ハルヒ「キョンとあの佐々木さんって人、仲良かったってホントなのかしら?」
古泉「彼の中学時代の同級生によれば、結構仲良く見えたそうですよ」
みくる「あっ、わたしも聞いたことあります! 付き合ってったんじゃないか、って周りには思われてたらしいですね」
長門「……!」ガタッ!
ハルヒ「その話……ホント………なの?」
みくる「えっ……?」
元スレ
ハルヒ「そういえばさ……」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1285674961/
みくる「えええええっと、キョンくんから直接聞いた話ではないので、た…ただの噂かもしれませんね……」
古泉「ま…まぁ、思春期真っ只中の頃ですから、勘違いとか、周りのやっかみの可能性も……」
長門「火の無いところに煙は立たぬ……」
ハルヒ「……!!」
古泉「ちょっと!」
みくる「長門さん!」
ハルヒ「やだ……」ブワッ
三人「……!?」
ハルヒ「そんなのやだよぅ……」ポロポロ
三人「!!!!」
ハルヒ「ウソだもん……。グスッ
キョンが……、グスン
キョンが佐々木さんと付き合ってたなんて、ウソに決まってるもん……」ポロポロ
古泉(YABEEEEEEEEE!!)
みくる「そ、そうですよ涼宮さん! 二人いっしょに下校してたとか、聞きましたけど、そんなのただの噂ですよ!」
ハルヒ「……」
みくる「涼宮さんもキョンくんと二人で下校したことありますよねー?」
ハルヒ「 (´・ω・`)
(*´・ω・`*)」
みくる(あるのかよ……)
長門「……」
みくる「よ、よかったですねー! 涼宮さんっ」
古泉「涼宮さん! ぼくの見立てでは今のところ五分ですよ五分!」
長門「そう。あとは仲睦まじく彼の自転車の後ろに乗せてもらったこともあればイーブンと言える」
ハルヒ「(´・ω・`)
(´・ω・`)
(´;ω;`)ジワッ」
古泉(おめー何言ってんだYOOOOOOOOOOH!!!!)
ハルヒ「ふ、ふぇぇ……」
みくる「……あ、ありましたよ! あったじゃないですか! 涼宮さん!」
古泉「そ、そうです! も う 誰 も 思 い 出 し た く な い あ の 夏 休 み、みんなでプール行くときに彼と一緒に乗ってたじゃないですか!!」
ハルヒ「……あの時は有希も後ろに乗ってたもん……」
古泉「えっ……?」
長門「(´・ω・`)b」
みくる(おめー何乗ってんだYOOOOOOOOOOH!!!!)
ハルヒ「……ヤダ」
みくる「涼宮……さん?」
ハルヒ「びええええぇぇぇぇええええん!!」
古泉「なっ……!?」
長門「!!」
ハルヒ「ぃやぁぁぁぁだぁぁぁぁぁぁ!!
ひっく、
キョンがわ゛た゛し゛以外の誰かどぉぉ……、
ひっく、
仲良ぐじでだなんてぇぇぇぇ絶対にやぁぁぁぁだああああぁぁぁぁもぉぉぉぉ~ん!!
うぇぇぇぇぇぇぇぇ~ん!!!!」
三人「!!!」
ハルヒ「うわぁぁぁぁぁぁあん!!」
長門「なんというガン泣き」
古泉「まさかここまで」
みくる「あわわ。す、涼宮さん落ち着いて」
ハルヒ「ビェェェェェェェェェェェェ!!」
古泉「しかし、なんというか……」
長門「カワイイ……」
みくる「もうちょっと見ていたいですね……」
ハルヒ「うぇぇぇぇぇぇ……、うええええぇぇぇぇ~ん!!」
三人「ジー……」
ハ みくる「涼宮さん、なんか赤ちゃんみたいでかわいいですぅ~///」
ル
ヒ 古泉「なんというかこう……、
「 グッとくるものがありますね」
う
わ 長門「…………ぃぃ」
あ
あ みくる「ところで古泉くん、閉鎖空間のほうは大丈夫なんですか?」
ぁ
ぁ 古泉「そういえばそうですね」
ぁ
ぁ 長門「恐らく次々と発生するストレスを、
ぁ 泣くという行為で発散していると予測される……」
ぁ 古泉「なるほど」
ぁ みくる「確かに泣いたあとってすっきりするって言いますもんね」
ぁ
ん 長門「プラマイゼロ」
!
」 古泉「実に合理的ですねぇ」
古泉「しかしいつまでもこのままという訳にもいけませんね」
みくる「ほらほらハルヒちゃ~ん♪ みくるおねえさんですよ~☆」
長門「わわわ私にも抱かせるべき……」ソワソワ
ハルヒ「ふぇぇ、グスッ、グスッ……」
みくる「おぉ~、よちよちいい子でちゅね~」ナデナデ
長門「わわわ私にもナデナデさせて欲しい……」ワキワキ
ハルヒ「え~ん、え~ん」
古泉(こういうところを彼に見せればいいのに……)
みくる「落ち着きましたか? 涼宮さん」
ハルヒ「うん……グスン」
古泉「大丈夫ですよ、涼宮さん。あの鈍い彼のことです。そんな甘酸っぱいこととは縁遠かったに違いありません」
長門「激しく同意」
ハルヒ「……ホン……ト?」うるる
長門(なんと愛らしい涼宮ハルヒの涙目。今度は私が慰め役を……)
みくる(お姉さん役もう一回やりたいですぅ……)
古泉(この様子彼に見せればうまくいくんじゃ……)
三人「ゴクリ……」
長門「今日彼は?」
古泉「掃除当番だそうで」
みくる「と、いうことは……」
みくる(今日はこのかわいい涼宮さんを可愛がり放題……)
長門(泣かせ放題……)
古泉(なにか二人が今まで見せたことの無い表情に……)
みくる「と、ところで涼宮さん!」
ハルヒ「ほぇ……?」
長門「私は彼と一緒に図書館に行ったことがある……」
みくる「な、長門さん?」
ハルヒ「……?」
長門「二人っきりで……」
ハルヒ「……!!」
長門「あなたは……ある?」
ハルヒ「……なぃ」グスッ
長門「さらに誰もいない夕方の教室で二人っきりになったこともある」
ハルヒ「……!!」
長門「しかも彼は倒れてた私を優しく抱き起こし……」
ハルヒ「……」ジワ…
みくる「わ、わたしはキョンくんにおんぶしてもらったことあります!」
ハルヒ「えっ……?」
長門「……!」
古泉(え、何コレ自慢合戦?)
みくる「いっしょに二人で川沿いのベンチに座って、キョンくんと未来のことについてお話ししたこともあります!」
ハルヒ「∑(・ω・ノ)ノ」
長門「彼は私の部屋に独りで来たこともある」
ハルヒ「( ゚д゚)!?」
みくる「わ、わたしはキョンくんの部屋に上げてもらったことあります!」
ハルヒ「∑( ̄□ ̄;)」
長門「私の部屋で手作りのカレーを彼と一緒に食べた」
ハルヒ「( д ) ゚ ゚」
みくる「その時わたしもいっしょにいたじゃないですか!」
ハルヒ「(゚д゚≡゚д゚)
( ゚д゚ )」
古泉「 こ れ は ひ ど い 」
ハルヒ「……ウソだもん。
そんなの、絶対にウソだもん……。
わたしだってキョンと手を繋いだことあるもん(※夢の中)。
キ、キスだってしたことあるもん……!(※夢の中)
うっ、うぇぇ……」
みくる(きましたー☆)
古泉(しかし、あともう一息といったところでしょうか)
長門「三年間私の部屋で寝てたことも言うべき?」
二人「 絶 対 に 言 う な !! 」
長門(涼宮ハルヒの体温、心拍数ともに上昇中……)
みくる(はやく、はやく……!)
ハルヒ「やだよぅ……。
キョンと一緒にもっともっといろいろ遊ぶんだもん……。
不思議なこととか、誰も知らないこととかいっぱいいっぱい見つけるんだもん……。
キョンの初めては……、全部わたしのものなんだもぉぉぉぉぉぉん!!
うぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」
パーン
みくる「キター!(゚∀゚)人(゚∀゚)イェーイ!」長門
古泉「最低ですね、あなたたち……」
ハルヒ「びぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
ひっく…、ひっく…、
うわぁぁぁぁぁあん!!」
長門「やはり……いい」
みくる「ええ。この声、母性本能をくすぐりますね。今なら、母乳すら出せそうな気がします」
長門「名案。情報思念統合体に身体情報の更新を要請する……」
古泉「何浸ってるんですか、涼宮さん過呼吸起こしそうなくらいに泣いてるじゃないですか……」
ハルヒ「うええん、えんえん!!」
長門「なだめるのはまだ性急。もう少しこのデレハルヒを堪能すべき」
みくる「そうですよ、古泉くん。こんなこと滅多に無いんですから」
古泉「そうは言いますがね、なんというか落ち着きませんよ」ソワソワ
みくる「ではそろそろ……」
長門「ハイパーよしよしタイム」
ハルヒ「うぇぇ……?」
(*´∀`)σ(っд;)ヾ(・ω・`)
みくる「はい、涼宮さん。鼻出てますよ。ちーん、しましょうね、ちーん♪」
ハルヒ「ぢーん」
コンコン。
キョン『おーい、入っていいかー?』
長門「来た……」
古泉「おおっ、彼にしてはなかなかいいタイミングで帰ってきましたね」
みくる「涼宮さん、待ってたキョンくんが来ましたよ!」
ハルヒ「……!!」
ぐしぐしぐしぐし!!
みくる「ああっそんなに強く顔こすったらだめですよぅ!」
ハルヒ「いいわよ!」
キョン「なんだよ。何かあったのか?」
ハルヒ「なんでもない!」
キョン「なら、なんでこっち向かないんだよ」
ハルヒ「なんでもないったら! う、うるさいのよっ、キョンのくせに!」
古泉(ここにきてツン炸裂ですか……)
みくる「……」ニヤニヤ
長門 「……」ペラ
ハルヒ「まったく、ヒラの分際で団長を待たせるなんていい度胸だわ!」ズルッ
みくる(涼宮さんっ、鼻みずたれてきてます!)
キョン「お前今日俺が掃除当番だったの知ってただろ!?」
ハルヒ「うるさいっ! 罰として今日の帰りはわたしを送っていきなさいよ、いいわね!」ズビビッ
キョン「なんだよそれ……」
長門 「ふう!ふう!」
みくる「来てます!来てます!」
古泉「やれやれ……」
ハルヒ「それと今度の土曜日はわたしの家に集合! みんなでカレーを作るわよ!」
キョン「な、なんだよ突然」
ハルヒ「あんたはわたしと買い出し! 当日は必ず自転車で来るよーに!」
キョン「へいへい」
なんたる暴君。
なのに朝比奈さんはニコニコしてるし、古泉はいつもの通りのニヤケ顔。
ハルヒ「ほら今日はもう終わり! 帰るわよ、キョン!」
キョン「な、なんだ今日はもう終わりか?」
まだ朝比奈さんが淹れてくれるはずの玉露すら出してもらってないんだぞ!?
ハルヒに手を引っ張られ、部室からひきずられるように出る間際、
閉まる戸の隙間から見えた長門の顔に微かな笑みが浮かんだ気がした。
……まさかな。
ハルヒ「行くわよ!」
キョン「はいよ」
ひでー団長様だ。
あんたもそう思うだろ?
\(^o^)/おしまい。
お付き合いありがとうございました。
ハルヒかわいいよハルヒ。
ブーンけいはまとめないんですか?