男「なんだよ?」
姉「腹筋スレを踏んでしまった」
男「よりによってVipだよ」
姉「うむ。さすが弟だ。話が早くて助かるな」
男「すれば? 腹筋」
姉「問題が生じているのだ」
男「なんなのさ?」
姉「足を押さえてくれる人がいないと腹筋できないのだ」
男「……」
姉「……」
男「えーっと」
姉「足を押さえてくれ、弟よ」
元スレ
姉「弟よ、問題が生じてしまった」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1251627728/
男「姉ちゃんは子供ですか」
姉「失敬な。子供を作れる発育状態の私の肉はもはや子供ではない」
男「誇示するなよ」
姉「内側からにじみ出てるのだ」
男「風呂入れよ」
姉「風呂に入ると寒い。それに必要ない」
男「いや、あるよ」
姉「熊もライオンも風呂には入らない」
男「引きこもりもな」
姉「誇り高い引きこもりは風呂に入らない」
男「どーぶつかよ」
姉「どーぶつクッキーは大好きだ」
姉「いいから脚を押さえてくれ」
男「ぇー」
姉「姉に恥をかかさないでくれ。弟は私をルール破りの卑劣漢にはしたくないだろう? 社会的に言ってそれは恥ずかしいことだよ」
男「引きこもりでVipperって時点でレッドカードじゃないかなぁ」
姉「ささ、早くしてくれ」
男「なんだそれ」
姉「バスタオルだ。腰の上に広げておかないと、ぱんつが見える」
男「下になんかはけよ」
姉「持ってない、服はパジャマ上着以外全部捨てた」
男「……」
姉「さぁ、急いでくれ。夜が明けてしまう」
男「えーっと、これでいいのか?」
姉「もっとぎゅっとだな」
男「何でオレが……」
姉「押さえつけてくれ。荒々しく」
男「はいはい」
姉「んっ……はぅんっ」
男「妙な声出すなよ」
姉「気合いだ」
男「えーっと」
姉「んっ……んはぅ……はゅんっ」
男「もしかして、身体あがんないの?」
姉「ふっ。どうやらそうらしい。認めたくないものだな。引きこもりゆえの過ちと云うものは」 ふふっ
男「もうどうして良いやら」
姉「弟に押さえつけられた下半身は甘い木霊の用な疼きに耐えているのだが」
男「無駄に生々しいよ」
姉「この身体は重力のくびきに打ち勝てないと見える」
男「なんで格好良い台詞に行くんだよ」
姉「哀れな物だな。地球人の肉体は」
男「トミノかよっ」
姉「むぅ。どうしたものか」
男「諦めれば?」
姉「それはできない。Vipperの股間に関わる」
男「沽券」
姉「お手入れはしてるぞ」
男「ダメ人間だ、こいつ」
男「あーもう」
姉「お、やる気になったか?」
男「呆れてるんだよ」
姉「はははは。弟は感嘆としているようだ。私の才能も捨てた物ではないようだ!」
男「姉ちゃんの才能はぶっちぎりだよ」
姉「さぁ!」
男「なんだよ? 両手を出して」
姉「腹筋の手助けをしてくれたまえっ」
男「それ腹筋じゃねぇよ!」
姉「けちな弟だな。これだから地球人は」
男「自分は違うみたいな言いぐさだな」
姉「細かいことを云ってはいけない。やる夫だっていってたぞ。『こまけぇことは良いんだよ』って」
男「全然わかんねー」
男「背筋にすれば?」
姉「背筋?」
男「うつぶせになってエビぞりになるやつ。回数が少なければあっちの方が楽だろう? スレのみんなも納得してくれると思うぞ」
姉「ふむ、そんな抜け道があったとは」
男「抜け道じゃない。代案だ」
姉「弟よ、君は知恵者だな。君のような小細工のできる男が官僚などになって日本の国家運営に精を出しくれるとどのようなぼんくらが首相になっても良い衆愚政治の完成に寄与するのだろうな」
男「最悪の切り替えしだな」
姉「よし、その背筋をやろう」もぞもぞ
男「準備は良いか」
姉「うむ、足首押さえてくれ。んっ。……いいぞ?」
男「おーけー」
男「ほれ、ぐーっと反り返って」
姉「うー……。はゅぅーぅ」
男「なんで仔猫みたいな声出るんだよ」
姉「私の身体が意志に反して甘い声を奏でるんだ」
男「ぇー」
姉「血のつながった弟に押さえつけられた足首がさわさわと撫でられるうちに甘いざわめきとなって私をじれったい蜜の園へと誘う」
男「撫でてないよ」
姉「丈の短いパジャマの裾から覗くぱんつの微妙な陰影のすみからすみまで弟の視線に明らかだと思うとときめきが隠せない」
男「休憩してないで早く背筋やれよ」
姉「ちっ」
男「てーか、パンツの洗濯させてんだろ。萌えねぇよ」
姉「それは盲点だった」
男「姉ちゃん」
姉「何だ? 弟よ」
男「盲点ってのは、全体的には見えてるけれどピンポイントで見えない部分を指すんだ。姉ちゃんの全体的に隠せてるけれどピンポイントで丸見えってのだろ」
姉「ははは。チラリズムは萌えの基本だ」
男「チラリじゃねぇし」
姉「ふぅ。知恵者の弟君には全てお見通しか」
男「金田一の観念した犯罪者みたいな清々しい顔はよせ」
姉「お尻の肉を鷲掴みにしても良いんだぞ?」
男「しねーよ」
姉「なにっ!? 顔を埋めてくんかくんかするのかっ!?」
男「黙れよカス」
姉「そういうことは早く言ってくれ。それなら私だってお風呂に入っておくのにやぶさかではないんだぞ? 蒸らしプレイは上級者向けだしな」
男「だまって背筋か腹筋かしろよ」
姉「っぅーーっ。ぅぅうーううっ~」
男「その声、どうにかならないの?」
姉「身体をひねる度に、だらしない声が勝手に漏れてしまうのだ。弟に無理矢理押さえつけていてもらわないと粗相をしそうだ」
男「なんでこう全てが無駄な方面に特化してるのかなぁ」
姉「うぅ~。おなかの底がずきずきするぅ」
男「腹筋だろ」
姉「お姉ちゃんのぽんぽんが重傷です」
男「ほらほら。あと十回」
姉「十回!? 正気か、貴様っ!」
男「姉ちゃんが言い出したんだろ」
姉「Vipなぞ悪魔に呪われてしまえ。愚民どもはクソSSの粗製濫造がVip凋落の遠因だとなぜ気がつかん!」
男「腹筋スレ踏んでおいて何言ってるんだよ」
男「よっこいせ」
姉「……はぁ……はぁ」
男「おつかれさん」
姉「はひゅーはひゅー」
男「呼吸音がすげぇな」
姉「……弟、弟よ」
男「なんだよ」
姉「おかしいんだ。呼吸をする度におなかが痛い」
男「腹筋の筋肉痛だろ。どんだけ弱いんだよ。……1年も家にこもりっぱなしじゃ仕方ねぇけど」
姉「弟っ!?」
男「なんだってばよ」
姉「う、動けないっ」
男「だからそれは腹筋」
姉「新手のスタンド攻撃かっ!?」
男「違うし」
姉「……日番谷隊長の卍解がこれほどとは」
男「腐れなんだ……」
姉「念能力か。休載中に勝手なことを!?」
男「なんか疲れる」
姉「……まさかっ!?」
男「もうヤダ。モンハンでもやってっかなぁ」
姉「弟が青い性欲を解消しようと私にしびれ薬を」ガッ
姉「い、痛いではないか弟よ。なぜぶつ!?」
男「何でぶたれるか考えろ」
姉「薬なんか使わなくてもいつでもウェルカムなのに」
男「そこで福本マンガネタをもってくるあたりが萎えさせる確信犯だと思うな」
男「じゃ、おれ部屋戻ってるから。おつかれー」
姉「お、弟ー」
男「なんだ?」
姉「実は折り入って頼みが」
男「だからなんだよ」
姉「ちょっと恥ずかしい話なんだが」
男「姉ちゃんは存在が恥ずかしい女だよ」
姉「実は動けません」
男「知っています」
姉「上半身を起こそうと考えただけで激痛が走ります」
男「そのようですね」
姉「……」
男「……」
姉「部屋へ連れてってください」
男「……はじめからそう言いやがれ」
男「ほら、ここでいいか」ひょい、ぼすん
姉「ひぎゃっ!?」
男「おー。面白い鳴き声だ」
姉「き、き、きさま。許されん狼藉を」
男「ポケモン図鑑みたいだった」
姉「そうか?」
男「うん」
姉「私は人気者だからな」
男「ヒキコモリポケモン ダメアーネ」
姉「映画版ではゲスト主役かな」
男「進化すると、クズアーネになるよ。『びぎゃー』って泣くよ。たまに装備品『たべのこし』とか持ってる」
姉「もしかして弟は私のことが嫌いなのか!?」
男「みじんも疑ってなかったのが逆にすげぇ」
姉「な、なぜ嫌われた? 何がいけなかったんだ!?」
男「……」
姉「弟のバイト代金を毎月二万取り上げているからかっ」
男「ぇー」
姉「しかし私にだってヲタクとしての最低限の出費というものが……ねんどろいど欲しいし」
男「ほんともう」
姉「それともあれか? アダルトグッズの通販はいつも弟名義にしてそれで済ましていることが問題だったのか!?」
男「勘弁して欲しいんですけど」
姉「十冊に一冊は弟の趣味も考えてダダ甘姉とのらぶいちゃモノにしているっていうのにっ!」
男「どこがオレの趣味なんだよ」
姉「クリスマスにプレゼントしようと入手した抱き枕をプレゼント前にちょっーとお姉ちゃんの匂いをしみこませようとしたら意外にノってしまって、こすりつけすぎで使用済みにしたのがいけなかったのかっ」
男「この人本当に廃品だ。泣けてきた」
姉「わ、わ、判らないですよ? 弟よっ」
男「何ですかこのポンコツマシンめ」
姉「私のいったいどこがいけなかったのだろう?」おろおろ
男「判れよ」
姉「私のように弟に尽くす姉が嫌われるなんてそれは世界の因果律が歪曲していますよ?」あわあわ
男「世界は正しいよ。黄金律だよ」
姉「露出か。もっとこう露出すべきだったのかっ?」
男「痛恨の出来事みたいな表情しないでくれよ」
姉「妹と違って、露出&セクシー路線で勝負しなければいけないのが姉の宿命とはいえ、寒いんですよ、ほんとうに。引きこもりに優しくない」
男「いや、露出から離れようよ」
姉「こ、こうなれば実力行使で」がばっ「ぴぎぃっ!?」
ぽてん
男「腹筋ばっきばっきなのに暴れるとか無理すっから」
姉「お、弟、弟~」
男「だからなんだって」
姉「何で私は嫌われてるんだ?」おろおろ
男「あー。んー」
姉「ぱ、ぱんつか? やっぱり時代はちっちゃなローレグか? サイドがひもじゃないからダメなのかっ。わ、わ、わかった。紐にするからっ」
男「いや、そうじゃなくて」
姉「だって仕方ないじゃないか。これでも年齢は弟より上なのだ。発育上、もはや絆創膏とかまえばりとかではキャラとの整合性がとれない」
男「絆創膏とかね、もうね」
姉「いや、待てよ。紐を横ではなく、縦。――そう、垂直方向に使用するのはどうだろう? 乙女のゼリーのようにか弱い秘密の肉に割り込むラジカルなストリングスによって危険をはらむファッション新世紀が到来する……」
男「ぱんつから離れる」ガッ
姉「ううう。ぶった!? ぶったね!? 妹にもぶたれたこと無いのに!」
男「肉とか云うな。生々しいわっ」
男「んじゃま、そう言うことで」
姉「まつのだ、弟」ちょこん
男「えーっと。なんで指先でちょこんとつまむ?」
姉「普通に引き留めると腹筋が破ける」
男「えい」つんつん
姉「はぎゅっ!?」
男「うん、重傷だ。今日は静かにしてた方が良いんでない?」
姉「いやいや。姉に生まれた以上時をおくことができない重要な案件というもがある。たとえお姉ちゃんのぽんぽんがやぶけても」
男「壮絶な覚悟だなぁ」
姉「どうしたら嫌わないでくれるのだ?」
男「あー」
姉「お姉ちゃんの誠心誠意ご奉仕でここは一つ手を打たないか?」
男「それだけは勘弁してください」
姉「私も年長者として引くに引けないのだ」
男「何でその根性が社会復帰に向かないかなぁ」
姉「それがわたしのおっぱいジャスティスだから」
男「とっととおっぱいで男騙して家出て行こうよ」
姉「おっぱいで騙すなんてとんでもない! あれは説得のための秘密道具ですよ?」
男「新興宗教の勧誘みたいなことを言い出したっ!?」
姉「心臓の音を聞くと安心するでしょう? おっぱいに挟まれてすりすりされるととっても幸福な気分になれるんだよ?」
男「しかも手慣れてやがる!?」
姉「おっぱいで手を打とう、弟よ」
男「嫌だ。あえて言うなら……腹筋?」
姉「え?」
男「姉ちゃんがIDの2倍腹筋したら仲直りしよう」
------------------------------
やあ (´・ω・`)
ようこそ、腹筋スレへ。
このママレードサンドはサービスだから、
まずお姉ちゃんの無茶理論を聞いて落ち着いて欲しい。
うん、「また」なんだ。済まない。
仏の慈悲は広大無辺ってて言うしね、
謝って許してもらおうとも思っていない。
そんなわけでIDの2倍の数だけ腹筋だ。
腹筋の回数と所要時間を申告してお姉ちゃんの
志を汲んでやってくれ。
27 : 以下、名... - 2009/08/30(日) 20:33:37.47 MnjOa+87P 20/30
犯人は俺だ(⌒▽⌒)もきゃ。
さぁさぁ、腹筋すーるのーだー♪
32 : 以下、名... - 2009/08/30(日) 22:13:39.08 GtkeEJLD0 21/30
久々に米を見た。いい気分だ
では、少しだけ遊ぼうかな。援護仕るぜ。
姉「弟よ、問題が生じてしまった」
弟「どうした姉さん……まずは、服を着ようか」
姉「そんなことより、風呂場にきてほしい。どういうわけか水が出ないんだ、これが」
弟「どういうわけも何も、午後から断水だって……」
姉「そんなの聞いてないぞ。どういうことなの……」
弟「聞いてなけりゃ、何もかも許されると思ってるのか、あんたは」
姉「どうしてくれる。頭が濡れっぱなしだ。水でシャワーしろってのか」
弟「だから、断水だと……あーもう、廊下に足跡ついてるし、俺の部屋びしょびしょだし……」
姉「どうしてくれる」
弟「それはこっちの台詞だ。さっさと髪ふいて服を着ろ、この露出狂」
姉「ちょっとはそそらんのか、貴様」
弟「はいはい、色っぽいから、さっさと出て行け」
姉「おのれ、風邪引いたら移してやる。口移しでな!」
弟「はいはい……どういう理屈だ?」
姉「弟よ、問題が生じたぞ!」
弟「……真夜中に大声上げるな。火災報知機かあんたは」
姉「そんな事より聞きなされ」
弟「……どうしたよ」
姉「買い置きのカップ麺どうしたの?」
弟「あんたが全部食ったんだろ。つーか、夜食は太るとか言って、昨日の昼にバカ食いして、寝込んでたんじゃないのか?」
姉「何故止めなかった!」
弟「知るか、ボケ!」
姉「夜中になったら、お腹が空く。カップ麺の安っぽいスカスカ麺と水っぽいとんこつスープが恋しくなるのは、当然の生理現象じゃないか」
弟「解らなくもないけど、あんたが食ったんだろ」
姉「食いたくなっただろ! 普通、今ので。というか弟として、買って来るべきだろ、普通は」
弟「どういう理屈だ。俺、別に腹へってないぞ。一人で行けばいいだろ」
姉「夜道を、か弱い女一人で、歩けというのか、おまいさんは」
弟「怖いのか。2●歳にもなって、車の免許はねーわ、根性ねーわ……」
姉「こ、こわくねーし!」
姉「おい、弟よ」
弟「洗い物すんでからな」
姉「……まだか」
弟「はいはい、今行きますよ」
姉「早く来い。そこの座椅子だ。まぁ、座れ。いいから座れ」
弟「どうして念を押すんだ、いちいち。これでいいのか。なんか用か、姉さん」
姉「もう少し楽に座りなさい。胡坐ならなおよい」
弟「……こうですか、おねえさま」
姉「よろしい。じゃあ、失礼するよ。……ちょっと肉が硬いぞ」
弟「いきなり人の足に腰掛けた上に、なんだその言い様は」
姉「王様になった気分を味わいたいんだよ。解らないのか!」
弟「どういう基準で、こういう選択肢に到ったかは知らないが、まるで解らないし、おそらくきっと永久に解りたくないなぁ」
姉「さびしいやつめ。こうしてテレビを観賞するという楽しみは、なにものにも変えがたい……喉乾いたな。酒」
弟「無理矢理立ち上がってでもやったほうがいいのか、おねえさま」
姉「……自分で持ってくるし!」
姉「む、むぅ……おおー!」
弟「もっとこう、落ち着いてテレビ見られないのか、姉さん」
姉「注文の多い座椅子め。酒を飲んでいるんだ。静かにしてくれ」
弟「俺、そろそろ部屋に戻って勉強したいんですけど」
姉「座椅子が喋るな」
弟「じゃ、実力行使にうつりまーす。どっこいしょ、と」
姉「こら、腋つかむなし! 持ち上げるなし! ドサクサに胸揉むなし!」
弟「揉めるほどあった記憶がないんだが」
姉「超傷ついたし。がっしぼか、あたしはしんだ」
弟「死体ごっこは、やめてくれ。心の何かが傷つく」
姉「罪悪感か。弟も人間だったんだな!」
弟「誰しも、身内が落ちぶれる姿は見たくないものだ。じゃ、お勉強してくるね、姉さん」
姉「そんなに、姉を思ってくれるとは、実はいい奴じゃないか」
弟「どうでもいいけど、姉さんはどうやって就職したんだ?」
姉「そんな褒め方は聞いた事が無いな」
ぺたぺた ぺたぺた
弟「何か用か、姉さん」
姉「どうして弟のは、こんなに硬いんだ」
弟「別に硬くはないと思う。普通だと思うよ」
姉「こんなに盛り上がって、ちょっとやそっとじゃ、へこたれないような……弟は、見かけに反してたくましいね」
弟「人の腹筋で遊ぶのは、やめてくれないかな」
姉「私もこういうのがほしいな。バッキバキのカッチカチ」
弟「……他意はないんだろうけど、働き先で姉さんが人気だって話を信じる気になったよ」
姉「私のはもう、ぷにぷにでなー。歳なのか、生活の問題なのか。これ、この通り」
弟「見せんでいい。まさか、会社の人とかにも、そういう風に絡んでる訳じゃないよな」
姉「触らせた事はあるけど」
弟「なん……だと……」
姉「後輩の女の子に」
弟「よかった。姉さんにも、最低限のボーダーラインというものがあったんだな」
姉「あのときは、後輩ちゃんにホテル代払ってもらっちゃったから、悪いことしちゃったなぁ」
姉「最近、お弁当を作る男というのがトレンドらしいじゃないか」
弟「世紀末だね。でもたしかに、できて少なくとも損は無いね」
姉「弟は、弁当作ってるよな。やーいトレンド」
弟「何かよくわからんが、腹が立った。でもまぁ、週に何度かというくらいで、毎日はちょっと無理かな」
姉「よし、この姉にも同じものを」
弟「何普通にファミレス感覚で注文してるんだ、あんたは」
姉「なぁに、お弁当なんて一つ作るも二つ作るも変わらないぞ」
弟「それは作るヤツが、社交辞令で言うものだ。実際問題、確かにあんまり変わらないけど」
姉「よし、その案を通そう」
弟「どの案だ。それにどうせ、持ってくの忘れるだろ。姉さんが高校の頃だって、体育祭に体操着忘れていくし」
姉「あ、そういえば餡かけ炒飯食べたいな。晩御飯それでね」
弟「話を聞けよ」
姉「弟がアンアン言うからだ。自業自得というものだよ、きみぃ」
弟「その自由すぎる発想は、どうにかならないのか」
姉「ん、くぅ……ふぁ……おあよ、弟」
弟「ああ、姉さん。おはよう。化粧をする前に、まずは顔を洗って着替えたらどうだ」
姉「それもそうだねぇ。あー、ねむいなぁ。さぼっちゃうか、これ」
弟「もう隠居か。誰かと結婚するのか?」
姉「うん~、すごい解釈が返ってきたぞぅ。私の旦那は、一人しか居ない。それは君だ、弟よ」
弟「弁当ここに置いてるから、忘れないように。朝飯もう少しかかるから、着替えて来い」
姉「聞けよし」
弟「あー、聞いてる聞いてる。聞き流してるから、あ、桜でんぶ大丈夫だったっけ?」
姉「好物好物。何でも食うよ」
弟「じゃあ、ピーマンもモロヘイヤも大丈夫だな。よーし」
姉「天国のお母さん。弟は悪い子です。いたいけな姉を兵糧責めに言葉責め。さらには口では言えないようなあーんなことや」
弟「そうまで言うなら、仰せのままにしますけどね」
姉「お母さん、私は元気です」
弟「あと、どうでもいいけど、母さんは元気だぞ。知ってると思うけど」
姉「ウーパールーパーって居たじゃない?」
弟「居たね、そういうの」
姉「今はたべれれるようになったんだという話だよ。唐揚げ丼とか」
弟「ふーん、どんな味なんだろうね」
姉「どれだけ、寝かせたら食べてもいいのかな。ウーパールーパーが話題になったのが、ええとどれくらい前だっけ」
弟「何も、数体しか存在しない生物でもないだろうよ。もし仮にそうなら、そんな希少生物を食用にするって話のほうがおかしい」
姉「……し、知ってたし」
弟「ごちそうさま。あとで食器洗うから、ちゃんと流しに片しといてね」
姉「しってたし!」
弟「じゃ、学校行く準備してくるから、ごゆっくり」
姉「……ごちそうさま!」
ネタ切れのにおい
姉「おーし、準備完了というところかな」
弟「おお、そう。俺は洗い物してから学校行くから」
姉「ご精が出るね。制服姿にエプロンなんてしちゃってまぁ」
弟「誰かがぐうたらなせいでな」
姉「そんなに褒めなくても、君の気持ちは十分伝わってるって」
弟「そいつぁすげぇや」
姉「じゃ、一丁、会社に……」
弟「ん、いってらっしゃい、ねえさん」
姉「やっぱ、少し待ってようかな」
弟「トイレですか」
姉「一緒にトイレ……じゃなかった、駅までいくのだ」
弟「なんでまた」
姉「それが姉弟の義務だからだよ、きみぃ」
弟「……面倒くさい姉だな、本当に」
おしまい