4 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 21:16:04.21 S4m9UZOX0 1/31


梓ん家!


「はぁーっ、退屈ー!何かしようよー!」

「CDならあるから、なんか適当なのかけていいよ」カチカチ

「ていうかさー。梓、目の前にお客がいるのによくもまあそこまでおざなりに出来るね」

「んー?ゴメン、何か言った?」カチカチ

(ダメだこりゃ)

ガチャ

「お待たせー。どうしたの?純ちゃん」

「憂ー、梓がメールばっかりして目の前の親友を放置するよー!」

「ちょっとメール返してただけでしょ」

「ずっとじゃん!さっきから何回もじゃん!」


5 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 21:19:09.47 S4m9UZOX0 2/31


「相手はお姉ちゃん?」

「うん」

「やっぱり。お姉ちゃんも一日中ケータイとにらめっこしてるんだー♪」

「でも、電話のほうが声聞けて良くない?」

「そうなんだけど、家電だと親が怒るし、ケータイだとすぐに電池切れちゃって」

「どんだけ話してんのよ。愛しすぎでしょ…」

「いいでしょ、別に。付き合ってるんだし」

「でも、本当によかった。告白しなかったら、ずっと嘘ついて生きてるようなものだもん」

「きっとこれから何があったとしても、付き合ってよかったなって思えるようになるってわかるんだ」

「憂も、私たちのこと認めてくれてありがとうね、感謝してる」

「梓ちゃん…」


6 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 21:24:17.86 S4m9UZOX0 3/31


「って、何か変な空気になっちゃったね。とにかく今まで素直じゃなかった分取り返したいってわけ!」

「ああもう、何言ってるんだ私。なんか喉渇いちゃった」ゴクッ

「ふ~ん。でさ、梓」

「唯先輩とはもうヤった?」

「ゴホォッ!!」

「梓ちゃん大丈夫!?」


9 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 21:27:45.05 S4m9UZOX0 4/31


「ゲホッ、ゲホッ……なんてこと聞くのよ!」

「だって女同士のそういうのって、あたしには経験ないし気になるもん」

「サイテーだコイツ」

「純ちゃん、男の人とはあるんだ?」

「…そっちもないけど。って今は梓の話でしょうが!Yes?No?」

「そりゃ、まあ私も…ていうか止めようよ、この話。憂もいるのに」

「えーと。私も聞きたい、かも」

「嘘でしょー…?」

「おっ、憂もなかなかのスキモノですな?」

「あ、違うの違うの」


10 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 21:30:16.98 S4m9UZOX0 5/31


「あのね、前にお姉ちゃんと梓ちゃんの話してた時のことなんだけど」

「うん」

「どんな話?」

「詳しくは省くけど…梓ちゃんって時々凄く積極的になるよね、って話。そしたら」

『そうなんだよね~!だって前もね、あずにゃんに寝込みを襲われたんだ~』

「って。嬉しそうな顔して」

「マジで!?」

「ええっ!!」

「それで、その辺りの事情が知りたくて」

「違っ、あれはちょっとした事故…じゃないけどそうじゃなくて!」

「何だかんだ言っても、やることやってんじゃーん♪しかも襲ったとか大胆!」

「い、言っとくけど、襲ったとかそんなんじゃないから!誤解だし!」

「へえー。じゃあ梓の口で襲ってないって証明してみなよ?」

「いいよ、今から説明してあげるからっ!」

「あはは…梓ちゃん乗せられてるよ…」


11 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 21:34:24.95 S4m9UZOX0 6/31


「あ、先に断っとくけど、詳しく覚えてないところもあるからね?それから…」

「わかったわかった、だから早くしよう!」

「楽しそうだね、純ちゃん…」

「えっと、じゃあ話すね。前に、唯先輩が家に泊まりに来た時なんだけど」

「待って、梓。それって具体的にいつの話?付き合ってまだそんなに長くないよね」

「あ、私もそこは知らないから気になる」

「え…それ、どうしても言わなきゃダメ?」

「何言ってんの?当たり前じゃん」

「…………」

「…付き合う、一週間ぐらい前」ボソッ

「えっ」

「うわぁー…」

「そういう反応されるのが嫌だったから言わないようにしてたのにぃぃ!」

(これは思ってたより面白い話になりそう)


13 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 21:56:00.93 S4m9UZOX0 7/31


「コホン。それで、いつもみたいに、音楽聴いたり、ゴロゴロしたりしてたの」

「その頃はそこまで唯先輩は家に来てなかったけどね」

「最近お姉ちゃん、よく梓ちゃんの家に行ってるもんね。梓ちゃんが家に来ることもあるけど」

「そういや憂。唯先輩はよく梓に抱き着いてたみたいだけど、付き合ってから何か変わった?」

「…今の話には関係ないでしょ」

「ちょっと聞くだけじゃん。で、どうなの憂?」

「うん、抱き着く頻度は逆に減ったかな。ただ…なんか密度が違う、って言うのかな」

「まず、抱き着き方がこう…後ろで、肩からふわっと覆いかぶさるみたいな感じで」

「ほうほう」

「ちょっと純ちゃんで再現するね。っと」スッ

「それで、顔をやたらにくっつけて、首筋とか耳元とかに鼻や唇を擦り寄せるの」スリスリ

「髪なんか撫でたりしながらね『ん~。あずにゃ~ん』って」サワサワ

「ちょちょちょっ、やめっ…」ゾワワワ

「さすがにそこまでしてないよ…たぶん。うん、たぶん」


14 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 21:58:15.03 S4m9UZOX0 8/31


「ハイ、解放」パッ

「うへぇ…濃いなあ」

「後は、体とか手とかをさわるかな。私と梓ちゃんがお喋りしてる時なんかに割り込んでね」

「梓ちゃんもニヤニヤしながら『んもぉ~ん、やめてくださいよぅ唯センパイィ~♪』って」

「あ、似てる似てる!」

「私そんなんじゃないもん!」

「ああもう…。続けるからね!」

「それで、お風呂入って…あ、その時は別々だからね?」

(今は一緒に入ってるのか)

「それから寝る時に、唯先輩が一緒に寝たいって言うから一緒に寝たの」

「もしかして、その時に…?」

「…あー、ちょっと違うの。唯先輩も私も、普通に寝た」


15 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 22:01:52.87 S4m9UZOX0 9/31


「……ところで、話変わるけどさ」

「うん」

「夜中に目が覚めると、なんかムラムラすることあるでしょ?」

「そんな時、適当に、その…「致し」て、気が済んだら寝るよね?」

「いや…あたしそんなこと無いんだけど」

「えっ!?じゃあ憂は?」

「私もないけど…そういう人もいる…んじゃ、ない、かな」

「あ゛あ゛あ゛っ!もうヤダ!これさっきから私ただ恥ずかしい思いしてるだけじゃん!?」

「今頃気づいたか」

「まあまあ梓ちゃん、そんなことより話の続きしよ?この際全部話した方がいいかもね」

(憂、まさかの催促)


17 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 22:07:30.41 S4m9UZOX0 10/31


「……はぁ」

「とにかく、私はそういうことがあるの」

「で、それがその日も来てね」

「ああ…なるほどね」

「……この際だからぶっちゃけちゃうけど」

「私、結構前から唯先輩のことそういう目で見てて。それの時にもお世話になるって言うか」

「結構生々しい話になってきたなー…なんか緊張してきたかも」

(…目の前でお姉ちゃんをオカズにしてますって言われるってどんな気持ちなんだろ)チラ

「うんうん、それで?」ジッ

(めっちゃ興味津々だー!)


20 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 22:13:32.15 S4m9UZOX0 11/31


「それで、ムラムラして起きたら目の前に唯先輩がいるわけでしょ」

「起きたって言っても、頭は半分以上寝てるわけで、夢か現実かとかそういう考えすらなくて」

「『あ、唯先輩だ』ぐらいしか思わなかったの。だから…」

「まさか…」

「……」ドキドキ

「だから…唯先輩で、シた」

「おぉ~…!」

「(憂…)それは、やっぱり襲ったってこと?」

「だから違うって!唯先輩を使ってひとりエッチしたって言ってるの!…ああ、何でこんなことまで」


21 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 22:17:49.21 S4m9UZOX0 12/31


「……えーと、ゴメン。ふっつーーに意味がわかんない」

「お姉ちゃんの体を使ったってこと?例えば純ちゃんなら手を、こうやってここに」ガシッ

「わぁっ!憂っ、どこ触らせようとしてんのよ!?今日変だよ!?」

「私が言うのもなんだけど、もう少し恥じらおうよ憂…あと、そうじゃなくて、もっと単純」

「私は布団に潜って、中でズボンを脱いで、唯先輩に抱き着いたの」

「ちょうど胸の辺りに顔が来るようにね」

「あとは言うまでもないけど…思いっきり胸に顔埋めて、膝の上ぐらいで、腰動かして」

「夢でやってることだからとっさにこうなったんだろうと思う」

「夢でもそんなことやってるんかいっ!」

「うん。今思えばなんてことをしてるんだって話だけど…夢に見るよりずっと興奮した」

(そこまでは聞いてないけど)


22 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 22:21:18.46 S4m9UZOX0 13/31


「よかったの?」

「うん、すっごく。気分が盛り上がって『ゆいせんぱい、ゆいせんぱい』なんて名前呼びながら」

「すっかり目なんて覚めてたんだけど、もう興奮の方が上回って…どっちにしろ冷静じゃなかったね」

「ふ~ん…そうなんだ」

「え、ちょっと待って。そんな盛り上がっちゃったら、唯先輩は起きるでしょ?」

「そういえばそうだね。お姉ちゃん、眠りは深い方だけどさすがに…」

「うん。もちろん起きたよ」


23 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 22:28:34.45 S4m9UZOX0 14/31


「私が必死に擦りつけてたら、急にギュッて抱きしめられたの」

「これは、あとから唯先輩に聞いたんだけど」

「私が名前を呼んでしがみついてたのを見て、何か怖い夢でも見たのかって思ったんだって」

「いやいや、それはないでしょ」

「唯先輩、寝ぼけてたから」

「そんなもんかなあ…それで?」

「私も抱き着かれたことに気づいたよ。普通ならそこで多少焦るんだろうけど…」

「さっきも言ったけど、もう冷静じゃなかったから。受け入れられた、としか考えられなかった」

「だから、少し動くのやめて、体勢整えて」

「パンツも脱いだ」

「うわーっ、ヤっちゃうの?ヤっちゃうの?」

「そういう言い方やめてってば…」


25 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 22:32:51.11 S4m9UZOX0 15/31


「そしたら、さすがに唯先輩もわかってたんだね」

「私がまたくっついたとき……唯先輩もズボン脱いでた。下着はつけてたけどね」

「…マジで?」

「私も信じられなくて、やっぱり夢かって思った。しっかり目は冴えてるのにね」

「でもさ、何て言うのかな、人肌の軟らかくてサラッとした感触は、夢じゃありえないんだよ」

「そ、それでっ?」フンッフンッ

「さっきと同じだよ。また唯先輩で、一人でシた」

「ええええーーっ!?」



26 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 22:38:04.32 S4m9UZOX0 16/31


「いやいやいやいやおかしいでしょ!その流れで結局オ○ニーの意味がわからない!」

「絶対嘘だあ!梓ちゃんエッチだから絶対そんなので我慢できるわけないもん!」

「…なんで私責められてるの?」

「ていうか憂、私を勝手にエッチにしないでくれる?本当にそれ以上はしてないし」

「人の体使ってオ○ニーするやつがよく言うよ」ボソッ

「聞こえてるから。あと、まだ話は続きがあるから二人とも落ち着きなよ」

「さっすが梓、わかってる!ていうかノリノリじゃん」

「純のせいでね。もうここまで言ったら隠す必要がどこにもないし」


29 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 22:42:02.82 S4m9UZOX0 17/31


「で、私はまた唯先輩の足…今度はだいぶ付け根の近くで、してたんだけど」

「あー、人の肌ってすごいよね。すっごく滑らかでさ、スッスッて。でも軟らかく当たってる感じで」

「だってさ、憂。今度試してみたら?」

「……」フンッフンッ

(聞いちゃいねえ)

「ともかく、そんなふうに私はもう夢中になってやってたわけ」

「ただ、さっきと違うのがね、唯先輩が起きてて」

「私の体をなでてくれたり、頭を抱き寄せてくれたり」

「そうは言っても、いわゆる、さわったり…とかみたいなのは、してないんだけど」



「……」

「…なんか、暑くなってきたね。ジュース飲も」ゴクッ

「……ふーっ」チューーズッ

「……あたしも」ングッングッ


30 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 22:46:36.70 S4m9UZOX0 18/31


「再開するね」

「普段、唯先輩に抱き着かれたり体触られたりしたときは、安心する感じだけど」

「うん」

「そのときばかりはテンション上がるって言うか、うん」

「…だから、思わずね?」

「膝を、唯先輩のアソコに押し当てちゃって」

「そしたら、これそのときもすっごいビックリしたんだけど!」

「唯先輩も腰をこう、こんな風に動かしてたんだって!」クネクネ

「こんな感じかな…」クネクネ

「だから結局、お互いでお互いの体を使う状態になったの」

「ダブルオ○ニーだ、ダブルオ○ニー!」

「ただ、やってみるとわかると思うけど、結構動きにくくて。慣れないとよくないんだろうね」

「へえ……純ちゃん?」

「やったら絶交だから。大好きなお姉ちゃんとでもやってなよ」

「それもダメ」


35 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 22:54:34.88 S4m9UZOX0 19/31


「でも私、どっちかって言うと行為そのものよりも雰囲気のほうが重要で」

「今もそういう知識があるわけじゃないんだけど」

「『唯先輩とそういうことしてるんだ』って実感が、何より最高に興奮した」

「雰囲気っていえば、気になることがあるんだけど」

「何?言っていいよ」

「そのとき梓ちゃんはやっぱりお姉ちゃんの名前呼んだりしたの?」

「あと、お姉ちゃんも何か言ってた?」

「うーんと、その辺ちゃんと覚えてないけど…たぶん無言」

「無言!?」

「私必死だったし。何か言われた記憶もないから…」

「きっと二人してハァハァ言ってたんじゃないかな」

「ああ、それはそれで納得できるかも」


36 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 23:00:09.43 S4m9UZOX0 20/31


「それで、続きは?」

「続き…って、言うほどのことはもうないんだけど…」

「ちょっと二人に質問。二人とも自分でしてて、終わりの…アレの感覚ってどんなの?」

「へ?」

「あたしは、なんだろ。『あ、来るな来るなー』って思いながらちょっと強くして」

「で、波みたいに引いてからビクンってなって、下に力が入るような逆に抜けるような…そんな感じ」

「うんうん、なるほどね。憂は?」

「……わ、私、その…………したことない」

「えっ?」

「聞こえませーん!」

「今更ぶりっ子したって無駄!憂だけそういうの話さないのはフェアじゃないよね」

「ホ、ホントだよ!?そういうのよくわからないっていうかっ」

「うーん……いいよ、そういうことにしといたげる。でも貸しだからね?」

「何もあたしらの前でまで優等生しなくていいのにねー」

「本当だってばぁ…」


39 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 23:06:28.89 S4m9UZOX0 21/31


「まあいいや。要はね、私はイったんだけど」

「普段は、気分がだんだんのぼっていくっていうか」

「ジワーーっと来て、ある程度でピークになって、あぁー…ってゆっくり下降する感じ」

「ふんふん」

「…そんな感じ、なんだけど」

「唯先輩のときはやっぱり違ったね。全然違う!」

「へえ。どんな風に?」

「まず、最初のジワーが、ブワーッ!になった」

「ピークの位置ももっと上だね、我慢とかそういうのしてなくてもね」

「それで、そのときの感覚が、ジーンジーンジーン…みたいな風になるんだ」

「なるほど。説明がひど過ぎて全然わかんない」

「うん。梓ちゃん、お姉ちゃんみたいなこと言ってる」

「だって説明しづらいもん!」


41 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 23:12:42.28 S4m9UZOX0 22/31


「それから、どっちが先に満足したかは知らないけど、いつの間にかどっちも止めてて」

「いつもしないようなことしたから、疲れて。唯先輩と話もしないで寝ちゃった」

「今度こそ完全にね。これで私の話はおわり!まったく、何話してるんだろ…」

「……ふー」

「はぇー…」

「別に面白い話じゃなかったでしょ?」

「いやいや、なかなか聞き応えある話だったよ」

「わ、私もそう思う!」

「まあ結構恥ずかしい思いしたし、それなのにつまんないとか言われたら…」

「あははっ、どうしようもないかも…あ、ちょっとお手洗い行ってくるね」

「うん、いってらっしゃい」

「あれぇ、憂……さっきの話で濡れちゃった?」

「じゅ、純ちゃん!」

「じょーだんじょーだん。さっさといっといでー」

「……もうっ」ガチャ


42 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 23:18:58.46 S4m9UZOX0 23/31


「……にしても、梓と憂のお姉ちゃんが、そんなことをこのベッドでねえ?……降りとこ」ギッ

「ちゃんとシーツ洗ってるしっ!」

「まあまあ。それで、それからどうなったの?」

「だからどうもしないってば。寝たの」

「そうじゃなくてさ、起きてからの話も聞かせてよ」

「え?ああ……いいよ。これはあんまり思い出したくないんだけど」

「何かあったの?」

「ううん。別に、何かあったわけじゃないけどね」


46 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 23:24:52.62 S4m9UZOX0 24/31


「朝、目が覚めたらね、下半身が軽い…って言うのかな。とにかくいつもと違ってて」

「もちろん、下に何も履いてないせいなんだけど」

「まだ目が覚めてなくて『私何してたっけ?』って思ったの」

「すると、だんだん思い出してきて…………一気に目が覚めた」

「ていうか血の気が引いた」

「冷静になるの遅すぎでしょー…。それから?」

「パニックだよ。私、唯先輩に嫌われて、……警察に捕まると思ってたもん」

「け、警察…!?くくっ、全然目ぇ覚めてないじゃん!」

「私は笑えないから!正直そのとき真剣に死ぬこと考えたからね!?」

「ぷくく……あはははっ!死ぬって、大げさすぎー!」

「あー苦しー!……はぁっ。大体、梓の話だと受け入れられてるのに、パニクるのはおかしいでしょ」

「そうだけど、あの感覚は当事者じゃないとわからないよ…理屈じゃないんだよ」

「まああたしには、ふくくっ、警察にっ、捕まるようなこと…け、けーさつ…ぶわはははっ!」

「あーもー笑うなーーっ!」


47 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 23:28:09.45 S4m9UZOX0 25/31


ガチャ

「お待たせー」

「はーはー…あっ、聞いてー!梓ったらさー!ひひっ、け、けいさつに!」

「しつこい!!」

「わかったわよー……ねえ憂、後でおもしろい話聞かせてあげる」

「え、なになにー?」

「憂、純は無視していいからね!」

「へ?う、うん」


49 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 23:30:22.14 S4m9UZOX0 26/31


「あんまり余計な茶々入れると話すのやめるからね!?」

「あ、続き話してくれるんだ?」

「うん。えっと…朝起きてパニックになったんだったね」

「それで、私はまず唯先輩に謝ろうと思ったの」

「でもベッドにいなくて、ますますパニックだよ。唯先輩、怒って帰っちゃったのかなって」

「着替えもしないですぐに追い掛けようとしたんだ…すぐ見つかったけどね」

「あれ?ねえ梓、聞いても…あー、やっぱりいいや」

「ええっ?気になること言わないでよー!」

「気にしない気にしない。それで、唯先輩はどこにいたの?」

「ああ、えっとね、この部屋のすぐ近くのリビングで朝の番組見てた」

「唯先輩もすぐに私に気づいて『おはよ~』って」

「へえ…お姉ちゃんの方が早起きだったんだ?」

(部屋にいるのが気まずかったんだろうなあ…)


58 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 23:41:50.33 S4m9UZOX0 27/31


「私の方は、開口一番に謝ったんだけど、唯先輩は」

「『そういう気分になることもあるよね』って、笑って許してくれたの」

「後は特に何もなし。いつも通りにダラダラ過ごしたかな」

「何事もなかったみたいにね」

「ふーん」

「これでホントのホントにおしまい」

「ただ、唯先輩の言葉は嬉しかったんだけど……納得いかなかったんだよね」

「どういうこと?」

「気の迷いでそういうことをしたって思われてることがね。私、本気だし!」

「でも寝ぼけてヤったんでしょ?」

「……だから、少し日にちを置いて、改めて唯先輩を家に呼んで」

(スルーされた)

「それで、告白した」


62 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 23:48:33.70 S4m9UZOX0 28/31


「うわー…なんつーか、不純なきっかけだなあ。なんて告白したの?」

「さすがにそれは言わない」

「ちぇっ。憂は知ってる?」

「ごめんなさい。お姉ちゃんも教えてくれないの…」

「二人だけの秘密だからね。で、OKもらったわけだけど、そのときに、唯先輩が」

『今すぐはだめだけど…わたしたちがちゃんと恋人らしくなれたら、今度こそ本当にしようね』

「って。『私もうれしかったよ』って!えへへ…だから、はじめの質問の答えはNoだね」

(今、梓自爆したのに気づいてないな…)

「そっか…今は二人とも、本当に恋人って感じだよ!」

「そうかな!私たち、ちゃんと恋人できてるかな!?」ズイズイ

「う、うん…」

「梓、引いてる引いてる」


63 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 23:50:15.76 S4m9UZOX0 29/31


「はぁーーっ…全部話したーー!でも、なんかスッキリしたかも!」

「あはは。お疲れ様」

「それで、純。退屈は紛れた?」

「十分ですとも!時間も潰せたしね」

「よかったね、純ちゃん!」

「でも、もうこんな時間なんだ…いけない、お姉ちゃんの晩御飯の準備しなきゃ!」

「あ、それなんだけど憂、今日は、その…」

「え?…ああ!じゃあ、なおさら早く帰らなくちゃね?ふふっ」

「ごめんね」

「あれ…いつもより解散早いんじゃない?用事?」

「用事っていうか、お客っていうか……来るから。唯先輩」


65 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 23:52:55.98 S4m9UZOX0 30/31


「そういうことね…」

「そういうこと。じゃあお先にー。純ちゃんもほどほどにね!」ガチャ

「バイバーイ。…梓、もうすぐ来るの?唯先輩」

「まだだけど、部屋の片付けとかいろいろしないとだし」

「最近唯先輩も忙しいから、時間大事にしたいっていうか…」

「はいはい。お邪魔虫は退散しますからねー」

「…今夜は頑張っちゃいなよ?にひひっ♪」

「か、からかわないでよ!」

「でもま、とにかくあたしも帰るね。さすがにそれで残ろうとは思わないし」

「あ、玄関まで送るよ」


69 : 以下、名... - 2010/12/04(土) 23:58:11.29 S4m9UZOX0 31/31


「んじゃねっ」

「そうだ。純、聞いていい?」

「何?」

「私と唯先輩って、恋人らしいよね?」

「んー…まあね。見てるこっちが恥ずかしいぐらいにはね。それがどうかした?」

「ううん、ちょっと確認しただけ。じゃあね」

「よくわかんないけど…うん。バイバイ!」


ガチャ

(憂、帰っちゃったか…)

「……」トコトコ

「…………」

「あっ!あぁーー……」

(梓ゲスいわ…)


END


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