1 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 21:57:49.95 RYQNPc7r0 1/114


「唯、エイトフォー貸して」

「はいっ!」

「おっ、サンキューな」

シュー

「……」シュー

「……ってこれキンチョールじゃねえかっ!!」ベシッ



元スレ
律「唯、エイトフォー貸して」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1281013069/

3 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 22:02:53.89 RYQNPc7r0 2/114


「えっ嘘!?」

「嘘なんてつかねーよ!!ホラ!!見ろ!!」

「あーほんとだー。ごめんごめん」

「ごめんって……腋に吹きかけちゃったじゃねーかっ!どうしてくれんだよっ!

「ご、ごめん……」シュン


7 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 22:09:14.87 RYQNPc7r0 3/114


「こんにちはー。あー涼しいっ!!」

「あ、あずにゃんだ」

「こんにちは唯先輩。律先輩も」

「私はついでかよっ!」

「クンクン……あれ?なんかこの部屋臭くないですか?」

「そうかな?」

「はい……なんか殺虫剤みたいな臭いがします」


9 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 22:20:19.29 RYQNPc7r0 4/114


「聞いてくれよ梓ぁー!唯の奴がさーエイトフォーと間違えてキンチョール持って来たんだぜー!?」

「あぁー!私もたまに間違えます!!」

「あ!やっぱり!?」

「はい!だってボトルの形とかそっくりですもん!」

「あーわかるわかるー!」

「……」


13 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 22:28:32.59 RYQNPc7r0 5/114


ガチャ

「あ!澪ちゃんだ!!」

「悪い。ちょっと遅くなった」

「それにしても遅かったなぁ。何かしてたのか?」

「ああ。梓に頼まれてちょっと買い出しにな」

「ちょっ、梓!おまっ、先輩をパシって……」

「わざわざすみません……で、買えましたか?」

「ああ。売り切れ寸前だったけどなんとかな。残り全部買い占めてきたぞ。ほら」

「キンチョールだ!」


15 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 22:33:34.43 RYQNPc7r0 6/114


「ちょっと……これ……」

「ん?どうかしたか?」

「澪先輩!これキンチョールじゃない!エイトフォーです!」

「うぇ!?マジ!?……うわ!本当だ!!」

「ちゃんと気をつけてください!唯先輩じゃあるまいし!」

「ごめん、梓……」


17 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 22:36:03.06 RYQNPc7r0 7/114


「まったく……お金は澪先輩が払って下さいね!」

「そんなぁ……」シュン

「あ、あのさ。私ちょうど今エイトフォー欲しかったところなんだよ……よかったら売ってくれないか?」

「か、買ってくれるのか!?」

「う、うん」

「りつぅぅ~~~~~~~」ガシッ

「い、いいから離せっ!離れろって!」


19 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 22:43:21.19 RYQNPc7r0 8/114


「ふー。腋すっきり」

「この季節腋汗大変だもんねー」

ガチャ

「あら……なにか匂うわね」

「お!ムギ!待ってたぞー」

「お菓子タイムお菓子タイム♪」

「これ何の匂いかしら……キンチョール?」


20 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 22:46:16.05 RYQNPc7r0 9/114


「と、とりあえず換気しよう!唯、窓開けてくれ」

「え~クーラー効かないじゃ~ん」

「元はと言えばお前の所為だろっ!!いいから早くしろっ!!」

「へいへい」ガラガラ

「うわっ。モワッっとした生温かい空気が……」

「あ、暑いな……」

「うっせー!私だって暑いんだよ!」


21 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 22:48:56.84 RYQNPc7r0 10/114






「換気も終わってクーラーも効いてきて」

「涼しくなってきましたね」

「じゃあおやつにしましょうか」

「わーいっ」

「おっ、今日はケーキかー」

「ふふ。近くの洋菓子店でさっき買ってきたの~」

「それで遅かったのか」

「早くっ!早くっ!おっやっつぅ~!」


22 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 22:51:54.44 RYQNPc7r0 11/114


「はい。お待たせ」

「わぁ……おいしそう……」

「高そうです……」

「これいくらしたんだ?」

「ふふふ」

(た、高い!?高いのか……!?)

「じゃあいただきましょうか」

「いっただっきまぁ~



プシュー!!


24 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 22:53:44.66 RYQNPc7r0 12/114


プシュー!!

プシュー!!
プシュー!!
プシュー!!
プシュー!!


プシュー!!プシュー!!
プシュー!!プシュー!!
プシュー!!プシュー!!

プシュー!!
プシュー!!


プシュー!!!!


27 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 22:58:14.10 RYQNPc7r0 13/114


「ゲホゴホ!!ゴホッ!!」

「な、なんなんだ一体……」

「しかもくっさ!キンチョールくっさ!!」

「この匂いキンチョール……?」

「もう!一体誰ですか!?あぁ……臭いで頭が痛くなってきた……」

「まさか……唯か……?」

「うん。あたしだよ!」


28 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 23:01:27.48 RYQNPc7r0 14/114


「なんでいきなりキンチョール撒くんだよ!?おかげでまた部屋中キンチョールが充満してんじゃねーかっ!!」

「だってケーキに虫がいたんだもん……」

「ああ知ってるよ!これっくらいのちっちゃい虫だろ!?キンチョールかける必要無いんじゃボケェェ!!!」

「……」シュン

「……おい!見ろ!!」

「うわっ!!ケーキが……」


31 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 23:08:41.55 RYQNPc7r0 15/114


「キンチョールまみれ……」

「上に乗ってるクッキーとか明らかに濡れてますもんね」

「あはは。ごめんごめん……」

「……」

「ムギ……」


35 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 23:21:32.50 RYQNPc7r0 16/114


「唯ちゃん。この部屋には食べ物が置いてあるの。わかる?」

「うん。よくわかるよ」

「じゃあその部屋でキンチョール使ったらどうなるか。それもちょっと考えたらわかるよね?」

「うーん。よくわかんない」

ガシャーン!

「きゃあっ!」

「……出てって!!こっから出て行って!!!」


40 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 23:28:55.66 RYQNPc7r0 17/114


「な、なんで……」

「当たり前でしょ!?せっかく買ってきたのに……みんなのために買ってきたのに……」

「ムギ……」

「それをあんな風にしてっ!!怒るなって方が無理よ!!」

「そ、それでもさ……」

「それでもじゃないわ!!この期に及んでまだ口答えする気!?」

「怒り過ぎだよ……」

「怒りすぎ!?私が怒り過ぎですって!?」

「ムギ……ちゃん……!?」

「あんなことをしておいてよくそんなこと口に出せるわね!?非常識にもほどがあるわっ!!信じられないっ!!!」

パシンッ!!


48 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 23:36:59.14 RYQNPc7r0 18/114


「え……?」ジンジン

「……」

「あず……にゃん……?」

「ムギ先輩、ちょっと言い過ぎです……唯先輩がかわいそうです……」

「可哀相!?ちょっと何を言って……」

「唯先輩に謝って下さい」

「は、ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」


60 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 23:43:18.09 RYQNPc7r0 19/114


「な、なんで私が謝るのよ!?私何か皆に迷惑かけた!?」

「唯先輩を見てください」

「唯ちゃん?」チラッ

「うっ……うぅ……」

「泣きそうじゃないですか……」

「な、泣きそうって……そんなの仕方ないじゃ」

「私、唯先輩を泣かせる人は許しませんっ!!ムギ先輩、唯先輩に謝ってくださいっ!!」


75 : 以下、名... - 2010/08/05(木) 23:51:59.68 RYQNPc7r0 20/114


「なっ……!わ、私は謝らない!何があっても謝らない!!」

「信じられません……それって人としてどうなんですか……人間性を疑います……」

「人間性疑いたいのはこっちよ!!」

「ひどい……」

「ひどいって……ねえ!?りっちゃんと澪ちゃんはどう思う?私、悪くないわよね?」



さて、この先の展開に悩んでるわけだが……

1:唯梓VS紬澪律
2:唯梓澪VS紬律
3:唯梓澪律VS紬


111 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/05(木) 23:59:53.93 RYQNPc7r0 21/114


「え、えーっと、私はムギは悪くないと思うんだがな……」

「そ、そうだな。私もムギは悪くないかなーっと……」

「なっ……信じられませんっ!!なんですかそれ!?それでも唯先輩の同級生ですかっ!?」

「一応言っておくけどムギとも同級生だぞーっと……」

「ほら見てみなさい!私の方が正しいわっ!!」

「うっ……ううぅ……」

「ゆ、唯先輩……」

「ム、ムギ先輩ィ……」ギリィ


116 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/06(金) 00:04:42.48 vtRRGbCk0 22/114


「ほら、唯も梓もムギに謝ってさ?いつもみたいにティータイムを……」

「わかりました」

「梓!」

「先輩達には常識が通じないっていうのがよーーーーーーーーーくわかりました」

「あ、梓……?」

「行きましょう!唯先輩!こんなとこにいると気分が悪くなります!!」

「うぇぇん……あずにゃん……」

「信じられないわ……」

「失礼しました。ムギ先輩が唯先輩に謝るまで私、帰って来ませんから!!」

バタン!!


126 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 00:10:10.75 vtRRGbCk0 23/114


「あ、あずにゃ~ん……」

「もう知りません!あんな先輩達!!」

「うぇ……えぇん…」

「唯先輩も、ムギ先輩たちが謝るまであいつらと口聞いちゃダメですからね!」

「うん……わかった……えぐっ」

「泣いちゃって……あぁかわいそうに……」


135 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 00:19:15.94 vtRRGbCk0 24/114


「……」

「……」

「……なんだあれ」

「ねえ?私何も変じゃないよね?非常識なのは梓ちゃんだよね!?」

「私はそう思うけど……」

「ああ。ムギはいたって常識だと思うぞ」

「せっかく買ってきたケーキをあんな風にされちゃ誰でも怒るって……」

「あの……買って来たっていうの……嘘なの……」

「え?」

「あれ……私が作ったの……」


144 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 00:24:45.65 vtRRGbCk0 25/114


「作ったって……手作りってこと?」

「うん。恥ずかしかったから買って来たって嘘ついちゃったけど……」

「手作りって……なんでまた?」

「唯ちゃんが前にケーキ食べたいって言ってたから……」

(これはいたたまれないなぁ……)

「うん。これは唯と梓が悪いな」

「ムギ、私たちは仲間だからな。また何かあった力になれると思う」

「ありがとう、澪ちゃん。りっちゃん……」


153 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 00:27:30.91 vtRRGbCk0 26/114


平沢家

「……」モグモグ

「どうしたの?お姉ちゃん。元気無いね?」

「うぅ……うぇ……」

「ちょっと、お姉ちゃん!?」

「うぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

「お姉ちゃん?大丈夫!?お姉ちゃん!?」


164 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 00:32:23.11 vtRRGbCk0 27/114






「つまりお姉ちゃんが殺虫剤をまいたらケーキにかかったって言ってムギ先輩が怒っちゃったんだ?」

「……」コクリ

「そして梓ちゃんがお姉ちゃんを庇って……」

「でも信じられない。先輩方がみんな揃いもそろって非常識だなんて……」

「うぇ……ぇぐ……」

「よく頑張ったね。お姉ちゃん。そうだ、梓ちゃんにも感謝のメール送らなきゃ!」ピポパ


175 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 00:36:46.61 vtRRGbCk0 28/114


「でもお姉ちゃんあの3人一緒のクラスだったよね……」

「うん……あと和ちゃんも……」

「……」ピポパ

「あずにゃんに電話?」

「ううん、学校だよ。ちょっと先生とお話したいことがあるから。お姉ちゃん静かにしててね?」

「うんっ!」


179 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 00:39:55.47 vtRRGbCk0 29/114


ガチャ

「学校は?」

「こんな時間じゃ閉まってるみたい」

「何を言うつもりだったの?」

「えっとね。お姉ちゃんがあの3人からいじめられないように見張っててほしいって」

「憂優しい……ありがとねぇ……」

「もう、お姉ちゃんってば……でもどうしよう学校閉まってるし……」

「そうだ。お姉ちゃん、さわこ先生の電話番号知ってる?」


184 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 00:42:13.74 vtRRGbCk0 30/114


山中家

ヴーヴー

さわ子「あら電話。唯ちゃんから……はい、唯ちゃん?どうしたのこんな時間に」

『あ、私唯の妹の憂といいます。姉の携帯からかけさせてもらってます』

さわ子「あら憂ちゃん。どうしたの?」

「実は……」


189 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 00:45:51.05 vtRRGbCk0 31/114






さわ子「あらまあ……」

『で、山中先生にお願いがあるんですけど……お姉ちゃんを良く見てあげてくれませんか?』

さわ子「唯ちゃんを?わたしが?」

『はい。今けいおん部3年生で孤立してるのでいじめられないか心配で……』

さわ子「い、いじめとかまさか……」

『せ、先生はお姉ちゃんがどうでもいいってことなんですか!?』

さわ子「そ、そんなことは……」

『じゃあお願いしますね』ガチャ

ツーツー

さわ子「……」


191 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 00:48:42.41 vtRRGbCk0 32/114


次の日

「あんなことになっちゃたけど…唯のやつ今日来るかな?」

「どうだろ。唯が謝れば仲直りできるんだけどなぁ……」

ガララ

「……」トボトボ

「ゆ、唯。お、おはよー!」

「……」チラ

「……」

「む、無視……」


193 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 00:50:47.36 vtRRGbCk0 33/114


「ゆーいっ!釣れないなー。なんで無視すんの!?」

「……」

「私らけいおん部の仲間だろ!?無視はやめろって。な?」

「憂が無視しろって言ったもん……」

「え?」

「憂がいったもんっ!!」ガラッ

ダダダダ

「唯……」

「行っちゃった……」


199 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 00:54:07.23 vtRRGbCk0 34/114


「追いかけるぞ!」

「おい律!もうすぐ授業始まるんだぞ!」

「お前は友情より授業をとるのか?私は友情をとる!友情捨てて授業を取るような友人になるのはごめんだからな!」

「とか言って授業サボリたいだけじゃないのか!?」

「ば、馬鹿いえ!唯が事情を知って謝ったら仲直りできるんだぞ!?だったら早く仲直りさせてやんなきゃ!」

「あー、もうっ!!」

「追うぞ!澪!」


205 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 00:57:02.30 vtRRGbCk0 35/114


「うっ……うぇ……」

「何してんだよこんなところで」

「りっちゃん……」

「私らから逃げられると思ってるのか唯はー!」

「……」

「ちょっと……律……早すぎ……」

「澪ちゃん……」

「唯、別に無視しててもいい。だから話だけ聞いてくれ。たのむ」

「……うん」


214 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 01:02:43.21 vtRRGbCk0 36/114


「あのケーキが……そんな……」

「唯が無神経に殺虫剤なんて撒いたら誰だって怒るぞ」

「ムギちゃんごめんなさ~い……うぇ……ぇ……」

「だーー!だから泣くなっての!!」

「ねえ、今ケーキは……」

「周りのクリームだけ剥がしてスポンジだけ食べたよ」

「……」

「唯、ムギに謝れ。それで全部まるく収まる」

「澪ちゃん……りっちゃん……」


218 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 01:05:55.80 vtRRGbCk0 37/114


「うぇぇぇぇぇ……ぇぇうぇ……」

「だから泣くなって!ほら!」

「うぇぇぇ……うぇっうぇっ……うぅ」

「唯……」

「うぅ……うぇぇ……ぇぐ……」

「ホラ立てって。教室に戻んなきゃな。もう授業始まってんだから」グイ




「お姉ちゃん!?」





300 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 17:06:47.18 vtRRGbCk0 39/114


前回までのあらすじ。

「一生懸命作ったぞ。唯ちゃん達喜んでくれるかな」

「あー虫さんだ~。」プシュー

「おい。まじでありえないだろ」

「いや、お前がありえないから」

「ハァ!?ざけんな非常識!出てけ!!」

「上等!」

「えーん。ムギちゃん怖い~」

「かわいそうなお姉ちゃん。さわこ先生に連絡しなきゃ」

学校

「かくかくしかじか」

「手作りケーキ!?ごめんねムギちゃーん~うえええん」

「だから泣くなって」

「お姉ちゃん!?」


304 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 17:15:59.78 vtRRGbCk0 40/114


「お姉……ちゃん?」

「憂……ちゃん?どうしてここに……」

「何してるんですか!!あ、お姉ちゃん泣いてるじゃないですか!!お姉ちゃんから手を離して下さい!」ベシッ

「憂ちゃん、これは違うんだ、あの……」

「お姉ちゃんに近づかないでください!!」

「だから違うんだって」

「近づかないでください!!」

「唯?説明してくれないか?」

「うぇ~ん、ヒックヒックうぇ~ん」


305 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 17:22:18.49 vtRRGbCk0 41/114


キーンコーンカーンコーン

「あ、授業始まっちゃった……」

「みんなしてお姉ちゃんをいじめてたんですね!信じられないっ!!大丈夫?お姉ちゃん」

「うぇぇん……ごめんなざ~い……うぇうぇぇっっぐ」

さわ子「どうしたの!?大声が聞こえたけど!!」

「さわちゃん……授業は?」

さわ子「この時間は空いてるのよ。で何があったの!?」

「あのでs」

「先輩達がお姉ちゃんをいじめていたんです」


310 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 17:34:34.70 vtRRGbCk0 42/114


さわ子「えぇ!?まさかこの二人に限って……」

「でもお姉ちゃんを見てください!泣いてるんですよ!?」

さわ子「どうなの?唯ちゃん」

「うぇぇぇ……ぇぇん……」

さわ子「泣いてちゃ分からないでしょ?ね?」

「きっと先輩たちが泣かしたんですよ!」

「ば、馬鹿なこと言うな!!」

「それに何も言わないように暴力で脅して口止め……そんなところでしょ?」

「だから勘違いだって何度言えば……おい、唯?説明してやってくれ。な?」

「うぅぅ……ご……ごめんなざ~い……うぇうぇぇっっぐ……うえぇぇぇん」


313 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 17:42:07.91 vtRRGbCk0 43/114


さわ子「私はあなた達を信じるわ。きっといじめじゃないと思うし」

「先生……」ホッ

さわ子「きっと憂ちゃんの勘違いよ。ね?」

「し、信じられません……それでも教師ですか!?こういう時こそちゃんと生徒と向き合うべきじゃないんですかっ!!」

さわ子「でも、憂ちゃん……」

「もういいです。わかりました。失礼します。帰ろっお姉ちゃん」

「憂~うい~うぇぇぇぇん……ぇぇぇ……」

「……」

「唯……」


315 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 17:44:11.68 vtRRGbCk0 44/114


教室

ガラッ

「……」

「あ、憂」

「……」セカセカ

「あれ?もう帰るの?」

「ううん。お姉ちゃんを家に送ってあげるの。そしたらまた来るよ」

「唯先輩……何かあったの?」


317 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 17:49:10.24 vtRRGbCk0 45/114






「えぇ!?そんなことが!?」

「うん……」

「うわっ……酷い……それに先生も先生だよね!?」

「一方の意見しか聞かないなんて……教師失格よ!!」

「これは教育委員会に文句言った方がいいかもね」

「そうだね。っと、お姉ちゃん待たせてるから行くね!じゃあまたね梓ちゃん」


319 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 17:56:00.46 vtRRGbCk0 46/114


次の日

「先生遅いな」

「なんか今日さわちゃん休みっぽいぞ」

「マジ?」

「あぁ昨日の事で悩んで……ってタチじゃないけど……なんかあったのかな?」

「昨日の事?」

「あぁ。昨日唯に事情全部説明したんだよ。あれムギの手作りケーキだってこと」

「な、何を勝手にっ……!!」

「恥ずかしがんなってー。それにムギも早く仲直りしたいだろ?」

「うん……」


323 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 18:02:46.32 vtRRGbCk0 47/114


「そしたらさ、唯のやつ謝ってたぞ。ごめんなさいごめんなさいって泣いてさ」

「……」

「ムギもさ、まだ怒りは収まらないと思うけど……それで許しってやってくれないか?」

「澪ちゃん……」

「ほら、唯も悪気があってやったわけじゃないんだしさ……な?」

「りっちゃん……」

「それに唯ってちょっと……アレじゃん?それはムギも分かってるだろ?」

「……ふふ、そうね」

「ムギ……」


326 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 18:07:04.05 vtRRGbCk0 48/114


「そうね。いつまでも怒っていても仲直りできないし。このことは今日で終わりっ!」

「ありがとな、ムギ……」

「ううん。お礼を言うのは私の方。唯ちゃんと話してくれて……ありがとう」

「ふふ……」

「ははは……ぃよぉし!じゃあ今日から気分を一新して部活に励むか!!」

「それじゃあ唯にも連絡しなゃな!学校休んでるけど……多分風邪じゃないだろ」ピポパ

(仲直りできそう……まあこれでよかったのかな?)


328 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 18:11:38.91 vtRRGbCk0 49/114


「今日はみんなの息を合わすためにもセッションしてもいいかなー」

「あら。りっちゃんたらめずらしい。練習するの?えらいわ~」

「みんなのためだよ!それに今日限定!」

「よし、送信っと。なんだ?練習する気になってくれたのか律?」

「だから今日だけだって!!」

「ふふ。あらあら」

ブーブー

「おっ、返信来たみたいだ」

「早いわね」


337 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 18:20:58.37 vtRRGbCk0 50/114


「あれ、送信失敗だって……」

「どういうこと?」

「もう一回送って見たら?」

「うん。今やってる。送信っと」

ブーブー

「駄目だ、送れない……!どうしよう律!?」

「ちょっと貸せ!どれどれ……えーっと、このアドレスは存在しない……?」


339 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 18:28:18.43 vtRRGbCk0 51/114


「どういうこと?アドレスがないって……」

「きっとアドレス変えたんだよ。絶対憂ちゃんの仕業だ!!」

「だめだ、電話もつながらない……」

「それじゃあ唯ちゃんとは連絡とれないってこと??」

「律!ムギ!唯の家にいくぞ!!」

「ええ!」

「優等生の澪ちゃんが授業サボっていいのかなぁ~?」

「勉強より友達なんだろ!?行くぞ!!」


341 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 18:33:14.27 vtRRGbCk0 52/114


平沢家・唯の部屋

「みんなそろって……あ、ムギちゃん……」

「唯ちゃん……」

「あのっ!ごめんねっ!私あれムギちゃんが作ったって……」

「もういいわ。唯ちゃんが分かってくれたならもういいの」

「ムギちゃん……」

「でもやっぱり風邪じゃなかったみたいだな」

「うん。でも昨日お腹壊しちゃって……憂に休まされたんだ~」

「……」

「で、ケータイは今どこにある?」

「ケータイ?憂に預けたよ~」


345 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 18:37:23.61 vtRRGbCk0 53/114


「多分解約されちゃったんだな……」

「いいか、唯。これから憂ちゃんの言うことは効いちゃダメだ」

「えーなんでー?」

「あのね、憂ちゃんは非常識なの」

「ちがうもん……憂は非常識じゃ……ないもん……」

「うっ……うぇぇっ……」

「だー!だから泣くなっての!!」

ガチャ

『ただいまー。お姉ちゃん』


350 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 18:42:29.43 vtRRGbCk0 54/114


「うっ……うぇぇっ……」

「やばっ。憂ちゃん帰ってきた!?」

ドンドン

「やばい!階段上がってきてるぞ!」

「は、早く隠れなきゃ!!」

「うっ……うぇぇっ……」

「隠れるッたって何処に……」

ガチャ

「お姉ちゃんっ!?」

「うっ……うぇぇっ……うぃ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」


358 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 18:47:42.58 vtRRGbCk0 55/114


「お姉ちゃん大丈夫!?靴があるからと思って来てみれば……」

「う、憂ちゃん……」

「うわぁぁぁんっ!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」

「ゆ、唯……」アセアセ

「三人ともこの部屋から出てください!!早くっ!!」

「ちがうんだ、唯は勝手に泣きだしただけで……」

「早く出ていってくださいッッ!!!!」

「うぇっぐ……うぁぁぁぁぁぁぁ」

「大丈夫お姉ちゃん?よしよし。あぁ、かわいそうに……」

「……」ギロッ

「……!」ビクッ


361 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 18:51:40.58 vtRRGbCk0 56/114


平沢家・門前

「今後一切お姉ちゃんに関わらないでくださいッッ!!」

「だから勘違いなんだよぅ……」

「そうだ、私たちは決していじめてなんか」

「無駄よ。この非常識に何言っても」

「ひっ……ひっぃ!?非常識ですってぇ!?信じられないっ!!どの口がそんなこと言えるのっ!?」

「この口が言えるのよ。いつもケーキ食べてるこのお口」

「ムギ、やめろって……」

「あら、ごめんなさい」

「……!!」ギリギリッ


367 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 18:55:35.14 vtRRGbCk0 57/114


「私律さんがお姉ちゃんをいじめてるところちゃんと見てるんだからっ!!」

「だ、だからあれは勘違いって何度も……」

「そうです!!元はと言えばいじめの主犯の律さんの所為ですっ!!」

「な、なんで私が……」

「もうお姉ちゃんに関わらないで!!トラックにでも引かれて死ねばいいんですっ!!この人で無しッ!!」

「う、うぅ……」ウルウル

「り、律……!?」

「うわ、泣くとか……泣きたいのはお姉ちゃんと私なのにッッ!!」


372 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 18:59:27.41 vtRRGbCk0 58/114


「うっ……うっ……」ウルウル

「だから泣きたいのはこっちだって……」

「言ってんだろこのビッチ!!そのツラ見せんな!!腹腸煮えくりかえるわッッ!!」

「ちょっと憂ちゃん!?」

「う……うっ…」ウルウル

「涙流してなくても泣いてんの分かってるんですよ!?こうなったら……」

ガチャ

ゴソゴソ……





プシュー!!


373 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 19:00:34.27 vtRRGbCk0 59/114


プシュー!!

プシュー!!
プシュー!!
プシュー!!
プシュー!!


プシュー!!プシュー!!
プシュー!!プシュー!!
プシュー!!プシュー!!

プシュー!!
プシュー!!


プシュー!!!!


382 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 19:06:59.09 vtRRGbCk0 60/114


「うぇっ!!ゲホゲホ!!ゴホッ!!」

「おい!?大丈夫か!?」

「ゴホッ!うぅっ!ゲホゲホ!!ゴホッ!!」

「それじゃあ。もう二度と家には来ないで下さい!」

バタン

「おい律!?大丈夫か!?」

「りっちゃん!?」

「ゴホッ!ゴホッ!!グウォホッ!!グホッ、ゲホッ!!はーっはーっ……」

「はーっはーっ、はーっはーっ……」


390 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 19:13:10.31 vtRRGbCk0 61/114


「おい律!?律っ!!」

「ゴホゴホッ!!はーっはーっ、はーっはーっ……」

「大変!眼が真っ赤だわ!」

「律ぅ!律ぅぅぅ!!」

「はーっはーっ、はーっはーっ……」

「あぁ……ムギ、どうしたら……?」オロオロ

「どうするもなにも病院に行くしか……」

「はーっはーっ、大、丈夫……はーっはーっ……」

「律……」


404 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 19:24:32.47 vtRRGbCk0 62/114


次の日

「律……眼、大丈夫か……?」

「うん。だいぶ痛みも収まったよ」

「喉は大丈夫?」

「まだちょっとイガイガするけど……これくらい平気平気!」

「律、無理するなよ……」

「分かってるって……サンキューな、澪」

「律……」


409 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 19:29:40.97 vtRRGbCk0 63/114


「りっちゃん、ごめんなさい……私が憂ちゃんを挑発した所為で……」

「ムギが謝る所じゃないだろ?」

「そうだ。悪いのは平沢姉妹だからな」

「唯ちゃんったら……肝心な時には泣き叫ぶばっかで何も言ってくれないし……」

「そもそも唯が全部離していれば律はこんな目にあわずに済んだんだからな!」

「いや、唯は悪くないよ。な?」

「律……」


414 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 19:34:23.96 vtRRGbCk0 64/114


教室

「うわっ!マジそれ最悪じゃん!」

「でしょ?だから私がきつーい制裁をお見舞いしてあげたのよ」

「きつい制裁ってあんた何したわけ?」

「顔にキンチョール吹っかけてやったの!」

「ハハハ!何それ~!!」

「おいおい……それマジ?」


428 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 19:46:32.29 vtRRGbCk0 65/114


「私もちょっと先輩たちにストレス溜まってるしやっちゃおっかなー?」

「それがいいよ!先輩達酷いもん!!私なんか一本全部吹きかけたもん」

「キンチョールかぁ……確か部室にいっぱいあったからそれ使おうっと」

「なになに?部室ってそんなに虫出るの?」

「ううん。まあそこそこかな?澪先輩に頼んで買ってきてもらったんだけど……あ!」

「ん?どうした?」

「ううん、何も!」

(確かあれエイトフォーだったよ!澪先輩の役立たず!!)


435 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 19:51:35.43 vtRRGbCk0 66/114


部室

「はい、お茶」

「あ、ありがとな……」

「律、すごい声だな……本当に喉大丈夫なのか……?」

「大丈夫だって……ゴホゴホッ」

「でも私心配で……」

「今日病院言った方がいいと思うわ」

「なんて医者に説明するんだよ」

「そのまんま言えばいいだろ?吹きかけられたって」

「……」


439 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 19:58:27.17 vtRRGbCk0 67/114


「とりあえずこれ。のど飴よ。舐めないよりまマシだと思うから」

「サンキュ、ムギ」

ガチャ

「こんにちは」

「あ、梓!?」

「なになに?今日のお菓子は飴ですか?チラ……あぁ、そういうことですか。いや、なるほどなるほど」

「……」

「あら、ムギ先輩居たんですか?存在感薄すぎて気付きませんでした」


445 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 20:04:39.29 vtRRGbCk0 68/114


「おい、梓!お前……!」

「梓、ムギに謝れ……」

「私が謝る?なんで!?っていうかなんですかその声。あぁ、そういうことですか。いや、なるほどなるほど」

「っく……!」

「ムギ!!」

「りっちゃん……」

「まぁ落ち着けって。な?」

「……」


450 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 20:08:44.62 vtRRGbCk0 69/114


「ムギ先輩」

「えっ?」

「私忘れていませんから。ムギ先輩が唯先輩にした仕打ちを」

「仕打ちって……!!ムギはな!!」

「知ってますよ。手作りだったそうですね?あのケーキ」

「だ、だったらムギの気持ちもちょっとは……」

「無理ですね。私許せません。昨日、唯先輩が腹痛で休んだんです。知ってますか?」

「そういえば家に言った時お腹壊したって言ってたな……」

「その原因!ムギ先輩!あなたのせいですよっ!!」


452 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 20:11:23.60 vtRRGbCk0 70/114


「な、なんで私の……」

「唯先輩に聞いたんですけど……唯先輩、そのケーキ食べたらしいんです」

「えぇ!?唯が!?」

「部室に残ってた生クリームとイチゴ。そうです。キンチョールのべったりかかったアレです」

「な、なんで唯がそんなものを……」

「机の上に置いておいたら唯先輩は食べちゃうってわかってるでしょ!?」

「だから片付けなかったムギ先輩の責任ですッ!!」

「きっちり唯先輩に謝罪してくださいッ!!」


461 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 20:18:02.75 vtRRGbCk0 71/114


「まて!もしそうだとしてもムギだけの責任じゃないだろ!?」

「いえ。ムギ先輩の責任です。だってそう言う雑用はムギ先輩の仕事じゃないですか」

「梓ちゃんあなたって娘は……!」

「あれ、怒った?怒りました?なんなら戦りますか?返り撃ちにしてあげますよ」ゴソゴソ

「キンチョール……!!」

「私はこれからどんなことが起ころうと唯先輩の味方ですっ!!」

「梓ちゃん……」

「あぁ……なんでそんなもの食べたんだよ、唯ぃ……」オロオロ





「待って!」


477 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 20:49:48.59 vtRRGbCk0 72/114


「え……?」

「唯……先輩……?」

「待って……」

「ど、どうした唯?」

「そうですよ!憂に学校休むように言われたでしょ!?」

「どうしても言いたいことがあって……」

「唯……」


480 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 20:54:01.86 vtRRGbCk0 73/114


「言いたいこと……?」

「うん。あの時は私パニくっちゃたけど……あのね、あずにゃん。私いじめられてなんかないよ」

「唯先輩……」

「あとムギちゃん、ケーキごめんね。本当に私馬鹿で……」

「そ、そのことなら昨日和解したからいいのよ!ね?」

「ありがとうムギちゃん」

「ちょっとなに……なにこれ……」


486 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 20:57:32.31 vtRRGbCk0 74/114


「お前ケーキから退けるイチゴとクリーム食べたって……」

「そうだぞ。あれキンチョールがべったりと……」

「でも食べてあげなきゃ……ムギちゃんがかわいそうだったんだもん」

「まさかお前……私の話を聞いて……それで……」

「ケーキおいしかったよ、ムギちゃん」

「唯ちゃん……」

「……」


497 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 21:01:49.55 vtRRGbCk0 75/114


「あずにゃん」

「あ、はい!なんでしょう!?」

「ムギちゃんに謝って」

「なっ……!」

「唯……」

「私を心配してくれるのは嬉しいけど……あれはどう考えてもあずにゃんが悪いよ」

「な、何を……私は唯先輩が……」

「それにあろうことかビンタまで……」

「これは私から見ても非常識にしか見えないよ」

「……!!」


506 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 21:11:50.17 vtRRGbCk0 76/114


「か、庇ってあげたのに……なんですかその言い方……あんまりですよ……」

「だからそれは嬉しかったって言ったよ?でもそれとこれとはまた別だよ」

「な、何を……言う気ですか……?」

「だからね、あそこのビンタは100%あずにゃんが悪いの。だから謝って。ね?」

「わ、私が……謝る……!?」

「うん。そうしなきゃこのままじゃあずにゃんさ、」

「本当に非常識な人になっちゃうよ?」

「……!!!」ブチブチッ

ビリッ!

ベリベリッ!

パカッ!





プシュー!!


507 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 21:13:22.49 vtRRGbCk0 77/114


プシュー!!

プシュー!!
プシュー!!
プシュー!!
プシュー!!


プシュー!!プシュー!!
プシュー!!プシュー!!
プシュー!!プシュー!!

プシュー!!
プシュー!!


プシュー!!!!


526 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 21:27:54.52 vtRRGbCk0 78/114


「うぇっ!おぅえっ!!ゲホゲホ!!ゴホッ!!」

「唯ッ!!」

「おい!?大丈夫か!?唯!?」

「ゴホッ!うぅっ!うぇぇっ!!ゲホゲホ!!うぅっ!!ゴホッ!!」

「唯ちゃん!?しっかりして!!大丈夫!?」

「おい、唯!!唯!!」

「ゴホッ!うぅぇっ!!うぅぇっぅ!!ゴホッ!!グホッ!!ゲホッ!!」

「はーっはーっ……」


529 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 21:37:45.30 vtRRGbCk0 79/114


「はーっはーっ……唯先輩がいけないんですよ……!唯先輩が……!!」

「ゴホゴホッ!!あず……うぅぅぇぇぇぇっ!!ゲフッ!ゴホッ!!」

「梓ぁ!!お前っ!っ…!ゴホッゴホゴホッ!!」

「そんな喉してるのに喋るから……」

「なんて……なんてひどい事をするの!?」

「お前さっき、これからどんなことが起ころうと唯の味方だって言ってたじゃないかっ!?」

「そんなこと言ってません。口に出した記憶無いです。澪先輩頭大丈夫ですか?」

「梓ァ……!」ギリッ


540 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 21:45:51.68 vtRRGbCk0 80/114


「ゲホゲホッ!!うっ……うぅぅ……」

「全く……唯先輩まで非常識だったなんて思いませんでしたっ!!」プンスカ

「非常識はお前だろっ!!大丈夫か、唯……」

「グフグフッゲホッ……うぇぇ……喉痛いよぉ……うぇぇ……」

「喉だけじゃない……眼も真っ赤に充血してるわ……」

「うぇぇっ……うぁぁぁっ……うぅ……」

「何それ。苦しんで。あー、演技ですか?泣きたいなら泣けばいいじゃないですか?もう知りませんっ!!」

「梓っ!!!」

「うっ……うぅぅ……うぁぁ……」ウルウル


545 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 21:54:36.00 vtRRGbCk0 81/114


「そんなに私を困らせたいんですか!!さぁ泣けば?さっさと泣けばぁ!?」

「お前って奴は……!!」

「うぇぇぇぇぇ……ぇぇうぇ……」

「うぇぇぇ……うぇっうぇっ……うぅ」

「うぅ……うぇぇ……うっうぅぅっ……」

「うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」










ガラッ

「お姉ちゃん!?」


564 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 21:59:55.70 vtRRGbCk0 82/114


「憂ちゃん!?」

「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

「お姉ちゃん!?どうしたの!?お姉ちゃん!?」

「うぇぇぇ……うぇっうぇっ……うぅぁぁぁ……」

「憂……どうかしたの……?」

「ちょうど階段のところ通りかかったら大きな泣き声が聞こえたからもしかしたらって……」

「うぇっぐ……ううっ……うぅぁぁぁ……」

「お姉ちゃん……ねえ何があったの?教えてくれる?」

「うぇっぐ……うっぐ……うぅ……」


569 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 22:09:08.09 vtRRGbCk0 83/114


「ねえ!教えて!」

「あぁ、それなら先」

「キン……チョール……かけられたぁ……うぁぁぁぁ……ぐほっゲホッ!!うぁぁぁ……」

「キンチョール!?だから眼がこんなに腫れて……誰に?誰にやられたの!?」

「あぁ……うぅぅ……あぅぅぅ……あぁ……」

「え!?律先輩!?」


584 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 22:20:11.51 vtRRGbCk0 84/114


「やっぱり律さん……あなたは……」

「ち、違うよ!!私じゃ……」

「でもお姉ちゃんがそう言ってるでしょッッ!!!!」

「ち、違……あず……あずぅ……にゃん……うぁぁぁぁ……」

「え?梓ちゃん?梓ちゃんにやられたの!?」

「唯先輩!?」

「あぅぅ……あぅ……うぁぁ……」コクコク

「……どういうこと、梓ちゃん」


598 : 以下、名... - 2010/08/06(金) 22:25:10.50 vtRRGbCk0 85/114


「わ、私じゃないですよっ!!えーっと、そう!律先輩ですっ!!律先輩がやってたんです!!やっぱり虐めてたんだよっ!!!」

「おい、梓ッ!!」

「お姉ちゃんが嘘つくわけないでしょッッッ!!!!!」

「う……い……?」

「お姉ちゃんが梓ちゃんにやられたって言ってるんだもん……ね、お姉ちゃん?」

「うぁぁぅぅぅ……ゴホゴホッ!!うぇぇっ……」コクン

「あぁ……」

「説明してくれるかな?」





827 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 13:07:39.64 0vkaHzJ+0 87/114


前回までのあらすじ

>>300

「お姉ちゃんいじめられたの!?」

「違うって」

「うっせ」プシュー

「ゴホゴホッ!!」

次の日

「ごめんねムギちゃん」

「唯ちゃん……」

「なんで謝ってるんですか」

「普通だろ。あずにゃん常識なさすぎ」

「ブチッ」プシュー

「ゴホホッ!!」

「お姉ちゃん!?大丈夫!?」

「いや、これは……その……」


828 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 13:11:31.11 0vkaHzJ+0 88/114


「……説明してくれるかな?」

「だ、だって唯先輩酷いんだよ!?私たちのこと非常識だって!!」

「非常識……私たちが……?それ本当にお姉ちゃんが……?」

「本当だよ!!だから私も腹立っちゃって……」

「本当?お姉ちゃん……」

「うぇぇ……うぁぁ……」

「庇ってあげてそんなこと言われたら憂も怒るでしょ!?非常識とか言われたんだよ!?」

「お姉ちゃんがそんなことを……」


834 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 13:16:38.30 0vkaHzJ+0 89/114


パシンッ!!

「え……?」ジンジン

「……」

「憂!?いきなりなにするのッ!?」

「梓ちゃん、お姉ちゃんが非常識って言ったんだからやっぱり私たちは非常識なんだよ……」

「私たちが非常識!?ちょっと何を言って……」

「なのに聞く耳持たずに一方的にキンチョールブッかけて……」

「まずはお姉ちゃんに謝って。話はそれからゆっくりしよ」

「は、ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」


836 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 13:21:46.19 0vkaHzJ+0 90/114


「いきなりビンタとか……!!これもう傷害罪です!!訴えますよ!!」

「結局梓ちゃんもそっち側だったんだね。非常識な……見損なったよ!!帰ろ!お姉ちゃん!!」

「うぇぇぇ……ゲホッ……うぃぃ、うぇぇ……」

「あ、律さん。お姉ちゃんだけど軽音部、退部させてもらいますね!!」

「ち、ちょっと待っ」

「うわぁぁぁぁ……りっちゃぁぁ……びぇぇぇぇぇ……」

「こんな場所にお姉ちゃんを任せられません!!行こっ!!お姉ちゃん!!」

「うえぇぇぇ……びぇぇぇぇ……」

バタン


843 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 13:26:49.25 0vkaHzJ+0 91/114


「唯……」

「しっ、失礼します!!」

「ちょっと待て梓!まだ話は」

バタン

「行っちゃった……」

「唯ちゃん、本当に退部しちゃうのかな……?」

「わからん……でも憂ちゃんのことだからたぶん……」

「このまま梓もやめてしまったら軽音部はもう……」

「なあ……もうこの3人で同好会しないか?もう元には戻れないよ……」


850 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 13:34:40.45 0vkaHzJ+0 92/114


「なに言ってんだよ!?3人だったら軽音部じゃないだろッ!?」

「でも!あそこまでしたのに!!それでも無理だったら……」

「私はそんなの認めないぞ!!部長として絶対また5人でバンドやるんだかんな!」

「でも!!傷ついてく律を私はもう見たくないんだよっ!!」

「澪……」

「澪ちゃん……」

「梓は非常識だしっ……グス……唯は泣いてばっかだしっ……グスッ……」

「私も澪ちゃんに賛成するわ。もう5人でやっていくのは不可能よ」

「ムギ……」

「唯はもしかしたら戻ってくるかもしれないけど……でも梓はあきらめてくれ!!お願いだ!!」

「私も……もう梓ちゃんとは一緒にはやっていけないと……思う……」

「澪……ムギ……」


860 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 13:39:34.68 0vkaHzJ+0 93/114


職員室

「失礼します……」

教員「おぉ、田井中か。どうした?」

「えっと、山中先生は……」

教員「あぁ、山中先生なら今日は謹慎処分を受けたみたいでな。学校には来てないぞ。明日には来ると思うが」

「先生が謹慎処分!?どうして!?」

教員「よくわからんが教育委員会に苦情の電話があったらしい。生徒を差別してたとかどうとか……」

「……アイツだわ」

「憂ちゃん……」


863 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 13:44:02.70 0vkaHzJ+0 94/114


教室

「結局私たちの退部届けはあの先生に出しちゃったけど……」

「たぶん大丈夫だろ」

「今日はもう遅いし明日部室に荷物取りに行かなきゃな」

「そうね」

「これで軽音部も廃部か……今まで楽しかったぜ。澪。ムギ」

「私もよ。すっごく楽しかった」

「おいおい。解散するってわけじゃないだろ?またライブハウスとかに行ってやればいいさ」


866 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 13:48:01.01 0vkaHzJ+0 95/114


次の日・放課後

「よし、荷物取りに行くか」

「そうだな。早めに取りにいったほうがいいしな」

「取りに行ったあとどうする?」

「うーん。どうする?唯の家にでも行くか?」

「おい律!またキンチョール吹かれるぞ!!」

「今日も休みだったわね……唯ちゃん……」

「唯……」

部室

「あ、みなさんこんにちは」


873 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 13:58:10.85 0vkaHzJ+0 96/114


「あぁー、お茶が美味しいです」ズズー

「梓……それに憂ちゃんまで……」

「おいおい……それに……」

「唯ちゃん……!?」

「……」

「皆さんこんにちは。どうしたんですかお揃いで。もう軽音部やめたんじゃないんですか?」

「わ、私たちは荷物を取りに来ただけだっ!!」

「それになんで憂ちゃんがここにきてお茶飲んでるの!?」

「何故って……それは私が軽音部員だからに決まってるじゃないですか」


883 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 14:07:44.91 0vkaHzJ+0 97/114


「は、ハアア!?お前何言って……」

「私知っているんですよ?先輩たちが退部したこと」

「このままじゃ軽音部が廃部になっちゃう。お姉ちゃんの大好きな軽音部が」

「だから廃部にならないために私が入ったんです。わかりましたか?」

「うぇっ……ぅぐ……」

「でもなんで?あなたたち昨日喧嘩してたじゃない!?なんで一緒に……」

「そんなの利害が一致したから手を組んでるだけに決まってるじゃないですか。頭沸いてます?」

「そうそう。梓ちゃんも私の意見に賛成してくれたの。こいつクズだけど人数合わせにはなるからね」

「クズは憂でしょ?頭沸いてる?」

「二人……仲良くぅ……うぇぇ……びえぇぇぇ……」


894 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 14:14:17.44 0vkaHzJ+0 98/114


「ちょっと待て!部の存続には4人いなきゃ無理のはずだぞ!!」

「あ、大丈夫です。純が入ってくれましたから」

「お姉ちゃん、私、梓ちゃん、そして純ちゃん。これで4人」

「け、軽音部が乗っ取られた……どうしよう……律ぅ……」オロオロ

「どうしようったって……私にもわかんねえよ!」

「……」

ガシャーン!!


902 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 14:22:05.49 0vkaHzJ+0 99/114


「ちょっ!!いきなりなにするんですか!?」

「音楽室はくれてやるわ。だけどこのティーセットは部の備品じゃないの。返してもらうわ」

「そんな意見がまかり通ると思うんですか!?どこまでも非常識なんですねっ!!」

「あなたたちよりはマシだと思ってるけどね」

「ムギ先輩ィィッ!!」ギリッ

ビリッ!

ベリベリッ!

パカッ!

クルッ!







プシュー!!


904 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 14:22:39.37 0vkaHzJ+0 100/114


プシュー!!

プシュー!!
プシュー!!
プシュー!!
プシュー!!


プシュー!!プシュー!!
プシュー!!プシュー!!
プシュー!!プシュー!!

プシュー!!
プシュー!!


プシュー!!!!


911 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 14:27:38.26 0vkaHzJ+0 101/114


「うわっ!!!ゴホッ!!!ゲホッ!!!エホッ!!」

「ムギッ!!」

「手をひねって反対方向向けたのか……ナイスムギ!!」

「クソッ……!!ゲホッ!!ゴホッ……!!」

「これは正当防衛だからしかたないわよね?」

「くっ……ゴホッ!!ゲホッ……私とやる気ですか!?やってやるです!!」






プシュー!!


914 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 14:28:33.28 0vkaHzJ+0 102/114


クルッ!

プシュー!!

プシュー!!
プシュー!!
プシュー!!
プシュー!!


プシュー!!プシュー!!
プシュー!!プシュー!!
プシュー!!プシュー!!

プシュー!!
プシュー!!


プシュー!!!!


926 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 14:33:35.02 0vkaHzJ+0 103/114


「ゴホッ!!!ゲホッ!!ちょっと!?憂!?げほっ!!見てないで助けてよっ!?」

「……おいしい」ズズー

「クソッ……!!唯先輩!!助けて!!唯先輩!!」

「うぇぇ……びぇぇぇぇぇぇぇ……」

「い……いつまでも泣いてんじゃねえぞおおお!!!!!気持ち悪いんだよ!!!……この池沼ッ!!!!」

「あ、あず……にゃ……うぅ……うぇっ……あぁ……び……」

「びえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


930 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 14:38:29.87 0vkaHzJ+0 104/114


プシュー!!

プシュー!!
プシュー!!
プシュー!!
プシュー!!


プシュー!!プシュー!!
プシュー!!プシュー!!
プシュー!!プシュー!!

プシュー!!
プシュー!!


プシュー!!!!


931 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 14:39:17.07 0vkaHzJ+0 105/114


「ごほぐほっ!!!ケホケホッ!!!!憂!?裏切る気!?」

「さっきお姉ちゃんを馬鹿にして……」

「お姉ちゃんを泣かせて!!!許せない!!!!」

「ち、ちょっと待っ」

プシュー!!

「まっ、ゲホッ!眼が痛いっ……!痛いぃ!!ゴホッゴホッ!!」


938 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 14:47:02.46 0vkaHzJ+0 106/114


「うぅ……喉が……けほっ」

「行ったん音楽室を出ましょ!!キンチョールが充満してるわ!!」

「ちょっと待て!!唯はどうなる!?」

「唯は……仕方ない」

「な、何言ってるんだ!?唯は今泣いているんだぞっ!?」

「ほら、りっちゃん!!早くっ!!!」

「でも中に唯がっ!!唯がまだっ!!!




「唯っ!!!唯ぃぃぃーーーーーーーーーーーー!!!」

バタン


951 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 15:00:11.27 0vkaHzJ+0 107/114


生徒会室

「と言うことわけなんだ……何とかならないか?」

「大丈夫。私に任せなさい」

「和……!」

「ありがとう和ちゃん!!」

「あなた達との縁も腐れ縁だし……付き合うところまで付き合うわ」


957 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 15:09:45.51 0vkaHzJ+0 108/114


職員室

「先生、この子たちの退部取り消してもらえませんか?前に退部届を出したらしいんですけど」

さわ子「取り消すも何もそんなものもらってないわよ?」

「え、嘘?」

「で、でも私たち確かに……」

教員「おぉ、田井中たちか。ちょっとこっちこい」


958 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 15:12:19.81 0vkaHzJ+0 109/114


「先生、さっきのどういう……」

教員「ほら、これだろ」

「私たちの退部届!?」

教員「そうくると思って預かっておいたんだよ。今度からはちゃんと考えて出せよ。ほら」

「あ、ありがとうございます……」


962 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 15:17:13.03 0vkaHzJ+0 110/114


「これで音楽室は取り返せたわね」

「これからどうするんだ、和」

「実はね、ここだけの話なんだけど……」

「なんだ……?」

「平沢家って、近所でも常識の無い家だって有名なのよ」

「……マジ?」

「えぇ、マジよ。だからもう唯たちにはかかわらない方がいいと思うわ」

「やっぱりというかなんというか……」

「私が唯と憂と梓ちゃんは退部にしておくから」

「あと精神科にも連れてってあげて……」

「前にも行こうって言ったんだけど……そんな場所行く必要ないって怒られたから」

「そうか……」


970 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 15:24:20.29 0vkaHzJ+0 111/114


「じゃあそういうことだから」

「ありがとな、和」

「助かったわ」

「いえいえ」

「でも、丸く収まりそうでよかったな」

「でも唯が……唯は……」

「もう唯ちゃんは諦めましょう。ね?」

「そうだよ。またきっといいギターの子が見つかるって」

「……」





979 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 15:32:20.14 0vkaHzJ+0 112/114





2年後

ライブハウス

「いやー今日の演奏はよかったなー!」

「あぁ!客のノリも最高潮だったし!日ごろの練習の成果だな!!」

「そうね。こうやって大学入ってもHTTが続けられて嬉しいわ」

「あぁ!そうだな!」

「私もそう思ってるよ」

「はい、私もです」


986 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 15:37:32.20 0vkaHzJ+0 113/114


「結構遅くなっちゃったな」

「そうだな。世間はもう寝てる時間だしもう帰るか」

「そうね。それじゃあまた明日」

「あ、あのっ!!」

「?どうした純」

「あのとき……私を誘ってくれてありがとうございました。梓たちに無理やり軽音部に入らされた私を……」

「そういえば丁度あれから2年たったのね……」

「純……」

「でも、今はこうやってみんなとバンドができて、毎日が本当に楽しいですっ!!だから……ありがとうございましたっ!!」


992 : ◆rrFi/sCpfo - 2010/08/07(土) 15:41:46.63 0vkaHzJ+0 114/114


「……純」

「は、はい」

「これ、今日ライブの前に渡そうと思ってたんだけどな……遅くなった」

「なに……?キーホルダー……?しかも『ん』?」

「ほら、私たちも持ってるでしょ?これ」

「私たちの4つ繋げると『け』『い』『お』『ん』になるだろ?」

「みんな……」ジワ

「純も本当の仲間なんだ。だから必要だろ?」

「ありがとうございます……ありがとうございます……!」

「よーし!明日も武道館目指して頑張るぞー!!」


(もう誰も失わない……この4人できっと……)









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