澪「唯可愛いなあ」
澪「和から貰った唯の写真……私の宝物」
澪「これ貰うのにファンクラブ用の私の写真を渡すはめになっちゃったけど……///」
澪「……」ジーッ
澪「はうぅ……唯にゃん可愛いよお///」
澪「この無邪気な微笑み……。見ている人をほんわかさせる愛くるしい容姿……。いつまでも触っていたくなるような、ふわふわの髪……」
澪「唯はこの世に平和をもたらす天使に違いない」
元スレ
澪「唯にゃんちゅっちゅっ!!」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1287325601/
澪「よしっ、さっそく唯を見つめながら詩を書こう!」
澪「きっと凄い詩が完成するはず……」
澪「……」ジーッ
澪「はうっ///」
澪「……」ジーッ
澪「唯ぃ///」
澪「……」ジーッ
澪「可愛いなあ」
澪「……」ジーッ
……
澪「……はっ!?」
澪「しまった、唯が可愛すぎて詩を書く暇がなかった」
澪「うわっ、もう2時間も経ってる……」
澪「……」チラッ
澪「……///」
澪「まあいっか!それにしても、どれだけ見つめてても飽きないなあ」
澪「えいえいっ」ツンツン
澪「えへへ、唯のほっぺつついちゃった」
澪「つんつん」ツンツン
澪「本物の唯のほっぺはさぞかし柔らかいんだろうなあ。マシュマロみたいにふわふわ……いや、マシュマロなんかと比べたら唯のほっぺに失礼だ」
澪「ぷにぷに」ツンツン
澪「あ……」
澪「ゆ、唯の唇は……もっと柔らかいのかな?」
澪「写真でも分かる、凄く可愛らしくて柔らかそうな唇だ」
澪「ゆ、唯の唇……///」
澪「く、唇を指で触るのはマナー違反だよな。うん」
澪「ややややっぱり唇は唇を塞いであげないと……///」
澪「い、いいよね?写真だし……」
澪「他意はない、他意はないぞ!私はそう、ちょっと予行演習をするだけでっ」
澪「これは良い詩を書くために必要なことなんだ!」
澪「よ、よし……」
澪「……」ドキドキ
澪「唯……///」ソッ
澪「ん……目は閉じたほうがいいのかな?」
澪「でも唯の顔を見れないのは嫌だなあ」
澪「いいや、目を開けたままやっちゃえ!」
澪「ん、唯……」チュッ
澪「……」
澪「も、もう一回……」
澪「……」
澪「えへへ、唯とキスしちゃった///」
澪「うわ、私の顔真っ赤だあ……」
澪「……」
澪「唯の唇、私がホッチキスで閉じてあげたよ」キリッ
澪「いや、違うな」
澪「唯、ゆい、唯ちゃん……唯にゃん……」ブツブツ
澪「よしっ!」
澪「ゆいにゃんの愛らしいピンクの蕾……私が特製のホッチキスで閉じてあげるよ」キリッ
澪「……」
澪「なんちゃてえ……えへへ」
澪「ゆいにゃあん♪」
律「……」
澪「ゆいにゃんが可愛すぎて生きるのが辛い」
律「……」
澪「ゆいにゃんの写真を配って回れば、きっと戦争がない平和な世界になるよな」
律「……なあ」
澪「でもこの写真は私が独り占め……誰にも渡さないぞ!」
律「澪~?」チョンチョン
澪「ゆいにゃんちゅっちゅっ」
律「澪しゃ~ん?」ツンツン
澪「わあっ、私ってばはしたない///」
律「お~い」
澪「もう、さっきからうるさいなあ!何の用だよ、り……」
律「お、やっと気づいた」
澪「つ……?」
律「みんなのアイドルりっちゃんです!」
澪「」パクパク
律「ん?どったの?」
澪「い、いいいいいいいい」
律「い?」
澪「いいい一体いつからそこに……」
律「う~ん、30分くらい前かな?澪は写真見つめたまま固まってたから気づかなかったけど」
澪「」ガタガタ
律「いや~、それにしても……」
澪「なななな何だよ……?」
律「まさか、まっさか澪ちゅわんにあんな趣味があるなんてな~?」
澪「ひう……っ!」
律「ん~?」ニヤニヤ
澪「は、ははっ、何のことだよりつぅ……」
律「またまたとぼけちゃって~。可愛かったよ、み・お・にゃん♪」
澪「……ッ///」カアアッ
律「澪にゃんは唯にゃんのことが好きなのかな~?」ニヤニヤ
澪「ううう~っ!///」
律「ほらほら、りっちゃんに言ってみ?」
澪「ち、違う!唯のことなんか好きじゃないぞ!」
律「え~?バレバレの嘘つくなよ~」
澪「た、ただ……」
律「ただ?」
澪「唯はそう……この世に舞い降りた天使なんだよ」
律「……は?」
澪「唯の愛らしさはもはや人間の域を超えている。まさに存在自体が奇跡なんだ」
律「……」
澪「律はさっき私が唯のことを好きって言ったけど……。よく考えたら、それ以前に唯に好感を持たない人間なんているはずがないんだよ」
律(ヤバい、目がマジだ)
澪「でも、いくら唯が天使とはいえ……いや、だからこそ私なんかが唯のことを好きだと口にするなんて……」
澪「……」プルプル
律「ど、どうした澪」
澪「ああっ、そんな恐れ多いこと私にはできないよおっ!」ブンブン
律「痛い痛い!頭を振るな、私に髪が当たってる!」
澪「まあそういうことだ。分かったか?」
律「あ、ああ。何となく」
澪「そうかそうか」
律「じゃあ私はこれで……」
澪「まあ待て」ガシッ
律「な、何だよ?まだ何かあるのか?」
澪「何を言ってるんだ、お前から私の部屋に入って来たんじゃないか」
律「ちょっと暇だったから澪をからかいに来ただけなんだ。ゴメン、謝るから帰してくれ」ジタバタ
澪「落ち着け。いくら律とはいえ、秘密を知られたからにはただでは帰せないぞ」
律「いや、本当ゴメン!澪が唯の写真にキスしてたことは黙っとくから許してくれ!」バタバタ
澪「これこれ、暴れるな」
律「な、何をする気だよお……」
澪「安心しろ、危害を加えるつもりはない。ちょっと親友として律に頼みがあるだけだ」
律「お断りします」
澪「断れないよっと」コチョコチョ
律「ひゃあっ!?あ、あはははははっ、く、くすぐるなあっ!」ジタバタ
澪「幼なじみだからな、律の弱いところは全部知ってるぞ?……さあ、私の頼みを聞いてくれ」コチョコチョ
律「あははは、くひひひっや、やめっ!ひゃ、ああ……。わ、分かった!分かったかりゃ!」
澪「分かってくれたか。持つべき者は親友だな!」
律「はあ、はあ……私としては、親友から知り合いくらいまで格下げしたい気分だよ……」
澪「で、相談なんだが」
律「ふう……一体何なんだよ」
澪「いやあ、唯とちゅっちゅしたいんだけどさ。どうすればいいと思う?」
律「おい、数分前の自分の言葉を思い出せ」
澪「さっき言ったこと?」
律「唯のことを好きだと口にするのも恐れ多い、と言ってたじゃないか」
澪「ああ、言ったような気がする」
律「矛盾してるぞー」
澪「最強の私と最高の私、どっちが勝つと思う?」
律「……さあ」
澪「分からないだろう?結局この世は矛盾・不純・異物・汚物だらけなんだ。まあ唯はそんな世の中においても汚れない天使だけどな」
澪「そこで汚れきっているとはいえ私の親友である律に相談しているんだ」
律「この子は本当に私の幼なじみ、恥ずかしがり屋でメルヘンチックな秋山澪さんなんだろうか」
澪「唯とちゅっちゅしたいんだよ私は!」ガアッ
律「急にキレんな!」
澪「とにかく案を出せ、さあ出せ」
律「お前は私に相談しているんだよな?」
澪「親友の恋路を応援したいと思わないのか?」
律「出来れば離れた場所で見守ってあげたいよ」
澪「うう……お願いだよ律ぅ……」ウルッ
律「っ!?」ビクッ
澪「私には、律しか頼れる人がいないんだ……」ウルウル
律「うっ……」
澪「りつぅ……りっちゃあん……」
律「み、澪……///」
澪「……ダメ?」
律「わ、私に任せとけ!」
澪「ほ、本当に……?」ウルウル
律「ああ、心配すんな!だから泣き止めって、なっ?」
澪「分かった。じゃあ改めてよろしく頼む」ケロッ
律「……」
律「あれ?」
澪「よし、作戦会議を始めるぞ」
律「何か納得いかない……」
澪「確認しておくけど、私は唯とちゅっちゅしたい。しかし具体的な方法が思いつかない」
律「まあ普通はそうだろうな」
澪「では律、何か意見を」
律「唯なら頼めばキスしてくれるんじゃね?」
澪「また適当なことを……」
律「いやいや、梓にキスしようとする唯のことだ。きっと頼めばオーケーしてくれるさ」
澪「う~ん……確かに唯ほどの天使ならありえるかもな」
律「だろ~?じゃあ決定!かいさ~んっ」
澪「待て待て落ち着け」グイグイ
律「何だよ離せよ帰らせろよ」
澪「唯が理由を聞いてきたらどうするんだよ?」
律「キスしたいからとでも言えばいいだろ」
澪「そんなあやふやな理由で失敗しちゃったらどうするんだよ!」
律「じゃあ唯が天使みたいに可愛いからちゅっちゅしたいと素直に言うとか……」
澪「引かれたらどうするんだよおおおおおっ!」
律「あ、よかった。自覚はあるんだ」
澪「りつ~~~!り~~つ~~~~っ!」グイグイ
律「わわっ、こら!服の裾を引っ張るな!」
澪「唯とちゅっちゅしたいけど、嫌われたくないよお……」
律「しょうがないなあ……」
澪「何かいい案があるのか!?」
律「私がうまくフォローしてやるよ。キスの理由はそうだな……新しい歌詞の参考にしたいということで」
澪「な、なるほど。そういえば私は唯で詩を書こうと思ってたんだった」
律「ほら、大義名分が出来たじゃないか。よかったな!」
澪「でも、唯にいきなり頼むのって不自然じゃないか?」
律(唯とちゅっちゅしたいって時点で相当不自然だけどな)
律「あ~、じゃあ私ともやったってことにしなよ。大切な仲間である軽音部の皆にしか頼めない、とか言ってな」
澪「それじゃ私が変な女の子みたいじゃないか///」
律「心配するな、お前は変態だ」ポンッ
澪「もし唯にそう思われちゃったら……」
律「大丈夫だって、むしろ唯なら喜んでやってくれるって!それに仲間外れにされるの嫌がるだろうから、私としたって言えば成功確率アップ!」
澪「む~……」
律「私が出来る限りフォローしてやるから。澪は大舟に乗ったつもりでいろ!」
澪「律……分かった、私やるよ!」
律「分かってくれたか!」
澪「よーし、頑張るぞ~っ」
律(やれやれ、やっと帰れそうだ)
澪「決戦は明日!……と、その前に律にはお礼をしておかないとな。世話になっちゃったし」
律「お礼?」
澪「ああ、唯がどれだけ可愛いのか……私が一晩中たっぷり語って聞かせてあげよう!」
律「帰ります」
澪「聞いていけよおおおおっ!」
……
唯「ふんふ~ん♪」
律「おっ、唯いたぞ!都合よく一人で登校してる」
律「いいか~?昨日話した通り、しおらしく……かつ出来るだけ重い雰囲気を出さずに行けよ?」
律「唯も可愛いものが大好きだから、澪が顔を赤らめつつ涙目で頼めば一発で……」
律「っておい、澪」
澪「……」カチコチ
律「何固まってんだよ……」
澪「……」ガタガタ
律「お~い、澪~」
澪「き、ききき緊張するぅ……」
律「おいおい、しっかりしろよ。勝負はこれからだぞ?」
澪「わわ分かってる!しおらしく、だなっ」
律「じゃあ声かけるぞ?準備はいいか?」
澪「唯にゃんとちゅっちゅ、唯にゃんとちゅっちゅ……」ブツブツ
律「……」
律「まあいっか。お~い、唯~っ」ブンブン
唯「お~、りっちゃ~ん!あっ、澪ちゃんも!」
澪「お、おはおはおはよよよよ」
唯「……?」
律「あ~、あまり気にすんな」
唯「そう?二人とも、おはよ~♪」ニコッ
澪「!!!」
澪「な、何という微笑み……ああっ、直視できないよおっ!」
唯「澪ちゃんどしたの?」
律「まあ色々あってな。そんな澪が唯にお願いがあるそうなんだが」
唯「ほえ?」
澪(ほえって……何て可愛らしい鳴き声なんだ///)
澪(それにあの小首を傾げた姿!今すぐ保護すべきだ!というか持って帰りたい!)
唯「……」
澪(ああ、唯たん可愛いよ……愛でたいなあ、一晩中愛でたいなあ)
律「おい、澪」
澪(いや、私みたいな汚れた人間が触れたらダメなのかもしれない……。この澄み切った瞳に見つめられると、私、私……)
律「おいこら」ペチッ
澪「いたっ!?何すんだよ律!」
律「いいから早く言えって。唯が待ちくたびれてるぞ」
澪「はっ!?」
唯「えっと、澪ちゃん」
澪「ひ、ひゃいっ!」
律「落ち着け」
唯「私へのお願いって何?澪ちゃんの頼みなら、何でも聞いちゃうよ~♪」
澪(な、何でも……///)
律「ほら、早く言わないと遅刻しちゃうぞ」
澪「そ、そうだな!ゆいにゃ……いや、唯っ!」
唯「はっ、何でしょーか澪ちゃん隊員!」
澪「じ、実は今、新しい曲の歌詞を書いているんだ」
唯「えっ、そうなの!?わあ~、見せて見せてっ」
澪「あっ、まだ出来てないんだ……というか、スランプで進まないんだ」
唯「ええ~?残念……」ションボリ
澪「はうっ!?」
澪(気を落とす唯も可愛いにゃー///)
律「おい澪、さっきから一々フリーズするなよ」
澪「あ、ああ。スマンスマン」
澪「唯、聞いてくれ!お願いというのは他でもない、新しい歌詞のために……私が新たな境地へ至るために協力してほしい!」
唯「おお~っ!澪ちゃんかっこいい!」
澪「そ、そうかな……?」テレテレ
唯「それで私は何をすれば!?」
澪「唯にして欲しいこと……それはだな、」
唯「うんうん!」
澪「私と、その……///」
唯「澪ちゃんと?」
澪「き、きききききき……」
唯「き~……気?木?」
澪(キスをして欲しい……!)
律(頑張れ澪!あと一息だ!)
澪「キッスを……!」クワッ!
唯「ふぇ?ゴメン、よく聞こえなかったよ。今なんて……?」
澪「だから、キ……はっ!?」
唯「?」キラキラ
澪(な、何て純粋な目……いや、唯の目が澄み切っていることは知ってる。けど、この私を信頼しきった表情は……!微笑みは……!)
律「澪、どうした!一気に行け!」
澪(わ、私は自らの欲望に突き動かされるまま、この天使のようなゆいにゃんを汚そうとしていたんだ……嘘までついて……!)
澪(ダメだ……私には、天使に触れる資格はない)
唯「澪ちゃん、どうしたの?」
澪「ゆいにゃん……」
唯「え?ゆいにゃんって私のこと?」
澪「私は必ず、自らの欲望に打ち勝ってゆいにゃんに相応しくなってみせる。だからそれまで……待っていてほしい」
ゆいにゃん「えっと……うん?」
澪「さらばだ、また会おうっ!」シュバッ
律「あっ!?どこ行くんだ澪~!」タタッ
ゆいにゃん「……」ポツーン
ゆいにゃん「あれ?二人ともどこ行くの~?」
……
澪「……」
律「はあ、はあ……。おい澪、何やってんだお前。あと一歩だったのに……」
澪「いいんだ、これで。私は気付いたんだ」
律「気付いたって……何を?」
澪「私の愚かさをだよ。やっぱり唯は天使だ、私が過ちを犯さずに済んだのも唯のおかげさ……」
律「澪……」
澪「私はもっともっと自分を磨いて……唯に相応しい人間にならなくちゃいけない。欲望に負けない人間にな」
律「……」
律(昨夜とはまるで別人だ……成長したな、澪)ジーン
澪「ゆいにゃんとちゅっちゅ……いや、それ以上のことはそれからだ!」
律「って結局欲望まみれじゃねーか!」
澪「さあ、さっそく走ろう!あの夕日に向かって……!」
律「いやまだ朝だし、もう授業始まっちゃうんですけどおおおおっ!?」
澪「気にするな、全ての道はローマに通ず!」
律「意味分からん!こら待て、学校行くぞ!」
澪「はっはっは、捕まえれるもんなら捕まえてごらん、りつにゃん♪」
りつにゃん「変なあだ名つけるなー!///」
……
ガサガサッ
憂「お姉ちゃ~ん♪」
唯「あっ、憂!ゴメンね、そんなとこに隠れさせちゃって」
憂「全然平気だよ、お姉ちゃんの頼みだし。それよりはい、これっ」
唯「おお~、ありがと~!持つべき者は出来る妹だねえ」ナデナデ
憂「えへへ……」
唯「どれどれ、さっそく……ふおおおっ!?」
憂「よく撮れてるでしょ~?澪さんの写真!」
唯「さっすが憂!照れてる澪ちゃんや微笑んだ澪ちゃん……おお、これはキリッとした澪ちゃん!」
憂「今日の澪さんはコロコロ表情が変わって可愛かったね~」
唯「うんうん!はあ……澪ちゃんはきっと、この世に舞い降りた天使なんだよ……」ウットリ
唯「澪ちゃん可愛いなあ……///」
唯「それじゃあさっそく!」
唯「澪にゃんちゅっちゅっ!」
終わった!