唯の部屋
唯「ふむふむ……」
憂「お姉ちゃーん、ご飯だよー」
唯「はーい」
憂「あれ?本?何読んでるの?」
唯「んーとね、ほらっ」
『サルでもわかるセッ○ス』
憂「!?」
元スレ
憂「お姉ちゃんが『サルでもわかるセッ○ス』という本を買ってきた」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1296805313/
憂「な、なにこれ……」
唯「私ももうすぐ大学生だからね~。ちゃんと勉強しておこうと思って」
憂「そうなんだ……」
唯「サルシリーズって本当に色々あるよね~」
憂「……」
唯「あ、ところでさぁ、この部分がよくわからないんだけど教えてよ」
憂「ごっ、ご飯!先にご飯食べよう?ね?」
唯「え~」
憂「は、早く食べないと冷めちゃうから!」
唯「はぁい」
食卓
唯「……」モグモグ
憂「……」
唯「ふむふむ。ここをいじるとここがそうなって……」モグモグ
憂「……」
唯「ほ~なるほどなるほど~」モグモグ
憂「お姉ちゃん……ご飯食べながら本読むのはお行儀悪いよ……」
唯「あ、ごめんごめん。お構いなく~」ペラ
憂「だ、だめだよ……。ご飯食べてから読みなよ……」
唯「むぅ。じゃあ後でちゃんとわかんないところ教えてね?」
憂「う……うん。教えてあげるから早くその本しまって……」
唯「は~い」
憂(うう……なんでお姉ちゃんがこんな……)
唯「ごちそうさま~。さて、サルでもわかるセッ○ス読もうっと」
憂「お、お姉ちゃん!アイス食べよっ」
唯「え?今日はいいや」
憂「ハーゲンダッツだよ!お姉ちゃんの好きなイチゴの!」
唯「むむ……ダッツのイチゴさんなら話は別だね!食べる食べる~」
憂(なんとかしてあの本からお姉ちゃんを遠ざけないと……)
唯「ごちそうさま~。さて、今度こそサルでもわかるセッ○スを……」
憂「あっ!お姉ちゃん!今日面白いテレビやってるみたいだよ!お、お笑いの!」
唯「え~、そういう気分じゃないからいいよ」
憂「一緒に見よう?ね?あ、見て見て!今ちょうど始まったところみたい!」
唯「テレビより今は勉強だよ~」
憂「お姉ちゃん、ほら!面白いよー!あは、あはははは」
唯「憂」
憂「な、なに?」
唯「めっ」
憂「ううう……」
唯「約束したじゃん。教えてくれるって」
憂「そ、そうだけど」
唯「うーそつーいたらはーりせんぼーんのーます」
唯「だよ」
憂「……はい」
唯「じゃあ早速質問があるんですけども」
憂「な、なぁに?」
唯「この、シックスナインっていうのがよくわからないんだ~。どういうことなの?」
憂「え、え~っと……ちょっとその本貸して?」
唯「ほい」
憂「えと……あっ、か、書いてあるよ、ここに……」
唯「その説明わかりにくいんだよ~。解説お願いします!」
憂「へっ?あ、その、えっと、シ、シックスナインていうのは、えーっと……///」
唯(ふふふ。恥ずかしがってる憂面白いなぁ)
憂「だ、だから、えっと、互い違いになって……」
唯「ふむふむ」
憂「な、舐めたり、触ったり……するらしいよ。この本によると……」
唯「どこを舐めるの?」
憂「うう……///」カァァ
唯「ねー、どこを舐めるの~?」
憂「こ、ここに書いてあるじゃん……」
唯「わかりにくいんだってば~」
憂「や…やっぱりやめよう?良くないよ、こういうお勉強は……。学校の保健体育の授業で十分だよ……」
唯「だって授業じゃシックスナインもフェ○チオも教えてくれなかったんだもん。こういう本で勉強しないとわかんないじゃん」
憂「そうかもしれないけど……。ていうかそういう言葉、あんまり大きな声で言っちゃだめだよ……」
唯「え?フェ○チオとかシックスナインのこと?」
憂「うう……///」
唯(ニシシ)
唯「じゃあシックスナインはもういいよ。次はこれっ!これ何て読むの?」
『対面座位』
憂「えっと……たいめんざい、かな?」
唯「どういうこと?」
憂「うーんと……あっ、抱き合ってすることらしいよ」
唯「何をするの?」
憂「え?それはだから、その、セ、セ、セッ……///」
唯「せっけん?」
憂「そうじゃなくて、セ、セッ……///」
唯「摂関政治?」
憂「セ、セッ……」
憂「セッ○ス……///」
唯「ほー!抱き合ってするセッ○スかぁ」
憂「うう……」グスン
唯「わっ!?どうしたの憂!なんで泣いてるの?」
憂「う、ううう……」ポロポロ
唯「うい~?」
憂「ご、ごめんねお姉ちゃん…私も勉強不足だから、うまく教えてあげられないんだ……」ヒック
唯(あちゃー、こりゃやりすぎちゃったかな?)
唯「そっかぁ。じゃあこれからは私一人で勉強するよ!ありがとううい~」
憂「うん……」グスッ
唯の部屋
唯(面白かったなぁ。罰ゲームであの本買わされたときはどうしようかと思ったけど、使い道あるもんだね~)
唯(憂の口からあんな言葉が出てくるなんて)ニヒヒ
唯(でも泣いちゃってたなぁ)
唯(もうこのイタズラはやめようかな。さすがに可哀相だよね)
唯「ふあ……」
唯(もう寝よ)
唯「グゥ……」スヤスヤ
憂の部屋
憂(うう……恥ずかしかった……)グスン
憂(まさかお姉ちゃんがあんな本に興味もつなんて……)ドキドキ
憂(でも「これからは私一人で勉強するよ」って……)
憂(心配だなぁ……。変な知識ばっかり身につかないといいけど……)
憂(……)
憂(私が……)
憂(私が先にちゃんと勉強して教えてあげるしか……)
憂(グゥ)スヤスヤ
翌日 本屋
憂「えーっと、サルでもわかるシリーズは……」キョロキョロ
憂「あ、ここだ」
『サルでもわかるセッ○ス』
憂(……か、買うしかないよね)
憂「……」キョロキョロ
憂「だ、誰もいないよね?」
憂「……」
憂「えいっ!」スッ
憂「……」ドキドキドキドキ
憂「は、早くレジに持っていかないと!」
憂「……」
憂「や、やっぱりムリ!店員さんに見られるの恥ずかしいよ……」
憂「そ、そうだ!何か他の本も一緒に買ってカモフラージュすれば…!」
憂「えと……こ、これでいいや」スッ
純「あれー?憂じゃん。何やってるの?」
憂「きゃあ!?」
純「ちょっと。何で悲鳴あげるのさー?」
憂「じゅ、純ちゃん…。ごめんね、ちょっとビックリしちゃって……」ドキドキドキ
純「なに?本買ってるの?」
憂「うん……」
純「って当たり前か。本屋だし本買う以外にないよね。あははは!」
憂「え…えへへ…」
純「で、なんの本買うの?」
憂「あ、いや、その……えへへ……」ドキドキドキ
憂(そうだ、さっきカモフラージュ用に適当にとったマンガ本で誤魔化せば…)
憂「マ、マンガだよ~。ほらっ」
『快感フレーズ』
純「あ、これ知ってる。なんかエロっちぃやつだよね」
憂「えっ?そ、そうなの?」
純「憂ってもしかして意外とこういうの好きなの?」
憂「えっと、う、ううう……///」
純「へえ~。大人しそうにしてて憂も……そっかそっか~」ニヤニヤ
憂「ちっ、違うの!これはそうじゃなくて、えっと」アタフタ
純「大丈夫大丈夫。梓にはナイショにしといてあげるからさ」
憂「う…うん…ありがとう…」
純「ん?そっちの手に持ってる本は……」
憂「そ、それより純ちゃんは!?純ちゃんは何を買いに来たのっ!?」サッ
純「私はなんか適当に立ち読みしようかなーと」
憂「そっそうなんだ!じゃあ早く立ち読みしないと!ね?ね?」
純「…?うん、じゃあ憂が会計してる間に読んでくるよ」
憂「いってらっしゃ~い」ホッ…
憂(ってあれ?その言い方だと、もしかして純ちゃん、本屋出たあと一緒に行動する気なのかな……)
店員「ラッシャイヤセー。こちら二点お買い上げでヨロシッスカー」
憂「はい……」ドキドキドキ
憂(は、早くっ。純ちゃんが気づかないうちに逃げないとっ)
店員「えー、お会計1914円でゴザイアース」
憂「えっと、1914円、1914円…」ゴソゴソ
憂「まず2000円と……」ピラ
店員「2000円からでよろしッスカー」
憂「あ、ちょっと待って下さい。4円あります」ゴソゴソ
純「憂ー、もう読み終わったよー」ぬっ
憂「わああああああっ!やっぱりいりませんっ!ごめんなさいっ!!」タタタタ…
純「あ、ちょっと待ってよ憂ー!」タタタ
店員「アリアトヤシター」
憂「はぁ、はぁ、はぁ……」
純「どうしたの?急に走り出しちゃって」
憂「な、なんでもないよ……」
純「ふうん。まぁいいや。これからどこ行こっか?」
憂(どうしよう。買いそびれちゃった…。お姉ちゃんのを見せてもらうしか…)
純「うーいー?聞いてる?」
憂「あ、ごめん純ちゃん。今日はちょっと用事があって……」
純「えー……」
憂「ごめんね」
純「いいもんいいもん。梓呼ぶしー」
憂「う、うん。梓ちゃんによろしく言っておいてね。じゃあ私もう帰るから…」
純「気をつけてねー」
平沢家
憂「ただいまー」
シーン
憂「お姉ちゃんお出かけかな?」
憂(そうだ、今のうちにお姉ちゃんの部屋に入ってあの本読んでおこう)
唯の部屋
憂(あった。これだ…)
憂(……)ペラ
…二時間後…
憂(な、なんとか本の内容は覚えれらた……)
憂(うう……頭がフットーしそうだよ……///)
憂(でもこれで、お姉ちゃんにちゃんと教えてあげられる!)
一方その頃…
マックスバーガー
唯「…っていう事があってね。恥ずかしがってる憂、可愛かったなぁ」
律「いやー…そりゃ憂ちゃんが可哀相だろ……」
澪「罰ゲーム思いついたのは律だけどな」
紬「さすがに泣かせちゃうのはよくないよ……」
梓「もう!憂に変な本読ませないでください!」
唯「えへへ、ごめんごめん」
プルルルル
梓「あ、すみません。ちょっと電話出ますね」
梓「もしもし」
純『あ、梓ー。今ヒマ?どっか遊びに行こうよ』
梓「あー、ごめん。今先輩達と一緒だから」
純『えー?つまんなーい』
梓「今度遊びにいってあげるから」
純『ちぇっ。……あ、そうだ、実は今日面白いことがあってさー』
梓「面白いこと?」
純『快感フレーズってマンガ知ってる?』
梓『あのいやらしいやつ?純、趣味悪いよ』
純『いや、私じゃなくてさ。実は憂がさっきこっそりあのマンガ買ってたんだよ』
梓「え」
純『びっくりだよねー。憂もお年頃ってことかな。あ、これ誰にも言っちゃダメだからね!』
梓「う、うん……」
純『んじゃ、また今度ねー』ピッ
梓「……」
律「大体さぁ、からかうなら相手を選べよ。憂ちゃんにああいうネタをふるなんてさすがの私でもやらないぞ。ああいうのは澪にだな…」
澪「おい」
紬「唯ちゃん、ちゃんと憂ちゃんにごめんなさいした?」
唯「う……してない……」
澪「今日帰ったらちゃんと謝るんだぞ」
唯「はい……」シュン
梓(……どうしよう。憂がエッチな子になっちゃった)
平沢家
唯「ただいまー」
憂「あ、お姉ちゃんお帰り!」
唯「憂、あのね、昨日は私……」
憂「お姉ちゃん、今日は大丈夫だからね!」
唯「へ?」
憂「ちゃんと予習しておいたから、あの本のことならなんでも答えてあげるから!」
唯「え?え?」
憂「早速お勉強しよっか」
唯「あ、う、うん」
唯(なんだ~。みんなはああ言ってたけど憂もノリノリじゃん)
三時間後
憂「どう?わかった?」
唯「うん……わかった……」グッタリ
唯(本当はよくわかんなかったけど)
憂「良かったぁ!これでもうこういう知識に関しては心配ないね」
唯(むぅ……あんなに恥ずかしがってた憂がこんなに余裕シャクシャクなんて……)
唯(なんかつまんない!恥ずかしがらせたい!)
憂「じゃあ私はご飯の準備してくるね」
唯「ま、待って!」
憂「?」
唯「い、いや~知識は身についたんだけどさ~、百聞は一見に鹿!習うよりなでろ!」
唯「実践してみないとピンとこないなぁ~」
憂「えっ……///」
憂「実践って……ど、どういうこと?」カァァ
唯(おお~これこれ!この顔だよ~!)
唯「んー、だからさぁ、実際にしてみないとわかんないこともあるよねー」ニヤニヤ
憂「……///」
唯(にひひ。恥ずかしがってる恥ずかしがってる。かわいいなぁ~)
唯「どーしよっかなぁ」
憂(実践なんて……そんなのまだ予習してないし……ていうか女の子同士だからできないし……)
唯「誰かにおしえてもらおっかな~」
憂(このままじゃお姉ちゃんが知らない男の人としちゃうかも……)
憂「お姉ちゃん!私が予習してまた教えてあげるから少し待ってて!」
唯「そう?じゃあよろしく~」
翌日
本屋
梓「あ、ギターマガジンあった」
梓「買おう」
?「……」コソコソ
梓「ん?なんだろうあの人……。グラサンとマスクなんてして怪しい……」
?「……会計お願いします」
梓(…ていうかあれ、もしかして憂?)
店員「アリアトヤシター」
梓(あんな変装までして……やっぱり憂ってえっちなマンガ買ってるのかな……)
憂の部屋
憂「はぁ、はぁ……」
憂「うう、恥ずかしかった…。恥ずかしかったよぅ……///」
憂「でもこの本読んで予習しておかないと……」
『サルでもわかる百合』
『サルでもわかるレズセッ○ス』
『サルでもわかる近親相姦』
…二時間後…
憂「ふぅ、覚えた!」
唯「ただいまー」
憂「お帰りお姉ちゃん!早速お勉強だよ!」
唯「へ?お勉強?」
憂「実践編だよ~」
唯「え?実践って……え?」
憂「じゃあお姉ちゃん、ベッドいこっか」
唯「え?え?冗談だよね?…あっ、ちょ、ちょっと待ってうい~~っ」
…一時間後…
唯「うい……もっとぉ……」トローン
憂「ちょろいもんだぜ」
おしまい