梓「こんにちはー」
唯「えいっ」ぺしっ
梓「いたっ」
唯「えいえい!」ぺしぺし
梓「止めてください!急になんなんですか!」
唯「私ね私ね、ホントはあずにゃん大っきらいなんだー!」
梓「えっ……」
元スレ
唯「あずにゃんってすぐ泣くよね」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1301129351/
唯「だからもう抱きつかなーい!」
梓「……い、いいもん!」ぷいっ
唯「いいもん、だってー。あずにゃん子供だねー」
梓「子供じゃないです!」
唯「こっどもー♪こっどもー♪」
梓「子供じゃないです!」
唯「コモドオオトカゲー!」
梓「子供じゃないですー!」だんだん
唯「♪あずにゃんはこっどもー!まな板娘ー!」
梓「子供じゃないです!こどもじゃないもん!」
唯「♪ツルツルペッタン、お餅つきー!」
梓「こどもじゃないもん!もう高校生だもん!」
唯「♪竹林チクリン、ちんちくりーん」
梓「こどもじゃないもん……ちがうもん……うっ」
唯「……あ」
梓「うっ……うえっ……うあああああん」
唯「あ、あずにゃん!」
梓「あああああん!ああああああああん!」ポロポロ
唯「……あ、あずにゃん、ごめんねごめんね」なでこなでこ
梓「……うえっ、うっ……う、うぅ……」ひっくひっく
唯「もう言わない!もうしないから、ね!」
梓「ぷんっ!」ぐすっ
唯「ほら、ぎゅー」ハグハグ
梓「……そんなんじゃ、許してあげません!」つんっ
唯「ならもっと、ぎゅー」
梓「……くす」
唯「そうそう、笑って笑って」
梓「にこー」
唯「うんうん、にこー」
唯「それにしても、みんな遅いねえ」
梓「唯先輩、いっしょに練習しましょう」
唯「やーだよー」
梓「えっ?」
唯「私あずにゃん大っきらいだもーん!」
梓「えっ……」
唯「あずにゃんはトンちゃんと練習してればいいじゃん!バイバーイ」すたこら
ガチャバタン
梓「……」
梓「……うぅ」じわー
ガチャ
唯「うそだよー!いっしょに練習しよっ!」にこっ
梓「あ……」パァ
唯「あずにゃんってすぐだまされるね」
梓「……ふ、ふん!」ぷい
♪
唯「あずにゃんはバナナ好きだよね?」
梓「はい、バナナ大好きです!」
唯「じゃあ、バナナあげる!」
梓「……」わくわく
唯「はい!」ぽいっ
梓「……皮だけ」
唯「皮だけでもバナナはバナナだもんねー」
梓「……」
唯「やーい、まただまされたー」
梓「……ぺろ」
唯「あ……」
梓「ぐすっ……ぺろぺろ」
唯「あずにゃんやめてー!」
梓「唯先輩のバナナ……」ポロポロ
♪
唯「澪ちゃん澪ちゃん。ほら、見て見て」
澪「猫か、かわいいな」
梓「なに見てるんですか?」ひょこっ
唯「あずにゃんには見せないよー!」べー
梓「むー!」
律「お、なんだなんだ」
紬「唯ちゃん、見せて見せて」
唯「はい!」
律「おお」
紬「かわいいわぁ」
梓「私も見たいです!」ぴょこぴょこ
唯「あずにゃんは後輩だからダメー」
梓「そんなのずるいです!」ぱたぱた
澪「ほら唯、見せてあげな」
唯「ちぇー」
梓「……」わくわく
唯「はい」ちらっ
梓「!!」
唯「ほら、見せたよ」
梓「……うえええん!」
澪「こら唯、なにを見せたんだ!」
唯「はい」
澪「ほあああああ!?」
梓「わああん!ああああん!」ポロポロ
澪「見えない聞こえない見えない聞こえない見えない聞こえない……」
律「ゆ、唯……お前いったいどんな画像をそのケータイに」
唯「さあ?」
♪
憂「ほらほら、もう泣かないで」
梓「……く、ひっく……」よたよた
唯「およ?どったの?」
唯「あ、お姉ちゃん!梓ちゃん、体育で転んじゃったの」
唯「しょうがないなあ、私がおぶってあげる」ひょい
梓「……わあ!」
憂「よかったね、梓ちゃん!」
梓「べ、別にうれしくないよ!」にこにこ
唯「あずにゃん、太ったでしょ」
梓「……え?」
唯「1350グラム増量したね!」
梓「びえええん!」ボロボロ
憂「なんでわかるの?」
♪
律「ロシアンルーレットたい焼きだぜ!」
澪「なんだそれ」
律「この五つのうち、一つがワサビ入りなんだ!」
梓(たい焼き食べたい……でもワサビこわい)
唯「あずにゃんはチキンだから、参加しないよねー」
梓「なっ……やってやるです!」
……
律「やった!ハズレだ!」
澪「私もハズレ」
紬「セーフ♪」
梓「むぐむぐ……!?」
梓「か、から……」
律「ん~?」によによ
梓「カラシニコフ!」
律「なーんだ」
梓「……ぐすっ」
唯「……」
ぽんぽん
梓「ん?」
唯「……ほら、交換」
梓「あ……!」
唯「うわあー!辛っ!」
律「やった、唯だ!」
唯「とほほー」
紬「あらあら」
澪「……」
律「全部食わなきゃダメだぜー」
唯「ちぇー」
澪「……ゆーい」
唯「あに?」
澪「優しいな」
唯「つーん!」ポロポロ
♪
律「明日から修学旅行だー!」
唯「おー!」
澪「はしゃぐなよ」
梓「……」
紬「あら?梓ちゃん元気ないわね」
梓「そんなことありません!」
唯「よかったー、あずにゃんと顔合わせなくてすむよ~」
梓「えっ……」
唯「もう練習しろって言われないしー、いっしょに帰らなくていいしー」
梓「えうぅ……」
唯「4人だけって、なんか昔の軽音部みたいだよねー」
律「お、確かにそうだな!」
唯「ムギちゃんの合宿、素敵だったよね!」
紬「うれしいわ、ありがとう」にこにこ
唯「ライブでもクリスマス会でも、澪ちゃん可愛かったよね!」
澪「や、やめてくれえ!」わたわた
唯「一年の頃、楽しかったー」
梓「……くすん」
翌日!
憂「お姉ちゃん、帰ってこないんだ……」
純「気づかなかったのかい」
憂「……」うるうる
純「あー、泣かない泣かない。今夜遊びに行くから」
梓「……」
純「梓は?」
梓「私も行く……」
……
律「おー、富士山だ!」
澪「落ち着け!」
紬「おー♪」
唯「お、おー」
澪「……ん?」
唯「……あー!お菓子落としちゃった!」
……
梓「ここが唯先輩のお部屋か……」
憂「梓ちゃん、どうしたの?」
梓「な、なんでもないよ!」
純「ホントかなー?」
梓「うぅ……」じわっ
憂「あーほら、泣かない泣かない」
梓「……ぐすっ」
憂「お姉ちゃんに、笑われちゃうよ?」
……
律「おサルだー!」
紬「おサルー♪」
澪「だから、なんで京都まで来ておサルなんだよー!」
唯「……おサルー」
澪「……唯、寂しいのか?」
唯「そんなことないよ!」つんっ
……
梓「あ、唯先輩から電話だ!」
憂「えー!」
梓「もしもし?」にこにこ
唯『もしもしあずにゃん?私今迷子に……はっ』
梓「はい?」
唯『や、やっぱなんでもないやい!あずにゃんバーカバーカ!』
ガチャン
梓「……」
憂「明日お迎え、行く?」
梓「うんっ!」にこにこ
……
澪「梓に電話してどうすんだ」
唯「……うん」
澪「……明日で帰れるから、な?」
唯「……うん」すんっ
……
律「故郷に到着ー!」
澪「富士山、きれいだったな」
紬「もっと旅行してたかったわ……」
唯「……」
澪「ほら唯、ついたぞ」
唯「うん……」
「お姉ちゃーん」
「皆さーん、唯先輩ー」
唯「……あ!」
梓「唯先輩ー」ぱたぱた
憂「お姉ちゃーん」ぶんぶん
唯「あっずにゃあああああん!!」だっ
さわ子「こらそこ!勝手に行かない!」
梓「わっ!」
唯「あずにゃん!あずにゃん!わあああああん!」すりすり
梓「ち、ちょっと……唯先輩……」どきどき
憂「……」うるうる
唯「うっ……う゛う゛う゛う゛う゛う゛ー!あずにゃああああん!」ボロボロ
梓「も、もう!みんな見てますよ!」
唯「う゛ぅ……えっく、うっく……」
梓「ほら、鼻水出てますよ」ふきふき
さわ子「まったく……」
澪「……よかったな、唯」
梓「……くす」
♪
さわ子「家に帰るまでが修学旅行よー」
梓「唯先輩、私が荷物持ちます!」とてとてとて
唯「あっ、あずにゃん走ったら危ないよー」
梓「大丈夫だいじょ……うわっ」ぽてっ
唯「ありゃりゃ」
梓「……うぅ」じわっ
すっ
梓「……唯先輩」
唯「あずにゃん、私がまたおんぶしてあげる」
梓「……抱っこがいいです」
唯「いーよ」にこにこ
梓「お姫様抱っこ!」
唯「……い、いいよ……」どきどき
憂「お姉ちゃん、荷物持ってあげるね」
唯「ありがとう、憂大好き!」
憂「!!」ぱあぁ
梓「むっ」
唯「あずにゃんも、大好きだからね」
梓「♪」
おわり