~事務所~
P「はぁ~....」カタカタ
ガチャリ
乃々「お疲れ様です....」
P「あーいお疲れー」カタカタ
乃々「....」スタスタ
乃々「ふぅ....」ポスッ
乃々「....」
P「結構早かったなー」カタカタ
乃々「はい....」
元スレ
【モバマス安価】森久保乃々「プロデューサーさんの背中に穴が....」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1586869462/
P「....」カタカタ
乃々「....」
乃々「....!」
P「....」カタカタ
乃々「(Pさんの上着の背中に穴が開いてます....)」
P「....」カタカタ
乃々「....」
乃々「(教えてあげた方がいいですよね....)」
乃々「(あの状態で現場に行ったらマズいですし....)」
乃々「....」
乃々「....」スック
スタスタ
P「....」カタカタ
乃々「....」ジー
P「?」
P「どうした?」
乃々「い、いえ....」
P「おう」カタカタ
乃々「(そんなに大きな穴ではありませんね....直径2~3センチくらいでしょうか....)」
乃々「(でも場所が背中の中心です....目立ちます....)」
乃々「....」ジー
乃々「(え?)」
乃々「(穴の中が真っ暗....?)」
乃々「(上着に穴が開いているなら、その中に着ている物が見えるはずです....)」
乃々「....」
乃々「....Pさん」
P「ん?」
乃々「今日、その上着の下は何を着ているんですか....?」
P「何って、いつも通りワイシャツだぞ」
乃々「で、ですよね....」
乃々「ワイシャツの下は....?」
P「それもいつも通り裸だぞ」
乃々「....」
P「?」
乃々「....」ジー
乃々「(この穴、なんなんでしょう....)」
乃々「(よく見たら上着が無理やり破けて開いた穴とは違って)」
乃々「(コンパスで書いたような、綺麗な円になっています....)」
乃々「(断面も滑らかで、人為的に切り取られたみたいです....)」
乃々「(何より一番不自然なのは)」
乃々「(穴の中が吸い込まれそうなくらいに真っ暗で、底が見えないことです....)」
乃々「(内側に黒いものがあって、それが見えてるだけとは思えません....)」
乃々「(穴の向こうがどこまでも続いているようで....)」
乃々「....」ブルッ
乃々「....」
どうする? >>7
8 : 以下、名... - 2020/04/14 22:09:45.19 rzUJ98Ho0 7/711ナイフで刺す
乃々「(どうしたら....)」チラ
乃々「(!)」
乃々「(あ、あんなところに大和さんが使っている刃渡り10センチほどのサバイバルナイフが....)」
乃々「....」
乃々「(これをあの穴に刺したら....)」
乃々「(いやいやいやいや!!!)」
乃々「(そんなことしてPさんに刺さっちゃったらどうするんですか....!)」
乃々「(もりくぼ、この歳で前科者になってしまうんですけど....)」
乃々「(いや、少年法があるからもりくぼなら大丈夫....)」
乃々「(あれ?でも少年法って何歳までなら守られるんでしょう....)」
乃々「(そもそも少年法って少女には適応されるんでしょうか....?)」
乃々「(ってそんなこと今はどうでもいいです....)」
乃々「(とにかく、こんな危ないものは小さい子たちの手の届かないところへ置かないと....)」コケッ
乃々「(あ)」ヨロ
P「....」カタカタ
乃々「(ああああ!!!!)」ステーン
どうなる? >>12
12 : 以下、名... - 2020/04/14 22:23:49.74 XqTr26Zgo 10/711Pが死ぬ
ブスッ
P「....」
P「....」タラ
P「?」
乃々「あ....ちが....もりくぼは....」ガクガク
P「なんか....背中が熱い....」フラッ
ガシャーン
P「え....?あれ....?」
ちひろ「Pさん、うるさいですよ?」チラ
ジワァ
ちひろ「えっ....」
ちひろ「Pさん!?」ダッ
ちひろ「どうしたんですかこれ!?背中が真っ赤ですよ!?」
乃々「もりくぼはただ....」ブルブル
P「はぁ....はぁ....」
P「のの....」
P「ちょっと、ティッシュ取ってくれないか....」
P「なんか血がさ....出てて....」
ドロ ドロ
乃々「ぁ....」ビチャ
乃々「穴が....あって....」ビチャァ
ちひろ「きゅ、救急車!」ピッ
ちひろ「早く....早く....」イライラ
ガチャ
ちひろ「すみません!早く来てください!!!」
ちひろ「怪我人です!!!すごい血なんです!!!!」
P「寒い....」ドクドク
P「冷房....まだ早いですよ....」ドクドク
乃々「血が....どんどん....」
乃々「....うぷっ」
乃々「ぅぇっ....おぇぇぇっ............」ビチャビチャ
ちひろ「早くしてください!!!!!」
ちひろ「どんどん血が出ているんです!!!!!!!」
P「寒い....」
P「寒いなぁ....」
P「....」
P「....」
ちひろ「Pさん!今救急車呼びましたから!」
ちひろ「Pさん?」
乃々「....」パチリ
乃々「....」
乃々「....ここは」
ちひろ「....乃々ちゃん、ここは病院ですよ」
乃々「びょういん....」
ちひろ「乃々ちゃん、丸一日くらい眠っていたんです」
ちひろ「怪我はないみたいですけど、色々ありましたから....」
乃々「....」
乃々「....!」
乃々「Pさんは!?」
ちひろ「....」
ちひろ「まだ、集中治療室にいます」
ちひろ「でも詳しいことは分かりません」
ちひろ「お医者さんは、かなり危険だと言っていました」
乃々「....」
ちひろ「すみません、Pさんの状況を想像してしまうのが怖くて」
ちひろ「詳しくは聞きませんでした」
乃々「....」
ちひろ「....」
乃々「....」
ちひろ「ちょっと、外の空気を吸ってきます」ガタッ
スタスタ
乃々「....」
乃々「....夢じゃないんですね」
乃々「もりくぼは、Pさんへナイフを....」
乃々「....」
どうする? >>23
23 : 以下、名... - 2020/04/14 22:54:44.08 2Hg0rvRL0 19/711もりのくにからで蘇生を試みる
ガタンッ
ちひろ「乃々ちゃん!Pさんが!」
乃々「!?」
ちひろ「今、この中で治療中みたい....」
ちひろ「でももうダメかもしれないって....」
ちひろ「ぅぅっ....」ポロ
ちひろ「どうしてこんなことに....」ポロポロ
乃々「....」
乃々「穴です....」
乃々「穴があるんです....」
ちひろ「乃々ちゃん....」
ウィーン
医師「....」スタスタ
ちひろ「....」
医師「手を尽くしましたが....」
ちひろ「そんな....」
乃々「........」
乃々「!」ダダッ
ウィーン
医師「き、君!?」
P「....」
乃々「Pさん....」
乃々「背中、失礼します!」
乃々「んっ!」グルン
P「....」
乃々「穴....穴....」
乃々「ありました!」
医師「ちょっと君、気持ちはわかるがここに入っちゃ」
乃々「スゥ....」
乃々「ちゅ」
医師「おい!何をしている!」ユサユサ
乃々「....」スッ
乃々「穴に、もりのくにからを流し込みます」ギロッ
医師「はぁ!?」
乃々「スゥ....」
乃々「ちゅ」
乃々「ほんにひは おへんきぃ ひへぁふぁ(こんにちは お元気にしてますか)」
乃々「ははひはひぁ ぉひぉふにへ ふぁひへぃはぅ(私は今 もりのくにで暮らしています)」
乃々「へんぃぃっはぃ、へぁはひへぅへぉ ほぇぁひぃ(元気いっぱい、ではないですけど それなりに)」
医師「!!?!?!?!?!?」
~中略~
乃々「へぇふはぃはぁ ぉへはひぇ ふひぁぇん(照れくさいから お手紙で すみません)」
乃々「ほひぉふぃはぁぁぃぉ ほへぇ(もりのくにから愛を)」
乃々「ほぇぇ(こめて)」
乃々「ぁぃはほぉ(ありがとう)」
乃々「ぁぃはほぉ(ありがとう)」
医師「!!?!??!?!?!?!!?!?!?!?!?!?」
どうなる? >>31
31 : 以下、名... - 2020/04/14 23:20:28.11 q9nbcXE8o 26/711全てなかったことになり>>1に戻る。Pの代わりに森久保の背中に穴が空いてる
乃々「....」
乃々「えっ」
乃々「な、なんで事務所に....」
P「なんでって、さっき自分から入ってきたんじゃないか」
P「お疲れ様です~って」
乃々「Pさん!!!?!?!??!!?」
P「はい」
乃々「な、なんで!?」
P「俺が仕事してちゃ悪いか?」
乃々「....」
乃々「おばけですか?」
P「なんで俺が突然おばけになるんだよ!」プンスカ
乃々「....」
乃々「....」
乃々「....ひぐ」グズ
乃々「ひっ....んんっ....」ボロボロ
P「ちょっ!?」
P「え?何?なんで突然泣くの!?」
乃々「ひん....」ギュゥ
P「乃々さん!?」
ちひろ「Pさん....?」ニッコリ
P「違いますって!これは乃々が突然!」
乃々「Pさんっ....Pさんっ....!」エグッ
ちひろ「?」
P「落ち着いたか?」
乃々「....」
乃々「....すみません」
P「いや、別にいいんだけどさ」
P「何かあったら1人で抱え込まないで言ってくれよ」
乃々「はい....」
乃々「....」
乃々「....一つお願いしてもいいですか」
P「いいぞ」
乃々「....あっちを向いてください」
P「こうか?」クル
乃々「....」ジー
乃々「....」ジー
乃々「(穴はないです....)」ホッ
乃々「あ、もう大丈夫です....」
P「へぇ!?これだけ?」
乃々「はい、確認は取れたので....」
P「そう....」
乃々「....」
乃々「(Pさんの背中にあった穴は跡形もなく消えていました....)」
乃々「(そして、ついさっきまでの記憶も....)」
乃々「(覚えているのはもりくぼだけなのか....)」
乃々「(それともあれはもりくぼの妄想だったのか....)」
乃々「....」
乃々「(いえ、もうそれはいいんです....)」
乃々「(Pさんが元気でいてくれるなら、それで....)」ニコニコ
ガチャリ
誰が来た? >>39
39 : 以下、名... - 2020/04/14 23:38:42.80 blvM+G4Vo 32/711しぶりん
凛「お疲れ様」
P「おつかれ~」
乃々「おつかれさまです....」
凛「乃々!」シュタッ
凛「早かったんだね、いつ来たの?」
乃々「凛さんが来る少し前です....」
凛「そうなんだ、次の現場まであとどのくらい?」
P「あと30分くらいか」
乃々「だそうです....」
凛「そっか、まだ時間あるんだ」ニコッ
乃々「は、はい....」
乃々「....」
凛「....」
乃々「....」
乃々「....」ゴソゴソ
凛「どうしたの?」
乃々「あの、宿題をしようかと....」
凛「ふーん」
凛「分からないことがあったら聞いてね」
乃々「はい....」ガサゴソ
凛「....」ジー
凛「....」ジー
凛「(乃々の背中、華奢で、ちっちゃくてかわいいなあ)」
凛「....」ジー
凛「(ん?)」
凛「(乃々の華奢でちっちゃくてかわいくていい匂いのする背中に穴が開いてる....」
凛「(どこかに引っ掛けて破けちゃったのかな)」
凛「(でもあんなところ引っ掛ける....?)」
凛「(はっ!)」
凛「(背中の真ん中あたりに穴が開いているということは....)」
凛「(もしかしてその中身、見放題?)」
凛「....」
凛「(まずは下着だよね)」
凛「(乃々の下着....着替えで一緒になった時に何度か見たことがあるけど....)」
凛「(こういう隙間からチラっと見えるのって興奮する)」フンス
凛「(さらにその下の真っ白な柔肌も見られるんだ....)」
凛「....」ゴクリ
凛「(ちょっとくらい舐めてもバレないかな)」
乃々「....」カキカキ
乃々「....」カキカキ
凛「....」
凛「(いただきます)」ペコ
凛「....」ジー
凛「!?」
凛「(穴の中に下着も柔肌もない!?)」
凛「(どうなってるのこれ?)」
凛「(というか穴の中に何もない....?)」
凛「....」
凛「(....なにこれ)」
どうする? >>46
47 : 以下、名... - 2020/04/14 23:57:03.91 SOZ+x6zGo 38/711手を突っ込む
凛「....」
凛「(....挿れちゃおっかな)」ゴクリ
凛「....」
凛「(我慢は体に毒だし)」ジュルリ
凛「....」
凛「(乃々も乃々だよ)」
凛「(私に背中を向けるなんてさ)」
凛「(戦国時代なら死んでるよ....)」
乃々「....」ペラ
乃々「....」カキカキ
凛「(集中してる、今なら大丈夫かな)」
凛「....」
凛「っ....」スッ
ズプ
凛「....っぁ////」ビクン
乃々「....凛さん?」チラ
凛「ごめん、ちょっとあくびが出ちゃった」フフ
乃々「凛さんもあくびなんてするんですね....」クスクス
凛「するよ、私だって人間だよ?」
乃々「すみません、あまりそういうイメージがなくて....」
凛「....」
凛「乃々が見たいならもっとあくびするよ」
乃々「え、大丈夫です....」
凛「....」
凛「(危ない危ない....)」
凛「(乃々の穴に挿れてるのバレるとこだった....)」
凛「....」
凛「(しかし)」
凛「....」ズボズボ
凛「んんぅ............////」ビクビクン
凛「(たまらない....)」
凛「....」ニュプニュプ
凛「....」グポォ
凛「(ふぅ....)」
凛「(思った通り、穴の中は空洞で乃々に触れているわけじゃないけど)」
凛「(乃々の中に私の身体の一部が入っているという事実だけで頭がどうにかなりそう)」
凛「(凄いなこれ、こんなに心が昂る穴って初めてだよ)」
凛「....」ジュポジュポ
凛「(さて、そろそろ一旦抜かないと....)」コツン
凛「(ん?)」
凛「(今何か手に当たったような....)」ゴソゴソ
何があった? >>59
61 : 以下、名... - 2020/04/15 21:10:20.61 kELYa9ka0 44/711血まみれのサバイバルナイフ
凛「....」スッ
凛「!?」
凛「(サ、サバイバルナイフ!?)」
凛「(しかも血まみれ....)」ゾッ
凛「....」
凛「(どうしようこれ....)」
凛「(たぶん、ナイフ自体は亜季さんのだよね、見たことある気がするし)」
凛「(ただ血がベットリついてるのはなんでだろ....)」
凛「(そもそもなんで乃々穴の中にこんなものが....)」
凛「....」
凛「(私が持っててもしょうがないし....)」スック
スタスタ
凛「ちひろさーん」
ちひろ「はーい?」クルリ
凛「鑑識課に回しておいて欲しいものがあるんですけど」
ちひろ「どれですか?」
凛「これなんですけど....」スッ
ちひろ「!?」
ちひろ「凛ちゃん、これって....」コソコソ
凛「すみません、詳しくは聞かないでください」メソラシー
ちひろ「....」
ちひろ「だ、大丈夫なものなんですよね....?」コソコソ
凛「わかりません」
ちひろ「えぇ....」
凛「とりあえずお願いします」ペコ
ちひろ「もう、何が出ても知りませんよ?」
凛「....」
ちひろ「うちの鑑識課は優秀なので、24時間後には大体の結果がわかると思います」
ちひろ「....」
ちひろ「追加料金を払えば待ち時間を短縮できますけどどうしますか?」
凛「....」
凛「いくらですか?」
ちひろ「2時間短縮毎に1000円です」
凛「どうぞ」
ちひろ「1万円!それじゃあ4時間後に結果を渡しますね」ニッコリ
凛「わかりました、よろしくお願いします」
ちひろ「はい、回しておきますね」
凛「(うちの事務所にたまたま鑑識課があってよかった)」
凛「(なんで芸能事務所なのにそんなのがあるのかずっと疑問だったし)」
凛「(経費の無駄遣いじゃないかと思ってたけど)」
凛「(こういう時に役に立つんだ....)」
凛「....」
凛「(しかし)」ジー
乃々「zzz....」ウト
乃々「zzz....」ウトウト
凛「....」
凛「(あの穴、なんなんだろう)」
凛「(見た目通りあの中に底はない)」
凛「(いや、あるかもしれないけど少なくとも私の腕の届く範囲にはないはず)」
凛「(それに)」
凛「(肩まで入れても何にも当たらなかった)」
凛「(私の腕の長さを考えると、乃々の身体に必ず当たるはずなのに....)」
凛「(うーん....)」
どうする? >>70
70 : 以下、名... - 2020/04/15 21:34:56.43 +hJLF75S0 51/711覗いてみる
凛「....」
凛「(さっきは乃々が起きてたから大胆なことはできなかったけど)」
乃々「zzz....」スゥスゥ
凛「(今ならいける!)」
凛「(覗こう!頼るなら触覚より視覚!)」
凛「....」
凛「(落ち着け私....)」
凛「(乃々の中だからって我を失っちゃダメだ....)」
凛「(今は自分の欲求より謎の解決を優先しないと....)」
凛「(よし)」
凛「(この小さな穴に目を合わせて)」グイ
凛「....」クンカクンカ
凛「(無臭....)」
凛「!?」
凛「(中を覗くつもりだったのについ匂いを嗅いじゃった)」
凛「(いけないいけない)」
凛「....」
凛「(ちなみに乃々の匂いは....)」スンスン
凛「(うん、ステップ&スキップ)」
凛「(ちなみにこれは欲望に従ったんじゃないよ)」
凛「(乃々本来の匂いと比較しない穴自体の匂いがわからないから)」
凛「....」
凛「(念のためもう一回)」スゥーッ
凛「....」
凛「(安心安全のステップ&スキップ)」ニッコリ
凛「(ダメだ、これ以上嗅ぎ続けると溢れる)」
凛「(早く覗きこまないと....)」
凛「....」チロチロ
凛「(無味....)」
凛「!?」
凛「(覗きこんだつもりが舐めてた....)」
凛「(いや穴の中は空洞だから、正確には舌を入れただけか)」
凛「(ってそうじゃなくて!)」
凛「....」
凛「(おかしい)」
凛「(私が二度も本能に負けるわけない....)」
凛「(もしやこの穴自体が私の意志に働きかけている....?)」
凛「....」
凛「(それはそうと味の方も対照実験しないとね)」
凛「(うーんどこがいいかな)」フンフン
凛「(乃々ペロバイキングは選り取り見取り)」
凛「(どこを舐めても絶品だからなぁ)」
凛「(でも机に突っ伏して寝てる乃々を起こさないようにしないと....)」
どこを舐める? >>79
79 : 以下、名... - 2020/04/15 22:10:30.00 z41LE/cgo 57/711みみ
凛「....」
凛「(耳かな)」
凛「(乃々ごめんね、ちょっと髪どけるよ)」スッ
乃々「zzz....」スゥスゥ
凛「!?」
凛「(え?何この耳、この世の物?)」
凛「(ファンタジーよりファンタジーな美しさ....)」
凛「(そういえば柔道をしてる人の耳って潰れるけど)」
凛「(あれ、餃子耳って言われるよね)」
凛「....」
凛「(今度りあむに餃子じゃなくて耳を食べさせないと)」
凛「....」
凛「あむ」パクリ
乃々「っ....////」ピク
凛「(まずは乃々の小さな耳を一口に頬張る)」
凛「(そして)」
凛「....」チロ
凛「....」スーッ
乃々「ぁ................////」ピクピク
凛「(耳と頭の境目を、上から下になぞるように舌を這わせる)」
凛「(これは食前酒のようなもの)」
凛「(ここから前菜に入っていく)」
凛「....」チロチロ
凛「(耳輪から耳垂へ)」
乃々「んっ....////」モジモジ
凛「....」スゥッ
凛「(下まで行ったらさらに内側、舟状窩から上がって三角窩)」
凛「....」ペロ
乃々「はぁ....はぁ....////」
凛「(マズい、乃々の息が荒くなってきた)」
凛「(起きる前にコースを食べ切らないと)」
凛「....」スッスッ
凛「(耳甲介艇を経由して耳甲介腔)」
乃々「ぁぁっ....んん....////」ハァハァ
凛「(そして物語はメイン)」
凛「(外耳孔へ)」
凛「....」チュルチュル
凛「....」ニュル
凛「....」グポグポ
凛「(ん~)」
凛「(最初舌に広がるのはほろ苦さ)」
凛「(でも味わうごとに、それにもいくつか種類があることを知る)」
凛「(そしてそれは、奥へ舌を向かわせるほどに深みを増していくんだ)」
乃々「んぃっ」ビクン
凛「(こんなに可憐で愛おしい乃々なのに)」
凛「....」ズブブ
凛「....」レロ
乃々「んんんんぅぅ............////」ビクビク
凛「(こんなに可愛い声を出してるのに)」
凛「....」チュル
凛「....」チュルチュル
凛「....」チュルチュルチュル
乃々「き゛ぃ゛っ!!!」ガクガク
凛「(耳の中はわんぱく坊や)」
凛「(私の舌をとことん虐め抜くんだもん)」
凛「(ずるいよ)」フフッ
凛「(でもそのギャップこそが)」
凛「(一番のスパイスなんだよね....)」ウットリ
凛「(さて)」
凛「(最高の料理へのお礼と挨拶を兼ねて耳珠を一口)」ペロリ
凛「....」カパッ
凛「はぁ....」
凛「(私がミシュランの審査員なら即三ツ星挙げるのに)」
凛「(いやでもそんなことしたら乃々の耳を求める人たちが世界中から押し寄せて行列ができちゃうかも)」
凛「(やっぱり乃々と乃々の耳は私の胸の中に仕舞っておこう)」
凛「(さて乃々は....)」チラ
乃々「」ピクピク
凛「....」
凛「(セーフ)」
凛「(満足満足)」
凛「(これでこの後のレッスンも頑張れそう)」
凛「(乃々のおかげだよ、ありがとう)」ナデナデ
乃々「」グッタリ
凛「(あ、そろそろ時間だ)」スック
凛「....」スタスタ
誰が来る? >>92
94 : 以下、名... - 2020/04/15 23:02:39.13 oGapofyzo 66/711輝子
ガチャリ
輝子「....」
輝子「....こんにちは」
輝子「....」チラ
乃々「」グテン
輝子「あ、ボノノちゃん....」
輝子「....」トテトテ
輝子「....」ポスッ
輝子「....」
輝子「寝てる....」
乃々「」シーン
輝子「....のか?」
輝子「....」ジー
乃々「」
輝子「....よく、寝てる」
輝子「....?」
輝子「なんで耳だけ、汗だく....?」
輝子「....」
輝子「拭いてあげよう」スッ
輝子「よいしょ....」フキフキ
乃々「ひゃうんっ////」ビクンビクン
輝子「!?」ビクッ
輝子「ごめん、ボノノちゃん、起こし
乃々「zzz....」スゥ
輝子「....」
輝子「とりあえず、耳は拭けたから、よし....」
輝子「....」
輝子「あ、ボノノちゃんの服に」
輝子「穴が....」
どうする? >>109
109 : 以下、名... - 2020/04/16 20:47:27.75 9WwaocgBo 70/711きのこの鉢植えを放り込む
輝子「....」ジー
輝子「不思議な穴だ....」
輝子「キノコ換算だと、大きめのシイタケ1個分....」
輝子「シメジなら10本....」
輝子「カエンタケの半分くらいか....」
輝子「?」
輝子「服に開いてない....ぞ?」
輝子「ただの穴に見えて、そうじゃない....」
輝子「....」
輝子「....」
輝子「まあ、いいか....」
輝子「ボノノちゃんが起きたら、聞こう....」
輝子「....」
輝子「....次の仕事まで、まだ時間があるな」
輝子「出でよ、キノコたち」
輝子「....」トス
輝子「まだまだ」
輝子「....」ドス
輝子「最後に」
輝子「....」ドスン
輝子「....」
輝子「....」ニタァ
輝子「ほら」グイ
輝子「見て、ボノノちゃん」グイ
輝子「寝てる」グイ
輝子「寝る子は育つ....」
輝子「寝るキノコも育つ....」
輝子「机の下で、たっぷり寝て....大きくなるんだ....」ニコニコ
輝子「....」ニコニコ
輝子「....うん、水浴びしよう」
輝子「....」スッ
輝子「....」シュッ
輝子「気持ちいいか....?」プシュプシュ
輝子「....」シュコ
輝子「よしよし....」プシュッ
輝子「....」シュシュ
輝子「....おっと」スルリ
輝子「あ」ストン
輝子「....」
輝子「???」
輝子「あれ、わ、私の、キノコ....」オロオロ
輝子「ボノノちゃんの上に落ちた....」ゴソゴソ
輝子「....」ガサゴソ
輝子「....消えた」
輝子「....」
輝子「....さっき落としたところの下には」
輝子「あの、穴」
輝子「....」
輝子「穴が私のキノコを」
輝子「勝手に、食べたのか....?」
輝子「....」
輝子「い、いや、まさか....」
輝子「ボノノちゃんの背中の穴が、そんなことするわけは、ない....」
輝子「....匂いを辿ろう」
輝子「....」スン
輝子「....」スンスン
輝子「....」
輝子「やっぱりお前じゃねぇかァァァッ!」
輝子「姿は見えなくてもォッ!」
輝子「私のポルチーニクンの香りは誤魔化せないぜぇぇぇッ!!」
輝子「....」
輝子「....美味かったか?」
穴「....」
輝子「....」
輝子「....感想ぐらい」
輝子「言えよォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!」バーーーーン
輝子「ポルチーニクンの仇は」
輝子「私が取るぜぇぇぇッ!!!!!」
どうする? >>120
穴の中に手を突っ込んで探る
輝子「....」スン
輝子「....ポルチーニクン」
輝子「今行くからな」
ズポ
輝子「ん」
ズプズプズプ
輝子「ぉぉぉ!?」
輝子「この穴、どうなってるんだ....?」
輝子「私の右腕、ほとんど入ってるのに、つっかえる気配がない....」
輝子「そしてポルチーニクンも、ない....」
輝子「....」ガサ
輝子「....」ゴソ
輝子「....」ブンッ!
輝子「....」ブンッ!
輝子「....」
輝子「振り回しても、何にも当たらない....」
輝子「なんなんだ....この穴....」
どうする? >>127
127 : 以下、名... - 2020/04/16 21:47:36.36 6Bil9eqvo 82/711きのこがちとせ(アイドルになる前)になって出てきた
輝子「これ、ダメなヤツかもしれない....」
輝子「....」ズポズポ
輝子「....」スポン
輝子「....」
輝子「ポルチーニクン....」
輝子「この穴は、ダメだ」
輝子「何もわからない....」
輝子「ごめん....」ションボリ
ボトッ
輝子「?」
輝子「何か音が....」チラ
ドクン
ドクン
ドクン
輝子「これ、なんだ....?」
輝子「いつからここに....?」
輝子「....」ジー
ドクン
ドクン
輝子「赤くて、小さくて」
輝子「規則的に動いてる....」
輝子「....」ジー
輝子「頭、手、足....」
輝子「....」
輝子「ぁ....」ゾクッ
輝子「....」
輝子「....胎児、なのか!?」
輝子「こ、こんな、どこから来たんだ!?」
輝子「しかも生きてる!」
輝子「どうすればいいんだ!?」
輝子「誰かッ!」
シン
輝子「誰もいない....」
ド
ク
輝子「あぁ、どんどん弱くなってる....」
輝子「普通は、お母さんのお腹の中にいるはずなのに....」
輝子「剥き出しじゃ、ダメだ」
ド
ク
輝子「助けないと....」
輝子「このままじゃ....」
どうする? >>134
134 : 以下、名... - 2020/04/16 22:10:29.92 hxHTeeOOo 87/711自分のナカに入れる
輝子「....」
輝子「胎児がいるべき場所、は」
輝子「....」
輝子「っ....」ガシッ
輝子「ここしかないッ....!」グイ
輝子「んっ」ググ
輝子「っぁ....」ニュプ
スポ
輝子「!?」
輝子「あれ、入っ....」チラ
輝子「....」
輝子「....」
輝子「....」
輝子「....なんで私の股に」
輝子「あの穴があるんだよォォォォォォッ!!!!!!」
輝子「....」
輝子「....」
輝子「....どうしよう」
輝子「今のところ、こちらから何かしなきゃ、問題はない....」
輝子「ただ....何もかもが未知、どうなるかもわからない....」
輝子「穴の中の様子が全く分からないから、あの胎児の行方もわからない....」
輝子「....」
輝子「というか、これ」
輝子「私が催した場合、どうなるんだ....?」
輝子「....」
輝子「とりあえず、パンツは履いておこう....」グイグイ
輝子「....」
輝子「....ボノノちゃんのは、服の上から開いていたのに」
輝子「私のは、体に直接なのか」チラ
輝子「あれ」ジー
輝子「....」
輝子「ボノノちゃんの穴が、消えてる....?」
輝子「....」
輝子「これはもう、私だけじゃ無理....」
乃々を起こす or 他の人を呼ぶ or 両方 >>145
145 : 以下、名... - 2020/04/17 20:20:15.31 XbddGCg50 92/711両方でよしのん
輝子「....」
輝子「ボノノちゃん」ユサユサ
輝子「....」ユサユサ
乃々「zzz....」スヤ
輝子「....」
輝子「ふー」フー
乃々「ぃひっ!」ビクン
乃々「....」
乃々「....輝子ちゃん」
輝子「耳、大丈夫....?」
乃々「耳ですか....?」
輝子「うん、耳だけ汗だくだったから」
乃々「?」
乃々「いえ、特に何も....」
輝子「まあいいや」
輝子「それより、ボノノちゃんに話があるんだ」
乃々「話....?」
輝子「聞いてくれるか....?」
乃々「もりくぼなんかが役に立てるかわかりませんが、それでもよければ....」
輝子「ありがとう」
輝子「じゃあ話の前に」
輝子「私の股を見て欲しい」
乃々「股、ですか?」
輝子「うん」
乃々「....」ジー
乃々「?」
乃々「かわいいスカートです....」
輝子「いや、その中を見て欲しいんだ」
乃々「中....」
乃々「!?」
乃々「しょ、輝子ちゃんとは、確かに仲良しですけど、私はお友達だと思っていまして、その....」アタフタ
輝子「ボノノちゃん」
乃々「はい」
輝子「何も言わず、何も聞かず」
輝子「見て欲しい」キリ
乃々「いや真面目な顔で言われても困ります....」
輝子「....」ヌギ
乃々「ちょっ!?」
輝子「....」ヌギヌギ
乃々「輝子ちゃん、やめてくださいっ!」ガバ
乃々「こういうのはもっと段階を踏んでから....////」ポッ
輝子「....」
乃々「....」
乃々「....」
乃々「....」チラ
乃々「えぇっ!?」
乃々「輝子ちゃん、これ、どういうことですか!?」
輝子「それが、サッパリわからないんだ....」
乃々「なぜあの穴が輝子ちゃんの」
乃々「お股に....」
輝子「!」
輝子「ボノノちゃん、この穴、知ってるのか!?」
乃々「....」
乃々「....はい」ウツムキ
輝子「....」
輝子「....話を、聞かせてくれないか」
乃々「....もちろんです」
輝子「なるほど、そんなことが....」
輝子「てっきりボノノちゃんは、背中の穴に気付いていないと思ってた....」
乃々「もりくぼはもう終わった話だと思っていましたから....」
乃々「でも、寝ている間にそんなことがあったなんて....」
乃々「....」
乃々「でも、せっかく2人で情報を共有したのに」
乃々「手がかりが見つかるどころか....」
輝子「より謎が深まったな....」
乃々「....」
輝子「....」
乃々「すみません、お役に立てず....」
輝子「い、いや、いいんだ」
輝子「むしろこの、変な穴のことを、ボノノちゃんに話せてよかった」
輝子「ちょっとだけ、気が楽になった....」
乃々「....」
乃々「わからないことしかありませんけど」
乃々「1つだけハッキリしたことがあります」
輝子「それは?」
乃々「....」
乃々「この穴は、絶対に消さなきゃいけないってことです」
輝子「....」
乃々「私も、輝子ちゃんも、苦しめられてばかり....」
乃々「他の被害者を出さないためにも」
乃々「消さなきゃダメです....!」
輝子「....」
輝子「....私もそう思ってたところだ」
乃々「輝子ちゃん....」
輝子「私たちは、一緒に穴と戦う」
輝子「穴姉妹」
乃々「穴姉妹」
乃々「....」
乃々「いい響きです....」ニコニコ
乃々「輝子ちゃんも気づいているかもしれませんが」
乃々「この穴、明らかに私たちの理解を超えています....」
輝子「超常現象、か....」
乃々「情報がなさすぎる今の状況を考えると」
乃々「少しでもこれのことを知っている人に聞くべきじゃないでしょうか....」
輝子「そう、かもしれない....」
乃々「....」
乃々「超常現象に....」
輝子「詳しそうな人....」
芳乃「わたくしを呼びましてー?」
乃々「うわっ!?」
輝子「と、突然すぎる....」
芳乃「声なき声に呼ばれたゆえにー、ここに来たのでしてー」
乃々「....」
乃々「芳乃さん、助けてほしいことがあるんです....」ペコ
輝子「話だけでも、聞いてくれないか....」ペコ
芳乃「....」
芳乃「2人のお心はわかっているのでしてー」ニコ
芳乃「助けになるのですー」
乃々「....ありがとうございます」ウルッ
輝子「じゃあ早速」スポン
乃々「輝子ちゃん、いきなり過ぎますよ!?」
芳乃「ふむー」チラ
乃々「....」ゴクリ
輝子「....」
芳乃「これが件の穴ですかー」マジマジ
輝子「....」
芳乃「なるほどー」ジロジロ
輝子「....」
輝子「....///」ポッ
芳乃「....」
芳乃「もう仕舞ってよいのですー」
輝子「....」スッ
芳乃「....」
乃々「どうでしょうか....」
輝子「....」
芳乃「....」
芳乃「わたくし、数多のもの達を見てまいりましたがー」
芳乃「このようなものは、見たことがありませぬー」
芳乃「聞いたこともありませぬー」
乃々「....」
乃々「そう、ですか....」
輝子「芳乃さんでも分からないなんて....」
芳乃「すみませぬー....」
芳乃「....しかし」
芳乃「その穴を見ていて、気になることがありましてー」
2人「!!!」
乃々「それは、なんですか....?」
芳乃「....」
芳乃「この穴、何もないのですー」
輝子「それは穴だから、当然じゃないか?」
芳乃「いえ、何もなさすぎるのですー」
2人「?」
芳乃「人の世に存在する全てのものには、魂が宿りますー」
芳乃「それは人に限らず」
芳乃「花、石、風、光などの美しき自然の恵み」
芳乃「そしてこのこんびにの袋や」
芳乃「わたくしの着ている服」
芳乃「人の作ったものにも宿るのでしてー」
乃々「....」
乃々「....ということは」
芳乃「はい、この穴は」
芳乃「他の何ものでも持っているものを」
芳乃「全く持っていない」
芳乃「清らかな心も」
芳乃「穢れた魂も何もない」
芳乃「まったくの」
芳乃「無」
芳乃「なのですー」
輝子「それは....」ゾク
乃々「....」ゾクッ
芳乃「人の世の理において」
芳乃「まったくの無とは」
芳乃「ありえないのですー」
芳乃「しかし」
芳乃「その穴は無」
芳乃「....」
芳乃「そこにはたしかに、無が有るのですー」
芳乃「わたくしもわからぬ以上」
芳乃「この穴には、あまり触れないほうがよいかもしれませぬー」
輝子「確かに....」
乃々「興味本位でいじっちゃダメなものなんですね....」
芳乃「しかし、何もしないというわけでもありませぬー」
乃々「何か打開策があるんですか....?」
芳乃「はい」
芳乃「輝子、水は持っているのでしてー?」
輝子「え?水なら持ってるぞ....?」
芳乃「それではまず」
芳乃「その水を飲み干すのですー」
輝子「わかった」
輝子「んっ....んっ....」ゴクゴク
輝子「んく....ん....」ゴクゴク
輝子「ぱぁ」
輝子「これで、いいのか....?」
芳乃「素晴らしい飲みっぷりでしてー」
乃々「次はどうするんですか?」
芳乃「次は」
芳乃「このおせんべいを食べるのですー」
輝子「?」
芳乃「お茶にするのでしてー」
乃々「えぇっ!?」
輝子「....」
輝子「よ、芳乃ちゃん、私たち、早くこの穴の謎を解明しないと....」
芳乃「....」
芳乃「....お2人とも、酷い顔なのですー」
乃々「....」
輝子「....」
芳乃「体中を悪い気が巡り、支配されていますー」
輝子「悪い気....」
芳乃「そのような状態では、よき未来へは行けませぬゆえー」
芳乃「少しだけ、おやすみしましょう」
輝子「....」
輝子「そう、だな....」
乃々「あむ....」パリッ
乃々「....」モグモグ
輝子「ふー、ふー....」
輝子「....」ズズッ
芳乃「....」モグモグ
芳乃「....」ズズズ
芳乃「ほー」
乃々「このおせんべい、美味しいですね....」ニコニコ
芳乃「近くのこんびにのおせんべいで、これが一番なのですー」
輝子「このお茶も、美味しい、心があったまる....」エヘヘ
芳乃「知覧茶でございますー」
輝子「知覧茶....?」
芳乃「鹿児島のお茶なのですー」
芳乃「収穫前の1週間ほど、日光を遮って育てるのでしてー」
芳乃「それが旨みを増やし、逆に渋みを抑えるのですー」
芳乃「かぶせ茶と呼ばれていますー」
乃々「なるほど....」
芳乃「そして、普通のお茶よりも長く蒸す『深蒸し』で作られていましてー」
芳乃「これが、かぶせ茶のコクと旨みをさらに引き出し」
芳乃「お茶を鮮やかな深い緑色にしてくれるのですー」
輝子「美味しいわけだ....」
乃々「さすが芳乃さん....」
3人「....」ズズッ
乃々「ほー」
輝子「ほー」
芳乃「ほー」
芳乃「....」
芳乃「そろそろでございますー」
乃々「?」
輝子「何かあるのか」
芳乃「輝子」
芳乃「先ほどの、水が入っていたペットボトルをこちらにー」
輝子「これ?でももう中身は入ってないぞ....」
芳乃「いえ、それでよいのですー」
輝子「?」
輝子「これ」スッ
芳乃「....」
芳乃「....」スッ
乃々「輝子ちゃんの下腹部に何かあるんですか?」
輝子「???」
芳乃「えいやー」ギュウッ
輝子「アァああアアアアッッッッ!!!!!!」ブルブルッ
芳乃「雫がぽたぽたとー」
芳乃「流れませぬー....」
輝子「いいいいきなり何をするんだ....!」ガクガク
芳乃「これで準備は整ったのでしてー」
乃々「どういうことですか....?」
芳乃「わたくしたちがひとやすみをしたわけ」
芳乃「一つはもちろん、体と心を休めるためでございますー」
芳乃「もう一つは」
芳乃「輝子におしっこをしてもらうためなのですー」
輝子「」
乃々「えぇ....?」
輝子「よ、芳乃ちゃん、私たちは真剣に
芳乃「もちろん真剣でございますー」ムッ
輝子「....」
輝子「なぜ、私がおしっこをしなきゃいけないのか、教えてほしい....」
芳乃「....」
芳乃「....わたくしたちは」
芳乃「この穴の情報を」
芳乃「とにかくたくさん、集めなければなりませぬー」
芳乃「その中で」
芳乃「こちら側から穴へ」
芳乃「これはお2人が、いくつかやっておりますー」
芳乃「しかし」
芳乃「穴の内側からこちらへ」
芳乃「これは、未だに何もできていないのですー....」
乃々「たしかに....」
芳乃「ですが今、わずかな光が差しているのですー」
芳乃「輝子の股からー」ニッコリ
輝子「....」
乃々「筋は通っているような....気が....」
乃々「....」
乃々「どうなんでしょう....」
輝子「言っていること、わ、わからなくはないけど....」
輝子「でも、穴が私の股の表面に開いているだけで」
輝子「私の、その............」カァッ
輝子「だっ、出すところが、穴の中にあるかは、わからないぞ....」
芳乃「そう、わからないのですー」
輝子「だったら」
芳乃「だから」
芳乃「試すしかないのでしてー」
輝子「ぐっ....」
乃々「....」
乃々「....輝子ちゃん」ポンッ
輝子「ボ、ボノノちゃん....!」
乃々「やりましょう」コクリ
輝子「」
輝子「わ、わかった、やる、よ....」
輝子「じゃあトイレに行って」ガシッ
芳乃「なんのためにペットボトルを開けたと思うのですー?」ニコ
輝子「」
輝子「こ、ここでやる必要なんて、ないじゃないかッ!」
芳乃「輝子は己のおしっこが出てくるところをじっくり見られるのでしてー?」
輝子「普通に上から見れば」
芳乃「今はあらゆる情報を集めなければなりませぬー」
輝子「っ....」
芳乃「もう一度問いますー」
芳乃「己のおしっこが
乃々「芳乃さん!もうその辺りで....」
芳乃「ふむー」
輝子「」
輝子「....」ヌギ
輝子「....」ヌギ
輝子「はぁ....」
芳乃「こちらは準備おっけーなのでしてー」
乃々「撮影班も準備完了です」
輝子「ちょっ!?」
輝子「撮影するだなんて聞いてないぞッ!?」
芳乃「人というのは不都合の多い生き物」
芳乃「わたくしの瞬きの間に、大切な情報を見落としてしまうかもしれませぬゆえー」
芳乃「文明の利器の力も借りるのですー」
輝子「」
芳乃「さあ輝子、このペットボトルに」
芳乃「癒しの水音を響かせるのですー」
乃々「....」ゴクリ
輝子「....」
輝子「....い、いくぞ」
輝子「....ん////」
穴から出てくる or 何も出てこない >>190
190 : 以下、名... - 2020/04/17 22:51:10.47 oQ9EgeQjo 129/711出てこない
輝子「っ....」
輝子「ぁ....」
芳乃「....」
芳乃「早くするのでしてー」グイグイ
輝子「ア゛ア゛ぁッッ!!!」
輝子「出してるッ!もう出してるんだよォォォォォォッ!?」
芳乃「ふむー....」
輝子「....」
輝子「....終わった」
輝子「もう舞台に立てない....」
芳乃「輝子の勇気ある行動で、わたくしたちは少しだけ前に進めます」
輝子「....本当?」
乃々「そ、そうですよ!」
輝子「ボノノちゃん....」
乃々「輝子ちゃんの犠牲は無駄にしません!」
輝子「犠牲って言うな....」ゲンナリ
乃々「....輝子ちゃんのおしっこによって得た情報を整理しましょう」
乃々「まず輝子ちゃんのおしっこは、こちらへ出てきませんでした....」
乃々「このことから、おしっこはどこか別の場所へ排出されていることになります」
乃々「また、輝子ちゃんのお股の頂上は、平常時と比べて2割ほどが消失」
乃々「つまりその部分は....」
乃々「穴の向こう側にあるようです」
芳乃「....つまり」
芳乃「穴の向こうには現在」
芳乃「輝子の頂上部のみが剥き出しの状態でしてー」
輝子「」
乃々「輝子ちゃん、さっきまでパンツ履いてましたけど....」
芳乃「穴の上に被せたところで特に意味はないのですー」
輝子「」
乃々「....」アワアワ
乃々「でも輝子ちゃん....!」
輝子「なんだ....哀れな私を笑いに来たのか....」
乃々「この穴も役に立つことがあるじゃないですか!」
輝子「....」
乃々「輝子ちゃんは今....」
乃々「いつでもどこでも、パンツを降ろさずにおしっこし放題です!!!」バーン
輝子「....」
輝子「私は赤ちゃんじゃない....」
乃々「ですよね....すみません....」ションボリ
芳乃「こうなったら仕方ありませぬー」
芳乃「次の策を考えましょうー」
輝子「さ、策って言われても....」
乃々「何もわからない以上こちらからはあまり触らない方が良い、という話でしたし....」
輝子「私が出来ることだって、さっきで終わりだ....」
芳乃「ふむー....」
芳乃「やはり、こちらから打って出るしかないようですー....」
乃々「で、でも、それはダメだって....」
芳乃「出来る手は全て打ちましたが、それでも解決できなかったのですー」
芳乃「もはやこちらが危険を負わずに動くことは叶いませぬー....」
輝子「そ、そうか....」
芳乃「それでも解決を、お2人は求めるのでしてー?」
輝子「....もちろんだ」
乃々「というか私たち、散々いじった後ですし....」
輝子「今更、だよな....」
芳乃「決まりですねー」
輝子「でも、ここまでで大概のことはやって来たよな....?」
乃々「確かに....」
芳乃「ふむー....」
どうする? >>200
200 : 以下、名... - 2020/04/18 22:16:56.99 S5OOB8I3o 136/711いろんなものを山ほど入れてみる
芳乃「....」
芳乃「とにかく様々なものをたくさん入れてみるのはどうでしょうー?」
乃々「えっ!?」
乃々「そ、それ大丈夫でしょうか....」
輝子「どうなるか全く見当が付かないぞ....」
芳乃「どんなものでも」
芳乃「壊れるまでものを入れれば壊れるのですー」
乃々「さっきまでこの穴は無だとか人の世の理から外れているとか言ってたような....」
芳乃「さて」
芳乃「まずはこちらを入れてみるのですー」
何を入れる? >>203
203 : 以下、名... - 2020/04/18 22:34:07.11 cQJhlOOdo 139/711そのへんで捕まえたしぶりん
凛「んー!んー!」ジタバタ
芳乃「その辺で捕まえた凛さんでございますー」
2人「」
乃々「ちょ、ちょっと待ってください芳乃さん!」
輝子「さすがにそれはまずいと思うぞ....」
芳乃「ふむー....」
芳乃「それでは本人に聞いてみましょうー」ベリベリ
凛「ぷはぁっ」ハァハァ
凛「ちょっと!いきなり何するの!」
芳乃「輝子、あれを」
輝子「あれ?」
芳乃「凛さんに股を見せるのです」
輝子「....」
輝子「....」ヌギヌギ
輝子「これ....」
凛「!?」
凛「え、これ....」
乃々「これは、突如出現した謎の穴というもので....」
凛「乃々の背中にあった穴と似てる」
乃々「!!?!!?」
輝子「知っているのか凛さん!?」
凛「うん」
芳乃「詳しい話を聞かせて欲しいのでしてー」
凛「....えーっと」
凛「私が体験したのはこんなところ」
芳乃「興味深いですー」
輝子「....凛さん」
凛「何?」
輝子「ボノノちゃんが、早急にメンタルケアが必要なレベルまでドン引きしてるんだが....」
乃々「」
芳乃「いえ、これはあまりにも衝撃が大きすぎて意識を失っているのでございますー」
凛「ふーん」
凛「つまり今が耳舐めチャンスってこと?」
輝子「違うにきまってるだろ....」
乃々「....」
凛「乃々」
乃々「....もりくぼ、信頼していた凛さんに裏切られてショックです」
乃々「PTSDになったんですけど....」
輝子「PTSDの人は自分のことPTSDとは言わないんじゃ....」
芳乃「凛さん、真摯な謝罪をすべきではないですかー?」
凛「....」
凛「私は謝らない」キリッ
乃々「....」
凛「なぜなら」
凛「私は決して」
凛「乃々を裏切ってなんかいないから!」バーン
輝子「突然語り始めたぞ....」
凛「私がなぜ乃々の耳を舐めたか」
凛「わかるよね、乃々?」
乃々「えぇ....」ドンビキ
輝子「セクハラ被害者が、答えるわけない....」
芳乃「性犯罪の被害が判明しづらい理由のひとつでございますー」
凛「わかったよ、私から言う」
凛「私が乃々の耳を舐めた理由」
凛「それは」
凛「乃々を愛しているから、当然だよね」フンス
乃々「うわぁ....」
輝子「凛さんはなんで、自信満々なんだ....?」
凛「乃々は私のこと、信頼してたってさっき言ってたよね」
乃々「過去形ですけど....」
凛「乃々の信頼は、私も感じてた」
凛「でも、可愛い乃々からそんな気持ちをぶつけられたら」
凛「おかしくなるに決まってるじゃん!!!」
乃々「えぇ....」
芳乃「これが逆ぎれでしてー?」
輝子「なかなか見られないぞ、この理不尽なキレ方は....」
凛「乃々が私をおかしくしたんだよ」
乃々「そ、そんなこと言われても....」
凛「....」
凛「....」スタスタ
凛「....」ガシッ
乃々「ひぃっ....」
凛「乃々、私の目を見て欲しい」
乃々「....いやです」
凛「乃々」
凛「お願い」
乃々「....」
乃々「....」チラ
輝子「見るのか....」アキレ
芳乃「もう結末は見えているのでしてー」ボリボリ
凛「乃々」
凛「さっきは取り乱しちゃった」
乃々「....」
凛「やっぱり謝るよ」
凛「いくら乃々のことを愛していたとしても」
凛「本人の了承を得ずに耳を舐めちゃダメだよね....」
凛「....ごめん」
乃々「....」
凛「でもこれだけは信じて欲しい」
凛「私は乃々を傷つけるために耳を舐めたんじゃない」
凛「単純に」
凛「乃々への愛を抑えきれなくなっただけ」
乃々「....」
輝子「欲情を抑えきれない方が怖くないか....?」
凛「私は乃々のことが好き、愛してる」
乃々「....困ります」
凛「うん、だからもう二度と言わない」
凛「耳も舐めない」
凛「私と乃々はこれまで通り」
凛「それで許してもらえないかな」
乃々「....」
乃々「....」プイ
凛「そうだよね....」
凛「私のしたことを考えたら、当然か....」
乃々「....」
乃々「....たまになら」チラ
乃々「耳、舐めてもいいですけど....」ジー
凛「の、乃々っ!」ギューッ
乃々「凛さん!?」カァッ
凛「ジュポポッ!!!!ジュルジュルジュル!!!!!」グポグポ
乃々「アッ!凛さん!?激しんひっ!」ハァッ
乃々「みんな見ぅぁ....んんんぅ....////」ビクンビクン
輝子「....」
芳乃「お茶、飲みましてー?」
輝子「あ、どうも」
凛「ふぅ....」ニッコリ
乃々「////」ポッ
輝子「ボ、ボノノちゃん....」
輝子「いやなら断ってもいいんだぞ....?」
乃々「....」
乃々「最初はビックリしましたけど....」
乃々「凛さんは私の憧れの人なので」
乃々「そんな人に好きと言って貰えたのは....」
乃々「....嬉しいです////」
輝子「そ、そうか....それならいいか」
芳乃「乃々はちょろいのでしてー」
凛「それで、どうするの?」
芳乃「わたくしたちは元々、凛さんを穴へ入れようとしておりましたー」
輝子「いやそれは、芳乃さんが勝手に....」
凛「....」
凛「私、行ってもいいよ」
凛「もちろん安全対策を万全にして、だけど」
乃々「凛さん!それは危険すぎます!」
凛「でもさ、このままじゃ埒が明かないよ」
乃々「そ、それは....」
輝子「べ、別に、凛さんじゃなくても....」
凛「そうやって先延ばし、他人任せに出来る段階じゃないよ、もう」
芳乃「....」
凛「それに私より小さい子たちにそんなことさせるくらいだったら」
凛「私がする方がよっぽどいい」
芳乃「わたくしは小さくないのでしてー」プンスカ
乃々「....」
乃々「凛さん、私も早く解決したい気持ちは同じですけど....」
乃々「穴へ入るのは、もう少しだけ話し合ってからにしませんか....?」
輝子「あくまで突入は、最終手段だ....」
凛「....」
乃々「とりあえず、さっき言っていたナイフの鑑定結果を待ってからにしましょう....?」
凛「....うん、わかった」
凛「まずはそれぞれの状況を時系列順に整理しようか」
凛「最初は....」チラ
乃々「私です....」
乃々「皆さんにもお話しした通り、今日のお昼過ぎに事務所へ来た私が」
乃々「Pさんの背中に穴を見つけました....」
乃々「その時の直径は2~3センチほどでしたが」
乃々「それ以外で今の穴との違いはなかったと思います....」
乃々「あまりにも穴が奇妙だったので何か長いものでも入れてみようと思った時に」
乃々「近くにナイフが落ちているのに気付きました....」
乃々「....」
乃々「っ....」ウルッ
凛「ありがとう、乃々」ナデナデ
乃々「....すみません、あまり思い出したくないことなので」
芳乃「過ぎた時間が戻るというのは本来あり得ぬこと」
凛「でも、乃々の話と、それ以降、そして現在進行形で私たちが体験していることを踏まえると」
凛「それが妄想だったとは、思えない....」
輝子「ボノノちゃんの一件がスタート、と思っていいのかな....」
芳乃「どちらにせよ、乃々の前に穴があったかをわたくしたちが知る術はありませぬー」
4人「....」
凛「次は私か」
凛「私が事務所に来て乃々と話した時間は」
乃々「私がPさんの穴が消えていることを確認したすぐあとです」
凛「その後私は乃々の背中の穴を見つけた」
凛「穴の直径は私の腕が入るくらいだから、4~5センチくらい?」
凛「そして腕を入れたら、中でサバイバルナイフを見つけた」
乃々「鑑識課の結果待ちではありますけど....」
乃々「凛さんの話を聞く限り、私の時のナイフでほぼ間違いないと思います」
凛「ちひろさんにナイフを渡したあと」
凛「穴を覗くつもりが匂いを嗅いだり、舌を入れたりしたけど、無味無臭だったよ」
輝子「何してるんだ....」
芳乃「....」
凛「事を済ませた私が出ていって」
輝子「すぐ後に、私が入ってきたんだ」
輝子「寝ているボノノちゃんを見たら、穴があるのに気付いた」
輝子「大きさは、たぶん凛さんの時と同じだと思う」
輝子「私がポルチーニクンの世話をしようと思ったら、手を滑らせてしまって....」
輝子「....ポルチーニクンッ」クッ
輝子「....」
輝子「....彼を助け出そうと穴に手を入れたんだ」
輝子「結局見つけ出すことはできず」
輝子「諦めて手を抜いた」
輝子「そして目を離した時に音がして」
輝子「振り向いたら、ボノノちゃんの傍に、胎児が落ちてて....」
輝子「パニックになった私は....」
輝子「その胎児を、私の、お腹の中に戻そうと....」
輝子「気づいた時には、あの穴が私の股にあって」
輝子「胎児もその中に入ってしまっていたんだ....」
凛「で、乃々の背中にあった穴は消えていた」
芳乃「....」
芳乃「ちなみにおしっこはこちら側へは一切出てこなかったのでしてー」
凛「なるほど....」
凛「....」
凛「私もこの目で見たいからもう一回出してもらっても良い?」
輝子「絶対に、いやだ....」
芳乃「....穴の存在自体が最も奇妙ですが」
芳乃「他にも気になるところがありますー」
凛「そうだね、やっぱり一番は穴の自在性かな」
凛「最初はPの背中、次は乃々、今は輝子の股」
凛「この短時間で、場所が激しく移り変わってるのは変だよね」
輝子「話を聞く限りだと、場所だけじゃなくて」
輝子「穴の大きさも変わってるな....」
凛「最初はナイフみたいな短いものでも、穴の限界に届いたのに」
凛「乃々の背中にあった時には、少なくとも私の腕よりは大きくなってた」
芳乃「今や、輝子の出したおしっこは一滴も出てこないのですー」
輝子「い、一々言わなくていいぞ....」
芳乃「もう一つだけ、気になることがありましてー」
凛「何?」
芳乃「....この穴に深く関わったものは皆」
芳乃「普段は行わないようなことをしているように思えるのですー」
凛「....」
芳乃「乃々は心優しく、少々臆病なところもありますー」
芳乃「床にナイフが落ちていたとして、それを手に取るような者ではありませぬー」
乃々「....」
輝子「よ、よく考えてみれば、私も、胎児を見たからって」
輝子「自分のお腹の中に、入れようだなんて、思わないかもしれない....」
凛「なるほどね....」
凛「私が得体のしれない穴に躊躇なく手を突っ込んだり」
凛「乃々の耳を舐めたりしたのも穴のせいってことか」
輝子「それは凛さんの性癖じゃないか?」
芳乃「....この穴は」
芳乃「人を惑わせ、陥れ
芳乃「狂わせる」
芳乃「わたくしはそう考えているのですー....」
乃々「....!」ブルッ
芳乃「そして」
芳乃「その作用を、より強くするために」
芳乃「穴自体も、自ら動いているのですー」
凛「....穴の位置が変わった理由ってもしかして」
凛「誰かの強い感情に反応してた、のかな」
芳乃「....おそらくは」
乃々「Pさんの背中から私の背中へ穴が移ったのは」
乃々「Pさんを二度と傷つけたくないと思ったから....」
輝子「私の股に移ったのは」
輝子「胎児を救いたいと思ったから....なのか....」
凛「恐ろしいのは」
凛「その感情すら、穴によって生み出されたものってところだよ」
輝子「大きさや深さが変わっているのも、そういうことなのか....?」
乃々「....なんなんですかもう、意味がわからないですよ」
乃々「誰も得をしないどころか、損しかしていません....」
芳乃「....」
芳乃「わたくしたちから見ればそうですが」
芳乃「この穴だけは」
芳乃「唯一得をしているのかもしれませぬー....」
3人「....」
ガチャリ
ちひろ「あ、凛ちゃん」
凛「!」
ちひろ「....ちょっといいですか」
凛「....はい」
輝子「結果が出たのかな」ヒソヒソ
乃々「そうじゃないですか....?」ヒソヒソ
芳乃「....結果が出るのは良いのですが」
芳乃「プロデューサーさんの血というのが明るみに出るのは」
芳乃「少々よくないのではー....」
2人「あ....」
ちひろ「結論から言うと」
ちひろ「この血、Pさんの物でした」
凛「....」
ちひろ「しかも」
ちひろ「付着した量がかなり多いみたいで」
ちひろ「仮に、誰かに刺されたときに付着したものだとしたら」
ちひろ「かなりの重症だと、課の職員の方が言っていました」
凛「....」
ちひろ「そして」
ちひろ「まだ付着してからそんなに時間が経っていないとも」
凛「....」
ちひろ「凛ちゃん、このナイフは一体何なんですか?」
凛「....」
凛「拾いました」
ちひろ「....」
ちひろ「....Pさんに連絡しましたけど、今のところ異常はないと言っていましたし」
ちひろ「ナイフについての覚えもないみたいです」
ちひろ「でも血液自体はPさん本人のもので間違いない」
ちひろ「....明らかにおかしいんですよ」ジー
凛「....」
ちひろ「....もう一つだけ」
ちひろ「ナイフの持つ部分から検出された指紋は」
ちひろ「持ち主である亜季ちゃん」
ちひろ「これを持ってきた凛ちゃん」
ちひろ「そして、乃々ちゃん」
ちひろ「....」
ちひろ「....凛ちゃん、もしあなたが何か言えないようなことを抱えているなら
凛「拾いました、それ以上のことはわかりません」
ちひろ「....」
ちひろ「わかりました」
ちひろ「今のところ、誰かが被害を受けたわけではないのでこれ以上の追及はしません」
ちひろ「ただ」
ちひろ「そうでなくなった時、真っ先に疑われるかもしれませんよ」ギロ
凛「....承知の上です」
ちひろ「....」
凛「ありがとうございました」ペコ
凛「....」スタスタ
ちひろ「....」
輝子「ど、どうだった....?」
凛「その前に場所を替えよう」
乃々「?」
芳乃「....」
凛「ここなら誰もいないしいいかな」
乃々「あの、どうして場所を替えたんですか」
凛「ちひろさんが帰ってきたからだよ」
輝子「ちひろさんがいたら、ダメなのか....?」
凛「....」
凛「ちひろさん、私と乃々をめちゃくちゃ疑ってる」アハハ
乃々「え゛ぇ゛っ゛!?」
凛「大量の血痕の付いたナイフを持って来たのに出所を頑なに言わない私と」
輝子「指紋がベットリ付いてるボノノちゃん....」
芳乃「疑われるのは当然でございますー」
乃々「そ、そんなぁ........」ヒン
凛「一応まだ被害は出てない、ってことになってるみたい」
乃々「そうですか....」
乃々「(やっぱりあの事を覚えているのは私だけなんですね....)」
輝子「....」
輝子「....あの、凛さん」
凛「何?」
輝子「....ちひろさんに全てを話したらダメだったのか?」
凛「そんなことしたらこの穴のこと全部バレちゃうよ」
輝子「バレたら、ダメなのか?」
凛「....」
乃々「私たちだけで立ち向かうよりも」
乃々「もっと色々なことを知っている人たちにも頼った方が良いんでしょうか....」
芳乃「....人手を増やすことが得策とは、わたくしは思えませぬー」
輝子「....どうして」
芳乃「他の誰に聞いたところで」
芳乃「この穴の情報を集めることは難しいのではー?」
輝子「....確かに、その可能性は高いけど」
輝子「0じゃない」
輝子「それなら、その小さな光に、賭けてもいいと思う....」
芳乃「....」
芳乃「....確かに、輝子の言うことも一理あるでしょうー」
芳乃「しかし、忘れてはなりませぬー」
芳乃「この穴は、人々の心に反応し、自ら動いている可能性があるいうことをー」
輝子「....」
芳乃「穴のことを知る人を増やすのは、標的を増やすことと同義なのですー」
乃々「普通の問題ならまだしも」
乃々「この穴については」
乃々「人手を増やすメリットに対するデメリットが大きすぎる、ということですね....」
輝子「....」
凛「....私も、芳乃ほど考えてたわけじゃないけど」
凛「巻き込む人を増やしたくないなって....」
輝子「....」
輝子「....ごめん、2人の言う通りかもしれない」
凛「ううん、どっちが正しいかなんてわからないよ」
凛「でも」
凛「私たちが、選んだ方を正しくすればいい」
凛「ということで、私穴凸してくるね」ダッ
乃々「急展開すぎますけど!?」
凛「急展開でも何もないでしょ」
凛「元々私は、安全対策をしっかりしたら行くって言ってたんだし」
乃々「それはそうですけど....」
凛「ヘルメットにヘッドライト、ジャージも着たし靴も履いた、手袋も付けた」
凛「この命綱は....この手すりにはめておくから、見張りお願いね」
輝子「命綱なんて、どこにあったんだ....」
凛「倉庫に何本かあったよ」
凛「あとトランシーバー、はい、もう片方は持ってて」
輝子「過去に探検家でも所属してたのか、この事務所....」
凛「まあ今回は奥まで行くつもりはないよ」
凛「穴の中に全身が入るくらいまで降ろしてもらったら」
凛「中を照らして、一通り周りを確認する」
凛「それが終わったらすぐに引き上げて」
芳乃「わかりましたー」
芳乃「しかし、くれぐれも油断されぬようー....」
凛「うん、それだけは絶対にしない」
乃々「....」
凛「そんな顔しないで、乃々」ポン
乃々「でも....」
凛「大丈夫、乃々たちから見える範囲までしか降りないし」
乃々「....」
乃々「....凛さん、よろしくお願いします」ペコ
凛「....うん」ニコッ
輝子「あの、ちょっといいか....?」
凛「?」
輝子「今確認したんだけど、私の股にある穴に」
輝子「凛さんは入れるのか....?」
輝子「10センチもないような....」
芳乃「....この穴の自在性を確かめる良い機会ですー」
凛「....そうだね」
乃々「???」
凛「今この穴は、輝子の股についている」
凛「だよね、輝子」
輝子「うん」
凛「そしたら手始めに」
凛「パンツまで脱いだ後全力で開脚して穴をこっちに向けてくれる?」
輝子「」
輝子「ちょ、ちょ、ちょっと待って欲しい!」
輝子「穴を広げる必要があるのは分かったけど」
輝子「そ、そんな、卑猥なポーズを取る必要ないだろ!?」
乃々「凛さん、私以外の女の子にそんなポーズをさせようとするなんて....」ヨヨヨ
芳乃「わたくしには理解できない趣味でしてー」
凛「趣味じゃない、真面目に言ってる」
輝子「真面目に言ってる方がずっと怖いんだが....」
凛「私の推測だと、この穴は何かしらの面に表れているはず」
凛「今は輝子の股だよね」
輝子「あ、あぁ....」
凛「穴を無理やり広げるために強く念じながら、乃々と芳乃に端を引っ張ってもらうつもりだけど」
乃々「感情に反応する説の検証にもなりますね」
凛「その時穴が広がるとしても、輝子の身体をはみ出すことはないんじゃないかな」
輝子「た、確かに....」
凛「でも私が入るためには、穴の口の」
凛「縦か横のどちらかを広げないといけない」
凛「穴の口をなるべく広げるためには」
凛「股から伸びている両脚を大開脚して、少しでも面を広げないとダメなんだよ!!!」バーン
輝子「ぐぅ....」
芳乃「輝子、観念するのですー」
輝子「どうして、私ばかり、こんな目に....」ゲンナリ
凛「ほら、脱いだ脱いだ」
輝子「あんまりだ....こんなの....」ヌギヌギ
芳乃「はい、よくできましたー」ニッコリ
凛「次、このソファに、こっちに足を向けて仰向けになって」
輝子「....」ゴロン
凛「....」
凛「いいね」グッ
輝子「感想は、いらない....」
凛「そしたら、全力で開脚して」
輝子「....」
輝子「なあ、何か別の方法は」
芳乃「よいしょ」パカ
乃々「すみません輝子ちゃん....」パカ
輝子「うううぅぅぅぅ............////////」カァッ
凛「うん、体柔らかいね」
輝子「どうでもいいから早くしてくれ....」
凛「じゃあ左右の足先をそれぞれ近くのテーブルやソファーの足に手錠で固定してっと」
輝子「き、聞いてないぞ!?」
凛「私が中に入ってる時に足を閉じちゃって、穴まで閉じちゃったらどうするの?」
輝子「絶対に閉じない!」
凛「さて」カチリ
凛「これで準備は」カチリ
凛「完了!」
芳乃「これが、『ろっく』なのですねー」ホホー
乃々「輝子ちゃん、もう少しだけ頑張ってください....////」チラ
輝子「凛さん、頼むから急いで行って帰ってきてくれ........」ゲンナリ
凛「任せて」
凛「じゃあ2人とも、お願い」
芳乃「はい」
芳乃「むむむ....」ググッ
乃々「....」グイグイ
凛「広がれ....広がれ....」ナムナム
輝子「」チーン
ゴゴゴ
凛「広がった!」
凛「私、行ってくる」
凛「私が上げてって言わなくても」
凛「トランシーバーが繋がらなくなったり」
凛「命綱から強い揺れを感じたりしたら引き上げて」
芳乃「わかりましたー....」
乃々「凛さん....」ウル
凛「....」ニコ
輝子「」
凛「....」ゴクリ
凛「....よし」
凛「....」ズポ
凛「....」ズポズポ
2人「....」
乃々「入りました....」
芳乃「....」
乃々「....?」
乃々「芳乃さん....?」
芳乃「乃々」
乃々「?」
芳乃「凛さんは、この穴の口のすぐ奥にいるはず」
芳乃「しかし」
芳乃「姿が一切見えないのですー」
乃々「!?」
乃々「ほ、本当です....」チラ
乃々「命綱の長さを見ても、まだほとんど進んでいないはずなのに....」ゴクリ
芳乃「いくら穴の中が暗くとも」
芳乃「本来ならば、こちらの光が入るはずですがー....」
乃々「凛さんのヘッドライトの灯りも全く見えません....」
2人「....」
輝子「」
凛「はぁ....はぁ....」
凛「....」
凛「(本当に真っ暗)」ドクドク
凛「....照らさないと」
カチッ
何かを見た(内容まで) or 何も見えない >>276
276 : 以下、名... - 2020/04/20 22:47:19.55 DTNjvcj/o 200/711ロリちとせ(じわじわ成長中)が仲間になりたそうに見ている
凛「....」チラチラ
凛「(ダメだ、光が全く届かない)」
凛「(光源があってもこれじゃ、全体を見るなんて絶対無理)」
凛「(そもそも私の周りにどれくらい空間があるのかもわからないし....)」
凛「!?」ビクッ
凛「....」ジー
凛「(何か、ある)」
凛「(あれは....)」
凛「....」ジー
ちとせ?「............」ジー
凛「(....人)」
凛「(....金髪に赤い目をした、小さな女の子)」
ちとせ?「............」ジー
凛「....」
凛「(そもそも、あれは本当に)」
凛「(....人間なのか)」
ちとせ?「............」ジー
凛「ハァッ....ハァッ....」ハァハァ
凛「(完全な闇、それなのにどうしてあの子だけ)」
凛「(はっきり見えるの)」
凛「(絶対におかしい........)」
凛「ハァッ....!ハァッ....!」ゼェゼェ
ちとせ?「............」ジー
凛「乃々!上げて!!!」カチ
ザー
凛「早く!!!!」
ザー
凛「っっっ!!!!」
凛「まだ全然離れてな チラ
凛「あ、穴の口があんなに遠くにっ!?」
凛「なんで!?」
ちとせ?「............」ジー
凛「マズいマズいマズい!!!」グイグイッ
凛「っ....!!!!」グググッ
ちとせ?「............」ジー
乃々「....」
乃々「....!」
乃々「芳乃さん!これ....」
芳乃「微かに、揺れているような気がしますー....」
乃々「....」
乃々「上げましょう!」
芳乃「....それが良いですねー」
乃々「っ....」グイッ
芳乃「....」グイグイッ
乃々「ハッ....芳乃....さん....」グイグイッ
芳乃「なんっ....でしょうー....」グイグイッ
乃々「明らかにっ....長いですよねっ....」グイッ
芳乃「....」ググッ
芳乃「....急いだ方がっ....よいかとー....」ググンッ
乃々「んっ....」ググググッ
凛「....」
凛「ハッ!?」ガバッ
凛「....」クル
凛「........明るい」
乃々「凛さん!」ギュッ
凛「....乃々」
芳乃「....まだ、体を起こさない方がよいのでしてー」
凛「....大丈夫、別に怪我はしてないから」
輝子「....とてもそうは見えないぞ」
凛「え」チラ
凛「....何、これ」
凛「なんで私、傷だらけなの」
乃々「凛さん、私たちが引き上げたときにはもう意識がなかったんです」
芳乃「そして体中は傷だらけ」
芳乃「体温も著しく下がっておりましたー」
輝子「ソファに寝かせてからも、ずっと震えてたんだ」
凛「....全然覚えてない」
凛「....だって私、ひたすら穴から出ようと」
凛「あ!なんで引き上げてくれなかったの!?」
凛「私何度も合図したのに!」
乃々「....こちら側からは、命綱の微かな揺れしか見えませんでした」
乃々「その後すぐに引き上げ始めたんですけど....」
凛「?」
芳乃「なぜか時間がかかってしまったのですー....」
凛「どういうこと?」
輝子「この2人の、引き上げるスピードなら」
輝子「1分もかからないうちに、上がってくるはずだったんだが....」
乃々「上げても上げても凛さんは上がってこなくて....」
芳乃「15分間引き続けて、ようやく....」
凛「命綱はそんなに長くないのに!?」
輝子「....凛さん」
凛「」
輝子「」
芳乃「なぜか時間がかかってしまったのですー....」
凛「どういうこと?」
輝子「この2人の、引き上げるスピードなら」
輝子「1分もかからないうちに、上がってくるはずだったんだが....」
乃々「上げても上げても凛さんは上がってこなくて....」
芳乃「15分間引き続けて、ようやく....」
凛「命綱はそんなに長くないのに!?」
輝子「....凛さん」
凛「....」
凛「ごめん、2人のせいじゃないんだね」
2人「....」
乃々「....穴の中は、どうでしたか」
凛「....何も見えなかった」
凛「ヘッドライトをどこに向けても、何も見えない」
凛「自分の手すら見えないんだよ」
凛「音もない、全くの無音」
凛「いつの間にか、自分の呼吸の音も」
凛「心臓の音も聞こえなくなってた」
乃々「....」ゾクゾク
凛「頭がおかしくなるよ、あれは」
芳乃「他には何かありましてー?」
凛「他には特に....」
『............』ジー
凛「特に....」
『............』ジー
凛「あっ!」
輝子「どうかしたのか?」
凛「人がいた!」
2人「!?」
芳乃「ほー....」
凛「....いや、人なのかはわからない」
凛「ただ見た目は完全に人、小さな女の子」
凛「距離感も全く分からないけど、私の真正面にいたの」
凛「自分の手すら見えない暗闇の中で、その子だけははっきり見えた」
3人「....」
芳乃「....他に何か、特徴などはありましてー?」
凛「特徴....」
凛「綺麗な金髪」
凛「あと赤い目をしてた」
凛「顔立ちはー、完全な外国人じゃなかったかも」
芳乃「ふむー....」
輝子「かなり特徴的だな....」
乃々「....それ、ちとせさんみたいですね」
凛「ちとせ?」
乃々「あ、いえ、話を聞く限り歳はかなり違うみたいですけど....」
乃々「金髪や赤い目というと、この事務所ならちとせさんかなと....」
凛「....」
凛「ちとせって?」
乃々「?」
凛「いや、初めて聞く名前だったからさ」
凛「事務所の人なんだよね?」
乃々「???」
輝子「ボノノちゃん、その人は何課の人なんだ?」
乃々「ぇ........?」
乃々「み、みなさんは何を言っているんですか............?」
芳乃「....乃々?」
乃々「なんですか、私をからかっているんですか!?」
乃々「今はそんなことをしている場合じゃないんですよ!?」
凛「....?」
凛「乃々、どうしたの?」
輝子「なんか、変だぞ....?」
乃々「凛さんも輝子さんも!芳乃さんも!そっちが変なんですよ!」
乃々「どうしてちとせさんのことを知らないなんて言うんですか!?」
乃々「冗談でも言っていいことと悪いことがありますよ!」
凛「うーん....」
凛「や、この仕事してると関わる人も多いし」
乃々「そんなレベルの話じゃ....」
乃々「あっ!」ダッ
乃々「今日は千夜さんと2人でお仕事に行っているはずです....!」
乃々「ほら、ここに書いて....」
凛「千夜さんだけしか書いていませんねー」
乃々「そんなはずは............」
凛「乃々、ちょっと休んだ方がいいよ」
輝子「お、お茶でも飲もう、ボノノちゃん....」
乃々「どうして、私だけ............?」ガクッ
芳乃「....」
芳乃「乃々」
芳乃「わたくしたちにはよくわかりませんが」
芳乃「....何かが起きているのですねー?」
乃々「....はい、大変なことです」
芳乃「....まずは落ち着くのですー」
芳乃「そして頭の中を整理して」
芳乃「わたくしたちに教えてくださいー....」
乃々「....すぅ....はぁ」スーハー
乃々「....わかりました」
凛・輝子「この事務所にいたはずのアイドルが1人消えてる!?」
乃々「....はい」
芳乃「....」
乃々「ちとせさんは間違いなく、昨日まではこの事務所にいました」
乃々「凛さんも、輝子さんも、芳乃さんも」
乃々「見たことがあるどころか、話しこともあるはずです」
輝子「そう言われても....」
輝子「わ、私たちには全く覚えがないんだ....」
凛「今連絡が取れそうな子に聞いてみたけど」
凛「....誰もそんな人知らないって」
乃々「でもっ!」
乃々「いるんですよ....」
芳乃「....」
芳乃「乃々の人柄や、先ほどの様子を見るに」
芳乃「嘘をついているわけではないでしょうー」
芳乃「少なくとも、乃々の中にはその『ちとせ』という女性が存在しているのですー....」
乃々「....私の中だけじゃありません」
芳乃「....しかし、わたくしたちの中には存在していない」
芳乃「これも嘘ではないのですー....」
乃々「っ............」
芳乃「....」
芳乃「わたくしも、乃々の言葉を全て信じることはできておりませぬー」
芳乃「それはおそらく凛も、輝子もー」
凛「....ごめん」
凛「頭の片隅に引っかかってるとか、そんなレベルじゃないんだ」
凛「本当に何も知らないの、私」
輝子「事務所に1人、私の知らないアイドルがいて」
輝子「昨日まで普通に、話してたなんて、とても信じられないんだ....」
乃々「....」ショボン
芳乃「....」
芳乃「しかし、乃々の妄想と片付けてしまうのは早計なのですー」
乃々「....!」
芳乃「凛が穴の中で遭遇したという少女と」
芳乃「乃々が言う『ちとせ』という女性」
芳乃「特徴があまりにも似ている、似すぎているのですー」
凛「....それはそうだけど」
凛「この穴は強い感情に反応して」
凛「常識じゃ考えられないことをやってきてる可能性があるんだよね?」
凛「だったら、乃々のその記憶?に反応して」
凛「その『ちとせ』って子に似た何かを作り出したって可能性はないの?」
芳乃「凛、それではつじつまが合いませぬー」
芳乃「乃々が『ちとせ』という女性が消えていることに気付いたのは」
芳乃「凛が帰ってきて、穴の中で見た少女の話をした後のこと」
芳乃「つまり」
芳乃「凛が穴へ入っている頃」
芳乃「乃々にとって『ちとせ』は存在していて当然、疑うことすらない状態」
芳乃「穴を動かすほどの強い感情を抱くはずはないのです」
凛「....確かに」
輝子「ボノノちゃんが、凛さんの話を聞いて瞬時に頭の中で作りだした....」
輝子「ってことはないよな....?」
乃々「そんなことないです....絶対に....」
凛「....」
凛「既視感、デジャブって現象はあるけど」
凛「乃々の『ちとせ』の話を聞く限り、そんな漠然としたものじゃないよね」
凛「見た目や性格、その他の色々なことまで知ってるんだから」
輝子「そ、そうだな....」
芳乃「....先ほど言ったように、わたくしたちは全てを信じることはできませぬー」
芳乃「ですが、『ちとせ』が穴の謎を解く鍵になる可能性があるのも」
芳乃「また事実」
芳乃「....」
芳乃「わたくしは、凛が穴の中で見た」
芳乃「『ちとせ』とよく似た少女を」
芳乃「....こちらへ連れてくるべきだと考えておりますー」
乃々「芳乃さん....」
凛「....」
凛「....正気?」
芳乃「はい」ニッコリ
凛「....」
凛「....また中に入らなきゃいけないんだ」
凛「まあ一度体験してるし、さっきよりはマシかな」
乃々「凛さん....!」
輝子「....」
輝子「ということは、私、またあの格好をしなきゃいけないのか....?」
芳乃「もちろんでしてー」ニッコリ
輝子「」
乃々「輝子ちゃん....!」
凛「次はどうするの?」
凛「もう穴に突入する?」
芳乃「いえ、もう少し凛の話を聞いて」
芳乃「より安全にすべきですー」
芳乃「そしてもう1つ」
芳乃「凛と共に穴へ行く者を決めなければなりませんー」
乃々「!?」
乃々「しょ、輝子ちゃんがこんな状態ということは....」
芳乃「わたくしか、乃々のどちらかでしてー」
乃々「ひぃ........」ピエン
輝子「でもなんで、人数を増やすんだ?」
芳乃「まったくの未知である以上、人数を増やすべきではないと考えていましたが」
芳乃「凛によれば」
芳乃「穴の中は恐ろしいところのようですー」
芳乃「大人びている凛ですら、長い間平常心を保てないのならば」
芳乃「1人で行くことも非常に危険ですー」
凛「....情けない話だけど、もう1人一緒に行ってくれるなら気持ちは楽かな」
芳乃「ということでしてー」
芳乃「輝子は先ほどと同じく穴」
輝子「穴って言うな」
芳乃「わたくしと乃々のどちらかが凛と共に穴の中へ」
芳乃「もう1人はこちらで待機ですー」
どちらが行く? 乃々 or 芳乃 >>311
311 : 以下、名... - 2020/04/21 21:07:58.27 vhVKFuhzo 228/711乃々
乃々「....」
乃々「....私が行きます」
凛「!?」
凛「乃々、あんなに怖がってたのに....?」
芳乃「ほー....」
乃々「物凄く怖いです、けど....」
乃々「ちとせさんのことを覚えているのが私だけなのは」
乃々「きっと何か理由があるんだと思います」
乃々「だから私が、行かないといけないような、気が....」
乃々「するように思えたんですけどまた急に怖くなってきました....」
輝子「」ズコー
乃々「で、でも行きます!」
乃々「あと、私がここに残るよりも」
乃々「芳乃さんが残った方が冷静な判断ができると思います」
芳乃「....」ウンウン
芳乃「乃々、成長しましたねー....」
輝子「おばあちゃん視点」
凛「何があっても私は、乃々を守るよ」
乃々「凛さん....!」
凛「だから2人で無事に戻ってこられたら」
凛「結婚を前提に付き合ってほしい」
乃々「!!?!?!?!?!?!!?!?」
輝子「2人とも、仲が良いのはいいけど、突入前にその発言はやめないか?」
芳乃「死亡ふらぐでしてー」
乃々「....」
乃々「よろしくお願いします........////」ペコ
凛「乃々っ!」ギューッ
乃々「凛さんっ!」ギュッ
輝子「あー....」
輝子「し、知らないぞ....」
芳乃「愛の力こそ、この苦境を打ち破るのかもしれませぬー」
凛「穴の中は何も見えないし何も聞こえない」
凛「言葉での意思の疎通どころか、身振り手振りも厳しいと思う」
凛「だから、ずっと手を握っておいて」
凛「もし相手に伝えたいことがある時は、手のひらに文字を書いて伝えよう」
凛「手のひらに書くのが厳しかったら、とりあえず相手の身体のどこでもいいから」
乃々「わかりました」コクリ
芳乃「さて、凛と乃々が愛を紡いでいる間に」
芳乃「わたくしたちは少しでも情報を集めるのでしてー」
輝子「集めるって、どうするんだ?」
芳乃「....」
芳乃「忘れているかもしれませんがー」
芳乃「わたくしたち」
芳乃『とにかく様々なものをたくさん入れてみるのはどうでしょうー?』
芳乃「というのを未だ果たしておりませぬー」
輝子「あっ....忘れてた....」
輝子「ついさっきの話のはずなのに、3日前くらいのことに感じる....」
芳乃「気のせいでしてー」
輝子「芳乃さんが、最初に入れようとしたのが」
輝子「なぜか、凛さんだったせいで、どんどん変な方向に....」
芳乃「それではまいるのですー」
何個入れる?(コンマ1桁の数字) >>320
312 : 以下、名... - 2020/04/21 21:27:51.38 SIH5PrSHo 235/711ちとせがいない千夜ってどんなのになってるんだろう
もしかして火事が起こらなかった世界線?
317 : 以下、名... - 2020/04/21 21:32:46.87 p7jh/pXk0 236/711>>312
この世界線の千夜ちゃんめっちゃニッコニコ笑顔振りまいてそう
320 : 以下、名... - 2020/04/21 21:36:15.12 SIH5PrSHo 237/711>>317
ちとせが出てきた瞬間火事があったことになって笑顔が失われたりして
芳乃「ふーむ....」
芳乃「わたくしと輝子、入れたいものを1つずついれましょうー」
輝子「そ、そんな自由な感じでいいのか....?」
芳乃「そうですねー」
芳乃「中に人らしきものがいるならば」
芳乃「危険物はやめた方が良いでしょうー」
輝子「いや、初めからそんなもの入れる気は、ない....」
入れるもの(芳乃) >>322
入れるもの(輝子) >>323
323 : 以下、名... - 2020/04/21 21:44:51.48 ol35WjCvo 239/711せんべい(カビてる)
324 : 以下、名... - 2020/04/21 21:45:44.39 1de9ytHSo 240/711刺繍入りの封筒
芳乃「わたくしはこれを入れるのでしてー」ガサゴソ
芳乃「おせんべいー」
輝子「これ、さっき言ってたお気に入りの奴じゃないか?」
輝子「いいのか芳乃さん」
輝子「穴の中に入れたら、戻ってこない確率が高いぞ....?」
芳乃「これはカビているおせんべいなので問題はないのでしてー」
輝子「穴はゴミ捨て場じゃないんだぞ....」
芳乃「うっかり間違えて乾燥剤を食べてしまったまま置いていたら」
芳乃「カビてしまっていたのですー....」シンミリ
輝子「....」
輝子「え?」
芳乃「それでは」
芳乃「輝子」
輝子「....」ヌギヌギ
輝子「....////」パカッ
芳乃「ぽいーでしてー」ポイッ
何かが起こる or 何も起こらない >>329
329 : 以下、名... - 2020/04/21 21:52:33.53 GshR57Eco 243/711穴の中でちとせの隣にちっちゃいなーはー姉妹(アイドルになる前)が産まれる
芳乃「....」
輝子「....」
輝子「何も、起こらない....?」
芳乃「ふむー....」
芳乃「やはりこれくらいでは穴も反応しないのでしょうかー?」
輝子「カビたおせんべいくらいじゃ、そうなっても不思議じゃないな....」
ちとせ?「............」ジー
ビチャッ
ビチャッ
ちとせ?「............」ジー
ドク ドク
ドク ドク
輝子「次は私か....」
芳乃「何を入れるのでしてー?」
輝子「....この」ガサゴソ
輝子「刺繍入りの封筒」
芳乃「!?」
芳乃「それは....!」
芳乃「なんでしてー?」
輝子「私にもわからないんだが....」
輝子「さっきその辺りで拾ったんだ」
輝子「変わったデザインだけど、ただの封筒だしいいかなって」
芳乃「ふむー....」
芳乃「(ちひろさんの机の中に数え切れないほど詰まっていたのを見たような気がー....)」
芳乃「まあ良いでしょうー」
輝子「?」
輝子「....」ヌギヌギ
輝子「....////」パカッ
輝子「じゃ、じゃあ、いくぞ....」ドキドキ
輝子「....」スッ
輝子「んぅっ」ズポ
何かが起こる or 何も起こらない >>340
340 : 以下、名... - 2020/04/21 22:13:04.01 mD1RXm8j0 250/711穴の中では小さいデスやむんご(アイドルになる前)の三人が産まれる。その後、穴から白封筒で中にいる6人分の履歴書(所々黒塗り)が送り返されてくる
輝子「....」ゴクリ
芳乃「....」ジー
輝子「....」
輝子「....今回も何も起こら
テーテテッテッテー
輝子「!?」
テテテー
テテテー
輝子「な、なんだこの音楽!?」
芳乃「穴から聞こえてきますー」
輝子「聞いたことのない音楽だが....」
輝子「射幸心が煽られている、気がする....」
芳乃「あまり深く考えてはいけないのでしてー」
パシュパシュパシュパシュパシュパシュ
輝子「!?」
芳乃「....」パシッ
輝子「な、何が出てきたんだ....?」
芳乃「ふむー....」
芳乃「ふむー....」
芳乃「これは、履歴書でございますー....」
輝子「誰の?」
芳乃「履歴書のほとんどは、黒く塗りつぶされているのですー」
輝子「....見せてくれ」
輝子「6枚か....」ペラ
輝子「辻....あ....り、....塚あき....、黒....ちとせ、久川....、....凪」
輝子「夢見りあむ」
芳乃「知らない名前ですー」
輝子「そ、そうだな....ん?」
輝子「よ、芳乃さん、この名前って....」
芳乃「....」
芳乃「....『ちとせ』」
芳乃「これは、乃々に尋ねてみる必要がありますねー」
輝子「だな....」
凛「私たちの打合せは終わったけど」
凛「そっちはどう?」
輝子「い、いやあ....」
凛「?」
輝子「これが穴から出てきたんだ....」スッ
乃々「....履歴書?」
乃々「あっ!これちとせさんのじゃないですか!」
芳乃「....」
乃々「黒く塗りつぶされている部分が多いんですけど....」
乃々「あかりさん、あきらさん、凪さん颯さん、りあむさん....?」
乃々「なぜこんなものが穴から....?」
芳乃「その反応を見るに」
芳乃「乃々は全員のことをご存知のようですねー....」
乃々「当たり前じゃないですか....」
乃々「....え」
乃々「もしかして....」
芳乃「わたくしたちは」
芳乃「....この人たちの記憶も失ってしまったようですー」
凛「!?」
輝子「!?」
乃々「そ、そんな............」ガクン
凛「....」
輝子「....」
凛「....忘れてるのは私たちの方なんだね」
輝子「ボノノちゃんが嘘をつく理由も、演技をする理由もないしな....」
乃々「....」ブルッ
乃々「どうしてっ....どうして私だけが....」
乃々「皆さんも、つい数時間前まで一緒にいて」
乃々「お話しして、笑って....」
乃々「なのになんで....」ウルウル
芳乃「....乃々」ギュッ
芳乃「なぜこの世界から、5人もの人間が消えたのか」
芳乃「なぜわたくしたちが、それを忘れてしまうのか」
芳乃「今のところ、理由はわかりませぬー....」
乃々「....」
芳乃「しかし」
芳乃「乃々だけが、消えた人々のことを覚えていられる理由」
芳乃「これは、わたくしに1つ、思い当たることがありますー」
乃々「!!!」
乃々「....それは、なんですか」
芳乃「乃々だけが体験していることなので、証明は難しいのですがー」
芳乃「あくまで、乃々の言っていることが全て真実であるとして、考えますー」
乃々「....」ゴクリ
芳乃「わたくしたちは、この穴と数時間にわたり戦っておりますー」
芳乃「その前から、この穴はあったのかもしれませんが」
芳乃「今のところ、初めて見つけたのは乃々ですねー?」
乃々「そうですね、一応は....」
芳乃「そして乃々は」
芳乃「紆余曲折あり」
芳乃「....Pさんを傷つけてしまった」
乃々「....はい」
芳乃「わたくしは、その後に起こったこと」
芳乃「これが気になっているのですー」
乃々「その後....」
凛「乃々がもりのくにからを歌ったら、なぜか元に戻ってたっていう話?」
芳乃「はいー」
輝子「確かに、それは不思議な話ではあるけど....」
凛「この穴関連の出来事じゃ、不思議なことなんてそこまで珍しくもないよね」
芳乃「....いえ」
芳乃「不思議なことが起きたのではなく」
芳乃「乃々が起こしたのですー」
乃々「わ、私が....?」
芳乃「....この穴は、人々の感情を糧にして様々な事象を起こしている」
芳乃「乃々は、Pさんが傷ついたことに心を痛め」
芳乃「現実を受け入れることを、拒否したのではないですかー?」
乃々「!」
乃々「....あの時の私は、そう言われても否定できないくらいに、弱っていたかもしれません」
芳乃「....その強い感情に反応して、穴は」
乃々「全てを『なかったこと』にした」
芳乃「....はい」
輝子「(どんどんとんでもない話になってるな....)」
芳乃「『なかったこと』にした、というのが」
芳乃「過去に戻ったのか、世界が書き換えられたのかはわかりませんがー」
芳乃「ともかく、世界に働きかけたのは」
芳乃「乃々なのですー....」
乃々「....」
凛「....つまり」
凛「世界は、乃々の感情に反応した穴によって変えられたから」
凛「その中にいる私たちは、どれだけ変わっても、何が変わっても」
凛「覚えていられない」
凛「でも、自ら穴に働きかけて世界を変えた乃々は」
凛「その外に出てしまった」
凛「だから、世界の中の影響は受けなくなった、ってこと?」
芳乃「....わたくしは、その可能性があると考えてもおりますー」
輝子「わけがわからない....」ゾクッ
凛「私も、自分が何言ってるのかわからないよ」クスリ
乃々「....」
芳乃「と言っても、これはわたくしの想像」
芳乃「くだらない妄言かもしれませぬー」クスリ
乃々「それは....」
芳乃「どちらにせよ、理由など些末なことー」
乃々「....」
芳乃「乃々だけが、世界の変化に気付くことが出来る」
芳乃「これだけを心に留めておけばよいのですー」ジー
乃々「....私だけ」
凛「消えてしまった、でいいんだよね」
乃々「....」コクリ
凛「その5人を救えるのは」
凛「乃々だけなのかもしれない」ジッ
乃々「....」
輝子「....ボノノちゃん」
乃々「ちょ、ちょっと一旦止めてもらっていいですか....」
乃々「プレッシャーのせいでお腹が痛くなってきました....」ヨタヨタ
凛「トイレ?」
乃々「それ以外どこに行くっていうんですか....」
凛「....」
凛「ここでしていいよ」ニッコリ
乃々「」ドンビキ
輝子「り、凛さん、こんな時にふざけるのは
凛「ふざけてないよ!!!!!!」バーン
輝子「沸点どこ!?」
芳乃「乃々、早く行ってくるのでしてー」
乃々「そうします....」ヨタヨタ
凛「乃々がうんちから帰ってきたところで」
乃々「凛さんへの気持ちがどんどん萎んでいきます」
凛「乃々がお花を摘み終わったところで」
輝子「言い方の問題じゃ、ないだろ....」
凛「第2次突入作戦の概要を説明するよ」
凛「まず突入するのは私と乃々の2人」
凛「芳乃はここで待機、何かあったらすぐに引き上げて」
芳乃「わかりましたー」
凛「輝子は穴ね」
輝子「わかってるから、言わなくていいよ....」ゲンナリ
凛「今回の目的は」
凛「穴の中にいる『ちとせ』との接触」
凛「そして、可能ならこっちに連れて来ること」
乃々「....」
輝子「大丈夫なのか....?」
凛「....わからない」
凛「一応、本人かどうかの判断ができそうな乃々も行くけど」
芳乃「穴の罠、でないとは言い切れませぬー....」
乃々「穴自体が今まで直接攻撃を仕掛けてきたことはないですけど....」
輝子「どうなるか、わからないな....」
凛「....祈るしかないね」
輝子「あれ、でも、ボノノちゃんが行くと」
輝子「降りた2人を、芳乃さんが1人で引き上げなきゃいけないのか....?」
乃々「もしちとせさんを連れて帰ることになったら、3人分です....」
凛「当然、その対策はしてあるよ」
凛「芳乃」
芳乃「....」ガサゴソ
芳乃「滑車ー」テッテレーン
凛「この壁の手すりに取り付けた滑車によって」
凛「私たちを引き上げるのに必要な力が大幅に減る」
芳乃「そして輝子が寝転び、足を広げたままでも引くことが出来るのですー」ワー
輝子「そ、そうか、それなら良いんだ....」
輝子「....穴の中に入るよりは安全だけど」
輝子「私も、結構ハードだな....」
芳乃「穴だけでは労働のバランスが取れていないのでしてー」
凛「安全対策は1度目よりさらに入念にしたけど」
凛「穴の中は何があるかわからない」
乃々「っ....」ドキドキ
凛「さっきの話だと」
凛「私があんなに激しく命綱を揺らしたのに」
凛「なぜか、こっちではほとんど揺れてなかったって言ってたよね」
乃々「えぇ、こちらでは僅かな揺れにしか見えませんでした」
凛「....」
凛「今回は....」
凛「いや、今回も、か」
凛「安全第一、乃々もいるし」
凛「少しの揺れでも迷わず上げて」
凛「トランシーバーも使い物にならないみたいだから」
凛「穴の外との意思の疎通はこれが限界だと思う」
芳乃「わかりましたー」
凛「装備は大体こんなものかな」
乃々「1度目の時とあまり変わらないんですね....」
凛「だって、通信もできなければ何も見えない、音も聞こえない」
凛「正直大半の物は役に立たないんだよね」
乃々「そうですか....」ショボン
凛「!!!」
凛「(乃々が不安げな顔をしてる....)」
凛「(他に持っていく物ないかな....)」
他に何か持っていく? >>378
378 : 以下、名... - 2020/04/22 22:03:27.33 zkKAiTe60 275/711スターシャイン
凛「!」
凛「乃々、これ持っていこっか!」スッ
乃々「....」
乃々「これ、なんですか....?」
凛「わかんないけどなんか綺麗な石」
乃々「小学校低学年くらいの女の子が食いつきそうないしですね....」
凛「ちひろさんの机の中に入ってた」
乃々「だ、大丈夫なんですか....?」
乃々「ちひろさんの物なんてフリー素材とは対極に位置してますけど....」
凛「....」
凛「大丈夫でしょ」
凛「とりあえず300個くらい入れとこ」ザーッ
乃々「!?」
乃々「い、1個も使わないと思うんですけど....」
凛「備えあれば患いなしだよ」ニッコリ
乃々「まあ凛さんが満足するなら....」
乃々「あとそれは自分で持ってください....」
凛「....」
凛「(よし、楽しく話せたな)」
輝子「....」
輝子「....ボノノちゃん」
乃々「輝子ちゃん....?」
輝子「私は、ここで足を広げてるだけだから、ほとんど協力できないんだ....」
乃々「そんなことないですよ....」
乃々「(私、穴の中に入るより、輝子ちゃんの格好をする方が嫌ですから....)」
乃々「(とは言えないですね....)」
輝子「絶対に、無事に帰ってきてくれ....!」
乃々「....ありがとうございます」
輝子「これ、役に立つかはわからないけど」ガサゴソ
乃々「?」
何を渡す? >>382
382 : 以下、名... - 2020/04/22 22:17:42.07 T7LXY/HOo 279/711いい舞茸
乃々「こ、これは....」
輝子「私がプランターで育ててた、舞茸....」
輝子「....」
輝子「えい....」ブチブチィ
乃々「輝子ちゃん!?」
輝子「いいんだ....ちょうど食べごろだった....」
輝子「それに、私だけ安全なところで、なんて、我慢できない....」
乃々「輝子ちゃん....」
輝子「これを、私だと思って、持っていってくれ....!」スッ
乃々「....」
輝子「おすすめは天ぷら、炊き込みご飯、バター焼きだ....!」
乃々「....輝子ちゃんの気持ち受け取りました」グッ
芳乃「....凛、乃々」
凛「....」
乃々「....」
芳乃「これを」スッ
何を渡した? >>390
390 : 以下、名... - 2020/04/23 22:26:19.41 c4ZlVYkv0 282/711たけのこ
凛「こ、これは....!」
凛「....これは?」
芳乃「たけのこでしてー」
凛「あ、やっぱり....」
乃々「凛さん、芳乃さんがわざわざ用意してくれたんです....」
乃々「きっと何らかの意味があるはず....!」
凛「まさか....」
芳乃「....」ゴゴゴ
芳乃「....たけのこは」
輝子「....」ゴクリ
芳乃「おいしいのですー」
輝子「えぇ....」
芳乃「今が旬でございますー」
芳乃「たけのこと言ったら、やはり炊き込みご飯ー」
芳乃「春になると、食べたくなるのですー」
凛「....」
凛「私もそう思う」ウンウン
乃々「私もです....」コクリ
輝子「....」
輝子「....なんだこれ」
凛「じゃ、行ってくる」ピシッ
芳乃「どうか、ご無事でー....」
乃々「がんばります....!」
輝子「....」
凛「開けゴマ」ギギギ
輝子「ちょっ、自分のペースで!開けさせてくれ!」
凛「....」
凛「開けゴマ!」グイグイ
輝子「」
凛「輝子は横になってるけど」
凛「穴の中に入ったら、入り口側が上で奥の方が下になってるから気を付けて」
乃々「重力の方向まで違うんですね....」
凛「うん」
凛「それと、言った通り中は危ないから」
凛「下にいる私の手を離さないで」
乃々「わかりました....」ビクビク
凛「....」フー
凛「よし、行こう」
乃々「はい....」
穴の中の様子
変化あり(内容まで) or 変化なし >>395
395 : 以下、名... - 2020/04/23 22:44:11.33 22ffv6xjo 287/7116人に増えてじーっと見てくる(全員ロリ)
シューッ
凛「....」スル
乃々「....」スル
凛「(穴の中は、特に変化なし)」
乃々「(凛さんの言っていたとおりです....)」
乃々「(何も見えないし、何も聞こえない....)」
乃々「(それでも私は、凛さんのぬくもりを感じられるので気分が楽です....)」
乃々「(この環境を、凛さんは1人で数十分も耐えたなんて....)」ゾクゾク
凛「(穴の中はさっきと変わりない....)」
凛「(そろそろあの子が見つかるかも....)」
乃々「....」
凛「(あ)」トントン
乃々「(....?)」チラ
ちとせ?「............」ジー
乃々「!」
乃々「(この暗闇の中でもはっきりと見えます....)」
乃々「(あれが、凛さんが中で見たちとせさん....)」
乃々「(実年齢と比べたら明らかに小さいですけど....)」
乃々「(面影はあるように見えます....)」
乃々「(....え?)」
凛「(あれ?)」
あかり?「............」ジー
あきら?「............」ジー
凪?「............」ジー
颯?「............」ジー
りあむ?「............」ジタバタ
凛「....」
凛「(なんか増えてるんだけど....)」
乃々「(凛さんの話では、ちとせさん1人だったはずなのに....)」
凛「(ま、とりあえずあそこに行く方法を考えないとなぁ....)」
乃々「(距離感が図りづらいですけど、少なくともここから数メートルではないですよね....)」
乃々「(凛さんはどうやってあそこに行くつもりなんでしょうか....)」
どうやって行く? >>399
399 : 以下、名... - 2020/04/23 23:00:32.85 7Tb4VHwOo 291/711加蓮に教わった幽体離脱で
凛「(よし)」
凛「(加蓮直伝の幽体離脱で行こう)」
凛「....」フッ
凛「」ガクン
乃々「!?」
乃々「(凛さん?どうしたんですか!?)」
凛「」プラーン
乃々「(凛さんの手が、力なく....)」
乃々「(凛さん!!!凛さん!!!!)」
凛「(うん、幽体離脱成功)」フワー
凛「(これであそこまで行ける!)」フワー
凛「(こんにちはー)」
5人「............」
りあむ?「............」ジタバタ
凛「....」
凛「(しまった)」
凛「(これ霊感がある人としかコミュニケーション取れないじゃん!)」
凛「....」
凛「(戻ろ....)」フワー
どうやって行く? >>405
405 : 以下、名... - 2020/04/23 23:07:45.84 Ix0/gVIB0 294/711たけのこを突き出してみる
凛「(!)」
凛「(よかった、戻れた)」ガクガク
乃々「(凛さん!!!!!しっかりしてください!!!!!!!)」ガクンガクン
凛「(乃々が尋常じゃなく揺らしてくる、なんだろ)」
凛「....」ギュッ
乃々「(凛さん!!!!!!!)」
乃々「(無事だったんですね!!!!!!)」
乃々「(よかった....)」
凛「(止まった)」
凛「(さて、どうしようかな)」
凛「....」
凛「(私が持ってる長いものといえば....)」ガサゴソ
凛「(たーけーのーこー)」テッテレー
凛「....」
凛「(いや届かないでしょ)」
乃々「(凛さん、さっきから下で何をしてるんでしょう....)」
凛「(こんなの使えないしどうしたら)」
ニョキ
凛「?」
ニョキニョキ
凛「!?」
ニョキニョキニョキ
凛「(このタケノコ伸びてる!?)」
凛「(ど、どういうことなの....)」
凛「....」
凛「(理由はよくわからないけど、とりあえずこれを使えばどうにかなるかも)」
乃々「?」
凛「....」
凛「(あの子供たちがいるあたりに突き刺さってる)」
凛「(成長スピードが早すぎるけど....)」
凛「(まあいいや)」
凛「(乃々、これを辿っていくよ)」グイグイ
乃々「???」
乃々「(な、なんでしょう....)」
乃々「(とりあえず凛さんが引っ張ってくれている方についていきましょう....)」サワ
乃々「(....こ、これは、手すり?)」
凛「(ふう、着いた)」
凛「(意外と近かったな)」
凛「(しかし....)」
ちとせ?「............」ジー
あかり?「............」ジー
あきら?「............」ジー
凪?「............」ジー
颯?「............」ジー
凛「(この子たちは一体....)」
凛「....」チラ
凛「(ん!?)」
乃々「(これが何なのかはわかりませんが....)」
乃々「ようやくちとせさんたちのところに来られました....)」
ちとせ?「............」ジー
あかり?「............」ジー
あきら?「............」ジー
凪?「............」ジー
颯?「............」ジー
乃々「(やっぱりこの子たちは....)」
乃々「(消えてしまった皆さん....)」
ァ....ジャン....
乃々「....?」
乃々「(....音が聞こえる?)」
乃々「(この穴の中じゃ音は聞こえないはずじゃ....)」
乃々「(そういえば凛さんは....)」チラ
りあむ?「あ゛っ!」
りあむ?「乃゛々゛ち゛ゃ゛ん゛~~~~!!!!!」ガバッ
乃々「ぎゃ~~~~~~~!!?!?!!?!?!?!?!」
乃々「助けてください~~~!!!!」
りあむ?「助けてほしいのはこっちの方だよ~~~!!!!」ギャーギャー
乃々「!?!?!?!?!?!?!?!??」
りあむ?「なんだよぅ~、ぼくの顔に何かついてる?」
乃々「....」
乃々「り、りあむさん、ですよね....?」
りあむ「乃々ちゃんまでぼくの顔忘れちゃったのっ!?」
りあむ「あ゛ぁ゛....ザコメンタルが崩れていく音がする....」ションボリ
乃々「いや、忘れてませんけど....」
乃々「というかりあむさん」
乃々「なんで1人だけ普段通りの姿なんですか!?」
りあむ「や、むしろ色々聞きたいのはこっちの方なんだけどっ!?」
凛「....」
乃々「....」
りあむ「何!?なんでぼくをそんな目で見るの!?」
凛「いや、なんというか....」
乃々「私たち、まだ受け入れられなくて....」
りあむ「え....ぼくまだ事務所のみんなに受け入れられてないってこと....?」
りあむ「もう入って結構経つのに....」
凛「そういうことじゃなくて....」
りあむ「凛ちゃんに至ってはぼくのこと知らないみたいだし....」
乃々「凛さんは知らないんじゃなくて忘れてしまっているだけで」
りあむ「....」
りあむ「はーめっちゃやむ」
乃々「というかりあむさん、何でここにいるんですか....?」
りあむ「ぼ、ぼくがここにいちゃダメ?」
乃々「ダメではないんですけど....なんというか....」
凛「なんでここにいるのか教えてくれる?」
りあむ「そもそもここがどこなのか教えてほしいくらいなんだけど....」
凛「はやく」
りあむ「」
りあむ「ぼく、今日オフだったから家でゴロゴロしてたんだよ~」
りあむ「そしたら、いつの間にかここにいてさ~」
凛「....」
凛「....全然参考にならないんだけど」
りあむ「あっごめんって~....」
りあむ「ぼくだってわけわかんないんだよぅ」
りあむ「さっきのだって説明省いてないんだよ?」
りあむ「本当にいきなりでさ~....」
乃々「....」
乃々「ここに来てからのことも教えてもらえますか?」
りあむ「えっと」
りあむ「気が付いたらこの真っ暗なとこにいて」
りあむ「で、周り見たら、このちとせちゃんみたいな子と」
ちとせ?「............」ジー
りあむ「なんかちっちゃい胎児みたいなのが4つ落ちててさ」
りあむ「気持ち悪いから目を逸らしてたんだけど」
りあむ「ちょっとうたた寝しちゃって」
乃々「その状況でよく眠れますね....」アキレ
りあむ「だってここ暗いし静かだし」
りあむ「んで、気が付いたら」
あかり?「............」ジー
あきら?「............」ジー
凪?「............」ジー
颯?「............」ジー
りあむ「見たことある感じに....」
凛「....」
凛「もうちょっと何かないの」
りあむ「あ、えっと、すみません」
凛「....」
乃々「り、凛さん、りあむさんだってここにいきなり連れてこられた被害者ですから....」
りあむ「の、乃々ちゃん~!」
乃々「気持ちはわかりますがここは抑えてください....」
凛「....ん、そうだね」
りあむ「え゛っ?気持ちわかるの?ねぇ?」
乃々「あの、凛さん」
凛「?」
乃々「疑問なんですけど....」
乃々「なぜ私たち、普通に話せているんでしょうか....?」
凛「うーん....」
乃々「穴に入って来た時は、話すどころか何の音も聞こえなかったはずなのに....」
凛「....うーん」
凛「私たちに音が聞こえるようになったのは....」チラ
りあむ「あーここダメだなぁ、何も楽しくない」
りあむ「推しもいない救ってくれる子もいない」
りあむ「ん、でもここならぼくがおもちゃにされることもないのか....?」
りあむ「....ありか?」
りあむ「....ちょっとありか?」
凛「あれと接触してからだよね」
乃々「凛さん、あれじゃないです!りあむさんです!」
凛「....りあむ?だっけ」
凛「本当に元々事務所にいて」
凛「私たちが忘れちゃっただけなんだよね?」
乃々「はい、私の記憶通りだったらそれは確かです」
凛「....」
凛「本物に模した穴の罠でもなさそう?」
乃々「....あの感じは」
乃々「絶対に本人です」
乃々「本人以外ではあんなの無理だと思います」
凛「それもそうか」
凛「それで、音についてなんだけど」
乃々「はい」
凛「私が最初に穴に入った時も、音は一切聞こえなかった」
凛「2回目、さっきもそうだったよね」
乃々「そ、そうですね....」
凛「たぶん、穴の中は基本的に音が聞こえないんだと思う」
凛「ただ、この穴って現実とはまた別の謎空間でしょ」
乃々「散々好き放題やってくれてますからね....」
凛「だから、現実と同じ考え方じゃダメだのかもしれない」
乃々「?」
凛「りあむは、部屋でだらけてる時に突然ここに来た」
凛「そしてりあむは」
凛「この穴の中では音が聞こえない」
凛「という前提を知らない」
乃々「....それはそうかもしれません」
乃々「直前までいた自分の部屋、というか穴の外の世界では」
乃々「音が聞こえないはずありませんし、それを疑うことすらないですから....」
凛「....そんなりあむの意識が」
凛「音が聞こえないという穴の前提に作用した」
凛「ってことはないのかな」
乃々「....」
乃々「???」
凛「芳乃の推測では、この穴、人間の意識に作用されるって話だったし」
凛「既に、穴の中で音が聞こえないことを体験してしまった私たちでは」
凛「前提を上書きすることはできないけど」
凛「そもそもここがどこかもわかっていなければ」
凛「この穴がどういう存在かも知らないりあむなら」
凛「『穴の中では音が聞こえない』のを覆すことができたのかもしれない....」
乃々「....」
乃々「....完全には理解できませんけど」
乃々「凛さんの説が本当なら、この穴の謎がより深まる、ということだけはわかりました....」
凛「そうだね....」
りあむ「ねぇねぇ何の話?何の話?」
凛「....」
りあむ「あっ」
乃々「....」ジー
ちとせ?「............」ジー
凛「どうしたの?」
乃々「あの、見ていて気づいたんですけど....」
乃々「幼くなっている他の4人と比べて、ちとせさんだけ少し大きくないですか....?」
凛「私にもそう見えるけど、なんでなんだろ」
乃々「....」
乃々「....」ジー
りあむ「今度はぼく!?何?言ってよ!言ってくれないとやむよ!?」
乃々「....りあむさん」
乃々「髪の毛、そんなに長かったんでしたっけ....?」
りあむ「え?ぼくの髪はずっとこのくらうわ伸びてる!?え!?なんで!?」
凛「....?」
乃々「....」
乃々「りあむさん、ここに来たときに胎児みたいなものが4つ落ちてきたって言ってましたけど....」
りあむ「うん、そういうのは学校の授業でよく見てたし」
りあむ「でもいきなりこんなところに胎児なんて落ちてるわけないから」
りあむ@胎児っぽい何かかな~って」
乃々「....それって確かに4つだったんですよね」
りあむ「うぇ?たぶん、そうだと思うけど」
乃々「....4つ」
りあむ「?」
乃々「ちとせさんとりあむさん以外の4人と....」
乃々「りあむさんの目撃した、胎児らしきものの数が同じなんです....」
りあむ「???」
りあむ「でもさ、胎児って母胎にいないととても生きられないよ?」
りあむ「ましてやこんな何の設備もない所じゃ絶対無理だよ?」
乃々「....りあむさんは知らないと思いますけど」
乃々「ここ、何でもありなんですよ....」
りあむ「?????」
りあむ「つ、つまり、どういうこと?」
凛「ま、まさか....」
乃々「....」
乃々「りあむさんが見た4つの胎児らしきものは」
あかり?「............」ジー
あきら?「............」ジー
凪?「............」ジー
颯?「............」ジー
乃々「この4人で」
乃々「うたた寝している間に」
乃々「この年齢まで成長したんじゃないでしょうか....」
りあむ「....」
りあむ「??????」
りあむ「いやいやいやいや!」
りあむ「乃々ちゃん!人はそんなに早く成長しないよ!?」
りあむ「学校で習わなかった!?」
りあむ「ちとせちゃんだけは5~6歳って感じだけど」
りあむ「見た感じ、それ以外の4人とも1~2歳ってとこだよね?」
りあむ「ぼくここに来てから1~2年も経ってないよ?」
乃々「....」
乃々「....りあむさんの髪、元々はボブなのに」
乃々「今はセミロング、いえ、ロングくらいまで伸びてます....」
りあむ「う~んなんでだろ?不思議だねぇ」アハハ
凛「....」
凛「....タケノコ」
乃々「凛さん....?」
凛「さっき、ここまで来られたの」
凛「芳乃から貰ったタケノコが突然伸び始めたからなんだ....」
乃々「あれタケノコだったんですね....」
凛「ほら、貰った時は普通のタケノコだったのに」
凛「今は....」チラ
乃々「....」チラ
乃々「!?」
乃々「....青竹になってる」
りあむ「つまり???つまりどういうことなの!?」
りあむ「ぼくにもわかるように説明してよ!?」
凛「っ....」ゴクリ
乃々「....凛さん」
乃々「ここから早く出ましょう」
凛「....うん」コクリ
凛「ということで」
凛「解決法がわからないけど、ここにいると危ないと思うので」
凛「みんなを一旦、穴の外に連れて帰ります」
ちとせ?「............」ジー
あかり?「............」ジー
あきら?「............」ジー
凪?「............」ジー
颯?「............」ジー
りあむ「ぼく帰れるの!?やったー!」
乃々「でもりあむさんの存在は世界から抹消されてますし、私以外全ての人に忘れ去られてますよ」
りあむ「!!?!?!?!?!?!??」
りあむ「え?ぼくそこまで嫌われてた!?」
りあむ「くそぅ....こんなことならもっと炎上しておくんだった....」
りあむ「それなら忘れ去られることはなかったのに....」クッ
乃々「やめてください....」
凛「私と乃々じゃ、1人ずつ抱えるのが限界だから....」
凛「とりあえず小さい子たちから順番にいこうか」
乃々「そうですね....」
りあむ「ぼくは?」
凛「最後」
りあむ「ですよね~....」
凛「はーいおいでー」ダキ
あかり?「............」
乃々「怖くないですよ....」ダキ
あきら?「............」
凛「戻ろっか」
乃々「....」コクリ
芳乃「....」ジー
輝子「....」ボー
芳乃「こうして命綱をずっと見ていると」
芳乃「釣りをしている気分になりましてー」
輝子「....」ボー
芳乃「....」ジー
輝子「芳乃さん、釣りとか、行くのか....?」
芳乃「はい、稀にですがー....」
輝子「そうか....」
輝子「....」ボー
芳乃「....」ジー
チョンチョン
芳乃「む....」
輝子「どうした....?」
芳乃「引いていますー」
輝子「!」
芳乃「引き揚げましょうかー」
輝子「そ、そうだな」
凛「ただいまー」
芳乃「無事で何よりですー」
乃々「久しぶりの外、安心します....」
輝子「ボノノちゃんも、無事でよかった....」
あかり?「............」
あきら?「............」
輝子「!?」
輝子「なんか、人数多くないか....?」
凛「あと3人来るよ」
芳乃「ふむー....」
凛「じゃ、また行ってくる」
乃々「次は早いと思うので注意して見ていてください....」
芳乃「わかりましてー」
輝子「どういうことなんだ....」
凛「はーい行きましょうねー」
凪?「............」
颯?「............」
ちとせ「............」
りあむ「....」
りあむ「あの、ぼくは?」
凛「待ってて」
りあむ「....はい」
乃々「すみません、この2人を上に送り届けたらすぐに戻りますから....」
りあむ「あの
凛「じゃ」シュルシュル
乃々「....」シュルシュル
りあむ「あ゛~~~~~~っ!!!!!!」ジタバタ
凛「はい」スッ
芳乃「....双子でしてー?」
乃々「そうです、こっちがお姉さんの凪さん」
凪?「............」ジー
乃々「妹の颯さんです」
颯?「............」ジー
芳乃「可愛らしいですねー」
凛「まだあと1人いるから行ってくるね」
輝子「まだいるのか....」
芳乃「一気に大所帯でしてー」
りあむ「もう凛ちゃんっ!遅いよ~!!」ジタバタ
ちとせ「............」ジー
凛「ごめんごめん、大丈夫だった?」
りあむ「大丈夫じゃないよも~」
りあむ「こんな真っ暗闇の中でさ~」
凛「(なんで来た時はすぐ眠れたんだろ)」
凛「じゃあ、はい」
りあむ「へ?」
凛「いや、私がこう、りあむを抱えて上がるしかないでしょ」
りあむ「えっ?もしかして凛ちゃんにお姫様抱っこしてもらえるの?」
凛「そうだけど」
りあむ「....」
りあむ「財布持ってきてないんだけどあとでもいい?」
凛「はぁ?」ガシッ
りあむ「あっ....」
凛「行くよ」
りあむ「顔近い、顔良い....いい....」
凛「?」
凛「そろそろ着くよ」
りあむ「あーい」
凛「はい到着ー」
りあむ「久々の娑婆だぁ~!」
凛「え」
輝子「っ!?」
芳乃「ふむー....」
りあむ「へ?」ポカーン
凛「....」
凛「....りあむ、りあむ」
りあむ「なに?」
凛「....うん、りあむだ」
芳乃「....りあむですねー」
輝子「し、信じられない....」
りあむ「ねーねー乃々ちゃん」
りあむ「ぼくってそんなレアキャラ?」
乃々「い、いえ、そんなことはないと思いますけど....」
凛「....今思い出した」
凛「りあむを」
乃々「!?」
乃々「どどどどういうことですかっ!?」
芳乃「りあむが穴から出てきた瞬間に、突然思い出しましたー....」
輝子「い、いや、思い出したとか、そういうのじゃないぞ、これは....」
凛「頭の中に、あって当然の記憶がある」
凛「りあむがいるのは当たり前なのに、さっきまではそれが一切なかった....」
凛「今りあむのことを知っているのに」
凛「記憶を失っていた記憶まで残ってるから気持ち悪い....」
りあむ「....」
りあむ「これってぼくが責められてるわけじゃないんだよね?」チラ
乃々「あ、はい、違います」
りあむ「ほっ....」
凛「なんだろこの感覚....」
乃々「凛さん、とりあえずちとせんさんも連れてきてもらっていいですか....?」
凛「あ、うん、了解」
乃々「すみません、こんな時に....」
凛「いや、ちとせ?も連れてきてから整理するよ」
乃々「お願いします....」
りあむ「ねえねえねえねえ」ツンツン
乃々「な、なんですか....」
りあむ「ぼく全然状況がわからないんだけど」
乃々「そういえばそうでした....」
乃々「今から説明しますけど、その前に」
りあむ「?」
乃々「私が今から話すことは全て本当のことなので」
乃々「話し終えるまでは黙って聞いていてもらえますか....?」
りあむ「へ?うん!」
乃々「(大丈夫ですかねこの人....)」
りあむ「....」
りあむ「ごめんね乃々ちゃぁん、ぼく全然わかんないよぉ~」
乃々「い、いえ、これに関してはりあむさんは悪くないと思います」
りあむ「本当?本当?」
乃々「はい....たぶん....」
凛「どう、りあむ、少しはわかった?」
りあむ「う~ん....」
りあむ「なんかわけわかんないことになってるってことはわかったよ!」ペカー
凛「ふーん」
輝子「突っ込みたいところだけど、私たちも大差ないからなんとも....」
凛「私たちの目下の課題は2つ」
あかり?「............」
あきら?「............」
凪?「............」
颯?「............」
ちとせ?「............」
凛「1つ目」
凛「この子たちをどうするのかを考える」
凛「2つ目」
凛「どうしてりあむのことだけ思いだせたのかを考える」
りあむ「えへへ」
芳乃「....」
凛「他に何かある?」
1つ目に取り組む or 2つ目に取り組む or 別のことに取り組む
>>467
467 : 以下、名... - 2020/04/25 23:28:01.22 a8YzVh39o 343/711なぜ千夜だけ無事か調べる
乃々「....1つ、いいですか?」
凛「うん」
乃々「穴の中にいたのって」
乃々「なぜか1~2歳になっているあかりさん、あきらさん、凪さん、颯さん」
乃々「そして4人より少し年齢が上のちとせさん」
乃々「さらにそのままの姿のりあむさんの6人です」
輝子「それが、どうかしたのか....?」
乃々「皆さんはりあむさん以外忘れてしまっているので、気づけないと思いますけど....」
乃々「この6人に、千夜さんを加えた7人は」
乃々「同期なんです....」
輝子「同期....」
芳乃「それは、奇妙ですねー....」
凛「....」
凛「....乃々は、それが偶然の一致じゃないと思ってる」
凛「ってこと?」
乃々「確信があるわけではないんですけど....」
乃々「7人の中で」
乃々「ここまで唯一、穴の被害を受けていない千夜さん」
乃々「少しだけ、話を聞いてみてもいいのかな、って....」
凛「....」
凛「どう思う?」
芳乃「ふーむ....」
芳乃「手がかりの少ない今の状況を踏まえると」
芳乃「乃々の提案した方でもよいのではー?」
凛「....そうだね」
凛「じゃあ千夜に話を聞きに行こう」
乃々「あの、その前に」
あかり?「............」
あきら?「............」
凪?「............」
颯?「............」
ちとせ?「............」
乃々「この子たちを、事務所の託児所に預けてきてもいいですか....?」
凛「あー....」
凛「でも預けられるのかな....」
芳乃「しかし、彼女たちを連れ回るわけにもいきませぬー」
輝子「とりあえず、行くだけ行ってみよう....」
続く
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