1 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 18:19:33.26 +kb9V/We0 1/39

 (世のリア充共はもちろんのこと、そうでない連中も含めて、この世には妖精たんが居ることに気が付いていないようだ)

 (実に哀れだ)

 (奴らは、三次元や二次元の美少女を追いかけることしかできない)

 (それは何故か…?)

 (妖精たんの存在に気が付けない憐れなブタ共だからだ)



「!!」

 (なんと言うことだ……、私はまた新たな妖精たんを見つけてしまった…ッ!)

「掃除機たん……、ハァハァ…」

掃除機「すやすや」

「なんと愛くるしい寝姿だ……ッ!」

 (だらしなく…、だが可愛らしく吸入口をあけっぱなしにして……ッ)

「掃除機たん……ハァハァ…」

「掃除機たんんんん!!!うわあああああああああああああ!!!吸い取ってくれえええええええええ!!!」

掃除機「?!なんですかあなたは、!へ、変態です!い……いやああああああああああああああああああ!」



元スレ
男「妖精たんが見える…。やはり私は特別だったのだ…」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1309943973/

3 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 18:25:18.54 +kb9V/We0 2/39

 (昨晩はつい掃除機たんを襲ってしまった…。紳士にあるまじき行為であった…)

 (だが、紳士とは美しいモノを前にして、執らるるべき行動を執る生き物)

 (掃除機たん……、ごめんよ…。私が紳士であるばっかりに……くっ…)

 (さて……、今日もベンチたんのところへ行こう)




女学生1「あの人って…、いつもこの時間はベンチに座ってるよね…」

女学生2「うん。おまけに一人でブツブツなんか言ってるし……。怖いから目を合わせないようにしよう」

女学生1「うん」



「ベンチたん……。君のその華奢な四本の足…。腰かけから背もたれに至る流線形は曲線美の極地…」

「ああ……。だが今日も君は座らせたくも無い男共を座らせなければならなかったんだね…」

「可哀そうにッ!」

ベンチ「いいんです。こうして……男さんが座りに来て下さるのだから…」

「ベンチたん……」

「ベンチたんッ!うわああああああああああああ!!!」


5 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 18:30:13.63 +kb9V/We0 3/39

 (今日もベンチたんと激しく愛し合ってしまった……)



男子学生1「おい……、あいつさっき奇声挙げながらベンチ舐めまわしてた奴だ…」

男子学生2「やばいって!離れよう!」

男子学生1「ああ。刺されるかもしれないしな…」


 (だが……、ベンチたん…、済まない。私は多くの妖精たん達を愛さなくてはならない宿命の元、ママんのマンコから飛び出してきたのだ…)

 (浮気と思ってくれても構わない…!ふしだらだと思われても構わない!)

 (だが……、私の君への愛は本物なんだ)

 (だから、いっそのこと君には黙っておこうと思う…)

 (聡明なる君だけれども……。どうか私のこの秘め事には、気がつかないで居ておくれ……)

 (さて。今日は早く帰ろう…)

 (家で、妖精たん達が私を待っている…)


6 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 18:36:29.08 +kb9V/We0 4/39

「洗濯機たんの包容力は……、まるで女神のようだよ!」

「そんな君を、ドアの外に備え付けておくのは…、君を皆に見せたいからかもしれない…」

洗濯機「まぁ。相変わらず、お口が上手ね…」

「毎日沢山の洗濯物を洗う君は…、素敵だ…」

洗濯機「まぁ」

「だから……、私のことも洗ってくれないか?」

洗濯機「…………そういうことは、黙ってやるものですよ。洗濯機に恥をかかせるおつもりですか?」

「……そうであったな」

「とう!」

「回る!回るよ洗濯機たん…はぁはぁ…」

洗濯機「ふふ…男さんたらかわいい///」

「ああっ!回ってしまう!回ってしまうよおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」




隣の部屋の住民 (うわ……ッ!なんかアイツ、ドアの外の洗濯機の中に入って叫びながら回ってるよ!)

隣の部屋の住民 (もうこいつの隣の部屋いやだ…。いままから大家のところへ行ってこよう…)


7 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 18:39:10.98 +kb9V/We0 5/39

 (昨晩の洗濯機たん……。はげしかった…)

 (さて。今日も大学へ着いた…。今日も妖精たん達を愛でよう…)

 (!!??)

 (私は、なんて素敵な妖精たんの存在を見逃して居たんだッ!)

 (ハァハァハァハァ、雄大で…、幾何学的で、難解な魅力を奥深くに兼ね備えた…、こんなに素敵な妖精たんが身近にいたとは…。盲点であった!)

 (校舎たん!)


8 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 18:41:42.68 +kb9V/We0 6/39

男子学生3「おい、あいつ何やってるんだ?」

男子学生4「うえ…ッ、あいつマジキチで有名な男だよ!」

男子学生3「まじで…!あいつが…男」

男子学生3「ってか、あいつ……。俺の見間違いだったらゴメン、校舎の壁で壁オナしてるように見えるんだが……」

男子学生4「……、奇遇だな。俺もだ」

男子学生3「……、放っておこう」

男子学生4「ああ…」



「校舎たああああああんんんんんんんんんん!!!!」

「うわああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」


12 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 18:46:35.89 +kb9V/We0 7/39

 (授業というのは詰まらないものだ)

 (この世の妖精たんを見ることのできない連中に……。何が分かるのだ…)

教授「このように、ユーラシア大陸の歴史は、遊牧民を無視しては語ることはできず――云々」

 (しょうがないから、今日も消しゴムたんと愛し合うことにしよう…)

「出ておいで…。消しゴムたん」


女学生3「うわ……。始まったよ…」

女学生4「しーっ!聞かれたら何されるか分からないよ!」


消しゴム「ふにゃふにゃ……、ふにゃっ!?」

「おはよう…、消しゴムたん…」

消しゴム「もう酷いよおにいちゃん!気持ちよく寝てたのに!」

「 ははは、ごめんよ」


女学生3「うわ……、消しゴムと会話してるよ…」

女学生4「真性だよね…」


14 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 18:52:29.99 +kb9V/We0 8/39

「消しゴムたん……、ごめんよ、書き損じちゃったんだ…」

消しゴム「うそだ!絶対わざとだ!」

「そんなことないよ。…私が消しゴムたんに嘘をついたことがあるかい?」

消しゴム「いっつもじゃないのよ!いっつもいっつも消しゴムのことをこき使うんだ!お兄ちゃん酷い!」

「はは、ごめんよ!でも、ほら……。書き損じちゃったんだよ…」

消しゴム「もう!しょうがないなぁ……どれどれ…おまんk…って、ええっ///」

「消しゴムたん……、書き損じちゃったんだけれども…、どういう風に書き直せば良いと思う?」

消しゴム「し…しらない!」

「ええー。消しゴムたん…、ちょっとこれ声に出して読んでみてよ…」

消しゴム「よ…よめないもん!」

「あー、消しゴムたんいけない子だ。いけない子にはこうだ!」

消しゴム「ダメッ、だめだよお兄ちゃん!ケース脱がさないでぇ!/////」



女学生3「………」

女学生4「………」


16 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 18:57:38.05 +kb9V/We0 9/39

 (ところで、妖精たんが見えるからと言って、果たして私は自信を特別なんだと決めて良いものか…)

 (そう……、たとえばあそこのチャラ男。あいつに私に見えている妖精たんは見えない)

 (だが、……、それはあのチャラ男にとっては普通のことなのだ…)

 (この手の思考をするたびに私は不安に駆られる…)

 (もしかしたら、私にもまだ見えていない妖精たんが…どこかに居るのではないかと…)

 (探そう)



女学生1「ねえ、女学生2は研究室見学どこへ行く?」

女学生2「あっと、確か四年生になってからの配属研究室を決めるための、事前訪問…だったよね」

女学生1「そうそう。私、A先生とG先生のところへ行きたいんだけれども…、見学付き合って!」

女学生2「うん。いいよ」



 (研究室見学か……。新たな可能性を学問に追及するのも悪くなかろうて…)
 


17 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 19:00:50.71 +kb9V/We0 10/39

 (ふむ。……。あらかたの研究室は訪問し終えたが…)

 (どの教授も私のことを汚物でも見るかのように扱いおって…)

 (確か……、最後に残っている研究室は……、集団遺伝学…か)

 (遺伝学……遺伝学……、遺伝…?)

 (感じる!これは妖精たんのオーラだ)

 (ああっ!私は今気が付いた!涼美なる想像力を兼ね備えた知的でクールな妖精たんが居ることに!)

 (遺伝子たんッッッッ!!!!!)

 (こうしてはおれん!集団遺伝学のH教授の元へ…!)


18 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 19:05:58.05 +kb9V/We0 11/39

H教授「あ……、君は…男君ね……。うん、うちの研究室に来るつもり…なの?」

「遺伝子たんの美しさを追求したいのです」

H教授 (遺伝子たん……?遺伝子端…?もしかして、CDSのSTR領域のことを言っているのかな…)

H教授「お、男君は、進化に興味があるのかね?」

「進化……」

 (進化……。ああ、なるほど。ようするに、遺伝子たんの成長記録か…)

「ええ。四六時中頭を離れそうにありませんよ」

H教授 (もしかして…、この子ちょっと変わってるだけで実はもの凄く勤勉なのでは……)

H教授「そうかねそうかね!いや、進化なんて今日び流行らないから。君のような学生を私は待っていた!」

「先生!先生は遺伝子たんが見えるんですか?」

H教授 (見える…、ああ、配列を読む機械があるのか聞きたいのか…)

H教授「もちろんだ。この間ようやくまとまった、お金が降りてね」

H教授「3100シーケンサーを購入できたんだ!」


19 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 19:09:38.40 +kb9V/We0 12/39

 (???よく分からんが、先生は遺伝子たんが見える……。私は……未だに見えん…)

「先生。先生の研究室に入れば…。遺伝子たんが見えるようになりますか!?」

教授H (遺伝子端ではなくて、STR領域と言うのが普通なんだが……、彼のやる気を削ぐわけにはいかない)

教授H「もちろんさ!mRNAからイントロンエクソンを問わず、塩基配列ならば全て見れるよ!」

「素晴らしい!」

H教授「なんなら、今から見るかね?」

「ええっ!?良いんですかッ!?」

H教授「もちろんさ!」


20 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 19:12:19.78 +kb9V/We0 13/39

 (あのペテン師め)

 (遺伝子たんが見れるとかいうから行ってみれば……)

 (単なる遺伝配列じゃないか)

 (遺伝子たんには、私はいつ…会えるんだ…)

 (すっかり暗くなってしまった…帰ろう…)

 (喉が渇いたな…、ジュースでも…)

 (!!!)

 (私はまたもや、……、こんなに素敵な妖精たんを見落としていたのか…ッ!)

 (自動販売機たんッ!!!)

 (ハァハァハァハァハァハァハァ)


23 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 19:17:12.10 +kb9V/We0 14/39

「お金……入れちゃうぞ……」

自動販売機「や……やめてッ!」

「それは……へっへっへ、どうかなぁ」

自動販売機「いや…、そんな…五百円玉なんて入らないよぉおおお!!!!」

「とか何とか言いながら………、もういくつもお金を飲み込んじゃってる……自動販売機たんはエッチだなぁ」

自動販売機「だめ…だめッ!もう……入らないよぉ!」

「あれ……、自動販売機たん…、もう五千円分もお金がはいっちゃったよ?」

自動販売機「言わないで…、はずかしい///」

「あれ…?あれれ?」

「ねえ、自動販売機たん……。ここの、…、このお釣りを出すためのつまみを捻ったら……自動販売機たんはどうなっちゃうのかな?」

自動販売機「ら、らめ…」

「えい」

カチャ

自動販売機「だめええええええええええお金でちゃうよおおおおおおおおお!!!!!!!!!」

ちゃりんちゃりんちゃりんちゃりんちゃりんちゃりんちゃりんちゃりん


26 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 19:21:23.55 +kb9V/We0 15/39

「へっへっへ……、」ちゃりんちゃりん

自動販売機「ああっ、また…お金なんて入れて…ッ」

「今度は、自動販売機たんの…………、ジュースをのんじゃおう」

自走販売機「い、いや!それだけは…ッ!」

「どのボタンを押しちゃおうかなぁ…これにしようかな?」

ポチ

自動販売機「いやああああああッ!」ドンガラガッシャンコン!

「開けちゃうぞ……」

自動販売機「止めて…」

カチャ

自動販売機「だめ///中……見ないで…」

「ぺろ」

自動販売機「ああん!」

「飲んじゃおう…」

自動販売機「いや…いやあああああああああ!!!」


31 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 19:28:14.82 +kb9V/We0 16/39

 (自動販売機たん。夜闇に薄光を放ち佇む君は…、いやがうえにも私を狼に駆り立ててしまうようだ)

 (許してくれ…、だがこれも愛ゆえ…ッ!)

「ごくごくごくごく」

自動販売機「ああ!だめええええ!」

「美味しいよ…、自動販売機たんのえっちなジュース…、美味しいよ…!」

自動販売機「いや///」

「あ……。もう飲みほしちゃったよ…」

自動販売機「スンスン…」

「………、えい」

ポイ

自動販売機「ああっ!どうして!どうして捨てちゃうのッ!?」

自動販売機「男の人に開けられるの……初めてだったのに(その缶は)……、初めてだったのに(その缶は)!捨てちゃうのね……。私(の缶)を…」

「ヴァージンは……、戻らないんだよ。自動販売機たん」

自動販売機「……ひどいッ」

「でもね、自動販売機たん」


34 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 19:32:16.77 +kb9V/We0 17/39

ちゃりん

ぽち

ドンガラガッシャン!

「ほら!こうやってもう一本買えば!君(新しく買ったその缶)はヴァージンだ!」

自動販売機「まあ!男さんって天才!素敵!」

「HAHAHAHAHAHA!!!!!」

自動販売機「うふふふふふ!!」



リア充1「夜中に学校で何やってるんだ……あいつ…」

リア充2「うわ…男が居る……。肝試し場所変えようぜ…」

リア女1「キモっ……」


36 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 19:35:32.45 +kb9V/We0 18/39

 (うえっぷ……。自動販売機たんの愛液を四リットルも飲んでしまった……)

 (ああ、でも…。自動販売機たんのフレイバー(ドクターペッパー)が、私の鼻腔に満喫して…)

 (まるで、君の秘部に顔をうずめているようだッ!)

 (いやしかし、……、こんな風に一人の妖精たんの愛液の香りを漂わせながら帰宅したら…)

 (ほかの妖精たん達が悲しむ…)

 (今夜はオールナイトだ!町を練り歩こう!)


38 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 19:41:45.20 +kb9V/We0 19/39

 (存在を確認してから私が唯一攻略できていない三人の妖精たん……)

 (そのうちの一人………愛くるしい僕らのツンデレ……)

 (鏡たんッ!今日こそ君を……攻略する!)





女学生6「ごめん…わたしちょっと、お手洗いに行ってくるね…」

女学生7「あ、女学生6!E棟一階のトイレは使っちゃだめだよ!」

女学生6「なんで?」

女学生7「キチガイが出没するから」

女学生6「??」

女学生7「男よ…」

女学生6「いや……、だって男さん男じゃん」

女学生7「あのマジキチ野郎の目にトイレの女の子マークが入るわけないみたい。でも、だれも刺されたくないから警察呼ばないのよ…」

女学生6「そうなんだ…」

そのころ
「女の子マークたん――ッ!!!こんなに可憐だったとは…ッ!気が付かなかったごめんよぉおおおおおおおお!!!!」


40 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 19:45:36.82 +kb9V/We0 20/39

 (さて、気を取り直して)

ガチャッ

「えー、おっほん。鏡たん?」

「ッ!…なによ。また来たの?」

「うん。君に会いたくてね…」

「でも………。君はいつもこうだ……。私の姿を跳ね返すばかりで……、決して君自身の姿を私に見せてはくれない…」

「な、なによ……。…、(ここのところ、来なかったくせに)ボソ」

「ん?なにか言ったかい?」

「言ってないわよ!」

「そんな君の心を開かせるために……、今日はスペシャルなものを用意してきたんだ!」

「え…?スペシャルって?」

「これさ!」

「…手鏡?」


42 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 19:51:02.44 +kb9V/We0 21/39

「な……っ、他の……。私の前に他の鏡なんて連れてきて!何が言いたいわけ?!」

「落ち着くんだ…鏡たん。この手鏡は唯の手鏡だよ。妖精たんじゃない…」

「それでも……ッ!厭なものはいy……、な、なんでも無い!もうどっか行っちゃえ!」

「君が私に心を開いてくれないから……。私の方から君の中に、無理やり入って行くことにしたよ!」

「えい!」

「え……ッ、あ、いやぁ!」

「ふふふふ……。合わせ鏡で……。私の姿がどんどん、光の速さで鏡たんの中に入って行くよ!」

「いや……、あ・・・…んんんん!」

「五秒経過しちゃったよ鏡たん!20万kmも君の中に入っちゃったよ!」

「いやあああ!!奥まで…奥まで、男が…入ってくるッ!!」

「とか何とか言ってる間に七秒だ!28万kmも入っちゃったよ!!!!」

「だめっ……男に…中に…入られて…ッ、気持ちいいだなんてッ!!くやしい///////」

「鏡たん可愛いよおおおおお!!!!!!!!!!」

「いやあああああああああああああああああああああ!!!男来てえええええええええええ!!!」


44 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 19:55:31.50 +kb9V/We0 22/39

 (鏡たん……可愛かったな。とくに最後の一言が…)

(鏡『………、またッ……、また来なさいよねッ////』)

 (鏡たん……。妖精たん達の中でも…君は特別だ…)

 (でも、特別な妖精たんがあと二人……居る……)

 (会いに行こう……)



男学生9「うわ…。男が屋上へ向かってるぞ……」

男学生10「ほうっておけ。どうせまた屋上から放尿でもするつもりだろう。近づくの止めようぜ…」



 (この長い階段を私は幾度かけのぼり…、そして、幾度、打ちひしがれて下っただろう……)

 (今日こそは……、天に昇るような心で…下りたいものだ…)

 (着いた……、屋上だ……)

「今日は……。君の顔が見たくなって、登ってきちゃたよ」

「空たん……」


49 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 20:00:38.06 +kb9V/We0 23/39

「空という名前を冠するラノベやアニメのヒロインは多く居るけれども…、そのネーミングの着眼点は認めるけれども…」

「本物の空たんにはかなわない!」

「男さん…」

「君は魅力的だ!!昼間は青いヴェールで体の中身を隠し……。夜は、その素敵に光り輝く中身(宇宙)を惜しげもなく見せてくれる!」

「はっきりと言おう!私は君に勃起しているッ!」

「君のその雄大で美しい中に、……、正直、自分の男性自身を差し込みたいと考えている!」

「無理ですよ……。だって…、あなたと私は…遠すぎる…」

「ああ、空たん……、!その憂いを帯びた表情…ッ、最高だよッ!」

「ほら、見て空たん。私のモノが……もうこんなに大きくなってる……」



女子学生10「………」

女子学生11「………」

女子学生12「もう、屋上でお昼ごはん食べるの………止めようね…」

女子学生10&11「うん」


52 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 20:04:16.47 +kb9V/We0 24/39

「空たん……、私はもう…!」

「……、来て!誰も届かなかった私のところへ!来て!」

「空たん!空たん!うわあああああああああ」ピョンピョン

「来て!ほら!もっと高くジャンプして!!」

「うぬらあああああ!!!!」ぴょーんぴょーん



女子学生10「きゃああああああああああ!!!!何なのこいつ!」

女子学生11「いやあああああああ!!!」

女子学生12「逃げよう!逃げよう!こいつまじヤバい!」



そこには、七階建て建物の屋上で、空に向かって勃起したペニスを突き上げ続ける男の姿があった。


56 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 20:09:29.85 +kb9V/We0 25/39

男子学生9「おい。屋上から悲鳴が聞こえるぞ」

男子学生10「まあ、男は気違いだけれども、あいつい人間には興味ないし…、大丈夫じゃないかな?」

男子学生9「だと良いがな…」




「空たん!!!絶対に届いてみせる!」ぴょーーん、ぴょーーん

「もう、……、もういい…です!私は……、しょせん誰とも触れ合えないんです」

「畜生!空たん!諦めないでくれ!」ぴょーんぴょーん

「…もう、男さんも…頑張らないでください…」

「いやだっ!………空たん!私を捕まえてくれええええええええ!!!!!」





男子学生9「ああっ!おい人が飛んだぞッ!!」

男子学生10「ええっ!ああっ!あれは落ちてる!ヤバい!」

男子学生12「男だ!男がちんこ出したまま落ちてくるぞぉおおおお!!!」

男子学生9&10&12「皆にげろおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」


60 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 20:14:29.95 +kb9V/We0 26/39

 (よく、怠惰に入院生活を送ることを、病院の天井のシミを数えるなどと言われるが…)

 (どこにも、シミたんなんていう妖精たんは居ないじゃないか)

 (だれだ病院の天井のシミがどうのとか言った奴は。私はそいつが許せん)

看護婦1「あ、男さん目が覚めましたか?」

 (しかし、病院に居る妖精たんを探すのも悪くないな…)

看護婦1「男さん?!私のこえが聞こえますか」

「聞こえているに決まっているだろうがこの白メス豚」

看護婦1「えっ」

「この距離で聞こえないとでも思っているのか?」

「音が一秒間に空気中を何メートル伝わるのか、その四六時中チンコしゃぶる妄想しかしてねぇ脳みそに叩きこんでやろか?あ?」

看護婦1「…えっ?」

「分かったら黙れよ。人間のメスがッ!」


64 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 20:20:44.43 +kb9V/We0 27/39

 (クソブタとの会話という無駄な時間を過ごしてしまって、すっかり院内の探索が遅れてしまった)

 (私が殿さまだったら、あの女は一族郎党皆殺しだ)

 (しかし、病院という場所は意外と妖精たんが少ないんだな…)

 (!!!!!)

 (居た……ッ!病院の……エンジェル…ッ!)

「よ……、妖精たん…?よろしければ私めに…、お名前をば」

血圧計「血圧計と申します」

「血圧計たんですか…(なんと、凛々しく…清楚な妖精たんだ…)」

「血圧計たんは…何をする妖精たんなのですか…?」

血圧計「血圧を測るんです」

「ほぅ…血圧…、ですとな」

「実は私…最近血圧が高すぎて困ってるんですよ…、とくに、、――――

脱ぎッ

  ――ここの血圧なんてもう、ほら、見てくださいよ。びんびんなんです…」

血圧計「では、測定して差し上げましょう」


69 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 20:25:44.58 +kb9V/We0 28/39

「血圧計たん――ああっ、!凄い!凄い絞まりだッ!!!」

血圧計「喋って良いなんて私は一言も言っていませんよ?お仕置きが必要ですね」

「ひあああああ!!!!!更に絞まりが…ッ!!私!もう五回もイッてますぅうううううううううわあああああああああ!!!」

血圧計「はぁ、煩いひとですねぇ。でも……。あなたのヨガっている姿…嫌いじゃありません」

血圧計「あっ!ほら油断してると」

ぎゅうううう

「うわあああああああああああああああああああああああ!!」

看護婦1「悲鳴ッ!?何が…って、男さんんんん!!!!あなた何やってるんですか!!」

「いっちゃうよおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」

看護婦1「きゃああああああああああ!!!!!変態よおおおおおおおおお!!!!!!!!!」


75 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 20:30:15.15 +kb9V/We0 29/39

医者「……、と言うわけで、もう君はどこも悪くないんだ…。もう退院してくれませんかね?」

「いえ…。病院中の妖精たんを見つけるまで、私は退院できません」

医者 (………、こりゃいよいよ精神科行きだな…)

医者「いいですか、男さん。妖精なんてどこにも居ないんですよ?」

「お前がそう思うんならそうなんだろう。お前ん中ではな」

医者「……はぁ」(ダメだこりゃ)

「しかし、二か月も毎日同じ飯では探索もはかどりません」

「明日から牛丼を出すのがよろしいでしょう」

医者「………、もう、もどって下さって結構ですよ?」

「はい。では、探索に戻ります」


79 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 20:36:08.45 +kb9V/We0 30/39

看護婦1「なんであのマジキチ退院しないの?」

看護婦2「一週間おきに怪我してるのよ……。この間なんて、あいつキシロカインたんとか訳の分からないこと叫びながら、耳鼻咽喉科の先生に取り押さえられてたし」

看護婦3「もうアイツが壊した器具十個越えてるわよ」

看護婦1「なんで院長は強制退院させないのかしら?」

看護婦2&3「さぁ?」






「ははは!そうか!ルゴールたんとオキシドールたんと言うのか!」

院長「男君」

「ほぅ、…、院長ではありませんか」

院長「どうだね。うちの病院の妖精たん達は」

「はっはっは、中々美女揃いですよ――って、あこら!二人とも喧嘩しちゃだめだよ」

「二人とも、同じくらい可愛いよ(はぁと」

院長「ふむ…(やはりこいつは真性のキチガイか…)」


81 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 20:39:32.80 +kb9V/We0 31/39

院長「ところで、どうだろう男君。CTスキャンたんというのが居るのだが……」

「ほう」

院長「君に会いたがっていてね。どうだいここは一つ…、あってはくれないかね?」

「ま、院長がどうしてもと仰るのであれば、」

「よろこんで」

院長「ありがとう」

院長 (こんなマジキチ他に居らん……)

院長 (脳の仕組みには…学者として単純に興味がある)

院長 (ゆるしてくれ…男君)


84 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 20:43:02.02 +kb9V/We0 32/39

院長「どうだい男くん。CTスキャンたんは」

「……、どこに、おられるのですか?」

院長「ん……、あ、…、そうだな…恥ずかしがり屋なモノだからな、ははは」

院長「ところで男くん…?この機械の名前を知っているかね?」

「CTでしょう。馬鹿にしているのですか?」

院長「あ、いや、すまん」

院長 (妖精たんとそうでないものの基準はなんだ…?)

「で、CTスキャンたんはいずこに?」

院長「あ、ああ、済まなかった。あー、多分中だ。うん。男君悪いがちょっと中に入ってくれんか?」

院長「その際、動かないように。CTスキャンたんは動くものを嫌う」

「了解した」

院長「では、いくぞ」


87 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 20:48:11.69 +kb9V/We0 33/39

―――CTスキャン後――――

院長「やあお疲れ男くん。申し訳なかったねぇ」

「いえいえ。それよりも院長?」

院長「なんだい?」

「CTスキャンたんではなくて、エックス線回転横断撮影装置たんだぞ。妖精たんの名前を間違えるなんて可哀想ですよ」

院長「あ、……、あ!そうだったな!忘れていた!いやー、済まなかったな!えー、エックス線回転…えー、横断撮影装置たん!」

「ちゃんと、目の前に行って謝って下さい!ほら、こっちですよ!」





院長 (なんで私がCTスキャンの中に入るはめになっているのだろう……)

「院長ー!ちゃんと謝るんですよ!」

院長「あ、…ああ分かっているさ!」

院長 (ちょっと……、私の手には負えないマジキチかもしれん)


88 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 20:51:40.39 +kb9V/We0 34/39

 (今宵の月は……美しい…)

 (空たん………)

 (君に届かなかったあの日……、あの屋上から落ちたあの日…。あの日から私は、まるでどこまでも落ちて行くかのようだ…)

 (だが君は……。今宵もそうやって君の宇宙を私に見せつけて……誘おうというのか…)

 (そうだ…、三人の特別な妖精たんのうちの最後の一人を先に攻略してしまおう)

 (明日……。会いに行こう)


90 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 21:03:25.08 +kb9V/We0 35/39

看護婦1「退院したんだって?あの変態」

看護婦2「退院扱いになってはいるけれども、実際は、今朝忽然と姿を消していたのよ…」

看護婦3「院長が引きとめてたってうわさもあったんだけれども…ホントなのかしら…」

看護婦1「いずれにせよ…、精神病院に送られなかったのが不思議だわ」

看護婦2「………、私たち、世の中に変態を解き放ってしまったのね…」



 (まってて……、今会いに行くよ……)

 (シュレッダーたん……)


93 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 21:08:35.52 +kb9V/We0 36/39

「シュレッダーたん……」

「近づける者を全て細切れにしてしまう君……」

「きっと……、怖いんだね…」

「だから、そうやって……他人を傷つけるんだ…」

シュレッダー「………。来ないでよ」

「でも私は………、君を愛してしまっているんだ…」

シュレッダー「……私にできることは……。(紙を)めった切りにすることだけなの…」

「君は……、恐れてしまっているんだ……」

「恐れるあまり……、傷つけるんだ……」

「きみの秘密の入り口は……、恐怖で錆ついてしまっているんだ……」

シュレッダー「……、それが分かってるなら……帰って」

「ダメだ。帰らないよ」

シュレッダー「やめて…。きっと……、私はあなたのことも傷つけてしまう」

「構わない」

シュレッダー「えっ」


94 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 21:11:10.71 +kb9V/We0 37/39

「……、構わないと言ったんだ」

シュレッダー「嘘よ……」

「君のその恐怖で錆ついた入口に――

 脱ぎッ

  ―――私が潤滑油を挿してあげる…」

シュレッダー「うれしい……ッ」



電気屋の店員A「うわ!男だーッ!男が来たぞーッ!」

電気屋の店員B「畜生!また商品を壊しにきやがったんだ!」

電気屋の店員C「総員出撃!あのキチガイを今度こそなぶり殺しにしろぉ!」

電気屋勢「おおッ!」


96 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 21:15:36.60 +kb9V/We0 38/39


町中を闊歩し、妖精たんが妖精たんがと意味不明な発言をしながら、常人では到底理解できない行為を性懲りも無く繰り返すマジキチ――男

厳重注意302回
補導歴  90回
逮捕歴   3回


だがそれでも、男は妖精たんを探し続けることを辞めなかった。


町の住人たちは、男を畏怖した。


そんな男であったが――、その終わりはあっけなかった。



電気屋勢の果敢なる抵抗に見事耐え抜き、シュレッダーで自らのちんこを細切れにするという悲願を達成した男は

――それでも、どうしても空たんのことを諦めることができなかったのだ


102 : 以下、名... - 2011/07/06(水) 21:25:31.80 +kb9V/We0 39/39

「空たん………。今、私は空たんのところへ行くよ――」

この世界に不幸しかないならば、――脳のほうを改造してしまえばいいじゃない。
それが男の哲学であった。

だって、世界というのは要するに、脳による認知なわけで――そういう意味合いに於いて、万物は脳の中にしか存在しないと言える。

「もう……、私には君を捕まえる未来しかないんだ」

「男…。本当に…来れるの?」

「ああ」

「私はね。死ぬほど広いのよ?」

「大丈夫だ。問題ない」

「脳はね……、空より広いんだ…」

そう言うと、男は体中にまとったロケット花火十万本の母導火線に火を付けた。

「行くよ!今から!――そしたら一緒に、星の間に遊ぼう!風になって、どこか綺麗な海へ飛んで行こう!」

「うん!来て!男!」

「出発だ!―――脳の彼方へ――さぁ、行くぞ!」

どしゅうううううううううううううううううううううううううううううう………………………………………………………………………………ドーン!!!

男の終焉。それはすなわち、妖精たん達の終焉でもあった。そして男は、伝説となった             ―――完―――


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