1 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 00:21:07.70 Fu8fpxyi0 1/46


【路地裏】

スキルアウトA「ねぇねぇ彼女、俺たちと遊ばない?絶対後悔させないからさー」

スキルアウトB「まさか拒否なんてしないっしょ?こんな時間に一人でうろついてるわけだし」

「…」

スキルアウトC「つか、マジ可愛いねぇ…クールな感じもいいわー」

スキルアウトD「まぁこれからキャラ崩壊しちゃうわけですが…ぐふw」

元スレ
武内P「もしも歴代シンデレラの皆さんがレベル5(超能力者)だったら」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1582471267/

2 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 00:23:31.44 Fu8fpxyi0 2/46


武内P「…あの」

スキルアウトA「あ?誰だよおっさん」

スキルアウトB「もしかしてアンチスキル(警備員)か?」

武内P「…少し、彼女の話を聞いてみては」

スキルアウトC「…は?何言ってんだおめー?」

3 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 00:24:04.07 Fu8fpxyi0 3/46


スキルアウトA「あーまぁいいや、とっと失せろや」カチカチ

スキルアウトD「で、でた~あっくんの【氷結操作】!空気中の水分を凍らせて相手に突き刺す無慈悲の刃!!」

スキルアウトE「…終わったな」

武内P「…」

「どいて」

武内P「…?」

「邪魔だから」

4 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 00:24:56.20 Fu8fpxyi0 4/46


<ギャアアアアアアアアアアアア

スキルアウト’S「」チーン

武内P「…」

「…まだいたの?」

武内P「申し訳ありません、余計なことをしてしまったようで」

「…別に」

武内P「…あの」

「?」

5 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 00:25:55.04 Fu8fpxyi0 5/46


武内P「私、こういう者ですが…」つ名刺

武内P「…【アイドル】に、興味はありませんか?」

「…」

「ない」

武内P「…」

「なんだ、勧誘の人だったんだ…最初からそれが目的だったわけ?」

武内P「…いえ、そういう訳では」

「…悪いけど、アイドルなんてわけわからないもの、興味ないから」

武内P「…」

6 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 00:27:20.30 Fu8fpxyi0 6/46


超電磁砲T 面白いですね

もしも学園都市のレベル5(超能力者)が歴代シンデレラだったら…?という妄想

アイドルのレベルの高さは総選挙の過去最高順位に(だいたい)依存

7 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 00:28:27.55 Fu8fpxyi0 7/46


【女子寮】

「…」

<ガチャッ

乃々「お、お姉様…おかえりなさい」

「…乃々、まだ起きてたの?」

乃々「は、はい…お姉様のことが、し、心配で」

「…ふーん、乃々は私が心配なんだ」

乃々「あ、いえ!その…あの…もりくぼは…あぅ」

8 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 00:29:47.43 Fu8fpxyi0 8/46


「…ごめんごめん、いじわるだったね」

乃々「うぅ…」

「でも、本当に大丈夫だから…私のこと、乃々が一番知ってるでしょ?」

「皆の憧れの、学園都市に7人しかいないレベル5の一人…」

「渋谷凛、なんだからさ」

乃々「は、はい…!」

「…」

9 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 00:32:21.58 Fu8fpxyi0 9/46


(…学園都市)


あらゆる教育機関・研究組織の集合体であり、学生が町の人口(230万人)の8割を占める学生の街にして、

外部より数十年進んだ最先端科学技術が研究・運用されている科学の街

また、人為的な超能力開発が実用化され、学生全員に実施されている(参考:wikipedia)


(それが、私の住むこの町の概要…)

(最先端の技術で豊かな生活を送れて、普通の人には出来ない能力まで使えるようになる)

(そんな、夢のような場所に見えるけど…)

(その実態は、【レベル】という明確な数字で区別される、超学歴社会に近い場所だ)

(…そして私は、そんな学園都市の頂点に位置するレベル5、その第三位…ということになっている)

10 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 00:33:25.84 Fu8fpxyi0 10/46


乃々「えっと…寮長には、能力検査の件で遅くなるって…伝えたので」

(先ほどからおどおどしていて頼りないように見えるこの子も、【レベル4】の一人…)

(なぜか私のことを『お姉様』と呼んで慕っているけど…とても良い子だ)

「ありがとう、今度何かおごるよ」

乃々「い、いえ!お姉様のためなら…もりくぼは、何でもしますから…」

(…うん、まぁ…悪くはないかな)

11 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 00:35:39.78 Fu8fpxyi0 11/46


【翌日/通学路】

「おはようございます、凛ちゃん!」

「…」

「おはよう、卯月」

卯月「今日もいい天気ですね、なんだかいいことがありそう」

「…そうだね」

(…この子は島村卯月、私と同じ学校に通う学生で、仲の良い友人…なんだけど)

卯月「ところで、あの話…考えてくれましたか?」

12 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 00:37:09.13 Fu8fpxyi0 12/46


「…また派閥の話?」

卯月「はい!やっぱり凛ちゃんには私の派閥に入ってほしいんですけど…ダメですか?」

「…昨日も言ったけど、私は派閥なんて入るつもりはないし、作るつもりもないから」

卯月「……うーん、そうですか」

<ワイワイガヤガヤ

「…?」

卯月「…」

13 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 00:39:46.24 Fu8fpxyi0 13/46


「あちらをご覧になって、島村さんと渋谷さんよ」

「わぁ、今日もお二人ともお美しい…」

卯月「…」ニコッ

「「はう!?」」ズキューン

「っ!!」ズキッ

「…卯月」

卯月「えへへ、ちょっと気になっちゃって」

「「…」」ポー

14 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 00:52:54.81 Fu8fpxyi0 14/46


「…戻してあげなよ」

卯月「はーい、それにしても…」

卯月「どうして凛ちゃんには効かないんでしょうね」

卯月「私の改竄力」

「…」

(一見、どこにでもいる普通の女の子に見えるけど、実際は大きく違う)

(卯月もまた、私と同じレベル5の第五位…友達だからといって、油断しちゃいけない相手だ)

卯月「…」ニコッ

15 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 00:55:05.82 Fu8fpxyi0 15/46


【夕方/通学路】

「…」

「あのさ、どうしてここにいるの?」

武内P「…」

「もしかして、ずっと待ってたとか」

武内P「…いえ、そういうわけでは」

「…」

武内P「…【アイドル】に、興味を持って貰えましたか?」

「…昨日も言ったけど、アイドルなんて興味ないから」

16 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 00:56:01.20 Fu8fpxyi0 16/46


武内P「…では、せめて…名刺だけでも」

「…」

武内P「…」

「…」スタスタ

武内P「…」

17 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 00:57:04.46 Fu8fpxyi0 17/46


【数日後】

「「…」」ヒソヒソ

「………」

武内P「…」

「…ねぇ、学校でも噂になってるんだけど」

武内P「…せめて、名刺だけでも」

「だから…」

アンチスキル「ちょっと君!何をしてるんだ!!」

18 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 01:00:51.18 Fu8fpxyi0 18/46


武内P「…」

アンチスキル「あ、怪しいやつめ…ちょっと来てもらおうか!」

「え、ちょ…」

武内P「…」

「ま、待ってください!この人は…」

20 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 01:09:31.39 Fu8fpxyi0 19/46


【喫茶店】

「…」

武内P「…申し訳、ありません」

「…もういいよ、これで懲りたでしょ?」

武内P「…」

「だいたい、なんでそんなに私にこだわるわけ?」

武内P「…」

武内P「…笑顔です」

「…は?」

23 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 21:34:16.74 Fu8fpxyi0 20/46


「笑顔って…私、アンタの前で笑ったことあったっけ?」

武内P「…」

(【笑顔】なら適任がいるけど、なぜか嫌な予感がする)

「…とにかく、もうこれ以上は」

武内P「…渋谷凛さん」

「…え?あぁ…さっきの」

武内P「学園都市に7人しかいないレベル5の一人…」

武内P「…とても強い力をお持ちだと、聞いています」

24 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 21:39:05.17 Fu8fpxyi0 21/46


「…そこまで知ったなら分かるでしょ?」

武内P「…」

「私はアイドルなんてものになる時間はないし、他にやるべきことが沢山…」

武内P「…渋谷さんは、今の生活に満足されていますか?」

「…?」

武内P「以前、街であなたを見かけた時…寂しそうに見えました」

「…」

武内P「…もしも、今とは違う…新しい何かを求めているのなら」

武内P「一歩、踏み出してみませんか?」

25 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 21:41:23.93 Fu8fpxyi0 22/46


武内P『お気持ちが変われば、連絡をください』

武内P『…それでは』



「…」

(…寂しそう、か)

(そんなわけない、って否定したかったけど…傍から見ればそう見えるのかな)

「…」

(…名刺、結局受け取っちゃったな)

乃々「…」

「…?」

「って乃々!?いつからそこ(机の下)に…」

26 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 21:57:34.75 Fu8fpxyi0 23/46


乃々「……ちょっと前からですけど」

「そ、そう…座ったら?」

乃々「………いえ、私は用事が出来たので、すぐに出ます」

「…乃々?」

乃々「…フフ」シュンッ

「あ、乃々!…いない」

(…あの顔、まさかあいつを追ったんじゃ…)

「…探すしかないか」

27 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 21:58:23.71 Fu8fpxyi0 24/46


【何かの物陰】

乃々「……!」

乃々(あの凶悪そうな顔…見つけました、お姉様と一緒にいた男の人)

乃々(どんな経緯でお姉様とお近づきになったのか知りませんが、許せないんですけど…)

乃々(…まずは、ちょっとだけ尾行してあの人の情報を集めてみましょう)


武内P「…」

28 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 22:13:15.31 Fu8fpxyi0 25/46


【2時間後】

乃々(…な、なんなんですか…あの人…)


アンチスキルA「ほら、こっちに来なさい!」

武内P「…」

アンチスキルA「先輩!町で見つけた怪しいやつを連れてきました!」

アンチスキルA「さっき声掛け事案とか発生したんですよね?一応話を聞いておこうかと思いまして」

アンチスキルB「…また君かぁ」

武内P「…すみません」


乃々(2時間で3回も任意同行させられているんですけど!?)

32 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/24 23:24:05.39 Fu8fpxyi0 26/46


アンチスキルB「まぁ、なんだ…もう来ないように気を付けて下さいね」

武内P「…はい」


乃々「…」

乃々(一度目は、迷子の女の子に声かけて悲鳴を上げられ…)

乃々(二度目は、喧嘩をしていた能力者同士の争いを止めようとして…)

乃々(三度目は、ただ見た目が怪しいというだけで…)


乃々(…ちょっと、可哀そうになってきました)

33 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 00:01:44.45 mlCM+xxB0 27/46


武内P「…」スタスタ


乃々(…そもそもあの人は、どうして何度も捕まってるのに街中を徘徊しているんでしょうか…)

乃々(ここが学園都市でなくても、普通に不審者扱いされてもおかしくないような…)

乃々(…誰かを、探している?)


武内P「…!」


<バァッァァァァァァァァァァァァァァンン


乃々「!?」

34 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 00:27:59.85 mlCM+xxB0 28/46


乃々(お店から爆発!?煙でよく見えませんけど…と、とにかくアンチスキルに連絡を…)


武内P「…!」ダッ


乃々「…え?」

乃々(…まさか!?)


乃々「ま、待ってください…!」

武内P「…」

乃々「…な、何をするつもりですか?危ないから…離れて、ください」

武内P「あなたは、風紀委員(ジャッジメント)の方ですか?」

乃々「…一応、そうですけど」

35 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 00:29:20.19 mlCM+xxB0 29/46


武内P「…爆発の瞬間、瓦礫の下敷きになる学生を数名見ました」

乃々「!?」

武内P「急がなければ、手遅れになります」

乃々「…で、でも」

武内P「あなたは、周囲の方々の避難と救助の誘導をお願いします」

乃々「…っ!」

36 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 23:18:38.58 mlCM+xxB0 30/46


現実的に考えれば、彼の行動は間違いだ

安全の確保が十分に出来ていない場所に、一般人が救助へ向かうべきではない

自身に危険が及ぶのはもちろん、周りの被害を増やす可能性も十分にある


乃々(止めないと…止めないと、いけないのに…)


ましてや、火の手が上がり建物の崩壊もあり得る今回の状況など以ての外だ

そしてそれは、風紀委員である彼女も同じである

風紀委員の仕事は校内のみであり、校外の活動はせいぜい見回りくらいだ

例え彼女がどのような能力を持っていたとしても、この場で出来ることは…


『乃々は、どうして風紀委員になったの?』


乃々「…!」

37 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 23:19:37.05 mlCM+xxB0 31/46


乃々「…あの!!」シュンッ

武内P「…!」

乃々「………ここに、いてください」

乃々「…私が、いきます…だから」

乃々「……待っていて、下さい」

武内P「………」

武内P「…」

武内P「分かりました」

武内P「…お願いします」

38 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 23:20:42.83 mlCM+xxB0 32/46


【数十分後】

<ワイワイガヤガヤ

(…この騒ぎ、近くで爆発事故があったって聞いたけど…)

アンチスキルA「これで全員か?中に負傷者は」

アンチスキルB「先ほど爆発前の防犯カメラのデータを確認しましたが、中にいた学生と店員は全員救出出来ました!」

アンチスキルA「そうか、それで…誰が彼らを外に?」

アンチスキルB「それが…中学生くらいの少女と男性が救助をしていたとのことですが…詳細は不明です」

(…中学生くらいの少女、それに…)

「…」

39 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 23:21:31.33 mlCM+xxB0 33/46


乃々「…」

乃々(…あれ、ここは…どこ…?)

乃々(…どうしてもりくぼは、誰かに背負われているのでしょうか?)

乃々「…」

乃々「…!?」

武内P「…気が付かれましたか?」

40 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 23:22:29.07 mlCM+xxB0 34/46


乃々「ど、どど…どうして…?」

乃々(と、とにかくどこでもいいから転移を…!?)フラッ

乃々(あ、あれ…演算が…うまく…)

武内P「…その、あの場から離れたがっている様子だったので、勝手ながらお連れしました」

武内P「ご迷惑だったのであれば、すみません」

武内P「…大丈夫ですか?」

乃々「……はい」

乃々(…そういえば、皆さんを助けた後、そんなことを呟いたような)

乃々「…あ、あの…とりあえず、降ろしてもらえませんか?」

41 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 23:25:10.14 mlCM+xxB0 35/46


【公園:ベンチ】

乃々「…」グデー

武内P「…どうぞ、お茶です」

乃々「…すみません、ありがとう…ございます」

武内P「調子は…良く無さそうですね、やはり病院へ行った方が良いと思いますが…」

乃々「…大丈夫です」

乃々(…うぅ、本当はあちこち痛いですけど、これ以上心配かけたくないですし…)

42 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 23:32:47.75 mlCM+xxB0 36/46


乃々「…あ、あの…今日のことは、その…」

武内P「はい、わかっています」

乃々(…気が引けますけど、八神先輩にばれたら大変ですし…)

乃々「…すみません、手伝ってもらったのに」

武内P「私は何も、あなたがいなければ…全員を助けることは出来なかったかもしれません」

武内P「ありがとうございます」

乃々「…」

乃々(…あぁ、この人はやっぱり…)

43 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 23:34:16.37 mlCM+xxB0 37/46


武内P「…空間転移能力者、だったのですね」

乃々「…へ?あ、はい…」

武内P「それも、自身を移動できる程の能力…素晴らしい力です」

乃々「……いえ、それは違います」

武内P「…?」

乃々「…私は、暗い所にしか…移動できないんです」

44 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 23:39:41.47 mlCM+xxB0 38/46


武内P「…しかし、先ほどは明るい場所にも転移していたように見えましたが…」

乃々「…それが、不思議なんです」

武内P「…?」

乃々「今まで何回やっても…自分の転移は暗い場所にしか出来なかったのに、今日は…うまくいったんです」

乃々(…もし、何か要因があるとすれば…きっと)

武内P「…それは」


「見つけた、ここにいたんだ」

45 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 23:42:22.82 mlCM+xxB0 39/46


乃々「お、お姉様…!?」

武内P「…」

「…その様子だと、やっぱりそうだったんだね」

乃々「…え?」

「さっきの爆発事故、二人の救助者がいたって話だったけど…」

乃々「うっ…その、あの…」

46 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 23:44:46.94 mlCM+xxB0 40/46


「いいよ、大体事情は察したから肯定も否定もしなくて」

乃々「…すみません」

(…でも、そっか…乃々が皆を…)

「…頑張ったね、乃々」

乃々「お、お姉様…(泣」

47 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 23:48:52.19 mlCM+xxB0 41/46


「…アンタも、乃々と一緒に助けてくれたんでしょ?」

武内P「いえ、私は何も…彼女の側にいただけです」

「…そっか」

武内P「では、私はこれで」

乃々「…あ、あの!」

武内P「…?」

乃々「…ありがとう、ございました」

武内P「…こちらこそ、ありがとうございました」

48 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 23:50:36.10 mlCM+xxB0 42/46


【帰り道】

「ところでさ、一つ聞いておきたいんだけど」

「…あいつから、何か勧誘されなかった?」

乃々「…?いえ、特には何も…」

「……ふーん」

「ならいいんだけど」

乃々「………」ジー

49 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 23:51:54.94 mlCM+xxB0 43/46


乃々「…」

『以前、街であなたを見かけた時…寂しそうに見えました』

乃々(やっぱり、油断出来そうにないんですけど…)

「…どうしたの?」

乃々「いえ、別に…」

50 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 23:55:07.00 mlCM+xxB0 44/46


【???】

プルルルルルルル

武内P「はい」

「お疲れ様です。順調ですか?」

武内P「…申し訳ありません。進捗はまだ…」

「大丈夫ですよ、焦らずにゆっくりと進めていきましょう」

51 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/25 23:59:14.24 mlCM+xxB0 45/46


「それより、プロデューサーさんに一つお仕事をお願いしたいのですが…宜しいですか?」

武内P「はい、何でしょうか」

「実は、とある暗部組織に、下部組織構成員として働いて貰いたいんです」

「お仕事については、組織のメンバーにお聞きください」

武内P「…承知致しました」

「では、指定した場所へ向かってください」

「メンバーの写真も一緒に添付しますので、見ておいてください」

「あぁ、それと組織名は…」



「アイテム」

52 : ◆nvrVoonYD. - 2020/02/26 00:00:51.98 eeEgfoVM0 46/46


第一章完

続きは未定

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