ「年賀状ですね」

「これ全部はぁと宛なの? 混ざってない?」

ちひろ「大丈夫だとは思いますけど、念のため確認してください」

「あーい」

3 : 名無しさ... - 20/01/06 21:56:01 YEO 3/11

「にしてもさー」

ちひろ「はい?」

「便利な世の中になったじゃん? スマホ普及してメールだのLINEだのって」

ちひろ「そうですね。スマホない生活って正直あんまり考えられません」

「だよね~」

「でも、そんな世の中でわざわざこうして年賀状もらえるのってすごく嬉しいよね」

「ファンレターとかもさ、貰えるとやっぱり嬉しいし、手書きってのが暖かみがあるのかな?」

ちひろ「デジタルな媒体だと味気ないなとは思いますね、私も」

ちひろ「便利なので今更アナログに戻す気はないですけど」

「あはは♪ それははぁともおんなじ☆」

「ハイテクになっていけばいくほどさ。こういうアナログなものに暖かみを感じるんだと思う」

ちひろ「手書きのお手紙を貰えるのもアイドルの特権かも知れませんね。私なんて手書きの文字に触れる機会も減っちゃいましたし」

「うんうん☆ こういう時にもアイドルになって良かったな~って思うぞ☆」

4 : 名無しさ... - 20/01/06 21:56:26 YEO 4/11

「と・こ・ろ・で~♪」

ちひろ「嫌な予感がするのでそれ以上口を開かないでください」

「ちひろちゃんは年賀状何枚貰ったのぉ~?」

ちひろ「口を開くなって言いましたよね!?」

「まぁまぁ、いいじゃんいいじゃん♪」

「ほら見てくださいよ。はぁとは束でこんなに貰っちゃったんですよ!」

ちひろ「自慢したいだけなら他所でやってくれません!?」

「ちひろちゃんに自慢したいのに他所でやったら意味ないだろ☆」

「で、何枚なの? 教えて☆ 教えろよ☆」

ちひろ「……6枚ですよ」

「ぷークスクス☆ 6枚だって☆」

ちひろ「食らえデコピン!」

「いたっ!? 何すんだコラ☆」

ちひろ「心さんがうざいのがいけないんです」

ちひろ「それにですよ! 昨今は年賀状の枚数も減っていてですね!? スマホの普及によってメールやらがですね!?」

「あーはいはい☆ わかってるわかってる☆」

5 : 名無しさ... - 20/01/06 21:56:51 YEO 5/11

「はい。これあげる☆」

ちひろ「……年賀状ですか」

「そ♪ これで7枚になったね☆ やったじゃん♪」

ちひろ「……ありがとうございます」

「いや~……。ごめんね。本当は手渡しじゃなくて郵便屋さんに届けてもらえるとよかったんだけどさ」

「はぁと、これでもアイドルだから住所とか書いたものを他人に見られるのまずいかなって思って」

ちひろ「大丈夫ですよ。アイドルとして正しい判断です」

ちひろ「それに……こうして心さんが直接届けてくれるのも嬉しいですから」

ちひろ「心さん帰省しててしばらく会ってなかったですし」

「ん? なになに? そんなにはぁとに会いたかったの!? 会えなくて寂しかったの!? やぁ~ん! ちひろちゃんからの愛を感じるぅ~☆」

ちひろ「前言撤回です。さっさと帰ってください。仕事の邪魔です」

「そんな都合の良い撤回は受け付けませ~ん☆」

ちひろ「チッ!!!」

「だから舌打ちデカい☆」

ちひろ「はぁ……もう……。心さんに会えばあったでめんどくさいな……」

ちひろ「ていうかわざわざ年賀状届けに事務所寄ったんですか?」

「いやいや」

6 : 名無しさ... - 20/01/06 21:57:26 YEO 6/11

「はぁとさ。実家に帰省してたじゃん?」

ちひろ「そうですね」

「親戚とかみーんな居たわけ。とっても賑やかだったのよ」

「で、楽しく過ごした後にですね……。こっち帰ってきたらさ……」

ちひろ「一人きりで寂しくなったと」

「うん……」

ちひろ「バカなのかな、こいつ」

「なんつったてめぇ☆」

ちひろ「繊細な心さん可愛いって言いました」

「嘘つけ☆」

ちひろ「はぁ……。くだらない……」

「くだらないとはなんだくだらないとは☆」

ちひろ「いいですか、心さん」

「はい?」

ちひろ「心さんが帰ってきたら新年会するって大人組が手ぐすね引いて待ってます」

ちひろ「心さんが帰ってきたらたくさん遊んでもらうって子供組は楽しみにしてます」

ちひろ「人気者の心さんは寂しがる暇なんてないんですよ」

ちひろ「心さんはご実家でも人気者でしょうけど、こっちでも人気者です」

ちひろ「大人からチビっこまでみんな心さんが大好きですから」

「ちひろちゃん……!」

7 : 名無しさ... - 20/01/06 21:57:59 YEO 7/11

ちひろ「……それに私も心さんと遊べるのは楽しいですし」

「何か変なものでも食べた? 大丈夫?」

ちひろ「グーでいきますね!」

「良い笑顔! でも怖いから拳を振りかざさないで☆」

「んふふ☆」

ちひろ「なんですか気持ち悪い」

「酷いな、お前☆」

「……アイドル、なって良かったなって☆」

「アイドルじゃなかったらこんなに年賀状貰ったりしなかったと思うし」

「アイドルじゃなかったら、こんなにも年上や年下のお友達なんか出来なかったと思うし」

「何よりちひろちゃんとここまで仲良くならなかったと思うし☆」

「……なーんて♪」

ちひろ「心さんも変なもの食べたんですか……?」

「おいコラ☆」

「ま。でもたまには素直になってみるのも良いと思うぞ☆」

ちひろ「私はいつも素直ですよ?」

「え、どの口が言うの?」

ちひろ「この口です」

「あはは☆」

ちひろ「ふふっ♪」

ちひろ「「今年もよろしくお願いします!」」

「任せとけ☆」

ちひろ「はい♪」



8 : 名無しさ... - 20/01/06 21:58:46 YEO 8/11



おまけ

ちひろ「ところで、親戚みんな居たって事は」

「やめて」

ちひろ「お年玉はちゃんとあげました?」

「あ、そっち?」

「もち☆ ちゃんとあげたぞ☆」

「でもさ、はぁともまだ貰っていいと思うんだけど!」

ちひろ「そんなわけないでしょう。バカなんですか」

「新年早々口が悪いな☆」

「まぁ、子供にとってお正月の一大イベントはお年玉だしね☆ はぁとお姉ちゃんからってちゃんと言い聞かせておいたぞ☆」

ちひろ「はぁとおばちゃんでは?」

「断じて違う。はぁとはまだお姉ちゃん」

ちひろ「はいはい……」

ちひろ「あっ。そうだ」

9 : 名無しさ... - 20/01/06 21:59:19 YEO 9/11

「……何。その手は」

ちひろ「お年玉ください♪ はぁとお姉ちゃん☆」

「よっちゃんも同じことしてきたけど、君たち本当に接点ないんだよね!?」

ちひろ「……」

「やだ怖い怖い怖い。黙らないで。本当に怖い!」

ちひろ「冗談ですよ」

「本当に……?」

ちひろ「はい♪」

ちひろ「今は、ですけど」

「やだこの娘怖い!」

ちひろ「ふふっ♪」

10 : 名無しさ... - 20/01/06 22:00:37 YEO 10/11

ちひろ「さて。私、そろそろ終わるのでみんな誘って飲みにいきませんか?」

「お? 良いね! 行く行く☆」

「いやぁ~、みんなと一緒に飲むの久しぶりだから楽しみだぞ☆」

ちひろ「私も楽しみです♪」

「うんうん☆ みんなと飲むお酒は美味しいもんね☆」

ちひろ「はい♪」

ちひろ「丁度、酒の肴も帰ってきましたからね」

「えっ……?」

ちひろ「さ、妹さん達が聞きたがったであろう、プロデューサーさんとについて。どこまでいったのかしっかり聞かせてもらいますからね!」

「……帰ってくるんじゃなかったかなぁ」

ちひろ「まぁまぁ☆」

ちひろ「私は帰ってきてくれて嬉しいですから」

ちひろ「おかえりなさい、心さん」

「うん☆ ただいま☆

End

11 : 名無しさ... - 20/01/06 22:03:33 YEO 11/11

以上です。

あけましておめでとうございます。
2020年、始まりましたね。
今年もたまに書いてると思うので見かけたら生暖かく見守ってやってください。
それでは、2020年が皆様にとって良い年となるよう祈りつつ。
そして佐藤心さんと神谷奈緒さんがますます飛躍する年となるよう祈りつつ。
今年もよろしくお願いします。

では、お読み頂ければ幸いです。

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