1 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 17:39:50.15 J/oYKe880 1/166


「これで何冊目ですか!」

「20冊目です」

「お黙りなさい!!」



元スレ
姉「またエッチな本買ったんですか!」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1294735190/

6 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 17:49:34.09 J/oYKe880 2/166


「しかもまた妹物とはどういうことですか!」

「妹とか好きなので」

「そ、それは遠回しに私が嫌ってことですか!?」

「姉ちゃんのことは好きです」

「え!?あ、私も……」

「でも妹物も好きです」

「今私はお説教をしているのですよ!正座なさい!!」


10 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 17:56:19.35 J/oYKe880 3/166


「弟君がいつか犯罪に走りそうで私は気が気でありません」

「そんなことしないよ」

「まぁ、そこまで妹が好きだというのなら……」

「なら?」

「わ、私がお兄ちゃんと呼んであげてもいいです」

「……」

「変な勘違いしないでください、これは弟を犯罪者にしないための姉としての配慮であって」

「体型は妹っぽいけどね」

「幼児体型とは何ですか!」


14 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 19:15:47.07 J/oYKe880 4/166


「はぁ、怒りつかれちゃいました」

「お疲れ様です。そしてこれはほんのお詫びの気持ち」

「アイス!」

「もちろんチョコミントだよ」

「エクセレントです!」

「おいしい?」

「ミントとチョコのハーモニーが格別ですー」

「チョコミントって歯磨き粉みたいな味するよね」

「そ、そこに直りなさい!」


16 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 19:19:56.71 J/oYKe880 5/166


「姉ちゃん先にお風呂入っていい?」

「かまいませんよ」

「んじゃお先に」

「……あ」

「どうしたの?」

「なんだったらお姉ちゃんと一緒にはいろっか」

「……」

「ふふ」

「姉ちゃん身長何cmだっけ?」

「え!?えっと、あの、ひゃ、ひゃくよんじゅう……」

「先はいるねー」

「ひゃくよんじゅう……!」


19 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 19:26:33.31 J/oYKe880 6/166


「起きてください、朝ですよ」

「うーん」

「起きないとイタズラしちゃいますよ?」

「んー、どんなイタズラ?」

「え、エッチなイタズラとか」

「姉ちゃんおはよう」

「なんですぐ起きちゃうんですか!」

「起きてほしかったんでしょ」

「そうですけど」

「エッチなイタズラしたかったの?」

「そんなことありません!私が実の弟に……モニョモニョ」

「さーて、ご飯作ろうかな」

「馬鹿!」


20 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 19:34:08.48 J/oYKe880 7/166


「今日は俺が朝飯作る番だっけ。何かリクエストある?」

「そうですね、私は今日は納豆がいいです」

「納豆か。じゃあ汁物でも作ろっか」

「はい」

「姉ちゃんってよく納豆に卵入れてるけど、あれうまいの?」

「おいしいですよ!トロトロのツルツルです」

「精もつきそうだね」

「な、なんで弟君はすぐエッチな方向に持っていこうとするんですか!」

「今のエッチだった?」

「とてもエッチです!!」


22 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 19:41:43.55 J/oYKe880 8/166


「朝からする話ではありません」

「夜ならいいの?」

「もう!そうやってすぐ揚げ足をとるんだから!!」

「はいはい」

「返事は一回って言ったでしょ!」

「はい」

「まったく!」

「はい、スープできたよ」

「この香りは……!」

「○ェイパー溶いて適当にネギとか入れただけなんだけど」

「グッドです!」

「冷めないうちにどうぞ」

「おいしいおいしい♪」

「……子供だなぁ」


50 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 23:08:29.83 J/oYKe880 9/166


「戸締りオッケー!さぁ学校に行きましょう!」

「姉ちゃんご機嫌だね」

「いつも通りですよー♪」

「ふーん」

「やぁ」

「よう」

「おはようございます、女さん」

「おはよう、姉さん。なんだか今日はご機嫌ですね」

「ふふー、そんなことないですよ?」

「とてもそうは見えませんが」


51 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 23:12:40.87 J/oYKe880 10/166


「ふーんふふーん♪」

「おい、君の姉さん鼻歌を歌い始めたぞ」 ボソボソ

「音痴だよな」

「何か言いましたか?」

「いえ、何も」

「そうですか」

「……朝何したんだ?」 ボソボソ

「姉ちゃんが好きなスープ作っただけなんだけど」

「それだけ?」

「うん」

「子供か」

「何か?」

「いいえ」


52 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 23:20:08.00 J/oYKe880 11/166


───学校

「話を聞いただけでお腹いっぱいになってしまったぞ」

「姉ちゃんあれ大好きだからさ」

「そんなにうまいものなのか?」

「うまいっちゃうまいけど、姉ちゃんが力説するほどじゃないかな」

「ふーむ」

ピロロロロロロ

「お、メールだ」

「……」

「姉さんからか?」

「今晩もあのスープ飲みたいってさ」

「……そうか」


53 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 23:26:10.46 J/oYKe880 12/166


「あ、姉さんこっちこっち!」

「ふぅ、やっと会えました」

「お昼は混んでるからね」

「弟君は今日のお昼はパンなんですね」

「うん、ツナロール」

「……」

「一口食べる?」

「い、いりません!」

「姉さんもパン?」

「はい、コロッケサンドです」

「おいしそうだね」


54 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 23:31:30.10 J/oYKe880 13/166


「た、食べますか……?」

「いいよいいよ」

「そうですか」

「……今ホッとしたでしょ?」

「うっ」

「姉ちゃんは分かりやすいなぁ」

「弟君の勘違いです」

「でもよだれ垂れてるよ」

「え?あっ!」

「嘘だけどねー」

「い、今すぐそこに直りなさぁい!!」


57 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 23:38:28.38 J/oYKe880 14/166


「ここのコロッケサンドのコロッケは本当においしいですね!」

「そうだね」

「このコロッケならご飯三杯いけますよ」

「すごいなぁ」

「はぁ、ご馳走様でした」

「それにしても姉ちゃんてよく食べるよね」

「私は悪くありません。おいしい物が満ち溢れてるこのセカイが悪いんです」

「その割りに身長も伸びない上に、胸も小さいけど」

「なななな!」

「揉むと大きくなるらしいよ」

「真昼間からどーしてそうエッチな話するんですか!!」


58 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 23:45:13.99 J/oYKe880 15/166


「その言い方だと、実の姉の胸を揉みたい変態弟みたいに聞こえちゃいますよ!」

「揉むって言ったのはちょっとした冗談で」

「ももも、揉みたいんですか!?」

「いや、だから」

「お、お姉ちゃんは恥ずかしいです!まさか実の弟が重度のシスコンだったなんて!」

「……妹が欲しいなぁ」

「こら!人が話をしているときは目を見なさいってお姉ちゃんあれほど言ったでしょ!!」


63 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 23:52:52.09 J/oYKe880 16/166


「いいですね、もうエッチな発言はしちゃだめですよ?」

「はい、ごめんなさい」

「よしよし、分かればいいのです」

「以後気をつけます」

「その心意気ですよ」

「さて、お説教も終わってお昼も済ませたことだし、教室戻ろっか」

「……ツナロール、まだ残ってる」

「あぁ、なんかお腹いっぱいになっちゃったからさ」

「……」

「よかったら姉ちゃん食べてよ」


64 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 23:58:10.73 J/oYKe880 17/166


「いいんですか?」

「うん」

「……ほんとに?」

「変に遠慮しないの、ほら」

「むぐっ!?」

「おいしい?」

「おいしー♪」

「よかったね」

「おいしーなー♪」

「姉ちゃんかわいいな」

「ツナロールー♪」

「……小さい子供みたいで」


67 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 00:16:58.61 yxwLELEa0 18/166


「おかえり。どうだった、愛しの姉さんとの昼食は」

「また説教された」

「実に弟思いの姉さんだね。私はいつか君が禁断の愛に走るんじゃないかと気が気でないよ」

「そういうのを杞憂って言うんじゃないの」

「そうであってほしいね」

「そうだよ。俺は寝るから指されそうになったよろしく」

「了解した。報酬は身体で払ってもらうよ」

「はいはい、今度買い物でも付き合うから」

「それは素敵だ」

「……zzz」

「もうお休みか。その際はぜひ2人きりで行きたいね」


68 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 00:21:40.18 yxwLELEa0 19/166


───自宅

「弟君、起きて下さい。ご飯ですよ」

「……あ」

「お早うございます。と言っても朝じゃありませんが」

「ごめん、寝てたみたい」

「なんだかお疲れみたいですねー」

「ご飯作ってくれたの?」

「はい、お姉ちゃんが腕によりをかけて作りました」

「そっか。ありがとう」

「もっと褒めていいんですよ?」

「姉ちゃんは頼りになるな」

「うんうん」

「自慢の姉だよ」

「えへへ」


69 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 00:27:50.55 yxwLELEa0 20/166


「ささ、冷めないうちにどうぞ」

「うん、いただきます」

「あ!これテレビで見て作ってみたんです。どうでしょうか」

「……うまい!」

「よかったぁ」

「すっげーうまいよ、姉ちゃん」

「ふふ、まだまだありますからね。いっぱい食べてください」

「姉ちゃんも見てないで一緒に食べようよ」

「はい♪」


71 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 00:40:18.51 yxwLELEa0 21/166


「ふぁー」

「大きなあくびですね」

「うん、風呂入ったら余計眠くなってきちゃった」

「お風呂入ってすぐに寝ると熟睡できるってテレビでやってました!」

「そうなんだ。……でももうちょっとこの番組見たい」

「疲れてるならもう寝たほうがいいです。お姉ちゃんも一緒にお布団まで行ってあげるから:

「子供じゃないんだから……」

「そうは言いますが、とっても眠そうですよ?」

「うー」

「ほらほら、立ってください。寝室はこっちですよー」

「手を離してよ。1人で行けるから」


73 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 00:44:23.40 yxwLELEa0 22/166


「はい、到着しました」

「……うん」

「まだ寝ちゃだめです。ベッドに入ってから」

「はい」

「よしよし、ちゃんとベッドに入りましたね」

「うん、おやすみ」

「おやすみなさい」

「……」

「……」

「出て行かないの?」

「弟君の寝顔がかわいいな、なんて」

「あっそ」

「素直じゃないんだから」


74 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 00:52:02.65 yxwLELEa0 23/166


「でもそこもかわいいですよ」

「……ふん」

「なでなで」

「ん……」

「ちっちゃい頃はお姉ちゃん子だったのに、今じゃ随分マセちゃいましたね」

「……」

「その上エッチなことも言ったり。ほんとに困った弟です」

「……ねえちゃん」

「なぁに?」

「……zzz」

「……寝言でしたか」

「おやすみなさい、弟君」


100 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 19:39:33.39 yxwLELEa0 24/166


「……ん」

「もう朝か。昨日はよく寝たなぁ」

「zzz」

「あれ」

「zzz」

「なんで姉ちゃんが隣に」

「zzz」

「子供かわいい」

「……んあ」

「おはよう」

「むにゃむにゃ」

「おはようのチュウする?」

「ふぁい」


101 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 19:43:53.11 yxwLELEa0 25/166


「おはようございまチュー」

「まチュー……って何やらせるんですか!」

「完全に起きたね。おはよう、姉ちゃん」

「ななな何がおはようですか!朝っぱらからお姉ちゃんのお布団にもぐりこむなんて!!」

「……はぁ」

「おまけに、ちゅ、チュウだなんて!!お姉ちゃんは悲しいです!!」

「ここ俺の部屋だよ」

「またそうやって誤魔化す!ここは私の……私の部屋じゃない……」

「うん」

「……弟君のベッドだ」

「そうだよ」

「あ、あ、あ……」

「昨日は激しかったね」

「あふぅ」

「あ、気絶した」


102 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 19:47:14.34 yxwLELEa0 26/166


「姉ちゃん、朝だよ。そろそろ起きないと」

「……ハッ!」

「おはよう、姉ちゃん」

「夢?」

「勝手に部屋に入ってごめんね。姉ちゃんなかなか起きてこないからさ」

「ここは私の部屋……」

「どうかしたの?」

「いえ、なんだかすごく恥ずかしい夢をみたような気がして」

「どんな夢?」

「それはその」

「エッチな夢か」

「弟君!!」

「はいはい、朝御飯できてるから早く食べよう」

「もう!」


103 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 19:55:02.21 yxwLELEa0 27/166


───登校中

「今日の朝食もとてもおいしかったですねー」

「昨日とほとんど同じだったけど」

「そうでしたっけ?」

「うん」

「そ、そういえば今日は女さんがいませんね。どうしたのでしょう」

「日直があるから先行くってメールがきてたよ」

「そうですか、なら仕方ありません」

「そうだね」

「……」

「……」


104 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 20:00:21.43 yxwLELEa0 28/166


「(なんだか弟君口数が少ないです。もしや久しぶりの2人きり登校だから緊張しているのでは!?)」

「(あ、よからぬこと考えてる顔だな)」

「(むむ、そう思えばどことなくそんな顔してます!こ、ここは年上としてリードせねば!)」

「お、弟君」

「なに?」

「こうやって2人きりで登校するの久しぶりですね」

「そうだね」

「(うわー!これじゃ逆効果じゃないですか!!きっと余計緊張してしまったに違いありません!)」

「(家でいつも一緒なのに今更そんなこと言われてもなぁ)」

「(ここで取り乱してはいけません!まだ軌道修正できます!)」


106 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 20:09:59.81 yxwLELEa0 29/166


「コホン。お、弟君はこうして一緒に登校したりする異性はいないのですか?」

「恋人ってこと?」

「そうとも言います」

「実は俺女と付き合ってるんだ」

「へぇ、女さんと……え?」

「今度の休みは一緒にデート行く予定です」

「お、お、お……」

「姉ちゃん?」

「お姉ちゃんは許しませんよ!」

「な、何で」

「えっと、その、あれです!弟君はだらしないから女さんが疲れちゃいます!」

「……はぁ」

「そうですとも!いつか愛想つきてふられちゃいますよ!!」

「そうですか」


109 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 20:24:26.57 yxwLELEa0 30/166


「弟君みたいな男の子はですね、年上のお姉さんのが合っていると思います!」

「へぇ」

「ええ、そうですとも!年上の圧倒的な包容力がですね」

「つまり姉ちゃんと付き合ったほうがいいってこと?」

「だ、誰もそんなことは言っていません!あくまで例え、そう例えです!!」

「あんまり年上っぽくないしね」

「その発言は聞き捨てなりませんよ!」

「身長何cm?」

「ひゃくよ……150cm!」

「四捨五入しないで」

「た、体格ではなく精神的なことで言ってるんですぅ!」


111 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 20:29:04.48 yxwLELEa0 31/166


「容姿で内面を決め付けるなど言語道断です!」

「すみませんです」

「そういった考えはですね、ときに偏見として見られ……」

「あ、ポケットにこないだ貰ったチョコがあった」

「チョコ!」

「姉ちゃんの大好きなメルティ○スだよ」

「キスキスキ!」

「欲しい?」

「スキ!」

「はい、落とさないようにね」

「わぁ♪」

「よかったね」

「おいしー♪」


113 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 20:46:03.59 yxwLELEa0 32/166


───学校

「やぁ」

「よう」

「姉さんとイチャイチャできたかい?」

「甘くとろけるような時間を過ごした」

「ふふ、まるでチョコのようだね」

「うん」

「私もそんな時間を君と過ごしてみたいものだ」

「あまり楽しくはなさそうだなぁ」

「そうかな?」

「女とくだらない話でのんびりゆっくり話すの好きだけど」

「大胆だね。姉さんが聞いたら嫉妬されてしまう」


114 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 20:52:50.00 yxwLELEa0 33/166


「あ……」

「どうかしたのかな?」

「そういえば女と付き合ってるって冗談言ったんだけど、冗談だって言うの忘れてた」

「じゃあ本当にしてしまえばいいんだよ」

「……」

「名案だろう」

「ドヤ顔するな、全く名案じゃないから」

「私はかまわないのだが」

「気持ちだけで十分です」

「受け取ってはくれないのかい?」

「からかうなよ」

「ふふ、私はいつだって本気だぞ」

「はいはい」


117 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 20:59:23.93 yxwLELEa0 34/166


キーンコーンカーコーン

「昼休みになってしまった」

「そろそろ姉さんが駆け込んでくる頃だね」

「弟君はいますか!」

「……ここにいます」

「こんにちは、姉さん」

「む!女さんもいました!丁度いいです、お昼付き合ってください」

「ええ、私はかまいません」

「じゃあ俺はパン買ってくるよ」

「今日はお天気がいいので屋上で食べます。そして弟君、これで姉さんの分も買ってきてください」

「分かった。コロッケパンでいい?」

「今日はヤキソバパンな気分です!」

「了解」

「私と女さんは先に屋上に行ってます。いいですね、女さん」

「ふふ、はい」


118 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 21:07:20.59 yxwLELEa0 35/166


───屋上

「……」

「……」

「(不純異性交遊はとってもいけないことです!ここは年上の私がわからせてあげないと!)」

「と、ときに女さん」

「はい?」

「弟君からお付き合いしているということを聞きましたが、本当ですか?」

「ええ、本当ですよ」

「ほんとに……」

「彼ってすごいエッチなんです。エッチな本を持ってきてはこんなことしたいってねだってきて」

「なぁ!?」

「……まぁ、お願い聞いちゃう私もどうかと思いますけど。ふふ」

「なんと破廉恥な!お姉ちゃんは許しませんよ!!」


119 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 21:16:27.99 yxwLELEa0 36/166


「だって彼が求めてくるから」

「不純異性交遊です!とってもいけないことです!」

「でも両者合意の上ですし」

「だめだめだめです!ぜーったいだめなんですぅ!!」

「どうして?私たちは愛し合っているんですよ」

「弟君とっちゃだめなの!!」

「……ぷ」

「……!」

「あはははは!」

「な、何笑ってるんですかぁ!」

「いえ、あまりにも姉さんが必死になものですから」

「今のは弟君を思っての発言です!あくまで姉として!姉としての言葉です!!」

「ほんとうに?」

「もちろんです!深い意味はありません!!」


120 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 21:20:31.35 yxwLELEa0 37/166


「ごめんなさい、付き合ってるのは冗談なんです」

「冗談!?」

「ええ、姉さんの反応がいいものですからついワルノリしてしまって」

「ほ、ほんとにほんとですか?」

「ほんとにほんとです。ごめんなさい」

「……ほっ」

「今ほっとしました?」

「ししし、してません!年上をからかうなんていけませんよ!」

「ふふ、ごめんなさい」

「ちゃんと反省してください!!」

「はーい」

「返事は短く!」

「はい」


122 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 21:28:44.72 yxwLELEa0 38/166


「ヤキソバパンもおいしーです♪」

「よかったね」

「ふふ」

「このヤキソバソースがまた絶品なんですよ」

「へぇ」

「おいしいおいしい♪」

「……」

「弟君とっちゃだめなの」 ボソ

「ゲホッ!ゴホッ!」

「何今の」

「物真似だよ、物真似」

「誰のだよ」

「お、女さん!!」

「何でしょう?」

「そこに直りなさい!!」


124 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 21:35:19.93 yxwLELEa0 39/166


───下校中

「弟君と女さんには困ったものです」

「ごめんね」

「2人が付き合ってるって聞いたときは本当にびっくりしたんですから」

「そうなの?」

「弟君と女さん仲いいですし……」

「たしかにそうだね」

「……だから」

「悪かったよ。よしよし」

「子供扱いしないでください!頭撫でてもらっても嬉しくないです!」

「たまにはいいかと思って」

「こいうのは姉がするんですよ!」

「この身長差じゃ届かないでしょ」


126 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 21:41:26.54 yxwLELEa0 40/166


「や、やってみないと分からないじゃないですか!!」

「(どう見ても無理だけどなぁ)」

「えい!えい!せ、背伸びすれば!!」

「……」

「うー!弟君、ちょっと首縮めて!なでなでできません!!」

「亀じゃないんだから無理だよ」

「もうしてあげない!ふん!!」

「はぁ、じゃあこうすればいいんじゃない?」 ヒョイ

「な!?お、お姉ちゃんをだっこするなんてどういった了見ですかー!」

「これならできるでしょ」

「……あ」

「ね?」


127 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 21:47:44.44 yxwLELEa0 41/166


「……弟君」

「なに、姉ちゃん」

「……」

「姉ちゃん?」

「……」

「何で目閉じてんの。キス待ち?」

「え!?」

「なんてね」

「お、弟君の馬鹿!鈍感あんぽんたん!!」

「痛いってば。暴れないでよ」

「すけべ!変態!!」

「何で怒るのさ」

「この女垂らし!!!!」


136 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 22:52:16.92 yxwLELEa0 42/166


───自宅

「姉ちゃん、いつになったら機嫌治してくれるのさ」

「別に。私は怒っていませんよ」

「怒ってるじゃん」

「怒ってないったら怒ってません!」

「うーん」

「ふん」

「そうだ、こないだ食べたチョコミントのアイスまた買ってきたんだよ」

「チョコミント!」

「うん、ご飯食べたらテレビ見ながら一緒に食べよう」

「……」

「ね?」

「そ、そうやってもので釣るのはよくないと思います!」

「(今日はやけにしぶといな)」


137 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 23:01:20.07 yxwLELEa0 43/166


「……ブツブツ」

「……」

「……チョコミントチョコミント」 ブツブツ

「(もう一押しかな)」

「あー」

「な、何ですか、急に大声だして!」

「今日は苺の安売りがあるだった。これアイスに入れたらあまずっぱおいしそうだよね」

「イチゴ!」

「でも姉ちゃんあまり食欲なさそうだし、また今度にしておこうか」

「イチゴ!イチゴ!」

「食べたいの?」

「イチゴ!!」

「じゃあ一緒に買い物行こうか」

「チョコミントイチゴ!」


139 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 23:14:04.84 yxwLELEa0 44/166


───スーパー

「なんとかイチゴ確保できましたね!」

「意外と混んでてびっくりしたよ」

「なんたってイチゴですから!私だったら5パック6パックは買っちゃいます」

「今日は2パックだけですよ」

「私は5パックだろうが10パックだろうが食べきれますよ!?ほんとですよ!」

「家系が苦しくなるでしょ。だからだめ」

「……はい」

「……はぁ、じゃあ何かお菓子買っていいから」

「やったー♪」

「あまり高い物はだめですよ?」

「お菓子見てきますー」

「走らないの!」


142 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 23:21:54.18 yxwLELEa0 45/166


「うんうん、ここのスーパーは相変らずお菓子の品揃えがとてもよいですね」

「これだけ多いとどれにしようか迷ってしまいます」

「今日の気分はポテトチップでしょうか……」

「固揚げはいつも食べるし、せっかくだから新しいのに挑戦したいところです」

「……これはぷ、プレミアムのり塩!?」

「プレミアム……、なんと素敵な響きでしょう!よし、これに決めました!」

「弟君~♪」


144 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 23:27:45.66 yxwLELEa0 46/166


「なかなか弟君見つかりません……」

「あ、いたました!弟君、私これにします」

「カゴに入れておきますね♪」

「え?」

「……あ」

「……あの、どちら様でしょうか」

「(ま、間違えました!!)」

「えーと」

「人違いでしたー!!」


146 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 23:33:42.89 yxwLELEa0 47/166


「姉ちゃん。お菓子決まった?」

「もう!何処行ってたんですか!!」

「そこらへん見て周ってたんだけど」

「勝手に1人でブラブラしちゃだめじゃないですか!」

「いや、姉ちゃんが勝手に」

「言い訳しないの!」

「すみませんです」

「ほら!お菓子コーナーまで行きますよ!!」

「はい」


147 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 23:39:35.76 yxwLELEa0 48/166


───お菓子コーナー

「……あ」

「……あ」

「……?」

「どうも」

「あ、はい」

「ええと……」

「ああ、君はこの子のお兄さんかな」

「そんなところです」

「(じゃあ私は妹!?)」

「なら君と私を間違えたんだね、はは」

「どういうことですか?」

「この子がね、私のカゴに満面の笑みでこれを入れてくれて」

「プレミアムのり塩」


148 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 23:45:58.04 yxwLELEa0 49/166


「すすす、すみませんでした!」

「はは、気にしてないよ」

「うちの妹がとんだご迷惑を」

「弟君!」

「はい」

「おとうと?」

「いえ、なんでもありません」

「そうかい。じゃあこれは君に返すよ」

「は、はい!ありがとうございます」

「うん、もう大好きなお兄ちゃんを間違えちゃだめだよ」

「えっ!?」

「はは、それじゃあ」


149 : 以下、名... - 2011/01/12(水) 23:58:47.29 yxwLELEa0 50/166


───帰宅中

「……」

「……」

「もう大好きなお兄ちゃんを間違えちゃだめだよ(キリッ」

「うわぁあああ!!」

「痛い、痛いです、姉さん」

「教育的折檻ですぅ!!」

「お尻はやめて」

「うぅ……」

「姉ちゃん顔赤いよ」

「夕日のせいです」

「曇ってるよ」

「うわぁああああ!!」

「両手塞がってるのをいいことにお尻叩くのやめてください」


151 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 00:08:51.91 vUmkoa7a0 51/166


「弟君のばか……」

「からかってごめんね」

「まったくです!弟君はもっとお姉ちゃんを敬ったほうがいいと思います」

「へい」

「返事は『はい』でしょ!!」

「はい」

「ほんとに分かってるんですか!?」

「痛いって。分かったから、ペチペチ叩くの勘弁して」

「ふん」


153 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 00:22:01.58 vUmkoa7a0 52/166


───自宅

「姉ちゃん」

「zzz」

「姉ちゃんてば」

「……あれ」

「やっと起きた」

「……私寝ちゃってたんですね」

「家に帰るなり部屋に行って、そのままね」

「そうでしたか。ごめんなさい、お夕飯作るの手伝えなくて……」

「いいって。昨日は姉ちゃんが全部作ってくれたし」

「弟君……」


155 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 00:28:19.00 vUmkoa7a0 53/166


「それはそうと、今日は姉ちゃんの大好物作ったんだよ」

「私の?」

「うん」

「この匂いは……!!」

「そう、カレーだよ」

「カレー粉は?」

「○ーモンドカレー」

「じゃがいもは?」

「形がくずれないよう後入れ」

「隠し味は?」

「コーヒー牛乳、それにチョコを少々」

「パーフェクトです、弟君!」

「おっと……、抱きつくぐらい嬉しかったの?」

「うん♪早く食べましょう!」

「そうだね、食べようか」


156 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 00:35:09.34 vUmkoa7a0 54/166


「ふんふふん♪」

「じゃあ盛り付けるから少し待ってね」

「あ、それなら私がやります!弟君は席について待っていてください」

「そう?じゃあお願いしようかな」

「まずはーご飯を豪快盛りー♪」

「俺は少なめでいいから」

「そんなんじゃ大きくなれませんよー?男の子ならドカンと大盛りです」

「……」

「そしてー上に濁流のごとくカレーをー♪ズドバババ♪」

「はい、おまちどーさまです!」

「…………すげぇ」


162 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 00:48:37.32 vUmkoa7a0 55/166


「……うぷ、食い過ぎた」

「デザートにアイスー♪アイスー♪」

「(あれだけ食ってまだ食うのか)」

「お姉ちゃんはアイスを所望します!あとイチゴ!」

「晩飯食べたばかりだしさ、もうちょっと時間経ってからでもいいんじゃない?」

「私はまだ入りますよー?」

「(俺が入らないんだよ!)」

「チョコミントー♪」

「21時から映画やるじゃん?優雅に観賞しながら食べようよ」

「それはとてもアダルティですね!」

「今のうちにお風呂入っちゃえば?」

「そうしましょう。弟君、覗いちゃだめですよ?」

「覗かないって」

「絶対絶対だめですからね!」

「肝に銘じておきます」


214 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 19:45:21.10 vUmkoa7a0 56/166


「ふぅ、お風呂お先にいただきましたー」

「あいよ」

「弟君も今のうちに入ってしまってはどうでしょう?」

「そうだね、そうするよ。ところでさ、姉ちゃん……」

「はい?……あ、さては湯上りのセクシーなお姉ちゃんを見てドキドキしちゃいましたね?」

「髪ちゃんと乾かさないと風邪ひくよ」

「ふふ、そこまでいうのならちょっとサービスしても……え?」

「大方デザートが楽しみでささっとタオルでふいただけなんだろ」

「……!」

「しっかりふかないとだめだよ?」

「ちゃ、ちゃんとふきましたよ!?こっ、これは結露です!」

「(すごい言い訳だな)」


216 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 19:54:09.07 vUmkoa7a0 57/166


「ほら、タオル持ってきてからここに座って」

「自分でふけますよ!だから弟君はさっさとお風呂入っちゃってください!」

「いーからいーから、弟を信じてー(ほっとくと絶対ふかないしな)」

「は、離しなさい!座りますから!」

「なら座って」

「仕方ありません……」

「はーい、それじゃあ頭ふきますよー、わしゃわしゃー」

「や~め~な~さ~い~!」

「姉ちゃん髪の毛綺麗だよねー。ツヤツヤのサラサラ」

「うぅ~」


217 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 19:57:25.94 vUmkoa7a0 58/166


「はい、おしまーい」

「……」

「あれ、どうしたのさ、俯いちゃって」

「お、弟君は私の髪の毛好きですか?」

「いい匂いするしサラサラで俺は好きだよ」

「……えへへ」

「姉ちゃん?」

「ふふー」

「何だよ、漫画みたいに髪をかきあげちゃって」

「何でもなくてよ?ふふ」

「……変なの」

「なっ!?」


218 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 20:01:19.88 vUmkoa7a0 59/166


「ふぅ……(やっぱりお湯がすげぇ熱かった)」

「あ、やっと出ましたね。もう映画始まっちゃいますよー」

「ごめんごめん、デザートも今から準備するかもう少し待ってね」

「はーい♪」

「返事は短くでしょ」

「早くしなさい!」

「はい」


219 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 20:07:25.18 vUmkoa7a0 60/166


「お待たせ」

「グッドタイミングです!丁度映画も今始まったところですよ」

「ギリギリセーフだね」

「ほら、弟君も一緒に見ましょう」

「うん」

……ソシテ、オレハソラヲトブユメヲミハジメタ

「むぅ、なかなかの出だしですね!これは期待がもてそうですよ?」

「そうだね」

「ん~、チョコミントとのおいしいこと。口がチョコミント一色になったらイチゴでリフレッシュ!!」

「……」

「おいしーですねー♪」


222 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 20:11:01.26 vUmkoa7a0 61/166


「な、何であの人はあんなことするんですか!?」


「うう、かわいそうです……」


「えぇ!?今のは絶対こいつが悪いですよ!!」


「ね、弟君もそう思いますよね!?」


「うわぁ、すごく幻想的ですねぇ……」


「ひぃ!?……わ、私だったら絶対腰が抜けちゃいます」








「(集中して見れない……)」


224 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 20:15:25.81 vUmkoa7a0 62/166


「……あ」

「(この映画ラブシーンあるのかよ)」

「……」

「(姉ちゃんは顔真っ赤にしながら見てるけど、年上の意地とかで無理して見てる感じだな)」

「……」

「(ここで目を逸らしたら弟君に馬鹿にされます!とかそんなところか)」

「……」

「(少し震え出した)」

「……う」

「(我慢できなくなってきたか?)」


226 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 20:21:31.58 vUmkoa7a0 63/166


「(うう!ここで目を逸らしたら姉の威厳が揺らぎかねません!)」

「……」

「(お、弟君は冷静に見てるみたいだけど、きっとモンモンとした気持ちのはず……)」

「(ならば姉として!ラブシーンのひとつやふたつ、どんとした心構えで迎えなくてはっ!!)」

「……」

「(お、弟君、さっきから私のことチラチラ見てるような……)」

「……」

「(や、やっぱりです!今私のこと見てました!!)」

「(ま、まさかラブシーンを見て、その、エッチな気持ちになって……)」

「(あわわ……)」

「……?」


228 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 20:27:28.55 vUmkoa7a0 64/166


「(俯いて震え出した。恥ずかしいから……?)」

「……」

「(そういえばさっきチラチラ俺のこと見てたけど、何か意味があるのか?)」

「(……まさか姉ちゃん)」

「……」

「(アイス食べ過ぎて身体冷えたんじゃ……)」

「姉ちゃん、大丈夫?」

「ひぃ!?」


229 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 20:33:09.80 vUmkoa7a0 65/166


「おおお、落ち着いて!落ち着きましょう、弟君!!」

「え?うん」

「冷静に、クールダウンですよ」

「姉ちゃんこそ、身体冷えてない?」

「わ、私は少し、熱いくらいです……」

「熱があるのかな?」

「……あ」

「うーん、たしかにちょっと熱いかも」

「弟君の手、冷たくて気持ちいい……」

「姉ちゃん?」

「弟君……」


231 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 20:43:33.89 vUmkoa7a0 66/166


「……眠いの?」

「……」

「あれ?」

「眠くないもん!ばかっ!!」

「え?」

「どーして弟君は……!」

「何か気に障るようなこと言った?」

「お、弟君がエッチなシーン見て興奮するのがいけないんです!」

「俺はしてないけど」

「もちろん私はしてませんよ!?ま、まぁ恥ずかしくて正直に言えないのは分かります」

「……はぁ」

「健全な男の子がですね、こういうシーンで変な気持ちになるのは仕方ないと思いますが……」


232 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 20:49:12.82 vUmkoa7a0 67/166


「変な気持ちになったのって姉ちゃんじゃないの?」

「そそそそそ!!」

「え?」

「そんなわけないじゃないですかぁ!!」

「……」

「もう何言ってんですか!お、お姉ちゃんをからかうのもいい加減にしてください!」

「すみませんです」

「だいたい弟君はですね、そうやってワルノリする所がだめなんです!」

「……」

「こないだも女さんと付き合ってるなどと言ったり」

「……」

「以前注意したにもかかわらずまたエッチな本を買ってきたり!お姉ちゃんはがっかりですよ!」

「それから……」

「……(眠くなってきたな)」

「ちゃんと聞いてますか!?」


234 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 21:09:47.64 vUmkoa7a0 68/166


───学校

「と、いうことが昨日あったんだ。しかも深夜までお説教だぞ?」

「なるほど、それで寝不足なわけだ」

「最近理不尽な理由で説教されてる気がしてならない」

「私は自業自得だと思う」

「俺に落ち度はないだろ」

「君は相変らず鈍感だね」

「鈍感と言われてもなぁ……」

「自覚がないあたり、重症だと思うぞ」

「……」

「アドバイスするとしたらそうだな、その気がないくせに思わせぶりなことをするのはよくないな」

「……」

「さらに言えば、自分に好意を向けてくれる相手にするのはとくにだ」

「……zzz」

「……はぁ、人が真面目な話をしているというのに君は」


236 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 21:17:50.01 vUmkoa7a0 69/166


「お昼だぞ、そろそろ起きろ」

「zzz」

「王子様ならぬ、お姫様のキスが必要なのか?」

「……ん」

「ならば失礼して……」

「やめろ」

「……君はどうしてこういうときはスパッと起きるんだ」

「身の危険を感じたんだ」

「私は暴漢魔か」

「それに近しいものを感じた」

「そ、それはさすがに失礼だぞ!」


237 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 21:26:17.93 vUmkoa7a0 70/166


「弟君、女さん、お昼にしましょー」

「ああ、姉さんいいところに。聞いてください、彼が私のことを辱めるんですよ」

「おい、脚色するな」

「ま、またエッチなことですか!?」

「ええ、『俺のことをお兄ちゃんと呼べ』とか。『搾りたてのミルク飲みたくない?』とか」

「そそそそ、そんなことまで!」

「さらに……」

「……」

「女はいい加減にしろ。姉ちゃんもどきどきしながら聞かないの」

「してません!!」


240 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 21:40:09.97 vUmkoa7a0 71/166


───屋上

「んー、やっぱり学校のパン屋さんのコロッケパンは格別ですねぇ♪」

「ですねー」

「ふふ、姉さんは本当に幸せそうに食べるよね、兄さん」

「ゴホッ!」

「大丈夫、兄さん?」

「なんだよ、その兄さんって」

「君は妹物が好きだったろう?だからこういうのも悪くないんじゃないかと思ってね」

「さっきの続きか?まぁ、たしかに妹物は好きだけどさ」

「それとも私みたいな妹は嫌かい?」

「そういうことじゃなくてですね」






「とくにですね、コロッケにかかってるこのソースがまた濃厚でですね♪」


241 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 21:45:35.22 vUmkoa7a0 72/166


「ほっぺにソースがついてるよ、兄さん」

「ま、まじか。どこ?」

「……ここだよ」 ペロッ

「お、おいぃ!!」

「ふふ、たしかにすっごい濃いよ」

「あ、う……」

「照れてる兄さんもかわいいね、姉さん」

「そーですねー♪はぁ、コロッケパンおいしかったですー」

「……」

「ふふ」

「……って何やってんですか!!!!」


243 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 21:56:47.44 vUmkoa7a0 73/166


「女さんも女さんですが、弟君も弟君ですよ!こ、こんな破廉恥なことを白昼堂々と!」

「むしろ被害者は俺で」

「お黙りなさい!!それに女さんに、その、い、妹プレイを強要するとは何事ですか!!」

「あまり兄さんを責めないで、姉さん」

「女さんも弟君が調子にのるのでやめてください!」

「弟君をとられちゃいそうだから?」

「そんなことは言ってません!私は弟君の将来を心配して言ってるんです!!」

「それは失礼しました」

「まさか他の女の子にも妹プレイを強要したりしてないでしょうね!?」

「いえ、全く」

「もうお姉ちゃんは心配で心配で……」

「へい」

「その、どうしても妹の、あの……」

「え?」


244 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 22:02:03.98 vUmkoa7a0 74/166


「わ、私がしてあげてもいいです……」

「……?」

「だってさ。どうするんだ、兄さん?」

「どういうことだよ」

「だ、だから!」

「なに?」

「……お、おにいちゃん」

「……」

「さぁさぁ、私と姉さんどっちがいいんだい、にーさーん」

「……うぅ」

キーンコーンカーンコーン

「つ、次の授業の準備しなくちゃー」

「あ、待ちなさい!!」

「逃げたな……」


255 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 23:41:11.68 vUmkoa7a0 75/166


───教室

「……」

「姉さん、怒ってたぞ?」

「そうかよ」

「もしかして、今更ながら姉さんにドキッとしてしまったのかな?」

「そ、そんなわけないだろ。たしかに姉ちゃんのことは好きだけど、それはあくまで家族としてだ」

「ふーん」

「なんだよ?」

「じゃあ私にも望みはあるということかな」

「……?」

「放課後時間あるかな?」

「大丈夫だけど」

「じゃあ屋上で待ってるよ。そこで大事な話がある」

「ああ……」


258 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 23:48:42.83 vUmkoa7a0 76/166


「(……大事な話ってなんだろ)」

「(まさか俺に告白……なわけないな。たしかに小さい頃から仲いいけど、腐れ縁だし)」

「(ま、まぁたまにドキっとしたりするけど。そういえば高校入って急に女らしくなったというか)」

「(む、胸のせいか。あいつやけにでかいし。それに比べ姉ちゃんは……)」

「(比べるべくもないな。そうだ、今日は予定があるから先に帰ってくれって姉ちゃんにメールしないと)」

先生「で、この問題なんだが……。おーい、おまえ携帯いじってんじゃねーよ。彼女にメールか?」

「す、すみません!!」

先生「ラブラブするのもいいけど授業中は勘弁なー」

「……すみません」







「……」


259 : 以下、名... - 2011/01/13(木) 23:56:02.09 vUmkoa7a0 77/166


───屋上

「それで、大事な話ってなんだよ」

「なに、大したことじゃないんだ」

「そうなのか?なら教室でも良かったじゃないか」

「でもほら、作法とか定番というかさ。こういったものはこういった場所でちゃんと言うべきじゃないかと思ってね」

「よく分からん」

「いつも言っていることなんだけどね」

「うーん、映画の話か?」

「君と映画の話をするのはとても楽しいよ」

「違う?それじゃあ……、姉さんの話かな?」

「君が姉さんの話をするとき、私は少し嫉妬してしまうんだ」

「……」

「君が好きだ」


264 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 00:07:20.47 E2wXtzQS0 78/166


「……」

「1人の女性として、君が好きだ」

「……冗談だよな」

「言ったろ、私はいつだって本気だって」

「……」

「君と一緒にいるだけで心が弾む、君と話すだけで私の心はこんなにも満たされる」

「女……」

「君に好きと言われたい、君にもっと名前で呼んでもらいたい」

「……」

「姉さんのことはあくまで家族として好きなのだろう?」

「ああ」

「だったら、私にだってチャンスはあるということだ」

「女!?」


268 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 00:13:34.87 E2wXtzQS0 79/166


「お、おい」

「私の心臓の音、聞こえるか?」

「……よく聞こえる」

「いつも言っていることなのに、改めて言うとすごく緊張する」

「ああ」

「あ、足も少し震えてるんだぞ」

「そうだな」

「その、なんだ、もし私と付き合ってくれるなら……」

「……」

「このまま私を抱きしめてくれ」


274 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 00:38:23.19 E2wXtzQS0 80/166


「……」

「やっぱり、姉さんのことが好きなのか?」

「違う!」

「なら、私が……嫌いなのか……」

「俺も……、おまえが好きだ」

「……」

「1人の男として好きだ」

「もう一回言ってくれ」

「好きだ」

「名前を呼んで」

「女が好きだ」

「私もだ!私も君が好きだ!!」


275 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 00:45:08.35 E2wXtzQS0 81/166


「!!」

「……ん」

「いきなりキスするなよ……」

「恋人同士なら当然のことだぞ」

「さっきなったばかりだろう?」

「私はいっぱい我慢してきたんだ。その分する権利があると思う」

「その分ってどれだけだよ」

「ふふ、聞いて驚け」

「やっぱり聞かないことにする」

「君は恋人同士になってもクールなんだな」

「う、うるせー」

「……なぁ」

「なんだよ」

「私はもっとキスしたい」


334 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 19:55:45.20 E2wXtzQS0 82/166


「……」

「(姉ちゃんに女と付き合うことになったってちゃんと言わないとな)」

「(また説教されちゃうかな。それより信じてくれないかもな、はは)」

「ただいま」

「おかえりなさい、弟君。今日は随分遅かったのですね」

「まぁね」

「委員会のお仕事ですか?」

「……うん、そんなとこ」

「そうですか、それはお疲れ様でした。今日はお姉ちゃんがご飯作りますね!」

「……うん」

「弟君の大好物いっぱい作っちゃうんですから!」

「はは」

「……だから元気だしてください。それでは任務に取り掛かります!!」

「あ、ねえちゃ……」


336 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 20:03:05.39 E2wXtzQS0 83/166


「ふぅ、満腹ですぅ」

「はは、ほとんど姉ちゃんが食べちゃったね」

「そ、そうでしたか?」

「うん」

「ご、ごめんなさい」

「謝ることないって。俺もちゃんと食べたし、すっごくおいしかった」

「ほんと?」

「うん、元気でたよ」

「それはよかったです♪」

「……ところでさ、実は姉ちゃんに話たいことがあって」

「話?なんでしょうか。ひょっとして恋愛相談とか!?」

「えっと」

「おお、弟君にはまだそういうのは早いというか、あの、その……」

「真面目な話なんだ」

「……弟君」


337 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 20:08:10.50 E2wXtzQS0 84/166


「……」

「……」

「……」

「まだ心の準備ができていないのだったら、また後で……」

「ま、待って!」

「……」

「俺、女と付き合うことにした」

「女さんと……」

「こないだのは冗談だったけど、今回は本当なんだ。き、キスもしたし」

「……!」

「姉ちゃんには言っておかなきゃって思って、それで」

「そう、でしたか……」

「うん」


341 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 20:16:30.98 E2wXtzQS0 85/166


「おめでとうございます!!」

「え?」

「いつか付き合っちゃうんじゃないかって、そんな気がしてたんです」

「そうなの?」

「はい。だって、女さん本当に弟君のことが好きみたいでしたから」

「……」

「だから、ちゃんと結ばれて良かったです」

「うん、ありがとう」

「でも!あ、あまり行き過ぎたのはだめですからね!まだ2人とも高校生なんですから」

「はは、そうだね」

「もう、本当に分かってるんですか?」

「大丈夫だって」


343 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 20:19:40.09 E2wXtzQS0 86/166


「じゃあ、私……、もう寝ます」

「え、お風呂は?」

「だ、大丈夫、明日入るから」

「そう、おやすみ」

「おやすみなさい」

「……」

「(てっきり猛反対されるかと思ったけど、まさか祝福されるなんてなぁ)」

「(反対されるよりは全然いいよな。良かった……)」

「……良かった」


345 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 20:25:42.53 E2wXtzQS0 87/166


───翌朝

「あー、昨日はよく寝れたな」

「あ、おはようございます」

「おはよう、姉ちゃん。……姉ちゃん?」

「今から朝食作っちゃいますね!ちょっと待っててください」

「ちょっと!どうしたのさ、その目。すごい充血してるよ?」

「あはは、ばれちゃいましたか」

「どうしたの?」

「恥ずかしい話なのですが、あの後なかなか寝付けなくて。それで小説読んでたらついつい夜更かしを」

「……」

「あ、あまり見ないでください。恥ずかしいんですから」

「ご、ごめん」


349 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 20:35:29.44 E2wXtzQS0 88/166


「おはよう、マイダーリン」

「朝から胃がもたれるようなことを言うな」

「ふふ、つれないな」

「お、おはようございます、女さん」

「おはようございます、姉さん。彼からは?」

「ええ、聞きました。お付き合いすることになったとか」

「この鈍感、ようやくその気になってくれまして」

「鈍感じゃねーよ」

「君は正真正銘の鈍感野郎だよ。ね、姉さん」

「あはは、そうですね、否定できません」

「姉さんのお墨付きだぞ、いよいよ否定できなくなってきたな」

「むぅ」


354 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 20:44:25.66 E2wXtzQS0 89/166


「そういえば昨日の洋画見たか?君の言う通りすごく面白かったぞ」

「ああ、俺も見たよ。やっぱりあのシリーズは名作だな」

「……」

「タイムスリップするシーンがかっこよかったな。こう火がぶわーっとなって」

「そこまで火出ないから」

「あ、あの!」

「どうしたの、姉さん?」

「わ、私忘れ物しちゃったみたいで。待っててもらうのも悪いですから先に行っててください」

「あ、姉さん!」

「止める間もなく行ってしまったな」

「……」

「もしかして、私たちに気を使ってくれたのかもしれないぞ?」

「……そうなのかな」

「なら、私たちは期待に応えなくてはいけないな」

「……」


361 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 21:18:41.22 E2wXtzQS0 90/166


───お昼休み・屋上

「はい、あーん」

「や、やめろって」

「何を恥ずかしがる。私たちはカップルなのだぞ?」

「公衆の面前でいちゃつくのは嫌なんだ」

「私は全く平気だがな」

「俺が嫌なの!」

「……しかし、こんなことで恥ずかしがっているとなると、この先が思いやられるな」

「さき?」

「これから、もっともっと恥ずかしいこともしちゃうんだぞ?」

「もっともっと……!」

「ふふ、想像しちゃったか?」

「す、するか!馬鹿!!」

「君はかわいいところもあるのだな」

「うるさい!!」


364 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 21:32:22.26 E2wXtzQS0 91/166


ピロロロロ

「……メールか」

「姉さんから?」

「ああ、今日帰るのが遅くなるってさ」

「ふーん」

「……なんだよ?」

「いやなに、君の家に行く絶好のチャンスだと思ってな」

「まじか」

「もちろん。ことと次第によってはとってもおいしいイベントがあるかもな?」

「……」

「鼻の下が伸びているぞ」

「っ!!」


369 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 21:46:49.76 E2wXtzQS0 92/166


───自宅

「ただいまー」

「……」

「姉さんはまだ帰ってないな」

「鍵かかってたしな。まぁ上がれよ」

「……」

「女?」

「もう、我慢できない……」

「んっ!!」

「ぁん……ちゅぷ……んん……」

「ぷはっ!おい、玄関だぞ!!」

「そんなの関係ない……」

「関係ないって、姉ちゃんが帰ってきたらどうすんだよ!?」


371 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 21:51:15.69 E2wXtzQS0 93/166


「見せつけてやればいいだろ、私たちの愛をさ」

「おまえ、何言って……」

「私はいっぱい我慢してきたんだぞ?」

「そ、そんなの知らねーよ」

「つれないことを言わないでくれ」

「でも……」

「私とするのは嫌か?」

「……」

「自分で言うのもなんだが、私は胸も大きいし、魅力的な身体をしていると思う」

「……」

「君に触って欲しい、愛撫して欲しい。君じゃなきゃ嫌なんだ」


375 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 22:05:45.70 E2wXtzQS0 94/166


「……」

「……」

「ごめん」

「……そうか」

「その……」

「うん、私も少し焦りすぎたな!はは」

「女……」

「今日はもう帰ることにする。こんなところを姉さん見つかったら何を言われるか分からないからな」

「そうだな」

「……」

「帰らないのか?」

「……ああ、帰るさ。それじゃあ」

「またな」


376 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 22:10:06.21 E2wXtzQS0 95/166


「……」

「……やぁ、姉さん。こんなところに1人で突っ立て何を?」

「私はその……」

「……」

「ここらへんで携帯を落としてしまいまして!あ、でも大丈夫です、さっき見つけました!!」

「そうでしたか」

「あはは、私ってドジですね。自分でも嫌になってしまいます」

「ふふ、そんなことはありませんよ」

「あ、あはは……」

「……」

「……」


377 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 22:15:10.19 E2wXtzQS0 96/166


「……私は彼に」

「……はい?」

「いえ、何でもありません」

「そうですか」

「急いで帰ってあげてください。彼、きっと寂しがっているでしょうから」

「……」

「それじゃあ私はこれで失礼します」

「あ……」


378 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 22:18:40.57 E2wXtzQS0 97/166


「ただいま」

「おかえり姉ちゃん」

「さっき、女さんとすれ違いました」

「そう」

「……」

「さて、そろそろ晩飯の準備しないとね。今日は俺が腕によりをかけて作るよ」

「はい、楽しみにしています」

「うん、待っててね」

「……」


379 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 22:30:15.48 E2wXtzQS0 98/166


「ご馳走様です」

「もう?姉ちゃん全然食べてないじゃん」

「もうお腹いっぱいで」

「何処か調子が悪いの?」

「実は帰りがけに肉まんを食べてきたんです」

「言ってくれればいいのに」

「えへへ、ごめんなさい」

「じゃあこれは明日の朝に食べよう」

「そうですね、勿体ですし」

「そうだ、こないだのアイスが残ってるんだけど、テレビ見ながら一緒に食べない?」

「ご、ごめんなさい、本当にお腹いっぱいで。また今度にします」

「そっか」

「私、お風呂入ってきますね」

「……うん」


383 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 22:44:15.49 E2wXtzQS0 99/166


───深夜

「……」

コンコン

「弟君、起きてますか?」

「うん、起きてるよ」

「し、失礼します」

「どうしたのさ、こんな遅くに」

「実は、これを渡したくて……」

「プレゼント?」

「お誕生日おめでとうございます」

「……あ」

「ふふ、やっぱり忘れてたんですね」

「ゴタゴタしてたから、すっかり忘れてたよ。そっか、誕生日か……」

「……一番に、渡したかったんです」


384 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 22:49:33.02 E2wXtzQS0 100/166


「もしかして、今日遅くなったのはこれのため?」

「……はい」

「そうだったんだ。ありがとう、姉ちゃん」

「弟君は大切な……か、家族なんですから……」

「……」

「姉として当然のことをしたまでですよ」

「……うん」

「それじゃあ、おやすみなさい」

「待って!!」

「な、何ですか!離してください!!」

「……どうして泣いてるの?」


388 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 22:58:49.79 E2wXtzQS0 101/166


「泣いてない!離して!!」

「泣いてるよ」

「う……うぅ……」

「姉ちゃん?」

「うぁあああ!!」

「……」

「も、もう、耐えられないんだよ!女さんと一緒にいる弟君を見てるのはつらいんだよ!!」

「弟君が大好きだから!!!!」


393 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 23:12:03.13 E2wXtzQS0 102/166


「私の方がずっとずっと弟君のこと好きだもん!大好きだもん!!」

「でも弟だから……家族だから……」

「必死で我慢した!おかしい感情だって!!」

「……」

「なのに女さんは!女さんは……」

「ずるいよ!私は必死に我慢してるのに!私のほうが先に好きになったのに!!」

「姉ちゃん……」

「どうして私たちは姉弟なの……」

「どうして女さんは幼馴染なの……」

「どうして……んん!?」


398 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 23:24:08.10 E2wXtzQS0 103/166


「ん……くちゅ……はぁ」

「……」

「な、何でキスするの……。同情のつもり?」

「俺も、姉ちゃんのことが好き」

「……え」

「女と付き合ってたけど、なんだかモヤモヤして心が晴れなかった」

「気がついたら、姉ちゃんのことを考えてたよ」

「嘘だよ!」

「ほんとだよ」

「じゃ、じゃあなんで女さんと付き合ったの!?」

「日ごとに姉ちゃんの存在が俺の中で大きくなって、このままじゃいけないと思ったんだ」

「そこで女に告白されて。俺もあいつのことは好きだったから、吹っ切れるいい機会だと思った」

「そんな理由で付き合ったの……」

「ごめん」


406 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 23:35:19.97 E2wXtzQS0 104/166


「最低だよ!そんな理由で付き合って、女さんを傷つけて!!」

「……そうだね」

「私も傷つけて!!」

「ごめん」

「うう!もう、なんなんだよ!!馬鹿!馬鹿!!」

「……なんと言われても、姉ちゃんが好きだよ」

「ずるいよ!卑怯だよ!!」

「ごめんね」

「嫌いになれるわけないでしょ、このばかぁ……」

「……ごめん」


407 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 23:41:43.54 E2wXtzQS0 105/166


「……落ち着いた?」

「……はい」

「俺が大好きなのは姉ちゃんだったんだ。その、鈍感だから気付くのに時間かかった」

「ふふ、やっと認めましたね」

「うん」

「私も弟君のことがとってもとっても大好きです。弟君さえ側にいれば、他に何もいりません」

「おいしい食べ物も?」

「……い、いりません」

「即答してほしかったな」

「だ、だって!食べ物がないと生きていけないし、それに……」

「それに?」

「幸せな時間を大好きな人と共有したいといいますか……あの……」

「はは、いじわるいってごめん」

「ま、まったくです!弟君はもっとお姉ちゃんを敬うべきです」


410 : 以下、名... - 2011/01/14(金) 23:46:46.60 E2wXtzQS0 106/166


「でも、これからは恋人でもあるわけだよね」

「そ、そうなりますね」

「姉ちゃん……」

「あ……」

「ちゅぷ……れろ……んん」

「……ぷはっ」

「いいい、いきなりキスするのは反則です!!レッドカードです!!」

「嫌ならもうしないよ」

「嫌といわけではなくてですね、急にするのは心臓に悪いといいますか……」

「キスするよ?」

「ま、また!?あ、ん!!」


428 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 00:32:20.96 yTCp4aey0 107/166


「お、弟君激し過ぎです」

「いいじゃん、付き合ってるんだし」

「そうですけど……」

「俺はこの先がしたいんだけど」

「はひぃ!?」

「だめかな」

「お姉ちゃんはもうちょっとゆっくりとですね、歩み寄るようなペースでですね」

「……姉ちゃん」

「ふぁあ……だ、だめですよぉ……」

「好きだよ、大好き」

「んん!私も、好きぃ……大好きです……!」


430 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 00:37:43.68 yTCp4aey0 108/166


───翌朝

「ふぁ……、眠い」

「あれ、姉ちゃんがいない」

「……夢だった?」

「やっと起きましたか、寝ぼすけさん」

「姉ちゃん」

「なかなか起きてこないのでわざわざ起こしにきたあげたんですよー?」

「姉ちゃん!」

「ん!」

「はぁ……はぁ……」

「ぷはぁ!な、何ですか!いきなり!!」

「夢だと思ったら、怖くなって」

「……馬鹿ですね」


435 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 00:50:34.41 yTCp4aey0 109/166


「ご馳走様でした」

「今朝はよく食べたね」

「昨日はあまり食べれませんでしたからね!その分食べないと!!」

「やっぱり姉ちゃんはそうでなくちゃ」

「えへへー♪」

「おっと、ゆっくりし過ぎたね。そろそろ学校に行かないと遅刻しちゃう」

「そうですね……」

「さぁ行こう?」

「……弟君」

「大丈夫、ちゃんと女に言う。そして謝る」

「だったら私も一緒に」

「ううん、これは俺が1人で言わなくちゃいけないことだよ」

「……分かりました」


444 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 01:02:09.80 yTCp4aey0 110/166


「やぁ」

「……よう」

「おはようございます」

「おはようございます、姉さん」

「あのさ、朝からなんなんだけど、大事な話があるんだ」

「結婚の話かい?私としてはオールオッケーなんだが、世間体があるからもうちょっと待ってほしいぞ」

「本当に大事な話なんだよ。放課後、時間あるか?」

「……ああ、もちろん。例え他に予定があっても、君のために空けよう」

「……すまん」

「それにしてもなんだな……。朝からお熱いね、お二人さん……」


450 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 01:11:23.33 yTCp4aey0 111/166


───放課後・屋上

「こうなると、……思ってたよ」

「……ごめん」

「気付いてたかい?君、私と一緒だというのに急に寂しそうな顔するんだ」

「……」

「やっぱり気付いてなかったみたいだね」

「スタイル抜群のレディが側にいるというのに、他のことを考えているなんて」

「私がこんなに側にいるのに、他の人のことを思っているなんて、ひどいよ」

「……すまない」

「先手を打って玄関で押し倒したんだけど、だめだったね」

「……」

「まさか一晩でとられるなんて、思ってもみなかった」


458 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 01:21:35.06 yTCp4aey0 112/166


「私は君のことが好きだ」

「……俺は、姉ちゃんが」

「ああ、分かってる。みなまで言わないでくれ」

「……すまん」

「君とこれ以上一緒にいたら、だめなんだ」

「きっとおかしくなってしまう」

「女……」

「だから、さよならをしよう」

「どういうことだ?」

「……それは」


468 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 01:36:30.48 yTCp4aey0 113/166


「あ、アメリカに留学?」

「前々から父に誘われていてね、ようやく決心がついたよ」

「そうだったのか……」

「正直未練たらたらではあるが、こうでもしないと吹っ切れそうにもない」

「……」

「見てろよ、私の魅惑的なボディとリップサービスで、ハリウッドスターをものにしてみせるぞ」

「楽しみだな」

「それからゆくゆくは映画デビューし、全世界に私の名を轟かせたりしちゃったりするわけだ」

「壮大だな」

「だろう?そのときは君を完成披露宴に呼んでやろう!」

「ああ」


478 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 01:44:56.86 yTCp4aey0 114/166


「再会したらお互い抱き合うんだ、こうやって……それから……」

「……」

「久しぶりだな!調子はどうだ?」

「俺は元気だよ。そっちは?」

「わ、私は大忙しのてんてこ舞いだ!なにせハリウッド女優だからな!!」

「そいつはすごいな」

「だろう!?君はこんなにいい女を手放したんだぞ……」

「ああ、勿体なかったかもな」

「い、今更後悔したって遅いんだ!わた、わたしには……素敵な恋人が……」

「……」

「う、わあぁああああああああああああ!!!!」


481 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 01:53:10.47 yTCp4aey0 115/166


「大好きだ!大好きだった!!子供の頃から!!」

「……」

「君じゃないと私は……うぅ……」

「気付いてあげられなくてごめん」

「鈍感!君は筋金入りの鈍感野郎だ!!」

「ああ、そうだな」

「……大好きなのに」

「……ごめん」

「……ばか」


484 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 01:57:56.71 yTCp4aey0 116/166


「取り乱してすまなかった」

「俺が全部悪かったんだ。俺が馬鹿だったんだよ」

「ああ、間違いなく君は大馬鹿者の鈍感野郎だ」

「か、返す言葉もない」

「ふふ」

「……」

「……」

「女……」

「ああ……」

「……」

「さようなら」


489 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 02:05:02.91 yTCp4aey0 117/166


三学期の終了とともに、女はアメリカへ留学した。
ときおり連絡はくるが、いまだにハリウッドスターは捕まらないらしい。

姉さんはというと、高校を卒業して東京の大学に通うことになった。
片道2時間の苦行だが、俺と一緒にいたいがために実家から通うというのだから、素直に嬉しい。
ちなみに俺たちの仲は、とくにこれといった問題もなく、順調に……
最初から問題山済みな気がしなくもないが、とにかく、今のところは順調だ。


491 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 02:11:27.66 yTCp4aey0 118/166


「弟君、準備できました?」

「……ふぁーあ」

「な、何あくびしてるんですか!お姉ちゃんのお見送りですよ!」

「だって、俺学校休みだし」

「私はあるんです!昨日駅まで自転車で乗せてってやるって意気込んでたじゃないですか!」

「……そうだっけ?」

「そうなんですぅ!言ったったら言いました!!」

「夢じゃない?」

「そんなに睡眠が大事ですか!姉より自分の睡眠時間を優先しちゃうんですか!」

「はは、冗談だよ」

「弟君は色々と前科があるので冗談に聞こえません!!」

「仰るとおりで」

「あぁ!もうこんな時間じゃないですか!!電車に遅れてしまいます!!」


495 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 02:17:49.02 yTCp4aey0 119/166


「それはまずいね」

「悠長に構えてる場合ですか!?」

「はいはい、自転車準備おっけー」

「もう!」

「じゃあしっかり掴まっててくださいね。もし気分が悪くなったらエチケット袋が前カゴにございます」

「そういうのはいいですから!」

「姉ちゃん、愛してる」

「そそそ、そういのは……今言うことじゃない……です」

「はは、そうだね」

「ほら、行きますよ、弟君」



おわり







以下、ヤンデレルート

>>371から分岐




542 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 13:53:05.67 yTCp4aey0 122/166


「君に触って欲しい、愛撫して欲しい。君じゃなきゃ嫌なんだ」

「……」

「私の胸、触ってみてくれ」

「……う、うん」

「ん、冷たい……」

「ご、ごめん」

「だからもっと激しくして?」

「……こう?」

「ひゃう!そう、いい、すごく、いい……!」

「女……女……」

「はぁ……ん……気持ちいいよ」


546 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 14:03:11.80 yTCp4aey0 123/166


「君も、準備万端だな。ズボン……、下ろすぞ」

「ああ」

「……ふふ、元気に上を向いてるぞ」

「は、恥ずかしい」

「それは私の台詞だと思うんだがな。じゃあこうやって、胸に挟んで隠してやるよ」

「うっあっ!」

「パイズリというんだろ。どうだ、気持ちいいのか?」

「すげぇいい!あぁ!」

「もっと……、もっと気持ちよくなってくれ。チュプ……クプッ……」

「くっ!それ、すげぇいいよ!!」

「グプッ……ジュプ……」

「やば、イキそうだ!うぅ!!」


548 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 14:07:42.43 yTCp4aey0 124/166


「チュポッ……ん、君は早漏だな」

「え?お、終わり?」

「そんな顔をするな、本番はこれからだぞ、ふふ」

「……は、早く続きしてくれよ」

「がっつくな。どうせイクなら、中がいいんじゃないか?」

「……中」

「ああ、私の中に、思いっきり出したくはないか?」

「でも、それだと妊娠しちゃうんじゃ」

「大丈夫、今日は安全日だからな」

「ほ、ほんとか?」

「ああ、本当だとも。それとも、君はしたくないのか?」

「……」


549 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 14:15:10.96 yTCp4aey0 125/166


「ほら、君のと私のがキスしてるぞ。このまま腰を沈めれば入ってしまうなぁ」

「あ、う……」

「んぁ……さ、先っぽが少し入ってしまった」

「お、女」

「入れたいか、入れたいのか?」

「女!!」

「ああっ!」

「女!女!!」

「い、いきなり突っ込むやつがあるか、馬鹿者!ひゃうう!!」

「いいよ、すげぇ気持ちいい!さっきより全然いい!!」

「も、もっと優しく……あがっ!」

「はぁ!はぁ!!」

「ふふ、もはや聞こえていない……ひっ!」


552 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 14:26:46.31 yTCp4aey0 126/166


「あぁ、イク、イクぞ!!」

「きて、中に、中に出してくれ」

「くぁああ!!」

「んんん!!」

「……はぁ……はぁ」

「……ふふ、君のでお腹の中がいっぱいだ」

「お、女」

「よっと……。どれ、せっかくだからきれいにしてやる」

「……あ」

「チュポ……レロレロ……クプッ……」

「くっ……」


553 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 14:30:32.41 yTCp4aey0 127/166


「……で、なんでまた元気になってるんだ?」

「す、すまん」

「君は盛りのついた中学生か」

「……う」

「またしたい?」

「したい!」

「ふふ、即答か」

「あ、う……」

「いいよ、入れて……」

「女ぁ!!」










「……………………」


554 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 14:36:05.18 yTCp4aey0 128/166


「そろそろ私は帰るぞ」

「うん、気をつけて」

「ああ」

「また明日」

「学校でな」

「……」

「そうそう、言い忘れたが今夜は夜更かしし過ぎないようにしろ」

「どういうことだよ」

「どうせさっきのことを思い出して1人でするんだろう?」

「するか!馬鹿!!」

「そうなのか?私はするんだが……」

「お、おまえ!」

「ふふ、それじゃあ」


555 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 14:40:15.54 yTCp4aey0 129/166


「……」

「おやおやおやおや、姉さん」

「……っ!!」

「こんな所に1人で寂しく突っ立て何をしているのです?」

「な、何でもありません」

「心なしか目が赤いようですが……」

「……花粉症です」

「そうですか。てっきり泣いていたのか思いましたが、いやよかった」

「…………」

「ふふ、それでは私はこれで失礼します」

「…………」


559 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 16:00:22.60 yTCp4aey0 130/166


「……ただいま」

「おかえり、姉ちゃん」

「……」

「今日は随分と遅かったね」

「……」

「その紙袋、どうしたの?」

「……買い物」

「へぇ、何買ったの?」

「弟君の……」

「俺?」

「……」

「姉ちゃん?」

「具合が悪いので寝ます。起こさないでください」

「あ……」


561 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 16:06:22.20 yTCp4aey0 131/166


───翌朝

ジリリリリリ!

「……ふぁーあ、朝か」

「今日は姉ちゃん起こしてくれなかったな」

「(そういえば女と付き合ってるって言いそびれた)」

「(やっぱりこういうことはちゃんと言わないとだめだよなぁ……。気が重い)」

「……ん、メールが着てる」

「(姉ちゃんから……)」

「先に学校に行くって……」

「(俺、姉ちゃんの気に障るようなことしたか?)」


562 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 16:09:51.51 yTCp4aey0 132/166


「やぁ」

「よう」

「昨日は激しかったな」

「朝から言うことかよ」

「ふふ、何動揺している?昨日は君はすごかったぞ、まるで獣のようだった」

「う、うるさい」

「……また今日もしたいか?」

「……っ!」

「ああ、答えなくていい。顔を見れば分かるからな」

「おまえなぁ……」

「ふふ」


563 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 16:21:27.76 yTCp4aey0 133/166


───お昼休み・屋上

「はい、あーん」

「あ、あーん」

「どうだ、私お手製のお弁当は?」

「うまい」

「ふふ、そうだろうそうだろう。なにせ君への愛情がたっぷり入っているからな」

「ふーん」

「照れるな照れるな」

「照れてねーよ」

「ふふ、ならそういうことにしておいてやろう」


565 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 16:28:20.90 yTCp4aey0 134/166


「姉ちゃん、教室にこなかったな」

「そうだな。朝も一緒じゃなかったし、喧嘩でもしたのか?」

「それが、分からないんだ」

「……」

「昨日の夜からなんか態度がおかしくて」

「昨日から……」

「うん」

「さて、なぜだろうな。君は筋金入りの鈍感だからな、知らぬ間に傷つけるようなことをしたのかもしれん」

「……」

「なに、そのうち元の関係に戻れるだろうさ」

「そうなのか」

「もしかしたら、アレの日で気が立ってるんじゃないか?」

「おい、真面目な話だぞ」

「ふふ、すまない」

「まったく……」


567 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 16:38:29.11 yTCp4aey0 135/166


「でも、ようやく笑ってくれたな」

「え?」

「今日はずっと悲しそうに俯いていたから、気になっていたんだ」

「そっか」

「君が悲しいと私も悲しいぞ」

「……」

「もし、悲しくてつらくて、心が押し潰されそうになったら……」

「私に話してくれ。悲しみを半分こしよう。君の心が軽くなるように、君が早く笑顔になってくれるように」

「ありがとう」

「私は君の恋人だからな、当然だ。ちなみに嬉しさは二倍になるんだぞ?」

「それはすごいな」

「ああ、恋の魔法だ」

「……自分で言ってて恥ずかしくないか、今のは」

「う、うるさい!言うな!!」


568 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 16:47:33.98 yTCp4aey0 136/166


結局、姉ちゃんとのギクシャクした関係はこの後も続いた。
明るく、元気いっぱいだった姉ちゃんが、まるで別人のように暗くなってしまったのは悲しかった。

女との関係は今でも続いている。
俺が沈んでいる時には、いつも側にいて元気付けてくれた。

そうこうしているうちに三学期は終わり、俺たちは三年生になり、
姉ちゃんは東京の大学に進学することが決まった。
それを機に、この家を出ることにしたらしい。


570 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 16:51:12.07 yTCp4aey0 137/166


「……よし、必要なもんはもうマンションに運んであるし、あとはこれぐらいだね」

「……はい」

「少し重いけど大丈夫?駅まで送るよ?」

「平気です」

「そっか……」

「……」

「……」

「……弟君」

「な、何?」

「何でも、ありません」

「そう」

「そろそろ行きます」

「あ、うん。身体に気をつけてね」

「……さようなら」


573 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 16:57:20.13 yTCp4aey0 138/166


「……」

「やぁやぁやぁやぁ、姉さん」

「……女さん」

「たしか今日でしたっけ、この家を出て行くのは」

「はい」

「寂しくなりますね、ふふ」

「……」

「ああ、私ですか?今から彼とデートで、残念ながらお見送りにはいけないのです」

「そうですか」

「ですので、1人寂しく惨めに無様に儚げに駅までお歩きください」

「…………」

「あれ、怒りました?」

「別に」

「ふふ、そうですか。それでは失礼します。もう二度と会うこともないでしょう」


575 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 17:00:15.76 yTCp4aey0 139/166


「……」

「あー、私は幼馴染で良かった。姉とかじゃなくてほんとよかったー」

「……っ!!」

「あはははははははははははははははははははははは!!!!」












「……絶対に」

「……………」

「………殺す」


583 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 17:15:01.76 yTCp4aey0 140/166


「やぁ、マイダーリン」

「よう、早かったな」

「一刻も早く君に会いたくてね。そういえばそこで姉さんとすれ違ったよ」

「……そうか」

「寂しいかい?」

「まぁな」

「じゃあ恋人たる私はその溝を埋めなくてはね?」

「おい、まだ昼間だぞ」

「関係あるもんか……クチュ……チュ……」

「ん……」


586 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 17:20:29.82 yTCp4aey0 141/166


「……君は相変らず早漏だね」

「言うな」

「私は君が早漏でも大好きだぞ?」

「そりゃどうも」

「ふふ」

「……それよりさ、俺おまえに鍵預けたっけ?」

「鍵?この家の鍵かい?」

「ああ」

「私は知らないぞ」

「そっか。おかしいな、姉ちゃんに渡そうと思ってた鍵が見当たらないだんよ」

「……」

「どこやったっけなぁ」

「大方姉さんが持っていったんじゃないか?」

「いや、それはないと思うんだけど」

「……ふーん」


589 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 17:51:51.24 yTCp4aey0 142/166


───深夜・弟宅の玄関

「……」

「……」

「もうすぐですよ、弟君……」

「二人で幸せに……ひひ……」

ガチャガチャ……ガチャリ……

「開いた、開いた……」

「弟君、ただい……」

 「おかえり」


595 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 18:05:28.01 yTCp4aey0 143/166


「……がっあぁ!」

「痛い?痛いですよねぇ」

「ひぎ……ああ……!」

「思いっきり包丁でぶっ刺したんだから、当たり前か」

「お、おど……おどうどぐんんん……!!」

「……どうせ、姉さんが持ってきたカバンの中にも」

「ああ、やっぱり包丁入ってますね。これで私を殺そうとしたんでしょう?」

「ぐぅ……」

「姉さんは直情的で直線的で直進的過ぎんですよ。もっと頭使わないと」

「おぐ……おぼぉ!」

「念のため、今日彼の家に泊まっておいて良かったです」

「やだぁ……やだぁ……おどうどぐぅん!!」

「無様ですね、ほんとに。………さて」

「あ……あ……」

「いい加減近所迷惑なんで片付けますね」


601 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 18:10:20.80 yTCp4aey0 144/166


「…………」

「ああ、服も手も汚れてしまった。最後まで困ったちゃんだな、あなたは」

「このゴミも片付けないといけないし、参った」

「……深夜とはいえこれを担いで捨てにいくのはリスクが高いな」

「……」

「ふむ……」

「定番だかバラして捨てるか。そうと決まったら風呂場まで持っていかないと」

「……はぁ、めんどくせぇ」


603 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 18:17:22.61 yTCp4aey0 145/166


───翌朝

「……ん、女?」

「……ジュブッ…レロレロ……おはよう」

「お、おまえ!朝から何してんだよ!!」

「ぁん……だって、君のここ……んふぅ……元気だったから」

「だ、だからって……くっ!」

「あは、もうイキそうなのか?いいぞ、出して、いっぱいお口に頂戴……」

「あぁああ!!」

「んぐ!……ん」

「はぁ……はぁ……」

「ふふ、ご馳走様」


607 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 18:21:42.08 yTCp4aey0 146/166


「ね、寝込みはやめろよ」

「でもよかったろ?」

「……ん」

「ふふ、正直だな。そういえば携帯がブルってたぞ」

「あ、ああ……」

「誰からだ?」

「……姉ちゃんから」

「なんだって?」

「忘れ物をしたから、その荷物を郵送してほしいってさ」

「そうか」

「届けに行くのに……」

「まぁ、姉さんには姉さんの事情があるのだろう。それより朝食にしようじゃないか」

「そうだな」


609 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 18:28:55.56 yTCp4aey0 147/166


「今日のご予定は?」

「とくに予定もないしな、とりあえずその荷物を郵送する」

「ふむ、なら私も手伝おうじゃないか」

「ありがとう。でも荷物って何処にあるんだろうな。カバンに入ってるって書いてあったけど」

「それなら私が見つけておいた。たぶんこれだろう」

「……随分とまぁパンパンに詰め込んだんだな。カバンの形が歪んでるじゃないか」

「ふふ、そうだな」

「だいたい、これ何が入ってるんだ?……ん、けっこう重いぞ」

「乙女の秘密だ。それに、中は見るなってメールに書いてあったろう」

「書いてあったけど……。なんでメールに書いてあるって分かったんだ?」

「乙女の秘密だ」

「そうかい」

「ふふ」


610 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 18:34:32.45 yTCp4aey0 148/166


「戸締りオッケー」

「よし、ならば行くか」

「ああ。……しかし、ほんとに重いなこれ」

「ふふ、頑張れ男の子」

「はいはい」

「そうだ、それを片付けたらデートに行こう」

「そうだな、天気もいいし」

「なら何処に行こうか?」

「うーん、俺は何処でもいいかな」

「君は優柔不断だな。ここは男がビシッと決めるところじゃないか?」

「優柔不断で鈍感で悪かったな」

「ふふ、怒るな怒るな」

「けっ」

「……ほら、行きますよ、弟君」



おわり

619 : 以下、名... - 2011/01/15(土) 18:44:38.00 yTCp4aey0 149/166


姉ちゃんは弟が絡むと直情的になっちゃうので
最初から女に返り討ちにされる予定だった
言わなくても分かると思うけど、カバンの中身はバラバラ切断にされた……(`;ω;´)

ヤンデレも書いてて楽しかったなぁー
ブヒヒヒヒヒwww


693 : 以下、名... - 2011/01/16(日) 18:49:15.94 FFqhKqfK0 150/166


───6ヶ月前



「……」

「……」

「……ち、違うんですよ?」

「……理由を、聞きましょう」

「あ、あの、お掃除を……そう!お掃除をですね、しようと思ったんです!!」

「彼の部屋を掃除する。ふむ、まぁいいでしょう」

「それで、えっと、その、お掃除してたら疲れてきちゃいまして。眠ろうかなー、なんて」

「このクソ暑い日にクーラーもかけず?だいたい、寝たいのなら自分の部屋に行けばいいではないですか」

「うー」

「そこまでは百歩譲ってよしとしましょう。ですが……」

「……」

「姉さんが彼の部屋で、彼の枕を抱きしめてクンクンしていた理由としてはまだ弱いっ!」

「あうっ!」


694 : 以下、名... - 2011/01/16(日) 18:57:13.17 FFqhKqfK0 151/166


「ふふ、さぁどうなんですか?本当は堪え切れなくてつい……、でしょう?」

「ううう!!」

「なぁなぁなぁなぁ、我慢できなくてやっちまったんだろ!?」

「……」

「姉さんもとんだ変態さんでしたね」

「夏場だから……、臭いがひどかったら枕カバーを変えようと思ったんです……」

「なっ……!」

「そう!弟君の枕の臭いをかいでいたのはそのため!やましい気持ちでしていたのではないのです!!」

「……」

「ふふー」

「じゃあもうそれでいいです」

「え?あ、はい……どうも……」


696 : 以下、名... - 2011/01/16(日) 19:27:49.07 FFqhKqfK0 152/166


「さて、お遊びはこれくらいにして早速取り掛かりますか」

「……何のことです?」

「やだなぁ、お掃除ですよ。本当は彼を誘って何処か遊びに行こうかと思っていのですが……」

「いないのなら仕方ありません。せっかくなので手伝います」

「け、けっこうです!プライバシーの、あの、あれでお断りします!!」

「ふーん……」

「なな、何ですか!」

「……彼の枕、どんな臭いしました?」

「はい♪思わず何度も何度もかいできゅいきゅいしたくなるよな……ハッ!」

「嗚呼、姉が重度のシスコンだなんて知ったらショックでしょうね」

「ち、違います!今のは今のは!!」

「今のは?」

「……うう」

「え?よく聞こえませんでした。もう一度お願いします、姉さん」

「……お、お掃除手伝ってください」


699 : 以下、名... - 2011/01/16(日) 19:33:16.93 FFqhKqfK0 153/166


「掃除機はかけたんですよね」

「はい、見えるところはだいたい済ませておきました」

「となると、後はこの中ですかね……」

「お、押入れの中はだめです!プライバシーの侵害なんです!!」

「勝手に男の子の部屋を掃除しちゃうお姉さんもどうかと思いますが」

「そ、それは……」

「では、御開帳~♪」

「もう!」

「うわ、随分と乱雑に物が積まれてますね」

「私もこの押入れの中は手をつけていないので」

「だったら何かお宝が眠ってるかもですね」

「そういうのはよくないと思います!やっぱりだめですよー!」

「ほんとは見たいくせにー……あぁ!!」

「な、何!?何があったんですか!?」


701 : 以下、名... - 2011/01/16(日) 19:45:03.14 FFqhKqfK0 154/166


「なんちゃって」

「だ、騙しましたね!?」

「やっぱり見たいんじゃないですか」

「むー!」

「素直になればいいのに。お、これアルバムじゃないですか」

「それは……、小学校の卒業アルバムですね」

「早速見てみましょう。どれどれ……、あ!これが彼ですよね?かわいい」

「この頃は今と比べると髪が短かったんですよね。たしかにかわいいです」

「ここに私も写ってますよ。ほらほら」

「な、何で抱き合ってるんですか!?はは、破廉恥極まりないです!!」

「破廉恥って、まだ小学校の頃ですよ?」

「破廉恥なことに小学校も幼稚園もないんです!だめったらだめです!!」

「そういうこと言う人に限って、エッチなんですよね」

「お、女さん!!」

「独り言独り言~」


704 : 以下、名... - 2011/01/16(日) 20:04:39.41 FFqhKqfK0 155/166


「他にはないかな……」

「まだやるんですか?」

「姉さんも、なんだかんだで楽しんでるじゃないですか」

「そうですけど」

「んー、これは何でしょう」

「ああ、それは弟君が小学校まで使っていた鍵盤ハーモニカですね」

「ああ!そういえばありましたね。……懐かしい」

「ふふ、中に楽譜が入ってますね。これは聖者の行進かな」

「……」

「女さん?」

「な、何でしょう」

「今ポケットに何か隠しませんでしたか?」

「さて、私は何も何も」

「……怪しい」


705 : 以下、名... - 2011/01/16(日) 20:13:59.53 FFqhKqfK0 156/166


「お姉ちゃんに見せなさい!」

「ん!ね、姉さん!」

「こ、このポケットに入ってるものぉ!!」

「だ、だめぇ……そこはぁ……」

「へ、変な声出さないでください!」

「あぁ……んっ……」

「このぉ!と、とったー!!」

「む、とられてしまったか」

「これは……、鍵盤ハーモニカの吹き口……?」

「そうです」

「これを持ち帰って何に使おうとしたのです、女さん」

「いやだな、姉さん。ナニにだよ」

「……はい?」

「あ……、あんなところにチョコが落っこちてますよ」


707 : 以下、名... - 2011/01/16(日) 20:30:27.79 FFqhKqfK0 157/166


「何処!?チョコ!チョコ~!!」

「さて、この隙に吹き口を拝借するか。……よし、今夜のオカズ確保」

「女さん!チョコ!チョコないですよ!?」

「ああ、チョコだと思ったらゴキブリでした」

「ひぃいいいい!?」

「……と、思ったらゴミでした。すみません」

「間違えないでください!!」


709 : 以下、名... - 2011/01/16(日) 20:41:59.19 FFqhKqfK0 158/166


「ふふ、そんなに怒らないでください。ほら、次なるお宝を見つけましたよ」

「まったく!女さんはまったく!」

「これは、リコーダーか。どれどれ、では味見を……」

「ってストップです!!何してるんですか!?」

「何って、はは。ねぇ?」

「ご、誤魔化さないでください!!弟君と間接キスだなんて、許しません!!」

「固いことを言わないでくださいよ。小学校の頃の彼と間接キス……。なんとも甘美は響きじゃないですか」

「お、女さんのエッチ!変態!ロリコン!!」

「この場合はショタコンと言います」

「し、知りません!!」

「はぁ……、じゃあこれは姉さんに譲ります」

「はぇ!?」

「姉さんだって、彼のをおしゃぶりしたいんじゃないのか?」

「わた、私はそんな……弟君のをなんて……」


711 : 以下、名... - 2011/01/16(日) 20:52:44.27 FFqhKqfK0 159/166


「じゃあ、私が頂きましょう」

「それは、……だめです」

「ふふ、そうですか。ならばどうぞ、姉さん」

「……」

「手に取るだけ、手に取るだけだから、ね?」

「は、はい……」


712 : 以下、名... - 2011/01/16(日) 21:02:54.90 FFqhKqfK0 160/166


「どうです?」

「意外と……大きいんですね……」

「ふふ」

「これが……んっ……」

「しかし、さすがにクーラーをつけないと夏場は暑くてかなわないですね。これだと、変な気持ちになってしまう」

「はぁ……はぁ……」

「おや、どうしたんだい、姉さん。息があがっているようだが」

「そ、そんなことは……」

「分かっているよ。おしゃぶりしたいんだろう?ペロペロしちまいたいんだろう?」

「……あぅ」

「いい表情だ。まずは先っぽからペロペロ舐めて?優しく、いやらしく、焦らすように」

「……レロッ……クチュッ……」


714 : 以下、名... - 2011/01/16(日) 21:20:04.16 FFqhKqfK0 161/166


「いい、いいよ姉さん、もっと激しく舐めて……」

「ハプッ……ヌプッヌプッ……」

「じゃあ、次は喉の奥までくわえてもらおうかなぁ」

「んぷっ……む、無理です……」

「してくれたら、喜ぶだろうなぁ……」

「……」

「だからね、しゃぶってください」

「おぶぅ!?」

「ふふ、なんだ、ちゃんと入るじゃないか」

「ぐぷっ!んぐぅ!!」

「おいしい?おいしいよね、おいしくないわけないよね?」

「んんっ!んー!!」


715 : 以下、名... - 2011/01/16(日) 21:27:41.56 FFqhKqfK0 162/166


「いいよ、やばいよ、その顔!」

「くぷっ!んっあっ!」

「もっと奥!もっと速く!もっともっともっと!!」

「んぁああああああ!!」

「あははははは!涎と涙と汗でぐちゃぐちゃじゃないか、この変態!!」

「あめぇ!もう、もう!!」

「ほらほらほら!ラストスパートだ!!」

「んぐぅ!!!!」


716 : 以下、名... - 2011/01/16(日) 21:31:12.30 FFqhKqfK0 163/166


「ただい……ま?」

「…………」

「…………」

「俺のリコーダーで何してるの」

「…………」

「……さて」

「……女?」

「また会おう、マイダーリン」

「あ、ああ……」


717 : 以下、名... - 2011/01/16(日) 21:35:54.63 FFqhKqfK0 164/166


「姉ちゃん……」

「ちちちちちち」

「え?」

「違うんです!誤解なんですよ!?」

「いや、よく分からないんだけど」

「暑さにやられてとか、ムラっとしてとか、弟君のことを考えたらとか、そういうのじゃないですよ!!」

「う、うん」

「つ、ついカッとなって!!」

「……へぇ」

「冷めた目でお姉ちゃんのこと見ないでください!!」


719 : 以下、名... - 2011/01/16(日) 21:40:11.87 FFqhKqfK0 165/166


「あ、俺晩飯の支度しなくちゃー」

「弟君!?ちょ、ちょっと待って……」

「……今日、姉ちゃんの大好きなカレーにするからさ」

「……」

「その、元気出してね。それじゃ!」

「ま、待ってください!誤解なんですってば~!!」








こうして、私は女さんの殺害を決意しました。


720 : 以下、名... - 2011/01/16(日) 21:43:15.18 FFqhKqfK0 166/166


おしまい

何処のどなたかは存じ上げませんが、後はよろしくお願いします


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