町長「いよいよこの町にも新たな公園ができたぞ!」
職員A「付近には幼稚園や小学校もありますしこの公園も賑やかになること間違いなしですね!」
職員B「これでこの町も活性化しますね!」
町長「今までこの辺りには子供達の遊び場がなかったからな」
職員A「子供達もさぞかし喜ぶでしょう」
職員B「ここに公園を作って正解でしたね」
町長「公園作ったからにはこれからが大変だからな。どんな問題が起こるかわらない。皆頑張れよ!」
職員AB「「はい!!」」
元スレ
町長「いつからだろうか、公園に人が来なくなったのは…」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1567857603/
小学生A「おー、ここが新しくできた公園か~」
小学生B「ここなら心置き無く遊べるぞ!」
A保護者「まあ、綺麗な公園ね」
園児A「ママー、これで遊んでみたーい」
年寄りA「うふふふ、ジョギングにピッタリだわ」
ワイワイガヤガヤ
職員A「さっそく人が集まってきてますね」
職員B「そうだな。まあこの調子ならしばらく大丈夫だろう」
職員A「なに?壁にラクガキ?」
女「そうなんです…」
職員B「それは見過ごせんな、ちょっと見てくるか」
--
職員A「あーこれはひどい」
職員B「しばらく何も起きてなかったから油断してたな…どうしよ…」
職員A「とりあえずラクガキ消すか…」
職員A「ふう…何とか消せた…」
職員B「でもまた誰かがラクガキするかもしれないな…」
職員A「…よし、看板つくろう」
職員B「看板?」
職員A「ラクガキ禁止っていう看板をつくって再発を防ぐんだよ。何か問題が発生したら決まりをつくる必要があるだろ?」
職員B「なるほど!」
職員A「ここをこうして…」
職員B「そこをああして…できた」
職員A「どこに立てる?」
職員B「見やすいところ…こことかいいんじゃない?」
職員A「お、いいな」
職員B「よいしょ…」
職員A「これでよし」
『ラクガキ禁止』
小学生C「これでも喰らえ!連射!」ドガガガガガ
小学生D「くっ負けるか!!」バキュッバキュッ
小学生C「兄から培った俺のBB弾受けてみろ!」ドゴォン
小学生D「あぶねっ」サッ
園児B「ギャッ!!」
小学生CD「!?」
B保護者「園児Bちゃん!?大丈夫!?」
園児B「目に…何か…入っ…」バタッ
小学生C「や…やべ…」
小学生D「逃げろーーーーー!!!」
職員A「あの子失明したらしいですね」
職員B「全くひどい話だよな」
職員A「ここら辺に立てるか…」
職員B「よいしょ…」
『BB弾持ち込み禁止』
職員A「まあ事故が起きればこれくらい妥当だよな」
職員B「二度と再発が起きないようにしよう」
小学生E「さあバッター小学生G!このピンチを切り抜けられるか!」
小学生F「喰らえええええ!!!」ブォンッ
小学生G「甘い!」カキーン
小学生E「打ったーーー!」
ボール「ヒューン」
小学生F「防球フェンス飛び越えた!」
小学生E「場外ホームランだーーー!!」
民家「パリーン」
小学生EFG「あ」
職員A「防球フェンス低すぎたんですかね…」
職員B「人の家のガラス割れたのはさすがにアレだろ…」
職員A「この公園ちゃんと計画的につくられてあるのか…?」
職員B「よいしょ…」
『野球禁止』
職員A「これでよし」
園児C「パパなにこれ」
C保護者「ターザンロープだな。やってみるか」
園児C「うん!」
16 : 以下、?... - 2019/09/07 21:08:19.183 GX0Oi/7G0 10/75
園児C「わー早ーい!」スァーーー
園児D「キャッキャキャッキャ」タッタッタ
園児C「!」
C保護者「ぶつかる!危な…」
バァンッ
園児D「痛っ…」バタッ
園児C「キャッ!」ドササッ
C保護者「おい!大丈夫か!」
職員A「スピード出せすぎだろこれ…」
職員B「そりゃ2人もケガ人出るわ…この遊具あきらかな欠陥だろ…」
『ターザンロープ使用禁止』
職員A「設置早々使用禁止なんて税金無駄にしてる気分だぜ…」
職員B「いや無駄にしてるよ充分」
小学生H「野球できなくて暇だなー」
小学生I「サッカーボール持ってきたからサッカーしようぜ」
小学生J「ナイス!やろうやろう!」
小学生I「ゴールまで一直線だ!」
小学生H「させるか!」
小学生I「ええい!」バシュッ
サッカーゴール「スカッ」
小学生I「クソッ外した…」
ボール「ポテポテ」
小学生J「ヤバイ!ボールが道路に!」ダッ
トラック「…」ブロロロロロ
ボール「ポテポテ」
小学生J「待てー!」バッ
トラック「うわあああああ!!!」プップーーーキキーーーーー
小学生J「!?」
ガシャァァンッ
『サッカー禁止』
職員B「よいしょと…」
職員A「何か次々と問題が出てくるな…」
職員B「ちょっと安全性について考えた方がいいんじゃねえの…」
園児D「なにこの丸いの。面白そう!」
園児E「回転ジャングルジムだ!」
園児F「ちょっと乗ってみよっと」
園児D「あ、これグルグル回せる!」クルクル
園児E「アハハハ!楽しー!」
園児F「止めて止めてー!ハハハハハ」
園児D「アハハ!それー!」キュルキュル
園児E「ちょ…!やめて!やめろ!!」
園児F「待って止めて!おい!マジで止めろ!!耳腐ってんのかクソが!!おい!!!」
園児D「え?」キュルキュル
園児EF「ギャアアアアア!!」ブォンッ
園児E「ぐっ…」ズサァァ
園児F「あがっ…」ズサァァ
園児D「あっごめん大丈夫?」
園児F「歯折れた…」
『回転ジャングルジム使用禁止』
職員A「最近この遊具見ないと思ったら納得できたわ。危なすぎたろこれ…」
職員B「俺昔これで遊んだことあるけどここまで速くまわせれたか?この遊具ちょっと押すだけで尋常じゃないくらいまわるぞ…」
職員A「雑な設計しやがって…」
小学生I「おう、お見舞い行ってきた?」
小学生H「ああ。轢かれてから寝たきりらしいけどあいつのことだしそのうち目が覚めるだろ」
小学生I「野球もサッカーも禁止となるともう何もすることねえなー…」
小学生H「いつもの癖でサッカーボール持ってきちゃったけど…」
小学生I「一応ボールあるならそれでドッヂボールしようぜ」
小学生H「お、いいな」
小学生H「それ!」ブォンッ
小学生I「ふっ…その程度のボール朝飯前だわ!」サッ
園児E「がっ…」バァンッ
小学生IH「!!」
園児E「痛っ…」バタッ
小学生H「ヤバイヤバイ今顔面直撃した!」
小学生I「大丈夫!?ねえ!?大丈夫!?」
職員A「どうしたものか…」
職員B「野球…サッカー…ドッヂボール禁止となるともう一括にまとめた方がいいな…」
職員A「たしかにボールさえ使わなければ別に何の問題もないよな」
職員B「これでよし」
『ボールの持ち込み禁止』
職員B「さすがにこれはちょっと可哀想な気もするよな…」
職員A「ボールの取り扱いについて散々看板立てたのに一向に直らないんだ…もうこれしか対策はない…」
園児F「長い滑り台だなー…反対側からのぼってみよーっと」
園児F「にひひ…このまま頂上まで…」
園児G「キャッキャッ滑り台楽しー!」スァーーー
園児F「!?」
園児G「!?」
ドゴォン
『滑り台使用禁止』
職員A「反対側からのぼるなとあれほど看板を…」
職員B「ひらがなで書いたよな?」
職員A「書いた」
職員B「園児に見える位置に立てたよな」
職員A「立てた」
職員B「保護者に呼びかけるような看板も?」
職員A「立てた」
職員B「」
小学生K「なにそれ!」
小学生L「新しいラジコンヘリ買ってもらったぜ!」
小学生K「すげー!貸して!」
小学生L「はい」スッ
ラジコンヘリ「パカパカパカ」
小学生K「おー!」
小学生L「操作方法わかる?」
小学生K「いや全然」
小学生L「は!?」
小学生K「ここ押せばいいの?」
小学生L「違っ…それ電源…」
ラジコンヘリ「」ヒューン
年寄りB「ギャアア!!」ガンッ
小学生KL「」
--
『ラジコン禁止』
職員A「ちょっと看板立てすぎじゃね…?」
職員B「仕方ないだろ…」
小学生M「ここボール遊び禁止だってよー」
小学生N「ちぇー、つーまんねっ」
小学生M「仕方ない、あそこにあるはん登棒で遊ぼうぜ」
小学生N「よーし!どっちが先にてっぺんにのぼれるか勝負だ!」
小学生M「なにっ負けるか!」
小学生M「おお、すげーいい眺め」
小学生N「はん登棒の上から眺める公園は最高だな」
小学生N「…何か最近公園に来る人減ったよな」
小学生M「そうか?気のせいじゃね?」
小学生N「さてと…そろそろ下り…」ズルッ
小学生N「うわあああああ!!」
小学生M「小学生N!?」
バタッ
職員A「手首骨折か…」
職員B「これだいぶ高いからな…てっぺんから落ちたってことはだいぶ派手にやっただろう…」
職員A「高いっつったって…これいくらなんでも高すぎじゃね?普通の登り棒って2mかそんくらいだろ」
職員B「知らねえよそんなの…どうせ町長だろ…ここに立てるぞ」
職員A「よいしょと…」
『はん登棒使用禁止』
職員B「なんだよこの公園…」
職員A「もう残ってる遊具指で数えられるくらいしかないぞ…」
職員B「もうやだ…」
犬A「…」ブリブリブリブリ…
A飼い主「…」
犬A「…」
A飼い主「…」スタスタスタ
犬A「…」トテトテトテ
中学生A「うっわ犬のうんこがある」
中学生B「マナーの悪い人がいるもんだな」
中学生A「やーいやーい!」
中学生B「ばっちいわ!やめろ!」
犬B「ガルルルルル…」
B飼い主「よし、リード外してやるから好きなだけ走り回ってこい!」
犬B「バウッバウッ!!」タタタタタ
園児H「…!」チラッ
犬B「バウッッッ!!!」ダッ
園児H「キャアアアアアアアアアア!!!!!」
『ペット中に入れるの禁止』
職員A「背水の陣だな」
職員B「うんこ持ち帰れ放し飼いやめろと看板立てても全然改善しないもんな」
飼い主C「あらやだいつの間にこんなルール…」
飼い主D「お気に入りの散歩コースだったのに…この公園の管理者はどういうつもりなんだか…」
犬CD「クーン…」
職員A「中にはマナー守ってくれる人もいるんだけどな…」
園児I「ブランコ楽しー!」ブラーン
園児J「キャッキャッ」タタタタタ
園児I「!!」
バァンッ
--
J保護者「うちの子に何すんのよ!!!」
I保護者「どう考えても防ぎようがないだろあんなの!!」
J保護者「防ぎようがないからって防がなくていいと思ってんの!!?」
I保護者「どういう思考回路してんだクソババア!!!」
J保護者「クソババアってあんたっ…このっ…」ジタバタ
I保護者「やんのかこのっ…」ジタバタ
園児J「うわああああああああああん!!!!!」
中学生CD「!」
中学生C「落ち着いてください2人とも!」
中学生D「やめてください子供が見てますから!」
園児I「」
--
『ブランコ使用禁止』
職員A「これで5個目か…」
職員B「マジで何のために作ったんだこの公園の遊具…」
小学生O「へへへ、だいぶ深い穴掘ってやったぜ」
小学生P「んで、この穴どうするよ」
小学生Q「別に意味があって掘ってたわけじゃないしなー」
小学生O「お、もうこんな時間だ。俺もう帰るわ」
小学生P「じゃあ俺も」
小学生Q「またなー」
--
園児K「ふんふんふーん…あっ」ガクッ
K保護者「園児Kちゃん!?」
園児K「痛っ…」バタッ
K保護者「大丈夫!?まあ、誰がこんな深い穴…」
職員A「掘ったら掘ったでちゃんと埋め戻せやあのガキ共…」
職員B「掘るだけ掘って放置して帰っちゃうせいで小さい子がつまずいてケガしちゃうのどうにかなりませんかね…」
職員A「注意書きの看板も立てたし学校でもきちんと話があったはずなのに…」
職員B「苦肉の策ですね」
職員A「はぁ…また看板立てるか…今度は『砂場遊び禁止』か…」
大学生「さーてと、スケボー買ってもらったし練習でもするか」
大学生「おー、慣れれば楽し…」スーーーーー
大学生「おわっ!」ズルッ
ガンッッッ
--
『スケートボード禁止』
職員A「別にそこまでする必要ないんじゃ…」
職員B「息子が大ケガしたのはこの公園のせいだって苦情来たんだよ…」
職員B「それに今回の事故は打ちどころが悪くて地元メディアからも取材が来てたらしいんだ…このままだと新しく立てた公園が町を活性化どころか衰退させてしまう…」
職員A「えぇ…」
男「…」クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ
男「…」カーーーーーッッッペッ
男「あー食った食った」
男「…」スタスタスタ
--
職員A「食べ物の袋や飲み物の入れ物はポイ捨てすんなって書いてあるだろうが!!」
職員B「直らないんじゃもうこれしか方法ありませんね。よっこいしょ」
『飲食禁止』
年寄りC「ハトに餌やりでもするか」
ハト達「「「「「ポー」」」」」
園児L「ハト怖ああああああああああい!!!」
L保護者「というわけでして」
職員A「はいはい」
職員B「よっこいしょ」
『餌やり禁止』
-月日が経ち-
中学生E「久しぶりに来たなこの公園…懐かしいぜ…」
中学生E「でも何か様子が変だな…昔はあんなににぎやかだった公園…何でこんなスッカスカに…」
中学生E「…ん?いつの間にスケボー禁止になったんだ?」
中学生E「他にもキャスターボード…キックボード…いろいろ厳しくなってんな…」
中学生E「…何か前来たときよりも看板増えてないか…?」
中学生E「遊具全部使用禁止になってるし…」
中学生E「…まあいいや」
中学生E「ローラーシューズはまだセーフなはずだ。今日はこれで遊ぼーっと」
救急隊員A「え?またあの公園でケガ人?」
救急隊員B「子供がローラーシューズで遊んでる際に高齢者の年寄りDさんと接触して階段から転落、2人とも意識不明の重体のようです」
救急隊員A「先週も小学生が自転車で幼児轢いたとかで通報ありましたよね」
救急隊員B「今月であそこで事故起きるの何度目だよ…」
--
『ローラーシューズ、ローラースケート禁止』
職員A「…」
職員B「…」
職員A「この仕事やめたい…」
職員B「同感…」
職員A「いくらこの公園の自由を盗めばいいんだよ…」
職員B「先週『自転車運転禁止』のルール決めたばかりなのに…また新たなルールを増設しないといけなくなるなんて…」
職員A「はぁ…事務所に戻るか…」
職員B「…」トボトボ
職員A「…」トボトボ
プrrrrrガチャッ
職員A「はい、こちら…」
電話先「ちょっと!うちの子が転んでケガしちゃったじゃない!どうしてくれるのよ!」
職員A「…ん?」
電話先「だから公園で子供がケガしたの!鬼ごっこの最中に!」
職員A「ケガ…?救急ですか?それでしたら119に…」
電話先「そこまでの傷じゃないわよ!!」
職員A「っ…」ビクッ
電話先「子供がケガしたのはこの公園の管理者の責任でしょ!!」
職員A「…」
職員A「ちなみにどの程度の傷を負ったのでしょうか…」
電話先「ヒザをかすったらしくて白くなってるのよ!」
職員A「」
職員A「…っ」
職員A「わ…わかりました…こちら側が何とか対策を考えますので…」
電話先「ったくふざけんじゃないわよ!!」ガチャップーップーップーッ
職員A「…」
プrrrrr
職員A「…」イラッ
プrrrrrガチャッ
職員A「は…」
電話先「死ねカスおたくんとこの公園がうるさすぎてうっとおしいんじゃ!!」
職員A「…は…」
電話先「だーかーらー!!騒音!わかる!?昼間から子供んたらがギャースカギャースカ何の拷問だよ!」
職員A「も、申し訳ありません…」
職員A「こちらから何かしら対策をとらせていただきますので…」
電話先「あったりまえやこの野郎!調子乗ってんじゃねえぞゴルァ!!」ガチャップーップーップーッ
職員A「…」
職員A「…」
職員A「…」
職員B「戻ったぞー…」ガチャッ
職員A「…」
職員B「え…何で泣いてるの…」
職員A「…ここに立てよう…」
職員B「…おし…」
『走るの禁止』
『大声で会話するの禁止』
職員A「…」
職員B「…」
職員A「公園って…なんだろうな…」
職員B「…」
職員A「俺さ…公園ってずっと皆が楽しく遊べる場だと思ってたんだ…」
職員A「今まで勘違いしてたのかな…俺…」
職員B「…」
プrrrrr
プrrrrr
プrrrrr……ガチャ…
職員A「…はい………」
電話先「あー、もしもし?実は公園についてちょっと気になることがあって…」
電話先「中学生が公園で遊んでるのを見たんです…」
職員A「…それがどうか…」
電話先「は?正気ですか?」
電話先「公園というのは子供が遊ぶものであってそういう人達が使うのはおかしいと思うんです」
職員A「…っ」
電話先「そもそも中学生以上の学生が敷地内に入ること事態間違ってますよね」
電話先「ひどいときは高校生くらいの人が園内を歩いてるのを見かけるんですよ。論外ですよあんなの」
電話先「公園ってどういう人が使う場所かよく考えてほしいですね。ちゃんとそういうとこわかってます?」
電話先「中学生が公園で遊ぶなんて不愉快極まりな…」
職員A「いい加減にしてくださいよ…」
電話先「…は?」
職員A「えっあっし、失礼しました…」
電話先「とにかく、中高生の公園の出入りを禁止にしてください。いいですね?」
職員A「はい…わかりました」
ガチャップーップーップーッ
職員A「…」
職員A「…っ」
職員A「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
職員A「よい…しょ…」
『中高生の出入り禁止』
職員A「…」
職員B「…」
職員A「戻るぞ」スタスタ
職員B「…」スタスタ
中学生C「待ってください!」
職員B「!」
中学生D「今あの看板立ててましたよね…この公園の管理者ですか?中高生出入り禁止ってどういうことですか?」
職員A「決まりだから…」
中学生C「理由を教えてくださいよ!」
職員A「だからルールなんだって…」
中学生C「そんなの理由になりませんよ!」
中学生D「理不尽じゃないですかこんなの!」
中学生C「…もう行こうぜ」スタスタ
中学生D「チッ…」スタスタ
職員A「…」
職員B「…」
職員A「こんな看板だらけの公園…誰が来るんだっていうんだよ…」
職員B「あれもダメこれもダメ…逆に何ができるんだよこの公園…」
職員A「つくるだけつくっといて税金無駄にしただけじゃねえか…」
職員B「何が町を活性化だよバカバカしい…」
職員A「…」
職員B「…」
中学生A「え?中高生出入り禁止?」
中学生B「仕方ない…俺の家に集まろう…」
園児A「公園で遊びたーい」
A保護者「何言ってんの、公園は遊び場じゃないの。そんくらいわかるでしょ」
小学生R「駐車場でドッヂボールしようぜ!」
小学生S「スーパーで鬼ごっこしようぜ!」
小学生T「家にこもってゲームだ!」
年寄りE「………暇…」
ヒュォォォォォ………
町長「休日の昼間だというのになんだこの有様は…」
町長「チラホラ人影はあるもののあきらかに来園人数が激減してるし殺風景にも程がある…」
町長「何より全員楽しそうに遊んでないじゃないか!」
職員A「…」
職員B「…」
町長「なぜだ…ここの周りには子供や高齢者も多く住んでるはずだ…もっとわんさかしててもいいはずだ!」
職員A「わんさかしてたらクレーム殺到しますし」
町長「そ、そりゃそうだけど…」
小学生H「おわっ!虫が…」
小学生I「バッカッ…大声出すな…」
小学生H「あわわわわ…まずいまずい…」
小学生A「早歩き競走しようぜ…」
小学生B「なにそれ…面白くなさそう…」
小学生A「仕方ねえだろ…ほら…ここからスタートな…」
年寄りA「はぁ…ウォーキングって運動不足解消になるのかしら…」
年寄りB「やらないよりはマシでしょ…私も長い入院生活だったから筋肉こっちゃってね…少し運動しないと…」
年寄りA「頭の包帯早く取れるといいわね…」
町長「…なんでかなー…」
職員A「…」
職員B「…」
飼い主E「…」ギロッ
犬E「…」ギロッ
職員AB「!」ビクッ
飼い主E「チッ…」スタスタスタ…
犬E「…」トテトテトテ…
職員AB「…」
町長「ま、仕方ないか」
園児I「キャッキャッ」
I保護者「ほーら待て待てー」
園児J「…」
J保護者「ちょっとあんた!」
園児I「!」
I保護者「な…またあなたですか…今度は何ですか…」
J保護者「何ですかですって!?あなたこの公園のルール知ってますよね!?何で追いかけっこなんかしてるんですか!?」
I保護者「いいでしょこんくらい!ちょっとじゃれあってるだけじゃないですか!こんなことでいちいち文句言ってたら…」
J保護者「こんなこと!!?ここはあなただけの公園じゃないんですよ!?皆がひとりひとりルールを守らなくてどうするんですか!あなたみたいな人がいるから日本がおかしくなっていくんですよ!!」
I保護者「はああああああああああ!!!??」
J保護者「ルール守れないならもう来ないでちょうだい!」ドンッ
I保護者「痛っ…何すんだテメェ!」ドンッ
J保護者「非常識者が!」ジタバタ
I保護者「それはそっちだろうが!」ジタバタ
園児I「」
園児J「う…う…グスッ…うわあああああん!」
中学生C「…何か公園から物音が…」
中学生D「あ!あの人達また…!」
保護者J「二度と来んな!」ジタバタ
中学生C「やめてください!」
中学生D「落ち着いて!!」
保護者I「お前こそ来んな!」ジタバタ
中学生C「やめてくださいって!」
中学生D「ね!ちょっと!2人とも!」
保護者J「きえええええ!」ジタバタ
保護者I「うあああああ!」ジタバタ
中学生C「やめろっつってんだろうが!!」
中学生C「人の話聞けクソババア!!」
保護者J「なによ!関係ない人は入ってこないでちょうだい!」
中学生C「なんだとこのっ…」
保護者I「おい!まだ話は終わって…」
中学生C「うるせえ黙れ!」
中学生D「おい!まずお前が落ち着け!」
大学生「うるっせえわオラァ!」ゲシッ
中学生C「痛っ…」
大学生「さっきから耳障りなんだよ!この俺の松葉杖が見えないのか!?公園で騒ぐな!」
中学生C「ああ!?」
大学生「周りの人のこと考ることもできないのか?第一ここ中学生立ち入り禁止ですけど?看板見えなかったのか?どういう教育受けてんだ??」
中学生C「誰にでも公園を使う権利くらいあるだろうが!」
大学生「ないから立ち入り禁止の看板が立てられてるんだろうが!馬鹿かお前!!」
近隣住民A「1番うるさいのはテメェだろうがゴラァ!!」
大学生「!!」
近隣住民A「さっきからワーワー喚きおって!」
近隣住民B「人が家でくつろいでるときにふざけんじゃねえぞ!」
大学生「うるせえ!俺はルール守れないやつに注意を…」
小学生H「できてないのはお前だろうが!」
小学生I「そーだそーだ!ルールを守れ!!」
大学生「!」
小学生H「自分ができないのに人に注意するなんて最低だって亡き友人が言ってたぞ!」
大学生「うるせえ!ガキは引っ込んでろ!」
小学生I「ピギャアアアまた叫んだーー!!」
大学生「…」イラッ
大学生「痛い目遭いたいのか!これでも喰らえ!!」ブォンッ
小学生I「ふっ…その程度の…」サッ
年寄りB「ギャアア!!」ガンッ
大学生「!?」
年寄りA「年寄りB!?年寄りB!?」
年寄りB「あああ頭があああ…」
年寄りA「誰よこれ投げたの!!」
大学生「あっ…あっ…」
大学生「…こいつです」
近隣住民A「は!?」
年寄りB「野郎…」
近隣住民A「待っちょっ違っ」
年寄りA「死ねえええええ!!!」ダダダダダ
I保護者「完璧主義かお前は!」
J保護者「ルールを守れって言ってんだよ!」
中学生C「いい加減にしろやオラァ!」
小学生H「デュクシ!」
小学生I「ヴァーカヴァーカ!」
大学生「地獄に落ちろクソガキが!」
年寄りA「謝りなさいよ!!」
近隣住民A「違うっつってんだろ老害ババアが!」
園児I「」
飼い主B「あそこです警察さん!」
犬B「バウッバウッ!」
警察A「なにやっとんじゃボケェ!!」
警察B「応援呼ばないと…」
犬B「バウバウ!!」
B飼い主「あれ!?犬Bどこ行った!?」
犬B「バウッ!!」
中学生D「ギャアアアアア何か乱入してきたあああ!!」
近隣住民B「イヤアアアアア!!!」
警察A「〇▲✕@△▼〇▽ボケェ!!ぶっ殺すぞゴラァ!!!!!」
警察B「わりゃあああああ!!!」
ドカッバキッバシッドゴォンッパリーンガッシャァァァンッ
園児J「うわああああああああああん!!!」
小学生A「ひえええええ!!」
小学生B「助けてええええええええええ!!!」
職員A「やめろ!!!!!!!!!」
全員「!」ビクッ
シーン…
職員A「いったい誰のせいでこんなことになった…」
職員A「お前らのせいだろうが!」
職員A「何度呼びかけしても注意書きしても一部の人達が問題を起こすからこうなったんだろうが!自覚してるのか!」
職員B「ちょ…ちょっと…一般の人にそんな言い方…」
職員A「うるせえ!」
職員B「ひっ…」
職員A「遊具の正しい遊び方をしない…マナーを守らない…周りに人がいるか確認しない…」
職員A「これはやってはいけないことだと最低限わかるだろ!」
職員A「呼びかけをおこなったり注意書き書いたりするまでもない!それでも尚貴様らは正しい公園の使い方をしなかった!」
職員A「そりゃこんな看板だらけの公園になってもおかしくないわ!!」
町長「そ…そうだ!皆が正しく公園を利用すればこんなことには…」
職員A「第一の原因テメェだろうが!!!」
町長「なっ…」
職員B「おまっ…町長に向かって…」
職員A「いいか!?クビ覚悟で言わせてもらう!事の発端は町長だ!!」
町長「いや…公園立てる案には誰も反対しなかっ…」
職員A「別に公園作るのは何の問題もねえよ!!」
職員A「テメェの計画性のなさに俺はブチ切れしてんだよ!」
職員A「傾斜の角度といい段差の多さといい適当すぎだろ!ガッタガタすぎるだろこの公園!」
職員A「見通しの具合、物の配置、遊具各々…全部いい加減につくっただろ!」
職員A「安全性度外視で町のイメージしか考えてない!こんなふざけた町長があるか!」
町長「なっ…!」
職員A「今月この公園で何回問題が起きた!?何回ケガ人が出た!?何回警察と救急車が出動した!?」
職員A「知ってるぞ!ゴミ箱の設置費用ケチってただろ!ゴミを家まで持ち帰れっていうのか!そりゃポイ捨てする以外に捨てる方法ないわな!」
職員A「まだあるぞ!清掃員や用務員の人件費払いたくないからとかで…」
職員A「他にもどうたらこうたら…」
職員A「あと何とかがああで…」
町長「うるせええええええええええ!!!」
全員「!」
町長「ええはいはいそうですよ私は無計画ですよ!町の人なんか何も考えず利益しか考えてない人間のクズですよ!」
職員A「開き直りやがって…!」
町長「これで満足か!?ええ!?」
町長「今日は帰らせてもらう!君明日から来なくていいよ!」
職員B「…」
町長「なにをやってる職員B!早く戻…」
職員B「よっ…」
カポッ
町長「!!!??」
職員B「やーい返してほしくばここまで来ーい!」
町長「待ちやがれ!私のカツラ返せ!」
近隣住民B「ギャハハハハハ!!町長ハゲだったのかよ!!」
中学生D「写メろ写メろ!」パシャパシャ
町長「バカやめろおい!!」
ワハハハハハハハハハハ…
職員A「町長辞職したらしいですね」
職員B「都市計画がめちゃくちゃなのがバレてマスゴミ殺到したとかで日本中に不祥事ばら撒かれましたからね」
職員A「お前があのとき町長のカツラ取った勇姿がSNSでめっちゃ拡散されてたしな。さすがの奴も町長を続けるのは無理があっただろう」
職員B「俺達が担当してたあの公園を思い出すな…」
職員A「久しぶりに見に行ってみるか」
職員B「まだあるかなあの公園…」
『進入禁止』
職員A「案の定こざっばりしてる…ついに入ることすら許されなくなったか…」
職員B「維持費も安くありませんからね…誰も使わなくなったんじゃ廃止になっても不思議ではないな…」
職員A「今回は町長が無能すぎたせいでここまでひどい光景になってしまったが…まあ普通に計画を立てて公園つくればこうなることは絶対ないからな」
職員B「でも日本には規制が多すぎてマジで何もできない公園とかもありますからね…」
職員A「今でもまだまだクレーマーによる様々な規制が増え続けている。公園だけじゃない、他の施設や教育方針、挙句の果てにテレビにまで影響が広がっている」
職員B「これではいつの日かこの公園みたいな見るに堪えない有様になってしまう事態が起きてしまうかもしれない…」
職員A「クレーマーによる日本の規制…本当にこのままで良いのだろうか?」
-終わり-
120 : 以下、?... - 2019/09/07 22:55:24.554 GX0Oi/7G0 73/75俺がなぜこのスレを立てたかと言うと、どうしても今の日本の現状を伝えたかたったんだ。
中学生の頃はPTAからの訴えで大好きなアニメが放送停止に追い込まれる、高校生の頃は近隣住民からの苦情で体育祭中止、大学生になって接客のバイトをするも従業員全員理不尽なクレームに追い込まれる日々。
このままでは日本はいつか終わると危機を感じ、どうすれば皆に今の現状を伝えられるかと考えた結果、SSを書くという案を思いついたんだ。
今回は大袈裟に書いたけど実際にこんな公園が現れる日も遠くないかもしれない。深く考えてほしい。このままクレームの言いなりになり続けなければいけないのか、俺達はクレーマーという名の王様に従わなければならないのか。
読んでくれた皆ありがとう
13 : 以下、?... - 2019/09/07 21:05:26.233 t1PETIE80 74/75
33 : 以下、?... - 2019/09/07 21:17:38.455 ZyGjQwqo0 75/75>>13
ひどいなこれ
散歩オンリーってことかよ