兄「ああ。妹、お前だけなんだ。世の中のどんな女性よりもお前が好きだ。
心の底から愛している」
妹「じゃ…じゃあ…こ、これだけは約束してくれる?」
兄「なんだ?何でもいいぞ?」
妹「まず、わ、私のことをこれから妹としてでなくて一人の女性として見て」
兄「心配するな。もうお前は俺の中では愛すべき女性でしかない」
妹「ッ!…じゃ、じゃあもう一つ…
ももも、もし、私たちに子供が出来ちゃったら
私たちの子供として一緒に育てて…くれる…?」
兄「バカだな。自分の子供を育てない馬鹿な親になるように見えるのか俺が」
妹「ぅう…じゃ、じゃ、じゃあ!!最後にもう一つ…
わわ、わわたたし、わたし…私のこと名前呼んで抱きしめて!!」
兄「妹!!」
ガバッ
元スレ
妹「お兄ちゃん…本当に私と…妹の私と…したいの?」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1319904197/
コンコンコン
兄「おーい、妹ー?妹やーい!……うーん……妹さーん?
返事しないなら入りますよー?
うーん……まだ寝てるのかな…?
とりあえず入るか」
ガチャ
兄「妹さーん、起きてま……あら?
ヨダレ出して寝てる…
おーい、妹ー?朝だぞー、起きろー」
妹「……うーん……おに、お兄ちゃ…お、おに、おに、え?お兄ちゃん!?
う、ふぇっ?ちょ、ちょっとど、どうしてお兄ちゃんが私の部屋にいるの!?」
兄「だってホラ、もう学校だろ?起きないと遅刻するぞ?」
妹「ととと、とにかく部屋から出てって!!
きき、き、着替えるから!」
兄「はいよ、とにかく待ってるから急げよー」
妹「わ、わかってる!」
妹「ぅうう……な、なんであんな夢見ちゃったんだろ……
ぅううああもう!!と、とにかくこんなことしてる場合じゃない!早く着替えなきゃ!!」
兄「妹が寝坊なんて珍しいこともあるもんだ
いい夢でも見てたのか?悪夢を見てたようには見えなかったが…」
妹「お兄ちゃん!!」
兄「おお、寝坊助さんのご登場か。さあ早く行くぞ
俺まで遅刻しちゃ敵わん」
妹「わかってる!行こう!」
先生「おやおや、妹さんがこんなギリギリに登校とは珍しいですね
早く席に着きなさい」
妹「す、すいません!」
妹友「おはよー妹!あんたが遅いなんて珍しいじゃない、何かあったの?寝坊?」
妹「う、うん…ちょっとね…」
妹友「ははーん、さては愛するお兄様の夢でも見てたな?」
妹「ちち、違うよ!!お兄ちゃんの夢なんて…見てない!」
妹友「そうやって必死で否定するところが怪しいねえ…おじさん相談に乗っちゃうよ?」
妹「そ、そんなんじゃないってば!!」
先生「ほらそこ、私語はダメですよ?」
妹「す、すいません!!」
妹友「はは、後でじっくり聞かせてもらおうかね」
妹「ちょ、ちょっと妹友……」
兄友「ようおはよう兄!お前は今日も可愛い女の子と仲良く登校か?
そして仲良く遅刻。いいねえ、青春って奴を謳歌してるねえ」
兄「可愛い女の子ってのは妹のことか?
何度も言うようだが妹は妹だ。それ以上でもそれ以下でもない
あと、今日は遅刻してないぞ」
兄友「おっとそうだったか?悪いねハハハ!
でも実際、妹とはいえ…女は女だ。興味無さそうなフリして実は結構気になってんだろ、ん?
お前の妹、お前に似つかず可愛いからな。今度アタックしてみるかな!」
兄「流石にそれは許さん」
兄友「おっと、オスとしては愛するメスは渡せないって奴ですかー?」
兄「そんなこと以前に駅でナンパばかりしてるようなお前に信用が置けるか…」
兄友「おっと痛いところを疲れたなハハハ!
ま、でも気をつけるこった。お前の妹が可愛いのは事実だ。悪い虫でもついたら大変だぞ」
兄「まあ、妹が本気で好きな相手なら俺は口出しするつもりはないがな」
兄友「じゃあよ?妹が本気で好きな相手ってのがお前だったらどうすんだよ?」
兄「ん……そ、そんなことはあり得ない…
俺たちは兄妹だ…」
兄友「ハハハ!顔が動揺してるぞ?まんざらでもないみたいだな!」
兄「お、お前こそどうなんだ!お前にも妹がいるだろ!?」
兄友「おう!ただし、うちのは妹というよりは…バケモンだな」
兄「どういうことだ?」
兄友「家の中では常に下着姿、そしてその下着からはどうしようもねえ贅肉が溢れる
食事が終われば爪楊枝でシーハーシーハー、
言葉の変わりに呪文を唱える『メシマダア』
あんなの女じゃねえ。ダッチワイフの方が遥かに色気があるわ」
兄「なんか妹も凄いがお前にダッチワイフの趣味があるとは知らなかった」
兄友「ものの例えだ!」
妹友「それ…で?
お兄様と何があったのかね?」
妹「だからお兄ちゃんは!関係ないってば…」
妹友「ほーんとう?おいちゃんにはそうには見えないなー?
妹はいい子だからおいちゃんだけには話してくれるよねー?」
妹「だ、だ、だから……ううー!
夢を見ただけなの!」
妹友「夢?ほほぅ…どんな夢ですかな?おいちゃん興味あるよぉー?」
妹「変な夢!ただ変な夢見ただけなの!」
妹友「変な夢ねえ…まさかお兄様に告白した夢とか!」
妹「うっ!ち、違う!!」
妹友「じゃあ……お兄様と結婚する夢とか!!」
妹「それは出来ないよ!!」
妹友「ほほぅ…出来ないっていう辺りしたいのは事実なのねー
おいちゃんメモしたよぉー?」
妹「な、何してんの!?」
妹友「そんなことより夢の話だよー?
まさかとは思いますが…それはお兄様とやらしなことをした夢とか!!」
妹「してないよ!!」
妹友「ううーん…じゃあ何の夢だったのさー?
あ、お兄様に関係する夢だってことはもうバレてますので、ヨロシク
まああんたが動揺することなんてお兄様以外あり得ないしね」
妹「ぅぅううー!」
妹友「そんな唸られてもしょうがないじゃないかー
お兄様のこと、好きなんでしょ?」
妹「う、うー……だ、誰にも言わないでよ…?」
妹友「言わない言わない。何の得があるんだか。
それに気づいてる人は気づいてるんじゃないの?
あんたわかりやすいし」
妹「以後気をつける…」
妹友「それで?あんたそんな夢見るくらいなんだから
お兄様のことちゃんと男として見てるのよね?」
妹「い、いや、ち、ちち、違っ!!」
妹友「あんたもっと気をつけないと…
まさかと思ってカマかけて見たけど本当にそんな夢見てたの…?
じ つ に ゾクゾクしてきちゃう!」
妹「や、やめて!私をそんな目で見ないで!」
妹友「へへへお嬢さん、清純そうな顔して頭の中が不健全だなんて
溜まりませんなぁ?可愛くてヨダレが止まりませんぜヒヒヒ…
妹「ぃゃああああ!!!」
妹友「ま、でもさ。仕方ないことだと思うよ?
私にはまだそんな経験はないけど本当に好きになった相手なら
そういうこと考えちゃってもおかしくないんじゃない?
一応ホラ、うちらも思春期って奴だし?」
妹「でで、で、でも…お兄ちゃん…なんだよ…?
地の繋がった兄妹…なんだよ?」
妹友「そんなこと関係ないと思うけど?
好きになった人がたまたま実の兄だった
それだけのことでしょ?
そりゃあ、子供に奇形児とかが生まれやすいのは事実だけど
好きになるっていうのには無関係なんじゃないかな?」
妹「そ、そうなのかなぁ……?
で、でもお兄ちゃんは私のこと女性として見てくれない、と思う…」
妹友「何?行く行くは結ばれたいわけ?」
妹「そ、そりゃあ…」
妹友「いいねえ可愛いねえ!お兄様より先においちゃんが惚れちゃいそうだよ!」
妹「流石に同性はないです」
妹友「おいちゃんイキナリフラれたよ!やられた!」
妹友「まあしかし決めつけはよくないよ。
そりゃあ世間的には近親相姦なんてのはタブーだよ
でも、それで諦めてどうすんの?
アタックしなきゃ願いは叶えられないよ!」
妹「で、でも…無理だよ…」
妹友「あーあーおいちゃん女の涙は苦手だよぉー
いいかい妹?当たって砕けてもまたアタックすんのさ!
駄目だと言われても何度もね
何度でもあんたの本気の気持ちをぶつけてやるのさ
あんたたちは兄妹だ。きっとお兄様も理解してくれると思うよ」
妹「妹友…あ、ありがと
なんか、スッキリした」
妹友「そうかい?何かあったらいつでもおいちゃんのところにおいで
話くらいは聞くからさ」
妹「…うん」
バタン
妹友「あんたの幸せそうな顔見てるとさ
ゾクゾクするんだよね…」
兄「おー妹!待たせてすまんな!
ちょっと先生に用事頼まれて遅くなった!」
妹「ううん、いいよ。
私も今来たところ。友達と話してたから」
兄「お、そうか。よかった。じゃ、帰ろうか」
妹「うん」
兄友「お前よー」
兄「うわ!なんだ兄友!いきなり!」
兄友「妹と話してる時と俺と話す時で口調っていうかテンション違うよな」
兄「そ、そうか…?ていうかお前逆方向だろ家」
兄友「ま、いいや。帰るわ。また明日な」
兄「お、おう」
妹「……」
兄「あいつあんなこと言う為にわざわざこっち来たのか…?」
妹「ねえお兄ちゃん?」
兄「ん?」
妹「も、もし私が好きな人が出来て結婚したいって言ったらどうする?」
兄「お前兄友から何か言われたのか?」
妹「え?何も言われてないよ?
会う度にじろじろ見回してはくるけど」
兄「兄友……あいつ…」
妹「それで…どうなの?」
兄「う、うん?
いや…うん…まあお前が本気で好きな人なら俺はいいと思う
ただし本気じゃないと駄目だが」
妹「そっか…」
兄「それだけか?」
妹「え…いや…う、うん」
兄「そうか」
兄「今日晩飯何にする?」
妹「うーん…今日は私がペペロンチーノ作るよ!」
兄「お?いいね!あれ美味いからな!楽しみだ!
ニンニクはまだ残ってたから何も買わなくていいかな?」
妹「スパゲッティがないでしょお兄ちゃん…」
兄「あ、そうだった
この前食べたんだっけ」
妹「しっかりしてよ…」
兄「じゃあスパゲッティだけ買いに行くか!」
妹「うん!」
妹「お兄ちゃん!出来たよー!」
兄「んんー、いいニンニクの匂いだ
味もいいし、妹の作るペペロンチーノは最高だ!」
妹「あ、ありがと…」
兄「ふー美味かったー」
妹「ね、ねえお兄ちゃん?」
兄「なんだ?」
妹「さっきの話なんだけど…」
兄「さっきの話って?」
妹「わ、私の、結婚がっていう」
兄「ああ、あれか。お、お前まさか彼氏でも出来たのか?」
妹「ち、違うよ!」
兄「でも好きな人がいるのか…?」
妹「う、うん」
兄「お前その人のこと本気で好きなのか?」
妹「うん、昔からずーっと」
兄「そうか…本気で好きなら俺は応援する
その代わり浮気なんか絶対ダメだし
何があってもその人こと好きでいられる人じゃないとダメだ」
妹「もちろんそう
ずっと好き。何されてもその人なら私はいい」
兄「そうか、そこまで言うなら俺は止めるつもりはない
むしろ成就するよう応援しよう」
妹「ほ、ほんと…?」
兄「泣かなくてもいいだろう
妹は昔から甘えん坊なんだから」
妹「ぅうごめんなさい…嬉しくて」
兄「何もなくこと無いだろう…鼻水付いちゃうから鼻水拭いてホラ」
妹「ごめんなさい…」
兄「それで…誰なんだ?
クラスの奴か?」
妹「ううん」
兄「じゃあ俺が知ってる奴か?」
妹「うん」
兄「まさか兄友じゃないよな?」
妹「流石にない」
兄「ざまあ兄友」
妹「…ん」
兄「え?」
妹「ちゃん」
兄「まさか拝一刀…?時代劇が好きなのは知ってたがそこまで…?」
妹「何言ってんのよ!私はお兄ちゃんが好きなの!
死ぬほどお兄ちゃんのことが好きなの!!」
兄「ほ、本気で言ってるのか…?」
妹「ずっと昔からお兄ちゃんが大好きなの!」
兄「本当に俺のことが好きなのか…?」
妹「そう、前からずっと」
兄「そ、そうか」
妹「それだけ?」
兄「ん、んーあ…」
妹「返事は?」
兄「う、うーむ……
だ、ダメだ…」
妹「え?なんで?お兄ちゃん応援してくれるって言った!
私お兄ちゃんのことが死ぬほど好き!
お兄ちゃんになら何されてもいいの!
こんなに想ってるのにダメなの!?応援してくれないの?
私たちが兄妹だから!?」
兄「い、妹…落ち着け!」
妹「落ち着いてなんかいられないよ!
私はお兄ちゃんが欲しいの!私って魅力ない?」
兄「そ、そんなことはない
正直兄妹でなければ俺の方が惚れてたかもしれないし」
妹「兄妹なんて関係ないよ!
私にとってお兄ちゃんは兄っていう一人の男性なの!
好きな男の人と結ばれたいって私変!?
ねえホラ見て!
私成長したよ!?胸だってこんなに膨らんだし、子供だって作れる!
こんなこと言う私嫌!?」
兄「と、とりあえず服を着ろ!早く!
着たら正直に話すから!」
妹「ホント…?」
兄「ああ…」
妹「うんしょ…」
妹「取り乱してごめんなさい
でも私本気なんだ」
兄「うん、気持ちは良くわかった
正直に言えば俺もお前のことが好きだ」
妹「ホント…?」
兄「ああ、ハッキリ言えば今すぐ抱いてしまいたいくらいだ」
妹「凄く嬉しい…
でもやっぱり兄妹っていうのが気になる?」
兄「うん」
妹「まあしょうがないよね、兄妹だもんね」
妹「ねえ?私のこと本当に好き?」
兄「うん。妹としてはもちろんだが女性としても大好きだ」
妹「それは妹としての好き、が移ったものじゃないよね?」
兄「そんなわけない。お前は充分魅力的だ」
妹「そっか…よかった」
妹「ねえ…お兄ちゃん…じゃなくて兄さん」
兄「な、なんかこそばゆいな」
妹「言わないでよ、私もむずがゆいんだから
兄さん、私と…」
兄「待った!」
妹「え?何?」
兄「俺が言う。
妹、俺と付き合ってくれ」
妹「……喜んで」
妹「ねえ、兄…
抱いてくれなくてもいいからキスして欲しい」
兄「ああ」
妹「兄さんらしい控えめなキスだね
でも、私は不満足です。えいっ!スキあり!」
兄「こ、こら!いもうt…」
妹「今回はこれくらいで許してあげるよ!
でもしたくなったらいつでも抱いてね!
私はお兄ちゃん専用!」
兄「あんまり言うな!
俺も理性抑えるので必死なんだぞ
ちょ!コラ!スカートめくるな!見えるだろ!
お前はいつからそんなイタズラっ子に…」
妹「元からですよーだ
抱いてくれないお兄ちゃんが悪いんだ!」
母「そーだそーだ!」
兄・妹「えっ!?」
兄「か、母さん!?
いつからそこに!?」
母「拝一刀の下りから」
兄「なんでそんな中途半端なところから…
普通この手の話だったら最初からいるか、妹が取り乱してる辺りからいるもんでしょ…」
母「あんた何の話してんのよ?
とにかく3年振りに我が家に帰って来てみれば……
どういうことなのよこれは!」
兄「兄妹でいけないと思ってるのに好きになってしまったのは
子として本当に申し訳なく…」
母「そういうこと言ってんじゃないの!
なんでこの子抱いてあげないの!?
あんたEDなの!?」
兄「は、はぁ?」
妹「ちょ、お母さん…恥ずかしい…」
母「全く、3年も家を空けたらくっついてるかなーって
期待してたのに、今更やっと…とはねえ…」
兄「え?どういうことなの…?」
母「だからー、私とお父さんはあんたたちにくっついて欲しかったわけ
だから行かなくてもいい海外出張に行ってたのに…
まあいいわ、結局くっついたみたいだし!
兄!兄妹とか気にしてないでこの子抱いてあげるのよ!?
あ、でも子供はまだダメよ?高校卒業したら作りなさい!
お母さんたちが面倒見てあげるから!
わかった!?」
兄「え、えええ?」
妹「お母さん…」
母「返事ははい一回!」
兄・妹「はい!」
母「よろしい
それじゃ私は一部始覗いてムラムラ来ちゃったお父さんの相手してくるから!
仲良くするのよ?じゃ!」
妹「流石の私もちょっと今からは無理だわ」
兄「だよな、一緒に寝るか」
妹「うん…おやすみなさい…大好き」
兄「俺も」
兄友「え?兄?
ああ、いい奴だったよ。本当に妹手を出すとは思わなかったが
とりあえずリアルドールがあれば俺は生きていける」
妹友「妹がお兄様に奪われておいちゃん悲しいよ!
でも人妻の妹も…ハァハァ」
ってわけで終わりです
変な終わらせ方して済まない
初めてSSやってみたけど難しいものですね
見てくれた人、ツンデレ支援の人
ありがとうございました!
こんなスレに付き合ってくれてありがとう!いい夢みろよな!