淫魔「あのほんと、牛乳で十分なんで」
男「えー」グイグイ
淫魔「ほっぺに押し付けられてもー・・・」
男「えー」グイグイ
淫魔「あの」
男「やってよー」グイグイ
淫魔「嫌っすよー・・・・」
元スレ
淫魔「いやそんな・・・期待されても困るっすよ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1354446105/
男「まったく」
淫魔「それこっちの台詞だと思うんすけどね」
男「サキュバスなのに積極的じゃないとか新手の詐欺でしょ」
淫魔「すみません」
男「誠意は言葉じゃなくて態度で」
淫魔「下手に出たらそれっすか」
男「だめか」
男「でもさー、えっちぃことしてくれないとか、キミ自分が何者かわかってるの?」
淫魔「ちょっとやめてくださいよそれ、前から散々言われてるんで」
男「分かってるの!?」
淫魔「はい・・・」
男「はいじゃなくてさぁ・・・」
淫魔「物覚えが悪いバイトみたいな扱いやめてくれます?」
男「クビになりたくなきゃ分かるよね?まで脚本あるんだけど」
淫魔「あー、そういう」
男「ところで君と俺の関係ってどうなんの」
淫魔「まだAじゃないっすかね」
男「俺としては即座にCまで行って構わないんだけど?」
淫魔「はい関係性といいますと」
男「ほら使い魔なんじゃないの?なんか俺が命令だしたら戦ってくれるの?」
淫魔「え、いやむしろ私の方が多分飼い主っすけど」
男「えっ」
淫魔「戦うのは・・・まあ戦うべき敵がいれば戦いますけど」
男「よし、戦うべき敵は月曜日だ、全力で迎え撃ってくれ」
淫魔「現実と戦うのくらいは自分でやってくださいよ」
次の日
男「じゃあ俺学校行ってくるけど」
淫魔「いってらっしゃいませ」
男「ねえねえ」
淫魔「はい」
男「今日転校生来るかな?」
淫魔「・・・・・あー、異世界からきた美少女って同じクラスになるのが定番なんすよね」
男「わかってるじゃん」
淫魔「残念ながら私、美少女というカテゴリには入らないかなと自負しておりまして」
男「ええ?いや可愛いよ、タイプじゃあ無いけど」
淫魔「男さんそういうとこブレないっすね」
男「てれる」
男「昨日妹みたいなのが出来た」
女「へえ」
男「エッチまで持ち込もうと頑張ってる」
女「捕まらないようにね」
男「多分大丈夫」
女「避妊はちゃんとしなよ」
男「オーラルなら大丈夫じゃね?」
女「うん」
男「ただいまー」
淫魔「おかえりなさい」
男「・・・・・・」
淫魔「・・・」
男「はいやり直し」
淫魔「ほわぃ?」
男「おかえりなさい、の後に聞くことがあるでしょ?」
淫魔「・・・・・・!」
男「よし、テイク2な」
男「ただいまー」
淫魔「おかえりなさいませご主人様ぁ、何名様でのご来店でしょうかー?」
男「ちがう!考えてたのと違う!」
淫魔「ご飯にする?お風呂にする?」
男「それとも?」
淫魔「しゅ・く・だ・い?」
男「その単語を二度と口にするな」
淫魔「了解っす」
淫魔「ところでお夕飯の方は用意できてますけども」
男「作ってくれたん?」
淫魔「もちろんお母様が」
母「ふたりとも早く降りてきなさーい」
淫魔「はーい」
男「まってなんで馴染んでるの」
淫魔「種族が種族ですから」
男「魔法かよ」
淫魔「作るの手伝いましたよ?」
男「変なもん入れてないだろうな」
淫魔「魔界産の物は、何も」
男「人間界産の変なものもダメだっての!」
男「今日なに」
母「鯖の味噌煮と淫魔ちゃんが持ってきた野菜のおひたし」
男「まって」
母「?」
男「なんて?」
母「おひたし」
男「調理してんじゃねえか!魔界産!」
淫魔「アールヴではなくニヴル産っすね、一般的に魔界と言われるのはアーr」
男「うるさいよ!?」
男「案外普通の味だから困る」パクパク
淫魔「調理前のビジュアル以外は至って野菜ですって」
母「そうそう、あんた今度の休みに淫魔ちゃん連れて服でも買って来なさいよ」
男「まじで」
淫魔「いいっすね、素の格好じゃちょっと外出歩けないですし」
男「その理屈だと服を買いに行く服が無い」
淫魔「とりあえずはジーンズとシャツでいいっすよ、元々女の子っぽい性格でもないんでそれで」
母「女子力低いわよ~?」
男「淫魔力も低いしな」
淫魔「自分生まれてくる種族間違えてるってよく言われますわホント」
男「というわけで今度買い物に行くことになったんだけど」
女「へぇー」
男「どんな服選んでやればいいか教えてくれよ」
女「どんな娘なの?」
男「割りとかわいい」
女「会話の流れ的にもっとまともな解答の仕方があると思うの」
男「目測B」
女「体型の話になったら胸しか語らないのが君らしいよ」
男「BMIは多分ギリ痩せ気味判定と思われ」
女「病院服が似合いそう」
男「ユニクロに売ってるん?」
女「コスプレ専門店?」
男「ナースがあるのは知ってる」
女「そう」
男「って言われた」
淫魔「入院したら着れるんじゃないっすかね」
男「どうやって入院するの」
淫魔「リストカットってのをしたら入れるって聞いたっすよ」
男「格子付きのな」
淫魔「自分ヒンドゥーなんでちょっと無理っすね」
男「子牛じゃねえよ」
淫魔「ちょっと何言ってるか分かんないっす」
男「お前の言動に俺が迷える子羊ちゃん」
淫魔「服着るのって違和感っすわ」
男「つーかまず尻尾隠せよ尻尾、あと角も」
淫魔「コスプレということでおひとつ」
男「ならんくもないが」
淫魔「尻尾は念じればしばらく消せますけど、角は消せないっす」
男「うーん、パーカー着てフードかぶっとく?」
淫魔「まあ付け角なんすけどね」
男「まじなんなのお前」
淫魔「地元のおしゃれな友人におすすめの店とか一応メールで聞いたんすけど」
男「へー、それで何て?」
淫魔「アバークロンビー?」
男「ねえよ」
淫魔「日本にもあるらしいっすよ」
男「この国にはユニクロとしまむらのツーブランドしか無いぞ」
淫魔「昨日のCMでライトオンなるものを見ました」
男「くそったれ」
淫魔「もしかしてお支払いの心配をしてらっしゃる?」
男「そうだよ」
淫魔「お金なら持ってきてますよ」
男「まじかよ、いくら位あんの?」
淫魔「ざっと300ドルほど」
男「確信したけどお前来る国間違えてるわ」
淫魔「第二ミッドガルド語は日本語選びましたけども?」
男「お前の横文字の発音の良さは英語由来か」
淫魔「古ノルド語っす」
男「そうだね、ごめんね」
淫魔「そのこいつ面倒くさい感までが狙い」
淫魔「これとかどうっすか」
男「いいんじゃね」
淫魔「じゃあこれとか」
男「いいんじゃね」
淫魔「携帯弄ってるのはいいんでせめてこっち見てから答えてくださいよ」
男「お前なら何着ても可愛いから」
淫魔「服の存在意義が無くなりますって」
男「あー裸という発想は無かった」
淫魔「捕まりますって」
男「裸に手錠まで付くのか、俺得」
淫魔「それは愉快なセットメニューですね」
男「ついでに玩具まで付けてハッピーセットでどうかな」
淫魔「あんさんの脳内がハッピーっすわ」
男「結局その服かい」
淫魔「はい、横縞ボーダーで痩せ型体型克服!な感じで選んでみました」
男「ウィンタースポーツでもするの?」
淫魔「そりゃ一応自分ら邪っすけどね」
男「十字架とか嫌い?」
淫魔「平気ですけど、シルバーはダメっす」
男「へえ」
淫魔「アレルギーで」
男「だろうと思った」
淫魔「でもアクセサリーとか欲しいっすね」
男「魔界産のとかないの?STR+1みたいなの」
淫魔「雷属性耐性+4%とかなら」
男「それでいいじゃん、かっこ良さそうだし」
淫魔「この世界で雷に打たれることってあるんすかね」
男「雨降ってると絶対に当たるらしいよ」
淫魔「自分トレーナーなんで」
男「でも俺に使役されてんじゃん?」
淫魔「いや対等以上はありますって」
男「背中は預けた」
淫魔「それ一回言ってみたいっすねえ」
淫魔「そろそろお昼時っすね」
男「ホテルでも行く?」
淫魔「なんでそうなりやがりますか」
男「なんでそうならないんだよ」
淫魔「普通にファミレスとかでいいっす」
男「机の下でフェラか足コキだな」
淫魔「出来るなら口からのほうが効率的っすけどね」
男「じゃあお口で」
淫魔「普通にミラノ風ドリアとかでいいっす」
男「ホワイトソース増しだな?」
淫魔「テーブルの上で勝手にやってくれる分にはいいっすよ」
男「出禁にされるわ」
淫魔「ほおー、これがドリンクバー」
男「魔界には無いの?というかファミレスはあるの?」
淫魔「ファミレスはありますけどね、ドリンクバーはちょっと魔界規格でして」
男「血とか?」
淫魔「あと精液とか、地獄の川の水とかばっかりっすよ」
淫魔「こんなにジュースが、ましてやスープまであるなんて」
男「スープバーは別料金だぞ」
淫魔「なんと」
淫魔「この生ハムサラダとやらの肉は何の肉っすか」
男「豚じゃねえの?」
淫魔「はあ、人肉っすか、あまり好きじゃないっすね」
男「ん?」
淫魔「え?」
男「豚肉だぞ」
淫魔「姉上が、よく人間のことを豚と呼んでいたので」
男「ステキなお姉様だな」
男「今度紹介してくれよ」
淫魔「多分相手してくれないっすよ」
男「えー、もしかして豚体型じゃないとNG?」
淫魔「説明すると長くなりますが」
男「産業で」
淫魔「他人の獲物に手を出すのは本能的ルール違反」
男「レッドカード?」
淫魔「いえろう」
男「1枚くらいなら構わんよ」
淫魔「貰うのは私の方っす」
男「俺はさしずめボールってことかな」
淫魔「まあ、蹴られますしね」
男「えっ」
淫魔「私はやらないっすけど」
男「踏んでくれ」
淫魔「違いがわからないっすよぉ・・・」
淫魔「何もかもが魔界より美味しいっすね」
男「お前のその強靭な胃袋に俺の財布が不味いことに」
淫魔「どんうおーりー」
男「びーはっぴー?」
淫魔「手持ちは3万日本円あるのでよっぽど足りるでしょう」
男「服代も最初から出せやこら」
淫魔「$でお支払い」
男「銀行いきゃ日本円に変えれるか?」
淫魔「まず多分怪しまれますよね」
男「うん」
淫魔「帰りますか」
男「早くね」
淫魔「あまり遅くなると電車ってのは混むのでは?」
男「そうだけど」
淫魔「人ごみが嫌いでして」
男「電車の中で痴漢プレイしよう」
淫魔「何を何にですか」
男「俺が君に」
淫魔「なにそれこわい」
男「しりとりしよう」
淫魔「いいっすよ、先どうぞ」
男「リール」
淫魔「ルビー、ビで」
男「ビール」
淫魔「ループ」
男「プール」
淫魔「・・・えいっ」ドスッ
男「俺が悪かったから、唐突に腹パンはやめて」
女「おや」
男「おいす」
女「その娘が件の」
淫魔「どうもっす」
女「服は買ってきたのかな、髪はまだだよね?」
男「髪型まで弄るん?」
女「何いってんの、髪は女の命だよ」
女「結構ボサボサだし・・・あれ、結構髪質いい?」サワサワ
淫魔「種族柄、使うことがあるので」
男「こんどやって」
淫魔「考えとくっす」
女「えー羨ましいなー、これなら黒ストレートでも全然行けるじゃん」
淫魔「色は地毛っす」
女「マジ?どこの国の人?」
男「アメリカ」
淫魔「まあ英語しゃべれますけど」
男「いろいろとバタ臭い」
淫魔「バターなのは姉上の下僕の方っすよ」
男「犬じゃなくて豚じゃなかったか?」
淫魔「犬も居ますよ、本物の」
男「首は3つ?」
淫魔「はいもちろん」
女「それで、結局どこの星の人?」
男「どこの星って・・・なぁ?」
淫魔「種族的不適当の星の下に」
女「地球じゃないでしょ」
淫魔「えっと、おそらくは」
女「その言い方は異世界人と見た」
淫魔「ざっつらい」
男「そんな簡単にバラしちゃっていいん?」
淫魔「大丈夫なんじゃないっすかね」
女「へえ、今度その異世界とやらに連れてってよ」
淫魔「ビザ取れるなら案内しますが」
男「今日の晩飯ピザにしよう」
淫魔「いいっすね」
女「君はどんな種族なの?エルフとか?」
淫魔「サキュバスっす」
女「うわぁ」
男「おい呆れと軽蔑の眼で俺を見るのをやめろ」
女「不浄」
男「まだ手出されてねえよ」
女「まさか」
淫魔「先っぽだけ・・・」
女「不浄説が再浮上」
男「心はくすんでるけど操は綺麗です」
女「ただのむっつりスケベ・・・なんだいつもの君じゃないか」
男「そうだよ」
女「種族不適当どうとかってそういうことかい」
淫魔「まあ、草食のライオンみたいなもんですわ」
女「生きてけるの?」
淫魔「牛乳あれば別に」
女「成分の問題で?」
淫魔「そうではなく」
女「概念の都合かな」
淫魔「そう解釈してもらって問題無いっすよ」
男「俺が置いてけぼりなのが大問題」
淫魔「ノープロブレム」
男「発音が流暢なら流せると思うなよ」
女「何しに着てんの?留学的なホームステイ?」
淫魔「まーそうっすね、学校のプログラムの一環で」
女「じゃあ頭いいんだ」
淫魔「勉強はできる方っす」
男「そうだよ、ホームステイならもっと適した国、日本だとしても適した家があるだろ」
淫魔「ダーツ投げたら男さんの家でした」
男「わあ適当」
淫魔「回した地球儀に投げたんで運命的っすよ」
男「地球儀で俺んちかどうかまで正確に分かるか」
淫魔「この市に刺さったのは本当で、その中ですんなり受け入れてくれそうな人は男さんでした」
男「要するに俺が適応力が高いと」
女「簡単に言えば軽いノリの奴と」
淫魔「そういうことっすわ」
男「つーかお前はなんでこんなとこいんの」
女「デートの帰り」
男「ダウト」
女「バイトの帰り」
男「うーんダウト」
女「君んちダウニー使ってるよね」
男「それは本当」
女「CD屋の帰り」
淫魔「あ、それだ」
女「へえ、正解だけど。どうして?」
淫魔「脳内物質の分泌量が音楽のそれ」
男「アンドロイドかお前は」
淫魔「4.1っすよ」
男「ジェリービーンズ帰りに買っていこう」
淫魔「いいっすね」
淫魔「極彩色の粒の群れを~」
淫魔「乱暴に掴んで口へ運ぶのさ~」
淫魔「噛み締めて、飲み込んで」
淫魔「酸味で少し喉が痛む~」
男「水いるか?」
淫魔「はい」
淫魔「CD屋、行ってみたいっすね」
男「魔界には無いのか?」
淫魔「無いっすよ、文化的活動はココに比べてかなり遅れてるんで」
男「へえ」
淫魔「色んな種族がひしめき合って生活してるんで、生きるだけで結構精一杯でして」
男「音楽とかについては事前に勉強して来なかったのか?」
淫魔「して来ましたよ、日本ではブルーハーツってのが流行ってるんですよね」
男「俺が生まれた頃に解散してるよ」
淫魔「え、ではニルヴァーナは」
男「ことごとく古いの上げるね」
淫魔「グリーンデイやバッドレリジョンは」
男「ごめん聞いたこともないや」
淫魔「これだから最近の若者は」
男「マジなんなのお前」
淫魔「そういう男さんは何聞くんですか」
男「ロキノン系とか、ボカロとか」
淫魔「うわぁ」
男「女の子ウケいいんだよ」
淫魔「私的には全然受けないっすよ?」
男「ノイジーマイノリティが調子のんなよ」
淫魔「ウケいいのは分かったんすけど、機会はあるんで?」
男「うるせえよねえよ」
淫魔「私と行きます?カラオケ」
男「監視カメラついてんぞ」
淫魔「私は構わないっすよ」
男「追い出されるんだよ」
淫魔「その前に出してしまえばいいのでは?」
男「誰が三擦り半だ」
淫魔「巫女服をご所望と」
男「髪は黒以外は邪道だぞ」
淫魔「オカマのファッションですわ」
男「やらねえよ、ピアスとか痛いし」
淫魔「えーもう、わがままっすね」
男「注文の多い料理店」
淫魔「確かに食べ物を提供する側っすけどね、男さんは」
男「あのさあ」
淫魔「はい」
男「オ○ニーしたいんだけど」
淫魔「すればいいじゃないっすか」
男「いや勿体無いかなと思って一応断ったんだけど」
淫魔「あー・・・じゃあイキそうになったら声掛けてください、漫画読んでるんで」
男「よく考えたら女の子の前でひとりでするのって相当恥ずかしくね?」
淫魔「見てないんで大丈夫っすよ」
男「そういう問題じゃない」
淫魔「ならどうしろって言うんすか」
男「部屋出てってよ」
淫魔「寒いんで嫌っす」
男「じゃあ手伝ってくれ」
淫魔「それも嫌っす」
男「じゃあどうしろってんだよ」
淫魔「我慢してみる?」
男「メリットは」
淫魔「肌が綺麗になる?」
男「ニキビはそんな酷くねえよ」
淫魔「心が綺麗になる」
男「毒素を貯めてるのにか?」
淫魔「毒だなんて、言い得て妙で」
男「食らわば皿まで?」
淫魔「苦手なんで私は食べない派っすけどね」
男「食べる奴もいんのかよ・・・」
淫魔「植物型は特に、最近フラストレーション溜まってるらしくてやばいっすよ」
淫魔「なんでも人間界で流行りのゲームでゴミ扱いされてるとか」
男「もしかして人魚と下半身蛇は?」
淫魔「絶好調に運気のベクトルが向いてるみたいで、大人しいみたい」
男「スキルが悪いよ、スキルが」
淫魔「触手に花粉に至れりつくせりなんすけどね」
男「そっちのスキルは万端なのか」
淫魔「天は二物を与えんってことっすね」
男「人の作ったものなのにな」
淫魔「私はインテリジェンスデザインは割りと信じてますよ」
男「信仰の違いでお前とはコンビ解消だ」
淫魔「居ますよね、共有を神様扱いする村人」
男「人外専だから無縁」
淫魔「へえ、人外」
男「人形保ってりゃ割と平気だと思うが」
淫魔「無論無神論者ではあるっすよ、邪なんで」
男「じゃあ神なるものは何なんだい」
淫魔「ゼウス?」
男「体力が満タンじゃなきゃマトモに働かねえ老害」
淫魔「その程度だから私みたいな欠陥がたまに生まれるんすよ」
男「なるほど」
淫魔「パソコン借りていいっすか」
男「履歴とお気に入りは見んなよ」
淫魔「ぽちっと」
淫魔「壁紙で既にアウトじゃないっすかねこれ」
男「しまった」
淫魔「こういうのがお好きで?」
男「かなり」
淫魔「前向きに検討しておきます」
男「それすごい後ろ向きな発言だよね」
淫魔「前より後ろのほうが良いので?」
男「ん?」
淫魔「えっ?」
男「それ俺の話?」
淫魔「はい、尻尾で優しくするんで心配しなくていいっすよ」
男「前向きに検討しとくよ」
男「抜くか抜かないかで揉めてたら眠くなってきた」
淫魔「そうっすか」
男「俺寝るけど」
淫魔「私もこの漫画読み終わったら寝ます」
男「今何読んでんの?」
淫魔「一般人にハンドガンを乱射するおまわりさんのお話」
男「お前ぜってー読み終わるまで寝んなよ」
げつよう
女「やあリア充」
男「おう」
女「ABC」
男「まだA」
女「嘘でしょ?」
男「ガード硬いねん」
女「嘘でしょ」
男「ノリ気っぽいんだけどいざ迫ると」
女「あーいるいるそういうタイプ」
男「どうしたらいいの」
女「そういう娘は無理矢理押し倒してもダメだからねえ、向こうから歩み寄ってくれるの待つしか」
男「なんかすげー的確っぽいアドバイスもらったけどお前処女だろ?」
女「はい適当いいました」
男「ABCのAって何なの」
女「アナル」
男「Bは?」
女「ビッチ」
男「じゃあCは」
女「うーん、思いつかないからパス」
男「コックインサイハイ」
女「聞きなれない横文字」
男「じゃあD行こか」
女「ドラッグ、Eは君のターンで」
男「E-hentai」
女「未だにAなのって君が原因な気がする」
男「俺もそう思う」
女「周囲の視線が痛い」
男「うん」
女「僕が友達少ないのって何が原因だと思う?」
男「それも俺が原因な気がする」
女「責任取ってよ」
男「手で銃の形を作って俺に向けた意は」
女「ショットガンマリッジ」
男「フレンドシップのエンゲージなら」
女「親友としての証に食べかけのカロリーメイトをあげよう」
男「何味」
女「ポテト」
男「お前と友達解消するわ」
男「ただいま」
淫魔「おかえりなさい、お母様は夕飯の買い物に行ってますよ」
男「そうか」
淫魔「ご飯にする?お風呂にする?それとも私?」
男「抑揚が無い」
淫魔「ご飯まだですし、お風呂湧いてませんし、私を味あわせる気もあんまりないっす」
男「役満じゃねえか」
淫魔「割れます?」
男「違法ダウンロードは禁止だぞ」
淫魔「アースにおいてある鯖に串通せば平気っすよ」
男「今度詳しく教えろ」
淫魔「なんか面白い漫画無いっすか」
男「こち亀はどうした」
淫魔「面白いんすけど、ちょっと飽きてきて」
男「なんかゲームやってみたらどう」
淫魔「デスクトップにアイコンが置いてあったゲームは幾つかプレイしましたよ」
男「えっ」
淫魔「でも所詮紙芝居でちょっと楽しめそうにないっす」
男「確かに紙芝居だけどさ」
淫魔「ネットゲームはどうなんですかね」
男「スペック的にきついのが多い」
淫魔「パーツを取り寄せときますね」
男「どこのメーカーの何のパーツだ」
淫魔「禁則事項です」
男「電源大丈夫なんだろうなおい」
淫魔「魔力で動くんで」
淫魔「そういえば今日銀行行って日本円に換金してきましたよ」
男「マジで、結構な額だけど大丈夫だったのか?」
淫魔「魔界銀行っすよ」
男「一回戻ったん」
淫魔「いや、この世界の銀行の9と3/4番窓口が魔界です」
男「汚れた血め」
淫魔「血は純粋っすよ、遺伝子が少しイカれてるだけで」
男「そうなの?」
淫魔「私が生まれるちょっと前、公害で魔界コバルトの放射能が」
男「難しい話パス」
淫魔「まあ嘘なんですけど」
男「お前嘘つく時目が輝く癖直したほうがイイと思う」
淫魔「マジっすか」
男「そういえば下着とかどうしてん、買ってなかったことね」
淫魔「買いましたけど、それとは別に女さんがくれましたよ」
男「え、あいつが?」
淫魔「これ履いとけば男さんが喜ぶって」
男「見せてみ」
淫魔「はい」ピラッ
男「4点」
淫魔「何点中で」
男「10」
淫魔「まーレッドラインは超えれてるってことで」
男「ちなみにスパッツは赤点」
淫魔「満点は?」
男「穿いてない」
女「おはよう」
男「緑と白はねーわ、狙いすぎ」
女「そうかー、読み違えたかな」
男「せめてピンクと白」
女「ちなみに満点は?」
男「穿いてない」
女「うわぁ」
男「俺的にはクリーンヒットなんだけどなんで流行らないんだろ」
女「君が思ってるより大変なんだよ、女の子は」
男「お前が思ってるより複雑なニーズを抱えてんだぜ、男の子は」
女「ただのド変態」
男「マイノリティと言ってくれ」
女「声高らかに誇るところが君らしいよ」
男「ただいま」
淫魔「おかえりなさい、FPSというジャンルのゲームを始めました」
男「え、出来んのか?」
淫魔「パーツを取り寄せたんで大丈夫っすよ」
男「本当にやりやがった」
淫魔「もう見てくださいよこのベンチマーク、FF14も敵じゃないっすよ」
男「あのさ」
淫魔「はい」
男「別に俺静音じゃなきゃヤだとか言わないけど」
淫魔「はい」
男「このケース内部から漏れてくる粘ついた水音はどうにかなんねーの?」
淫魔「無理っすね」
男「・・・我慢するわ」
男「結構おもしれーな、このゲーム」
淫魔「でしょう?」
男「俺将来傭兵目指すわ」
淫魔「リアルは死んでもリスポーンはハデスの目の前なんで気をつけてくださいね」
男「ちゃんとするんじゃん」
淫魔「もう一度戦場に戻るまでに結構なロスが掛かるんで、味方への負担が大きいっすよ」
男「ゲーム脳」
淫魔「剣と魔法の世界に生きてきたんで半生ゲームみたいなもんすわ」
男「ジャンルが違う」
淫魔「まあ銃は無かったすけど」
男「股間のマグナムは数えきれないほど発射させてきたんでしょう?」
淫魔「えっ」
男「ん?」
淫魔「まあ、暴発する輩ばっかで困りものでしたけどね」
男「B」
淫魔「で、癖直ってますかね」
男「え、まじかよ」
淫魔「血と硝煙に生きてきましたよ」
男「うーん、多分嘘」
淫魔「さあどうでしょう」
男「多分、嘘は上手になったよ」
淫魔「それならよかった」
男「あー無性にコーラ飲みたいプリン食べたい、コンビニ行こっかな」
淫魔「私のヒップがぷりんとしてますが」
男「かぶりついていいの」
淫魔「跡が残らないのなら」
男「キスマーク」
淫魔「一回やってみたいっす」
男「こいよ、おら」
淫魔「ちゅっ」
男「ちょおま首にやる!?コンビニ行くつってるとこで首にやる!?」
淫魔「ぷはあ」
淫魔「ご、ごちそうさま?」
男「まあこんな時間だし知り合いに合わなきゃいいか・・・」テクテク
コンビニ「しゃーせー」
女「おや」
男「はいフラグだった俺のさっきの発言ー」
女「首元」
男「何も聞くな」
女「自分で口紅で書いたんでしょ」
男「何が悲しゅうてそんなことすんねん、本物だわ」
女「へえ、本物か」
男「本物だよ!」
女「今宵は月が綺麗だね」
男「あいらぶゆー?」
女「いんや、そんな詩的な意味合いはこれっぽっちもなく」
男「スッパリ暖めたナイフで切ったように綺麗な半月だな」
女「うん」
男「お前は何買いに来たん?月にちなんで生理用品?」
女「生クリーム」
男「俺から出るぞ」
女「乳脂肪のみ受付」
男「残念」
女「そういう君はゴムか何かでも?」
男「コーラとプリン買いに来た」
女「コーラじゃ精子は死なないよ」
男「普通に飲食しますう」
女「そういうことにしとくよ」
男「くそ、この俺がなんて言っても不利な状況!」
男「ただいま」
淫魔「zzz」
男「寝てる」
男「せっかく2人分買ってきたのに」
男「俺も寝るか・・・」
男「おはよう」
女「やあ」
男「まだ目立つ?」
女「まあ、意識しなきゃ大丈夫」
男「よかった」
女「せんせー、男君が首にキスマークつけてまーす」
男「ぶっ殺すぞてめえ!!!」
男「ひどい目にあったぜ」
男「ただいまー」
男「あれ」
男「いねーの?」
男「まいいやゲームやってよ」
男「・・・うーんなんかカクつくな」
男「心なしか例のパーツも静かな気がするし」
男「これはアイツが居ないから魔力不足ってことなのか」
男「まあ画質落せば動くか」
つぎのひのあさ
淫魔「おはようございます」
男「朝帰りかよ、どこ行ってたん」
淫魔「ちょっとまた魔界に」
男「良いけどメールくらい寄越しとけよな」
淫魔「そうっすね、忘れてました」
男「そうそうパソコンの調子がちょっと悪くなってたぞ」
淫魔「水上げてなかったっすもんねえ」
男「水冷じゃねえし」
淫魔「そうそう、冷蔵庫にあったプリン美味しく頂きましたよ」
男「まて、何個食べた」
淫魔「1つ」
男「許す」
淫魔「コーラも飲みました」
男「全部?」
淫魔「一口、あれは私の口には合わないっすわ」
男「そうか」
淫魔「あと今日はちょっと、帰ってくるの遅らせてもらっていいですか」
男「何かサプライズでもすんの?」
淫魔「サプライズだったらサプライズって言っちゃったらサプライズにならないじゃないっすか」
男「分かったよ詮索しないどく」
淫魔「どうも」
男「ちなみに俺の誕生日は明日だけど」
淫魔「知ってますよ」
男「って言われた」
女「うーん、じゃあうちに来る?」
男「まじで、俺女の子の家上がるの初めてかも」
女「うちにくるの5回目くらいでしょ」
男「はい」
女「ケーキか何か残ってたから出すよ」
男「お邪魔しまーす」
女「紅茶入れるけどリクエストある?」
男「濃い目に入れたセイロンに目一杯の砂糖、生クリームを小さじいっぱい」
女「身体に悪そうなオーダー」
男「甘党なんでな」
女「性癖も甘党そう」
男「うん」
男「ご馳走様でした」
女「何時まで時間潰せって?」
男「知らんけど準備できたらメール送るって」
女「そっか、じゃあここで君に選択肢をあげよう」
女「愚直に時間を潰すか、今から帰るか」
男「帰るって選択肢が存在すんの?」
女「何も現実は君の大好きな紙芝居じゃないさ、なんなら今夜ココに泊まってくなんてバカみたいな選択肢もある」
男「3つ選択肢を提示された、内2つはマイナスイメージな言葉が頭についてる」
女「なかなか論理的な判断、冴えてるね」
男「糖分とカフェイン採ったからな、んじゃ帰るわご馳走様」
女「僕はカロリーメイトのポテト味が好きだよ」
男「そうか」
男「わあ、親父の部屋の窓が光ってるぅ」
男「ただいま、そしてオープンザ親父の部屋」
淫魔「あっ・・・帰ってきちゃったんすかー・・・」
男「なんか床に魔法陣らしきものが」
淫魔「隠しておきたかったんすけどね、これは男さんのお父様が書かれたものですよ」
男「マジで?あのヒゲ親父中二病患ってんの?」
淫魔「すんません、あんまり現実逃避してもらってる余裕は無いっす」
淫魔「私は嘘を付いてます」
淫魔「適当にこの家を選んだわけではないっす」
淫魔「男さんの父上の素性って知ってますか」
男「知らんけど」
淫魔「あの人は4分の1が私と同種族です」
男「え?」
淫魔「男さんのグランマがハーフっすね」
男「マジかよばーちゃん、歳の割に若すぎだろって思ってたけど・・・」
淫魔「そのグランマと私は異父姉妹っす」
男「えっ」
淫魔「私のこの世界についての知識がちょっと古いのは年齢によるギャップっすかねえ」
淫魔「男さんよりは10年ちょっとくらいしか生きてませんけど」
淫魔「んでもう片方の親は勇者の末裔っす、絶賛汚れた血っす」
淫魔「なので迫害ってほどじゃないっすけど、あまり向こうでは良い待遇じゃありませんでした」
淫魔「そりゃそうっすね、世間的には淫魔が勇者の血筋をうまいこと抱え込んで作った子供なんすから」
淫魔「なので違う世界に恋焦がれ語学と文化の勉強に明け暮れてました」
淫魔「そして最近魔王が復活しました、この世界で言えばネオナチの残党が勢力を回復したみたいなもんっすね」
淫魔「魔王を倒せるのは勇者の血を引く者だけっす、でも正当な血筋は私の親の代で滅んでます」
淫魔「なので私や他の、正当後継では無いものの勇者の血を引く者に頼って来ました」
淫魔「私は嫌っすよ、小さい頃からあんな扱いしてきた国や淫魔族の奴らに協力すんのは」
淫魔「けどあいつらが私を強制連行しようとしてきたんで他の世界へ逃げました」
淫魔「頼るアテが有りました、母上から聞いてたもう一つの家族っす」
淫魔「それがココっす、別にグランマ様の家でも良かったのですが」
淫魔「男さんの父上、実は魔界でそれなりに大きい企業でいい役職ついてるんで」
淫魔「ほとんど家に帰ってこないのは海外赴任って言い訳してるらしいっすね」
淫魔「使ってない部屋もあるし家に逃げといていいぞって言ってくれたんでココにしました」
淫魔「しかし違う世界に逃げれば安全かと言えばそうでは無いっす」
淫魔「この魔力を持たない人間だらけの世界では、いくらハーフとはいえ魔力を持った私などすぐ見つかってしまうんですよ」
淫魔「抑えるために結構大変でした」
淫魔「しかしそろそろ限界っす」
淫魔「ゲーム、サクサク動かしたいですし」
淫魔「なのでもう頑張って話を付けることにしました」
淫魔「この部屋にある錠付きの引き出し開けたら魔界と繋がる魔法陣が起動するって教えてもらったんで」
淫魔「なんでもこの4桁のダイヤル式南京錠は男さんの誕生日だそうですよ」
淫魔「それで魔法陣からやってくる、多分王宮御触れの使者だかとタイマンすることになるっす」
淫魔「最悪私を動けなくして孕ませて子供作ってもなんとかなるんで」
淫魔「いつまでも逃げまわってられないですし、男さんに迷惑かけるのもアレなんで」
男「ごめん聞き流してた」
淫魔「でしょうね」
淫魔「そろそろ来ますよ」
男「マジかよ、来客ならプリンとコーラくらい出してやるか」
淫魔「多分相手血の気多いっすけどね・・・」
魔法陣「パアァァアアア」
使者「・・・ここか」
淫魔「どうも」
男「いらっしゃい」
使者「この魔方陣で我を呼んだな、諦めて素直に協力する気になったと見ていいのか?」
淫魔「そうでは無いっす、でもこのまま逃げてるのは無理なんでせめて話し合いだけでも」
使者「そんな余地はない、どうしてもと嫌なら力づくだ」
男「まあ落ち着いて茶とお菓子でも食えよ」
使者「何だお前は」
男「この家の主・・・かな?」
使者「フン、上手に餌付けやがったのか?淫魔め」
男「おもてなしくらい受け取っとけよ、マナーだぜマナー」
使者「それもそうだな、もてなしを無下にするのは礼儀に反する」
使者「ふむ、これはコーラと言うやつか、人間界では屈指の飲料と聞いている」
男「飲んだこと無いのかよ、人生損してるぜ」
使者「どれ・・・発泡しているが・・・ふむ、中々に美味いな」ゴクゴク
淫魔「あ、勝った」
男「ん?」
使者「こっちがプリンというものだな、似たような味の菓子は食べたことはあるが・・・」
淫魔「あのコーラ私の飲みかけっすよね」
男「うん、お前が口つけた奴」
淫魔「つまり微量に私の唾液がアイツの体内に入ったってことっすよ」
男「あー何となくわかってきた」
淫魔「もうこれは盟約っす、エンゲージっす、あいつは私のスレイヴっす」
淫魔「命じます、私のことを諦めてください、国にあきらめさせてください」
使者「は?お前一体何を・・・・」
使者「・・・おい、何を」
淫魔「そうですね、文書を作って私と貴方が決闘して貴方が負けたことにしましょう」
淫魔「形式にそって、お互いの血印まで押せば充分っすかね」
淫魔「貴方の不手際で私を永遠に逃してしまったということで」
使者「世界が滅んでも良いのか!」
淫魔「私以外にも血を引いているものは居るのでしょう?」
使者「・・・・・・とはいえ混血だ、1人や2人で魔王を倒せるわけじゃない」
淫魔「そんな危険なお話乗りたくねーっすよ」
淫魔「それにあの世界が滅んでも別に構わないっすよ」
淫魔「私はこっちの世界で生きて行けるんで」
使者「くそ・・・策士が・・・・・・」
男「俺?あんま何も考えてなかったけど褒められたならそういうことにしといて」
淫魔「餌付けされたのは貴方の方ってことっすかねー」
淫魔「じゃそういうことで、ちょっと文書作って送りつけてくるんで、魔界行ってくるっす。帰りは明日くらいに」
男「おう、ジェリービーンズと牛乳買って待っとくよ」
つぎのひ
男「というわけで今日は休みなので買い出し」
男「の帰りに某女の家に」ピンポーン
女「やあ」
男「おう、カロリーメイト持ってきたぞ」
女「おお、ケースじゃん。上がってってよ」
男「おじゃましまーす」
男「なんでお前はあの時選択肢出したん?」
女「異形の物って大概は満月に近づくほど本領発揮するからね」
男「・・・・・・そういえば・・・昨日、そろそろ限界とか言ってたけど」
女「まあそりゃ、上限超えた当たりからは抑えようとしても抑えれないだろうねえ」
男「パソコンに魔力で動いてるグラボあるんだけど、最近調子悪かったんだよ」
女「無理して抑えて吸精してなかったら、枯渇したんだろうね」
男「サキュバスのくせにエロいことしようとしないのは、ハーフだからって納得したとこなんだけど」
女「それもあるだろうけどね、君が最初にあの娘の話した日は朔月だったかなぁ」
女「つまり君の話を纏めるとこうだ」
女「その娘は君の種違いの大叔母にあたる」
女「んで裏で君のお父さんと繋がってて」
女「ちょっと追われてる身だから匿われに来たぜ!ってことで君んちへ」
女「しばらくのんびりしてたけど月齢が進んできてーの」
女「ゲームをサクサク動かしたいし魔力を回復させたい」
女「でも一時的にでも魔力が回復すると見つかってしまう」
女「というかそろそろ本能を抑えれないからどっちにしろ吸精しちゃって魔力回復しちゃう」
女「仕方がないや、今がお話を付ける時」
女「よっしゃ魔法陣で敵呼んでぶっ飛ばしてやるぜ」
女「・・・ってのは無理かも知んないけど、せめて知らぬ間に消えて迷惑かからないようにしよう」
女「そこで私が神の掲示をしてっと」
男「そこだよ、なんでお前分かってたの?」
女「さっきも言ったけど月齢は読めてたからね、何か悪さをするなら妥当なタイミングだよ」
男「おい内容も分からないで俺をけしかけたってのか」
女「たとえ悪いことになるとしても、自分が最後まで絡んで最悪のバッドになった方が良くない?」
女「何の相談もされずに勝手に判断された方が行き場のないやるせなさが残って胸糞悪いと思うんだ」
男「うーん・・・確かに言われてみればそうだけどな・・・」
女「結局結果はかなりいい方向に向かったわけだし」
男「まあな、意図してないけど」
女「さあ、それより牛乳持ってるんでしょ?あんまり温まると痛むし適当に帰りなよ」
男「木枯らし吹いてんよ」
女「日中は温かくなるってさ」
男「そうか。んじゃ、いろいろとあんがとな」
女「礼はもう受け取ってるよ」モソモソ
男「ただいま」
淫魔「おかえりなさい、私もさっき帰って来たとこっす」
男「おう、買ってきたぞ牛乳と空豆状寒天砂糖菓子」
淫魔「どうも、ところで男さん」
男「なんだ」
淫魔「男さんは今日誕生日だそうで」
男「そうだよ、どっちかってと俺がケーキとかでもてなしてもらう側だぜ」
淫魔「ちょうど面倒事も片付いたことですし、プレゼントと言ってはなんですが」
淫魔「期待に応えてあげても、いいっすよ?」
おわり