2 : ◆fFbCAQJZjM - 2020/02/08 16:17:58.40 8T625ltN0 1/16

清子「いきなりどうしたんですか?」

良子「学校で自分の名前の由来を調べてくる課題が出たから…」



清子「そういうことでしたか…」

清子「……良の名前はおとーさんが主に考えました」

清子「生まれてくる子が男の子なら私が、女の子ならおとーさんが考えると決めていたのです」

清子「かといって、おかーさんは何も考えていなかったわけではありませんよ? 取り決めはしていたものの、結局は2人であーでもない、こーでもないと考えていたものです」

清子「良子の名前の由来は、周囲の良きお手本になるような子になるようにと願いを込めたことにあります」

元スレ
【まちカドまぞく】良子「どうして私の名前は良子なの?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1581146207/

3 : ◆fFbCAQJZjM - 2020/02/08 16:19:20.79 8T625ltN0 2/16

良子「周囲の良きお手本…良は由来通りのお手本になれてるかな…」

清子「もちろんです! 良は成績優秀でとっても賢いから、おかーさんは驚かされることが多いくらいですよ 」

良子「でもお姉の参謀としてはまだまだ未熟…十で神童十五で才子二十過ぎれば只の人って言葉もあるから気を抜くことはできない」

清子「良は本当に勉強ができますね…今みたいに周りと比べて勉強ができることに満足しないで努力を続けていれば良きお手本でいられるはずですよ」

良子「うん、お姉のために努力は忘れない」

清子「良は優子のためにがんばっているんですか?」

良子「私はお姉と違ってまぞくとしての力はないから戦うことができない…でも、戦いは戦力だけじゃなく戦略も重要」

良子「良の大好きなお姉が負けたりケガしたりするのは絶対に嫌だから…」

良子「だから、お姉のためにがんばるの!」

清子「…優子は良のような妹がいて幸せ者ですね」

4 : ◆fFbCAQJZjM - 2020/02/08 16:20:00.28 8T625ltN0 3/16

良子「えーっと…由来が周囲の良きお手本で…」pcカタカタ

良子「良子の「良」の後に「子」って付けたのはお姉と揃えるために付けたの?」

清子「…そのことは、まず優子の名前の由来から説明する必要がありますね」

5 : ◆fFbCAQJZjM - 2020/02/08 16:20:51.73 8T625ltN0 4/16

清子「最初に優子を妊娠したとき、おとーさんはそれはもう大喜びでした…」

清子「そして、お腹の子はどんな人にも優しくすることができる人になって欲しいといつも言っていました」

清子「「優」の字を使うことは最初の頃から決まっていたのですが最終段階になって、おとーさんが私の「清子」から「子」の字を取って付けてあげればいいじゃないかと言って優しい子、「優子」に決まったのです」

清子「でも、そのとき私は最近の女の子の名前には「子」をつけるのは古いのではないかと、おとーさんに言いました」

良子「確かにうちの学校には〜子っていう女の子は私以外にはいない…」

清子「…良にも「子」がついてるから古臭くて恥ずかしいですか?」

良子「ううん、そんなことない!! 」

良子「お姉とおかーさんとおそろいだし、おとーさんとおかーさんが一生懸命考えて付けてくれた名前だもん」

6 : ◆fFbCAQJZjM - 2020/02/08 16:21:32.95 8T625ltN0 5/16

清子「…それはよかったです。おかーさん、良にいつか「何でこんな古臭い名前にしたの」と怒られるのではないかと不安でした」

清子「話を戻しますね。良子という名前は「子」の字ありきで決まった訳ではありません」

清子「おとーさんは家族のつながりを何よりも大切にする人でした」

清子「だから、おとーさんが私と優子には「子」が付いているのに妹には「子」が付いていないと仲間外れみたいだと言ったため、最初に使うと決まっていた「良」に「子」を足して良子になったのです」

清子「だから良子には「子」の字ありきで安易に決めた名前ではないということを知っていて欲しいのです」

清子「ただ、おとーさんは桜ヶ丘での自分のコードネームを太郎としてしまうくらい、センスがちょっと古い部分があったことは否めませんが………」

清子「これくらいで宿題は書けそうですか?」

良子「うん! これならたくさん書けると思う」







良子「…もし、妹が生まれたら名前は「可子(よしこ)」になるの?」


清子「い…妹!? 良は妹が欲しいんですか!?」アセアセ

7 : ◆fFbCAQJZjM - 2020/02/08 16:21:58.84 8T625ltN0 6/16

良子「ううん。ただ優、良ときたから次は可になるのかなって思っただけ」

清子「そ…それはどうでしょうか。別に優・良・可を意識しているわけではありませんし……」

8 : ◆fFbCAQJZjM - 2020/02/08 16:22:43.78 8T625ltN0 7/16




ガチャ



シャミ子「ただいま帰りました」

清子「おかえりなさい優子」

良子「お姉お帰り! 今ね! おかーさんと妹の名前を話してたの」




シャミ子「……?」

シャミ子「私の妹の名前は良子ですよね……? ……妹!?」




シャミ子「おかーさん!!! お腹に赤ちゃんがいるのですか!!??」

シャミ子「おとーさんはみかん箱の中なのに…そんな……そんな……」ガーン

シャミ子(これはあれです……こっそり読んだ、家にあった『月刊下世話』に掲載されてたお話と似てる…)

清子「違います!違います!!お腹に赤ちゃんはいません!!! もしも我が家に女の子が生まれたらという仮定の話です!!」アセアセ

シャミ子「な、なんだよかった…」フー

9 : ◆fFbCAQJZjM - 2020/02/08 16:23:45.09 8T625ltN0 8/16

〜〜名前の由来をシャミ子に説明後



良子「良いわく、私の妹の名前は可子になると思うんだけど、お姉はどう思う?」

シャミ子「そうですね……我が家は桜さんにお世話になってたこととか、おとーさんのセンスがちょっと古いこととかすれば、桜さんにあやかって桜子とか、梅子とかになるかもしれませんね」

清子「桜子に梅子…おとーさんが挙げそうな名前ですね」

清子「でも生まれてくるのが女の子とは限らないわけで……その辺はおとーさんと相談というか…」キャー

良子「良は可子がいいと思うけどなぁ…」

シャミ子「…良はお姉ちゃんになりたいんですか?」

良子「…なりたいわけじゃないよ」

シャミ子「…なりたいんですね?」

良子「……学校の友達が妹を連れてきて一緒に遊んだりするとき、ちょっとだけうらやましいと思うことがあるの」

10 : ◆fFbCAQJZjM - 2020/02/08 16:24:21.69 8T625ltN0 9/16




シャミ子「私は………私は妹は良だけがいいです…」



シャミ子「私の世界一かわいい妹は良ただ1人だけです!」

シャミ子「遊びたいことがあるなら一緒にしましょう!! 」

シャミ子「ほしいものがあるなら何でも買っちゃります!!! 」

シャミ子「妹は良以外誰もいらないです!!!!」



シャミ子「だから…私は良の妹にはなれないけど、その代わりお姉ちゃんにいっぱい甘えていいんですよ?」ギュッ

良子「お姉! 大好き!!!」ヒシッ

清子「美しき姉妹愛…これからも2人で支え合いながら頑張るんですよ」ホロリ





11 : ◆fFbCAQJZjM - 2020/02/08 16:25:12.82 8T625ltN0 10/16

ーーーーー深夜 薄暗い台所で

 ===
|   |
|まぞく|
|ころし|
|   |
 ーーー

清子(ああ…良子にはとても言えませんね…)グィッ







清子(良子をもうけたのは、優子の一族の呪いを軽減させる目的もあったなんて)グィッ







12 : ◆fFbCAQJZjM - 2020/02/08 16:26:08.09 8T625ltN0 11/16

清子(子供がほしかった気持ちに嘘はない)

清子(良子が生まれてきてくれてうれしい気持ちにも嘘はない)

清子(ほとんど寝てばかりだったほど強く一族の呪いを受けていた優子…)

清子(妹弟が生まれれば、一族の呪いの負担が減って優子の体調がよくなるのではないかと考えたけど…良子を妊娠・出産してもよくなるどころか、優子の状態はどんどん悪くなっていった……)グィッ

清子(私は酷い親ですね…生まれてくる子供が不健康になることを期待していたなんて)

清子(優子にツノとシッポが生えて一族の封印の一部が解けた今、優子は命の危機から一先ず脱して運動音痴レベルまでには健康になりました)

清子(でも依然としておとーさんの直系である優子と良子の能力は差押え状態です……差押えの程度には違いがあるみたいですけど)

清子(2人のことを第一に考えるなら魔法少女の桃さんとミカンさんに、血を消えない限度で分けてもらえるように頼むことが1番なんでしょうね)

清子(でも桃さんのミカンさんも優子の大切なお友達だから……私がそんなことをしたら親失格ですね)グィッ



13 : ◆fFbCAQJZjM - 2020/02/08 16:26:46.34 8T625ltN0 12/16



シャミ子「…おかーさん?」コソコソ

清子「ゆ…優子?起きてたんですか!?」

シャミ子「おかーさん、声小さく…」シー

清子「あぁ、ごめんさなさい」ヒソヒソ

シャミ子「のどが乾いたからお水を飲もうと思って……どうしてこんな夜中にお酒を飲んでるんですか?」

清子「こ…これはですね、おかーさんもお水を飲もうと思ってたんですけど、寝ぼけてお酒をグラスに注いでしまって……捨てるのももったいないから仕方なく飲んでただけですよ」アセアセ

シャミ子「そうだったんですか。酔っちゃったまま寝たらあぶないのでちゃんとお水も飲んでおいて下さいね」

清子「それはもちろん分かってます」



14 : ◆fFbCAQJZjM - 2020/02/08 16:27:36.42 8T625ltN0 13/16



清子「………昼間の話ですけど、優子も甘えたい時があるんですか?」ヒソヒソ


シャミ子「えっ? そんなことは別に…」ギクッ

清子「良がいる手前お姉ちゃんとして振る舞うために甘えることは恥ずかしいと思うのは分かります」

清子「でも、良は寝ていて、今起きているのはおかーさんと優子だけですから恥ずかしがる必要はありませんよ」

シャミ子「そんな子供みたいなことは考えて…」

清子「優子も良も等しく私のかわいい子供です」




清子「…こっそりと甘えていいんですよ?」


シャミ子「…」キョロキョロ




シャミ子「おかーさん…」ギュッ

清子「優子…」ギュッ

シャミ子「えへへ……ちょっと懐かしい感じです」

清子「そうですね、優子が小さい頃はこうして寝ることも多かったですから」

シャミ子「おかーさんあったかい……なんか安心します」

シャミ子「でもちょっとお酒くさいです」

清子「それは……ごめんなさい」




15 : ◆fFbCAQJZjM - 2020/02/08 16:28:07.94 8T625ltN0 14/16


清子「お水を飲んだらお布団に一緒に戻りましょう。良子を1人にしていたらかわいそうですから」

シャミ子「はい、私も眠いので早く戻って一眠りしたいです」


シャミ子「…私、良もおかーさんも大好きです」

清子「私もです」

16 : ◆fFbCAQJZjM - 2020/02/08 16:28:44.71 8T625ltN0 15/16

おわり

17 : ◆fFbCAQJZjM - 2020/02/08 16:30:32.61 8T625ltN0 16/16


清子とヨシュアが聖域桜ヶ丘にシャミ子を連れて引っ越してきたのは、小さくて弱いシャミ子を穏健派の桜が作った結界で守ってもらうという、シャミ子を第一に考えた行動だと思われる。そして、清子が良子を妊娠したのはおそらく引っ越してくる前の話。シャミ子は引っ越してくる前から体も運も悪くて手間がかかる子供だっただろうから、そんな状況下でシャミ子を母親から一時的に離れさせなければならない状態をもたらす、第2子をもうけるというのがどうにも納得がいかなかった。
だから良子を妊娠したのには目的があったけど結局シャミ子の呪いは軽減されるどころか、桜曰くシャミ子は良子の分まで呪いを背負って悪化の一途を辿っていったのではないか
と妄想してみた

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