14 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 10:54:56.74 4INQk3ly0 1/56

「(やばい、漏れる…)」

ビチャー



ざわざわ…

ヒソヒソ




元スレ
澪「(やばい、漏れる…)」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1287429445/

16 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 10:58:55.08 4INQk3ly0 2/56

小学校の音楽室

音楽の授業中、その事件が起きた。
先生がピアノを弾き、生徒が後ろに並んでピアノに合わせて歌を歌っていた。


A「うわーーー!」

「…」ペタン

澪が床に座り込んだ。その下には水が出ていた。




18 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 11:02:13.64 4INQk3ly0 3/56

生徒がざわざわし始める。


「う…、ヒック…う、う…」


澪が座り込んで泣いている

 どうしたのー?

 お漏らし?

 えーうそー?

 うっわ…


先生「どうしたの…?」」

先生が異変に気づきピアノの演奏をとめる




19 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 11:06:13.64 4INQk3ly0 4/56

ほどみんな何が起こったのか気づいていた。
どうしおようもない雰囲気に教室が包まれる。

「どけー!!」

そこへ誰かが生徒をかきわけて勢いよくやってきた

「立てるぅ?」

「うぅ…、うぅ…」

「よっ、っこいっしょ」

「ヒック…、う…!!グス」

律が無理やり澪を立たせて抱きかかた




20 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 11:08:59.61 4INQk3ly0 5/56

「ちょっとごめんねー」

「…」

澪はうつむいて泣いている。律に誘導されている
律が澪を抱きかかえてドアを目指して歩いていく。
そして教室を出て行った。



21 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 11:12:37.03 4INQk3ly0 6/56

廊下はシーンとしていて誰も居ない。
律は何もいわずに澪を抱えて歩いている。

「大丈夫?」

「グス…」

「保健室いこっか?」

「うぅ…、ヒック…」コクン


律の問いかけに澪が泣きながらうなずく




23 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 11:17:45.15 4INQk3ly0 7/56

長い廊下を歩き、階段を降りる。
すぐに保健室に着いた。

ガラガラ

「失礼しまーす」

「あら?律ちゃんどうしたの?」

ドアを開く保健室の先生が居た

「…」

「ちょっとだけ澪ちゃんを見てほしいの!」

「分かった」

「お願いします!」




24 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 11:20:11.59 4INQk3ly0 8/56

ガラガラ

保健室から出て、律は走ってトイレに向かった

「あった!」

そしてすぐにトイレからでて走って音楽室へむかう


26 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 11:24:39.95 4INQk3ly0 9/56

ガチャ

音楽室に到着してドアをあける。
教室はすこし混乱していた。

「あれー?先生は?」

 「雑巾とりにいったよー」

「あれー、私が持ってきたのにー!」


律の手にはトイレットペーパーと雑巾があった。


「みんな!手伝ってー!」

そういって何人かに手伝ってもらい床を吹き出す

「でもビックリだねー」

A「え?」

「澪ちゃんがお漏らしするなんてさー」



27 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 11:28:32.31 4INQk3ly0 10/56

A「え…」

「んー?」

そんなことをいいながら律は床をせっせと拭いている

「でも仕方ないよー。お前もお漏らしぐらいしたことあるだろー?」

A「は!?ねぇし!!」

「どうせ毎晩お母さんにおぱんつ変えてもらってんだろー!!」

A「ふざけんなーー!!」


 っぷ…
 
 Aきたねぇー

 ハハ!!

そんな会話にみんなが笑っている


29 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 11:32:30.79 4INQk3ly0 11/56

「みんなー、澪ちゃんには普通に接してあげようね!!」

律がいきなりそんなことを言い出す。一瞬教室が静かになるがみんなが同意し始める

 そうだねー

  仕方ないよ

 俺ごみ箱もってくるねー

 私もてつだうよ?

律はせっせと床を拭いていながらアンドした顔をした



30 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 11:38:45.29 4INQk3ly0 12/56

ガラガラ

先生が教室に戻ってきた。手には雑巾を持っている


「あれ?」

教室を見渡すとほとんどを終わっていた

「よーし!みんなありがと!!」

先生が状況を理解したみたいだ

「律ちゃん、澪ちゃんはどこかな?」

「保健室にいまーす」

「そう。分かったわ」

先生が安堵したようすでにっこりわらう


31 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 11:42:34.01 4INQk3ly0 13/56

「せんせー、保健室に行ってきまーす」

律がそういってドアに向かう。

「あ!」

「雑巾とトイレットペーパー!!」

大きな声でそういって戻ってくる。
両手に雑巾とトイレットペーパーを持つ。

「A-?」

A「なんだよ」

「後は頼むねー」

A「うん」




32 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 11:45:07.41 4INQk3ly0 14/56

律がドアへ向かい、教室からでる。

「ふー」タッタッタタt

トイレにいったん戻り、そして保健室へ向かう
すぐに到着する

「失礼しまーす」


ガラガラ


「澪ちゃーん?」


33 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 11:49:40.52 4INQk3ly0 15/56

保健室に入って中を見渡す。
澪はジャージ姿になっていた。
後ろを向いて座っているので顔が見えない

「律ちゃんありがとうね」

「はーい」

「…」


律が歩いて澪に近寄る
澪の顔は見えない

「澪ちゃーん?」ヒョコ




34 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 11:55:52.74 4INQk3ly0 16/56

「…」ビクン!


律が澪の顔を覗き込んで澪がビックリしている


「大丈夫ー?」

「…」ササ


律の問いかけに澪は顔を目をあわさないようにしている
そして律が澪の隣に座る


「よいしょと」


少しの沈黙のあと、律が言い出す


「大丈夫だからね」



35 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 11:57:57.98 4INQk3ly0 17/56

「…」

「…」ボソ


律の後に澪が何を言ったのか聞こえなくて律が耳をかたむける


「んー?なんかいった?」

「…ありがと。」

「いいよ。」

「うん…」




36 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 12:02:49.26 4INQk3ly0 18/56

しばらく二人は保健室にいた。
とくに何かをしていたわけではない。
しばらく時間がたった。


「帰ろうっか?」

「うん」

「とう!」


律が変な声を発して立ち上がる。
澪も普通に立ち上がった。


「あ!澪ちゃんかばんとか全部教室だよねー?」

「…」


律がくるっと向いていきなりそう問いかけた。
澪は俯いている




37 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 12:05:47.04 4INQk3ly0 19/56

「あららー」

「「…」

「澪ちゃん?」

「うう…、うぅ…」


澪がまた泣き出しそうになって座り込んだ
ウルウルして悲しい顔している


「私がとってくるから大丈夫だよ!」

「…!」

「ちょっと待ってて!」

「うん…」


そう行って律は保健室から出て行って走っていった


39 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 12:23:24.01 4INQk3ly0 20/56

ガラガラ

教室に律が入ってくる。
帰りの会の途中である。

A「あれ?」

「さっきはありがとねー」

A「いいよぉ」


Aと少し話した後、自分と澪のカバン等を持つ。


「先生!今日は澪ちゃんと先に帰ってもいいですか!?」

「いいよ。頑張ってね」

「はーい!」



40 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 12:27:30.53 4INQk3ly0 21/56

律が荷物をもって後ろのほうへ歩いていく


A「律っちゃん」

「ん?」


律が振り向く


A「澪ちゃんにまた明日っていっといてね」

「分かった!」


そして律がドアへ向かい教室から出る




42 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 12:31:42.38 4INQk3ly0 22/56

ガラガラ

保健室のドアが開く
そして律が入る。


「持ってきたよー!」


律がカバンを二つ持っている。


「ほい!」

「…」ス

「じゃぁ帰ろっか?」

「…」コク


澪が律からカバンを受け取り問いかけうなずく



45 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 12:38:12.12 4INQk3ly0 23/56

帰り道


律と澪は歩いている
律が一方的に話していてそれを澪が聞いている


「Aの奴が前さーー  

  それでさー!

  ・・


澪はいつもより元気が無かった
そろそろ澪の家に到着しそうである。


「あっ」



46 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 12:41:55.49 4INQk3ly0 24/56

「…?」


律は思い出したように言う


「Aが「また明日」って言っといてだってー」

「うん」


澪の家の前に着いた


「ついたね」

「うん」

「どうしたの?」


澪の元気が無い。
もともと恥ずかしがりやで変な子だけど、律からすれば話せば普通の子だった


「大丈夫だよ!」

「…」



47 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 12:47:55.95 4INQk3ly0 25/56

「…」ギュ


澪がい俯き、抱きかかえたカバンを強く握り締める
そして律が近づいて顔を除く


「澪ちゃん!」


澪が驚いて見上げると律が変な顔をしていた


「うにゅ~」

「…っぷ」

「おかしいだろ?」

「うん…!」

「また明日ね!!」

「うん!」


48 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 12:49:44.12 4INQk3ly0 26/56

律がそういうと走っていった。


「…」


澪は見えなくなるまで見送り、しばらくして家に入った



49 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 12:52:48.18 4INQk3ly0 27/56






「ってことが昔あったんだ」

「へーーーー!」

「さすがりっちゃんね~」


部室でみんなで机に座っていた。
澪、唯、紬、梓でケーキを食べていた。


52 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 12:59:18.22 4INQk3ly0 28/56

「そのとき澪ちゃんとりっちゃんは何年生だったの~?」

「2年生だったかな」

「それは仕方ないわ~」


「澪先輩がお漏らし…」

「うるさい!!」

「恥ずかしかった~?」

「当たり前だろ…。死ぬかと思ったよ」ガーン

「りっちゃんが居てよかったわね~」

「やっぱり昔から活発なひとだったんですね」



54 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 13:04:30.58 4INQk3ly0 29/56

「Aくんはいいこだったのかしら?」

「あぁ…あいつはクラスでやんちゃだったけどいい奴だったよ」

「空気を読めるけど読めない人ですね」

「まぁそうかな」ハハ


「それで次の日はどうなったのー?」




56 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 13:11:32.25 4INQk3ly0 30/56

「ああ。私は次の日は休もうと思ったよ」

「そうですよね」

「さすがにいきづらいわよね」

「そうなんだ。もう学校に絶対行かないって思ったよ」

「それで?」

「次の日起きて布団の中で包まってたんだ」

「マ…、お母さんには「お腹が痛い」って言ってな」

「それでこれからどうするか考えてたんだ」


みんなが話を聞いている
澪は思い出すようにゆっくり語っている


64 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 14:48:03.44 4INQk3ly0 31/56

澪の部屋の中

澪はどうするか考えていた。


「…」


毛布の中でボーっとしている
昨日のことを思い出す


「…!」


澪は悲しくなって毛布を強く握る
そして律のことを思い出す


65 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 14:49:46.71 4INQk3ly0 32/56



 「どけー!」

 「大丈夫ー?」

 「ほい!」


「(律ちゃん…)」

「(律ちゃんかっこいいな…)」

「(律ちゃんみたいになりたい…)」

「あ!」



「(そういえばまだ「ありがとう」って言ってない…)」


66 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 14:50:34.31 4INQk3ly0 33/56




澪は一人で考える
昨日のことしかでてこない
しかしもう考えるんのをやめた。


「…」

「(寝よ…)」


澪はまた寝ようとした。
睡魔が襲ってきて意識が少し遠のいていく


「みーーーおーーー」


「…!」


外で何かきこえた
明らかに律の声だった。
澪は立ち上がり、カーテンの隙間から外を見る



67 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 14:51:54.81 4INQk3ly0 34/56

「(律ちゃんだ…!)」


それを確認して澪は急いでベッドに隠れた


「(あれ?どうして隠れてるんだろ…)」


律が何度か澪をよんだけどちょっとしたら声が聞こえなくなった。


「(律ちゃんいっちゃった…)」


澪は自分に失望した。
どうして隠れているのか。どうして無視するのか。
どうしようもなかった。


「(もういいや…)」



68 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 14:52:36.13 4INQk3ly0 35/56



ガチャ


「澪ちゃんおはよ!」

「…!」


突然部屋に入ってきた
それは律である。


「いくよ!」

「…」

「おーい」

「やだ…」


澪は毛布に包まっている。
律から澪の顔は見えない。
そして律がカバンを床に置いてベッドへ近づき、毛布を奪う






69 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 14:53:46.99 4INQk3ly0 36/56



「おりゃーーーー!」

「…きゃ…!」

「アッハッハ!!」

「…?」


なぜか律が楽しそうだった


「学校いこー!」

「…」

「な?」

「っぷ…」

「?どうしたの?」


澪は律を見ていると楽しくなった






70 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 14:55:16.18 4INQk3ly0 37/56



「学校いく…」

「昨日約束したもんねー!」

「うん」

「じゃぁ私下で待ってるね」

「分かった!」


律はカバンをもって元気そうに階段を下りていった
そして澪は部屋で着替える


「(律ちゃん…)」

「(来てくれてよかった!)」

「(早くしないと…!)」

「あ!」

「お礼いわないと!」






71 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 14:55:59.07 4INQk3ly0 38/56



「澪ちゃーん」

「はーい」


着替えをすました澪が、カバンを持って急いで階段を下りる
そして玄関にいく


「いこっか」

「うん!」

「お邪魔しましたー」

ママ「はーい」

「いってきまーす」







72 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 14:56:50.61 4INQk3ly0 39/56

ガチャ

家から外へでる。澪が靴をはきなおす


「早く澪ちゃーん」

「ごめんね…」

「いいって!」

「あの…!」

「なにー?」


澪が恥ずかしそうにする。俯いてモジモジしている


「昨日ね…」

「学校まで競争だー!!」ッタッタタ


律は走っていった


「あ!待って律ちゃーん!」




76 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 15:04:10.67 4INQk3ly0 40/56






「っとまぁこんな感じだよ」


澪が語り終える
みんな静かにしている


「ん?どうした…?」


78 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 15:23:58.02 4INQk3ly0 41/56

「りっちゃんかっこいいね!!」ジーン


唯が身をのりだして言う


「あ、ああ。そうだな…」

「りっちゃんかっこいいわ~」

「りっちゃんってさ、あんなんだけどみんなのことちゃんとかんがえてるもんね?」

「そうね~。気配り上手ってわけではないんだけど…」

「じゃぁなんなんですかね?」


「律はやさしいんだよ」


79 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 15:24:42.09 4INQk3ly0 42/56

「ねぇ澪ちゃん」

「なんだ?」

「その後学校には普通にいったの~?」

「別に普通だったよ」

「行きづらくなかったんですか?」

「いや。はじめはそうだったけど全然そんなことなかったよ」

「頑張ったね澪ちゃん!!」

「いや…」

「りっちゃんのおかげね」




81 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 15:29:21.33 4INQk3ly0 43/56



「そうだな」

「律には感謝している。色んな所で助けてもらってるんだ」

「今までずっとそうだった」


「さすが部長!」

「そうね~」

「りっちゃんが居て良かったね!」

「そうですね」







83 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 15:35:24.79 4INQk3ly0 44/56

「その話はりっちゃんとたまにしたりするの?」

「しないよ」

「しないんですか?律先輩ならそのネタで澪先輩をいじめそうじゃないですか?」

「う…。確かにそうだな」

「じゃぁどうして?」

「さぁ、あいつのことだ。どうせ忘れてるだろ」


「とにかく]

「私は律が居ないと私はダメなんだ」


84 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 15:45:18.45 4INQk3ly0 45/56

澪が真面目な顔で言う
また静かになる


「…」

「あっ!違う…!今のは…、」

「いえ、いいなーって思って…」

「うん!よかった!」


「じゃぁ、今日そのときのお礼を言えばいいんじゃないかしら?」






85 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 15:46:06.75 4INQk3ly0 46/56

「…!」


「うん!それがいいよ澪ちゃん!」

「い、いや、どうせ忘れてるだろうし…」

「澪先輩!言ったほうがいいと思います!」

「梓まで…」

「そろそろ来るんじゃない?」


「(はぁ。なんだよこの流れは…)」

「(今更お礼なんてな…。照れくさいっていうかなんていうか…)」


86 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 15:48:34.81 4INQk3ly0 47/56

「私りっちゃん大好きだよ!」フンス


唯がいきなりそんなことを言い出す


「私もよ」

「なんやかんや言って頼りになりますからね」

「澪ちゃんもでしょー?」

「あ、ああ」


「私にとって律は



ガチャ

突然部室のドアがあく
みんなが振いむく





87 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 16:07:19.36 4INQk3ly0 48/56


「遅れたー」

「りっちゃーん!」


律が部室に入ってすぐに唯がだきつく


「ぅお!?なんだなんだ!?」

「遅かったねりっちゃん」

「お疲れ様です」

「りっちゃんの話してたんだよ!」

「へ?そうなの?」

「うん!澪ちゃんがね!」

「…!バカ!してない!」

「ははーん…。どんな話だー?」ニヤニヤ





89 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 16:12:05.53 4INQk3ly0 49/56

「なんでもない…」

「澪ちゃん!」

「ひっ!」

「頑張って」ニコ

「う…。分かったよ…」

「?」

「ちょっと変な話なんだけどな…」

「ぉう」

「小学生の時に私が漏らしたの覚えてるだろ?」

「私が音楽室で…」

「そのときの話だ…」


「ふむふむ」


90 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 16:13:49.17 4INQk3ly0 50/56

「それで…、保健室につれてってくれて…」

「そのあと掃除してくれて…」


「ストッーーーーープ!!!」


「…?」


律がいきなり叫ぶ。
みんなもきょとんとしている


「澪…」

「なんだ…?」

「その話…」

「…うん」

「覚えてましぇーーーん!!」キャピ




91 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 16:17:27.53 4INQk3ly0 51/56




「…」


「そうか」


「大体いつの時だよー。よくわかんねぇやい」

「ならいいんだけど…」

「そんなことより…見てくれこれを!」

「なにー?」

「いきなりなんですか…?」


「(そうだよな。大体何年前の話だよ。覚えてるほうがすごいだろ!)」

「あ!」


澪がいきなり思い出したように言う




93 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 16:30:51.13 4INQk3ly0 52/56

「どったの?」

「そうだ。それでだな…」

「澪ちゃんはその時のお礼をいいたいみたいよ」

「…!」

「…。」

「まぁ、そんな感じだ…」

「その…、あれだ…」


澪が俯いている


「あの時は


「ストッーーーーーーーーープーーー!!」


いきなり律が叫ぶ。みんなが驚く。


「なんだよ…!!」

「お礼なら言ってくれたぞ?」


94 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 16:31:49.06 4INQk3ly0 53/56

「え?」

「言ったじゃん!覚えてねぇの!?」

「え?」

「ボソっとだけど」


澪は混乱する。そして当時を思い出してみる
すこしの間ボーっとして突然ひらめく


「あ」

「な?」

「保健室か?」

「あたりー!」

「あぁ!そうだ!いったんだ!」

「うん。だから大丈夫だからな」

「…」



96 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 16:37:34.87 4INQk3ly0 54/56

「ってか、後で楽器屋いくんだけど一緒にきてくれない?」

「ああ」


「ほら!さっきの!見てくれみんな!!」

「なーにー?」

「テストですか?」

「そうだ!!見るがいい!!」バ!


律がテストを勢いよくみんなに見せる


「うっ…」

「りっちゃん…」



97 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 16:39:21.38 4INQk3ly0 55/56

「12点…?」

「…えへ…?」キャピ


みんなが動けずに固まっている


「ぷっ…」

「む?」

「あっはっはっはっは!」

「りっちゃん…。重症だね!!」

「留年ですね。ぷぷ…、っはっはっはは!」

「さすがりっちゅん。やってくれるわ~」


しばらくみんなで笑った。
その後は律のテストのこと。部活のこと、色々みんなではなした。

そして少しお茶をして解散。



98 : 以下、名... - 2010/10/19(火) 16:41:37.92 4INQk3ly0 56/56

「みおいくぞー」

「ちょっと待ってくれ」

「はいよー」

「よし。いくか」

「おう」


二人で歩く


「(そういえば…)」


「(律覚えてたんだな…)」


「どうしたー?」


「なんでもない」



end

.


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