※ss初心者ですがよろしくお願いします
ガラガラ
穂乃果「ごめん!待たせちゃって」
ことり「おはよう。穂乃果ちゃん」
海未 「穂乃果、さては昨日夜更かしでもしたんですか?」
穂乃果「いやあ…そんなことは」
海未 「図星ですね…寝不足ですって顔に書いてありますよ」
穂乃果「えへへ...」
海未 「はあ...これからは気をつけてくださいね」
ことり「ふふっ、じゃ行こっか」
元スレ
「お花見」【ラブライブ!ss】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1590225842/
穂乃果「わあー!きれい!」
海未「壮観ですね」
ことり「ほんとに綺麗だね」
穂乃果「桜ってなんのために咲いてるんだろうね」
ことり「えっ?」
穂乃果「もしかしたら『私たちに見てほしい』って満開に咲いてるのかな」
海未「そうかもしれませんね」
海未「どの辺に座りましょうか」
ことり「結構混んでるね...あっ、あっちの方すいてるかも」
穂乃果「向こうに空いたベンチあったよ!」ダッ
海未「待ってください、穂乃果!」
穂乃果「わたしいいもの持ってきたんだ」
海未「気になりますね」
穂乃果「おまんじゅうだよ!ほら、じゃん!」
ことり「わたしも実はお弁当作ってきたんだ」
穂乃果「わあ、きれい!おいしそう!」
ことり「えへへ、そうかな」
ことり「穂乃果ちゃん、ウェットティッシュあるよ」
穂乃果「ありがと、ことりちゃん」
海未「昔を思い出しますね」
穂乃果「え?」
海未「幼稚園の頃、この公園で。一緒にお弁当を囲んだじゃないですか」
穂乃果「んー」
ことり「懐かしいね。川岸の大きな木のそばで鬼ごっことかしたっけ」
海未「穂乃果の足が速くってなかなか捕まらずにいると、向こうから寄ってきたりして」
ことり「私も途中で疲れちゃって『穂乃果ちゃん止まって』って言ったりね」
海未「ふふっ」
穂乃果「そんなに速かったかな、私」
海未「そうですよ」
ことり「私なんか全然捕まえられなかったなあ」
穂乃果「そうだ!」
穂乃果「今からかくれんぼしようよ、みんなで!」
海未「今からですか?」
穂乃果「久しぶりにさ!」
海未「...」
穂乃果「そうと決まれば...最初はグー、じゃんけん...って出してよ二人とも!」
海未「私が鬼ですか...」
穂乃果「10秒だよ!」
海未「...じゃあいきますよ、1、2、3...」
穂乃果(どこに隠れよう)
穂乃果(ことりちゃんは道沿いの茂みのほう行っちゃったし...)
穂乃果(川のほうへ行ってみよう)タタッ
穂乃果(相変わらず大きな木だなぁ...)
海未(ここなら...大丈夫かも!)サッ
「あの…」
穂乃果「え...?」
「どいたほうがいいでしょうか?」
穂乃果(...海未...ちゃん...?)
穂乃果「え?なんで...小さくなって」
幼海未「すみません、それでは」ダッ
穂乃果「ちょっと待って!」
穂乃果(海未ちゃんだ...)
「ことりちゃん、みーつけた!」
「えへへ、見つかっちゃった」
穂乃果「わたし...?」
-街中-
穂乃果(だめだ...落ち着かないと)
穂乃果(どういうこと?公園にいた子たち、小さい頃の私たちにそっくりだった。それに木の裏に隠れてたのも...)
穂乃果(走って行っちゃった時落としたハンカチ、拾ってきちゃったけど)
テクテク
穂乃果(街の風景ってそんなに変わらないなぁ)
穂乃果(いけない、どうやって帰るのか考えなくちゃ)
穂乃果(家に行ってみようかな?でもお父さんもお母さんも私のこと分からないか...)
穂乃果(警察の人?でもなんて説明すれば...)
穂乃果(どうすればいいんだろ...)
穂乃果(…赤信号か)ピタッ
穂乃果(...あれ?向かいにいる子って)
タタッ
穂乃果「おーい!」
幼海未「!」
穂乃果「さっき、公園にいたよね。聞きたいことがあるんだけど...」
幼海未「えっと、あの...」
穂乃果「あっ、ごめんごめん。何でもない」
穂乃果「もしかしてこのハンカチ、あなたのじゃない?」
幼海未「あっ、ありがとうございます」
穂乃果「いいよ。良かった」バイバイ
幼海未「...あの!」
穂乃果「そっか。はぐれちゃったんだ」
幼海未「はい。お姉さんに遭ったあの後、見つからないようにって、つい公園の外まで出て隠れてたんです」
幼海未「声がしなくなったから戻ってみたら、友達がいなくなってて...」
幼海未「焦って街中を走ってまわったんです。そしたら迷子になっちゃって...」
穂乃果「大丈夫!」
幼海未「...え?」
穂乃果「お姉ちゃんが一緒に探してあげる」
穂乃果「だから元気出して。泣いちゃダメだよ」
幼海未「...どうして分かったんですか」
穂乃果「目が赤かったから。そうだ、名前はなんて言うの?」
幼海未「海未です」
穂乃果「海未ちゃんかぁ。良い名前だね」
テクテク
幼海未「...それじゃあ、お姉さんもお友達とはぐれてしまったんですか?」
穂乃果「まあね。桜がきれいだから見に行こうーって」
穂乃果「そしたら...まあいろいろあってね」
穂乃果「海未ちゃんは今いくつなの?」
幼海未「6歳です」
穂乃果「そっか。じゃあ今度小学校?」
幼海未「そうです」
穂乃果「...心配なことでもあるの?」
幼海未「いえ、怖いというか、何というか...」
穂乃果「大丈夫だよ。どんなことがあっても友達がいれば」
幼海未「そうですか」
穂乃果「そうだよ」
(結局私の家に来ちゃったな...)
幼海未「ここって...」
穂乃果「ちょっと休もうか。古そうなお店だけど...入ってみる?」
穂乃果(ちょっと強引だけど)
ガラガラ
幼穂乃果「わっ!海未ちゃん!よかった!」
幼ことり「心配したよ!」
幼海未「穂乃果...ことり…」
幼穂乃果「海未ちゃんがいなくなって、あちこち探したんだけど見つからなくって」
幼穂乃果「お母さんに言おうと思って一旦家に帰ったんだ」
幼海未「そうだったんですか...」
幼海未「お姉さん...わたし」クルッ
幼海未「お姉さん...?」
-公園-
穂乃果「この桜の木が原因なら...」
穂乃果「またここに隠れれば」サッ
穂乃果「...ダメだよね」
穂乃果(ここにいてもしかたないか...)
海未「穂乃果。見つけました」
穂乃果「え?」
ことり「穂乃果ちゃん!どこに隠れてたの?」
海未「あの桜の木の裏です」
ことり「そっか~。なかなか見つからなかったよ」
海未「さて、もうそろそろ帰りますか。時間も時間ですし」
海未「穂乃果、どうかしましたか?」
穂乃果「いや、別に…なんでもない」
海未「明日は雨が降りそうですけど、屋上練習できますかね...」
ことり「そうだね、どうなるかな...」
穂乃果「...今日は疲れた」
ことり「今日は暑いくらいだったもんね~」
海未「あっ、穂乃果」
穂乃果「なに?」
海未「肩に花びらがついてますよ、ほら」
穂乃果「...ほんとだ」
穂乃果「ありがと、海未ちゃん」
16 : 以下、名... - 2020/05/23 19:20:12.47 O7TCBllV0 16/16以上です。ありがとうございました。