6 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 17:07:45.14 t/vf1kme0 1/30

「というわけでニートになることにしました!」

「ちょっと唯、あんた本当にニートになるつもりなの?」

「だって思いつかないんだもーん…」

「ところで和ちゃん、ニートってどういう意味?何する人?」

「言葉の意味がわからないのにショック受けてたのね、あんたって子は…」

「簡単に言うとね、学校に行ったり就職したりしない人のことよ。無職よ無職」

「へえー。それで、その人たちは普段何をしてるの?」

「知らないわよそんな事。私には関わりない人種なんだから。それぐらい自分で考えなさい」

「じゃあ私が和ちゃんの人生で初ニートになれるんだねっ!」

「誇らしげに言わないの」ポカッ

「あいたっ」


元スレ
唯「もうニートでいいや」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1281859130/

7 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 17:09:36.33 t/vf1kme0 2/30




「うんまーい!憂のご飯はホントにおいしいねー。きっといいお嫁さんになれるよお」

「ありがとう、おかわりしたかったら言ってね?」

「うん!…ねえ憂ー、私の事、これからもずーっと養ってくれる?」

(まさかの私に永久就職宣言っ!?)

「嬉しい…じゃなくて、ダメだよお姉ちゃん。いつかは自分のことを全部できるようにならなくちゃ」

「そんなあ、憂が手伝ってくれないと私ニートになれない…」

「お姉ちゃんニートになっちゃうの!?」

「目指せ一人前のニートです!」フンス


10 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 17:12:07.03 t/vf1kme0 3/30

「――それで、りっちゃん達とギロンした結果」

「一日ニート体験をすることになったんだね」

「そう、だから憂も手伝ってよ、私のニートライフ」

「うーん、ニートにはなってほしくないけど、一日だけなら…」

「ホント!?やったあ!憂大好きー!!」

「うふふ、ありがとう。それで、私は何をしたらいいの?お姉ちゃん」

「掃除したり、私にご飯を作ってくれたり、かなあ」

(それっていつもと変わらないんじゃ…)

「やるぞー、おーー!!」


11 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 17:14:17.45 t/vf1kme0 4/30

「憂ー、お風呂も上がったし私もう寝るね」

「お姉ちゃんもう寝ちゃうの?まだ8時なのに」

「これもニートには必要なことなんだよっ」

「そっかあ。じゃあおやすみなさい、お姉ちゃん」

「うん、おやすみー」


「まずは昼夜逆転生活。今から寝たら夜中ずっと起きてられるよね?」

「夜中って何すればいいんだろ。テレビはやってるのかな」

「まあいいや、起きてから考えよっと。おやすみなさーい…ぐう」


13 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 17:18:06.67 t/vf1kme0 5/30




チュンチュン チュンチュン

「…………はっ!」

「今何時!?…6時だ。うう、寝坊しちゃったあ…」

「…起きよ」



「おはようお姉ちゃん。今日はお休みなのに早いんだね?」

「憂おはよー…。ホントは夜中に起きたかったのにー」

「そうなんだ。あ、今から朝ごはんの準備するから顔洗ってきなよ」

「はーい」


15 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 17:22:02.27 t/vf1kme0 6/30

「ごちそうさまでした!」

「はい、お粗末様。今日はお姉ちゃん一日ニートなんだよね。何するの?」

「ニートの人がしそうなことをみんなで考えて、紙に書いてあるんだあ。ほら」

「えっと…?」


・昼夜逆転生活
・引きこもり
・一日中遊んでいる
・ネットで買い物
・自宅警備員
・2ちゃんねるを見ている
・ちんちん シュッ!シュッ!シュッ!


(ニートというより…最後の何!?)

「だから今日は一日中遊ぶよ、憂もいっぱい遊ぼう!」

「そうだね、遊ぼっか。じゃあせっかく早起きしたんだし、お散歩しない?」

「おっ、いいねー!」


16 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 17:23:21.19 t/vf1kme0 7/30

「うーん、朝の空気って気持ちいい!」

「だね。…お姉ちゃん、どこに行く?」

「適当でいいよー」

「そっか、うん、そうだね!」



とみ「あら。唯ちゃんに憂ちゃん、おはよう。今日は二人でお出かけ?」

「おはようございます。ちょっと近所をお散歩しようと思って」

「あ、おばあちゃん!私、今日はニートするんだあ!」

とみ「まあ!なんだかかっこいいわねえ。頑張ってね、唯ちゃん」

「頑張りますっ!」

「それじゃあいってきます」

とみ「はい、いってらっしゃい」



「…ねー聞いた?カッコイイだって、えへへ」

「あはは…あんまり格好よくはないけどね、ニートだし」


17 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 17:27:25.37 t/vf1kme0 8/30

「それにしても、お店が全然開いてないね」

「まだ早いから。コンビニぐらいしか開いてないかも」

「お寝坊さんだねえ。だらしないよっ!」

「ふふ、今日はお姉ちゃん早起きだったもんね?」

「あっ公園!ここに寄ろうよ」

「うん!」



「ワンちゃんの散歩してる人がいっぱい!みんな毎日早起きなんだよね、大変だなあ」

「そうかもね。でも、その子のことが好きならお世話も辛くないよ、きっと」

「そうなのかな…?あっ!あの子フリスビーやってるー!」

「ダメだよお姉ちゃーん!」


18 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 17:30:50.96 t/vf1kme0 9/30




「ただいまー!はーっ、楽しかったあ!」

「いっぱい遊んだもんねー。いい飼い主さんで良かったね、お姉ちゃん?」

「うん。たまには朝の散歩もいいね!次は何しよっかなー…はっ!」

「どうしたのお姉ちゃん?」

「ダメだよ憂!私はニートなんだから外に出ちゃダメなのにっ!すっかり忘れてた…」

「ゴメンね、気づかなくて…」

「憂は悪くないよー。よし、次は家で遊ぼう!」


19 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 17:34:55.31 t/vf1kme0 10/30

「憂ー!一緒にゲームしよ!」

「うん、いいよ!」



「やったあ♪」

「あーん、憂つーよーいー!もう一回、もう一回勝負!」

「ダーメ、お姉ちゃんやりすぎだもの。それに私お掃除とお洗濯しなくちゃ」

「ちぇー。じゃあギー太弾いてよっと」


20 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 17:36:55.22 t/vf1kme0 11/30

「ふふふふーんふふふん♪」ジャジャジャン

「……」

「…ねえギー太、ニートって難しいねー。うまくできるかなあ?」

「ダイジョウブダヨ、ユイチャンナラデキルヨ!」

「そうかなー?」

「ソウダヨ、ダッテユイチャンダモン!」

「そうかそうか、嬉しいこと言ってくれるねえ。可愛いやつめ!」

「そんな可愛いギー太のために一曲弾いてあげよう!」


22 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 17:41:39.86 t/vf1kme0 12/30

「じゃあーーん、っと。上出来っ!」

「あ、ニートをテーマにした歌詞とかどうかな!今度澪ちゃんに言ってみよっと」

「サスガユイチャン!コンドノシンキョクハキマリダネ!」

「でへへー、褒めるでない褒めるでない」


(お昼の用意が出来たのにいくら呼んでも来ないから、見に来たけど…)

(自画自賛しちゃうお姉ちゃんも可愛い!)



23 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 17:44:39.35 t/vf1kme0 13/30

「ごちそうさまー。うーん、お昼からは何しようかな」

「今日は朝早かったんだからお昼寝でもしたら?」

「やだよお、それはやることリストに書いてないからニートの仕事じゃないもん」

「だから憂ー、また一緒に何かしようよー」

「でも、私お買い物行かなくちゃいけないし…」

「そっかあ…あっ!買い物!憂、私がネットで買ってあげるよ!」

「気持ちは嬉しいけどお姉ちゃん…うち、パソコンないよ?」

「そうでしたっ!じゃあ、どうしたらいいんだろ…?」



28 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 17:51:17.92 t/vf1kme0 14/30

「…普通にお買い物、とか?」

「うーん、それじゃあ引きこもれないよ…」

「仕方ないよ。それに、私と一緒に行けばついでに遊べるからその分帳消しだよ?」

「なるほどっ、憂は頭いいねー。じゃあ一緒に買い物行こうよ!」

「うん!(お姉ちゃんとお買い物っ♪)」


29 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 17:51:31.31 t/vf1kme0 15/30

「今日はちょっと暑いねー」

「うん、もうすぐ夏だもん。暑いよ」

「プール。プール行きたい。早く夏にならないかなあ…あ、でも暑いのはやだなあ」

「ふふ、そうだね」

「あっ、見て憂ー、揚げたい焼きだって!食べていこうよ!」

「お姉ちゃん、お昼ご飯食べたばっかりなのに…もう」


30 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 17:54:55.94 t/vf1kme0 16/30

「水着売ってないね…」

「ちょっと早かったかもね。代わりに服見ていこう?」

「そだね。じゃあ服買おう服!ほら、このピンクのシャツなんかいいかも!」

「『やすうり』だって!灯台みたいなマークもついてて可愛いねー!」

「へー。見せて?……!!」

「ちょっと…これは、やめた方が…いい、かな…」

「可愛いけどなー。憂、なんで赤くなってるの?」


31 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 17:59:09.04 t/vf1kme0 17/30

「晩御飯も買ったし、もう帰る?」

「うん。久しぶりに二人でお買い物だったけど、なんだか楽しかったね!」

「……うんっ!」

「…たまには、ニートなお姉ちゃんも悪くない、かな」

「憂、何か言った?」

「ううん、何も!お姉ちゃん…手、繋ご?」

「いいよ!……えへへー」


32 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 18:01:08.98 t/vf1kme0 18/30


「さあ、気分を切り替えてニート頑張るよ!」フンス

「次はー…自宅警備、かな?」

「憂ー!私、家を警備するねーっ!」

「そうなんだ、頑張ってねお姉ちゃん!」

「では早速、泥棒が入ってこないように入り口を見張ろう!」

「…」

「……ふわーぁ…む」

「暇だなあ。自宅警備員も根気の要る仕事なんだねえ」


33 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 18:05:12.08 t/vf1kme0 19/30

「お姉ちゃーん、お仕事頑張ってるー?」

「暇だよ憂ー。…うちに泥棒入ってこないかなあ?」

「あはは、入ってきたら警備してる場合じゃなくなっちゃうよ?」

「そっか。じゃあ、何をしたらいいんだろう?」

「うーん、それじゃあお姉ちゃんにはお鍋を見てもらおうかな。ちょっと別のことをしたいから」

「オッケーだよ憂!しっかりお姉ちゃんが見張っててあげるからね!」

「…あ、でも自宅警備ができないよ…」

「お鍋が吹きこぼれたら危ないから、それを防ぐのも立派な警備だよ。それに…」

「…ほら、鍵を閉めたら誰も入ってこないよ?お姉ちゃん」

「おおー。これで心置きなくお鍋を警備できる!さすがであります憂隊員!」

「いえいえ。ふふっ」


34 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 18:09:19.95 t/vf1kme0 20/30

「にっえたっかどっうだっかたっべてっみよー♪」

「お姉ちゃーん、お肉柔らかくしてるだけだから、食べたっておいしくないよー?」

「わかってるってばー。…お肉お肉のジ・カ・ン♪お野菜はも少しまっててねー♪」

「あっ、ピンがあがった!憂ー!!」

「はーい。ちょっとごめんね…弱めて、タイマーっと」

「後は私がやっておくからゆっくりしててね。お姉ちゃん、警備ご苦労様でした!」

「お疲れ様ですっ!びしっ!」


35 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 18:13:08.21 t/vf1kme0 21/30

「うんうん、自宅警備員も完璧じゃないかな。順調順調!」

「あとは『2ちゃんねるを見ている』と『ちんちん シュッ!シュッ!シュッ!』かあ」

「2チャンネルはわかるけど、もう一つ…って、やっぱり…、だよね」

「でも私にも憂にもついてないし…」


「ふんふんふふん♪」

「ういーー!!ちんちんしゅっしゅしたーい!」

ガシャーン

「憂大丈夫ー!?」


36 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 18:18:50.01 t/vf1kme0 22/30

「憂がお皿割るなんて珍しいねー?」

「ごめんね、お姉ちゃん…でもさすがにちょっとさっきのはビックリするよ」

「さっきの?あ、ちんちんシュッシュのことか、略してチンシュ!!」

「お姉ちゃんっ!その、あんまり連呼しないで、恥ずかしい…」

「んー、わかった!それでさ、憂。シュッシュするものがないから困っているのです!」

「できればあってもしてほしくないんだけど…代わりのものを使うとかはどうかな?」

「代わり、かあ…何かないかなあ?うーん………あっ!」

「どうしたの、お姉ちゃん?」

「ニンジン!!」


38 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 18:29:13.18 t/vf1kme0 23/30

「にんじんにんじんしゅっしゅっしゅー♪剥いても剥いても赤いよにんじん♪」

「手を切らないように気をつけてね、お姉ちゃん」

「大丈ブイっ!はいっ、出来たよ憂ー!」

「ありがとうお姉ちゃん」

「…ねえ憂」

「何?お姉ちゃん」

「ホントだったら、ニートの人は、ニンジンじゃなくて…」

「…おち○ちんの皮を剥いていたのかな」

ガシャーン


39 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 18:30:49.55 t/vf1kme0 24/30

「はいっ、あとは待つだけ!お姉ちゃん、手伝ってくれてありがとう♪」

「いえいえ、仕事ですからっ!」

「偉い偉い。じゃあテレビでも見て待ってようよ」

「あ、私2チャンネル見たい!」

「あれ、いつものクイズ番組じゃなくていいの?」

「うん。ニートは2チャンネルを見るんだってさ」

「そうなんだ…結構真面目なんだねー。じゃあNHKにするね?」

「あ、恐竜!って、いきなり滅んじゃった!?」

「えーっと、テレビ欄によると、恐竜が滅んだ後の地球についてらしいよ?」

「へー。あんなに大きくて強そうな恐竜は、みんなもういないんだよね。古今東西だねえ」

「…栄枯盛衰?」


40 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 18:37:14.20 t/vf1kme0 25/30

「面白かったー!2チャンネルってニュースとお相撲しかやってないと思ってたよお」

「でも勉強になるよね。…そろそろ出来たかな?ちょっと見てくるね」

「あーい」

「…うん、今日の私は完璧なニートだった!」

ピンポーン

「あれ?誰だろう」

「お姉ちゃん出てー!」

「はいはーい。どちらさまですかー」

「おばんどすー!」

「りっちゃん!」


41 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 18:40:09.40 t/vf1kme0 26/30

「唯ー、ちゃんとニート出来てるか見に来てやったぞー」

「ふっふっふ、嘗めてもらっちゃ困りますなあ?今日の私はこれ以上ないほどニートだったよ!」

「おっ、自信満々だなー?」

「律さんこんばんは!良かったら晩御飯食べていきませんか?」

「えっ、いいの?いやー実は今日家に誰もいないし冷蔵庫空っぽだしで困ってたんだよね!」

(うちに食べに来たんだ…)

「よかったね、りっちゃん!」



「これが、ニートですっ!」フンスッ

「…カレーじゃん」



43 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 18:45:56.44 t/vf1kme0 27/30

「そうじゃなくて、これは私の一日ニート活動によって生まれたカレーなの!」

「お姉ちゃん頑張ったもんね?」

「へー。んで、唯は何やったわけ?…うまいなコレ」

「昼夜逆転…はちょっと寝坊しちゃったけど、憂と散歩行って、ゲームして、ギー太も弾いたよ!」

「ふんふん」

「それから憂とスーパーでお買い物したでしょ、あとお鍋を警備して、にんじんシュッシュッてした!」

「あ、さっきまで2チャンネルも見てたよ!」

「ほーそりゃ立派なニートですなーって、ただの仲良し姉妹の一日じゃんっ!」

「ニートだってば、りっちゃん」


44 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 18:49:21.77 t/vf1kme0 28/30

「うん、大変だったけど楽しかったなー。本当にニートになろうかなあ」

「おいおい唯ー、そりゃ働かずに一日遊んでるのは楽しいかも知れないけどさ…」

「それに、憂とずっと一緒にいられるもんね!」

「お姉ちゃん…」

「あーはいはい、ご馳走様ご馳走様」

「あっ、美味しかったでしょ?カレー!」

「カレーはおかわり!」

「ごちそうさまって言ったじゃん!変なりっちゃーん」


45 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 18:52:10.67 t/vf1kme0 29/30




「それで、様子見てきたんでしょ。どうだったの?」

「憂ちゃんと二人でカレー作ってた。それでニートになるんだーって」

「何よそれ。憂も何やってるんだか…」

「本人がよければいーんじゃねーのー?」

「もう…ところで唯は?」

「ラスボスと戦闘中でーす」


46 : 以下、名... - 2010/08/15(日) 18:55:30.32 t/vf1kme0 30/30




「私、大学とか就職とか全然考えたことなくて、ずっと先のことだって思ってた」

「でも昨日一日過ごしてみて、ある思いが生まれてきたのですっ」

「私は、ニートになるために生まれてきたんだって」

「憂のお疲れ様って言葉を聞いて、確信しました!」

「そういうわけでニートって書きました!どうですかさわちゃん!?」

さわ子「却下」

「しょ、しょんな…」



END


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